新型コロナウイルス感染症対策の文理融合研究－ウィズコロナ社会の展望 #4 研究成果報告3【京都大学 - RIETI 共催シンポジウム】
Summary
TLDR京都産業大学の広田茂氏が新型コロナ感染と行動変容に関する研究を紹介。研究は、生命科学と社会科学の融合を通じて、感染拡大に対処する行動変容を分析。長浜港や病院の被験者データを用いて、予防行動やワクチン接種前後行動の変化を調査。感染と行動変容、社会経済構造の関係を明らかにし、政策立案に役立てることが求められる。
Takeaways
- 🎓 広田茂氏は京都産業大学のクリエイティブフェローであり、新型コロナ感染と行動変容に関する研究を行っています。
- 🔬 研究は、松田先生や山本先生と共に、2016年頃に始まり、新型コロナの危機に直面して、生命科学と社会科学の融合研究を進めています。
- 👥 研究対象は長浜港の職員と巨大病院の医療従事者で、それぞれ異なる時期にアンケートと抗体検査が実施されています。
- 📊 行動変容の分析では、女性や高齢者、リスク回避度の高い人々の方が予防行動を実施していることが明らかになりました。
- 😷 多くの人々がマスクを着用しており、その理由は同調圧力と自発的な感染防止の両方から来ています。
- 🔍 第2回のWebアンケートでは、ワクチン接種前後での行動変容や感染予防行動について調査しています。
- 📉 抗体検査とアンケート調査の結果には乖離があり、感染を自覚していない人々が多かったことが示唆されています。
- 📈 ワクチン接種が進むにつれて、活動の頻度が増加したと答えた人々は少数であり、大多数は行動に変化を認めていません。
- 🛡️ 日常的な予防行動の程度は減少傾向にあるものの、ワクチン接種が進んだ後もマスクの着用は緩和されていません。
- 🏠 未就学児と同居している人々や在宅勤務経験のある人々は、感染していない傾向にあることが示唆されています。
- 🤔 国のコロナ対策への評価と感染の関係について、2021年には高評価が感染リスクにつながっていた可能性があるという興味深い結果が出ています。
Q & A
広田茂さんはどのような立場から新型コロナ感染と行動変容に関する研究を行っていますか？
-広田茂さんは京都産業大学のクリエイティブファローで、新型コロナ感染と行動変容に関する研究を行っています。
分離融合研究はいつ始まり、どのような背景がありますか？
-分離融合研究は2016年頃に始まり、京都大学ゲノム文学センターの松田先生と経済研究所の矢野先生のイニシアティブによって開始されました。
新型コロナ禊蔓が世界に与えた影響とはどのようなものですか？
-2020年に世界が新型コロナの蔓延という未曽有の危機に直面し、生命科学と社会科学の融合的研究が必要になりました。
研究対象の2つのグループとはどのような人々ですか？
-研究対象の2つのグループは、長浜港の参加者と巨大病院の医療従事者の方々です。
抗体検査とWEBアンケート調査の目的は何ですか？
-抗体検査とWEBアンケート調査は、感染実態と人々の行動変容の状況を統合して分析するため行われています。
行動変容の分析において、どのような結果が得られましたか？
-行動変容の分析では、女性や高齢者、リスク回避度の高い人が予防行動を実施していることがわかりました。また、マスクの着用率が高い理由についても分析されています。
ワクチン接種が進んだ後の行動変容の傾向はどうでしたか？
-ワクチン接種が進んだ後も、大多数の方は行動変容を緩和していないと答えていました。慎重な行動を続けている傾向があります。
感染と行動変容、社会経済構造の関係を明らかにするために、どのような分析を行いましたか？
-感染と行動変容、社会経済構造の関係を明らかにするために、軽症分析を行い、行動変容や社会経済的属性、リスク回避度、幸福度、信頼性などを分析しました。
ワクチン接種が完了した後も、人々は依然として慎重な行動を続ける理由は何ですか？
-ワクチン接種が完了しても、新規感染者数の動向や緊急事態宣言などの発令状況を見て行動を続ける傾向があります。
国のコロナ対策への評価と感染の関係について、どのような結果が出ましたか？
-国のコロナ対策への評価が高い人が2021年の段階で感染している傾向があるという結果が出ました。しかし、第2回調査ではそのような関係は見られませんでした。
研究の今後の展望や課題について教えてください。
-感染と社会経済構造の関係については、まだわからないことがたくさんあります。具体的にどのような予防行動が感染を防ぐのに有効か、また、政策の評価と感染の関係についてもさらなる調査が必要です。
Outlines
😀 コビット19研究の紹介と研究背景
京都産業大学の広田茂氏が新型コロナウイルス感染拡大と行動変容に関する研究を紹介。2016年、京都大学の松田先生と矢野先生によって始まった研究は、新型コロナの危機に直面して、生命科学と社会科学の融合で課題に立ち向かうべきだと考え、コビット19研究が開始された。研究は、感染拡大と人々の行動変容、社会経済活動を分析し、長浜港や病院の人々を対象に抗体検査やWEBアンケート調査を行い、行動変容の傾向や予防行動の実施状況を調べている。
😷 予防行動とマスクの着用動機の分析
研究では、行動変容に関するアンケート調査結果をもとに、外食や会食の頻度を減らしたり、手洗いや社会距離をとるなどの予防行動が女性、高齢者、リスク回避度の高い人に多く見られることが分かった。また、マスクの着用動機は同調圧力や自発的な感染防止の2つの面に分かれる。同調圧力でマスクを着用する人は、他の行動変容をあまり行っていないという傾向がある。
📊 長浜での第2回Webアンケート調査の概要
長浜での第2回Webアンケート調査では、ワクチン接種前後での生活上の行動変容や日常的な感染予防行動について尋ねた。調査は、ワクチン接種のタイミングによって期間を分けて行い、感染状況と抗体検査結果の乖離についても触れた。多くの人々がワクチン接種後に行動変容を行っていないことが明らかで、慎重な行動を続けている。
📈 感染状況と行動変容の関係性分析
感染状況と行動変容の関係性分析では、定期的な体温測定が行われている人が感染している傾向にあるという意外な結果が見つかった。一方で、在宅勤務経験がある人やリスク回避度が高い人が感染していない傾向にあることが示された。また、国のコロナ対策への評価が高かった人が2021年の方が感染している傾向にあるという興味深い結果も報告された。
🤔 感染抑制と政策評価の関係性
感染抑制と政策評価の関係性について、2021年には国の対策を高く評価していた人が感染していたという結果が示された。これは、経済活動を重視する政策を評価していた人が積極的に外出していたり、政策の有効性に疑問を持った人がより慎重に行動していたことが影響している可能性がある。この結果は、今後の政策立案に重要な視点になる。
🙏 質疑応答による研究の深掘り
質疑応答では、研究結果をさらに深める質問が行われ、感染回避に有効だった行動や在宅勤務の関連について触れた。研究者は、慎重さが感染と関係していることや、未就学児を持つ家庭や在宅勤務ができない人々に対する支援の重要性を強調した。
Mindmap
Keywords
💡新型コロナ感染
💡行動変容
💡社会演出
💡コビット19研究
💡抗体検査
💡ワクチン接種
💡リスク回避度
💡社会経済構造
💡軽症分析
💡自己申告
Highlights
京都産業大学の広田茂氏が新型コロナ感染と行動変容に関する研究を発表。
研究は京都大学の松田先生と矢野先生のイニシアティブで2016年開始。
新型コロナの危機に直面し、生命科学と社会科学の融合で課題に立ち向かう。
研究対象は長浜港と兄弟病院の医療従事者。
長浜港の調査は2050名、兄弟病院は500名余りの参加者。
抗体検査とWEBアンケート調査を用いて感染実態と行動変容を分析。
行動変容は女性、高齢者、リスク回避度高の人間に多見。
マスクの着用は同調圧力と自発的理由の両方から行われている。
重症化リスクの高い人々が行動変容を行っているか不明。
第2回のWebアンケート調査はワクチン接種前後での行動変容を分析。
感染状況と抗体検査結果には大きな乖離があることが示唆される。
ワクチン接種が進んだが、予防行動の緩和は見られず。
行動変容の主な理由は新規感染者数と緊急事態宣言の動向。
国の新型コロナ対策への評価は第1回調査から第2回調査で向上。
感染と行動変容、社会経済構造の関係を明らかにするための分析が行われている。
予防行動の有効性は不明で、リスク回避度が高い人が感染していない傾向にある。
未就学児と同居している人は感染しやすい可能性がある。
国のコロナ対策への評価と感染の関係が明らかになり、政策立案に役立つ。
Transcripts
00:00京都産業大学
00:02クリエイティファカリティフェローの
00:04広田茂と申しますよろしくお願いいたし
00:06ます私からは
00:09新型コロナ感染と行動変容社会演出という
00:13台で
00:14利益と兄弟が
00:17共同で
00:17実施しておりますコビットラインティン
00:20研究の
00:21現段階の
00:22成果の一部を
00:24ご報告させていただきます
00:30はじめに
00:32松田先生や山本先生のご報告とも一部重複
00:35いたしますが今回の研究の概要や問題意識
00:39についてお話しいたします
00:44フィールドとした分離融合研究は
00:46京都大学ゲノム文学センターの松田先生と
00:49当時
00:50京都大学の経済研究所におられた矢野先生
00:53の
00:53イニシアティブによって2016年頃に
00:56始められましたお二人を引き合わせたのが
00:59港早朝であるというふうにも伺っており
01:01ますその後
01:04親の先生はリエッティに移られましたが
01:062020年
01:08世界が新型コロナの蔓延という
01:10未曽有の危機に直面する中でこのような時
01:13こそ
01:14長浜で培った
01:16生命科学と社会科学の融合的研究で
01:19課題に立ち向かうべきだということで
01:22利益と兄弟によるコミット19研究が
01:25始まりました
01:32言うまでもないことですけれども
01:34新型
01:35感染症の拡大に立ち向かうためには
01:38治療法の確立やワクチン開発といった医学
01:41的努力だけではなく人から人への感染を
01:44できるだけ絶つために人々の行動変容に
01:48社会として取り組むことが不可欠であり
01:50ます
01:51このため
01:52本人が気づかないような感染
01:54先ほどくらい
01:56話が出ておりますがいわゆる県政感染も
01:59含めた
02:00感染実態と人々の行動変容の状況や
02:04社会経済活動を統合して分析する
02:07文理融合研究を進めております
02:14研究の対象として
02:16既に山本先生松田先生から
02:19ご説明ありましたとおり2つのグループに
02:21ご協力をいただいております1つは長浜
02:25国宝と参加者でもう一つは巨大病院の医療
02:29従事者の方々でございます
02:32長浜港放送については
02:33第1回調査に2050名ほど
02:36第2回調査ではその中から2100名
02:39あまりの方に
02:40参加していただいております
02:42京大からは500名余りの方々ということ
02:45でございましたこの場を借りまして
02:48ご協力いただいた被験者の方々いろいろな
02:51場面でデータの作成にご尽力くださった
02:54方々に
02:55熱く御礼申し上げます
02:58研究ではこれまでご紹介があったように
03:00パステル研究所によって開発された
03:03厚生同キットによる
03:05抗体検査そして
03:07WEBによるアンケート調査を行っており
03:09ます
03:12第1回目の調査は
03:13長浜港ボートと兄弟病院
03:16共通のアンケート調査と
03:18抗体検査を行いました時期は少しばらけて
03:21しまっておりまして2021年の春から秋
03:24にかけて行っております
03:29先生のお話にもございましたが
03:31巨大病院の方ではその後
03:33第2回目のアンケート調査
03:35第2回目3回目の抗体検査を行っており
03:38ます
03:39長浜港との第2回調査は今年の夏に行った
03:43ところでございます
03:45このように
03:46グループによって実施時期がずれており
03:48ますので
03:49全体を分析するには少し工夫が必要なの
03:51ですが今回ご報告する分析で対象とした
03:56データはこの赤枠で
03:58囲った
03:59長浜広報との部分でございます
04:05これまでの研究の成果について
04:08少し
04:09触れさせていただきますこれまでの研究で
04:12は
04:13主として行動変容について
04:15第1回のアンケート調査を用いて分析を
04:18行ってまいりましたその
04:20主な結果としては
04:22外食や会食などの頻度を少なくする
04:25あるいは手洗いや社会的距離を取るなどの
04:29予防行動の励行といった行動変容は
04:33女性高齢者そして
04:35リスク回避度の高い人つまり慎重な人ほど
04:38実施しているということがわかっており
04:40ます
04:41また
04:43ご存知の通り
04:44我が国では非常にマスクの着用率が高い
04:46わけですがその理由を聞いてみるとしない
04:50と非難されるからといった
04:52同調圧力的な理由でマスクを着用している
04:55面と
04:56感染防止のためという自発的な理由で着用
05:00している面があります
05:02このうちしないと非難されるからという
05:05同調的な理由でマスクを着用している
05:08度合いが強い人についてはその他の行動は
05:11あまり変容させていないということも
05:13わかっております
05:16重症化ですまた重症化リスクの高い人々を
05:20感染からどう守るかというのも重要な課題
05:22であるわけですけれども
05:24基礎疾患を持つ人々がもう少し行動変容さ
05:27せているのだがではないかと思ったのです
05:29がそこは明確な結果が出ておりません
05:37それではこの夏に行った
05:40長浜での第2回のWebアンケート調査の
05:43概要について
05:44ご説明いたします
05:49第1回目の調査票とある程度共通しており
05:51ますが行動変容についての説明は大きく
05:55分けて2つの種類の行動について
05:58聞いております
06:001つは
06:01生活上の各種の行動つまりこの上の四角が
06:05ゴミにありますような
06:07外出
06:08屋外での運動
06:10飲み会や会食
06:12通院といったまあこういった活動です今回
06:15これらの活動について
06:18各会の
06:19ワクチン接種の前後で頻度を増やしたり
06:22減らしたりしたり行う場合にはどのような
06:25対策を取ったかということを聞いています
06:29もう一つは日常的な感染予防行動でつまり
06:35手洗い
06:36趣旨手指の消毒
06:38体温測定といったまあこの下の
06:41四角い枠組みの中で挙げられているような
06:436つの項目についてどれだけ日常生活の中
06:47で心がけていたか大きいております
06:55もちろん時期によってどのように行動を
06:59変化させていたかは
07:00異なると思いますので今回は
07:04ワクチン接種のタイミングで期間を分けて
07:06質問しています
07:08ここに
07:10上げておりますように
07:12第2回ワクチン接種完了前
07:15第2回接種と第3回接種の間
07:18第3回と第4回接種の間
07:21第4回接合というふうに分けております
07:30次に
07:31第2回のWeb調査の
07:33結果及び
07:34抗体検査の結果について
07:36ご説明いたします
07:39松田先生から既に
07:40ご説明ありました
07:41通りでございますけれども
07:44新型コロナ
07:45感染状況についてアンケート
07:48調査による
07:49自己申告と
07:50抗体検査の結果には大きな乖離が
07:53ございました
07:55抗体検査で
07:56陽性と判定された方は179名だったわけ
08:00ですがアンケート調査で感染したと答えた
08:03方は
08:04先ほどのご説明ありました通り66名に
08:06とどまっておりますので
08:09わからない
08:10答えたくないという方も含めればですね
08:13110名以上の方が
08:16感染を自覚していないということになり
08:18ますもちろんお話でございましたが検査
08:22結果が利用性ということもあり得るわけ
08:25ですし他にもまあいろいろな要因はあると
08:28思いますがそれにしてもこの
08:31多くがですねいわゆる危険性感染であると
08:35いうふうにまあ
08:37考えざるを得ないと思います
08:41感染等合同変容や
08:43社会経済構造の関係を解明するためには
08:45こうした普及性感染も含めて分析を行わ
08:49なければなりませんこのような構成度の
08:53抗体検査そして
08:55先ほど
08:56松田先生山本先生のお話にありましたよう
08:58な
08:59様々な
09:01葛藤風で
09:03地のあるいは閾値の決定などを含めたです
09:06ね
09:07精緻な医学的分析と
09:09社会科的分析を組み合わせることによって
09:12初めてこうした分析が可能になると言え
09:15ます
09:18こちらは
09:20自己申告ベースでの感染時期をグラフにし
09:23たものです
09:25感染の多くは今年に入ってから
09:27特にまあ
09:28夏にかけて非常に急増していることが見て
09:31取れます
09:35これこれも松田先生のお話にもございまし
09:38たが
09:39被験者の方々のワクチン接種回数の割合
09:42ですまあ1回も接種を受けていないという
09:45方は4%弱と非常に
09:48少数で
09:49多くの方が3回4分の1以上の方が4回
09:53接種を受けているという状況でございます
10:00行動の変化について見ていきますこれは
10:05各種活動の頻度を
10:07ワクチン2回目接種後にどう変化させたか
10:10をお示しています
10:13上から
10:14外出一般とか屋外での運動とか会食とか
10:17色々な
10:18活動が並んでおりますこれ
10:21らの活動によって
10:23割合の違いはある
10:25わけですけれども2回接種が完了したから
10:28といってですねこれらの活動の頻度を
10:31増やしたというこの
10:34濃い青で表されているところですねそう
10:37いった方々ごく少数で大多数の方は変わら
10:41ないと
10:42答えておられて
10:43あるいはその
10:46ワクチン接種が完了したけれども
10:48頻度を少なくしたとか
10:49取りやめたという方も結構おられるという
10:52ことがわかります
10:55こちらを3回目接種後の状況ですけれども
10:593回目接種完了前と比べてこれも同様の
11:04傾向で変わらないというふうに答えた方が
11:06大半です
11:10こちらは4回目接種の前後です
11:14同様の傾向ですまあ
11:16長浜は相対的に高齢者の方が多いという性
11:20もあるとは思いますがまあそれにしても
11:23慎重に行動されているということが見て
11:26取れます
11:30日常的な予防行動をどれだけ心がけたかに
11:33ついて見てみますこれは手指消毒を
11:37心がけた程度で
11:39摂取を経るごとにですね
11:42少しずつ
11:43黄色のできるだけ心がけたが減っており
11:46ます
11:48ただ大きくは減っておりますね
11:52こちらはマスクの着用ですできるだけ
11:55心がけたというオレンジの部分が
11:57圧倒できた数で
11:59ワクチン接種が進んだからといって
12:01心がける程度が緩まる気配はございません
12:09このように長浜湖オートの方々は
12:12全体としてかなり慎重に行動されている
12:14ことを見てきましたが
12:17活動の頻度を減らしたりした人の主な理由
12:19について見ると
12:24まずは
12:26新規
12:27感染者数の動向そして
12:30緊急事態宣言
12:31あるいは万円防止措置といった発令まあ
12:35そういった
12:36発令状況を見て行動をされているという
12:39ことがわかります
12:46アンケート結果は多岐にわたっておりまし
12:48てここでは一部しかご紹介できませんが
12:51最後に
12:53国の新型コロナ対策への評価について見て
12:56みたいと思います
12:58第1回調査の時点では
13:01全く評価できないというこの紺の部分これ
13:04が1割程度あまり
13:06評価できない
13:08園児
13:10赤というか演じのところですねが3割以上
13:13という結果でしたが
13:16第2回調査では
13:17概ね評価できるという方が22%から
13:2035%
13:22ぐらいまで
13:22増加していて
13:24評価できないという
13:26回答をだいぶ減ってますので
13:28国の対策への評価というのは概ね公転した
13:31ということが
13:33言えると思います
13:37ここからは
13:39感染と行動変容や
13:41社会経済
13:43構造の関係を明らかにするための
13:46軽量分析結果について
13:48ご説明いたします
13:53先ほどグラフでご紹介しました通り
13:56感染の大多数は2022年に入ってから
13:59生じております
14:00そこで
14:02対応するコード変容のデータはですねまあ
14:0521年のそれから実施されている3回目
14:09接種ワクチン接種の3回目と
14:1122年5月から実施されている4回目接種
14:15の間のデータを用いることといたしました
14:19このため対象となるのは3回以上接種され
14:23た921名の方ということになります
14:28調査時点で4回接種した方々というのは
14:31限られますので4回目接種以降のデータの
14:34利用は今回は見送っております
14:38そういう意味では3回
14:41接種した人々と参加以上ということですの
14:43で
14:44ワクチン接種に行って程度積極的な方々の
14:48集合を母集団であるという意味ではそこ
14:51から生じるバイアスなどについては留意が
14:54必要だと思います
14:57これらのデータを用いて
14:59不顕性感染を含めた感染の有無と
15:03考えられる要因を
15:04待機いたしました
15:10感染と関係している考えられる要因として
15:13ここに挙げております通り行動変容ここで
15:17は日常的予防行動について取り上げており
15:20ますそれから
15:23性別年齢家族構成などの基本属性
15:27基礎疾患の有無
15:29修業形態
15:31在宅勤務の有無そうですね
15:35教育歴といった社会経済的属性それから
15:39リスク回避度
15:41慎重さの程度それから幸福度といった
15:44気質それから
15:47他社への信頼ですとか募集性といった
15:49ソーシャルキャピタルそして先ほどを見
15:52ましたコロナ対策の評価というものを用い
15:55ております
15:59軽量分析の結果です
16:04各要因の
16:05グラフの見方ですけれども
16:08真ん中の黒丸が
16:11こう推定された
16:15係数の
16:16ケースですねそこから左右に
16:19伸びているのが
16:2295%
16:23信頼区間これが中央の
16:26ゼロの
16:27線からですね外れているとそのケースが
16:30有意にゼロではないつまり関係があると
16:32いうことを示しております
16:35右側に外れていれば
16:37正の相関左側に外れていれば負の相関と
16:40いうことになります
16:49はいここで
16:50上げている
16:51予防行動のうち
16:53定期的な体温測定というのが
16:56右側に
16:58外れておりますつまり
17:00定期的な
17:02体温測定をする熱心に
17:04体温を測定をしているという人ほど
17:07感染しているということを示しています
17:11これは少し妙な結果であるように思われる
17:13かもしれませんが
17:16むしろ
17:17体調が悪い人ほど
17:18対応測定が習慣化してそうした人がコロナ
17:22にかかることが多かったということでは
17:25ないかというふうに
17:26考えております
17:28それ以外の行動でこれをすれば感染を
17:31避けることができるというものは
17:34残念ながら今回見つけることはできません
17:36でした
17:42社会経済院費で
17:44感染と優位な関係が見られたものをこちら
17:47に挙げています
17:49未就学児と同居しているとそうでない人に
17:53比べて
17:54感染している傾向が見られます
17:57未就学児の場合
17:58自分でなかなかマスクをつけていられない
18:00といったこともありますし
18:02未就学児の送り迎えなどでどうしても外出
18:05しなければならないなど
18:07生活に
18:08感染
18:09回避の自由度が乏しいといった点を反映し
18:12ているかもしれません
18:16それから在宅勤務の経験がある人は
18:20感染していない
18:21傾向にあることがわかりました
18:24通勤途中や職場での
18:26感染を避けられるという意味で
18:29在宅勤務はやはり非常に有効だということ
18:32が
18:33言えると思います
18:35また
18:36リスク回避度が高い人も
18:38感染していない傾向にあります
18:42リスク回避度は
18:43調査票であなたは降水確率が何%以上の時
18:46に傘を持って出かけますかと
18:49尋ねて10%や20%でも
18:52傘を持って出かけるというふうに回答した
18:55方がいくつかひどいと判定しています
18:59慎重な人ほど
19:00感染しにくいというのは当たり前のことの
19:02ようにも思えますがこのように非常に単純
19:05な質問で計測したリスク回避度が
19:08感染状況と非常に明確に関係していること
19:10は大変興味深いと思います
19:18国のコロナ対策についての評価と感染の
19:21関係については
19:22少し面白い結果が出ています
19:25先ほどご説明した通り
19:27国のコロナ対策についての評価は
19:30第1回調査と第2回調査両方で聞いている
19:33わけですが
19:34第1回調査で
19:36国のコロナ対策を高く評価すると
19:39回答した人ほどそうでない人よりも感染し
19:42ているという結果となっています
19:46第2回調査の回答ではそのような関係は
19:48ありませんでしたなぜ2021年の段階で
19:52国を評価していた人ほど感染したのか
19:56考える
19:57仮説としては
19:58制限を緩和して経済を回す政策を評価
20:02経済を回すという
20:04政策を評価した人々が
20:06積極的に外出するなどして感染した
20:08あるいは
20:10国の政策の有効性に疑問を持った人々が
20:13より慎重に行動することによって感染を
20:16回避したといったものが
20:18考えられると思います
20:21どのような
20:22仮説が妥当するのかこれからさらに
20:25咳を深めていかないと明確なことは言え
20:27ないわけですがいずれにしても
20:30政策の評価と感染が
20:33関係しているとすれば今後の政策を考える
20:36上で非常に重要な論点になると思います
20:43以上
20:43現時点での分析結果をご紹介いたしました
20:47感染と社会経済構造の関係については
20:50わかったこともありますがまだわからない
20:52こともたくさんございます
20:55行動変容のうち
20:57具体的にどのような予防行動が感染を防ぐ
21:00のに有効かについて今回のデータからは
21:03まだはっきりした結論は得られておりませ
21:05ん
21:06むしろリスク回避度といった全体的な慎重
21:09さが感染の有無と明確に関係していること
21:12がわかりました
21:14また
21:15未就学児と同居している人は
21:17子供の世話や送り迎えなどで
21:20生活に
21:20感染回避のための自由度が少ないために
21:23感染しやすい可能性があります
21:26国の政策への評価と
21:28感染の関係の存在が明らかになったことも
21:31重要な点だと思いますこれについては
21:35具体的にどの政策がどう評価されたかなど
21:38をより明確に
21:40把握し
21:41感染抑制していくための
21:43政策立案に役立てていくことが極めて重要
21:46だと思います
21:48先ほど挙げたような感性
21:50仮説を検証するために
21:51問題を切り分けていくためのさらなる調査
21:54が
21:54必要だと考えております
21:58私からは以上でございますご清聴
22:00ありがとうございました
22:03広田先生どうもありがとうございました
22:05それでは質疑応答に移させていただきます
22:07今回の調査から
22:10君子愛禁止クラブあるいは
22:12自己防衛が
22:14感染回避に有効だったと
22:15言ってもよろしいでしょうか
22:20君子危機に近寄らずある
22:24意味ですやはりその全体的な慎重さという
22:27ことが
22:29感染と大きく関係しているということは
22:32確かですのでそれだけ見ればですねあの
22:35その通りだと思いますまた方で
22:40むしろ
22:41先ほどの
22:42あれですねその
22:45修学児を抱える方はなかなか
22:48厳しい状況に置かれているとかあとその
22:51在宅勤務だと思うんですねできる人はそう
22:54禁止ということができるわけですけれども
22:57それができないエッセンシャルワークの
22:59方々などもいるわけですからそのそこの
23:03バランスというんでしょうかねそういう
23:04ことができない方をどうサポートしていく
23:07か
23:07政策的な支援をどう
23:09投入していくかということをがあの方や
23:13大きな問題なんだろうというふうに思い
23:15ます
23:16はいありがとうございます
23:18在宅勤務の関連でもう一つご質問いただい
23:20ております
23:21在宅勤務が感染回避の有効とのことですが
23:24在宅勤務ができる人はリスク回避型で裕福
23:27な人だとか何か後楽演習があるんじゃない
23:30でしょうかということでいかがでしょうか
23:34後楽インしある可能性はもちろんあるかと
23:36は思いますけれどもそのまああの
23:40そうですね
23:42裕福な人が
23:44在宅勤務しやすいそうですねあのそういう
23:49可能性はあると思いますがそれだけでは
23:52ないと思いますしあの今回
23:55年収や職業についてもコントロールをして
23:59おりますのである
24:01程度その辺はコントロールできている分析
24:04というふうに思っておりますありがとう
24:07ございました
5.0 / 5 (0 votes)
