医療機関における個人情報保護-1

Summary

本動画では、医療機関における個人情報保護法の基本について解説しています。岩田道行氏は、個人情報保護法の目的とその重要性、医療機関で求められる義務について説明し、個人情報の取り扱いにおける法的枠組みやガイドラインを紹介します。また、個人情報の取得、利用、保管に関する義務、事故が発生した際の対応方法、患者からの情報開示請求への対応についても触れています。医療機関における個人情報保護の重要性と法的義務を理解するための基礎を提供します。

Takeaways

• 😀 個人情報保護法の目的は、個人の権利利益を保護しつつ、個人情報の有用性を考慮することです。
• 😀 個人情報は、氏名、住所、健康情報など、特定の個人を識別できる情報を指します。
• 😀 医療機関では、個人情報のプライバシー保護が特に重要であり、個人情報はプライバシーの一部として扱われます。
• 😀 個人情報保護法に基づき、医療機関は複数のガイドラインに従う必要があります。
• 😀 個人情報を取得する際には、その目的を通知または明示し、本人の同意を得る必要があります。
• 😀 個人情報の管理義務として、データの正確性維持、安全管理、第三者提供時の同意取得が求められます。
• 😀 個人情報の事故が発生した場合、医療機関は速やかに個人情報保護委員会に報告しなければなりません。
• 😀 保有個人データに関しては、患者が開示・訂正・利用停止を求めた場合、原則として対応する義務があります。
• 😀 法律違反を避けるため、医療機関は規定された義務を確実に履行する必要があります。
• 😀 次回のセッションでは、医療機関における個人情報事故事例を通じて、必要性についてさらに学びます。

Q & A

個人情報保護法の目的は何ですか？

個人情報保護法の目的は、個人情報の有用性に配慮しつつ、個人の権利利益を保護することです。この法律は、個人情報を取り扱う事業者が遵守すべき義務を定めています。

個人情報とはどのような情報を指しますか？

個人情報は、特定の個人を識別できる情報を指し、例えば氏名、住所、年齢、またはカルテに記載された情報などが含まれます。また、マイナンバーやパスポート番号などの個人識別符号も個人情報に該当します。

医療機関における個人情報保護の最も重要なガイドラインは何ですか？

医療機関における最も重要なガイドラインは、個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン（通則編）です。このガイドラインは、法律に基づく各種義務の履行方法を示し、体制整備や運用時の規範を定めています。

医療機関が遵守すべきガイドラインは通則編だけですか？

いいえ、医療機関は通則編の他に、診療情報の提供に関する指針なども遵守する必要があります。これらのガイドラインに違反すると、法律違反となる可能性があります。

個人情報を取得する際に医療機関が行わなければならない義務は何ですか？

医療機関は、個人情報を取得する際に、利用目的を明確に通知または公表し、患者の同意を得ることが求められます。また、個人情報は適正に取得し、不適正な利用を禁止する仕組みを整備することが義務です。

個人情報の利用保管中に行うべき義務は何ですか？

個人情報の利用保管中には、情報を正確かつ最新の状態で維持し、安全に管理する義務があります。また、第三者への提供時には患者の同意を得る必要があり、職員への監督も行わなければなりません。

個人情報が漏洩した場合、医療機関はどのように対応しなければならないのですか？

個人情報の漏洩が発生した場合、医療機関は個人情報保護委員会に対して報告を行う義務があります。これにより、適切な対応が取られることが求められます。

患者が自分の個人情報にアクセスするために行うべき手続きは何ですか？

患者は、保有個人データに関して開示や訂正、利用停止の請求を行うことができます。医療機関は、これらの請求に応じる義務があり、必要に応じて書面で理由を説明する必要があります。

個人情報の利用停止や訂正を求められた場合、医療機関はどう対応すべきですか？

個人情報の利用停止や訂正が適正であると認められた場合、医療機関はその要求に従い、速やかに対応する義務があります。対応しない場合は、書面で理由を説明する必要があります。

次回のセッションではどのような内容が扱われる予定ですか？

次回のセッションでは、個人情報の事故事例を通して、クリニックにおける個人情報の必要性について解説される予定です。