まなキキ・ラジオ(第一部・無印) 第2回 Bパート:「Learning Crisisとは何か」後編(1)解説
Summary
TLDRこのビデオ脚本は、津田塾大学と学習院大学が共同で制作した社会学と特別支援教育論に関するコンテンツです。COVID-19の影響で急速にオンライン化された教育の功罪を探求し、新しい生活様式に適応する学校の状況を分析。教師と生徒が透明なシートなどの防疫策を導入し、その影響と教育の質を考察。レガシーな教育システムの限界と新しい生活様式への対応についても議論。脚本は教育の現状を深く掘り下げる社会学的な洞察と、特別支援教育の視点を提供しています。
Takeaways
- 📚 この動画は津田塾大学社会学、特別支援教育論および学習院大学社会学の共同コンテンツとして作られており、津田塾大学私学研究ブランディング事業のサポートで提供されています。
- 🎥 動画の撮影には、手話の動画を撮影する際に研究されていたノウハウが応用されており、研究用の素材として撮影されたという点に特徴があります。
- 🌳 動画の背景には自然の風景が多く取り上げられており、視聴者が癒やされるといったフィードバックもあったとのことです。
- 📝 撮影においては、COVID-19の影響で手消毒が重要視され、その様子も叙情的に描かれていますが、実際には消毒効果はほとんどないとも述べています。
- 😷 次亜塩素酸水スプレーなど、様々な消毒グッズが登場しており、その使用感や効果についての疑問が提起されています。
- 🏫 学校再開時の様子も話題に上げられており、フェイスガードやフェイスシールドが急遽導入される様子が異形・異質であると感じられたと語っています。
- 🎓 教育においては、子どもたちの柔軟性とその適応力について触れられていますが、彼らが実際に満足しているかどうかは別問題として扱われています。
- 🤔 教育における「レガシー・エデュケーション」の問題が提起され、学校の形が時代遅れであると批判的に捉えられています。
- 💻 オンライン化が急速かつ強制的に進んでいる現状について、その功罪を問い、教育の質やサポートの必要性が議論されています。
- 👀 動画の撮影技術にも触れられており、カメラワークの工夫やカットの意図的な変化が視聴者の興味を引き立てる効果があったと報告されています。
Q & A
この動画はどのようなテーマに基づいて作られていますか?
-この動画は「Learning Crisisとは何か後編」というテーマに基づいて作られており、社会学的な観点から問題に斬り込むことを目的としています。
オープニングの衝撃的なポイントは何ですか?
-オープニングの衝撃的なポイントは、当初の狙い通りの展開であり、視聴者が自然の風景に癒される効果を狙っていました。
動画制作においてM先生が提供したノウハウとは何ですか?
-M先生が提供したノウハウは、手話の動画を撮影する際に研究されていたノウハウを応用させてもらっているということです。
この動画制作においての「異様な学校」という表現とは何を指していますか?
-「異様な学校」という表現は、COVID-19 Crisisの影響による学校の変化を指しており、その変化が急激で異常に感じられることを表現しています。
手の消毒に使われるアルコールのプシュプシュって何ですか?
-アルコールのプシュプシュとは、手を消毒するためのアルコール入りのスプレーのような製品で、特にCOVID-19の流行中に重要な役割を果たしています。
「津田塾祭」とはどのようなイベントですか?
-「津田塾祭」とは津田塾大学の学園祭であり、その際に大きなイベントが行われることが恒例化されています。
次亜塩素酸水スプレーはなぜ話題になりましたか?
-次亜塩素酸水スプレーは、殺菌・殺ウイルス力が高いと一時期言われ、そのために人気となり話題になりました。
フェイスガードやフェイスシールドが学校で導入された背景とは何ですか?
-フェイスガードやフェイスシールドが学校で導入された背景は、COVID-19の感染予防のための施策の一つであり、医療現場でも飛沫感染を防ぐために使われているものです。
新しい生活様式と異形・異質の学校というテーマについて、どのような考えを示されていますか?
-新しい生活様式と異形・異質の学校というテーマでは、学校が再開した後の形が異形であると感じる一方、子どもたちはその変化に早く適応していく様子が描かれています。
オンライン化の功罪についてどのような議論が行われていますか?
-オンライン化の功罪については、急速かつ強制的なオンライン化が教育に与える影響と、その中での良いことと悪いことが議論の的となっています。
Outlines
📚 動画解説と社会学的な議論の紹介
この段落では、津田塾大学社会学と学習院大学社会学が共同で制作した動画解説番組の紹介が行われています。番組は、Learning Crisisというテーマに社会学的な分析を加えながら深掘りしていくコーナーです。オープニングから衝撃的な内容で、視聴者からの反応が紹介され、自然の風景や緑に癒されるという意見もチラホラと見られます。また、動画制作においては手話のノウハウを応用し、ユニークなアプローチを取っていることが語られます。
👀 COVID-19下での教育環境と消毒の取り組み
段落2では、COVID-19パンデミック下での教育環境と消毒に関する取り組みが議論されています。アルコール消毒液を使った手の消毒が教育現場で行われることが強調され、その重要性が説明されています。しかしながら、消毒液が「津田塾祭」で入手したものであり、実質的な消毒効果はないという皮肉も提及されています。この部分では、現実と異常が織り交ざる状況を演出していると感じています。
😷 異形・異質な学校環境への適応とその懸念
第3段落では、現在の学校環境が異形・異質であると感じる声が聞かれています。子どもたちは新しい環境に早くも適応していると報告されており、その柔軟性についても議論されています。しかし、教育においては子どもたちが満足しているからといって全てが良好なわけではないという懸念が示されています。教育の質や内容についても慎重に考えなければならないとの意見が述べられています。
🏫 学校教育の現状と変化への適応
段落4では、学校教育の現状と変化への適応について議論がされています。学校が再開した後の形が異形であると感じる一方で、子どもたちは新しい状況に早くも適応していると指摘されています。社会全体がこのような状況に適応しなければならないという意見も出てきており、教育における適切な対応が求められていると感じています。
🎥 撮影技術とオンライン教育の功罪
第5段落では、撮影技術とオンライン教育の功罪が議論されています。オンライン化が急速かつ強制的に行われている状況について、その功罪を論じる必要があると述べられています。また、撮影技術においては、カメラが動かずに人物と机が動いたという工夫がされていたことが明かされています。この工夫が視聴者に楽しんでいただけたと報告されています。
🤔 オンライン化の影響と教育への影響
最後の段落では、オンライン化の影響とそれが教育に与える影響について議論がされています。オンライン教育が進んでいる状況を批判的に見つめ、その功罪を真剣に考える必要性が強調されています。EdTechの専門家である話者自身も、オンライン化が進む中で教育の質を維持するためには慎重かつ深思熟慮されたアプローチが求められていると述べています。
Mindmap
Keywords
💡社会学
💡特別支援教育論
💡Learning Crisis
💡異形・異質の学校
💡オンライン化
💡EdTech
💡COVID-19 Crisis
💡 FACESシールド
💡レガシー・エデュケーション
💡異常性
💡支援学校
Highlights
ベルの音が大きいことがありますので、ボリュームにお気をつけください。
津田塾大学社会学、特別支援教育論及び学習院大学社会学の共同コンテンツとして制作されたものです。
津田塾大学私学研究ブランディング事業のサポートで提供しております。
この動画は、Learning Crisisとは何かを解説しながら、より深く社会学的に問題に斬り込んでいくコーナーです。
緑に包まれた自然の風景に癒されたというお便りが多く寄せられた。
動画撮影のノウハウは、手話の動画を撮るというノウハウを応用している。
森の中で動画を撮影するのは初めての経験だった。
2話構成の動画のうち、1回目はキャンパスで、2回目は外で撮影することを決めていた。
動画の中で使われた小物について質問があり、それについて解説が行われた。
COVID-19 Crisisに関連した動画で、手の消毒や次亜塩素酸水スプレーの使用について話された。
フェイスガードやフェイスシールドの導入についても触れられた。
学校が再開するタイミングでフェイスガードが売り切れになるほど需要が高かった。
教育における新しい生活様式とその影響についてのディスカッションが行われた。
子どもたちが新しい環境に適応している一方で、その環境が本当に良いのかという疑問が提示された。
急速かつ強制的なオンライン化の功罪についての議論も展開された。
Transcripts
(ジングル ♪〜) ベルの音が大きいことがありますので、 ボリュームにお気をつけください。
この番組は 津田塾大学社会学(1)、特別支援教育論及び 学習院大学社会学の共同コンテンツとして制作されたものです。
津田塾大学私学研究ブランディング事業のサポートで提供しております。
(ベル ♪〜) さてここからは動画解説Learning Crisisとは何か後編を解説しながら、より深く社会学的に問題に斬り込んでいこうというコーナーです。
はーい 後編(1)はオープニングから結構衝撃的でしたよね。
そうですかね~やっぱね、これ後編(1)、
えっとねこれね結構当初のねぇ、これ狙い通りだったんですよ。
うんなんかすごいお便りもきてて。
あのご紹介したいなあと思ったんですけど、
なんかねお便りみると 「とても自然の風景に癒されました」とか
「こちらも気分転換になりました」 とかいうのがありましたよ。
ね!あのね、緑がね、包まれた感じでね。
これね結構狙いだったんですよ。
でまぁね、えっとこの動画ねぇちょっとまだ話せてなかったかなアレなんですけど、
実は私が基本的に撮らせてもらってるという感じなんですけど、
この動画を撮るというノウハウは、 もともとですね、M先生が研究されていた手話の動画を撮るというノウハウを応用させてもらってる。
我々もね、実はどこぞのYoutuberとかとは全然違うんですけど、
研究用の素材として動画を撮るというノウハウがあって、この辺あたりはね、M先生ね、結構開発されたりされてたんですよね。
そうですね、まぁ森の中でそれをやるとは思わなかったですけどね。
(笑い)
その辺あたりがね、うん。
尺取虫がいたり、アリ塚を発見したり、 愉快でした。
すごい久しぶりに外に出た感じですよね、本当にね、あれもね。
2話構成にするときに、1回目はキャンパスで撮らしてもらっても、2回目は外で撮ろうっていうのはね、結構決めてたんですよ。
いいでしょ、なかなか。
あの〜、ちょっとお伺いしてもよろしいですか。
はいはいどうぞどうぞ。
あのー、あの動画の中に登場する小物 についてぜひあのお伺いしたいです。
小物?あー!あのね!教卓の上に置いてあったやつね。
そうそうそうそうあれねー、そう、あの話?
うん、そうですそうです。
なんか授業の前に儀式みたいにいろいろされてるなあっていうような印象をうけまして。
で、目上の先生に向かって大変あの僭越ながら
異様な学校という話をされていたと思うんですが、その先生の様子の方がなんていうか……
みたいな気持ちがちょっとだけありました。
あ〜、むしろ私のね、やり方の方が異様みたいな感じですよね。
そう、なんかね、なんかの儀式みたいな感じでね。
あ〜でもねえ、あれねえいい質問してくれました!
あれね実は一つ、あれも考えてたんですよ、最初の段階で。
この今回のCOVID-19 Crisisで、2話、実際には3話撮っちゃうんですけどね、
3話の中でちょっとリズム、リズムといいますかその…
なんていうの、転換点みたいなものをこれで表せるといいなと思ってて。
ちょっとね、音声だけで聞いていらっしゃった方にはね、申し訳なかったんで
いずれdescriptionとかできればいいなぁと思ってるんですけど、
1話目はね、えっとあこれ今もってますよ実物。
これこれこれこれこれこれですこれ。
これまぁアルコールのね、プシュプシュってやつなんですけど、
これで手を消毒してね、だって皆さん基本的に今でもそうですよね。
あの、特にあの収録した4月の頃はですね、本当に手を消毒するってすごい大事だったので、
ああいう環境の中でも必ず手を消毒したでしょうし、実際に多分授業出ても手を消毒したと思うんですよね。
でもね、この手の消毒のやつね、これ実は覚えてるかな、
あのーM先生あたりは覚えているかもしれませんけど、
これねあの、「津田塾祭」って書いてあるんですよ。
うん。
あの IESって津田塾のお祭り、学園祭ですね、
その津田塾祭で大きなイベントをやることが恒例化しているんですけど、
そこで多分……なんかあったんだ、そこでな、貰ったやつな。
だからの去年の秋にあったやつ、そのままこの辺に転がってたから、
撮影ときに慌ててそれを引きずらせて使ってた、そのまま3作ともこれで使ったっていう意味で、
実はね、これ消毒の意味はほとんどないっていう感じ、 そういう感じなんですよね。
この辺なんかね、本当に意識的な感じもなきにしもあらずだな、という。
実際にアルコール消毒って皆さん方でもやってると思いますけど、
これね、相当丁寧にちゃんとやらないと、医学的な効果って保証できないので、
素人がどこまでやってどこまでね効果があるのかみたいなことあったりしますよね。
これがね1作目でやったっていうやつなんですけど。
2作目はね、後編の(1)の方はこれ使ったんです。
これ、これ何かというとこれは、 えーとスプレープシュプシュってしたんですけど。
これ何か分かりますよね皆さんね。
えーとこれなんだったっけこれ。
次亜塩素水……次亜塩素酸水スプレー!
というなんか最近ちょっと話題になってますけど。
あの次亜塩素酸水っていうね、
えーとこの殺菌、というか殺ウイルス力が高いんじゃないかって一時期言われたスプレーがあって
これがねえ大量に売られてて、一時期。 ってかこれも売り切れだったんですよ。
なかなか入手できなかったというもんでね。
これを……これででもウイルスが99.9%殺される……せるという。
まあでもね、実はこの、知ってる人いるかもしれませんが、
次亜塩素酸水って管理が極めて難しくて、日常的に使う段階での殺ウイルス力は保証しかねるみたいなね、
検証できてないみたいな感じがあったりするね。
これを、しかもあの屋外の外で、テーブルとか椅子にかけている。
しかも椅子は座らない、みたいな感じのですね、
これもだから相当異常だといえば異常だと思うんですけど。
まあある意味その異常性みたいなものをね、 演出したみたいなところがあって。
私たちが何に怯えて何を考えたのかっていう。
まああの、あの時にね皆さんがた観ていただいた あの動画を観ていただいた時は全然気を……あの
疑問にも思わなかったと思いますし、多分記憶にも残らなかったと思うんですね。
その話をコメントシートで書いてきてくださった方いらっしゃいませんでした。
でもね、この動画を多分、2年後3年後5年後に観ると、これなにやってんのって多分思うと思うんですよ。
そういうねリアリティみたいなものもね、こう、記録できればな、みたいに思ってこうやったっていうので。
であの3作目がねすごい、あの後編(2)がいいでしょ。
あれ、ね、あれ結構M先生大変だったんですよね撮るのねまたね。
うん。
あそこはね、えっとせっかくなのでってことで
あの、フェイスガード?フェイスシールドとうとう導入っていうね。
でこれもね、不思議な話だったんですけど、
あの実はだからあの後編(1)を撮った時はまだ学校が再開してないじゃないですか。
で学校が再開するスタートですぐ撮ったんですけど、あの後編(2)はね。
するとね、学校が再開するっていうタイミングになると、いきなりフェイスガードとかフェイスシールドとかの話が始まって
マスコミさんなんかもね、みんなねえ、こうフェイスシールドとかフェイスガードとか
なかにはこう宇宙船みたいな感じのねこう
全員がこうなんかこうビニールに覆われたクラスみたいのが演出されたわけでですね
いやまぁ私もねえ、あそこの動画の中で異形・異質の学校なんて言っちゃって
ちょっと言いすぎかなあとは思ったんですけど、
むしろなんか現実の方がそれを上回ってきたみたいな感じがあってですね。
で慌ててフェイスガードを薬局をこう探しまくって、こうね。
あ、なんかH松さんが見つけたんですよね、フェイスガードどっかにあるみたいな感じの話をね。
あそうです、それこそ大学の近くの某薬局に突然
某S薬局。
そうS薬局にあの突然なんかその棚がぽって広く棚あけさせられて
何だろうと思ってその次の日行ったら大量のフェイスガードが324円くらいで売ってて
しかもなんか保護者さんなのかな、ちょっと30代ぐらいのお母さんがそれを見て
買ってるっていうのを目の当たりにして衝撃を受けたっていう感じでしたね。
私あの後走って買いに行ったんですけど売り切れてましたよ。
あの後買いに行ったとき売り切れてて、でその後すごい大変でした。
5、6軒回ってやっと入手した感じですかね。
だからそれだけ売れてるってことよつまりね。みんな使ってるっていうことだ。
まあこれもね、研究結果出てますよね。
フェイスシールドやフェイスガードっていうのは、医療専門職が飛沫感染を避けるために使われているものであってね。
だから素人さんが使ってどのくらい有効に使えるか、って。
これ1回つけたらこれ消毒しないともう1回つけられませんからね。
触っちゃだめなんですよ手でだから。
素手とか手袋とかでも触ったらだめなんですよ、これ飛沫ついてる可能性があるんだから。
そんな環境でですね、我々がこれをね、あのクリーンに使えるのかみたいなものもね
結構あったりとかしてですね。まぁそんな感じですかね。
まあなんかちょっと長くなっちゃいましたごめんなさい。
まあ小物の話はいいとして。でもこれもね、ある意味あの時のですね、時代のリアリティ
まさにリアリティみたいなものをね表すことが出来てればいいな、なんて思ったりしたところでして。
まぁでもその辺の話はそんなところにしてですね。ちょっと内容の話に行きましょうか。
じゃあH松さん、すみませんがよろしくお願いいたします。
(ベル ♪〜)
ということで。まず2の1ですね、新しい生活様式と異形・異質の学校についてですが。
まあこれを観ていただいて本当にいろいろ思うことが多かったんじゃないかなー、って思うんです。
で、その思ったことをですね、ちょっとここの場でディスカッションできたらいいなぁ、って思ってるんですが。
ここのあたりM 先生どう思われます?
やっぱり自分が経験してきた学校っていうあり方から考えると、
本当に今の学校の再開された後の形っていうのは異形だなって私自身もやっぱそう思ってしまうんです。
でもなんか子どもたちはなんか、それが初めてっていうか、 それ対応・比較できないので
しかも偉いっていうか、みんな順応していく、その場にすって馴染んでいってくれるような適応が早かったりするところもあるかなと思うので
本人たちも全然自分が我慢してるとか特に 思わないでその場になんていうか馴染んでいってしまうってことはあるのかなって思ったんですよね。
で、社会の方もそうやってやるしかないんだから、それでいいじゃないっていう人たちも結構いるのかなって思って。
でも本当にそれでいいのかなって、私自身もなんかこれでいいのかなって思うんですけど、
うまくそのモヤモヤした気持ちを言語化できないなって感じるところもあって。
そのあたりを先生はどういうふうに考えていらっしゃるのか、
っていうか、うまく言語化を手伝っていただけたら嬉しいなって思ったんですけど。
なるほどね。
そうですね。そう、動画でもちょっと話させてもらったんですけど、
いわゆる子どもたちってすっごい柔軟なんですよね、やっぱりね。
それは支援校に通っている子どもたちもそうですし、皆さん方も子どもの頃はすごい柔軟、
そうM先生だって子どもの頃は柔軟だったんですよ。
あ、いえいえ今も柔軟だけど。
すいませんなんかね、ネタに使っちゃって。
いやでもね、本当に私もそうだったんですよ。
私もね、こんなはげ上がる前はすごい柔軟だったんですよ本当はね。
でもね、えっと、あのねぇそうでも結構、
だからこそこのLearning Crisisの問題は難しいというふうに考えることができると思ってまして。
まあ子供たちは柔軟でいいんですけど、
例えばだから、柔軟だからまあある意味我慢してくれたりするんですよね。
もっと言うと我慢するだけじゃなくて、我慢しているということにも気がつかないことがある。
M先生ですね、例えば他のいろんな、まあ例えば障害がある子どもたち向けだと福祉的な支援とかもあったりするじゃないですか。
こう何か手伝ってあげたりとかね、あとできるようにしてあげたりするようなサポートだったりすると思うんですけど。
そういうものと教育・学びっていうものって、どの辺が違うと思ったりとかします?
なんか福祉的なサポートとか支援っていうのは、
その子たちが学ぶことができる環境の手続きというか、整備をしているっていうイメージが強いですかね。
ツールというか、そこに辿りつくための手順っていうか。
まあコモデーションみたいな感じかな。
そうですね、学びはまた本人の……うーん。
あのね、あのこれね、どこが決定的に違うのかっていうと、
例えばいろんなサービスですね、それこそ食事介助とかね。
食事介助ってこれね、こういう介助は嫌だって子どもがはっきり言えたりするんですよ。
もっとまあでも、そこも我慢させられたりするっていうのが結構難しい福祉の構造で。
この辺あたりはね、どうぞ第3タームとか、後期の授業とかでもお話しできれば良いなと思ったりしているんですけど。
でもやっぱり……やっぱり嫌なものは嫌でしょ、はっきり。
自分は嫌だっていうふうに言うことは出来るんですね。
ところがこれね、教育は子どもは嫌って言えないんですよ。
なぜかというと、やったことがないからです。
例えば4年生とか5年生とか6年生とかのプリントが来たりするわけですよ、新しい単元はこうですよって。
でこれで勉強してくださいって言われると、この勉強は違うとか、この内容はおかしいって子どもは言えないんですよね。
なぜかというと、やったことがないので。
教育ってすごいところは、本人がまだ知らないことを手伝わなくちゃいけないんですよ。
だからそれこそ小学校1年生なんかがたぶんそういう世界で。
だから1年生は、学校ってこういうものだとそこからスタートしちゃうんですよ。
学校を知らない。
勉強もそうなんですね、
勉強、この内容学んだことがないので、プリントで勉強したりとかGoogleクラスルームで教えられたことが、こういうもんなのかなと思ってしまう。
大学もそうだよね。
大学でZOOMで始まってしまった1年生の方々結構多いと思うんですけど、
あ、大学ってこういうものなんだ、って思って始まっちゃうんですよね。
だから、これに対してこれがおかしいとか、こういう内容じゃ無くて違う学びが欲しかったってことは言えないんですね。
本人が知らないです、それで終わってしまう。
この部分が決定的に違う。
だから適応してそれで満足して納得しているように見えるからそれでいいっていうことは、特に教育においては成立しないと私は思うんです。
やっぱり本人たちにとって大事で学ぶべき内容って、また別に考えなくちゃいけないと思ったりするんですよね。
だからじゃあ、その社会がそれでやってくしかないんじゃないのとか、簡単にそう言ってしまうこと自体がすごい大きな問題、って子どもたちにそこを言わせる、
言わせるっていうか、言いようがないからそこをどうやって大人というか周りの社会が問題視して、きちんと見ていかなきゃいけないかってことなんですかね。
そうですね、そうですね。
だから本人たちが満足していたりとか、家族が納得しているからそれでいいっていうものは、
こと教育に関しては相当慎重に行かなくちゃいけないと思うんですよね。
もちろんそれは大事なんですけど、大事なんですけど。
その辺あたりはね、結構Learning Crisisの今M先生がおっしゃったような、
今回特にね、この状況の中では大きな問題になってくるだろうなぁというのは思いますね。
ありがとうございます。
いえいえこちらこそ。
じゃあちょっと私も何か質問というか、疑問点があったので。
今の話とちょっと関連するのかもしれないんですけど、
私普段、まあ仕事の本質って何だろうって考えている人なので、
なんかそういう視点からその異形・異質の学校っていうのを動画を拝見させてもらったんですけど。
なんかやっぱ、どの仕事とか、まあ教師だって仕事じゃないですか。
その、なんていうのかな、医療との兼ね合いってやっぱ考えなきゃいけなくて
それでみんなああやって、なんていうのかな、
フェイスガードしたりとか、ビニール、透明なビニールでガードしてみたりとか、業種ごとにいろいろやってたと思うんですけど。
なんかそれを、なんていうのかな、新しい生活様式とかも確かに出ていて、それを守るって言うのはもちろん理にかなってはいるとは思うんですけど、
それがじゃあ教育にそのまま丸パクりでいけるのかって言うのを考えて良いのかな、とはちょっと疑問に思っていて。
何か、例えば普通校の事例を見ると、先生と生徒の間に透明なビニールシートを設置して、
まあ天井から吊ってるそうなんですけど、
先生が教壇で動く度にそのビニールシートが動く仕組みを導入した、っていうようなニュースを見て。
でまあ子どもたちは、すごいその記者さんにどうでした?って言われて、
黒板の文字が見づらかったです、ってすごい子どもだなっていうような感想を述べてたりとかしてたんですけど。
まぁその透明なビニールシートって、例えばコンビニとかスーパーとか、
ああいう小売業だったらすごい有効な手段だと思うんです。
新しい生活様式にも叶っているし、医学的な根拠とか、飛沫感染を防ぐっていうところもあると思うんですけど。
でも、それが例えば教壇で動き回って、黒板の文字を読ませないといけないという、
教師に必要な仕事要素みたいなものを満たす上ですごく障壁になるんじゃないの、
とかちょっと思ったりもして。
なのでなんか、なんていうかな、新しい生活様式というけれども、それの教育版っていうのがどういうことなのかな、
というのを先生にもう一回確認をというか、どうなんだろう、どうって思っていらっしゃるんだろうっていうのをお聞きしたかったって思います。
なるほどね。
まあ基本的に言いますと、やっぱり今のね、こうなんて言うんですかね、
学校がねビニールシートで包まれるような世界とかね、
あとフェイスシールド・フェイスガードの透明プラスチックで包まれるような世界でなんか、 そういうところもあったりするのかなと思うんですけど。
やっぱりあのこれは、相性が相当悪いところやっぱりありますよね、学校というものに対してね。
なのでえっと、特別支援学校はね、特にそうなんですけど、さっきも話になっていますが、
さらにですね、これ普通校でもやっぱりそうなんですよね。
考えてみると、学校ってですね、こう、形が決まってて、ちょっとレガシー・エデュケーションなんて話もしましたけどね。
で、私がレガシー・エデュケーションっていうときは、3つの条件があると考えていていまして。
で1つは、教壇、先生が立つ場所、教壇。
であと、2つ目があれですね、えーっと、教室。みんな全員が集まってね、やるようなところっていうのがあって。
で最後は指導要領っていうね。
これを学びましょう、というのを何かに与えられているみたいな感じのものとして扱ったりしているんですけど。
これって基本的には一斉授業がやっぱり根幹にあって、
同年代の子どもたちを1カ所に集めて、4月とか9月とか知りませんけど1カ所に集めて、
でそれを1人や少人数の先生が一斉に教えるというものになってるわけですよね。
で考えてみると、学校というものがね、近代的な学校というものが成立してから、基本的に学校ってずーっとこういう感じで来たんです。
だからあの実際に社会そのものはですね、どんどん劇的に変わっていって、
それこそ途中で産業革命も起こりましたし、かつあれですね、情報革命も起こってですね、
インターネットみたいなZOOMで、ラジオでやりましょうみたいな世界になっている中でも、
やっぱり学校は今でも、今でも学校はこういう形をとろうとしている、なろうとしている。
こういうあたりにですね、今回のえっと、いやこれでいいのか、ということと同時に、
学校の教育って何なんだろうということをね、指し示すようなね論点が隠れているんじゃないかな、なんて思ったりしますよね。
そうですね。本当に考えないと今いけないことなんですよね。
そうですね。その辺はね。
まあ、そういう意味で言うとですね、
こう今回は私たち、その新しい生活様式っていうものに直面することになるわけじゃないですか。
で、それは生活様式だから別に家庭生活で終わりだっていうだけではなくて、
学校でもですね、それが求められてくるわけですね。
この学校が、近代的な学校というものが、
教壇があって教室があって指導要領があるっていう形がですね、
新しい生活様式というものとどれくらい整合し、どれくらい整合しないかってことが見えてくるわけですね。
この見えてくる・見えてこないってことが、むしろ、
もちろん新しい生活様式かどうか、という課題でも出しましたけど、
っていう問いかけと同時に、学校はですね、その人が人に教育を施すというこの空間が
実際にどういう社会的な意味を持っていたのかってこともまあ問い直させるわけですよね。
この辺あたりにね、こうね、考えてみたかったという部分が
今回のその後編(1)の一番最初の部分の、新しい生活様式と異形・異質の学校というのもののポイントだった。
自分でも考えながら作ったんですけどね。
(ベル ♪〜)
はい。では次は2の2、急速かつ強制的なオンライン化の功罪です。
あの、ちょっとお伺いしてもいいですか?
またすか。ちょっと私はもう無理かも。
K原さん、もし私でも良かったら、秘密教えてあげられるかもしれないです。
M先生、あれですか?秘密知ってるんですか、なんか。
あの、この映像記録に関しては生き証人なので、何でもこの映像に関しては答えてあげられると思います。
あ、じゃあ証人として語ってくださるってことですね。
やべ。
ふふふ。ということで、K原さん、何を聞きたかったのかな?
はい、じゃあすいません、遠慮無くM先生にお伺いします。
えっと、後編の動画でカットが入って何回かアングルが変わっていると思うんですけども。
うんうん。良く気づいてくださいました。ありがとうございます。
あれね、結構頑張ったところなんですよね。
なんかテレビのドキュメンタリーっぽくカメラマンが頑張っちゃったみたいな感じで、
素晴らしいカメラワークだったと思うんですよね。
で実際お便りも来てたんですよ。
ほー。どんなお便りが?
紹介して良いんですか?
はい、お願いします。
えっと、「時折カットも交えた動画に工夫が見られて楽しく視聴することができました。」ってあったんです。
嬉しいですよね。ありがとうございます。
あのでも、私も好きであの動画何度も見返したんですけれども、
ありがとうございます。
あのよく動画を見たらあれって、あのカメラって実は動いてなくないですか?
うおっ。
あっ。
ばれた(笑)
あのなんか、すごい何度も見返してよく見たら、その背景があまり変わってないなと。
それよく見すぎだよ(笑)
コナンくん好きだからほら、推測が凄いんじゃないですか(笑)
だって虫眼鏡だしさこれ、アイコンも、うん。
推理しちゃって。ということは、そのK原としての推理をちょっとお話しすると。
(笑)
あの、カメラは全く動かずに、人と机が動いてたっていう推理はあってますかね?
工夫して撮影されてたんですね。
工夫に間違いはない。
はい。
(笑)
いやまあ、あれそうなんですよね、結局。
最初はね、そのねえ、M先生がおっしゃるようにちょっと格好良く撮ろうかなと思ったんだけど。
あのね、こうスタジオで1カメとか2カメとかあったら、ああいう風にかっこよく撮れたと思うんですけど、
ちょっと撮れないんですよね。カメラ一個しかないしね。
しかも中国製の19800円で買ったカメラしかないので。
なんでまあ、でもこれよく考えてみると、自分と机が動いたらそれに近いこと出来るんじゃないと思って。
あの時はねなんか、M先生とすっげー良いこと思いついたって感じで撮ったんですよ。
撮って、ほくほくして帰ってカメラチェックしたら、よく考えると背景は全く動かないんだこれっていうことで、
あとでばれてしまって。まあもうちょっと勘弁してくださいもうその辺は。
ということでもうH松さん次の内容にお願いします。
(ベル ♪〜) まあちょっと内容って言うかあれですよね、こういうカットの話しになっちゃったんで、あのー、
急速かつ強制的なオンライン化の功罪っていうもの自体を、
ちょっと論じないとこれは授業として成り立たないぞってことで。
あのここもまあオンライン化って、それぞれ思ったことがあるんじゃないかなって思ってるんですけど。
えーっとまあ推測力が素晴らしいK原先輩から何か思うことってありました?
そうですね、あの推測力がすごいK原先輩は、
まああの、このオンライン化の功罪っていうところで、
今オンラインっていうのが最悪な状況で進んでいるっていうお話があったと思うんですけども。
あの、えっとDJ Sさんは、具体的にどこを、
自分でも忘れそうだけどね、DJ・Sってね。
そうですね、あの、具体的にどこを見たときに、どのどういうページを見たときに、
あ、これは最悪な状況だなっていうふうに思われたのかなと思いまして。
あー。難しいなあ。それね、結構ね。
まああのね、こういうふうにね、言うのも何なんですけど。
私ね、まあこの社会学を担当している教員で、
インクルーシブ教育支援室のディレクターなんぞ拝命させてもらってますけど。
元々の専門が実はテクノロジーの方に近くて。
だからEdTechってずーっと追ってたんですよね。
で、あの、まあ端的なことを言うと、
今までではでもだからEdTechを勉強する側で、
アメリカとかあちこちの大学とか、それこそ中国とかでね、やっているものを見て、
あ、ここはこういうこと良いこととか悪いこととかあるなーみたいなことを見てる側だったんですよ。
やっぱり相当慎重に、かつ相当考えてやらないといけないよなーと思っていて。
だから今のK原先輩の質問でいうと、まさに、これの功罪にシリアスに直面するのがこのタイミングってやつ。
だから本当にLearning Crisisですよね。
じゃあ、あなたが、お前が全ての授業をオンラインでやってくださいって言われて、
えーってなったところがやっぱり一番強いっていうのはね、結構あったんですね。
だから動画ではね、支援学校であったりとか障害のある子どもたちの学びというものがシリアスだっていう話しで、
でまあ、実際にどういう風に追いつめられたのかっていうのは、
あの前編、動画の前編でもお話ししましたし、
あとはあの前回のね、第1回目のまなキキラジオのオーディオコメンタリーでも皆さんからご意見頂いたと思うんですけど。
私にとってのやっぱり一番リアルに追いつめられたものとして、
これはやっぱり良いこと悪いことをちゃんと考えないと、
このまま何も考えずに、つど私が持っている全てのコンテンツを、
私だってパワーポイントのデータ沢山持ってますし、
そのままZOOMとかですね、あとパワーポイントに音声を付けることってそんなに難しくなく出来るので。
出来るからやろうと思ったら出来るんですよ。
でも本当にこれでいいのかっていうのはものすごい、
今まで自分が勉強してきたなかでの違和感があったので、
そういった部分で結構試されちゃうよなーというね、
なんていうの、試され感みたいなものがありますかね。
次は、Cパート:課題へのお返事(1・2問目)をお聞きください。
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