「Learning Crisisとは何か」後編(2):「隔絶された格差」と「学び」の意味

まなキキちゃんねる
30 May 202018:46

Summary

TLDRこの動画スクリプトでは、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響下での教育の現状と課題について議論されています。緊急事態宣言の解除後、社会が徐々に元の形を取り戻そうとしている中、子どもたちが再び公園で遊ぶ姿は平和ですが、その一方で教育は大きな変化を強いられています。学校の形だけを取り戻そうとする動きや、オンライン教育の限界、そして教育の社会的機能について批判的に考察しています。Learning Crisisという概念を通じて、教育が社会の不平等を生むだけでなく、子どもたちの学びの意欲を損なう現代日本の教育制度の危機について警告しています。

Takeaways

  • 🙇‍♂️ スクリプトの初めに謝罪の言葉が繰り返され、過去の配信の長さやイントロダクションの誤りについて謝罪しています。
  • 📅 今回の配信は新型コロナウイルス(COVID-19)の影響が背景にありますが、緊急事態宣言の解除が近づき、社会が徐々に元の形を取り戻そうとしています。
  • 👦 公園での子どもたちの元気な様子は平和ですが、この自然な風景は数ヶ月前までは見られなかったと比べています。
  • 🏫 学校の再開に伴い、急いで学校の形を取り戻そうとする動きが見られますが、学びの内容や方法を再考する必要があると指摘されています。
  • 📚 特別支援学校の時間割配布について、障害のある子どもたちや保護者にとっては不自然で困難な要求と感じられています。
  • 🤔 オンライン教育の活用状況や効果について問いかけており、学びの質や意義について個人に問うアプローチを取っています。
  • 🌐 COVID-19の危機を通じて教育制度や社会構造の本質が露呈されたと分析し、教育の再開が形だけにとどまっていると批判しています。
  • 🏛️ 教育の社会的な機能として、学歴というラベルを与えることが重要な役割を果たしていると述べています。
  • 🔄 Learning Crisisという概念は、教育の不平等や社会の分断を生む問題を指摘するものであり、現代日本の状況にも当てはまると警告しています。
  • 🚫 教育の危機は、先生方や子どもたちの意欲を損なう不合理な政策や教育行政の対応によるもので、学びの最前線から人を失う危機が深まっていると述べています。
  • 🔄 教育の目的は、学びの内容に格差がなく、すべての子どもたちが自由に学ぶことができるインクルーシブな教育であるべきだと提案しています。

Q & A

  • 柴田さんはこのビデオで何について謝罪していますか?

    -柴田さんは、前回のビデオで予想外のオチで失礼をいたし、イントロダクションが2回ではなく3回になってしまうこと、そして話が長くなりすぎたことを謝罪しています。

  • 新型コロナウイルスが社会にどのような影響を与えていますか?

    -新型コロナウイルスは、社会の形を大きく変え、緊急事態宣言が解除された後も、分散登校や新しい生活様式、テレワークなど、教育や社会のあり方を変えています。

  • 特別支援学校の時間割配布について、保護者たちはどのように反応しましたか?

    -特別支援学校の時間割配布に対して、障害のある子の保護者たちからは「いまさら!」という反応が多く、彼らの子供たちは自粛生活の中で自分に合うリズムを作っていました。

  • オンライン教育の普及で直面している問題とは何ですか?

    -オンライン教育では、学びの内容や方法がゲームや他の要素と干渉し、学ぶ人の覚悟が試されます。また、出席や課題の提出に満足してしまうだけで、学んだかどうかは問われていないという問題があります。

  • Learning Crisisとはどのような概念ですか?

    -Learning Crisisは、教育が社会を分断し、不平等を生む状態を指す概念で、特に発展途上国の教育制度を批判するために用いられます。

  • 教育制度が果たしている社会的な機能とは何ですか?

    -教育制度は、人々に学歴というラベルを与え、社会の階層化を助長する重要な社会的機能を果たしています。

  • 現在の教育の危機は何が原因で生じていますか?

    -現在の教育の危機は、不合理な政策や教育行政の対応不十分、先生方や子どもたちの意欲の低下などが原因で生じています。

  • 障害のある子どもたちにLearning Crisisが起こっている可能性はありますか?

    -はい、障害のある子どもたちも含め、すべての子どもたちにLearning Crisisが起こっている可能性があります。これは、教育制度があるだけでは解決されない問題であり、継続的な取り組みが必要です。

  • 教育の社会的な機能について、ミシェルフーコーはどのような見解を持っていますか?

    -ミシェルフーコーは、教育には子どもを社会の構成員として訓練し、教化する機能と、子どもを主体化し、自己統治できるようにする機能があると見ています。

  • 2020年の春以降の教育状況はどのように変化していますか?

    -2020年の春以降、教育はAIやクラウドサービスへの個人情報提供や、その枠の中で生きることに重点が置かれるようになり、学びの危機やLearning Crisisが深まっていると指摘されています。

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