コンプライアンスとは?コーポレートガバナンスと内部統制との違いについても分かりやすく解説します

できる人の会計力講座【新時代の必須スキル】
15 Aug 202006:13

Summary

TLDR本動画では、公認会計士の高橋がコンプライアンス、コーポレートガバナンス、内部統制の概念とその関係について解説しています。コンプライアンスは法令遵守と社会倫理を意味し、企業活動における重要な概念です。コーポレートガバナンスは経営陣の行動を監視し、コンプライアンス違反を防ぐ仕組みを指し、内部統制は組織内でのチェック体制を構築し、従業員による不正行為を防ぐために重要です。これらの概念は企業が法令違反や不正行為を回避するためのツールであり、それぞれが企業の健全な運営に寄与します。

Takeaways

  • 📚 コンプライアンスは法令遵守を意味し、企業活動における重要な概念です。
  • 👥 上場企業は多くの利害関係者と社会的責任を持ち、法令遵守は特に重要です。
  • 🔍 コンプライアンスは法令だけでなく、社会的な倫理にも従う必要があります。
  • 🚫 「グレーゾーン」は法令違反ではないが、倫理的に問題がある場合があります。
  • 🏢 内部統制は企業内部のチェック体制であり、不正や誤りを防ぐために設けられます。
  • 🛠️ 内部統制は従業員のコンプライアンス違反を防ぐために重要です。
  • 👔 コーポレートガバナンスは経営者が法令違反を犯さないようにするための仕組みです。
  • 🔄 コーポレートガバナンスと内部統制は手段であり、コンプライアンスが目的です。
  • 🤝 コンプライアンスはコーポレートガバナンスと内部統制を通じて高まることが期待されます。
  • 🔑 経営者のコンプライアンス遵守を促進するためコーポレートガバナンスが、従業員のコンプライアンス遵守を促進するため内部統制があります。

Q & A

  • コンプライアンスとはどのような意味を持ちますか?

    -コンプライアンスとは、一般的には企業が活動を行っている上で法令を遵守することを指し、特に上場企業は多くの利害関係者と社会的責任を背負っているため、法令遵守は非常に重要です。

  • コーポレートガバナンスとはどのような概念ですか?

    -コーポレートガバナンスとは、経営陣の決断と行動を監視し、適切な企業治理を促進する仕組みを指します。経営者が不正や法令違反を起こそうとした場合にそれを防ぐためのシステムです。

  • 内部統制とは何を意味していますか?

    -内部統制とは、会社内部で業務の不正や誤りがないようにするためのチェック体制を構築することです。組織が大きくなるにつれて、全ての業務を経営者が把握することは不可能になるため、内部統制は不可欠です。

  • コンプライアンスと内部統制の関係をどのように理解していますか?

    -内部統制は従業員がコンプライアンス違反を犯さないようにするための仕組みであり、法令遵守を促進する目的の1つとなっています。つまり、内部統制はコンプライアンスの実現に必要な手段の一つです。

  • コーポレートガバナンスとコンプライアンスの関係はどのようなものですか?

    -コーポレートガバナンスは経営者がコンプライアンス違反を犯さないようにするための仕組みです。経営者が適切に法令を遵守し、社会的倫理に反しない行動をとるよう促進するものです。

  • グレーゾーンとはどのような領域を指していますか?

    -グレーゾーンとは、法律によって完全にはカバーされていない領域を指し、法令違反には該当しないが、倫理的に問題のある可能性のある領域です。企業はこのようなグレーゾーンでも倫理的に正しい行動をとるべきです。

  • 上場企業が守るべきコンプライアンスとはどのようなものですか?

    -上場企業は、法令を守るだけでなく、社会的な倫理にも反しない行動をとるべきです。これにより、企業は信頼を獲得し、利害関係者との良好な関係を築くことができます。

  • コーポレートガバナンスが重要である理由は何ですか?

    -コーポレートガバナンスは、経営陣の責任感と透明性を高め、企業の持続可能な成長と利益を最大化するために重要です。また、投資家の信頼を獲得し、企業価値を高めることにも寄与します。

  • 内部統制が不十分な場合に生じ得る問題とは何ですか?

    -内部統制が不十分な場合、不正行為や誤りが発生しやすくなり、企業の評判や財産価値に悪影響を及ぼすことが懸念されます。法的リスクや罰金に直面する可能性もあります。

  • コーポレートガバナンスと内部統制をどのように効果的に実践するべきですか?

    -コーポレートガバナンスと内部統制を効果的に実践するには、経営陣と従業員全員が関与し、法令遵守と倫理的行動を促進する教育とトレーニングを実施することが重要です。また、監視と評価システムを確立し、継続的な改善を図る必要があります。

Outlines

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📚 コンプライアンスと内控の基礎

この段落では、公認会計士の高橋さんがコンプライアンスについて語っています。コンプライアンスは法令遵守を意味する一般的な用語ですが、企業は法律だけでなく社会倫理にも従う必要があります。特に上場企業は多くの利害関係者と関わり、法令違反や不正行為を避けるためにコンプライアンスが重要です。高橋さんは、コーポレートガバナンスと内部統制がコンプライアンスを高めるための手段であると説明しています。

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👔 コンプライアンスと経営者の責任

第二段落では、コーポレートガバナンスと内部統制がどのように経営者と従業員のコンプライアンスを促進するかについて話されています。コーポレートガバナンスは経営者が法令違反を避け、組織の健全な運営を確保するための仕組みです。一方で内部統制は従業員の行動を監視し、不正行為を防ぐためのシステムです。高橋さんは、これらの仕組みが企業のコンプライアンスを促進する重要な要素であると強調しています。

Mindmap

Keywords

💡コンプライアンス

コンプライアンスとは、企業が活動する上での法令遵守を意味する一般的な用語です。企業はあらゆる法律を守ることが求められており、特に上場企業は多くの利害関係者と社会的責任を背負っているため、法令遵守は極めて重要です。ビデオでは、コンプライアンスが単なる法令遵守だけでなく、社会的な倫理にも反していないかを示す指標と位置づけられています。

💡コーポレートガバナンス

コーポレートガバナンスは、経営陣の行動を監視し、企業の長期的な成功と利益を最大化するための仕組みを指します。ビデオでは、コーポレートガバナンスが経営者のコンプライアンス違反を防ぐための手段と説明されており、経営者の責任と誠実さの確保に重点が置かれています。

💡内部統制

内部統制とは、企業が不正や誤りを防ぐために内部で構築するチェック体制を指します。組織が大きくなるにつれ、すべての業務を経営者が把握することは困難になるため、内部統制は従業員の行動を監視し、法令遵守を促進する重要な役割を果たします。ビデオでは、内部統制が従業員のコンプライアンス違反を防ぐ仕組みと位置づけられています。

💡法令違反

法令違反とは、企業が法律や規則に違反する行為を指します。ビデオでは、コンプライアンス、コーポレートガバナンス、内部統制が法令違反を防ぐための概念として触れられており、これらの用語が企業の健全な運営と法令遵守に密接に関連していることが強調されています。

💡社会的な倫理

社会的な倫理とは、企業が法令以上の社会的期待や道徳的基準を尊重し、正しい行動を促進するための原則です。ビデオでは、コンプライアンスが法令遵守だけでなく、社会的な倫理にも従っているかどうかも重要視されていると説明されています。

💡グレーゾーン

グレーゾーンとは、法律がはっきりと定めていない領域や曖昧な部分を指し、法令違反には該当しないが倫理的に問題がある可能性のある行動に該当します。ビデオでは、グレーゾーンが企業が直面する潜在的な倫理的ジレンマであり、コンプライアンスにはこれらも考慮されるべきだと述べています。

💡上場企業

上場企業とは、株式が公的に取引されている企業を指し、多くの投資家と利害関係者からの監視を受けています。ビデオでは、上場企業は社会的に公の存在と位置づけられており、そのため法令遵守がより重要視されていると強調されています。

💡不正

不正とは、企業の財務報告やその他の業務で不正確な情報の提供、詐欺、その他の違法行為を指します。ビデオでは、内部統制が従業員による不正行為を防ぐための仕組みであり、これにより企業は健全な運営を維持することができると説明されています。

💡利害関係者

利害関係者とは、企業の活動や決定に影響を及ぼすか、その影響を受ける個人や組織を指します。ビデオでは、上場企業は多くの利害関係者と関わり、彼らの期待や要求を満たすために法令遵守と倫理的行動が重要であると述べています。

💡経営者

経営者は企業を運営するトップマネジメントを指し、会社の戦略や方向性を決定する責任があります。ビデオでは、コーポレートガバナンスが経営者の行動を監視し、不正や法令違反を防ぐための仕組みと位置づけられています。

Highlights

公認会計士の高橋がコンプライアンスについて解説

コーポレートガバナンスと内部統制の違いについての解説

コンプライアンス、コーポレートガバナンス、内部統制の関連性

コーポレートガバナンスと内部統制がコンプライアンスを高める手段

コンプライアンスは法令遵守だけでなく社会倫理への遵守

上場企業のコンプライアンスの重要性

グレーゾーンの問題とコンプライアンスの本質

内部統制は会社内部のチェック体制

内部統制の目的は法令遵守と従業員のコンプライアンス違反防止

コーポレートガバナンスは経営者のコンプライアンス違反防止

経営者のコンプライアンス遵守のためのコーポレートガバナンス

従業員のコンプライアンス遵守のための内部統制

コーポレートガバナンスと内部統制のバランス

コンプライアンス、コーポレートガバナンス、内部統制の全体像の理解

会計やコーポレートガバナンスの分野での貢献

動画のコメント欄やお問い合わせ欄での質問募集

次の動画でお会いするというエピローグ

Transcripts

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はいえー公認会計士の高橋です今回はですね

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コンプライアンスについてちょっとご質問いただきましたのでこれを深掘りしていき

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たいというふうに思います

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以前ですねコーポレートガバナンスと内部統制の違いについての動画をアップさせて

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もらってるんですけれどもこれらとですね

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コンプライアンスとの違いについてもよくわからないと

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ようなご質問をいただきますんで私なりのですね

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生理お伝えしていきたいというふうに思います

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コンプライアンスもコーポレートガバナンスも内部統制も不正とかですね法令違反とか

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が起きるような場面でよく見かけるような言葉概念かなと思うんですね

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ねそういう

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いう意味では似たような言葉概念ということが言えるかなというふうに思うんです

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けれどもこれそれぞれの位置づけから考えるとですね

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よりすっきり整理できるんじゃないかなというふうに考えています

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結論から先にお話しますとコーポレートガバナンスとか内部統制の仕組みを構築する

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ことによってコンプライアンス妹

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が高まっていくというような関係というふうに個人的な整理をしているんですね

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言い換えるとコーポレートガバナンスぱ内部統制っていうのはあくまでも手段で

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コンプライアンスが目的の一つというのは関係性なんですね

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いずれもですねこれ抽象度が高くてまぁ細部に入っていくと

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全体像が見えにくくなりますんで大きな視点で理解していくのがだ

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いいかなというふうに思いますではもう少しですね深掘りして見ていきましょう

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はいではですねまずコンプライアンスとは何かということについて考えていきます

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コンプライアンスというのは一般的にはですね

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法令遵守ということなんですよね企業が活動をしていく上であらゆる法律っていうのが

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ある

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んですけれどもまあその法律を守るということですよね

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でこれ当たり前のことですけれども法律を守るということは大事です

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特に上場企業というのはですね

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public company と言われるように周りですね様々な利害関係者が存在

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していますし

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社会的に公の存在と

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いうことなんで法律を守るということはまあより重要になってくるわけですよね

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ここまでがコンプライアンスに関するまあ一般的な理解かなというふうに思います

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少しちょっと話はそれるんですけれどもコンプライアンスということを

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まあ単に法令遵守ということで捉えるではなくてですね

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社会的な倫理に反しないかというような点も含めてコンプライアンスと考えることが

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本質的な理解だったりしない

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す例えばですね法律ではカバーしきれないようないわゆるまグレーゾーンと言われる

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領域があったりします

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このぶれーゾーンについては法令違反に当たらないんだから問題ないと考えていいかと

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いうことですね

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必ずしもそうではないですよねグレーゾーン

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いうのは後から法律によって規制されるというのがセオリーなんですよね

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ですから倫理的におかしいことはやらないというようなポリシーの方が

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コンプライアンスの趣旨から考えると本質的だというふうに思うんですね

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で話をちょっと元に戻しますけれどもコンプライアンスというのはいっ

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アン的には法令順守という意味で使われますうけれどもまあ本質的にはですね

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社会的倫理の観点から逸脱していないかと

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いうようなことなんですよねではですねコンプライアンスと内部統制の関係について見

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ていきたいとおもいます

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内部統制というのは一言で表現すると

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会社内部のチェック体制なんですね従業員が増えて組織が大きくなってくると全ての

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業務を経営者が把握すると

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いうことは不可能になってきますですので会社内部にチェック体制を構築して業務の

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不正とか誤りがないようにするための仕組みをつくるというイメージなんですよね

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例えば従業員が不正とかお礼版を犯そうとしても犯さないような仕組み

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まあこれが内部統制

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ということになるわけですねインターネットで内部統制という言葉を調べてもらったら

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出てくると思うんですけれども

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内部統制の目的の一つに法令遵守というものがまあ明確に出てたりするんですねまぁ

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つまり

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従業員がコンプライアンス違反しないようにするためになると性という仕組みがあると

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言えるかなと思います

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ちなみにですね内部統制の場合には従業員のコンプライアンス違反に4箇所していると

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いう点がですねもう一つのポイントなんですね

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はいではですねこれに対してコンプライアンスとこうプレートがバランスの関係はどう

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なのか

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についてちょっと見ていきましょうコーポレートガバナンスというのは一言で表現

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するとですね経営者を切り続ける仕組みだということなんですよね

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例えば経営者が不正とか法令違反を貸そうとしたらそれを止めるための仕組みこれが

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コーポレートガバナンスということになるわけですねまぁつまり経営者が

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コンプライアンス違反しないようにするために好評

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0とガバナンスという仕組みがあるといえるかなと思います

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内部統制の場合にはですね従業員にフォーカスしてましたけれども

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コーポレートガバナンスの場合には経営者のコンプライアンス違反2号箇所していると

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いうことなんですねはい q わけでまとめると経営者のコンプライアンス遵守

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実現するためにコーポレートガバナンス仕組みがあってですね

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従業員のコンプライアンス遵守を実現するために会内部統制の仕組みがあると

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いうことなんですねまあこれちょっと異論反応をやる人もいらっしゃると思うんです

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けれどもこれ大きな視点で整理すればまっこのような理解

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整理でいいんじゃないかなぁというのがまあ個人的な見解ですはいえー今回以上になり

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ます

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最後までですねご視聴下さいましてありがとうございます引き続きですね会計とかはい

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なくそのコーポレートガバナンス

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その領域についてなるべくわかりやすく

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その本質的なところをお伝えしてきたかなというふうに思っています

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ご質問等について動画のコメント欄か概要欄のお問い合わせ欄から

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いただければ幸いですでは次の動画でまたお会いしましょう

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