2024アグリビジネス創出フェア　in　Hokkaido～ここが見どころ！

NPO法人グリーンテクノバンク

13 Nov 202411:49

Summary

TLDR北海道岩農業高等学校の生徒たちは、農業のデジタルトランスフォーメーション（DX）に取り組む成果を発表しました。ドローンを活用した作物健康の監視や、ICTによる水管理システムを通じて、農業の効率化と品質向上を目指しました。ドローンによるセンシング技術は、作物の成長状態を可視化し、ICT水管理システムは水田の効率的な運用を実現。これらの取り組みは、農業の未来を変革する可能性を示唆しています。

Takeaways

😀 ドローンとICT技術を活用した農業DXの取り組みが紹介された。
😀 学生たちは農業の品質向上と効率化を目指して、ドローンによるセンシングを実施した。
😀 UAV（ドローン）にマルチスペクトルカメラを搭載し、農地の状態をデジタル化して可視化した。
😀 NDVI（正育指数）を使用して作物の育成状況を数値で把握し、目視では見えない情報を得ることに成功した。
😀 センシング技術を実際の農地で活用し、親と共に育成遅れの箇所を特定して対策を検討した。
😀 水田の水管理にICTを導入し、効率的な水管理による労働時間の削減とコスト削減を実現した。
😀 研究では、従来の水管理とデジタル水田管理を比較し、デジタル水田が優れた結果を示した。
😀 ICTを活用した水管理の実験で、労働時間が33%削減され、労働費は7%削減された。
😀 農業のデジタル化により、収穫量の増加や採算性の向上が期待されている。
😀 学生たちは地域農業団体や農業高校アクション対象などで研究結果を発表し、全国規模で評価された。

Q & A

農業DXの取り組みで使用されたICT技術にはどのようなものがありますか？
-プレゼンテーションでは、UAV（ドローン）を活用したセンシング技術、ICTによる水管理システム、そしてデジタル化された農業データ収集が取り上げられています。特に、ドローンによるマルチスペクトルカメラの使用が重要な技術として紹介されました。
ドローンによるセンシング技術の成果はどうでしたか？
-ドローンによるセンシング技術の成果は、農作物の生育状況のデジタル化に成功し、目視では確認できなかった育成状態を可視化することができました。特に、NDVI（正育状況指数）を用いて育成のばらつきが確認できましたが、精度は目標の85%には達しませんでしたが、70%から80%の高い精度が得られました。
農業でのICTの利点は何ですか？
-ICTを活用することで、作物の状態を迅速かつ正確に把握でき、農業の効率化が図れます。また、データを基に最適な管理方法を導き出すことで、生産性の向上や労働時間の削減が可能となります。特に、ドローンやセンサーを使った自動化が進むことによって、作業の効率化が実現します。
水管理システムの実証実験の結果はどうでしたか？
-水管理システムの実証実験では、デジタル水田の方が効率的な管理を実現し、労働時間が33%削減され、労働費も7%削減される結果となりました。この結果は、従来の手動による水管理よりも優れた成果を上げたことを示しています。
水管理においてICTを活用した主なポイントは何ですか？
-ICTを活用した水管理では、センサーによって水温や地温を測定し、クラウドでデータを蓄積、スマホでリアルタイムに確認できるようにしました。また、データを基に水温や地温の推移を予測する機能があり、これにより最適な水管理が可能となります。
水管理の効果が実感された理由は何ですか？
-水管理の効果が実感された理由は、デジタルシステムを用いて適切な水管理を行うことで、土壌の乾燥具合や収穫時の作業効率が改善されたことにあります。従来の方法に比べ、効率的な水管理が収穫に良い影響を与えました。
農業DXの取り組みで、どのような成果を上げましたか？
-農業DXの取り組みによって、作物の生育管理や水管理の効率化が進み、収穫の増加や労働時間の削減が実現しました。また、農業データを科学的に分析する能力が高まり、今後の農業経営に役立つ知見が得られました。
プレゼンテーションで触れられた経営分析の結果はどうでしたか？
-経営分析の結果、農業DXによって収穫量が27km増加し、総集益が5%改善しました。採算性に関しては大きな変化は見られませんでしたが、農業の規模拡大には一定の条件が必要であると示唆されています。
農業DXの取り組みを進めるためには何が必要ですか？
-農業DXを進めるためには、まずICT技術の導入と、それに対応できるインフラの整備が必要です。また、データ分析能力や新しい技術に対する理解が深まることが、農業経営の向上に繋がります。さらに、農業者の教育と技術の普及も重要な要素となります。
今後、農業DXの成果をどのように広めていく予定ですか？
-今後は、Facebookを活用した活動発信を予定しており、農業デジタル技術の普及を目指しています。また、地域の農業者や他の学校との連携を強化し、広く取り組みを広げていく予定です。