Why Living In Australia Is Impossible

2 and 20

1 Jun 202414:53

Summary

TLDRオーストラリアは、40年ぶりに3度目の人均リセッションに突入し、住宅価格の急騰と賃金の停滞により、多くのオーストラリア人にとって住宅購入が手の届かないものとなっています。特に若者にとって、住宅所有権の獲得はますます困難になり、賃貸市場も競争が激化。移民増加や建設業の低迷、税制の優遇措置が住宅価格の高騰を助長しているが、これらの問題は長年にわたる文化的、政治的な要因に起因しています。解決には、ビジネス投資の促進や税制改革、開発促進が必要です。

Takeaways

😀 2023年、オーストラリアは過去40年間で3度目となる1人当たりの景気後退に突入し、賃金は2011年6月以来の水準に低下した。
😀 オーストラリアの住宅価格は1973年以降、36倍に増加し、シドニーは世界で2番目に住みづらい場所となった。
😀 メルボルンでは、中央値の住宅価格を購入するために年収170,000ドル、シドニーでは260,000ドルが必要となり、若年層にとっては住宅所有が非常に難しい。
😀 2020年以降、ブリスベン、アデレード、パースの住宅価格は50%以上上昇したが、賃金は12%しか増加していない。
😀 34歳未満の若者の住宅所有率は25%減少しており、ホームオーナーシップがますます遠のいている。
😀 シドニーで売られた物件は、トイレも電力もキッチンもなく、3.5百万ドルで競売されるなど、オーストラリアの住宅危機が顕著に現れている。
😀 シドニーの家賃は月額3,000ドルを超えており、ブリスベンも2,500ドルと高騰している。
😀 移民の増加は賃貸市場に大きな影響を与えており、特に一時的なビザ保持者が多数を占め、70%が賃貸している。
😀 住宅供給の不足は、オーストラリアでの建設の停滞と、スプロール型の都市開発に起因している。
😀 オーストラリアの税制は不動産投資を促進しており、負のギアリング政策が税制上の特典を提供して不動産投資を有利にしている。
😀 政府は住宅問題を解決するために、ビジネス投資の奨励、所得税の引き下げ、建設規制の緩和などの政策変更が必要であるとされている。

Q & A

2023年、オーストラリアが経済的なリセッションに突入した理由は何ですか？
-オーストラリアは2023年に、過去40年で3回目の一人当たり経済リセッションに入りました。これにより、賃金は2011年の水準まで低下しました。
オーストラリアの住宅価格が急上昇した背景には何がありますか？
-オーストラリアの住宅価格は、1973年から36倍に増加し、特にシドニーは世界で2番目に住みにくい都市となりました。これには移民の増加や住宅供給不足が影響しています。
オーストラリアで家を購入するために必要な年収はどのくらいですか？
-メルボルンでは、平均的な家庭が住宅を購入するためには年収17万ドル以上が必要です。シドニーではその額が26万ドルに膨らみます。
オーストラリアの若者が家を所有することが難しくなっている理由は何ですか？
-オーストラリアの若者は、住宅価格の急激な上昇により、家を購入する能力を失い、34歳未満の若者の住宅所有率は25%減少しています。
シドニーやブリスベンでの賃貸料金はどのくらい上昇しましたか？
-シドニーの平均賃貸料は月額3,000ドルを超え、ブリスベンも2,500ドルに達しています。
移民の増加がオーストラリアの住宅市場にどのような影響を与えていますか？
-移民の増加は、特に賃貸市場において需要を押し上げ、特に一時的なビザ保持者の多くが賃貸住宅を探しており、これが賃貸料の上昇を引き起こしています。
オーストラリアの住宅供給不足の主な原因は何ですか？
-住宅供給不足の主な原因は、建設の遅れと都市の郊外化です。都市の密度が他の先進国に比べて低く、開発許可の取得にも時間がかかるため、住宅供給が追いついていません。
オーストラリアの住宅市場における「NIMBY（自分の家の近くには新しい開発を望まない）」問題とは何ですか？
-オーストラリアでは、地域住民の反対運動や行政の手続きが原因で新しい住宅開発の許可が遅れ、これが住宅供給不足をさらに悪化させています。
「ネガティブ・ギアリング」とはどのような税制政策ですか？
-ネガティブ・ギアリングは、不動産投資における損失を個人所得税から差し引くことができる制度で、オーストラリアでは特に不動産投資家に利益をもたらし、住宅市場の価格上昇を助長しています。
オーストラリアの税制が不動産投資に有利な理由は何ですか？
-オーストラリアは、住宅投資に対して低い税率を適用し、特に不動産投資を退職金口座（スーパー）で行うと、税率が10%に抑えられるため、不動産市場が加熱しています。