日本文学講義Ⅰ第6回講義動画①
Summary
TLDRこの講義では、平安時代の女性である高瀬の娘の結婚とその後の生活が焦点とされています。高瀬の娘は、当時の読者たちが興味を持っていた結婚や日常生活について書かれていないという課題に取り組み、結婚の様子や夫との関係を詳述します。結婚は両親の決定によって行われ、高瀬の娘は夢中だった物語とは異なる現実を直面します。その後、夫である立花年道との結婚生活は裕福であり、夫の働きにより財宝が溜まります。しかし、夫の死によって悲しみに陥り、夢であったと思っていた未来も叶えられませんでした。一方で、日記には歌が多く登場し、夫との関係性は薄く、夫の歌は一切記載されていません。講義は、高瀬の娘の内面世界と、当時の貴族社会の婚姻観を浮き彫りにしています。
Takeaways
- 📚 このスクリプトは、日本文学講義の一部として、日記文学の分析を通じて当時の読者の関心と結婚に関する記述を探求しています。
- 🎓 学生たちは課題として、日記に書かれていない読者が興味を持っていたと思われる内容について回答を求められています。
- 👰 結婚が当時の読者にとって興味深い話題であり、高瀬の娘の結婚相手についての情報が日記には明記されていませんが、他の文献から推測できます。
- 🤵 高瀬の娘の結婚相手は立花年道とされ、彼は当時の社会において中流階級の貴族であり、天皇と皇室に近い関係を持っていました。
- 🏠 結婚は両家の地位や影響力に大きな影響を与えると示唆されており、高瀬の娘自身も結婚によって高い地位を獲得する可能性を感じていたようです。
- 📖 日記には結婚の様子が直接的な形で描写されていないものの、夫との関係性やその後の生活が間接的に示唆されています。
- 👶 高瀬の娘は子供たちを早く育てたいという願望を持っており、夫との間に子供がいることも日記に散見されます。
- 🏡 日記からは夫との結婚生活が裕福であり、夫の働きによって財産も増やされたと推察されます。
- 🌟 高瀬の娘は夢に見ていたような結婚生活を実現し、夫との関係が良好であることが日記からの記述から伺えます。
- 🎭 ただし、日記には夫の詳細な描写はなく、歌に関する記述が多く、夫との結婚生活に関する詳細は限定的です。
- 🌌 高瀬の娘は夢に見る眼差しをもって結婚生活を想い、現実と夢の間にギャップを感じていた可能性があると示唆されています。
Q & A
高瀬の娘の結婚相手は誰ですか?
-高瀬の娘の結婚相手は立花年道という人でした。
立花年道がどのような家庭背景を持っていますか?
-立花年道は中流の貴族で、父親は藤原道長の側近で、母親は大江清道の娘であり、天皇の教育係に仕えていました。
高瀬の娘が結婚した当時の年齢は何歳でしたか?
-高瀬の娘は結婚当时に33歳でした。
高瀬の娘が結婚する前にどのような期待を持っていましたか?
-高瀬の娘は結婚前に宮遣いとして重要な地位につくと期待しており、自然と引き立てられると思われます。
結婚について高瀬の娘はどのように描かれていますか?
-結婚について高瀬の娘は、両親の決定によって華やかな形で描かれず、結婚生活は比較的裕福であり、夫との関係は良好に進んでいますが、夫の詳細な描写は少ないです。
高瀬の娘の日記には夫の歌はありますか?
-高瀬の娘の日記には夫の歌は1つも含まれていません。
高瀬の娘が夢見ていた結婚とはどのようなものですか?
-高瀬の娘が夢見ていた結婚は、夫との共に三門妃様の恩影を受けるような生活を送ることです。
高瀬の娘が夫との関係をどのように感じていましたか?
-高瀬の娘は夫を頼りとして、子供たちの親として哀れな気持ちで感じており、夫の存在は彼女の人生でとても大きなものであったと思われます。
高瀬の娘が目指していたのはどのような生活でしたか?
-高瀬の娘が目指していたのは、夫とともに天皇の目のととなるような生活を送ることです。
高瀬の娘が夫の死後にどのような夢を抱いていましたか?
-高瀬の娘は夫の死後、三門妃様の下で庇護を受けるような生活を送る夢を抱いていたが、叶わなかったと嘆きました。
日記の中で高瀬の娘が最も得意としているのは何か?
-日記の中で高瀬の娘が最も得意としているのは歌です。88種の歌があり、そのうち65種は高瀬の娘自身の歌となっています。
Outlines
📚 さし日記の結婚と日常生活の欠如
第6回の授業ではさし日記の研究を通じて、当時の読者が求めていた内容と日記に書かれていないことが探求されています。多くの学生は結婚や家族の日常生活について書かれていないと推測し、実際にも日記には結婚に関する詳細は記載されておらず、結婚相手である立花年道についての情報は限られています。高瀬の娘は33歳で遅い結婚でしたが、夫は頭領階級の貴族で、天皇と近い関係にあったことが語られています。
👑 高瀬の娘の結婚と宮中の出来事
高瀬の娘の結婚は突然で、宮遣いの直前に結婚される形となっています。結婚後の生活は裕福であり、夫の立花年道は中流階級ながらも天皇に近い立場にあり、物質的にも支援を受けていたと示されます。結婚後の出来事として、天皇即位に伴う行事が華々しく行われ、多くの人々が集まった様子がさし日記に記されています。
🏰 夫の立花年道との関係と夫の死
高瀬の娘は夫との関係が良好で、夫は子供たちの父親として頼りにされている様子が描かれています。夫は晩年には品野の神となり、長野県に赴任する予定でしたが、その前に病気になり亡くなってしまいました。高瀬の娘は深い悲しみに陥り、夫との夢も叶えずに終わってしまいました。
🎎 目のと制度と高瀬の娘の夢
目のと制度について語り、高瀬の娘は夫の働きと協力を通じて、天皇の目のとになる夢を抱いていたと示されます。夫の一族もその夢を実現する上で重要な役割を果たしていたと思われます。しかし、夫の死によりその夢は挫折し、高瀬の娘は失望と悲しみにくれていました。
🌐 夫一族の影響力と高瀬の娘の期待
夫の一族は立花年道の働きによって物質的に豊かになり、高瀬の娘はその一族との結婚によって天皇の目のとになる夢を具体化していたと読み取れます。また、同階級の女性が天皇の目のとになる例も存在し、高瀬の娘もその成功話を通じて夢を抱いていた可能性があると述べています。
📖 さし日記の内容と高瀬の娘の歌
さし日記の内容を振り返り、高瀬の娘が歌を得意としていたことが明らかになります。日記には88種の歌が登場し、そのうち65種は高瀬の娘自身の歌とされています。しかし、夫との歌の交流はなかったように見受けられ、夫に関する詳細な描写はほとんどありません。日記は主に高瀬の娘自身の感情や歌に焦点を当てたものとされています。
Mindmap
Keywords
💡サシ日記
💡結婚
💡高瀬の娘
💡立花の年道
💡目のと
💡貴族社会
💡日記の分量と歌
💡夢
💡紫式部
💡貴族の結婚
Highlights
第6回の授業資料とサシ日記の本文資料丸2を確認するよう指示
サシ日記に当時の読者が読みたい内容が書かれていないという課題に対する回答を寄せている
多くの学生が当時の読者が結婚や家族日常生活について読みたがったと予想している
サシ日記に結婚や日常生活が書かれていないか確認する
高瀬の娘の結婚相手についての情報が日記にはっきりとされていないが、他の資料から分かる
結婚相手は立花の年道で、高瀬の娘よりも6歳上の男性
高瀬の娘は結婚当時33歳で、比較的遅い結婚だったとされる
年道の家は中流の貴族で、天皇と非常に近い関係にある
年道の父親は藤原の道長の側近で、母親は大江の清道の娘
年道の家族は目目のととして活躍しており、高い身分と皇室との関係がある
高瀬の娘の結婚は日記にはあまり期待外れの様子で書かれている
結婚後、高瀬の娘は都を出て大和の国へ出かけようとしていたが、夫の年道に止められた
年道は夫として頼りになる人物として描写されており、家族の幸せを願う妻の気持ちが感じられる
高瀬の娘は夫と共に晩年品野の神として長野県へ下っていく
夫の死体が見送られた際の悲しみと、夫との夢が叶わなかったことの嘆きが書かれている
高瀬の娘は日記の中で結婚をしっかり描いていくことはしていない
日記には88種の歌が入っており、そのうち65種は高瀬の娘の歌
高瀬の娘は歌を得意としており、日記には歌を多く書いている
日記には夫の歌は一つも入っておらず、夫の描写もほとんどない
日記には美的に格好良く描写された別の男性が一人登場している
高瀬の娘は夫との結婚によって夢を具体化し、実現可能と考えていた
高瀬の娘は夫の一族が目のとを務めるような一族であり、夢を実現する協力者として重要だった
高瀬の娘は夫の死後に夢が頓挫し、嘆いている
Transcripts
日本文学講義1の第6回の授業を始めます
え第6回の授業資料とそれからサシ日記の
本文資料丸2を手元に用意しておいて
くださいえ前前回ですね皆さんには課題と
してえさ日記にですね当時の読者が読み
たいのに書かれていないことは何かという
ようなことでえ回答を寄せてもらいました
まあのこちらが想定していたですねえ正解
はあの物語作家としてのが書かれていない
ということなんですけれどもえっと多くの
皆さんがですねえやはりその当時の読者が
読みたかったことはえ高末の娘え日記を
書いている人の結婚とか家族日常生活の
ことなんじゃないかということをですねえ
想定してくれていますでえ今日の授業では
ですねえこのまずサシ日記にこういった
結婚やえ日常生活のことがですねえ書かれ
ていないのかどうかということを確認した
上でえその結婚の話というものが当時の
読者が読みたかったえ話なのかえそういう
ことをですねえ見ていきたいと思い
ますえではですね授業資料の1枚目のえ
ページを出してください高瀬の娘の結婚
相手というのは日記にはっきり書かれてい
ないんですけれどもえ幸いなことにですね
あの魚interest本あのさし日記の
中のあの中やですねあの監物によってえ誰
と結婚したかということが分かっています
え相手の男性は立花の年道という人でえ
高末の娘よりも6歳と周上の男性でしたえ
結婚当時高末の娘は33歳ま当時としても
ですねえ割と年齢がえ高めですがえ相手の
男性元うということでですねえ比較的遅い
結婚だったということがわかりますじゃあ
その年道ってどんな人なのか立ち話市と
いうことでですねえ1ページ目のえ左側の
ところに同じ今画面と同じ系図載せてい
ますのでえ確認してくださいえまずですね
高瀬の娘のその夫となった年道というのは
中瀬の娘と同じようにいわゆる頭領階級
地方の官僚を歴任するような中流のえ貴族
草であるということが言えますでえしかも
ですねえ年道の家のあの兄弟やですねえ親
たちを見ていきますとまずお父さんの立花
のためよっていう人は藤原の道長の警視え
道長のお家の事務職員をですねえ勤めると
いうようなえそういうですねえ当時のま
石関家のですねトップにいた道長のえ熱い
森人を得ている人じゃないと警視になれ
ませんのでまこういったですねえ道長に
近いえ立場のま中流貴族であったでしかも
ですねこのお父さんは道長の警子道長の
側近の部下という感じですがえお母さんの
方どうかというとええ大江の清道の娘と
いう人でえこの人はですねご一条天皇の
メノとしている人になりますちなみに立道
のお兄ちゃんの義道もご一条天のの目のと
というのでお母さんが目のとでえお兄さん
は目のとえメノはえご一条天皇の教育係り
の女性ですがメのとというのはまメノの
息子でありまあの養義まご一条天皇とま
兄弟同然に育ちそしてえ成長した後はご
一条天皇を支えていくというですねえ天皇
側近の部下としてえ活躍していくという
ようなま身分は高くないんですけれども
非常にあの近しい関係にいるというような
えそういうですねえお兄さんがここにい
ますでちなみにですね立花の徳子え徳市
ですねた吉のあの姉妹にあたるですね女性
え年道にあすいません違いましたえたよの
おばさんに当たる人ですね失礼しましたた
よにおばさんに当たる人もえ実は一常天皇
の目のとまとご一条天皇のお父さんですね
えその目のとを務めていてこの立花のお家
というのは一条天皇そして次の天皇である
ご一条天皇の目のとを排出しているえそう
いうお家ということになりますえメノとは
誰でもなれるものではなくてやはりその
天皇のえ近しいところからですねまあの
信頼を得ているお家から選ばれていくと
いうことになりますでご存知の方も多いか
もしれませんが一条天皇という人ですねえ
藤原の道長のお姉さんがですねえお母さん
ということでえそういう道長一家とま
近しいところにありますしでその一条天皇
は道長の娘と結婚してえご一条天皇が
生まれてますまですからやはり道長の信頼
を得ている人そしてその妻たちがですね
あるいは姉妹たちえおばさんたちというの
がえ目のに選ばれておそらくこの立花の
俊道という人のお家というのははえ道長
一家と一族と非常に深い関わりがあって
信頼を得ているえそういう信頼をもに皇室
も繋がっていくというようなえそういうお
家まですから身分的には中流なんです
けれどもえ当時の貴族社会からすると中流
ながらえ天皇とすごく近しいですね非常に
勢力のある一一家という風に言うことが
できると思いますまですからこの結婚です
ま肌から見ても高水の娘にとっては
なかなか
談だったのではないかなということがえ
こういうケからですね読み取ることができ
ますじゃそんな比較的良い結婚がですね
どんな風に日記の中で出てくるのか見て
いきましょうあその前にですね高の娘ここ
ですね有心のにお使えしていますがご一条
点の一条点のここですねあ前回のあの資料
の2ページ目にこの天皇家のケズ載せてい
ますのでえ天皇の系図が見てみたいなと
いう方はですねあのそちらをご覧になって
くださいうん高の娘目も有内心ののとこに
お使えしていましてま寄り道のですねえ
ところで育てられていますのでやはり道長
寄り道というですねこの一族に近しい
ところにいておそらくエダ話もこの宮遣い
なんかと関連してですねえ降って湧いてき
たあの円THなのかなというようなことが
想像されますじゃすみませんえっと事業
資料の方に戻りましてえじゃその結婚が
どう書かれてるかということでえ四角1の
丸1のところをご覧くださいここが結婚
てるとこですえ宮遣いをまだ始めたばかり
の頃ですね高瀬の娘はこうしてお使えして
いれば自然とですね引き立てられてえ
なんかですね重要な地位についたりとかあ
あるいはまあのそんなですねあの意児な
こととか意地悪なことをしなければ自然と
ですねこう引き立てられていくこともある
かなという風に期待していたところえその
矢先にですね親たち高勢の娘の親たちがえ
えずえ一体どういうわけなのかほもなく
コメすえつえー間もなくですねえすぐに
え米家に閉じ込めてしまって据えてしまっ
たここが結婚を表していますスてですねえ
すうあの吸えるというこの字ですけれども
えこれであの妻としての立場に置くという
ような意味を持ちましてまこれで結婚を
表していますえ何もえ気切のフとかですね
そんなこと何もなく相手のことも何もなく
ですねえ両親たちが決めてしまってえ宮
遣いのその矢先ですねすぐにあの大地に
ですねえ戻されて閉じ込められて結婚させ
られてしまったというようなですねえそう
いうことになっています書かれていますで
結婚したからといってサリとてそのあ様の
立ちまちにキラキラしき勢いなど安倍よも
なくえ結婚したからといってすぐにですね
華やかではりが良くなるなんていうことも
なくなるはずもなくえ意図よしなかりける
す心にてもまそれまでのですねとてもたい
もなく浮ついた物語に夢中になっている
その心でですねま結婚などを想像していた
けれどもえその心でもえ今回のですねえ
結婚っていうのはえあまりに期待外れのえ
様子であったえこれが私が夢見ていた結婚
なのかしらという風なですねえそんな感じ
のえ結婚の様子が書かれていてえ結婚って
こう思わずですねえ我々現代の我々が読ん
でいると見してしまうようなこういう
あっさりとした書き方になっていてま確か
にですねえ高末の娘はえ日記の中で結婚を
しっかり描いていくなんていうようなえ
そういうことはですねしていないという
ことが確認できますじゃあその後ですね
高瀬の娘の夫のことを出てこないのかなと
見ていきますとまちょこちょこですねえ
本当にあの小さなところですけれどもえ
結婚の様子が伺える箇所が出てきます
例えば丸2のところですね結婚後えご税
天皇が即位することになって大場という
味方の大変わりに伴う行事がですね
華々しく都の中で開かれることになりえ都
の外からもですねこの大場の様子を見よう
ということでえ多くの人が集まって都は大
混雑になっていますでそんな中ですね高末
の娘は都子を出てえ大和の国奈良県のです
ねハテさ県に出かけようという風にえ準備
していましてえ兄弟たちはですねえそんな
都でこんなビッグイベントがあるのにそれ
を見ないで出てくなんてどうかしてるよと
いう風に言い腹立てとま腹を立ててですね
やめろという風に止めるんですけれども
そこでこの立花の年道え高瀬のえ娘の夫が
出てきます死後どもの親なる人子供たちの
親だからこれあの年道のことなんですねえ
子供たちの父親で人がいかにもいかにも心
にこそあめやどうにもこうにももあなたの
りにするといいよという風にですねえそう
した方がよろうという風に言ってくれたの
でえその言葉に従ってえ出ていく出発する
ということになりましてあのその夫の
気持ち心ばえもですね哀れなり身にしみで
感じられるしみじみと感じられたというよ
なですねえことが出てきます子供たちの親
ですねでえさらにその先ですねま丸さんの
ところま年道というのは中流の階級です
けれどもま道長寄り道の家と近しくて比較
的良いですねあの地方感を歴任することに
なってえお家は豊かになっていきますえ前
に読んだ箇所のところにですねもう倉に宝
が収まりきらないぐらいですねえ財宝が
溜まってるなんて描写がありましたがま彼
の働きのおかげでですねえこの結婚生活と
いうのは比較的裕福にま進んでいくことが
伺えますえさんのところには差し当たりて
投げかしなど覚えることどもないままにえ
差し当たって投げかしい辛い悲しいなんて
いう風に思われることがえないままですね
えただ何考えるかと言うと幼い子供たちを
早く思うように育ててあげたいななんと
いう風に思っていて早く育たないかしらと
いう風に年月が過ぎていくのを早く早く
なんていう風に思っていてそして頼む人
ですねまた出てきましたがこれ地どの親に
なる人と同じ夫であるですねあの高末の娘
が頼りにしている夫立花の年道だけでもえ
人波のですね喜びえ良い感触が得られます
ようにというようなえそういうことをです
ね思い続ける気持ちえ誠にそれは心強い
ものであったま夫の人波の人感幸せを願う
ですねまそういう妻としての心持ちが
ちょっとこうちらっと出てきてまあの
そんなたくさん夫の描写はないんです
けれどもまま平穏でですねえ比較的ま仲の
良いですねあの家庭だったのではないかな
ということがえこういうところからも伺い
ますでもこれぐらいですねでえ丸4の
ところで最後ですね夫はですね晩年品野の
神となってま長野県の県知事さんですねえ
そこになりまして
えシナノの国へと下っていきます頼む人
これが夫年道ですねえ喜びのほどえ人感
ですね感触任命されるということでえ心
もとなくじれたを持って待ち投いていた
ところ秋になってですねえー品の神になっ
たという風になりましたが高添の娘もう
少しあの都に近い国が良かったなと思って
いたようで思いしにあらずえこちらが願っ
ていた通りではなくて意ほいなく口惜しま
とても不本意で残念だやっぱりまあの図り
と言っても都に近い国の方が人気があって
ですねえできるだけ都に近くてえーそして
あの富が蓄えられる国がいいなということ
でですねえやっぱそういうところが人気な
わけなんですけれども残念ながらちょっと
遠くのですねシナノの国へと行くことに
なりましたでえこの時は夫とえそれからえ
彼らのですねえ息子であるえ男の子がもう
だいぶ大きくなっていて夫と共にシの国へ
と下っていきましたえ送りの人々ま見送り
にもたくさんのですねお供の人たちがえ
途中まで見送りについていきまして翌日都
に帰ってきて高瀬の娘に報告しますえ奥様
旦那様は意しキラキラシて下りぬもう本当
に素晴らしくですね華やかなご様子でシの
国へと下っていきましたよという風に報告
をしてくれましたであるものがですねこの
暁月に明け方に意地大きなる人玉の立ちで
京山へ何気塗るえこの明け方です夜明け方
にとても大きな人玉が見えましてその人玉
が京都の方へ都の方へとやってきました
飛んできましたという風に語っているのを
聞きましてさてはそれはあの夫についてい
た友の人のもののですね人玉かなんかが
見えたのかしらなんていう風に思っていた
と思っていたえ有識様不吉な話とかですね
不吉なこととはえ全く思わずにですねええ
まあの全く思いよることもあろうか思い
よらなかったでこの人玉が後々ですねえ
思い当たる出来事がですね起こりますえ
翌年の4月にですね夫は1度都に帰ってき
ましてえ夏秋という風に都で過ごしてえ9
月25日より突然ですねえ病気になりまし
てえ10月5日神月5日に夢のように見い
てえ夢のように見送ることがありました
すなわち夫はここで亡くなってしまった
わけですでえその時の思う心地世の中にに
また類いあることとも覚えずこの時の思い
なく気持ちというのは世の中に自分と同じ
ようなものがあろうかとも全く思われない
まそれぐらいの深い悲しみに陥っていたま
そうしてですね夫はえ亡くなってしまって
え丸5最後の最後で実は夫と共に抱いてい
た夢があったということが語られています
え人の恩目のとして内渡りにあり三門妃の
恩影にかるべき様をのみ夢解き回せしかと
もえある人の目のととなってえ中に登って
三門やお妃様の庇護を受けるようなえそう
いう生活になるに違いないとばかりえある
夢を見てですねそれが正夢になるという風
に夢解きをしてですね楽しみにしていた
けれどもそのことは1つも叶わないで
終わってしまったというような嘆きが書か
れています目のになりたかったですねそう
いう夢を実は抱いいたということがえこの
ですね第5パート万年の木のところでえ
突如として出てきますでこれはですね実は
あの音の夫との夫の存在とも関わっている
ので少し見ていきますねえメノとと言い
ますのはこれえ身分の高いですね人ま市女
え男性でも女性でもですねそういった養い
気味に使えて養育にあたる女性のことを目
のとという風に呼びますで基本ですね身分
の高いえ人の目のとというのは複数選ばれ
ます例えば新のえ天皇の子供ならば3人と
いう風にえ決まっていますでメノという
地面からですね皆さんよくお乳をあげる人
だという風に誤解されるんですけれどもお
乳をあげる人は別にいたりしますでそう
いうお乳を実際にあげる人はあのそこまで
身分は高くありませんで目のと呼ばれるの
はむしろこっち赤字で書いた方えその養
気味の養育の責任者としての立場でえ非常
に重役割をになっていましたまだから身分
が高いほど複数の目のとが選ばれて養育の
責任者たちが責任を持って教育に当たると
いうことがえ行われていきます身分が高い
ほどたくさんいるわけですねでえそうして
ですねこの養育の責任者たちの役割という
のはままずその養気味を物質的精神的に
支える役割が必要とされましたま精神的の
方はもし分かりやすいとこですね親代わり
となってえ日々のですねせあの養育の責任
者としてえ成長を流していくような役割え
何か困ったことがあれば心の支えとなる
ような役割ですけれども物質的は何かと
言いますとつまり養気味が立派に育って
いくための金銭的な援助をメノとがすると
いうことになりますだから結構大変なん
ですね養い気味を育てるためにメノと一家
がですねソでかかっていきましてえそして
え物質的な援助内気味が豊かな生活を
遅れるように奉仕するということがメノと
には求められますだからメノとは誰でも
できるものではなくて結構大変まですから
女性1人でできる仕事ではなくてメノと
一族で奉仕するということになります
例えば父の父と書くですねえこのえ
お父さんの父と父と書くですねこれもメノ
トと読みますしえメノとの男なんという風
な呼び方もありますまこれメノとの旦那
さんのことなんですがまメノとは女性は母
と書くですね女性だけではなくってその
旦那さんも関わりますしえその子供たちは
目のとというような形で養気味のえを
支える役割をになっていきますで特にです
ねあのどんな階級にもメノとは存在するん
ですけれども平安時代中期以降あのこの
高末の娘の時代以降ですねえ天皇や東宮そ
交代使ですね天皇や東宮の目一族の政治的
影響力がすごく増大していてぱこの目の戸
になるとやっぱ天皇あるいは次の天皇と
なる交代子と近いのでえーその天皇を
支えるという役割もあるしま次の天皇を
支える役割もさらにあの継承していくとか
ですねえまさに立花の年道のお家がそんな
感じですけれども天皇の目のとをやった
一族から次の天皇の目のとも廃止されてえ
天皇一下とですね深い繋がりを持っていく
であのしない気味を育てるためにあの支え
ていくためにも物質的なですね援助という
のが不可欠なので当然ながらそういうこと
ができるようにえ養い気味の方から目のと
一族を有利な感触につける例えばお金や
ですね富が蓄えられる地方感に任命すると
かですね身分を高めるとかですねえそう
いったような養気味からのあの
バックアップもあるということで養気味と
目のと一族は相互に協力しながらこの貴族
社会を乗り切っいくえ渡っていくという
ようなですねえそういうまチームワークが
ですね必要とされていましたまですから
メノと
え女性だけではなくって夫の一族もすごく
大事ということであの高瀬の娘が結婚した
相手はまさにぴったりなですね相手だった
わけですえ資料1に枕の総子あげています
がもう枕の総子の段階からですねもう目の
音がいかに素晴らしいものかあの羨ましい
ものとしてえ天皇や交代使のの目のとが
ですね上がっていたりえあるいは天皇の目
のととなれば女性でもあの内の助とか酸味
というですねあの苦行クラスの上流貴族の
と同じぐらいの地位が得られるとかえどの
階層でもですねメノの男あのメノトの旦那
さんというのはもう得意げにですねいり
散らしてるみたいなえそういう話が出てき
てえいかにメノというものがえ力を持って
いたかそしてま羨ましがられるものだった
かということがあのこの辺2人の記述から
も伺い知ることができますでそういうこと
考えると先ほどのですね
え丸5の記述え目のとになってえ三門や
ですね木の庇護を受けるような生活が
遅れるなんていうような夢を抱いていた
高末の娘ですが決してそれは夢物語では
なくてですねえ目のとを務めるには夫あの
目のとの男であるえ立花の年道のですね
働きが働きや協力が不可欠でしかも夫の
一族というのは目の音を勤めるようなそう
いう一族なので決して不可能ではなかった
かもしれないところが夫がなくなって
しまって自分が目の取になるという夢も
頓挫してしまってああ正夢かと思ったあの
夢も1つも叶うことがなかったという風に
ですねえ嘆いているわけ
ですあ高瀬のマここですねでえ高娘勇志
内心王家に出資しましてまもし勇内心のが
ですですねえまご例税に行くことはない
ですけれどもその後ですねどこかの皇族と
結びついてその子供が生まれてその子が次
の交代使になってとかですねえそういう
未来がもしかしたらあったかもしれないま
また寄り道県に近いところなので何かです
ねそういった目のとの任命というものが
来るかもしれないという風に高末の娘は
期待していたわけですでこれはですね多分
高末の娘に限らず中流階級の女性たち特に
え皇族や鉄管期に近しいところではあの
働いてる女性たちにとっては決してまあ
なんか手の届かない夢ではなくってえとい
ちゃう人もいるわけですねまその咲たる人
がごレゼ天皇のですね目のとになった第2
のサミという女性ですえ100人種にも歌
取られていてこの人のこと知ってる方いる
かもしれませんがえ階級としてはまさに
高末の娘と同じぐらいの中流階級の女性に
なりますで彼女はですね紫式部の娘になり
ます
紫式部も中流の女性ですけれどもこの親子
は2人揃ってえ寄り道のですねお姉ちゃん
である一条天のの先少子に使えていました
え紫式は物語の際ででそして第2の三味の
方は若の才能でですねよく引出ていてえ
少子の元でですねえ活躍していきまして
そして信頼を得て第2の三味は夫と共に
この五令税天皇を支えるメノとしてですね
え花々あの酸味のくいですね女性ながら3
味のくいを得るというような栄誉によして
いきますまこういった同階層の女性の成功
をですね物語りにしている高瀬の娘にとっ
てはもしかしたら自分も特に物語とか若で
身を立てていた女性たちを間近に見ていて
ひょっとしてというようなことですねま
考えても不思議ではなかったのかなという
ようなですねえまそういう境遇に高せの娘
はま結婚によってまそういう夢がですね
非常に具体生かしていって実現実現可能か
もしれないという風に思っていたわけ
ですまここまでですね見てきたようにさし
日記の中の音というのはそんなにたくさん
出てきませんし結婚の場面なんて本当一瞬
で終わってですねえ確かに結婚の場面は
描かれていないという風に言うことが
できると思いますただし橋柱のとこに出て
くるその夫の様子というのは頼む人ですね
え高瀬の娘にとって手折りになる人という
風にま行為的に描かれていますしまた
え目のとになるという彼女の夢にとって
不可欠なパートナーとしてえ彼の存在は
多分彼女の人生の中でまとても大きなもの
をですね占めていたと思われますただそう
いう生活の中ですごく大きな地位を占めて
ただ位置を占めてただろうなということは
分かるんですけれどもえ日記の中を見て
いっても先ほどあげた箇所以外にほとんど
ですねえ年道の様子というのは出てきませ
んま名前はもちろん出てきませんしやっぱ
あの若が全然出てこないんですねえさらし
日記というのは比較的若が多いですねえ
日記であの今日の授業資料の1番最後の
ところに日記の分量と仮数ということで
あげてますがえ分量的には加ろ日記のです
ね3巻のまえ1/3ま1間分ぐらいしか
あの分量はないんですけれども歌の数と
いうのは結構入っていましてえさし日記の
中には88種の若が出てきますしえその
うち65種はえ高末の娘の歌になってい
ますまそれだけですね結構歌を得意として
え歌を書きとめている日記なんですけれど
もこのえ行為的にですね捉えているはずの
夫とかわした歌というのは一種も入ってい
ません夫の歌は1つも入っていないという
ことになりますえですから少なくともです
ねこのかろあすいませんえサラシナ2期と
いうのはかろ2期なんかと比較してま夫の
歌は一瞬も書かないし夫の描写なんて全然
出てこない結構生活のなんか様子なんて
いうのもま全然出てこない日記ということ
になり
ますじゃあえそういうですね素敵な男性と
いうのは彼女の人生になかったのかという
とそんなことはなくてえこの立花の年道と
いう夫ではなく別な男性がですね非常に
美的に格好よくですね描写されていまして
えむしろですね一言しか喋っ発言が記され
ない夫に対してえものすごく長いですね
会話を交わす男性というものがえこの三々
の日記の中には1人いますえそれをですね
次の動画で見ていきたいと思います
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