【第一港運（3）】得意先が倒産、売上は激減 ピンチをどう乗り越えた？

Summary

第一港運の岡部社長が語る経営の立て直しと成長の過程を描いたインタビュー。会社が大きな経済的困難に直面した際、経費削減や社員協力を通じて赤字を止め、M&Aを活用して会社の規模拡大に成功。その後、企業文化や社員のモチベーションを変え、成長へと導いた。重要なポイントは、当たり前のことを当たり前に実行し、社員や取引先との信頼関係を築き上げることの重要性。成功には積極的な投資と社員の成長が不可欠であることが強調される。

Takeaways

• 😀 経営者としての大きな試練があった。日本全体が不景気で、主要取引先の倒産により売上が激減し、負債も抱えることになった。
• 😀 赤字を止めるためにはまず経費削減が必要であり、社員の協力を得て給与やボーナスの削減も行った。
• 😀 無駄な支出を見つけることで、少しずつ経費を削減して赤字を止めることができた。
• 😀 売上を伸ばすには前向きな努力が必要で、営業活動や情報収集が重要だった。
• 😀 依存している取引先が倒産したことで、M&Aを通じて規模拡大を図る必要性を痛感した。
• 😀 港湾運送業は店舗拡大が難しいため、M&Aを活用して効率的に事業拡大を進めることが重要。
• 😀 M&Aの際には、自分たちが得意とする業種に限定し、財務内容を慎重に見極めて進めていった。
• 😀 最初にM&Aした三和商運は赤字で財務内容が悪化していたが、取引先が安定していて改善の余地があった。
• 😀 M&A後は社員と共に会社の文化を改善し、協力を得ながら会社の成長を実現した。
• 😀 経営の基本は「当たり前のことを当たり前にやる」ことであり、これを実践することで会社を成長させた。
• 😀 経営者として、社員、取引先、そして業者との信頼関係を築き、皆が安心して働ける環境を作ることが最も重要だと認識している。

Q & A

第一港運が直面した大きなピンチとはどのようなものでしたか？

第一港運が直面した大きなピンチは、主要な取引先が倒産したことによって、売上が急激に減少し、負債も抱えることになったことです。この時期、日本全体の景気も悪化しており、会社の運営が非常に困難でした。

赤字を止めるためにどのような対策が取られましたか？

赤字を止めるために、経費の徹底的な見直しと削減が行われました。社員にも協力を求め、給与やボーナスの一部削減なども行いました。また、無駄を見つけ出して少しずつ経費を削減しました。

売上を伸ばすためにはどのような努力がなされましたか？

売上を伸ばすためには、社員全員が積極的に営業活動を行いました。情報を集めてお客様と直接話し、商談を進めることで新たなビジネスチャンスを作り出しました。

M&Aを進める背景として、どのような教訓がありましたか？

M&Aを進める背景には、1つの会社に依存し過ぎることがリスクであると感じたことがあります。規模を拡大し、複数の足を作ることで、リスクを分散する必要があると痛感しました。

M&Aの判断基準として重視していることは何ですか？

M&Aの判断基準としては、まず自分たちが理解できる業種かどうかを重要視しています。未知の業種には手を出さず、港湾運送業を中心に、財務内容を詳細に確認し、成長の可能性があると感じれば進めることが多いです。

最初のM&A案件である三和商運は、どのような状況でしたか？

三和商運は当初、赤字が続いており、財務内容も悪化していました。しかし、良い取引先が多く、安定した仕事があったため、経営手法を見直すことで改善の可能性があると感じました。

M&A後、三和商運でどのような文化的変化がありましたか？

M&A後、社員は最初に変化を受け入れることに抵抗を示しました。新たな経営方針や就業規則、給与制度に対する不安がありましたが、粘り強くコミュニケーションをとり、インセンティブを与えながら改善を進めました。

M&Aによる経営の立て直しで、最も重要だったことは何ですか？

最も重要だったのは、当たり前のことを当たり前に行うことでした。多くの会社が当たり前のことを実行していないため、基本に忠実に改善を進めることで、徐々に収益が上がり、会社の雰囲気も変わりました。

新しい設備投資の重要性について、どのように考えていますか？

新しい設備投資は、単に儲けを追求するためだけでなく、会社の成長と将来に向けた前向きな投資と考えています。社員の成長も重視し、設備の更新や新たな倉庫の建設を進めることで、業績が向上しました。

経営者として最も大切なことは何ですか？

経営者として最も大切なのは、社員が自分たちの努力によって生活が向上することを実感できる環境を作ることです。社員や取引先、業者の皆が安心して働けるようにして、最終的には皆が幸せになることを目指しています。