理解主義1(共感理解型の授業)

社会科教育学なべたつチャンネル
12 Jan 202315:08

Summary

TLDRこのビデオスクリプトは、東京学芸大学の渡辺達也先生とアシスタントの森田あゆかさんが、社会科教育における理解主義の基本的な考え方とその重要性を解説しています。理解主義は人間の意図や目的を重視し、社会的行動を理解しようとするアプローチであり、社会科教育学の核心概念です。スクリプトでは、理解主義の歴史やその在り方、さらには批判的な視点も提供して、視聴者が社会科教育学の深い理解を深める手がかりとなる情報を提供しています。

Takeaways

  • 🎓 この動画は社会科教育学に関するYouTubeチャンネルの第1回目の動画であり、東京学芸大学の渡辺達也先生が主催しています。
  • 🤔 渡辺先生がYouTubeを始めた動機は、社会科教育に興味を持つ人々に情報を提供し、学会に参加しなくても理解を深められるようにすることです。
  • 📚 視聴対象は主に社会科の先生や学生向けであり、社会を教えることについて考えている人も対象としています。
  • 📝 コメントは一時的にクローズドに設定される予定ですが、長文の意見交換は渡辺先生のホームページを通じて行われることになっています。
  • 🔍 第1回のテーマは「理解主義」で、社会科教育学の基本となる考え方として選ばれました。
  • 📚 「理解」という言葉は、社会科教育学においては一般的に悪いイメージを持っていることが指摘されています。
  • 🧐 社会科教育学における「理解」は、人間の意図や目的によって構成された行為を理解することが重要視されています。
  • 🤓 「説明」と「理解」は対立する概念であり、説明主義は因果関係に基づく研究方法を重視します。
  • 📉 1970年代から80年代にかけての学習指導要領の批判の中で、「理解」という概念が注目され始めました。
  • 🚫 理解主義は警戒すべき側面もあるとされており、近年ではその問題点が議論されています。
  • 🔄 理解には分析的な理解と共感的な理解があり、特に後者は教育において積極的に取り入れられるべきだとの意見があります。

Q & A

  • 渡辺先生がYouTubeを始めたきっかけは何ですか?

    -社会科教育に興味があるという声が現場の先生から多く寄せられ、その理解を助けるためにYouTubeを始めました。また、若い人からの要望も多く、YouTubeが最適な手段と考えたためです。

  • 視聴対象は誰ですか?

    -社会科に興味がある人や、社会の先生になりたい人、現在社会科の先生をしている人が主な対象です。しかし、誰でも視聴可能で、社会についての興味を持つ人全般を歓迎しています。

  • 理解主義とは何ですか?

    -理解主義は社会科教育学の基本的な考え方で、人間の意図や目的に焦点を当て、行為を理解することを重視する教育スタイルです。

  • 理解と説明の違いは何ですか?

    -理解は人間の意図や目的を理解することに焦点を当てるのに対し、説明は因果関係を通じて背景や環境の変化を説明することに重きを置きます。

  • 理解主義が社会科教育学で注目されるようになったのはいつ頃ですか?

    -1970年代から80年代にかけて、盛り分け高原先生の研究が契機となり、理解主義が注目されるようになりました。

  • 共感理解とは何ですか?

    -共感理解は自分の心情や経験を相手に当てはめて理解する方法で、文学的なアプローチです。自分の経験を照らし合わせながら他者の行動や感情を理解しようとします。

  • エンパシーとは何ですか?

    -エンパシーは分析的に他者の価値観や世界観を理解しようとする方法で、文化人類学などで用いられます。相手の生活や価値観を詳しく見て理解を深めます。

  • 理解主義の教育方法にはどんな批判がありますか?

    -理解主義は良い教育方法として注目される一方で、共感理解型の方法は過度に感情に依存しやすく、警戒が必要だという批判があります。

  • 理解社会学とは何ですか?

    -理解社会学は、マックスウェーバーが提唱した概念で、理解を方法原理として社会を見ていくことを目指す社会学の一分野です。

  • 社会科教育学で理解が狭い定義として扱われる理由は何ですか?

    -社会科教育学では、理解が人間の意図や目的に限定されており、他の分野での広い意味での理解とは異なる狭い定義として扱われます。これは教育の焦点を明確にするためです。

Outlines

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🎓 YouTubeチャンネルの開始理由と視聴対象

この段落では、森田あゆかがアシスタントとして、東京学芸大学の渡辺達也先生のYouTubeチャンネルの第1回を紹介しています。渡辺先生は、社会科教育に興味を持つ人々に向けて、YouTubeを通じて情報を提供することを目的としています。社会科教育についての理解を深めるための手段として、YouTubeを利用することで、多くの若い人たちからの要求に応えられると語っています。また、視聴対象は社会科教育に関心がある人、または社会科の先生になりたい人たちであり、学生向けのコンテンツも含まれていますが、コメントは一時的にクローズドにする予定です。

05:01

🔍 社会科教育学における理解の概念

第二段落では、社会科教育学における「理解」という概念について解説しています。理解は、人文社会科学の研究方法として源流を持つとされ、人間の意や目的に基づく行為を理解することが重要視されています。説明と理解の対立軸に沿って、社会科教育学では目的論的な理解を重視する理解主義が存在すると説明されています。また、理解の定義が学習科学と社会科教育学で異なることが指摘され、社会科教育学の理解はより狭い範囲で定義されているとされています。

10:04

📚 理解主義の歴史的議論と評価

第三段落では、理解主義が社会科教育学でどのように議論されてきたかについて触れています。1970年代から80年代にかけての学習指導要領の批判の中で、理解という概念が注目されるようになりました。特に、小学校の学習指導要領が理解を重視する構成原理となっていることが指摘されています。また、理解主義は警戒すべきものであるとの意見も出てきており、80年代にはその論争があったとされています。90年代には評価が確定してきたが、最近では理解の分析的側面と共感的側面を区別し、特に後者について問題視している議論が見られます。

Mindmap

Keywords

💡社会科教育学

社会科教育学は、学校教育の中で社会現象や社会問題を理解し、分析するための教育分野です。このビデオでは、社会科教育学における理解の概念が議論されており、教育の基本となる考え方を明確にしています。例えば、ビデオでは社会科教育学における理解の定義やその歴史的背景について触れられています。

💡理解主義

理解主義は、社会科教育学における一つの教育理論で、人間の行為や社会現象を理解するために、個人の意図や目的に焦点を当てます。ビデオでは、理解主義が社会科教育学の基本となる考え方であるとされ、その重要性と教育における役割が説明されています。

💡説明主義

説明主義は、理解主義と対立する概念で、社会現象を自然科学研究のように因果関係に基づいて分析することを重視します。ビデオでは、説明主義が社会科教育学で警戒される理由や、その限界について議論されています。

💡共感理解

共感理解は、他人の立場や感情に共感しながら、その行動や意思決定を理解しようとするアプローチです。ビデオでは、共感理解が理解主義の一环として取り上げられ、教育の現場でどのように活用されるかが議論されています。

💡エンパシー

エンパシーは、他人の価値観や状況を理解しようとする分析的なアプローチであり、文化人類学などで用いられます。ビデオでは、エンパシーが理解主義とどのように関連しているか、また教育においてどのような役割を持つかが説明されています。

💡社会科教育の基本

ビデオでは社会科教育の基本として理解主義が選ばれています。これは、社会科教育が人間の意図や目的を理解することが重要であるという考え方を反映しています。このキーワードは、ビデオの主題を理解する上で核心的な役割を果たしています。

💡YouTube

ビデオの冒頭では、YouTubeを通じて社会科教育学について議論することを決めた背景が説明されています。YouTubeは、この議論を広く共有するためのプラットフォームとして機能しています。

💡教育目標

教育目標は、ビデオ内で理解主義が学校教育の目標として位置づけられていることを示しています。このキーワードは、理解主義が教育の目的にどのように結びついているかを理解する上で重要です。

💡学習指導要領

学習指導要領は、ビデオで過去の教育方針やカリキュラムの変化について触れられた際に使用されます。このキーワードは、社会科教育学の歴史的発展を理解する上で役立ちます。

💡教育論争

教育論争は、ビデオ内で1970年代から80年代にかけて社会科教育学における理解主義についての議論が盛んだったことを指します。このキーワードは、教育のあり方に関する多角的な視点を理解する上で重要な役割を果たします。

💡理解の使い方

ビデオでは、理解の使い方について異なる学問分野で異なる意味を持つことが示されています。このキーワードは、理解主義が社会科教育学においてどのように捉えられ、どのように適用されるかを理解する上で重要です。

Highlights

森田あゆかと渡辺達也先生が、社会科教育学に関するYouTubeチャンネルを始めた経緯について話す。

YouTubeを通じて社会科教育に関する知識を広める意義と、特に若い層へのアプローチの重要性。

社会科教育学における「理解主義」の基礎概念と、他の学術分野との違い。

「理解」と「説明」という概念の対立と、社会科教育学におけるその位置づけ。

「理解主義」と「説明主義」の教育的アプローチと、それぞれの強点と弱点。

社会科教育学における「理解」の定義と、人文科学におけるそれに比べた狭い定義の議論。

1970年代から80年代にかけての社会科教育学における「理解主義」の注目と論争。

学習指導要領における「理解」の重視と、その影響と限界の分析。

「理解主義」の教育的アプローチが小学生の学習に与える影響について。

「NG分析」から見た「理解主義」の限界と、教育者への警告。

「エンパシー」と「シンパシー」の概念と、教育におけるその重要性。

「エンパシー」を通じた文化人類学的なアプローチと、異文化の理解を深める方法。

「シンパシー」を用いた文学的なアプローチと、共感を通じた教育の可能性。

「理解主義」の再評価と、現代社会科教育学におけるその位置づけ。

YouTubeチャンネルの視聴対象と、社会科教育学への多角的な視点を提供する意図。

コメント欄の活用方法と、視聴者からのフィードバックを通じた教育的議論の促進。

社会科教育学の専門用語辞典における「理解」の定義と、そのネガティブな捉え方。

「理解主義」の教育的アプローチが持つポジティブな側面と、その再評価の必要性。

Transcripts

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[音楽]

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[音楽]

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始まりました

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YouTube

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社会科教育学なべたつチャンネル今回が

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記念すべき第1回です私はアシスタントの

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森田あゆかです

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東京学芸大学の渡辺達也先生の

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YouTubeのお手伝いをさせて

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いただきます

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渡辺先生今回YouTubeを始めた

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きっかけはなんですか

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社会科教育について興味があるとかいう話

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が結構最近現場の先生などからも出てくる

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ようになってきていてでもよくわからない

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とどんな本を読んだらいいのとか

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学会にわざわざ参加しないと分からない

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ことなのとかまあ

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言われるんですよそこで

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僕なりに考えたのはですねまあ

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YouTubeを作ってみたらどうだろう

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とあとその声が大きいそういう声が結構

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その若い人から結構出てくるんで

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それもまあ考えたらYouTubeという

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手段がいいのかなということでちょっと何

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人かに相談していらないことも

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言ってもカットできるからYouTube

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いいですよっていらんこと言うでしょうか

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んところではって言われてあそれもそうだ

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なと思いましてあの

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後でね余計なこと言ったらカットして

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もらおうと思ってこれも最後にしました

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ありがとう

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ございます

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視聴対象は主に誰でしょうか

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誰でもいいんですけどあの社会に社会化

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っていうものに興味があるとかないしは

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社会の先生になりたいとかまあ今やってる

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ぞっていう方がまあ主な対象だと思って

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ますで一応ですね学生

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向けに作るという建前はあるんですけれど

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もあの

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本当にあの

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学校って社会どういうふうに考えてんのと

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か学者ともは

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社会を教えることについて何を考えてんだ

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よとか思う人もぜひね見ていただいて

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批判的に見ていただいてもいいし肯定的に

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見ていただいてもいいんでなんかこうね

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あの

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コメントをくださればと思ってますただ

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コメントはちょっとあの

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当面はクローズにしようと思うんですけど

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まあ僕のホームページあるので

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ホームページの方から入っていただいて

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米を下さればと思いますまあ

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長い文章が書けるのですの方がいいんじゃ

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ないかなと思ってますはいありがとう

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ございますでは早速始めたいと思います

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第1回のテーマ理解主義ですがあまり聞き

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慣れない用語ですねこれを第1回のテーマ

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として選ばれた理由は何ですかそうなん

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ですかこれ理解主義を選んだのはこれ一番

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社会科の教育社会科教育学のまさに一番

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基本になるなと思うのと

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社会科教育学の考え方がすごくよくわかる

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ところだなというふうに自分としては思っ

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てるところだからなんですねで

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理解っていう言葉あとでもちょっと説明

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するんですけど理解という言葉のイメージ

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どうですかなんかこうどんなイメージ持っ

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てます理解という

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理解は

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そうですね

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勉強して

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覚えるとか

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なんか悪いイメージ

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暗記とか

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暗記いや

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実はねいや

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実はね業界によってちょっとね理解の使い

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方が違うんですねこれあのー

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西岡香苗先生っていう京都大学の先生が

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翻訳されてたアメリカでもよく使われてる

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んですけど

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えーアンダースタンドバイデザインていう

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ウィンズマクタイという人が書いた本の

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翻訳版なんですが

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理解をもたらすカリキュラム設計とあり

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まして

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理解これはもう理解は大切なんですよ

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理解が学校の目標ですよっていうスタイル

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のものなんですねところが実はね社会科

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教育学の世界ではあまり理解っていうのは

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良いイメージを持たれてないんです

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これ

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辞書なんですけどこの社会科重要用語辞典

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っていうのが比較的最近出たものなんです

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がこの中でも理解の

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理解についてはかなりネガティブに捉え

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られてるっていうような話が出ていまして

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おそらくこれがもうあの

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社会科教育学を

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勉強したことがある人とそうじゃない人が

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急に社会科の教育学を見た時とでまず

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エラーする部分だと思うんですねだから

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これちょっと取り上げてみようかなという

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ふうに

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感じたんですはいありがとうございますで

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も早速解説のほどよろしくお願いしますお

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願いしますじゃあ画面をね変えていきたい

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と思います

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社会科教育学における理解とはってこと

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ですけどちょっと面倒くさいんですけど

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辞書の中身なんですけど読んでもらって

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いいですか

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はい

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社会科の授業原理としての理解は

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ドイツの精神科学派の議論が源流にある

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この理解は

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自然科学の説明による研究方法に対して

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人文社会科学の研究方法として

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ビル体や

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シュプランがによって確立された理論で

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ある

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理解型社会科事業では人間の意や目的に

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よって

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構成された行為が理解の対象となる

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ゆえに人間の行為による社会的

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自称の有機的な

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連関や

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構造を読み解くのが理解型社会科事業の

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ポイントになるちょっと福田先生って方が

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書かれたものでありますがこれちょっと

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ややこしいですねまあでもこうやって見て

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いくとまず理解っていう概念とは

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対抗する概念として説明っていう概念が

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あるんだっていうことをがまずポイントに

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なっていますでその中で理解というのは

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特に人間の意図や目的によって構成された

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行為が理解の対象となるつまり人々の

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気持ちとか目的とか意思とかそういった

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ところに入り込んでいってそれを理解する

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ことで社会を理解していこう

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っていうスタイルのものに限定して使っ

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てるんですね実はでそれとは別に説明って

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いう概念が別個にあるんですよっていう

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ことをここでは実は説明されていますで

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これはもともとドイツの方でこういった

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使い分けがあるということで実はちょっと

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あの本を

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写真で載せてますけれども

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説明と理解という本があってまあまさに

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対抗軸に対抗関係にあるっていう風に書か

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れているわけですつまりこの説明なんです

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けどこれはね因果論的に説明するという

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やり方でして

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要は何でですかって問われてなぜならこう

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いう背景があります本人の気持ちとは別に

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社会の構造が変わります精度が変わります

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ねないしは環境とかが高変化していますと

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いう風にそこから理由を説明していくん

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ですね人間以外の存在が人間の行動に

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大きな影響は基本的には及ぼすのだとだ

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から人よりもその

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外の外在的なものをしっかりと見ていこう

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よっていうスタイルそれが実は説明という

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概念でそこを重視する教育論を説明主義と

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我々を呼んでるんですね

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リンガロン的な説明を重視する説明主義

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それに対して

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理解というのは先ほどもありましたけど

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人間の目的とか意図っていうところに注目

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しその心情が

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すごく人間の行動に大きな影響を与えるん

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だからまず人間の内面に入っていこうよっ

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ていうスタイルなんですだからすごい個人

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とかに重視あの焦点を当てていくんですね

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目的論的理解というふうな言い方をするん

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ですがその目的論的な理解というのを重視

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するスタイルのことを実は理解主義と我々

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の世界では呼んでます

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実はこれに近い理解の活用法としてはです

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理解社会学なんて言葉がありましてね

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例えばマックスウェーバーが理解を方法

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原理として

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社会というのを見ていきましょうという

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ことでこの理解社会学という言葉をですね

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提唱してたりするんですねとなってくると

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ちょっとややこしいのは学習科学と

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学習科学とか普通の教育学なんかで使う

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理解と

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実は社会科教育学でいうとこの理解って

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いうのはちょっとね定義が違っているん

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ですでちょっとね

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ごめんなさいおそらく

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ルンゲゲームっていうのがいるんですよ

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モンスターという漫画の中に出てくるん

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ですが彼が何かあるとですねその

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登場人物の中に入り込んで私は天馬だとか

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私は何々だとか言ってこう

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入り込んで行動を理解しようとするんです

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けどこの世界観に近いんじゃないかなと僕

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はねちょっと感じておりますちょっと漫画

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の差し入れだから出させてもらいました

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でちょっと図にするとね僕のイメージです

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けどこういう風に考えてましてまあ

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おそらくアンダースタンドっていうのは

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あの

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大きく分かり方全部を多分一般の学習科学

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は指してらっしゃるんだと思うんですね

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ところがもうだからこの本も

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わかるっていうのはいろんな分かり方全部

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含んでるんですよであまり

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竿

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区別をしてないんだと思うんですあの

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いろんな分かり方があっていいでしょって

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いうぐらいの感覚だと思うんですけど

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我々の業界はその分かるの中にも色々ある

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ことをまず認識した上で

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実はね襟分けていくってところがちょっと

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ありましてまあ少なくとも

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理解っていう目的論的な理解っていうのと

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さっきちょっと説明って言いましたけど

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認識ということもあるんですね

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説明認識

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説明もその一部を構成してるんですが

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認識という例えば一般化累計かとか特色を

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まあ見ていくという特色の体感とか

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インガロン的な説明っていうのはもう含め

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て全部で認識ということはよく使ってます

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対抗関係に見ていて

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実は

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業界としては緑色の部分が実はまあ重要

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じゃないのっていう人が多いんです

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もちろん青色の部分が不要だという人も

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いるしいやこれはやっぱり使い方次第だっ

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ていう人もいるんですけど

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基本やっぱり分けて議論する傾向があるん

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ですね

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ありがとうございます

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学習科学と社会科教育学ので理解の意味

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するところが違うということですよね

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社会科の方が狭い

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定義なんですねそうですね

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社会科の方が狭い定義に多分なっていくの

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かなって思います

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いつ頃から社会科教育学で理解が議論さ

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れるようにいつぐらいかというとですね

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まあおそらくそうねちょっとこっちの方

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から見ていこうかと思いますけれども

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1970年代から80年代にかけて

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盛り分け高原先生という方がですねまあ1

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連の研究を出していくんですねちょっと

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次の

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次回多分作るところで

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次回のYouTubeでちょっとその

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あたりの話を詳しくやりたいと思うんです

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がまああの学習指導要領を批判していくと

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いう中で実はこの理解という概念が注目さ

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れていくことになっていきますまあ要は

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特に小学校の学習指導要領が実はこの理解

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っていうのすごく重視する

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ような構成原理になってるんですねで人物

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学習とかすごく重視しませんでした小学校

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の時人物を焦点当てるそうですね

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農家の何々さんとか

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徳川家康みたいな

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でも知らないうちに理解主義っていうやつ

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にやっぱりなっていきやすくどんな気持ち

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だと思いますか

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農家の人の気持ちになってみようみたいな

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なんかそんなアプローチとかなかったです

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やりましたそれなんですよ

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多分先生は理解主義をやるとか思ってない

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けど

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自然とそういう学習になっていくっていう

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動きがありましてまた

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同じ頃にその安い投資を先生が

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スパルタクスの反乱っていう授業ですね

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まあちょっと作っていくわけでこの時共感

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理解っていうのがすごくこう

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重視される授業だったんですねでこれなど

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も是非を含めて大きな話題になったんです

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ねまあですから70年代80年代に注目さ

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れることになっていったんですが社会科学

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が人によって色々な意見ありますけども今

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例えばこれ棚橋先生の

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ご本ですが

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社会科事業

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参加事業の

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社会科の事業診断か

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良い事業に潜む危うさ研究って書いてある

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んですけどまぁ要はこれ良いって言われて

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て本当に良いのっていう事例として実は

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このやっぱり理解主義登場してきます

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つまり

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いいとこもあるかもしれないけど警戒し

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なきゃいけないこといっぱいありますよ

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ですしもっと露骨なのはこの

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角田先生の書いた

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NG分析から導く社会事業の進行式って

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いう本で

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非常に面白いんですけどNGって

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NGの授業がありますって言われた時の第

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1番目に出てくるんですこの理解主義が

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一番やっちゃいけないよっていう

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はっきりとこれはもうあの立場鮮明にして

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ますので

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すべての人がですね一番悪い事業と思っ

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てるかどうかって言われるとちょっと微妙

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なんですけどまあ大体警戒しなきゃいけな

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いっていう論者が

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多いんですで

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80年代ぐらいにその論争があって

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90年代ぐらいまあまあ評価が確定して

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いったっていうふうな印象で僕見てます

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で今ちょっとね見直しっぽいことも行われ

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てるんです

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理解って言っても実は分析的に理解して

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いくものと

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共感的に理解していくものってやっぱり

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分けなきゃいけないんじゃないっていう

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ことでまあエンパシーとシンパシーという

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言葉はね実はあるんですねはいで

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エンパシーっていうのはもう本当にあの

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ドイツのまさに理解社会学じゃないんです

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けど分析的にその人の価値観とかものの見

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方っていうのを見ていこうじゃないかと

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いう

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スタイルのものなんですこれ元々文化人類

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学とかが多分やってるやり方でどういう

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ことかって自分とは全然違う価値観を持っ

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てる人がいてその人の価値観っていうのは

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自分の尺度で分かれないですよねだから

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その人の

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生きている生活空間とかそういったものを

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見ていきながらなぜその人はそんな行動を

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取るのかなどんな

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価値観を持っているのか

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どういうその世界観を持っていらっしゃる

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んだろうっていうのを

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丁寧に見ようとするスタイルなんです

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例えば

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一見途上国の方っていうのは遅れてる

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例えば私ブラジルに行ったことあるんです

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けど

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ブラジルの人働かないんですよ我々の目

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から見たら時間も守らないし

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本当に腹立つんですけどでもやっぱりそこ

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で遅れてるとか

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怠け者っていう見方は我々の価値観から

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見るからそう見えるのでおそらく全然違う

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世界観を持って行動を取ってらっしゃるん

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ですよ実際はであるならまずそのブラジル

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の生活っていうのをしっかり見ていき

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ながら

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彼らはどういうその世界観を価値観でその

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行動をとっているのか

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逆に

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彼らから見ると私たちは世話しないように

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見えるらしいんですそうなんですね何の

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ためにってなるので分析的に見ていこうと

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するわけです自分っての1回押さえてで

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共感理解っていうのは逆で

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自分の

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心情や経験を

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相手に当てはめるっていうのが基本

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私もあの時辛い思いをした

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彼女もそう思ってるに違いない

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私はの時

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楽しかった

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同じような気持ちはあの人は持ってるん

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じゃないかっていうのは共感なんですね

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これは

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その人のライフヒストリーを自分の経験

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などを照らし合わせながらツイ体験して

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共感的に迫っていく文学のような

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アプローチになっていきますでまずこれを

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やっぱり分けていくべきであってまあ特に

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後者の共感理解というものについて

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特に限定的に理解型共感理解型っていう

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ふうに呼んで

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問題視していこうじゃないかとエンパシー

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の方は

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むしろ

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積極的に進めてもいいんじゃないでしょう

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かっていう議論が最近は出てきています

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