【星野リゾートに学ぶ③】観光の未来とステークホルダーツーリズム【星野リゾート代表・星野佳路】

PIVOT 公式チャンネル
15 Mar 202324:43

Summary

TLDRこのスクリプトでは、コロナ禍後の観光産業の変化と新たな取り組みについて語られています。日本のインバウンド目標は、世界中の観光地が持続可能性と地域住民の声に耳を傾け、新たなツーリズムモデルを模索している中、時代遅れになる恐れがあると指摘。ステークホルダーツーリズムの概念を紹介し、地域経済や環境、住民の生活にプラスの影響を与える取り組みの重要性を強調。また、マイクロツーリズムや連泊の推進、環境負荷の削減など、日本が貢献できる分野についても触れています。

Takeaways

  • 🎯 ステークホルダーツーリズムの概念が、観光業界の持続可能性と地域住民の生活環境を考慮した新しいモデルとして提唱されている。
  • 🌐 コロナ禍により、観光客の減少が世界中で起こり、その結果として環境の改善や地域の快適さが高まったことが示唆されている。
  • 🏔️ スキー場など、観光客の減少により、自然や地域の魅力がより存分に味わえるようになったという意見がある。
  • 📉 2020年の観光目標は、多くの国で見直され、持続可能な観光モデルへのシフトが求められている。
  • 🌍 世界中の観光市場は成長を続ける一方で、過剰な観光が地域に与える影響にも注目が集まっている。
  • 🛑 一部の地域では観光客数の制限を始め、観光の質重視が進んでいる。
  • 🚶‍♂️ 観光客の行動変容が求められており、地域住民と観光客の共存が重要視されている。
  • 🏨 ホテル業界は環境に配慮した取り組みを行っており、例えはペットボトルの廃止やエコロジカルな取り組みなどがある。
  • 🚗 交通の排出が大きな問題とされ、飛行機や自動車の排出削減が進められている。
  • 📈 マイクロツーリズムや連泊の推進が、地域経済の安定と持続可能性に寄与するとの主張がある。
  • 🌸 京都やハワイなどの有名観光地では、観光の過剰集中を避け、需要の平準化と地域の魅力を高める取り組みが行われている。

Q & A

  • 星野リゾートの基本戦略は何ですか?

    -星野リゾートの基本戦略は、地域経済への貢献や雇用の増加、外貨獲得を目指すことです。また、ステークホルダーツーリズムを推進し、持続可能な観光業の形を模索しています。

  • コロナ禍の3年間で観光業は何が変化しましたか?

    -コロナ禍の3年間で、観光客のいないことが都市の空気の清潔さや渋滞の減少につながり、自然保護や地域の快適さが高まったことが世界中で認められるようになりました。

  • 日本のインバウンド観光の現状はどうですか?

    -日本のインバウンド観光は、2019年に3000万人を突破していたものの、コロナの影響で一時大幅に減少しました。現在は6000万人15兆円という目標を掲げて回復を目指しています。

  • 2030年の観光市場の予想は何ですか?

    -2030年に世界中の旅行市場はさらに拡大し、中間層の人々が海外旅行を楽しむようになるという予想があります。

  • 観光客の減少により何が明らかになりましたか?

    -観光客の減少により、人々は自分たちの周りがどれほど快適になるかを実感し、自然保護や地域の快適さが高まることに気づかされました。

  • 新しいツーリズムの模索とは何を指しますか?

    -新しいツーリズムの模索とは、過剰な観光客の流入を避けながら地域経済への貢献や持続可能性を重視する観光業の新しい形を指します。

  • ステークホルダーツーリズムとはどのような概念ですか?

    -ステークホルダーツーリズムは、観光産業のステークホルダー全員が関わり、公平なリターンを得られる持続可能な観光業のモデルを目指す概念です。

  • 観光客の数が減少したことでどのような問題が浮き彫りにされましたか?

    -観光客の数が減少したことで、交通渋滞や環境汚染、地域住民の不便などの問題が浮き彫りにされ、観光業の持続可能性に関する議論が進んだことを指します。

  • 日本における観光業の課題とは何ですか?

    -日本における観光業の課題は、2019年の数字に戻すことよりも、新しいモデルとして復活し、ステークホルダーツーリズムを推進することです。

  • マイクロツーリズムとはどのような観光形態ですか?

    -マイクロツーリズムは、近場をターゲットとした観光形態で、移動距離の短縮によりCO2排出の削減につながる観光業の形態です。

  • なぜ連泊を推進することが重要だと考えられていますか?

    -連泊を推進することは、地域経済への貢献が大きく、滞在期間中の地域の文化や自然をより深く体験できるためです。また、環境負荷も減少するためです。

  • ワーケーションが普及することによる影響とは何ですか?

    -ワーケーションが普及することにより、地方での滞在が増やされ、連泊の数が増加することが予想され、観光業に新たな活力をもたらす可能性があります。

  • 京都のような観光地でステークホルダーツーリズムを推進するためにはどのような措置が必要ですか?

    -京都のような観光地でステークホルダーツーリズムを推進するためには、連泊の推進や入場制限、需要平準化のための価格戦略の導入などが必要です。

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