BLM運動から振り返るアメリカ黒人の歴史(1)

荒木圭子
30 Apr 202424:11

Summary

TLDRこの動画スクリプトは、アメリカのブラック・ライブズ・マター運動を通じて人種やステレオタイプに立ち返る深い議論を展開しています。荒木敬子さんが、人種とステレオタイプの関係、そしてそれが社会構造に与える影響について解説し、具体例を通じて固定観念や偏見の危険性を示します。さらに、人種の社会的構築物としての性質や、歴史的な背景から生じるステレオタイプ像を批判的に分析。人種区分の流動的かつ人為的なものであることが強調され、奴隷性、野蛮さ、または暴力性を象徴するような古いステレオタイプに挑戦し、現代の社会に対する深い意味と目覚めを促します。

Takeaways

  • 📚 ブラック・ライブズ・マター運動を通じて、アメリカの黒人歴史とそれに付随する問題に注目し、ステレオタイプに対するグローバルな戦いを提起しています。
  • 🌟 ステレオタイプは社会の中で根深蒂固であり、人種や性別に基づく固定観念を形成し、個人の能力や資質を個人としての見方より先に判断しがちです。
  • 👩‍⚖️ 弁護士や医者、看護師などの職業に対する性別ステレオタイプは、実際の統計と乖離しており、それが社会の偏見を強化する原因となります。
  • 🍎 固定観念は、個人が持つ思い込みの中で修正が困難なものであり、それが社会的なステレオタイプに結びつきます。
  • 👥 人種は社会的に作られた区分であり、生物学的な分類とは異なり、時代や場所によって意味が変わることがあります。
  • 🌍 人種に関するステレオタイプは、歴史的背景と結びついており、それが人々の意識の中で正当化され、様々な偏見を生む原因となっています。
  • 🖼️ 黒人に対するステレオタイプは、身体的、音楽的な、または暴力的な側面に重点を置いており、これらのイメージはメディアを通じて広く普及しています。
  • 🎥 映画やエンターテインメントは、ステレオタイプを強化または解体する力を持っており、その影響は世界中に及んでいます。
  • 🏆 黑人俳優であるデンゼル・ワシントンのアカデミー賞受賞は、ステレオタイプに挑戦し、黒人コミュニティの認められる形で成功することができることを示しています。
  • 📉 ブラック・ライブズ・マター運動は、アメリカだけでなく、世界中の人々に黒人に対するステレオタイプと戦うことを意識させ、人種差別に対抗する動きを促進しています。
  • 🌐 ステレオタイプは個人の自由を阻害し、社会の進歩を妨げる可能性があるため、個人としての価値を認識し、ステレオタイプにとらわれずに人を評価することが重要です。

Q & A

  • ステレオタイプとは何ですか?

    -ステレオタイプとは、社会の中で共有される固定観念や偏見であり、個人の持っている思い込みの中でどうしても修正できないものに固執している状態を指します。

  • アメリカのブラックライブズマター運動とは何ですか?

    -ブラックライブズマター運動は、アメリカで起きた社会運動で、特に黒人の人権と警察による暴力に抗議しています。この運動は、黒人の死亡事件を契機に、世界中で人種差別とそれに付随する問題に目を向けさせる意義を持つものとなっています。

  • 人種とは何であり、生物学的な分類と何が違いますか?

    -人種とは、形質的な特徴に基づく区分単位であり、生物学的な分類とは異なります。人種は社会的に作られたもので、時代や場所によってその区分が異なることが特徴です。生物学的な分類は、遺伝子や形質的な特徴に基づく科学的分類です。

  • オバマ大統領の人種的バックグラウンドはどのようなものでしょうか?

    -オバマ大統領は、アメリカ人の白人の母親とケニア人の父親の間に生まれました。アメリカ社会においては、彼は白人と黒人のミックスとして認識されており、血の一滴ルールにより黒人として位置づけられています。

  • 南アフリカ出身のコメディアン、トレバーノアの人種的バックグラウンドはどのようになっていますか?

    -トレバーノアは、南アフリカ出身で、母親が黒人の交差人種(ネルソン・マンデラと同じ民族)であり、父親はスイス系の白人です。南アフリカでは、このようなミックスの人たちをカラードと呼ぶ人種カテゴリーがあります。

  • ブラックライブズマター運動が注目した背景には、どのような歴史的・社会的要因がありますか?

    -ブラックライブズマター運動が注目された背景には、長い歴史の中で根付いた人種差別、警察による黒人に対する暴力、社会的な不平等などが存在します。また、奴隷制の歴史的経緯や、それに基づくステレオタイプが、現代の偏見と結びついているとされています。

  • 人種差別が生むステレオタイプの例として何が挙げられますか?

    -人種差別が生むステレオタイプの例として、黒人に対しては身体能力が高い、リズム感がある、犯罪者である傾向があるなどがあります。これらのステレオタイプは、個人を個人として認識するのを阻み、偏見を深める要因となっています。

  • アメリカの弁護士の中で女性の割合はどのくらいですか?

    -2023年のデータによると、アメリカの弁護士の中で女性の割合は19.8%と、20%弱となっています。

  • 医師や看護師に対する性別に基づくステレオタイプはどのようなものですか?

    -医師に対するステレオタイプは男性であると思われる傾向があります。一方、看護師については女性であると思われるステレオタイプがあります。これらのステレオタイプは、実際に女性の看護師が23.65%、男性の看護師が8.6%となっており、性別と職業に対する固定観念を反映しています。

  • 人種について社会的な構築物であるとする根拠は何ですか?

    -人種が社会的な構築物であるとする根拠として、時代や場所によって人種の区分が異なることが挙げられます。また、同じ人物でも異なる社会で異なる人種カテゴリーに分類される例(オバマ大統領やトレバーノア的例子)も、人種が社会的な構築物であることを示す証拠となります。

  • ブラックライブズマター運動が掲げる目的は何ですか?

    -ブラックライブズマター運動は、黒人の人権を守り、警察による暴力や社会的な不平等、人種差別をなくすことを目的としています。また、人種に基づくステレオタイプや偏見に立ち向かって、社会の認識を変革することを目指しています。

Outlines

00:00

😀 人種とステレオタイプについて

荒木敬子がブラック・ライブズ・マター運動から振り返るアメリカの黒人歴史をテーマに、ステレオタイプに対するグローバルな戦いを副題に据えて解説。視聴者がアクティビティを通じて、弁護士事務所を選ぶ割合が少なく、その理由について考えるよう促される。また、社会的なステレオタイプが形成されるプロセスや、固定観念としてのステレオタイプの危険性についても触れている。

05:00

😐 社会におけるステレオタイプの影響

社会で共有されるステレオタイプが、偏見や社会の善悪の価値観と結びつくことの重要性。ステレオタイプが個人を個人として見ることができなくする問題と、それが社会構造に根ざしていることを示す。また、人種に対するステレオタイプが、身体能力が高いとされるなど、実際には誤解を招くような固定観念を紹介し、人種は社会的に作られたものであると結論づける。

10:04

🤔 人種の社会的定義とその流動性

人種の定義が時代や場所によって異なると説明し、社会的に作られたものであると強調。オバマ大統領とコメディアンのトレバー・ノアの例を通じて、同じ人物でも異なる社会で異なる人種カテゴリーに分類されることを示す。また、社会進化論の誤解や、頭蓋骨の形状などを使って人種を区分する誤った科学的なアプローチの歴史を振り返る。

15:08

😞 ブラック・ライブズ・マターと奴隷性ステレオタイプ

奴隷性ステレオタイプとして、黒人をサボ(臆病で頭が悪い)やトム(白人に依存し、奉仕するのが幸せ)などのキャラクターに例えて解説。これらのステレオタイプが、奴隷性やブラック・ライブズ・マター運動に対する偏見を正当化する手段として使われた歴史を紹介。また、ディズニー映画「南部の歌」の登場人物リーマスおじさんを通じて、奴隷性ステレオタイプがエンターテイメントでどのように描かれてきたかを述べる。

20:11

😠 ブラック・ライブズ・マターと暴力性ステレオタイプ

暴力的なイメージを持つステレオタイプが、ブラック・ライブズ・マター運動と深く関わっていることを示す。若い黒人男性が危険であるという固定観念が、警官による黒人男性への暴力の背景にあると指摘。また、デンゼル・アシントンが主演した映画「トレーニング・デイ」での彼の受賞についても触れ、黒人コミュニティ内での批判と問題提起の存在を認める。

Mindmap

Keywords

💡ステレオタイプ

ステレオタイプとは、特定のグループや個人に無意識に与えられる固定的なイメージや属性です。この動画では、人種に基づくステレオタイプがどのように社会構造を形成し、個人の可能性を制限するかについて触れています。例えば、弁護士が男性であるという固定観念は、女性の弁護士の存在を認識しにくくします。

💡ブラックライブズマター

ブラックライブズマターは、アメリカで活動する人種差別と警察暴力に抗議する社会運動です。動画では、この運動がどのようにグローバルなステレオタイプに挑戦し、人種間の対話を促進しようとしているかについて語られています。

💡人種

人種は、生物学的な分類ではなく、社会的に作られた区分単位です。動画では、人種の概念が時代や場所によって異なるように変わり、社会的に構築されたものであることが強調されています。

💡ジェンダーステレオタイプ

ジェンダーステレオタイプは、男性や女性に期待される性別固有の行為や属性を指します。動画では、弁護士や看護師などの職業に対する性別に基づく固定観念が、ジェンダーステレオタイプの例として挙げられています。

💡固定観念

固定観念とは、個人が抱く変更しがたい信念や見解です。動画では、固定観念がステレオタイプを強化し、個人をその属性に縛りつけることで、社会的に不公正を助長する可能性があることが説明されています。

💡社会進化論

社会進化論は、19世紀に流行した思想で、社会が単線的に進化し、文明化するときの理論です。動画では、それが人種間のステレオタイプ形成に寄与し、白人を文明の頂点と見做し、他の人種を遅れていると誤解させるもとになったと指摘されています。

💡奴隷性

奴隷性は、奴隷として扱われた人々が現状に満足している、または状況を変えようとしないというステレオタイプです。動画では、奴隷性に関するステレオタイプが、人種差別を正当化する手段として使われた歴史的背景が説明されています。

💡暴力性

暴力性は、特定のグループや個人に無端に与えられる暴力的または危険な性格の属性です。動画では、黒人男性が暴力的であるというステレオタイプが、警察による暴力や社会的な偏見の根拠となっていることが触れられています。

💡ブラックエンターテインメント

ブラックエンターテインメントは、黒人文化を扱うまたは黒人アーティストが中心となっているエンターテイメント作品です。動画では、アメリカのエンターテインメントがグローバルに影響を与え、ステレオタイプを広める一方で、ブラックライブズマター運動のように社会的問題に目覚める役割も果たしていると語られています。

💡社会的な構築物

社会的な構築物は、人為的に作られた社会的な概念や区分です。動画では、人種の区分が生物学的な真実ではなく、社会によって作り上げられたものであり、時代や場所によって変わる可塑的な性を持つことが強調されています。

💡人種差別

人種差別は、人種に基づく不公平な扱いまたは偏見です。動画では、ステレオタイプが人種差別を助長し、特定の人種集団に不利益を与える社会構造を形成するプロセスが解説されています。

Highlights

荒木敬子がブラック・ライブズ・マター運動から振り返るアメリカの黑人歴史について解説

ステレオタイプに対するグローバルな戦いが副題として挙げられている

アクティビティを通じて人種とステレオタイプについて考える

弁護士という職業に対する性別ステレオタイプが根強い

2023年のデータで19.8%の弁護士が女性であると述べられている

固定観念が社会に共有されたものがステレオタイプになる

ステレオタイプは個人を個人として見ることを阻むものであると理解する

ブラック・ライブズ・マターと日本社会の繋がりを考察

人種は社会的に作られたものであり、生物学的な分類ではない

アメリカの「血の一滴ルール」について解説

同じ人物でも場所によって人種のカテゴリーが変わる例

ステレオタイプが社会的な価値観と結びついて偏見に結びつく

奴隷性や暴力性などのステレオタイプが黒人に対するイメージに直結

19世紀の社会進化論が黑人に対するステレオタイプに影響を与えた

ブラック・ライブズ・マター運動がエンターテインメント界に与える影響

デンゼル・アシュトンがアカデミー賞を受賞し、黒人男性としてのイメージに貢献した

ステレオタイプが社会に与える影響と、それを超える取り組みが紹介されている

Transcripts

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はいこんにちはえ今回担当します荒木敬子

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と申しますえ今回のテーマはブラック

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ライブズマター運動から振り返るアメリカ

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黒人の歴史ということでえ副題として

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ステレオタイプに対するグローバルな戦い

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ということになっていますでえ内容です3

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本動画を用意しているんですが今皆さんが

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見ているのが1本目でこの1というところ

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です人種とてタイプで2本目がえアメリカ

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黒人の歴史とアフリカということで

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アフリカとの繋がりを中心にアメリカの

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黒人の歴史を見ていこうということになり

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ますで3番目があのそれを踏まえた上で

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我々が住む日本とこのブラックライブズ

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マターというのがどのように繋がっていく

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のかということを考えていきたいと思い

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ますでは最初に人種とステレオタイプなん

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ですがえまずは皆さんにちょっとした

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アクティビティをやっていただきたいと

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思います以下の文を読み下線部分に入れる

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のに1番適当と思われるごを下から選んで

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くださいということで各自ちょっと読んで

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みて

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くださいはいAからD選びましたでしょう

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かはいえまこれAからDまで選択肢あり

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ますがどれが正しいというものではないん

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ですねあのどれも回答としてありうるもの

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になりますただこのアクティビティを

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いろんなところでやってきたんですが

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やはりこのDの弁護士事務所を選ぶ人があ

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圧倒的に少ないという結果になっています

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それはなぜかということをちょっと考えて

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いきたいと思いますおそらくパっと読んで

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あの選択肢を見た時にあDじゃないなって

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Dをまずこう削除する選択肢から削除した

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人がいるかもしれませ

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んで多分その人はこの有名な弁護士って

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いうのが父親だっていう風に解釈したんだ

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と思うんですね

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でこういう解釈っていうのがま社会の中で

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はよくあるという話ですで女性であるあの

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母親である可能性もあるんですがま大にし

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て男性父親であるっていう解釈の元にこの

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社会はあの形成されているという1つのま

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ジェンダーに基づくこうステレオタイプ

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イメージの問題としてこういった

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アクティビティがありますでえっと実際に

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女性の弁護士どれぐらいいるのかと言うと

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ま2023年のデータによると

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19.8となりますま20%弱ということ

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でだからあのこの弁護と聞いて男性を

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思い浮かべるっていうことはまある程度

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合理的な判断になります私たちはもう日々

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たくさんの情報に接して生きているわけで

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その中であのその情報を処理していか

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なきゃいけないという中ではあの4対1

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ですね1/5が女性ということで弁護士

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っていうとままず男性が思い浮かぶって

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いうのはそんなにあの間違ったことでは

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ないんですけれどもこれがあの弁護士と

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いうと絶対男性しかいないという思い込み

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とか男性じゃなければ弁護士として認め

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られないというような話になっていくと

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それは固定観念になりステレオタイプに

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なっていくということですで固定観念って

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いうのはま基本的には個人の持っている

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思い込みの中でどうしても修正できない

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ものそれに固執しているというものです

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例えばりんごは赤いですねまりんご描いて

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くださいって言ったら皆さん何色の絵の具

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とかクレヨンを手に取るかま私もそうです

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けどまずは赤く塗っちゃうんですねでも

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りんごは緑のものもあるしクリーム色

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っぽいのもあるし色々あるただま圧倒的

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多数は赤なので先ほどの弁護士と同じよう

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に赤いりんごを描くていうのはま合理的で

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はあるでもこのりんご赤くなきゃりんご

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じゃないなんていう風に固執してしまうと

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それは固定観念になりますそれから医者は

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男性看護師は女性さっきの弁護士と

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ちょっと繋がりますがもう医者といえば

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男性である

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看護師といえば女性であるっていうような

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思い込みがある場合も結構現場で見られ

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ますでちなみに女性の意思どれぐらいいる

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かというとま

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23.65弁護士よりもちょっと多い

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ぐらいですねで男性の看護師は8.6と

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いうことで確かに医者と言われて男性を

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思い浮かべる看護師と言われて女性という

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思い浮かべるというのは合理的ではあるん

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ですけれど

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もいくら自分の女性の意思が私が医者です

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よって言ってもいやいやいやていう風に

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そのあの資格を認めないとか能力を認めな

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いっていうことになっていくと固定観念と

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いうことになりますでその固定観念が社会

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的に共有されたものがステレオタイプと

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いうことになりますで応にして非常に単純

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化されて事実を歪曲化したものになってい

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ますまたそれがその社会における善悪の

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価値観とセットになっていてで偏見にも

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結びついていくということになりますここ

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結構大事です社会における善悪の価値観と

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セットになってこう決め付け思い込みって

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いうのが社会全体でえ共有されてしまって

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いるということがよくあり

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ますでステレオタイプなんですけれども

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よくステレオタイプって言うといやなんか

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こう内容として人を褒めているようないい

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ステレオタイプだから別に構わないんじゃ

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ないかっていう意見が出てきたりもするん

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です

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けれどいい悪いこれ社あのさっきの社会に

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おける善悪の価値基準と同じなんですが

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いい悪いっていうのは誰が決めるのかとで

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そのいいと思ってる自分が勝手に決めてる

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あるいは社会の中であの決められてしまっ

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ていて必ずしもそれは事実を反映してい

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ないそれを言われた人がそれがいいと思う

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かどうかはまた別の問題で結局

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ステレオタイプはもうもういいも悪いも

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なくステレオタイプであって相手自身を

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個人として見ることを阻むものであると

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いう風な理解をという風に考えてください

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でそうするとこの回の中で取り上げる黒人

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っていうのはどういう風に考えられるかと

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いうとまず黒人というとま人種なんです

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けど人種集団という風に考えられるんです

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が黒人に対するステレオタイプでよく出て

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くるのが身体能力が高いでこれは本当に

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もうあらゆる競技で出てくるコメントです

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でこれさっきのいわゆるいい

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ステレオタイプと捉えられがちなんです

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けれどもそうではそうではないというかま

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ステレオタイプはステレオタイプであっ

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てもう黒人と言ったら

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ものすごい数の人たちがいる中でその人

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たちを一色にこう見てしまうような確率化

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されたイメージであるそれからまリズム感

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があるこれもいいステレオタイプと分類さ

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れがちなんですがそれもまステレオタイプ

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ですで他にも色々色々後でも紹介しますが

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あのありますでそもそも人種ってどうなん

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だろう何なんだろうっていうことなんです

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けれどもえっと公事園によるとここに書い

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てある通りです

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こう形質的な特徴による区分単位という

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ことでそうするとま突発とか身長とか頭の

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形とかってことになると何か生物学的な

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分類かなという風に思うかもしれないん

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ですがもう最初に結論から言いますとそう

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ではありませ

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んこう人種って我々がこう日常的に考えて

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いるものは社会的に作られたものです社会

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的構築物でその根拠というか特徴としてえ

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時代と場所によって区分が異なるからあの

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生物学的な分類であれば一旦この人はこの

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人種ですっていう風に区分が決まったら

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その区分は変わらないんですよねま時代に

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よっていろんなこうカテゴリーの違いって

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いうのはあるかもしれないんですけどそれ

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は研究が発展するに従ってあの変わるかも

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しれないんですが場所によってるっていう

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こともないしあのこれから例を上げるよう

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あの変わり方は見せないはずなんですよね

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でなぜこう社会的な構築物かっていうと

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あのちょっと分かりやすい例として2人

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紹介します1人この人は皆さんご存知の

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オバマ大統領ですで彼の出ご存知な人も

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いると思うんですけどお母さんが

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アメリカ人の白人です観察州出身お父さん

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はケニアの人ですだからアメリカの社会に

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おいては国人ということになりますだから

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オバマさんは白人と黒人のミックスという

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ことで単純に計算すると50%

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50%になり

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ますなんですが黒人初の大統領という風に

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言われてい

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ますで50%黒人であるからま白人の

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大統領って言っても別に割合的にはいい

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わけですよねなんですけど黒人発の大統領

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と言われるなぜかと言うとアメリカ社会に

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は血の一滴ルールと一般的に言われるよう

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なまルールが存在しているからですこれは

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まあ血の一滴っていうのは象徴的な意味な

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んですけどあの黒人の地が一滴でも入って

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たらその人は黒人であるっていうような

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あの意味ですなので50%黒人であれば

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もう十分に黒人ということになり

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ます昔というか今でもそうなんですけど見

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た目はとってもこう肌の色が薄くてあの

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そのミックスがずっと続いてでだけれども

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黒人としてこう差別を受けるっていうよう

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なことが歴史的にもありましたそれは血の

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一滴ルールというものがあの社会の中で

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あの認められているか

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ですで一方この人あの右側の人です

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けどこの人はですねあのコメディー

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セントラルでえのあのデイリーショーと

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いう番組のあのホスト非常に有名な人気の

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ある人なんですけれども彼はトレバーノア

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という人でえ南アフリカ出身ですでこの人

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はえ執事がどうかと言うと母親が黒人あの

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交差の人交差というのはネルソンマンデラ

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と同じ民族ですで交差で父親がスイス系の

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白人ということでそのミックスになります

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オバマさんと同じですで南アフリカで

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生まれ育ちましたので南アフリカではこう

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いったあのミックスの人たちのことを

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カラードと言いますカラドっていう人種

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カテゴリーが南アフリカではありますで

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このトレバーノアさんは今さっきのこの

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テレビ番組のホストをやるっていうことで

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アメリカであの活躍してるんですねあで

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アメリカに住んでるんですけどアメリカで

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は黒人ということになりますで場所によっ

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て同じ人物なんだけれどその人種が変わる

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で南アフリカでももちろん黒人という人種

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カテゴリーはありますでそれがま圧倒的

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多数派なんですけれどそうではないそこに

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は入らないの人がまアメリカでは黒人にな

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りっていうようにま社会によって人種

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カテゴリーも変わるでそこに所属する人も

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変わるということで結局人種っていうのは

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こうより経験的なもので国家の中で規定さ

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れていたものでその社会の中で作り上げ

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られてきたものということが言えると思い

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ますただしそういう社会的なもので流動的

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であって人為的なものであるにも関わらず

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我々はそれをも客観的なもの科学的なもの

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という風にして捉えがちであるそしてそれ

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が固定的なステレオタイプと結び結びつき

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やすいというようなことがあり

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ますでそのまあ歴史的な

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あ背景でもあるんですけれどもいわゆる

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黒人に対するイメージステレオタイプに

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直結するようなものがここに書いてある

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あの絵ですねここにある絵になりますこれ

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社会進化論というのがあの19世紀に世界

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的に

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あのルフしてましてこれは日本にもあの

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入ってきた考え方ですで社会っていうのは

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こう直線的に進化すると野蛮な状態から

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文明の状態にで適者が生存していくという

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ことでヨーロッパ人の文明がとにかく優れ

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ていてアフリカ人は野蛮で遅れていると

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いう理解があの科学的に正しいとされてい

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ましたでその根拠としてこのような頭蓋骨

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のこう

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状態があ使われたんですけれどこれ実際に

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はあの正しい絵でもないんですねちょっと

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あの歪曲化されたってってさっき言いまし

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たがそういったあの絵になりますでこの

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ような序列上にいるのが白人で下にいるの

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がチンパンジーということでその黒人

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っっていうのは白人よりも下で

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チンパンジーの次というかチンパンジに近

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いっていうようなあのイメージがあの世界

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的に共有されましたで結局そのこれが

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あらゆる社会における黒人たちのこの地位

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の低さの根拠になっていきましたでその

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地位の低さをこう

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より正当なものとして考えるあの人々の

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意識の中にあの植えつけるために様々な

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ステレオタイプが生み出されてきたんです

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けれどもここで3つほど紹介しますで1つ

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目がまサボと言われたりクンと言われたり

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するステレオタイプなんですがこれは平打

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で臆病で頭が悪い発音がはっきりせず言葉

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が不明料というようなあの人物像ですで

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サボサボとクーンの違いも細かくあるん

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ですがまあの現状に満足なのか不満なの

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かっていうことなんですけどまいずれに

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せよ現状を変えようとはしないでこれは何

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に使われたかというと奴隷性を擁護する

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ためにこのイメージが使われましたであの

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ま現状に満足してるんだからあるいは現状

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に不満だけどそれを変えることができない

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変えようとしてないんだから奴隷である

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ことであのこことがいいだろうと奴隷が

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ふさわしいんだろうっていうような

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イメージですでえライフという雑誌に載っ

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ていた察し絵というか漫画なんですけど

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ここにもそういったイメージが

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もうすぐ見て取れます

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でこの立っている男性が奴隷にされた

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振りかけの人黒人ですねでこの顔の描き方

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ももう典型的なあのステレオタイプ的な

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描き方なんですけどあの皮膚の色が真っ黒

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で目がギョロっとしていてえにゃっとこう

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口を広げてあの笑うっていうような

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ステレオタイプ的な表情になってますでえ

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ここに座ってるのがそのドレ

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にあたる人物でえせサボこれサボってこの

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人の名前はサボなではないはずなんです

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けれどこう使用人の名前正しい名前を

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いちいち覚える気もないわけですねだから

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もうみんな散歩3ぼって呼ぶとで正3分

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youthinkthispeceof

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watonisLLということなんか

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ちょっと大きくないかいっていうででも

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あのこのウォーターメロンっていうスイカ

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もちょっとあの奴隷性の中では

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ステレオタイプ的なイメージの中によく

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使われるんですけどというのはあの黒人

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たちが

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あの主人のこの畑からスカを取って盗んで

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逃げるっていうようなモチーフがいろんな

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とこで使われるんですねだから未だにあの

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白人の前ではスカは食べないっていうよう

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な黒人の人もいますでまそういうは

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ちょっと大きくないかいって言ってるのに

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対して

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ていうなんかもう全然あの足りないぐらい

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ですよみたいなことを言ってるんですけど

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リボthatトっていうのはザですよね

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エンは本当はこれインなんですけどそのB

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同士のこういろんな変化が分からないの

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全部エイントで済ますかビナもイフなん

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ですけどナフとかっていうさっきの発音が

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不明量っていうことが

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この綴り方で表現さているというような

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そういう漫画になりますでえこういうです

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ねいう奴隷性を擁護する奴隷であることで

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ま生活できてるっていうようなイメージが

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1つありますでもう1つのイメージまた

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違うイメージなんですけどトムという名前

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がつけられたえイメージで同じようなこう

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目をみいた笑顔でこう表現されるんです

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けどこの人は室内で

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あの働く人たちのことでえあの表現になり

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ますで現状に満足でこの白人に依存すると

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であの特に白人の人たちあるいはその子供

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たちに奉仕をすることがとても幸せであ

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るっていうようなあの描かれ方をします

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未だにアンクルトムっていう言葉が白人に

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媚びへつらう黒人という意味になります

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で例えばこの南部の歌というディズニーの

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映画なんですけどスプラッシュマウンテン

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の元になった映画ですでこれはアメリカで

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は早早いうちにこう上映禁止になったん

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ですけどその理由としてはこの真ん中に

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立っているリーマスおじさんいろんな物語

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を知ってて上手にそれを子供たちに語る

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ことのできる子供たちに大人気のおじさん

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なんですけどこの人は奴隷にされてる人な

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んですねでこの横に手繋いでる人あの子供

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たちがま奴隷主の子供たちでさっきのこの

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イメージの通りこう箱人の子供たちと遊ん

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だりあのこお話をしたりすることが

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とっても好きで幸せであるようなイメージ

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で描かれていますでそこの映画を見ると

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その奴隷性というものの暴力性とかこう

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自由をこう剥奪している状況とかっていう

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のが全くこう反映されていなくて幸せに

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あの描かれているということであの

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アメリカではあの早々にこれは上映棋士に

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なっていますでそれもあってスプラッシュ

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マウンテンっていうのもあのどんどんこう

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置き換えられてきているというあの

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ブラックライブズマターの影響もあります

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がそういう状況になっていますでこれも

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奴隷性の用語あの幸せだからこの奴隷で

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いることが幸せだからいいじゃないかって

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いうようなイメージとして作られてあの

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使われてきましたで3つ目なんですけれど

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これはもしかしたら皆さんの中でも非常に

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身近かもしれませんあの野獣というかあの

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暴力的なイメージ

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ですでこれもあのいろんなメディアでこう

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いうのは出てきてるかと思うんですけれど

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あの奴隷星が終わった後ま奴隷星時代も

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そうなんですけど終わった後自由になった

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後でも黒人に対するリチというのが顕在が

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あのずっとありましたでそれをこう正当化

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するようなイメージ若い黒人男性というの

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はちょっと危ないというようなイメージ

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ですでブラックライブズマターにつがった

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ようなその警官によるあの黒人男性の殺傷

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っていうその背景にあるのもこういった

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黒人男性イコール犯罪者というよう

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なステレオタイプがあると思います

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であのこの右側のこれトレーニングデーと

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いう映画なんですけどこれデンゼル

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アシントンていうすごい有名なあの映画

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俳優があの主演ををした作品なんですが

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これが2001年のアカデミー主演男優勝

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を受賞しましたで黒人男性としては歴代

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2人目なんですけれどもなんかすごくこう

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アカデミー賞の中でも海と言われたんです

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がこの人他にもいろんな映が出てて

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いろんなまいい映画言んですかいろんな絵

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があるんですけどよりによってこのあのま

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これはお食をするようなこう景観役だった

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んです

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けどそういったこのステレオタイプ的な

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暴力的なイメージそのままのようなあの

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役柄をやった時に限ってこう主演男優勝を

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もらったっていうのはとってもこう黒人

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コミュニティの中ではちょっとすごくあの

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ざわざわしたというかあのそれに対する

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あのそれに対するこう批判というか問題

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定期などもなされましたはいでえっとこう

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いったイメージっていうのは色々あるん

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ですけれど1つ言えることこう日本にいる

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我々に対して言えることはあのアメリカの

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こうエンターテインメントを通じて世界中

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にこういったイメージもあの輸出されて

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それぞれの社会でこ浸透していったって

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ことが言えると思いますでは次の動画でえ

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実際の黒人たちの歴史についてあの説明し

play24:07

ていきたいと思います

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