除雪後の「雪」 深刻な「その後」 北海道ならでは“処理方法”…“マンゴー栽培”も【Jの追跡】(2023年2月19日)
Summary
TLDR雪国の札幌では、除雪作業後の雪の処理が大きな課題となっています。道路脇に積み上げられる雪は、視界を遮る「雪の壁」を形成し、交通事故のリスクを高めるなど、さまざまな問題を引き起こしています。札幌市では、この雪を民間業者が別の場所へ運び、巨大な地下施設で溶かす取り組みが行われていますが、処理できる雪はほんの一部に過ぎません。一方、北海道音更町では、冬に降った雪をエネルギー源として活用し、マンゴーを栽培する革新的な試みが始まっており、真冬にも関わらずマンゴーを出荷することで、雪を有効活用する新たな可能性を示しています。
Takeaways
- ❄️ 除雪作業は雪国で毎年の大きな悩みであり、集めた雪の処理が問題となっている。
- 🚧 道路脇に積み上げられた雪は交通事故や渋滞の原因になり、物流の滞りや大きな事故を引き起こす危険がある。
- ⚠️ 雪の不適切な処理は川を詰まらせて水害を引き起こすことがあり、市民には雪を川に捨てないよう呼びかけられている。
- 🏙️ 札幌市では、除雪された雪を民間業者が処理し、特定の場所へ運んでいる。
- 🔄 市内の一部では、雪を地下施設で溶かし、下水の処理水を利用して処理する施設がある。
- 🏔️ 大部分の雪は、札幌市内の雪堆積場に運ばれ、そこで溶けるのを待つことになる。
- 🌱 音更町では、冬に降った雪をエネルギーとして利用してマンゴーを栽培する画期的な取り組みが行われている。
- 🌞 このマンゴー栽培法は「白銀の太陽」と呼ばれ、雪で水を冷やし、夏のハウス内を涼しく保つことで、真冬にマンゴーを出荷することを可能にしている。
- ♨️ 収穫時期の冬には、湧き出る温泉を利用してハウス内を暖かく保ち、コスト削減にもつながっている。
- 💡 雪の活用方法を見つけることは、捨てるという問題を解決し、雪国の対策として重要である。
Q & A
除雪で集めた雪をどのように処理しているのか?
-札幌市では、除雪で集めた雪をトラックで運んで体積場という雪の山に集めています。一部の雪は地下の施設で溶かして処理しています。
なぜ道路脇の雪の山が危険なのか?
-視界を遮るために交通事故の危険がある。また、雪を川に捨てると水があふれる場合がある。
札幌ではどのくらいの雪が降るのか?
-札幌では冬に5メートル近くの雪が降り、世界有数の豪雪地帯です。
なぜマンゴーが北海道で栽培できるのか?
-除雪した雪でハウス内を冷やすことで、マンゴーに必要な低温環境を作り出しているため。
音更町の取り組みのメリットは?
-雪をエネルギーとして活用することで、光熱費の削減につながっている。
真冬にマンゴーが食べられる理由は?
-雪を利用してハウス内を冷やしているため、他の産地に比べ早く実をならせることができる。
なぜ札幌では除雪が大変なのか?
-大量の雪が降る上、どこに雪を捨ててよいか決まっておらず、コストと手間がかかるため。
雪の処理にはどのような問題があるか?
-大量の雪を処理するために多額のコストと労力が必要であること。捨て場所も限られている。
なぜ道路脇の雪をその場所に放置できないのか?
-交通事故につながったり、川などに捨てると水があふれたりする危険性があるため。
雪国ならではの雪の活用法とは?
-音更町の農家ではマンゴー栽培のために雪でハウスを冷やすなど、雪を資源として利用している。
Outlines
❄️除雪の課題と対策
この段落では、雪国における除雪作業の大きな課題、特に集めた雪の処理問題に焦点を当てています。札幌市を例に挙げ、毎年大量に降り積もる雪がどのように処理されているか、そしてその過程で発生するトラブルや事故のリスクについて詳述しています。特に、道路脇に積み上げられた雪が交通の障害となり、視界を遮る「雪の壁」を形成し、交通事故を引き起こす可能性があること、また、大量の雪が用水路を塞いでしまい、酒蔵が水浸しになる事故が発生したことが紹介されています。
🚜除雪後の雪の処理
第二段落では、札幌市における除雪後の雪の処理方法について説明しています。ロータリー車やダンプトラックを使用して集められた雪は、市が委託した民間業者によって別の場所へ運ばれ、大部分が雪堆積場にて一時的に保管されるプロセスが描かれています。また、札幌市中心部にある建物で雪がどのように溶かされるか、その技術的な側面と処理能力の限界についても触れています。この段落は、雪の大量処理に伴う複雑な物流と、そのための施設や技術に焦点を当てています。
🌞雪を活用したマンゴー栽培
最終段落では、雪国での革新的な雪の活用方法として、北海道音更町でのマンゴー栽培を紹介しています。この取り組みでは、冬に降り積もった雪をエネルギー源として利用し、ハウス内の温度管理を行うことで、宮崎県が収穫できない時期にマンゴーを栽培・出荷することが可能になっています。この方法により、雪の除去にかかるコストを削減し、同時に高価値の農産物を生産することができるという、雪国ならではの解決策が示されています。
Mindmap
Keywords
💡除雪
💡雪の壁
💡体積場
💡雪処理
💡雪利用
💡豪雪
💡水害
💡事故
💡コスト
💡対策
Highlights
除雪車による除雪作業が行われています
除雪で集めた雪をどう処理するかという問題
大きな事故や災害になんとかこの問題を解決できないのか
北海道でまさかのフルーツが作ってます、雪で作るマンゴウ
3年ぶりに会場を設けて開催された札幌行きまつり
札幌市の住民は降り積もる雪に頭を抱えていました
冬で5メートル近くもの雪が降る世界有数の豪雪都市、札幌
除雪によって道の両側には雪の壁が形成されてしまっている
交差点で雪の影から突如現れた青い車
川に雪を捨てないでくださいって一体なぜ
札幌市の委託を受けた民間業者が別の場所へと運びます
巨大な雪山この場所の正体とは
雪氷湖って言い出して11Tダンプで約880台の雪が入る施設です
雪を利用することでマンゴーの一大産地宮崎県が収穫できない真冬に出荷することを可能にした
処理するっていうのは非常に大きな問題ではあります
Transcripts
除雪車による
除雪作業が行われています
太田行きを道路脇へと運んでいます
雪国で毎年大きな悩みとなっているのが
除雪で集めた雪をどう処理するかという
問題
行き場のない雪によってこんなトラブルも
[音楽]
大きな事故や災害に
なんとかこの問題を
解決できないのか
対策の最前線を取材すると
驚きの光景が
さらに北海道でまさかのフルーツが
うちは
作ってます
雪で作るマンゴウっていっ
たい大きな問題となっている
除雪で集めた雪のその後を
追跡しました
3年ぶりに会場を設けて開催された
札幌行きまつり
[音楽]
その一方で
札幌市の住民は降り積もる
雪に頭を抱えていました
1月2日からずっと振りっぱなし
今日この回だからまだいいんだけどこれで
10cmが20cmぐらい降ったからね
大変なとも出ないよ
冬で5メートル近くもの雪が降る世界有数
の豪雪都市
札幌
生活を守るには
除雪作業が欠かせませんところが
道路脇に行こうだんだんだんだん
出ていくんですよねやっぱり捨て場所が
ないから子供の方にちょっと投げてしまう
除雪によって道の両側には
雪の壁が形成されてしまっているの
これは去年記録的な大雪に見舞われた
札幌市内の様子
です除雪された後の雪が車道に大きく
せり出し
至る所で
渋滞が発生
物流が滞るなど深刻な事態となりました
そしてこの
雪の壁には交通事故につながりかねない
危険も
ここから大きい交差点に出るときには
すごい見づらいんですよこの位置だと
もう目隠し状態で鼻を出して鼻を出して
調整しながらほんと車来ないなって思った
時に出ていくみたいな
これは新潟県内で撮影された
恐怖の瞬間
雪道を進んでいると
[音楽]
交差点で
雪の影から突如現れた青い車
撮影者は
慌ててブレーキを踏み間一髪
衝突は免れました
まさか横から出てくると思わなかったので
まあこっちのハンドルを切って
ギリギリ5センチぐらい車が出てくるまで
はもう全然見えなかったですね
危険な雪の壁にならないように別の場所に
捨ててはいけないのでしょうか
札幌市内ではこんな注意書きが
川に雪を捨てないでください」って一体
なぜ
これは2年前100年以上前から続く
老舗酒造会社の酒蔵が水浸しとなった映像
です実はその
原因が
作業に雪が降りすぎたせいで
雪を一度に入れすぎたせいもあるのかも
しれないんですがお水が溢れて
川のようになってて
酒蔵の方にも入ってきたって感じですね
大量の雪を用水路に捨てたことによって
詰まってしまい水が溢れたとみられてい
ます
けども水がちょろちょろ入ってきたなと
思ったらまああっという間にちょっと
量がどんどん増えてきて
慌てましたね
川にはですねあの雪を入れるとですね
皮が
詰まってしまった雪でですね
溢れてたまに実際に水が溢れた事故も実際
起きておりまして代入は雪を入れないで
いただきたいということでお願いしており
ます
水があふれる危険があるため道路脇などに
集めるしかないということとはいえ
放っておけば
危険な雪の壁にその後この雪はどうなるの
でしょうか
ロータリー車と呼ばれる機械を使ってです
ね
除雪で端に寄せられた雪をですね今
削り取ってダンプの荷台に積み込んでい
ます
たまった雪は
札幌市の委託を受けた民間業者が別の場所
へと運びます
市の中心部にある建物に次から次へと
トラックがやってきて
雪を捨てていきます
穴の中へと吸い込まれる雪一体どこへ
建物内部の地下施設に案内してもらうと
そこには
すごい大きな空間が広がってます
地下には開けた空間そして
巨大な滑り台のようなものが
すると
猛スピードで雪が滑り落ち
勢いよく流されていきます
俺は一体
道路から運び出した雪をですねランプで
持ってきましてそれをこちらの施設で
溶かしている施設になります下水の処理水
を利用してですね
温度は13°cぐらいございますのでその
熱で
雪を溶かしているものになります近くの
施設に持っていくことでこちらいただき
ますので
しかしこのような処理ができる雪はほんの
一部だと言います
では大部分の雪はどこへトラックの後を
追ってみるとたどり着いたのは
巨大な雪山この場所の正体とは
なんかトラックがたくさん
続々とトラックが入っていきますね
トラックで長蛇の列ができてます
荷台には雪がてんこ盛りですね
トラックいっぱい入ってきてましたけど
ここは何なんですかここは
札幌市中の
雪を搬入する
雪堆積場になります
これ高さどのぐらいあるんですか今の
ところで20から25m程度になります
雪山の正体は体積場と呼ばれるいわば
雪捨て場です
10万M2という広大な敷地に最大
250万トンもの雪を
溜めることができるといいます
こうした体積場はこれまで
札幌市内に75か所ありましたが
去年の大雪を受け今年は80カ所に拡大
雪の山岳31日に終わりましてだいたい7
月の半ばぐらいまで
雪が溶け残っているような感じですね
やはり
排泄というのはなかなかの作業も手間も
かかるしお金もかかる作業になるものです
から
頻繁に行うことは実際できないものです
から
処理するっていうのは非常に大きな問題で
はあります
右折で集めた雪を処理するには多くの費用
と労力が
なんとかこの雪を活用する方法はないのか
画期的な取り組みも始まっています
[音楽]
北海道
十勝平野の中心に位置する音更町
農家のハウス内で栽培されていたのは
なんと
うちは南国の孫を作ってます
これマンゴー北海道でマンゴーを作ってる
んです
冬に降った雪を
エネルギーとして使って
その名も白銀の太陽
北海道で栽培されしかも
冬に出荷というのも
驚きですがそれを可能にしているのが
雪だというのです一体どういうこと
マンゴーの木が大きな実をつけるには一定
期間
涼しい環境に置くことが必要です
真冬の12月に収穫するには
夏の間ハウスを冷やさなければいけません
ここが
雪氷湖って言い出して11Tダンプで約
880台の雪が入る施設ですハウスの中を
冷やすっていう方法のために
雪を
越えて集めて
除雪された雪で水を冷やし
循環させることで
夏のハウス内を
涼しくしていたのです
逆に
温かさが必要な
収穫時期の冬は
湧き出る温泉を利用することで26度以上
をキープ光熱
費がほとんどかからないためコスト削減に
もつながっています
雪を利用することでマンゴーの一大産地
宮崎県が収穫できない真冬に出荷すること
を可能にしたのです
真冬に食べられるマンゴーは
価値を呼び一個3万円以上の値がつくこと
も
わざわざ
捨てなきゃならないっていうその捨てると
いうことをどうやって
活用するか
雪国らしいなんか対策っていうことをとる
ことの方が先決じゃないから僕は思うん
ですよね
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