新型コロナワクチン:5~11歳の努力義務について 岡部信彦氏(川崎市健康安全研究所所長)の見解
Summary
TLDRこの動画スクリプトは、5歳から11歳の子供たちに対するmRNAワクチン接種の努力義務に関する議論を集約しています。厚生労働省の広報と実際のワクチンの効果について分析し、市民としての理解を深めるための議論が行われています。川崎市健康安全研究所所長の岡部信彦氏が、ワクチンの効果や社会的な予防効果、そして努力義務の医学的意義を解説し、保護者や子供たちに向けた接種の重要性とその柔軟な考え方を提供しています。
Takeaways
- 😷 努力義務が課されたワクチン接種は、感染症の蔓延予防から社会全体の健康を守る観点から求められていますが、個人の意思決定の自由は尊重されています。
- 🧬 mRNAワクチンの効果について、5歳から11歳の子供たちに対する接種が行われているが、その発症予防効果や重症化予防効果のデータは限られており、詳細は今後の研究で明らかにされることが期待されています。
- 🏥 厚生労働省は、ワクチン接種に対する努力義務を呼びかけていますが、オミクロン株の小児における予防効果についての証拠は不十分であり、この点は保護者にとって曖昧なままです。
- 👨⚕️ 岡部信彦所長によると、予防接種は、個人の健康だけでなく、公衆衛生学的な観点から、社会全体を防ぐためにも重要です。
- 🔍 ワクチンの効果を評価する際には、感染予防効果だけでなく、発症予防効果や重症化予防効果も含めて総合的に判断する必要があります。
- 📊 データに基づく分析では、ワクチン接種率と感染率の間には直接的な関係があると示唆されていますが、検査率や人口密度などの要因も影響を及ぼす可能性があるため、一概に結びつけることは難しいとされています。
- 📈 ワクチン接種は、重症化率の低下や死亡率の減少にも寄与していると見なされていますが、接種率と死亡率の間には単純な逆相関性は必ずしも存在しないことが指摘されています。
- 🌐 地域別の接種率と感染状況を比較した研究では、接種率が高い地域で必ずしも感染率が低いとは限らず、多様な要因が絡み合っていることが明らかになっています。
- 👶 对于5歳から11歳の子供たちに対するワクチン接種、保護者や子供自身の意見は重要であり、不安がある場合は適切な相談や情報提供が必要です。
- 🤒 ワクチン接種後にも感染が起こることがあることから、ワクチンは完全な予防ではなく、感染拡大防止には他の対策も必要であると認識されています。
- 📚 最終的なメッセージとして、ワクチン接種は個人や社会全体の健康を守る上で役立つが、個人の状況や意見を尊重しつつ、十分な情報提供と相談が重要であると強調されています。
Q & A
努力義務が課されたワクチン接種の対象年齢は何歳から何歳までの子供ですか?
-努力義務が課されたワクチン接種の対象年齢は5歳から11歳までの子供です。
厚生労働省の広報で述べられた努力義務の医学的な意味とは何ですか?
-厚生労働省の広報では、努力義務の医学的な意味として感染症の緊急のまん延予防の観点からの協力を求めています。
オミクロン株についてのワクチンの効果に関するエビデンスは十分でないとされている理由は何ですか?
-オミクロン株については、小児における発症予防効果、重症化予防効果に関するエビデンスが必ずしも十分ではなかったことから、小児については努力義務の規定が適用されていませんでした。
ワクチンの感染予防効果と発症予防効果、重症化予防効果の違いは何ですか?
-感染予防効果はワクチン接種後感染自体を防ぐ効果を指し、発症予防効果は感染したとしても症状の発生を防ぐ効果で、重症化予防効果は感染して症状が出た場合でも重症化を防ぐ効果を指します。
岡部信彦様が所属する川崎市健康安全研究所の役割は何ですか?
-岡部信彦様が所属する川崎市健康安全研究所は、市民の健康と安全に関する研究を行い、健康に関する情報を提供する役割を持っています。
予防接種法に基づいて、ワクチンのどの効果が認められれば努力義務が課せられるのでしょうか?
-予防接種法に基づいて、ワクチンの感染予防効果、発症予防効果、重症化予防効果が認められ、公衆衛生学的な観点から必要な場合に努力義務が課せられます。
ワクチン接種の個人の健康と努力義務の関係はどのように考えられますか?
-ワクチン接種は個人の健康に直接的な影響を与える効果がある一方で、努力義務は個人が接種を受けるよう強く勧めるが、最終的な判断は個人や保護者の意見を尊重し、自主的な選択を残します。
新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンの主な違いは何ですか?
-新型コロナワクチンはCOVID-19の感染予防に特化したワクチンであり、インフルエンザワクチンは季節性インフルエンザの感染予防に特化しています。また、新型コロナワクチンには努力義務が課せられていますが、インフルエンザワクチンには課されていません。
ワクチン接種が社会において感染を抑制できる程度について、どのようなエビデンスがありますか?
-ワクチン接種は感染者数を減少させ、重症化を抑える効果があります。また、ワクチン接種により、医療システムへの負担を軽減し、感染拡大を抑制する集団免疫の形成にも寄与する可能性があります。
ワクチンの接種率と感染率の関係について、どのような考察ができますか?
-ワクチンの接種率が高くなることで感染率が下がることが期待されますが、実際のデータからは単純な逆相関関係が必ずしも認められないこともあります。検査率、人口密度、感染状況の変化など、複数の要因が影響を及ぼすため、総合的な分析が必要です。
Outlines
😷 mRNAワクチン接種の努力義務とその医学的意義
今年9月6日に5歳から11歳に対するmRNAワクチン接種の努力義務が課された背景と医学的意義について議論。厚生労働省の広報と実際のワクチンの効果について曖昧な点が指摘され、川崎市健康安全研究所所長の岡部信彦氏を招待して、ワクチンの効果や接種法に基づく努力義務の適用基準、個人健康との関係について語る。
🤒 ワクチン接種の効果と重症化予防効果の曖昧さ
ワクチン接種の予防効果と重症化予防効果の曖昧さが保護者にとって理解しにくいとされている。岡部氏は日本の予防接種制度の歴史と変化、特に1994年の改正を説明し、努力義務の課されたワクチンの効果と個人健康との関係、さらにはmRNAワクチンの接種が始まった経緯とその根拠について解説する。
🧬 ワクチン接種の推奨と感染予防効果の考察
ワクチン接種の推奨とその感染予防効果について、岡部氏はアメリカとヨーロッパのデータ増加と日本での治験結果をもとに分析。安全性と効果についての評価、特に重症化リスクのある子供たちへの接種の重要性が強調される。また、ワクチン接種の社会的な役割と個人の選択についても触れる。
🏥 ワクチン接種と重症化率、死亡率の比較
季節性インフルエンザと新型コロナワクチンの重症化率、死亡率の比較が行われ、なぜインフルエンザワクチンには努力義務がないのか疑問が投げられる。岡部氏は重症化率の低いことと、ワクチン接種の必要性、特に東洋人、特に日本人における新型コロナのリスクについて語る。
📉 ワクチン接種と感染率、死亡率の関連性分析
秋田県と大阪府のワクチン接種率と感染率の比較から、接種率が低い地域で感染者数が多くなる傾向が示された。検査率や陽性者の割合の地域差、さらには人口密度の影響が考察され、接種率とコロナ死亡率の関連性が探求される。
📊 接種率と死亡率の関係性再検討
接種率とコロナ死亡率の関係性について、さらに分析が進められる。全国のデータをもとに、接種率が高い地域が必ずしも死亡率が低いわけではないことが示され、ワクチン接種が社会全体の伝染抑制に寄与しているかどうかについて考察する。
🛡️ ワクチン接種の社会的な役割と個人の選択
ワクチン接種の社会的な役割と個人の選択について、岡部氏はワクチンの感染予防効果の限界と、重症化予防としての役割を説明。さらに、ワクチン接種に対する個人の不安感と、それを尊重する日本の予防接種制度の成熟について語る。
👨⚕️ 医師の視点からのワクチン接種の評価と提言
医師会からの提言と、5歳から11歳のワクチン接種率の現状が評価される。岡部氏は、ワクチン接種の進展が遅い背景に不安感が考えられると指摘し、重症化予防としてのワクチン接種の重要性と、保護者の意見を尊重する日本の社会の選択の余地について語る。
📚 最終的な考察と提言
岡部氏は、ワクチン接種の努力義務の是非や、日本の予防接種制度の成熟度について考察し、個人の自由を尊重する日本の社会の選択の余地を重視する。ワクチン接種の重要性と、感染予防のための他の方法の重要性についても言及し、保護者に対して今後の行動を提唱する。
Mindmap
Keywords
💡mRNAワクチン
💡努力義務
💡感染予防効果
💡発症予防効果
💡重症化予防効果
💡ワクチンの安全性
💡接種率
💡オミクロン株
💡予防接種法
💡集団免疫
💡感染症の緊急事態
Highlights
9月6日に5歳から11歳のmRNAワクチン接種についての努力義務が課された。
厚生労働省の広報で努力義務の医学的意義が曖昧であると保護者から指摘される。
岡部信彦所長が努力義務の医学的意義やワクチン接種の効果について解説。
ワクチン接種は個人の健康だけでなく、公衆衛生学的な予防にも寄与する。
日本では予防接種は強制的ではなく、努力義務に基づいて勧める方式となっている。
mRNAワクチンの接種は、特に合併症のある子供に対して推奨されている。
アメリカとヨーロッパのデータに基づき、ワクチン接種の安全性と効果が評価されている。
ワクチン接種は重症化を防ぐだけでなく、感染自体を抑える効果もある。
オミクロン株の感染拡大に伴い、子供へのワクチン接種の重要性が認識されている。
ワクチン接種による感染予防効果は、検査率や陽性率に影響される。
地域別の接種率と感染率の比較から、接種の効果を分析している。
ワクチン接種は重症化率を低減させるだけでなく、感染の広がりを防ぐ。
5歳から11歳の子供に対するワクチン接種は、社会全体の予防に寄与する。
ワクチン接種の努力義務は、接種を推進する一方で個人の選択を尊重する。
ワクチン接種の進展は、保護者や子供自身の不安を和らげる必要がある。
感染拡大の現状とワクチン接種の効果を総合的に評価し、適切な対策を提案。
ワクチン接種は、保護者による子供への協力を通じて社会的な予防効果が期待される。
ワクチン接種の努力義務は、社会全体の健康と安全を守る手段として位置づけられるべきである。
Transcripts
皆さんこんにちは
ご存じのとおり、今年の9月6日
5歳から11歳のmRNAワクチン接種について 努力義務が課されました
そこで今回は努力義務の医学的な意味について 考えてみたいと思います
厚生労働省のある広報には、努力義務について
感染症の緊急のまん延予防の観点から 皆様にご協力をいただきたいと記されています
一方、厚生労働省の、ある他の広報には、
オミクロン株については、小児における発症予防効果、 重症化予防効果に関するエビデンスが 必ずしも十分ではなかったことから、
小児については努力義務の規定が適用されていませんでした と記されています
これらの広報からは、今回の努力義務が
ワクチンの感染予防効果に関するものなのか、 発症予防効果、重症化予防効果に関するものなのかが
分かりにくいといった保護者の意見もあるようです
そこできょうは、努力義務について、
私達市民が理解を深めるため、
川崎市健康安全研究所所長の岡部信彦様をお招きし、 お話を伺います
岡部先生よろしくお願い致します
よろしくお願い致します 岡部といいます
今日は主に3つの点について伺います
1点目は、mRNAワクチンの効果と努力義務
(これはもう5歳から11歳に限ったことですけれども、 努力義務)との関係について
2点目は、インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンについて、
そして3点目は新型コロナワクチンが社会において 実際、どの程度感染を抑制できるのか についてです
では、早速1点目について伺います
予防接種法に基づけば、ワクチンにどのような効果が認められる 場合に、努力義務を課すことができるのでしょうか?
また、発症予防効果、重症化予防効果というのは主に 被接種者本人の健康に関連する効果ですけれども、
個人の健康と努力義務というのは、 どのような関係にあるのでしょうか?
はい 私は今、 川崎市の健康安全研究所って いうところにいるんですけど、
その前、国立感染症研究所にいて 予防接種法… 予防接種のこともやり
また、もともと小児科の臨床医として
感染症、予防接種をやっていたっていう、経緯の中での
今の話になっていくと思うんですけども、
もともと日本の予防接種っていうのは、
他の国と同じに
接種には義務接種であって、いわゆる強制接種だったわけですね
それが1990年、94年なんですけれども、 そのときの改正で
日本の予防接種っていうのは強制的にやるものではない
でも、多くの人にやはりその人を防ぐあるいは
全体の公衆衛生学的にみんなで防ぐというような考え方から
強く勧める、勧めるのは国が勧めるわけですね
それで受ける側としては強制的にやらされるわけではないけれども、 できるだけ受けるようにしてくださいという
努力接種そういうようなことが決まりました
これ非常にこう分かりにくい
外国に行っても、日本はそういうことでいいのか というようなことをよく質問されましたけれども、
しかし、日本の制度っていうのは一つは強制ではないんだと
しかし、国はあるいは自治体はですね
本当に必要な予防接種であるならば、その人々にとって、
また、みんなにとって必要なものであれば できるだけやってください
それから接種される側も、 その定期接種として決まったものについては
よっぽどの理由がなければぜひ受けてくださいって
そこに努力義務っていうのがあるわけですね
で、もともとこの努力義務を課してはいるけれども、
勧奨接種、勧める接種という言い方が
強制力は持ってないので、 最終的にどうやって判断するかっていうのは、
これは予防接種を受ける本人であり、保護者の方の意見は 十分尊重されるというのが前提にあるわけですね
で、その上で努力義務を課すか 課さないかってのは、
今回のときに… 表に出てきたわけですけれども、
一番最初に大人たちに始めて、 それから子供たちに広げようか
それが具体的には5歳から11歳という形になったわけですけれども、
その時点で比較的大々的に行っているってのは
米国が中心だったわけですけれども、
米国は小児に対して日本よりも重症度が高いという認識もあり、 さらに合併症もあるというようなところから、
予防接種で防ごうという考え方が、 非常に強いものが最初にあって
そして、治験や何かもやった上で
OKを出したわけですね 承認をした
でも、その時点で日本で
自分たちでやっている治験も少ないし、 アメリカでも限られたまだデータしかないので、
確かにそれを見る限りは、これは有効性はあるだろうと
それから、特に
合併症を持っているような方は
コロナにかかることによってより重くなりやすいから、
できるだけ防いだ方がいいっていう意味では、
この予防接種はやる意義があると いうような言い方をしてたわけですね
ただ、その予防接種を 「さあ、皆さんやってください」というほどには、
まだ全体の効果、安全性というものに対して、
他の予防接種に比べても
データとしては少ないんだから、ちょっと そこまではいかないんじゃないんですかっていうのが
やる意味はあるけれども、 みんなに強く勧めるほどではないっていうのが
日本小児科学会の声明だったわけですね
で、それはその今回、そこからまた 一定の時間がたって、
アメリカだけではなくて、ヨーロッパでも そういうデータが出てきて、
また日本の中でも治験というような形で
データが増えていくということになると、
安全性から言えば、大人を超えるような危ないものはない
つまり、熱が出やすいとか腫れやすいってのはあるけれども、
それが大人以下であると、それから
効果についても大人並みの効果はあるだろうと
ただし、持続性についてはあんまりよく分からないわけですけれども、
それを防ぐことがあるので、これがデータとしては出てきているので、
やっぱり推奨するというような形になったのが
小児科学会の意味なんですね で…
ただ、国全体としては
だんだん小児での感染が広がってきて
で、そこはもしかすると、子供さんそのものに 影響を与える可能性もあると
数が増えれば入院する方も増えるわけですね
インフルエンザも軽い病気だけれども、 やっぱり中には入院したり、
急性脳症という病気にもかかるわけなので、 そういう意味ではやっぱり、できるだけ防ぎましょうということで
これを全体の中に広げるということに
方向が向いたわけですね そして、
最初のうちは接種ができる
希望される方はどうぞということになってたんですけれども、
その安全性と効果っていうものを見てきた場合に、
これはもうもっと全体に広げてもいいだろう
したがって、努力義務というような形で多くの人に
やってもらうというようなことが、国の
体制といいますかシステムとして出てきた
で、それがその予防接種のことを決める
分科会、予防接種に関する分科会というところがあるんですけども、
そこが専門の人たちが集まって OKを出したっていうのが経緯だと思います
ただ、義務… 努力義務 になったからといって、 強制接種になってるわけではないっていうのは、
日本のその予防接種のあり方からいうと、 そこが残ってるわけなので、
どうしてもその不安である あるいは
もともと予防接種は嫌だっていう方もおられるわけですけれども、
そういう強い意見があって
やりたくない、あるいはやる必要がないと思われる方まで、 強制的にはやる必要がないですよっていうのは
日本の予防接種のやり方なので、 そこはずっと生きてるということだと思います
ということは… 分かりました
今おっしゃったそのワクチンの効果というのは、 では、その感染予防効果だけではなくて
発症予防効果だったり重症化予防効果も 一応含めて
それプラス安全性が今確保されているという状態なので
だから、それであっての努力義務ということで…
多くの方に接種ができるだけの安全性は確保されてきた
ただし、予防接種ってのは残念ながらその 例外的なところが出てくるので、
どうしても100.00%安全だってことは言えないわけですね
それからもう一つはその
感染予防っていうのはうつるか、うつらないかってことなので、 これは、厳密に言えば
うつるかもしれないけれども、症状が出ないとかですね
そういうようなことをひっくるめて言えば、 感染を抑えるという作用はある ただ、
子供さんの場合に、その重症化を どういうふうに考えるかということだと思うんですね
つまり、米国ほど日本の場合は重症化の割合は高くない
今までは母数が、かかる方が少ないっていうのもあるんですけど、 割合からいうと、やっぱり
重症になる方、今でも少ないですね、 オミクロンになって、
ただかかる人が、どんどんどんどん、 どんどんどんどん膨らんでくると、
仮に少ないそのパーセントであっても
かかる方の全体の人数が多くなってしまうと、
やっぱり重症の方が出てくる そうであれば、そこはやっぱりみんなで防いで
少しでも重症化になるようになることを 防ごうじゃないかいうのが
全体に対する接種なんですね
もちろん本人の感染をできるだけ抑えると
あるいは重症化を抑えるっていう意味もあるけれども
意味もあり、なおかつみんなで一緒に防ぎましょうよって みんなでっていうのが、
この予防接種のもう一つの意味だと思うんですね
じゃあ、ちょっと変な言い方ですけど、
A類の疾病とB類の疾病のとこを混ぜたような ちょっと概念として
集団としてのそういったものも築いていくと、
そこが私の2番目の質問なんですけれども、結局
これは日本の5歳から11歳未満に限って話をしますけれども、
新型コロナよりも季節性インフルエンザの方が 重症化率、死亡率は高いということが
今のところ分かっていますと
ただし、インフルエンザのワクチンに対する努力義務は ない
それに対して… それを考えたときに
コロナのはうが、インフルエンザよりも 重症化率、死亡率が低いにもかかわらず、
どうして、コロナワクチンには 努力義務が課されるのかなということを、
重症化予防効果との兼ね合いを考えたときに、 これをどういうふうに理解すればいいのかなというのは
ちょっと難しいんですけどね ここは
そうですよね、なかなか分かりにくい ところだと思うんですけれども、
ただ、重症化率が低いっていうのは 今のところであって、
例えば米国の場合は同じようなオミクロンであっても、
やっぱり重症化率高いんですよね で、そこは多分免疫があるないだけではなくて、
どれだけ医療にアクセスができるかとかですね
日本の方がずっとその医療機関に行くことは容易なわけですから、 医療費も含めて
そういうようなところもひっくるめて全部ですけれども、
やっぱし今のところは子供たちの重症化率は低い
ただ、インフルエンザに比べて確かに今のところ低いようだけど、
日本の場合、そのインフルエンザ脳症という 子供たちにとって非常にインパクトの高い病気があり、
それから熱性けいれんやなんかも起こしやすいってことも
インフルエンザではあり、一方、この新型コロナの場合も
大人と違って、例えば熱性けいれんを起こす率は かなり高いんですよね
で、それはその、じゃアメリカで熱性けいれん そんなにないじゃないかっていうのはあるんだけども、
新型コロナにかかった場合ですね
日本人というか、東洋人の中でも、特に日本人の方が
熱性けいれんを起こす割合ってはるかに高いんですね 欧米人よりも
そうすると、そういう意味ではリスクが高い
で熱性けいれんって大体の人は治っちゃうので、
それを、大丈夫だってのは大丈夫なんだけども
熱性けいれん始めてみた親御さんはもう
死んじゃんじゃないかと思う (こういう)風になるわけで、
やっぱり、そういうような不安感やなにかを除くという意味では、
接種をする意味は十分あると思うんですね
ああ、そういうことですね。 分かりました、ありがとうございます
あと???はいま納得しました。 で、ですね ちょっとここで私も確認したい点であって
あと視聴者の皆さんともちょっと、 一応視点を共有するためにですね
一つだけ、法的なその
意味ですね 予防接種法におけるこの努力義務…
ちょっと、これ画面 いま共有してますが、
これが条文ですね
で、これが…ですね 第6条第1項の規定による予防接種の対象者
ここら辺に入ってくるんで、臨時の予防接種を受けるように努め なければならないというのが、これがその努力義務のところですよね
で、その第6条というのは何かというと、
結局、厚生労働大臣が定めるものの蔓延予防上 緊急な必要があると認めるときに、
この努力義務を課すことができるよと書いてあるんですね で… 私なんかがこれを読むと、
基礎的にやはり努力義務っていうのは感染予防の ためのものなのではないかというふうに読めてしまうんですね
そこは、私の読み方がちょっと浅いのかもしれないんですが
で、これちょっとこれに関して、以前6月1日に 岡部先生と森内先生、あと多くの方が
提出… 資料を
アドバイザリーボードへ提出なさったと思うんですね
で、ここにちょっとだけ努力義務について 書いてあるんですけれども、
このワクチン単独で… これ5歳から11歳のことですね ワクチン単独で 流行が阻止できるだけの感染予防効果はないため、
有害事象への心配を拭い切れない
当事者に努力義務を課して接種させるだけの 説得力はないということが書いてあって、
この資料の後の方に、誰が接種すべきかといったら、 それはその… ハイリスクな人たちが自身で… 身を守る
と、そういうふうな考え方が必要なのではないかということが 書かれていたと思うんですが、
そこできょうの質問の3点目なんですけども
ワクチンを用いて高齢者を守るという 考え方はあると思うんですね、
実際、日本でも今そういう観点でワクチンを進めている面も…
あって
確かに、ワクチン自体が安全であるのであれば 子供たちに何らかの協力をお願いするということはできると思います
そし… そういうことを考えたときに
保護者なり、子供にとっては
自分が少しつらい思いをしても、これで感染を防ぐことができる
自分から他の人にうつすことを抑制できる というふうなことがわかっているのであれば、
協力したい 積極的に思う人もいると思うんですね で、そこで昨年来 12月頃からでしょうか
世界各地で、5歳から11歳への接種が行われていって
接種率 例えば接種率の差がある複数の国であったり、
日本国内の複数の県民などを比べて 接種による有意な感染… 伝染です、伝染の防止効果があるといった、
そういうエビデンスというのは、今のところ出ているのでしょうか
なかなかその感染予防の考え方が 難しいところだと思うんですけれども、
例えば麻疹のワクチン
これをやると、発症しないだけではなくて、 感染そのものですね、もかなり防げる
でも、感染そのものっていうのは症状が出なくて、 ウイルスがうつるか、うつらないかってとこなので、
本当は検査しないとよくわからないってのがありますけれども、
明らかに麻疹とか風疹ってのは
感染そのものも抑えているわけですね
でも、例えばインフルエンザのときに よく言われるんですけれども、
いやいや、インフルエンザのワクチンというのは完全に 防げるわけじゃないけれども、症状を下げますよ
それから時間を短くすることができるし、他の人にうつしにくくなる
で、そうであれば、それだけ広がりを防げるわけですけれども、 ただ、例えばワクチン接種した人でも
症状が出ちゃったりするようなことで、そういう意味では
ある意味だらしないワクチンといいますか 効果の面としては
麻疹や風疹に劣るわけですね このオミクロン… じゃないごめんなさい
新型コロナのワクチンも当初のそのmRNAワクチン、
あるいはモデルナのウイルスベクターワクチンと言われる 日本で使われるようなワクチンは、
ガーンとこう、感染発症者を抑えるわけですね しかし、 その期間がだんだんだんだん短いってことも分かった
既存のワクチンよりも短いので、なかなか 感染そのものまでは抑えきれないので、
接種をしても発症を完全に防げるわけではないってことは、
このワクチンを使って、全部 感染をゼロにするというような作戦はとれないだろう
他のワクチンであれば、例えばポリオとかですね 天然痘であるとか、麻疹もそうだし、
そういう徹底的にワクチンをやれば、 この病気そのものをバーンと抑え切れるというところでは、
今のところないというのが、その感染予防を強く
拡大を防げるものではない
それと、じゃあ重症化の予防と、それから単純には防げない といっても、家族内感染やなんかやっぱり防げるわけなんで
おじいちゃんおばあちゃんに広げないためにもいいでしょうと
学校の中で広がらない方がいいですよね っていうそのバランスの感覚だと思うんですよね
ただ、あの声明で書いてあるのは しかし、そこら辺を理解しながらも、
「やっぱし不安ですね、まだちょっと熱が出やすいし」 って思うような人にまで
「いやいやいや、そんなこと言わないで無理にやってください」 というほどではないだろうっていうのが、
その強制力の具合も弱いと もともと強制力がないワクチンですけれども、
何とかこう説得しながらですね
絶対やってくださいよっていうところは、不安のある人は ちょっと様子見てもいいんじゃないですかっていう
余地を残してもいいんじゃないんですかっていうのが 声明の意味なんですね
ああ、そういうことですね、分かりました ちょっと申し訳ないんですけど、私がですね
ちょっとアドバイザリーボードのデータなんかをちょっと使って、
日本国内でいま感染状態ってどうなってるのかなっていうのをちょっと
検討してみたんで、すみませんがお付き合いいただけますか?
私はもちろん素人ですので、 なんか間違いがあったらお教えください
一応、情報処理の専門家なんかの意見も踏まえてやっているんですが、
これ今ご覧になれていますか… 資料
はい、読めてます
はい、これがアドバイザリーボードで共有された資料ですね で、このような生データのみに基づいて、ワクチンの効果を検討するってのは
もちろん難しいことなんですけれども、ただまあ、主要なバイアス バイアスを幾つか考慮すれば、
ある程度参考になるかもしれないなと思いました
各種資料に基づいて、5歳から11歳へのワクチン接種が 10歳未満の子供の社会において
感染を抑制できるかについてちょっと考えてみました
主な検討期間は、今年の7月から8月です
で、検討の対象は、この時期5歳から11歳の 接種率が最も高かった秋田県
最も低かった大阪府と、その中間に 位置する大分県と東京都です
小児用ワクチンの感染予防効果については、 数週間で大幅に減衰することが分かっているので、
特に今のオミクロンですね、影響下では、 その点にはもちろん注意が必要です
ただし、これは大人用のワクチンに関してですけれども、
感染予防効果が減衰した後でも、感染後にウイルスをクリアできる 期間が未接種者よりも接種者の方が短いという報告もあるため、
その辺も考慮すべきかなと、やはりその感染予防効果 っていうのはあるんじゃないかということを前提として、
ちょっと見てみたいと思うんですね
まず、これが秋田県と大阪府です
10 万人あたりの7日間累計新規陽性者数について、
左側のグラフの青い線が秋田県で オレンジの線が大阪府ですね
接種率が低い大阪府の方が陽性者数が多いことが 多い週が続いてますね
で、このグラフに基づけば、現在期待されている逆相関
つまり、接種率を上げれば、感染率は下がるという 相関が認められると言えます
で、実際、そのような訴え、耳にすることもあるんですけれども、 ただし、複数の地域を比較する際に
検査率であったり、検査件数に対する陽性者数の 割合が考慮されていない場合があるようなので、
ちょっと、そこだけをこんな形にまとめてみました
オミクロン株のように、感染力が非常に強くて、 社会全体に急速に浸透するようなウイルスの場合、
この図に示すように検査率を上げると、実際に検出される 陽性者の数が多くなる可能性があるんですね
これは、秋田と大阪を想定してるんですけれども、
ちょっと時間的な制約で、ここでは詳細な説明は省きますが、
そういった観点から見てみると、大阪府は秋田県よりも 総じて検査率が2倍程度高いと言えるんですね
また、人口密度もある程度考慮するべきなのかもしれません
これ見ると
大阪府の人口密度って秋田県の約57倍です
このような点も考慮しつつ
ただし、秋田県の方が大阪府よりも陽性率が低い理由が 接種率の高さであるという可能性は否定しないでおきます
今度は検査率、陽性者の割合など より近似する県を見てみます
秋田県と大分県ですね
大分は、大阪府よりも比較対象として適していると言えます
???しい陽性者の割合が同等であるにもかかわらず、 検査率が高い点は、実際に検出された
陽性者の数が大分の後が多いことを表しています
一方、5歳から11歳の接種率には 約30ポイントの差があるんですけれども、
ただし、10歳未満の陽性者数にはあまり差がなく どこに差があるのかというと、
これはアドバイザリーボードの資料そのものですけれど、 10代や20代の他の年齢層なんですね
もう一組、ちょっと検討してみようかなと
秋田県と東京なんです 人口密度は、東京都が秋田県の約60倍
で、検査率について、東京都は秋田県よりも総じて高く
それ以上に陽性者の割合が高いのがわかるんですね
実際、全年齢層で見てみると、 アドバイザリーボードの資料ですけど
東京都の方が陽性者数が多いことがわかります
夏休みの真っ盛り世界で最も人口が密集する地域の一つにおいて、
ウイルスの量が増えて、陽性者が増えるというのは 当然のことと言えるんですね
ただし、この茶色の線で表された
10歳未満の陽性者数を6月から8月までずっとたどってみると、
秋田県と東京の間に一貫して開きがあるとは、 ちょっと言えないんじゃないかなと
で、東北とか 関西の府県など他の地域についても検討したんですけれども、
接種率と陽性率の間に
一義的な逆相関を認めることはちょっとできなかったんですね
だから、これは偶然かもしれません
ただし、検査の対象とならない無症候の感染者などもいて
陽性者数には不確かな面もあるので、ちょっと観点を変えて
比較的確かな数値であるコロナ死者数を検討してみました
ワクチン接種により感染者が、減っていれば
それだけ、相対的に死者数も減っていると考えられると思うんですね
これが、そのグラフなんですが、
5歳から11歳への接種が本格的に始まった 今年3月から9月20日までのデータです
で、この表では、5歳から11歳への接種率が高い順に
いくつかの都府県を上から下へ並べています
上から2列目のコロナ… ごめんなさい、右から2列目のこのコロナ死亡率ですね
これは各都府県のの全人口に対する コロナ死者数の率をパーセンテージで示しています
では、この表をコロナ死亡率の高い順にちょっと並べ変えてみます
そうすると、確かに5歳から11歳の接種率が最も低い大阪府において コロナ死亡率が最も高いことがわかりました
ただし、それより下の行のデータを見ると、5歳から11歳の接種率と コロナ死亡率に一義的な逆相関っていうのは、ちょっとないようなんですね
で、少しわかりにくいので、横棒グラフにこれを変えてみます
左側のグラフをまずごらんください
これは接種率が最も高い秋田県は、上から4番目になっていて
大阪と同等に接種率が低い兵庫や和歌山よりも 死亡率が高くなっているんですね
で、またちょっと私にとって意外だったのは、 世界有数の人口密度を誇る東京での死亡率が比較的低い県
例えば和歌山とか山形とか、そんなに変わらない点だったんですね
で、ニュースなんかでは、率ではなく、絶対値としての人数や 症例数が報じられるので
東京の数値だけが桁違いに見えるんですけれども、 人口を考慮すると、一概に
東京だけが死亡率が高いということは、 もしかして言えないかもしれない
また、ちょっとこれはあくまで参考のためになんですけれども、 右側のグラフでは3回目接種率も???しました
で、これを見る限り、必ずしも3回目接種率の高い地域の方が コロナ死亡率が低いわけではないようなんですね
で、何が言いたいかというと、12歳以上用のワクチンでさえ、
必ずしも社会における伝染の抑制に 一義的に寄与しているとは言えないかもしれない
沖縄の例がそのことを示唆していると言えます
ただし、コロナ死っていうのは複合的な原因が常にあるので、
このデータだけを見て何か断定的な意見を述べることはできないっていうことも、 ちょっと、ここで述べておきます
以上、日本のデータをいくつか紹介したんですが、
私は、もちろん特に重症化を予防する為に ワクチンを必要としている人や希望する人が
接種を受けられる体制っていうのは絶対必要だと思うんですね
で、ただし努力義務を課して子供への接種を進めることによって、 伝染を抑制して社会を守りたいというのであれば、
国はまず伝染抑制ができるという包括的なエビデンスを 示す必要があるのではないかなとも思うんですね
小児科学会の8月の提言の元となる知見では、 静岡県の5歳から11歳における感染予防効果が示されていて
確かに、そこでは感…予防効果が見えてるんですけれども、
ただし、全国に適用する見解を示すのであれば、
より多くの地域からデータを集めた方がよいのでは ないかなということをちょっと感じました
すみません、長くなりましたが、以上です 何かもし御意見をいただければ非常に嬉しいんですが
いや、ありがとうございました 凄い分析をやられているなと思っていたんですけども、
ただ、あれで見てる死亡率は全年齢ですよね
全年齢です、はい
そうするとそこの高齢化率であるとか 面白さです
もちろんそうです
それから逆に言えば
若者の年齢の多さ、子供の年齢の多さによっても違うと思うんですね
だから、なかなか…
それから都会の方が、やっぱり 人口の問題だけじゃなくて動きがとにかく多いので、
こういう流行病… 伝染病… 伝染する病気っていうのは
やっぱり人口の多いところの病気なんですよね
ただ、今は違ってきてるのは人口の少ないところでもばらけてくると
全体数として、やっぱり多くなってくるっていうのが、
今回の第6、第7波の状況だと思うんですけれども、 そこで全てその死亡率で見るって、なかなか難しいところですけども
ただ、このワクチンが
感染… 感染ですね
かかって
つまり免疫を持っている人でも、ある程度感染を受けてしまう
で、それが高いことも確かなわけですね
で、その人たちが
専門家会議なんかだとドライビングフォースっていう言い方をしますけれども、 感染の元になる可能性がある
つまり発症は大したことないんだけれども、
あるいはないかもしれないけれども、感染を受けることによって
全部抑えているわけではないから、ちょっとウイルスはついちゃう ついちゃうと、その人は
増えるので、口の中から出てくる
そうすると、それが例えば遊んでるうち、仕事してるうちに
免疫のない人にうつしちゃうでしょうっていうのが
そこの問題点なので、そうすると
そのドライビングフォース 感染の元になるところはやっぱし
抑えないと全体の感染としては
低くすることができないでしょうっていうのが
全員に多くの人にですね 接種してもらって
人から人への感染を少しでもカットしようというところが、 このワクチンのもう一つの目的でもあると思うんですね
ただ、他の病気で、そんなに徹底的にその感染があるかないかって
実はあんまり見てないですよね こんなにPCRで症状のない人
ちょっとしかない人までやってるってのはないので で、それがさっきのその感染
検査率の高いところの方が
より見つけやすいっていうのは出てくると思うんですね
そうですね… 私が今、データ作ってすごくびっくりしたのが
例えば、福島って結構検査率が高いんですね ただし、陽性者率… と言ってはいけないですね
検査数に対する陽性者の数っていうのは、
オミクロンがかなり、流行した時でも
20%とか30%のことが多いんですね
そこら辺で敢えて、だから今回、ちょっと比較の対象にしなかったんですけれども、
必ずしもと検査をずっと行ったからといって
多く、陽性者を見つけることができるわけでもないのかもしれない
そうですね
川崎の例を言えばですね 陽性率って90%ぐらいあるんです
で、それは
検査を受けてるのが実は川崎市民だけではないですよね うん
色んな方法で検査をやりに
送っ… 郵送したりですね
そういうものもひっくるめての検査の陽性者が登録をされちゃうので、 そういう数字になってくる
そういうようなバイアスもかかってくるので、 非常に複雑じゃないかなと思うんですね
分かります、じゃあ、今のお話からは
例えば複数の地域を比べたときに
そういう形で感染予防効果を見るのは難しいと
ただし、一応、例えば治験なんかではデータとして 感染予防効果が得られているんだから
そうですよ
少しでも減らせると、
それがどのくらいか分からないけれども、少しでも減らしたいということから
まあ、例えばその努力義務なり、なんなりを課して
でも、やはりこう感染を抑制したいと
要するにしないよりかはした方が感染率を下げられる
そういう観点からやはりやっていくということですね
それでいいと思うんですね
できるだけ社会全体を考え… 社会っていうと、ちょっと言葉で大きすぎるかもしれないけれども、
例えば学校全体を抑える
あるいは保育所全体を少なくする
それから家族感染を少なくするっていう意味では
やっぱしできるだけ多くの子供さんも受けていただいた方が いいだろうと思うんですね
ただ、その時に先ほども申し上げたように、その数値的にも心情的にも やっぱしまだ不安だというような方に、その不安感をそのまんまにしたまま
やりなさいというようなところまで持っていく必要がないんじゃないかっていうのが、
僕は基本的には努力義務も課さなくてもいいんじゃないかって
今でもそうは思うんですけれども ただ、努力義務を課したからといって、個別に考えた場合は、
その人にものすごく義務感が生じて、
「ああ、やらなきゃだめなんだな、もしかすると罰金もくんじゃないかしら」 とかですね
そういうことを覚える必要は、日本ではやっぱりないわけですよね
だから素直に考えると、
自治体としては進めやすくなる
どうぞできるだけやってくださいっていうのが言いやすくなるので、
迷ってる方にはやっていただけることが増えるんじゃないかと思うんですね
ただ、いろんな理由で受けたくないというような方の意思は、 やっぱり尊重されるという部分は
担保されているというふうに思いますけれども
そうですね、分かりました
1カ月前、
夏休みが終わる前頃から
なるべく夏休みが始まる… ごめんなさい、夏休みが終わる前に
5歳から11歳も接種を受けてもらって、
学校内でとか家庭内での感染を減らしたいと たしか、九州の方でも医師会がそういった
声明を出したと思うんですけれども
???に努力義務も???れて
ただこの1カ月間で小児の、5歳から11歳の接種率が どの程度上がったかっていったら
大体1から2ポイントぐらいだと思うんですね
要するに上がってない なぜ進まないんでしょうかね?
それは不安ですか? というのが…
不安だけなら、何かもうちょっと 12歳から15歳とかそこら辺でも
親にとっては不安っていうのはあったんじゃないかな なぜ今5歳から11歳がここまで
世界でもまれなほど進まない なぜ? なぜでしょうかね?
非常に、極端なことを言うと、例えばインフルエンザのワクチンも 子供さんでの普及って、そんなでもなかったんですよね
今のスタイルになってから
で、子供さんたちに任意接種で
高齢者は定期接種の中に、B類ですけども入ってるわけですね
で、そんなに行かなかったワクチン接種率がガーンと上がった時っていうのは
インフルエンザ脳症が出た時ですね
で、インフルエンザ脳症がその時年間で300人ぐらいですから
300人ってちょっとびっくりする数ですけども、
その一人一人ってことじゃなくて、全体から見れば やっぱり一握りの数なんですよね
しかし、そのインパクトは大きかった
それで、やっぱりインフルエンザ脳症を防ぎたいという気持ちの方が強くなると
接種をされる方が増えてきますね
ただ、それによって
目に見える副反応っていうものが
多くなったわけではないから、その母数が増えることによって、
これも一定の割合でのそういう事故も出るかもしれないけれども、
なんだかインフルエンザそんなに危ないワクチンではないってところになって、 結局いま、そのまますーっと
子供たちのインフルエンザワクチンも定期的に受ける人は多くなって でも、絶対私嫌ですっていう
うちの子供にはやりませんという方は当然おられるんで
その人はその人で、そういう考えで言ってると思うんですね
この類のワクチンて、恐らくそういうような傾向に なってくるんじゃないかなと思うんですけどね
要するに… 重症化したりする子が増えて、 逆に時間が経てば、安全性に関する懸念も薄れていって
そういうことですね
ただ、そこには一つ時間がいるということと、 この病気に対する認識と
やっぱし我々の方はむしろ、その病気はどのぐらいの たとえ300人でも
300人でもって言うと怒られちゃうかもしれないけれども、
そんなに大きい数じゃなくても、このぐらいの割合は出るんですよ
このぐらいの方は出るんですよ
全体から言うとこのぐらいですよっていうのは やっぱり、示してた方がいいと思うんですね
僕がよく言うんですけれども、
麻疹のワクチン
僕は麻疹の排除… エリミネーション
それは「やりましょう」って言ってた方なんですけれども、
これは絶対歯を食いしばってもやった方がいい
目に見えて悪くなるってのがあるからですね でも、例えばインフルエンザのワクチンは
やろうと思う人は「どうぞやった方がいいです」
で、迷ってる人には「こういうわけだからやった方がいいんじゃないですか」 っていう説明をする
でも嫌だっていう方、私やりたくないっていう方には、
割に淡々と「ああそうですね、じゃあ様子見ていきましょうか」 っていう風に申し上げるんですけども、
ちょっとそこの説明は同じようなところだと思うんですよ ただ、やっぱり防ぎたいと思う人まで
「いやいや、これはやらない方がいいワクチンですよ」 ってことはないから、
そこは、妨げないような制度は ちゃんとしておいた方がいいと思うんですね
わかりました ちょっと今日の話をまとめるのが難しいんですけど、
先生としては、やはり今の日本のこの努力義務という制度は悪くない 要するに義務ではなくて、一応進めはするけれども、
ただし、本人の自由は確保されていると
要するに制度としては 成熟した社会に対してはこれはいい方法であると
で、今回のワクチンに関しては、 ご自身としては努力義務を課すほどではないんじゃないかと
ただし、感染を抑えるという意味では やった方がおそらくいいだろうと
ということで
今後、保護者としてはもう少し様子を見て
自分達でちゃんと検討してほしいというようなことでよろしいでしょうかね 先生…
最終的にはやっぱし成熟した社会っていうか、日本の場合には
大きい人であればご本人だし
小さい子供達について言えば保護者の意見を尊重されるので、
ただ尊重されるっていうことは
日本の社会は、その一人ひとりに「考えて下さいね」 っていういい面もあれば
でも、「そんなことを考えても分かりません」 っていうことも残しちゃうんだけれども、
その選択の余地はあるってのは僕はいい面だと思うんですよね
それが、いやいや、そんなこと何も言わずにとにかくこれをやればいいんだからと
バーッと、昔のようにですね やるところに戻る必要はないと思うんです
ただ、私のような立場から言えばワクチンはやっぱし このワクチンについてもですね
「できればやった方がいいワクチンですね」 っていう思いは当然あるわけなんで、
「チャンスがあればぜひどうぞ」
でも、どうしても心配なら「ちょっとお話ししませんか」 でも、嫌ならば「ちょっと様子を見てください」
でも、この病気はほっといちゃいけないんだから やっぱし感染の予防ってのは他の方法で
やっぱりちゃんとやって、自分の身を守って 他の人にうつさないっていう気持ちはやっぱ持っていただきたい
って、そんな感じですね
分かりました 今、最後のメッセージは非常に皆さんに参考になると思うので、
今日はちょっと時間オーバーしてしまいましたが、 いろいろお話を聞かせてくださり本当にありがとうございました
ありがとうございました
ありがとうございます
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