リニア中央新幹線「部分開業」案、現実的に不可能なワケ。

たくみっく
26 Jan 202409:35

Summary

TLDR静岡県知事がリニア中央新幹線を相模原から甲府まで部分開業させる案を提案したが、JR東海は工事の遅延を理由に反対し、2027年の開業は無理と判断した。

Takeaways

  • 😊 静岡県知事がリニア中央新幹線を部分開業させる案を提案
  • 😮 JR東海は完全に否定
  • 🤔 静岡県の工事阻害が問題の発端
  • 😠 2027年名古屋開業は不可能に
  • 🙁 新CEO就任を期に方針転換を要請
  • 😕 部分開業は追加工事でさらに遅延の恐れあり
  • 🧐 2010年JR東海資料を勝手に拡大解釈
  • 🤨 神奈川県知事も部分開業案に反対
  • 😢 2027年の数字が実質消えた
  • ☹️ 品川-新大阪2037年全線開通も非現実的

Q & A

  • なぜ静岡県知事が部分開業案を提案したのか

    -リニア中央新幹線の工事が静岡県で上手く進まないことが理由です。知事は「とりあえず開業できる部分から開業させるべき」と考えたようです。

  • jr東海はなぜ部分開業案に反対したのか

    -リニアは東海道新幹線のバイパスも兼ねているため、部分開業だと追加工事が必要になると判断したためです。品川-名古屋間を一気に開業させるのが望ましいとしています。

  • 静岡県の工事が上手く行かない理由は何か

    -リニア建設に必要なトンネル掘削の承認が静岡県から出ていないことが理由です。トンネル掘削で大井川の水が減る可能性があるためです。

  • 田代ダム案とはどのような内容か

    -田代ダムで東京電力が大井川から水を引いているため、そこをブロックすればリニア建設で減る水を補えるという案です。静岡県知事はある程度了承したとされています。

  • jr東海はなぜ2027年開業を断念したと発表したのか

    -静岡県から工事承認が出ないことでスケジュールが厳しくなったためです。新しい開業目標を「2027年以降」とだけ発表し、いつ開業できるか不明な状況だとしています。

  • なぜ静岡県知事は部分開業案の根拠として2010年のjr東海資料を引用したのか

    -その資料に「早期実現のために早期着工が必要」と記載があったため、部分開業を想定していると判断したからです。ただしjr東海は実験線の話を指していただけだと反論しています。

  • 静岡県知事の部分開業案に反対している人は誰か

    -jr東海をはじめ、神奈川県知事や静岡市長などが反対しています。採算面で現実的ではない、日本列島の大動脈を分断することになる、などの理由からです。

  • リニア中央新幹線の最終目標はどこまでか

    -東京(品川)から大阪(新大阪)までを結ぶ計画です。当初の目標開業年は2045年でしたが、国のサポートがあれば2037年までに間に合う見通しも出ていました。

  • リニア中央新幹線の工事スケジュールは現時点でどうなっているか

    -2027年に名古屋まで開業させる計画は事実上断念した形です。名古屋開業後に第二段階として大阪までの工事に着手する方針のようです。

  • リニア中央新幹線の今後の見通しはどうか

    -静岡県の工事承認が得られない状況が続いているため、いつ開業できるか不透明な状況です。県知事の協力が得られない限り、工事の遅延が避けられないでしょう。

Outlines

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😮 部分開業案を提案した静岡県知事と完全否定したJR東海

静岡県知事がリニア中央新幹線の部分開業案を提案したが、JR東海は完全否定した。発端は知事の発言で、相模原から甲府までを部分開業させる案だった。JR東海は「2027年開業無理」と否定的なコメントを出し、静岡県の工事却下が原因であるとした。知事は新社長就任を機に部分開業に変更すべきと主張したが、JR東海は品川-名古屋間の一括開業を望んでいる。

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😑 2010年資料の解釈を巡って知事とJR東海が対立

知事が2010年のJR東海資料を根拠に部分開業発言をしたが、JR東海は資料の解釈が誤っていると反論した。資料の「早期実現のため早期着工」などの文言は実験線の延伸工事を指しており、部分開業計画があったわけではないとしている。JR東海側は知事の発言が勝手な拡大解釈であると否定的で、記者会見でもブチギレた。

Mindmap

Keywords

💡リニア中央新幹線

東京から名古屋を結ぶ高速鉄道路線です。静岡県知事が部分開業案を提案したことが発端となっています。コストと期限の面から議論が起きています。

💡部分開業

リニア中央新幹線をいきなり全線開業させるのではなく、途中の区間だけ先に開業させる案のこと。静岡県知事が提案しましたが、JR東海は完全否定しています。

💡2027年

当初のリニア中央新幹線の開業目標年度でしたが、静岡県の工事遅れにより達成不可能とされ、消えてしまいました。新たな開業時期は不明です。

💡大井川

静岡県を流れる河川です。リニアトンネル工事で水量が減ることが県の懸念点となっています。田代ダムからの放流水で補う案が出ています。

💡期成同盟会

リニア中央新幹線を早期に完成させることを目的とした賛成派の会。静岡県も加入しましたが、部分開業提案が背景にあると見られています。

💡実験線

リニア中央新幹線の技術実証のために山梨県に建設された試験線。2010年時点では18.4kmでしたが、2013年に42.8kmまで延伸されました。

💡民間企業

リニア中央新幹線を運営するJR東海は民間企業です。静岡市長は行政がプロジェクトへ口出しするべきではないと主張しています。

💡赤字

部分開業だと採算が取れないため、JR東海に大きな赤字が生じることが予想されます。実現性が低い理由の1つです。

💡工事遅れ

リニア中央新幹線で最も遅れているのが静岡県内の工事です。これが2027年開業断念の主因となっています。知事の許可が下りていないことが原因です。

💡追加工事

部分開業の場合、全線開業を見据えた追加工事が発生します。コストと工期の両面で不利益となる理由の1つです。

Highlights

静岡県知事がリニア中央新幹線の部分開業案を提案した

理由はリニア工事の進捗が遅れている静岡県の同意が得られていないこと

静岡県がトンネル工事で大井川の水が減ることを懸念

田代ダムの水を利用することで大井川への影響を相殺できるとの案

JR東海が2027年開業は無理と表明

新社長就任を機に方針転換を要請するがJR東海は反対

部分開業は東海道新幹線のバイパス機能が損なわれる

部分開業は追加工事で更に遅れる

採算面でも部分開業は困難

2010年JR東海資料を根拠に部分開業を主張するが誤解

JR東海役員が部分開業論を拡大解釈と批判

神奈川県知事も部分開業に反対

2027年開業の見通しが立たなくなり、2037年全線開業が残る目標

JR東海は2037年全線開業も現実的には困難との見方

工事のめどが立たず、いつ開業できるか不明の状況

Transcripts

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リニア中央新幹線の部分開業案 そんなアイデアを静岡県知事が

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提案した一方jr東海は完全否定 そんな出来事が最近ありました

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発端となったのは静岡県知事の 発言でした

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これまでも反対してきた流れですが 今後のリニアの計画として自分の

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アイディアを公開しました それが相模原から甲府までを部分

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開業させる案です 神奈川から山梨まで部分開業させ

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ればいいんじゃねみたいなことを 言いました

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本来は品川-名古屋間の開業が求め られていますがとりあえずとして

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山梨県以東を開業させるべきとの 事です

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ですがこんな疑問が出てくるかもし れません

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なんで部分開業なんだよ どっからそんな発想が出てくるん

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だよ

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どんなストーリーなのか見ていき ましょう

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リニアの静岡県に関する問題それは 工事が上手く行っていない唯一

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の理由と言っても過言ではありません リニアの工事スタートには線路

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が作られる部分の都道府県知事 のokが必要です

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他の県はすでにokを出しています 静岡県だけが却下している状態

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です トンネルを掘ると静岡県内を流れる

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大井川の水が減ってしまうから が理由です

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そこで登場したのが田代ダム案 でした

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どんな内容かと言うと

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そういえば田代ダムで東京電力 が大井川の水をパクっているらしい

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な ここをブロックすればリニアで

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減る分元取れるだろ

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といった内容かと思いません これについては静岡県知事もある

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程度okしました ですがまだ怪しい動きはあるようです

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そんな中オレンジ色のjr東海こちら がコメントを出しました

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どんなコメントかというと

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どっかの県のせいで2027年開業無理 っす

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いつ開業するんですかって 2027年以降です

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とコメントしました 静岡県が工事のokを出さないため

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目標だった2027年の開業をギブアップ するとしました

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新しい目標も2027年以降という言い方 にしました

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どういう意味なのでしょうか おそらくいつできるかわかりません

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という意味かと思います 当然ながら静岡県知事はたくさん

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コメントを受けることになりました そこで県知事が出した反応それが

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とりあえず部分開業させればいいん じゃねだったわけです

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スターバックスに行きたいけど 家族がダメって言うのでとりあえず

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缶コーヒーで我慢する そんな感じかもしれません

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しかも静岡県知事こんなことも 言いました

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そういえばjrの社長変わったら しいね

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これを機に部分開業に変更すれば いいんじゃね

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jr東海の社長が新しい人に変わり ました

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前の社長は部分開業はやらない と言っていました

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ですが社長が変わった事でこれを 機にポリシー変更を勧めたようです

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もちろんjrは反対しました 理由について

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リニアは東海道新幹線のバイパス も兼ねている

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ていうか部分開業だと追加工事 が必要だろ

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としてあくまでも品川-名古屋間 を一気に開業させたい感じです

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もし神奈川-山梨間を先行開業すると どうなるでしょうか

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追加工事でさらにスケジュール が狂ってしまいます

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リニアの遅れはあくまでも県知事 の却下に原因があります

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つまり県知事okさえ出れば順調 に工事が進むのです

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そんなわけで部分開業はやらない としました

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なおこれについては静岡市長も 反対しました

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県知事とは違って市長は

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そもそも何をどうするかはjrの 勝手だろ

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jrはあくまでも民間企業 うちらが口出しすることではな

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くね

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リニア中央新幹線はあくまでも 民間企業のプロジェクトです

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行政側がプロジェクトについて 口出しすべきではないとしました

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またマネー的にも現実的に考えて 無理とも言いました

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品川-名古屋間ができればどんな メリットがjrにはあるでしょうか

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東京-名古屋間がつながるためそれ なりにjrは儲かります

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ですが神奈川-山梨オンリーだと 乗る人は少ないですね

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jr的に採算が取れずものすごい 赤字が出るので無理だろうと言い

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ました ところでこんな疑問が出て来る

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かもしれません

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そもそも部分開業とかいう発想 どこから出てきたんだよ

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部分開業という発想言い出した のは川じゃなくて静岡県知事の

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方です ですが知事の方はだってjrがそう

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考えているみたいなことを言い ました

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2010年5月に出たjr東海の資料が証拠 みたいです

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超電導リニアによる中央新幹線 の実現についてという資料です

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その中にこんな事が書かれてあります 工事は完成までに10年を超える

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期間を要し早期実現のために早期 着工が必要

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さらに最新技術維持のため実験 線の延伸完成から間断なく着手

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することが重要 これを県知事は

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早期実現のために早期着工実験 線の延伸完成

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部分開業っていう意味じゃね

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と考えて発言した模様です もちろんjr東海などは全然違い

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ますと言いました 2010年の資料については

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それ昔の資料で実験線の延伸って もう終わっているし

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実験線の延伸完成とは2013年に完成 した延伸工事の事を指します

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山梨県内にはリニアの実験線があります 2010年時点での実験線は18.4キロ

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しかありませんでした 2013年延伸されて42.8キロになりました

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よって当時の資料はこのことを 指していたわけです

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主語はあくまでも山梨の実験線 で本計画ではなかった感じです

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この内容が部分開業を狙いたい と勝手に解釈されたとしています

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ゆえにjr東海部分開業は今も昔 も一切口にしていない流れです

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そして今年に入って記者会見を 行いました

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jrの偉い人は知事の部分開業案 について

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おいなに勝手にストーリー作って いるんだよ

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変なこと言うな

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としてブチギレました あくまでも県知事による拡大解釈

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でそうする予定はないと改めて 述べました

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なお部分開業案はちょい以前にも 出てきています

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静岡県がリニア建設期成同盟会 に入会したときでした

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期成同盟会とはリニアを早よ作 れという賛成派のグループです

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なので静岡の入会はクエスチョン ばかりになります

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リニアに反対しているのになんで 入ったのか

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ですがすぐに何となくわかる空気 になったようです

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この時の静岡県はリニアに賛成 する部分開業とかねみたいなスタンス

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だったようです なので部分開業をおすすめする

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ために入会したのかもしれません リニアをブロックするための戦略

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との見方もありました もちろん他の県知事は反対しました

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神奈川県知事はそんな発想に対して

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日本列島の大動脈なんだから部分 開業はあり得ない

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リニアに乗りたい人は乗るかもしれない でも遊園地のアトラクションじゃないんだから

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として静岡案に反対しました なおリニアの最終ゴールは新大阪駅

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です 2045年の開業が目標とされてきました

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が国のサポートがあれば2037年でも いけるかもと言われていました

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そんな中で消えた目標2027年の名古屋 までの開業の件だったわけです

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静岡県知事はこれにも反応しました

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2027という数値消えちゃったね じゃあ2037年の品川-新大阪全線

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開通 こっちに向けて頑張ろうね

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変なおっさんボイスで言うと嫌 味に聞こえますが心情に関して

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は不明です 2027年という数字が実質消えたの

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で2037年までに東京から大阪までの 全線開通というのが残された最後の

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期限と言いました ただjrはこれも無理としました

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工事のスケジュール的にもお金 的にも一気に大阪まで作るのは

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無理のようです あくまでも名古屋まで完成させ

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その後新大阪まで第二段として 工事をスタートさせる予定との

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事です 一気に全線開業も部分開業もない

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という意味です 以上です

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ここまでうぷ主のおっさんのわかりにくい 失礼しました大雑把に述べた説明

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はいかがだったでしょうか どれくらい良かったのかできれば

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教えてくださいね 大学みたいにs/a/b/c/fで表現して

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いただけると大変ありがたいです では説法タイムとさせていただきます

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今回は27年の開業は不可能となった 点に着目しました

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うぷ主のおっさんこう説きました

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残念ながら 品川-名古屋間2027年には

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つながらない

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