浜崎洋介:不可知で神秘的な人生 前編
Summary
TLDR皆さん、こんにちは。ロンダチャンネルの今西之です。本日は文芸評論家で京都大学大学院特定准教授の浜崎陽介先生をお迎えし、「不価値で神秘的な人生」と題してお話を伺います。浜崎先生は現代の文芸評論や保守思想について批判的な視点を持ち、誠実さや身体性の欠如が現代社会の問題であると指摘します。また、学生との関係や教育の重要性についても語り、深い人間関係の持続が知的成長に繋がると強調しています。
Takeaways
- 😀 文芸評論家の浜崎陽介先生がゲストとして登場。
- 📚 浜崎先生は京都大学大学院で特定准教授として働いている。
- 🖋 文芸評論の専門家で、現代小説よりも歴史的な文芸評論家に興味がある。
- 🏫 最近京都に引っ越し、京都大学で活動している。
- 📝 浜崎先生は現代の保守が対話能力や作法を失っていると指摘。
- 📖 スバルクリティック賞の選考委員を務めていたが、賞が廃止された。
- 📜 文芸評論家としての青春を過ごしたが、現代の文芸評論に対する興味を失った。
- 🗣 浜崎先生は保守だけでなく、現代の批評全般に対する批判を展開。
- 📆 1980年代以降、文芸評論が大きな物語を失い、基準がなくなったと述べる。
- 🗨 学生との関係を重視し、知識だけでなく身体性を伴った教育を行っている。
Q & A
浜崎先生の現在の職業と役職は何ですか?
-浜崎先生は京都大学大学院の特定准教授です。
浜崎先生の専門分野は何ですか?
-浜崎先生の専門分野は文芸評論です。特に日本近代の問題について考えています。
最近の著作で、現代の保守に関してどのような問題提起をされましたか?
-現代の保守は相互の対話の能力や作法を失っていると指摘しました。
浜崎先生が関わっていた「スバルクリティック賞」とは何ですか?
-「スバルクリティック賞」は文芸評論の賞で、浜崎先生は2年前まで選考委員を務めていました。
浜崎先生が文芸士や文芸評論に対する関心を失った理由は何ですか?
-文芸士も含めて文芸評論に対する興味がなくなったと述べています。特に現代の評論が停滞していると感じています。
浜崎先生が述べた「批評の中心がなくなった」とはどういう意味ですか?
-冷戦時代には大きな物語が存在し、それが基準となっていたが、90年代以降はその基準がなくなり、議論ができなくなったという意味です。
現代の保守と左翼の言論状況に対する浜崎先生の見解は何ですか?
-どちらも基準を失い、言論が堕落し、停滞していると指摘しています。特に右派は国家という大言壮語だけに依存し、左派はアイデンティティポリティックスに依存していると述べています。
浜崎先生が影響を受けた評論家にはどのような人物がいますか?
-小林秀雄や福田恒存、江藤淳、吉本隆明などの評論家に影響を受けています。
浜崎先生が強調する「持続性」とは何ですか?
-持続性とは、長期間にわたって一貫した思想や信念を持ち続けることであり、それが信頼や身体性に繋がるとしています。
浜崎先生が現代の学生との関係について述べたことは何ですか?
-学生との関係では、講義で知識を伝えつつ、ゼミや個別の対話を通じて深い議論を行い、持続的な関係を築くことの重要性を強調しています。
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