教育学概説2024⑮ 教育史のなかの子ども3:ルソー
Summary
TLDRこのビデオスクリプトでは、ルソーの教育思想が紹介されています。ルソーは、自然、人、物による3つの教育を提唱し、子供の自然な欲求と活動を尊重し、大人はその自然を補うべきだと述べています。また、ルソーは社会が悪に染まると批判し、子供の善な本性を守るために消極的な教育を唱えています。エミールという小説を通して、子供の成長段階に応じた教育法を示し、子供時代を大切にすることが教育の鍵だと結びつけています。
Takeaways
- 📚 ルソーはフランス革命を支えた思想家の一人で、1762年に「社会契約論」と「エミール」を発表しました。
- 🌱 「エミール」は、自然と一致した教育を提唱し、子供の自然な成長を尊重する教育論です。
- 👶 ルソーは子供を大人とは異なる存在として捉え、子供時代を大切にすべきだと考えています。
- 🤔 ルソーは子供について間違った観念を持っている人々を批判し、子供の特有の見方や考え方を尊重するべきだと述べています。
- 👨🏫 ルソーは教育において自然の教育、人間の教育、事物の教育の3つのタイプを区別し、それぞれの教育が子供の成長にどのように影響するかを説明しています。
- 🌳 ルソーは自然の教育を最も重要視し、子供の心身の発達に合わせた教育を行うべきだと主張しています。
- 🚼 「エミール」では、子供の成長段階に応じた教育方法が提案されており、それぞれの段階に適した教育内容が示されています。
- 🏡 ルソーは消極的な教育方法を提唱しており、子供はできるだけ自分の力で学ぶべきだと考えています。
- 👼 ルソーは子供が生まれた時点で善であると信じており、社会の悪に影響されないように教育することが重要だと述べています。
- 🌟 ルソーの教育論は、子供を発見者として捉え、彼らの独自の成長過程を尊重し、それに応じた教育を行うことが重要だと示しています。
- 📈 ルソーの教育思想は、現代の教育にも影響を与えており、子供の個性や自然な成長を大切にする教育の重要性が再確認されています。
Q & A
ルソーの「社会契約論」と「エミール」は何を主張していますか?
-ルソーは「社会契約論」で国家の正当性と市民の権利について述べており、「エミール」では教育について述べています。特に「エミール」では、子供の自然な成長を尊重する教育方法を提唱しています。
ルソーはなぜ人間が生まれた時が良いものであると述べていますか?
-ルソーは、神が万物を作るとき、全てが良いものであると述べていますが、人間が社会に触れると悪に変わるとしています。これは、社会が悪をもたらすためとルソーは考えています。
ルソーは子供についてどのように考えていますか?
-ルソーは子供が大人とは異なる存在であり、子供時代を大切にすべきだと考えています。また、子供には特有の見方や考え方があり、それに合わせた教育を行うべきだと主張しています。
ルソーはなぜ消極的な教育方法を提唱していますか?
-ルソーは社会が悪につながると考えるため、子供を社会から遠ざけ、自然な欲求や活動に従って子供を教育することで、子供の善な本性を守りたいと考えています。
ルソーが提唱する教育の3つの種類は何ですか?
-ルソーは自然の教育、人間の教育、事物の教育の3つの教育があると述べています。それぞれ、子供の心身の発達、人間による教育、経験から学ぶことを意味しています。
自然の教育とはどのようなものですか?
-自然の教育とは、子供が生まれた時から備わっている能力や欲求に基づく、自然な成長プロセスを指しており、大人の介入を最小限に抑える教育方法です。
ルソーはどのようにして子供の成長を段階的に捉えていますか?
-ルソーは、「エミール」で子供の成長を4つの段階に分け、それぞれの段階に応じた教育方法を提案しています。それぞれの段階は、子供の心身の発達に合わせて設定されています。
ルソーは教育において何が最も重要だと考えていますか?
-ルソーは、教育において子供の自然な成長を尊重し、その自然な欲求や活動に従って教育を行うことが最も重要だと考えています。
ルソーの教育思想は現代教育にどのような影響を与えていますか?
-ルソーの教育思想は、子供中心の教育、自然な成長を促すことの重要性など、現代の教育哲学や教育方法に大きな影響を与えています。
ルソーはどのようにして教育の必要性を述べていますか?
-ルソーは、人間は生まれた時から弱く、教育によって力を得る必要があると述べています。また、教育は人間を大きく、力強く、判断力を持つ者にするものです。
ルソーの「エミール」の文体はどのようなものですか?
-「エミール」は小説のような文体で書かれており、家庭教師がエミールの教育について語る形で構成されています。これはルソーが教育の概念を具体的な物語に落とし込むことで、読者に対する訴求力を高めた結果です。
Outlines
📚 ルソーの教育思想と「エミール」
ルソーはフランス革命を象徴する思想家であり、「社会契約論」と「エミール」を著した。特に「エミール」は教育論として知られ、子供の自然な成長を尊重する教育方法を提唱している。ルソーは人間が生まれた時点では善であり、社会によって悪へと変貌すると考えていた。この考えに基づき、子供は社会から遠ざけられ、自然な欲求を満たすことで学ぶべきだと主張している。
🌿 教育の必要性と3つの教育の種類
ルソーは人間が教育を必要とする存在であるとし、「自然の教育」「人間の教育」「事物の教育」という3つの教育の種類を区別している。自然の教育は子供の内的な発達を指し、人間の教育はその発展を教えるもの、事物の教育は経験を通じて得られるものである。これらの教育は一致し、自然の教育に合わせるべきだとルソーは述べている。
🚼 子供の自然を尊重する教育方法
ルソーは消極的な教育方法を提唱し、子供の自然な欲求や活動を尊重することの重要性を説いている。大人は子供の自然を干渉せず、できる限り手を出さず、自然の教育に合わせて教育を行うべきだと主張。また、社会から子供を遠ざけることにより、子供の善なる本性を守り、自然に学ばせることがルソーの教育思想の核心である。
Mindmap
Keywords
💡ルソー
💡社会契約論
💡エミール
💡自然教育
💡人間教育
💡事物教育
💡教育の必要性
💡子供の自然
💡消極的長育
💡成長発達
💡教育の三原則
Highlights
ルソはフランス革命を導いた思想家であり、社会契約論とエミールを著した。
ルソは社会に対して批判的な視点を持ち、人間は社会に悪くなると述べている。
ルソは子供が社会に悪くなる原因は社会そのものであり、自然状態では善いと述べている。
ルソは子供について誤った観念を持っている大人が多いと指摘している。
ルソは子供が大人になる前に子供としての時代を大切にすべきだと述べている。
ルソはジョンロックの教育観を批判し、子供は早くから習慣を身につけるべきではないと述べている。
ルソは子供には特有の見方、考え方、感じ方が存在し、それに合わせた教育が必要なと述べている。
ルソはエミールという本を通じて、子供の教育方法について述べている。
ルソは教育には自然の教育、人間の教育、事物の教育の3種類があると述べている。
ルソは自然の教育は子供の心身の内的な発達であり、最も重要だと述べている。
ルソは自然の教育、人間の教育、事物の教育が一致しない場合は自然の教育に合わせるべきだと述べている。
ルソは子供が自然に従って学ぶことができるとし、大人はその自然を尊重すべきだと述べている。
ルソは消極的な教育を唱え、子供はできるだけ社会から遠ざけられ、自然な状態で学ぶべきだと述べている。
ルソは教育は子供が持っていないものを与えるものであり、教育は人間に必要不可欠だと述べている。
ルソは子供は社会に悪に染まらないように、自然な状態で学ぶことが重要だと述べている。
ルソは教育は子供が自然な欲求を満たすことを助けるものであり、無理強い教育は避けられるべきだと述べている。
Transcripts
教育士の中の子供最後はルソを取り上げ
ますルソはフランス革命を導いた思想家の
1人と言われますね1762年に表した
社会契約論が主著ですが同年に教育論とし
てエミールを表わしてい
ますルは体大勢下のフランス社会に対して
批判的にそフランス社会を見ていましたと
いうの
も第1期のところですね
え23ページ第1遍のところで最初冒頭に
述べています
が万物を作るものの手を離れる時全ては
良いものであるか人間の手に移ると全てが
悪くなる神がですね全てのものを作って
その神の手を離れた時そのちょ時は全て
良いもの善なんだけどそれが人間の手に
移ったら悪になると考えていました人は
生まれてきた時は全量ではあるが社会が
悪いので社会の中に出るとそれに染まって
邪悪になるという風に考えました
冒頭の部分18ページ経線を引いていた
部分ですねここにあ層の子供感がよく現れ
ています人は子供というものを知らない
子供について間違った観念を持っているの
で議論を進めれば進めるほど迷路に
入り込むこの上なく懸命な人々でさえ大人
が知らなければならないことに熱中して
子供には何が学べるかを考えない彼らは
子供のうちに大人を求め大人になる前に
子供がどういうものであるかを考えないと
述べますこのこの上なく懸命な人々のうち
の1人がロックでジョンロックを批判的に
述べていますロックはですね理性でもって
え習慣化をしていくって話をこの前しまし
たねそこには子供のうちに大人を求めて
いる早くから習慣を化をして
それがですねえ習慣からして訓練をして
いけば得になるんだと考えたわけですよね
大人になって困らないよう
にという考えですがそもそも子供は大人に
なる前に子供という時期を生きているんだ
ということをルソは考えています子供は
大人とは異なる存在で大切な子供時代を
生きているんだという風に子供を捉えてい
ました
ルソは大人とは子供子供は大人とは異なっ
て大切な子供の子供時代を生きているこれ
まで大人が知らなければならないことに
熱中してしまっていて子供には何が学べる
のかを考えなかったこの背景には子供には
特有のものの見方考え方感じ方があるんだ
それに合わせて職をすべきだということを
言い
ますなのでえ前の事業のところでもやり
ましたがルソは子供の発見者という風に
言われ
ます皆さんに読んでもらった一分読んで
もらったエミールという本はエミールが
生まれてから22歳で結婚するまでの期間
家庭教師である私これルソのことですけど
私がエミールの教育に立てるというま小説
の形で書かれている本
です第序章と第1遍まこれ第1期ですね
誕生からおよそ1年半で第2期およそ11
年第3期およそ3年第4期が5から6連で
およそ15歳ぐらいこの第4期からが第2
の誕生の時期だとという風に言います各期
の子供の心身の特徴とそれに応じた教育法
が示されてい
ます第1期から第3期までを子供時代とし
てですね第1編第2編第3編として書かれ
ていますその冒頭の部分
えを皆さんに読んでもらったわけですね
この第1期第2期第3期第4期と子供の
一定の時期で区切るというだけしかも期間
もバラバラで
え区切っているわけですけどそれはえっと
子供の成長発達に応じてこうした1年半
から次は11年というような形の期間の
区分になってい
ます想は子供をしっかり観察をべきだと
いうことを言っているんですけどその子供
の成長発達というのを意識して成長発達を
段階的に捉えてそれに応じた教育を行って
いこうということを述べてい
ますそれでは教育の必要性についてルソは
どのように考えていたのでしょうか
例えば植物は裁判によって作られ人間は
教育によって作られる仮に人間が大きく
力強く生まれたとしてもその体と力を
用いることを学ぶまではそれは人間にとっ
て何の役にも立つまいという風に述べてい
ます
し私たちは弱いものとして生まれる私たち
には力が必要だ私たちは何も持たずに
生まれる私たちには助けが必要だ私たちは
分別を持たずに生まれる私たちには判断力
が必要だ生まれた時に私たちが持ってい
なかったもので大人になって必要となる
ものは全て教育によって与えられるんだと
述べていますここに教育必要性がえ
しっかり記述をされています
ね人間は教育が必要な存在だ教育によって
作られているんだでは教育にはどのような
教育があるのかルソは教育には3つの教育
があるという風に言い
ます自然か人間か事物かによって与え
られる私たちの能力と機関の内部的発展は
自然の教育であるこの発展をいかに利用す
べきかを教えるのは人間の教育である
私たちを刺激する事物について私たち自身
の経験が獲得するのは事物の教育であると
述べて
自然の教育人間の教育事物の教育この3
種類の教育があるん
だと考えまし
た自然の教育と人間の教育と事物の教育
1番分かりづらいのが自然の教育ですね
ここで言う自然とは子供のに備わっている
ものを指し
ますなので自然の教育とは子供の心身の
内的な発達のことを指してい
ますルソは人間がコントロールできない
この子供の心身の内的な発達である自然の
教育を重視します自然の教育と人の教育と
事物の教育この3つの教育は一致しなけれ
ばならないけれども一致しない場合は人間
がコントロールできない自然の教育に
合わせるべきだと述べてい
ますというのも子供は力を持っているので
本来自然な活動や欲求を自分で満たすこと
ができ
ますこの自然に委ねる教育とは例えば子供
が歩けるようになった時が歩く時だ自然の
教育の時だという歩くという自然の教育の
時だという風に考えてじゃあ子供が歩ける
ようになった時子供は力を持っているので
え歩きたがるだから少々転倒してもひどく
怪我をしないような草原に子供を連れて
いってそこで十分歩かせてあげればいいと
いうことを言い
ます歩けるようになる時が歩く時で子供は
歩ける時に一生懸命歩きたがって自分1人
で歩けるようになるように歩き回るので
それをまよく学ぶことができるという風に
考えます歩けないのに歩くことを教える
ことほど馬鹿げたことはないん
だこの当時ですね例えば歩行機でえまだ
十分に安全に1人で歩けない子供をですね
え室内で方向機でま歩かせる歩く練習を
するっていうのは一般的によくあったこと
ですというのも2速歩行は人間の特徴です
よね早く人間らしい姿にしたいためにそう
して歩行訓練をするというのが一般的だっ
たわけですがそれを批判をし
ます自然の教育に合わせる5自然の教育が
え自然に委ねる教育にすべきだというこの
5自然の教育の原則を唱えまし
た簡単なまとめです子供はを持っているの
で本来自然な欲求活動や欲求を自分で
満たすことができる大人は子供の自然を
尊重すべきで確かに子供は弱いので力が
かけている時があるその力を教育で補う
必要があるということを考えました自然の
教育に人間の教育を合わせて子供の自然を
尊重してできる限りえ大人が手を出さない
特に子供時代はそうした消的教育を唱え
まし
たルソはなぜ消極的長局教育を唱えたの
かそれは神は善であり本来人間も善なんだ
けれども人間が作った社会が悪なので人間
も悪に染まって
しまうと考えました子供は早くにすること
なく子供の善なる本性が悪をもたらす社会
によって損なわれないように社会から子供
を遠ざけ子供自身は学ぶことができるので
消極的な教育にすべきだという風に考えた
わけ
ですここまでルソは子供を発見をした子供
は大人と異なって特有のものの見方考感じ
方をしており固有の子供期という時代を
生きているんだという子供感を持ってい
まし
た教育には3つの教育があり自然の教育に
合わせるべきという後自然の教育の原則を
唱え消極教育で子供機はできるだけ介入し
ないことを唱えたのでし
たここまで想でした
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