【うみのチカラ】松島・海のゆりかごが 育む生物たち
Summary
TLDRこの動画は、海の植物が二酸化炭素を吸収し、ブルーカーボンの形成に貢献するプロセスに焦点を当てています。宮城県でのブルーカーボンプロジェクトが紹介され、松島湾のアマモバのデータを用いた調査結果が説明されています。東日本大震災後の環境への影響と、その後の自然復活を示すデータが紹介されています。また、伝統的な漁法を使って行われた調査で、様々な小さな生き物が発見され、それらが環境の変化を示す指標になる可能性が語られています。さらに、アマモバの重要性と、干潟という自然の浄化槽としての役割が強調されています。最後に、干潟で見られる多様な生き物と、それらが持つ生態的な意味を紹介し、ブルーカーボン活動の今後の応援を誓います。
Takeaways
- 🌿 ブルーカーボンについて:海の植物が二酸化炭素を吸収し、光合成によって酸素を放出することで、海の青さを保ち、ブルーカーボンと呼ばれる。
- 🌊 東日本大震災の影響:震災によりアマモバの99%が失われましたが、自然の力で30%の回復が見られる。
- 🐚 生物の多様性:松島湾のアマモバが増えることで、様々な小さな生き物が集まってくると期待されている。
- 🎣 伝統的な漁法:菩提寮という漁法を使って、松島湾に住む小さな生き物を調査している。
- 🔍 環境変化の監視:特定の生き物の数が減少することで、環境の変化や気候変動を監視することができる。
- 🦑 世界最小のイカ:松島湾で発見された、およそ1.5cmの世界最小のイカであるヒメイカの存在。
- 🏖️ 干潟の重要性:干潟は天然の浄化槽であり、様々な生き物が生息し、ブルーカーボンを貯めることができる場所。
- 🌱 アマモバの復活:震災で失われたアマモバが、徐々に再生され、豊かな生態系を育んでいる。
- 🐟 生物の共生:イカやエビ、小魚などの様々な生き物がアマモバの葉っぱにくっつき、共生している。
- 🦀 生物の巧妙な生態:エビがハサミを使って捕食し、鉄砲エビが地下に穴を掘るなど、生物が持つ巧妙な生態。
- 🌳 環境保護の取り組み:宮城県でのブルーカーボンプロジェクトが立ち上げられ、環境保護活動が行われている。
Q & A
ブルーカーボンとは何ですか?
-ブルーカーボンとは、海の植物が二酸化炭素を吸収し、光合成によって酸素を放出することで形成される炭素を指します。海の植物は森林と同じように、炭素を吸収して環境に還元することができ、地球温暖化対策に貢献しています。
宮城県で立ち上げられたプロジェクトは何ですか?
-宮城県で立ち上げられたプロジェクトは「宮城ブルーカーボンプロジェクト」です。このプロジェクトは、県内での様々な活動を通じて、ブルーカーボンの効果を発揮する取り組みを推進しています。
アマモバが持つ重要な役割は何ですか?
-アマモバは、海の環境を浄化する役割を持ちます。炭素を吸収し、光合成によって酸素を放出することで、海の生态系统を豊かにし、生物多様性を維持する重要な役割を果たしています。また、ブルーカーボンの吸収にも貢献しています。
東日本大震災による影響とは何ですか?
-2011年の東日本大震災は、海の環境にも大きな影響を与えました。アマモバの99%が失われ、海の生态系统に深刻な影響が及ぶ可能性がありました。しかし、自然の力で徐々に回復し、アマモバの生息地を増やし、生物多様性の回復を促進する活動が行われています。
干潟とは何ですか?
-干潟とは、潮が引いた海岸に形成される沼地のような場所です。自然の浄化槽として機能し、様々な生き物が生息しています。干潟は、海の生态系统の一部であり、ブルーカーボンを貯めることができる重要な場所です。
アマモバが生える条件は何ですか?
-アマモバが生える条件は、特に雨雲が生えやすい砂地です。砂地が豊富であれば、アマモバの生息地が広がり、生物多様性の回復を促進することができます。
伝統的な漁法である菩提寮とは何ですか?
-菩提寮は、昔から松島で行われていた伝統的な漁法です。棒の下に織田と呼ばれる網の塊がついており、エビや小魚などの生き物が逃げ込む性質を利用して漁ります。これにより、松島湾に住む小さな生き物を調査することができます。
環境の変化を知るための調査は何を目的としていますか?
-環境の変化を知るための調査は、特定の生き物の数が減少している場合に、それが環境の変化や大きな気候変動によるものかどうかを把握するために行われています。データを収集し、生態系の変化を監視することが目的です。
エビカニなどの生き物が持つ特徴は何ですか?
-エビカニなどの生き物は、枯れて茶色く変色していく特徴を持っています。また、体が白く、目が小さく、地下に潜って生活する種類もあります。これらの特徴は、それぞれの生き物の生息環境や生息習性に応じて進化したものです。
褒め付きガニの名前の由来とは何ですか?
-褒め付きガニの名前の由来は、その行動が米をつく動作に見えることからとされています。砂の中から餌となる有機物をこし取る様子が、米をつくように見えるため、そのような名前がつきました。
干潟で見られる生き物の多様性とは何ですか?
-干潟で見られる生き物の多様性とは、さまざまな種類の生き物が共存し、互いに関わって生息している状態です。エビ、イカ、小魚など、様々な生き物が干潟の環境を利用して生活しており、その生息空間を確保するために、アマモバや干潟などの環境を守ることが求められます。
Outlines
🌿 ブルーカーボンと海の環境保護活動
第1段落では、世界が注目するブルーカーボンについて語り、宮城県でのブルーカーボンプロジェクトの立ち上げとその活動を紹介しています。海に棲む植物が二酸化炭素を吸収し、環境を守る役割を果たしていると説明されています。また、東日本大震災による影響を調べるためのアマモバのデータを取得し、その復活を目撃する活動も行われています。
🐙 海の小さな生き物たちの生态とブルーカーボン
第2段落では、海の小さな生き物たちの生态と、それがブルーカーボンの吸収に与える影響について述べています。イカやエビ、小魚などの生き物が海のゆりかごであるアマモバの中で共生し、炭素を吸収して酸素を放出することで、海の青さを守る役割を果たしていると説明されています。さらに、干潟という自然の浄化槽で行われている生态系の保護と、アマモバの群生が持つ重要性が強調されています。
🐚 干潟の生態系とアマモバの復活
第3段落では、干潟の生態系とアマモバの復活について語られています。干潟は様々な生き物が育む場所であり、自然の浄化槽として機能しています。アマモバは海のゆりかごであり、ブルーカーボンを吸収する重要な役割を果たしていますが、東日本大震災で失われましたが、現在は徐々に再生されています。この段落では、干潟の豊かな生態系を守り、持続可能な活動を推進する意気込みが伝わってきます。
Mindmap
Keywords
💡ブルーカーボン
💡宮城ブルーカーボンプロジェクト
💡アマモバ
💡干潟
💡環境整体工学研究所(イーテック)
💡菩提寮
💡エビカニ
💡ヒメイカ
💡潮が引いた海岸
💡海のゆりかご
💡震災
Highlights
ブルーカーボンに注目し、海にいる植物が二酸化炭素を吸収している
宮城県でブルーカーボンプロジェクトが立ち上げられており、様々な活動を応援している
環境整体工学研究所(イーテック)が、松島湾のアマモバのデータを震災前から取っている
東日本大震災でアマモバが99%失われましたが、30%にまで回復している
アマモバが増えることで様々な小さな生き物が集まってくる可能性がある
伝統的な漁法である菩提寮を使って、松島湾に住む小さな生き物を調査している
アマモバは二酸化炭素を吸収し、光合成によって酸素を出すことができる
干潟は天然の浄化槽であり、様々な生き物が暮らしている
アマモバは海のゆりかごであり、ブルーカーボンを吸収する役割を果たしている
震災で失われたアマモバが、現在は徐々に再生されている
干潟の凸凹は生き物が作っており、生き物がいなければ平らになる
干潟に住む生き物は様々な種類があり、環境の変化を示す
アマモバが育む命は、豊かな生態系を生み出す
干潟の環境を守り、ブルーカーボンを取り巻く活動に取り組む意気込み
世界最小のイカであるヒメイカがアマモバの葉っぱにくっついて暮らしている
エビカニなどの生き物が、アマモバの環境を守ることで育まれる
干潟に自然に蘇ったアマモバが群生している
干潟の生物多様性は、ブルーカーボンを貯める海の生態系に貢献している
Transcripts
[拍手]
[音楽]
さて2回目の放送となる海の力この
コーナーでは今世界が関心を寄せている
ブルーカーボンに注目しますさあ皆さん
むねさん
森が二酸化炭素を吸うように海にいる植物
などもその二酸化炭素同じように吸収して
いるというのは前回お分かりいただけまし
たようです県では宮城宮城ブルーカーボン
プロジェクトが立ち上げられていますで
このコーナーでは県内での様々な活動を
全力応援していくんです
さあ今回は私たちがあまり見ることのない
海の小さな生き物たちの世界その環境を
守ろうと活動する人たちがいます
どうかなどうかな
メバルですね
[音楽]
エビカニなど様々な生き物
これを調査しているのは
環境整体工学研究所通称イーテックの皆
さん
我々がやってる
活動のですねその一つの効果を見るために
やっております
海の浅い砂場に生えるあまも
海のゆりかごとも呼ばれ生き物の
隠れ家や
産卵場所となっています
いいテックでは
震災前から松島湾のアマモバのデータを
取り続けています
2011年の
東日本大震災は海の環境にも大きな影響を
与えました
こちら
緑色が雨雲があった場所しかし
震災もなんと99%が
失われてしまいました
それでも雨雲が生えやすい
砂地を増やすなどの活動や自然そのものの
力でアマモバはおよそ30%にまで回復し
ています
今回の活動は松島湾に住む小さな生き物に
ついての調査です
モバが増えることでこういういろんな
ちっちゃな生き物が集まってくるんじゃ
ないかなということで続けております
調査は
菩提寮という
昔から松島で行われていた
伝統漁法で行われます
棒の下にですね
織田と言われる
網の塊みたいなものがついてますそこに
ですね色んなエビだとか小魚たちが
逃げ込むそういう習性はですね利用して
取る漁法の一つです
地元の漁師さんに仕掛けてもらった
網を引き上げますその網から生き物を
ふるい落として捕まえます
特に我々が見てるのは
松島に普通にいる生き物たちなんですね
どこにでもいたような生き物の
量を見ることでですね
環境の変化例えば少なくなってきたらこう
いう生き物が少なくなったもっと言うと
大きな気候変動があるんじゃないかとか
そういうことのデータを取るためにやって
おります
この日の調査でもアマモバの様々な生き物
を見ることができました
結構いっぱい
雨物葉っぱと同じ色を隠して隠れているの
はこちらモエビの仲間
この種類のエビは
枯れて
茶色く変色していくとわかりますでしょう
か右側が茶色いのがこれ雨雲で左側が
さっきと同じ種類のこれエビなんです
よ
これが
イメージ
[音楽]
大きさおよそ1.5cm世界最小のイカの
二仲間ヒメイカ
普段はこんな風に雨雲の葉っぱにくっつい
て暮らしています
[音楽]
そう同じ大きさ
[音楽]
このようにイカやエビ小魚など様々な
生き物が共に暮らしていくのに欠かせない
海のゆりかごば
[音楽]
アマモは
陸にある
森林などと同じく二酸化炭素を吸収し
光合成によって
酸素を出します
こうして海に取り込まれた
炭素が海の青さにあやかって
ブルーカーボンと呼ばれているんです
[音楽]
ね
この日は
潮が引いた海岸での調査
こういった泥っぽい絵画は干潟と言われる
んですけどもこれは天然の
浄化槽でもあるんですね
ここでいろんな生き物が暮らして
植物を食べて分解してきれいな状態とか
いい好ましい
健康的な性的がこんな感じでできている
潮が引くと笑われる
生き物にとっても
ブルーカーボンの観点で見てもとても大切
な場所です
[音楽]
ブルーカーボンを貯めてくれる海の生態系
は様々ありますがその中には
干潟も含まれています
[音楽]
今回調査する松島の干潟この
沖には
自然に蘇った雨雲が群生しています
結構広い範囲でありますねだからパソコン
の下にあのもの
証言なんですよねよく見ると水面のところ
葉っぱを出してるんですね
豊かなアマモバに囲まれた
干潟
ここにいる生き物とは
小さな穴からちょっと大きめの穴これね
それぞれ違う生き物が住んでますこういっ
た凸凹は全部生き物が作ってるんですよね
これが生き物がいなければ真っ平らになる
と思う
結構私いろんな干潟行ってますけどもこれ
だけ
凸凹が多い生き物のミストが高い日が
当たってそうそうないと思います
例えばこの
穴に住んでいる生き物は
[拍手]
出てきた出てきちゃったねほら
出てきたねこれはエビですね
片方だけ大きいハサミこれを使って
大きないいます
これは同じ店舗エビの仲間が音を出す様子
[音楽]
聞こえましたハサミを閉じる時になるん
です
[音楽]
穴の中に暮らしている
鉄砲エビ今ちょうど
穴から
穴へと移動していますが実はこの穴は地下
で
繋がっているんだそう
[音楽]
こちらもエビの仲間
潜り光が届かない地下に暮らしているため
体が白くそして目もモグラのように小さい
のが特徴
[音楽]
巣穴を掘る様子がとっても可愛いですよね
[音楽]
さあ続いては
巣穴の近くに
丸い団子状の
砂が
ここに住んでいるのは誰
[拍手]
[音楽]
[拍手]
を食べて
吐き出すんですよ
[拍手]
ーく見てくださいね
砂の中から
餌となる有機物をこし取っていますそして
残った砂の塊を
面白いです
巣穴の周りには
丸い砂があるというわけなんです
[音楽]
[拍手]
ちなみに名前の由来とされているこんな
行動も
漫才しましたよねこれが
米をつく動作に見えることから
褒め付きガニという名前なんだそうです
[音楽]
[笑い]
泥状の穴から出てきたのは
また別の種類の
鍵
大和さん
ほら数多くその姿を現しているのが
ヤマトにこの紙の特徴は
[音楽]
目のところに
溝があるのわかりますか
溝があってそこに収まるんですよ
泥の中から
鳥などの天敵がいないか見渡せるよう長い
目を持っています
目が合ってます
さあこのように様々な生き物の命を育む
干潟そして見つけました
ちょうど今ここにその
去年
種が落ちて
芽が出た新しい山も
子供ですね
だから見た目には生き物いないように見え
ますけどもとか海藻がね生えていろんな
生き物が実は暮らしてるって事ですねで
豊かな整体焼きが出来上がってくるんです
私たちの本当に身近な干潟にこれだけ多く
の生き物がいるんだねしかもみんな
いろんな
種類の
[音楽]
種類もいましたし
浄化をさせるためにみんなでこう頑張っ
てるんだね
あれだけの生き物がいればあれこそが
アマモバが
育んだ
命なわけですよねそのアマモバというのは
海のゆりかごでもありますし
ブルーカーボンを取り込むそんな役割を
持っていますそのアマモバが松島では震災
でほとんど失われましたが今はだんだん
再生されつつあるということなんですよね
この豊かな生態系を生み出すそういった
アマモバそして
干潟といった環境をこれからも守っていき
たいなというふうにこの姿を見ると思い
ますよねこれからも
ブルーカーボンを取り巻く様々な活動と
それにて取り組む皆さんをこのコーナーで
は応援していきます以上海の力でした
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