3-2 学生参加型のFDを行う

日本高等教育開発協会JAED

31 Oct 202310:33

Summary

TLDRこの動画では、学生が参加するファカルティ・ディベロップメント（FD）の一環として、学生による教育コンサルティング「SCOT」プログラムを紹介しています。SCOTでは、研修を受けた学生が教員の授業を観察し、学生視点でのフィードバックを提供することで、授業改善をサポートします。プログラムは、学生と教員の双方に学びの機会を提供し、大学内での教育の質向上に貢献します。

Takeaways

😀 学生参加型のFD活動について学ぶことができる動画です。
😀 学生が教育改善に参画する具体的な例として、事業アンケートの見直しやゼミ紹介などが挙げられています。
😀 スコット（Student Consulting on Teaching）という学生による事業改善の取り組みについて説明されています。
😀 スコットは、学生が教育や学習に関する研修を受け、事業改善をサポートするプログラムです。
😀 スコットの主な役割は、依頼を受けた教員の授業を観察し、学生視点からフィードバックを提供することです。
😀 スコットは教員視点ではなく学生視点からの事業改善支援を行う点が特徴です。
😀 国内導入の経緯として、2010年に北米で紹介され、2011年から国内の大学でも研修が始まりました。
😀 スコットを利用することで、学生は自分の学びを振り返り、問題解決能力や観察力を高めることができます。
😀 教員側には、学生からのフィードバックを得ることで、授業改善の具体的な視点を得ることができるメリットがあります。
😀 スコットの研修は半年にわたるもので、座学や実地研修、課題発表を経て登録されます。
😀 スコットが定着するためには、学内で学生スタッフとしての位置付けを確立し、予算確保や規定化が必要です。

Q & A

学生参加型FDとは何ですか？
-学生参加型FDとは、学生が大学の教育改善活動に積極的に参加する形態のFaculty Development（FD）であり、学生の視点から教育の質を向上させることを目的としています。
この動画での到達目標は何ですか？
-この動画の到達目標は、学生がFD活動にどのように参加できるかを理解し、特に学生参加型FDの一つであるSCOT（Student Consulting on Teaching）について、その特徴と利点を説明できるようになることです。
SCOTとは何ですか？
-SCOT（Student Consulting on Teaching）は、学生が教員の授業を観察し、学生の視点からフィードバックを提供する事業改善の取り組みです。学生は専門的な研修を受け、認証を経て、この活動に参加します。
SCOTが提供するフィードバックはどのようなものですか？
-SCOTからのフィードバックは、学生の視点で授業を観察し、改善点を提案するものであり、授業改善の参考になる具体的な情報が提供されます。このフィードバックは、教員の授業改善に役立ちます。
SCOTのメリットは何ですか？
-SCOTの最大のメリットは、学生の視点から授業を評価できることです。教員は、学生の意見を客観的に受け入れ、授業の改善に役立てることができます。また、学生も自己の観察力や問題解決能力を高めることができます。
SCOTの導入はいつから始まりましたか？
-SCOTの導入は、2010年のポットカンファレンスで紹介され、その後2011年に日本で初めて実施されました。国内では、柴原工業大学が導入の先駆けとなりました。
SCOTの研修プロセスはどのようになっていますか？
-SCOTの研修プロセスは、まず業務体験を通じて理解し、その後、座学研修と実地研修を経て、最終的に課題発表と登録申請が行われます。このプロセスは約半年間かかり、研修後には認証を受けた学生がSCOT活動を実施します。
SCOTを利用する教員のメリットは何ですか？
-教員は、学生の視点から授業改善のフィードバックを得ることができ、授業の評価が組織的なものではなく、個別の意見として提供されるため、率直な改善点を知ることができます。また、TP（Teaching Portfolio）の作成に役立つエビデンスを提供してくれる点も大きなメリットです。
SCOTに参加する学生のメリットは何ですか？
-SCOTに参加する学生は、授業を観察し、フィードバックを提供することで観察力や報告書作成スキル、問題解決能力を養うことができます。また、大学教育の改善に貢献することができるという達成感も得られます。
SCOTの持続可能性を確保するためには何が必要ですか？
-SCOTの持続可能性を確保するためには、学内で学生スタッフとしての位置付けを定め、規定化や予算の確保が必要です。また、SCOTを利用する教員が定常的に存在することも重要です。