【感動する話】会社で結婚報告をした中卒の俺。課長「お前の相手は絶対バカでブスw」俺「後ろ..」そこには鬼の形相をした美人社長が仁王立ち。その後、衝撃の展開に..【スカッと】【朗読】
Summary
TLDRこの物語は、主人公が社会経験豊富ながら学歴が中卒であるために遭遇する様々な偏見と困難を描いています。職場でのパワハラや不満、そして人生の岐路で的重大な選択を通じて、主人公は自己の価値を証明し、最後に社長の孫娘との結婚を経て、社会的地位を獲得します。偏見に挑む姿と、真実の愛に恵まれる彼の物語は、人々の心を打つものです。
Takeaways
- 😠 スクリプトの主人公は、学歴や見た目を理由に侮辱され、自信を失うことなく自己肯定的な姿勢を保ちます。
- 👨💼 主人公は社会経験豊富で、学歴を問わず実力を持っていることにより、職場で評価されることもあります。
- 🏫 主人公の高校進学は、偶然の事故により不可能となり、彼の進路に大きな影響を与えます。
- 👴 主人公は事故で知り合った老婦人を救い、その後の人生に重要な人物となることがあります。
- 💼 主人公は職場でパワハラや不当な扱いを受けることもあり、自分の信念を守るために立ち向かいます。
- 👥 主人公は職場の人間関係に悩む一方で、自分の正しい行動を支持してくれる同僚もいます。
- 🚀 主人公は自分の能力を証明し、中卒ながらも主任の地位にまで昇進することができる才能を持ち合わせています。
- 💔 主人公の上司は、彼の結婚とパートナーの社長である京子に対して、偏った見解と侮辱的な言動を示します。
- 🎉 主人公と京子の結婚は、職場で公開され、周囲からの祝福と認められ、そして報道されることになります。
- 🤝 主人公は、学歴や社会的地位にとらわれず、京子と共に平等で真摯な関係を築いていくことを心に誓います。
- 🔄 スクリプト全体を通して、主人公は逆境を乗り越え、自己成長と爱情の重要性を体現するストーリーを展開します。
Q & A
主人公がなぜ高校進学を断念したのですか？
-主人公は高校進学を断念したのは、中学卒業後に受験の日、交通事故を目撃し、老婦人を救うために試験に遅れ、試験を受けることができなかったためです。
主人公が救った老婦人の孫は誰ですか？
-主人公が救った老婦人の孫は天川京子さんで、後で主人公の人生に大きな影響を与える人物となります。
主人公はなぜ最初の会社を辞めましたか？
-主人公は最初の会社を辞めた理由は、上司からの嫌がらせとパワハラが酷すぎるため、京子からのスカウトを受けて転職したとおりです。
主人公が京子さんとの出会いが持つ意味は何ですか？
-主人公と京子さんの出会いは、主人公の人生に転機をもたらし、その後の結婚やキャリアアップにつながる重要な出会いでした。
主人公が京子さんと結婚するまでの過程で、何が最も大きな障壁でしたか？
-主人公が京子さんと結婚するまでの最大の障壁は、社会的地位や学歴の差、そして京子さんの一族からの受け入れでした。
主人公が梅津課長との対立の原因は何ですか？
-主人公が梅津課長との対立の原因は、梅津課長が行った学歴や社会的地位に基づく差別的な発言と、主人公に対する誹謗と中傷でした。
梅津課長は主人公に対して何をしたのですか？
-梅津課長は主人公に対して、学歴や外見を理由に誹謗中傷し、さらに主人公の妻を侮辱する暴言を放ったのです。
主人公が梅津課長に対してどのような対応をしましたか？
-主人公は梅津課長に対して、自分の妻を侮辱されることを許さず、直接抗議し、謝罪を求めた挙動をしました。
梅津課長の最終的な結末は何ですか？
-梅津課長の最終的な結末は、周囲からの信頼を失い、契約社員に降格され、契約が切られる可能性に直面することです。
主人公のキャリアアップと結婚を妨害しようとした梅津課長の動機は何だと考えられますか？
-梅津課長の動機は、自分の学歴や社会的地位に対するコンプレックスと、主人公の成功に対する羨望と嫉妬が考えられます。
Outlines
😤 学歴と社会的評価
主人公は学歴が高くないことが社会での評価に影響を与えることを経験しています。彼は社会経験は豊富だが、学歴が低いためにもてはやされない状況に直面しており、自分の価値観と社会の価値観とのギャップを感じています。
🚶♂️ 事故と勇気
主人公は高校入学試験の当日、道を渡る老婦人を暴走する車から救うために試験に遅れ、結果として試験を欠場することになります。この行動は彼の勇敢さを物語るが、同時に彼の運命にも大きな変化をもたらします。
🙇♂️ 感謝と拒否
事故で救った老婦人の孫の女性が主人公に感謝を表明し、彼女の祖父が高校校長や教育委員会に影響力を持っていることを明かします。しかし、主人公は特別な救済措置を受けることを断り、自分の道を歩きたいという意志を示します。
🔨 職場での挑戦
主人公は食品会社で働くことになり、会社内で多大な努力を通じて認められるようになります。しかし、職場でのハラスメントや不満を経験し、自分の信念を守るために立ち向かう必要があります。
🗣️ 正義の言葉
職場で上司の不当な言動を阻止するため、主人公は勇敢な発言を行います。その結果、職場環境が改善し、ハラスメントを受けていた女性社員も支援を受けるようになります。
🤝 再会と転機
主人公は以前助けた老婦人の孫、京子と再会し、彼女からの転職の提案を受け入れます。新しい職場での挑戦と成長が彼の人生に新たなページを開きます。
💼 キャリアアップと人脈
主人公は京子の会社で働くことでキャリアアップに成功し、周囲からの評価を得ています。しかし、学歴や社会的地位に左右されることなく、自分の信じる道を歩むことを心がけています。
💑 結婚と挑戦
主人公と京子の結婚が決まり、職場での立場も変わっていく一方で、梅という課長からの嫌悪と挑戦に直面します。結婚発表までの期間を利用して、自身の力で評価されるよう努力します。
🗣️ 侮辱と対峙
梅が主人公の妻を侮辱する場面があり、主人公は冷静に対処します。しかし、社長である京子の登場により、梅は自分の過失に気づき、謝罪を迫られます。
🎉 結婚発表と未来
主人公と京子の結婚発表が行われ、周囲からの祝福を受けます。梅は自分の失言の結果、職場から追放され、主人公はこれからの人生に向けて前向きに生きることを決意します。
Mindmap
Keywords
💡学歴
💡社会経験
💡パワハラ
💡転職
💡人脈
💡侮辱
💡キャリア
💡社会的地位
💡自己肯定感
💡結婚
Highlights
主人公は低学歴ながらも社会経験豊富で、自身の価値を自覚しています。
学歴と評価の価値について、主人公は社会の偏りを感じています。
主人公の両親は真面目で、経済状況は余裕はなく、教育への投資は限られています。
高校進学を諦めた経緯と、その決断に対する主人公の葛藤。
主人公は高校進学を諦め、社会人として働くことを選んだ理由を説明。
主人公は高校進学を妨げた事故の詳細を思い出し、その影響を深く感じています。
主人公は老婦人を事故から救出する行為で、高校の受験機会を失いました。
主人公は老婦人救出後の状況と、その影響に対する自己評価が高いです。
主人公は老婦人からの感謝と、彼女の孫からの支持を受けています。
主人公は老婦人からの特別な受験チャンスを断り、自分の道を選んだ理由を説明。
主人公は食品会社で働くことになり、社会人としてのキャリアをスタートさせます。
主人公は会社でのパワハラ問題に直面し、正義感から立ち向かいます。
主人公はパワハラ問題に対する自己の行動が評価され、キャリアに影響を与えることを意識しています。
主人公は自分のキャリアと人生を学歴に左右されず、自己肯定感を持って生きることを決意します。
主人公は京子との出会いとその後の展開、そして結婚する決定を通じて、人生の転機を迎えます。
主人公は梅津との対立とその後の報復行為、そしてそれに対する自己の立ち居振舞いを振り返っています。
主人公は梅津からの嫌がらせに直面し、そのストレスと対処方法を考える中で成長しています。
主人公は梅津との最終的な対決と、その後の梅津の落ち込みを経験し、自己の強さを見出す。
主人公は京子との結婚発表を前倒しし、その影響と周囲の反応を経験しています。
主人公は披露宴の準備とその後のキャリアへの影響、そして自己の生き方に対する考え方を明かしています。
Transcripts
00:00お前みたいな低学力くと結婚する女はまず
00:05知恵ってものがないまとな男からは見て
00:10もらえないレベルのドブスで確定だ大方
00:15階段の登り降りにも苦労するほどのデブで
00:19俺より年植えたとしても驚かんねバカで
00:24ドブスでデブのババそれがお前の嫁だ
00:32妻を侮辱され怒る俺に向かい課長はさらに
00:37ひどい言葉で妻を侮辱して挑発を繰り返し
00:42た気がつくと俺の妻でもあり社長でもある
00:47女性が近づいてきており課長の侮辱を耳に
00:51して怒りに震えてい
00:54た怒りを爆発させる社長が俺の結婚相手
00:58だったと気づいた課長は蒼白になって許し
01:02を会うがその謝罪が聞き入れられることは
01:06なかっ
01:08た俺は酒
01:11秀俊中卒で働き始めた俺は今年28歳と
01:17なり途中で働く会社を変えながらも会社
01:21勤めを続けて
01:23いるストレートで大学を卒業した場合働き
01:28始めるのは歳からになるが俺は15歳の時
01:34から働いているので現時点で同い年の大卒
01:38より倍以上の社会経験があることに
01:42なるしかしいかに社会経験が長くても学歴
01:48が優先して評価される場面は多く俺より
01:52遅く会社に入ってきた高卒や大卒の人間が
01:56俺よりいい給料を得るのをずっと見てき
02:00た俺はそのことに心から納得はしていない
02:05がそういう序列を前提として社会が長年
02:09維持されている以上俺1人が文句を言った
02:13ところで変えられるものでは
02:16ないそもそも俺は中学の頃に世の中がそう
02:21したものだということは理解していたし
02:24そのために少なくとも高校までは出て
02:27おこうという意識を持っていた
02:32俺の家庭は極端に貧しくはなかったが余裕
02:36があるというほどの経済状況でもなく早い
02:40段階から大学進学させるのは難しいと言わ
02:44れてき
02:45ただからせめて高校までは出ておいてその
02:50先は社会に出てから懸命に働くことで人生
02:55を作っていくしかないと俺は早い段階から
02:59自覚して
03:02俺の両親は共働きで家庭を支えてくれてい
03:06たがそれで子供を大学にやれないという
03:10ことは世間的に見れば稼ぎの悪い夫婦と
03:14いうことになるのかもしれ
03:16ないしかし俺の両親はずるをせず全頭に
03:22生きることが何より大切と考えるような
03:25性格で損と分かっている状況でもそれを
03:29受け入れて生きてい
03:31たそういう真面目な両親にまっすぐに育て
03:36られた俺がせめて高校までは出させて
03:40くれようとした両親の思いに反し中卒で
03:44社会に出ることになったのにはそれなりの
03:47わけがあっ
03:49た俺は中学での成績はトップクラスの新
03:53学校を目指す上位グループには食い込め
03:56ないまでも平均よりは分にいいものだった
04:00ので工業系でも商業系でも就職を前提とし
04:05た高校には楽に入れると思われてい
04:10た俺自身金のかかる塾には通えずともその
04:15くらいの成果は出してみせると早い段階
04:19から受験勉強に取り組み万全の体制を整え
04:23てい
04:25た俺は子供の頃から機械や電気系統の知識
04:30に興味があったのでハードウェアの製造
04:33関連の仕事につつけるよう工業高校を
04:37目指すことに決めてい
04:39た進路を決めるのも早ければ成績は十分で
04:44準備も起らなかっ
04:47たそんな俺が高校に進めなかったのは俺の
04:51努力と全く関係のない状況に巻き込まれた
04:55ことが原因だっ
04:58た
05:00当日しっかり睡眠を取った俺は必勝の確信
05:04を胸に受験会場となる高校に行くため駅に
05:09向かってい
05:10た駅に入るには広い道路を横切る横断歩道
05:15を渡る必要があっ
05:17た利用者の多い駅なのでその日も早朝から
05:22通勤や通学に向かう人がたくさん集まり
05:25出してい
05:26た俺と同じで受験目的と思われる気負った
05:31表情の同年代の学生たちも何人もい
05:36た俺が横断歩道前に着いたタイミングで
05:40歩行者信号が青点滅を始め時間に余裕は
05:45あったので俺は一旦横断歩道前で
05:48立ち止まっ
05:50たすぐに周辺に次の青信号を待つ人だかり
05:55ができ始め
05:57たその時俺のすぐ右側に肝の姿の老婦人が
06:03立ち止まるのが見え
06:05た上品な感じのするその女性は信号が
06:09変わるまでの間に何何度か腕時計に目を
06:13落とし時間を気にしている風だっ
06:17たほどなく信号が青になるとよほど先を
06:22急いでいたのかその老婦人は俺より先に足
06:26を車道に踏み出していた
06:30その時突然右側から合音が聞こえてきて角
06:35を曲がって現れた黒いスポーツカーが目の
06:39前の横断歩道に向かって突進してきている
06:42のが目に入っ
06:44たおそらくスポーツカーの運転手が角を
06:48曲がった瞬間車道側の信号が赤になった
06:53くらいのタイミングだったはず
06:56だそれから1泊置いて歩行者信号が青に
07:01なってるのだから運転手には赤信号を確認
07:05する時間が有に数秒はあったはずだっただ
07:10がその車は減速するどころか逆に急加速し
07:15て交差点に突っ込んできてい
07:18た運転手によほど急がねばならない事情が
07:23あったのかどうか俺には分から
07:26ない確実なのは車がさらに加速しながら
07:31交差点を突っ切るつもりでいることと俺の
07:34眼前には横断歩道に足を踏み入れた老婦人
07:39がいるということだけだっ
07:42た俺の体は勝手に動いていたほんの2m
07:47足らず前にいた老婦人の前に回り込み前
07:51からその体を抱きとめるようにして歩道に
07:55押し戻すとし
07:57た俺には数の時間があったように思えたが
08:02実際は一瞬のことだった俺は老婦人を庇い
08:07暴走者に引かれ横断歩道に倒れ込み意識を
08:11失っ
08:13たやがて目を覚ました俺は自分がベッドの
08:17上にいて体が動かせない状態になってい
08:21た最初は鎮痛剤の影響もあって状況が把握
08:27できなかったが俺がを覚ますまで突きそっ
08:30てくれていた両親から事情を聞かされ
08:34た暴走者はすぐに通報を受け警察に御用と
08:39なったらしかっ
08:41たどうやら運転手は違法な薬物を利用して
08:45いたらしく信号がまともに判別できていた
08:49かも怪しい状態らしかっ
08:52たベッドの横に片がちぎれた鞄が置かれて
08:57いるのを見た時俺はようやく自分が受験
09:01直前だったことを思い出し
09:04た俺がそのことを口にすると両親は少し辛
09:10そうな顔をして今回は仕方なかった今は
09:15あまり考えずに体を休めなさいと言った
09:19のみだっ
09:20ただがもう鎮痛剤の効果からほとんど覚め
09:25ていた俺は自分が受験の機械を逃したこと
09:29を十分に理解してい
09:32た改めて事故の状況を断片的に思い出し
09:38そこでようやく自分が押し戻した老婦人の
09:41ことに意識が向い
09:44た両から俺が助けた老婦人は歩道にいた人
09:49たちが抱きとめたのでかすり傷1つなく
09:52済んだと聞けた瞬間俺は受験機会を逃した
09:58ことを仕方ないことだと受け入れてい
10:02たちなみに俺の体は右肩周辺が内出血して
10:07いることを覗けば細かいかり傷が多数ある
10:11だけで障害が残るような大怪我はせずに
10:15住んでい
10:16た母は運がいいのか悪いのかと負傷してい
10:21たが俺が意識を取り戻すまでは相当心配し
10:26ていたはずで目尻にははっきり涙の後が
10:30残ってい
10:32た医者は念のため脳にダメージが残ってい
10:36ないかの精密検査は必要だがそれで問題
10:40なければ数日で退院できると受け合いて
10:44くれ
10:45た翌日俺が脳の検査から戻ると病室に俺が
10:51助けた老婦人と俺より少し年上かと見える
10:56女子学生が待っていた
10:592人は俺に駆け寄り事故から助けてくれて
11:03ありがとうと何度もお礼を言ってくれ
11:07た女子学生は老婦人の孫でおばあちゃん子
11:12だったらしく俺を祖母の命の恩人だと言っ
11:16て感謝してくれ
11:18た俺の右手は固定されていたので天川教子
11:23と名乗ったその女子学生は俺の左手を包む
11:27ように握り本当にありがとうと何度もお礼
11:32を言ってくれ
11:34た直接丁寧な感謝の言葉を聞けたことで俺
11:38は改めて自分がしたことは正しかったと
11:43確信することができてい
11:46た高校の受験に向かっていたところだった
11:50と伺いました今回のことで受験ができなく
11:54なってしまったのなら再度受験の機会が得
11:58られ
12:00できることは何でもし
12:02ます夫人はそう言って俺の受験する予定
12:07だった高校の校長や教育委員会の関係者に
12:11直接相談させてほしいと申し出てくれ
12:16たあかさな言い方を避けてはいたが夫人は
12:20どうやら結構な人脈を持っているらしく俺
12:24の受験について特別な措置を取らせること
12:28もて不可能ではないという言い方をしてい
12:33た孫の京子さんも是非そうしてくださいと
12:38俺に強く訴えてき
12:40た大変ありがたい申し出だったが両親とも
12:45相談の上俺はこの申し出を辞退させて
12:48もらうことにし
12:50た俺は過去運悪く試験直前に体調を崩して
12:56受験機会を逃した受験生が任したり第一
13:01志望校を諦めて別の学校に行ったなんて
13:05事例が多数あることを知ってい
13:08た中にはきちんと家を出ていたのに事故に
13:13よる交通期間の遅れで受験ができなかった
13:17なんて事例もあると
13:19聞く彼らには何ら日があったわけでもなく
13:24単に運が悪かっただけだだがそんな彼らの
13:29多くが特別な救済措置を受けることは叶わ
13:33ずその運命を受け入れて生きて
13:37いるいかに俺が人命救助したとはいえここ
13:42であの老婦人の人脈に頼って特別な措置を
13:46願い出るということに自分だけが密かに
13:51特権を行使するような居心地の悪さを俺は
13:55感じてしまってい
13:57た仮にこれで高校に行けたとしても俺は
14:02きっと在学中も卒業した後もずっとどこか
14:07にモヤモヤした感情を抱えることになる
14:11そんな気がし
14:13た我ながらバカな選択だと
14:17思うそう言いながら両親に俺の考えを
14:21告げると両親は苦笑しながらも多くは言わ
14:25ず俺の選択を支持してくれた
14:29父はお前をそう育てたのは俺だからなと頭
14:34を書きながら呟いていたの俺はよく覚えて
14:40いる俺が老婦人の申し出を辞退すると
14:44伝えると老婦人も孫の教子さんも驚き
14:48考え直してほしいと何度も言ってくれたが
14:53やがて俺の意思を理解してくれ
14:56た今後何かあったらたえ何年後でもいいの
15:01で相談して欲しいできることがあれば何で
15:05も
15:06するそう夫人は約束し連絡先を書いたメモ
15:11を残して去っていっ
15:14た孫の京子さんは俺の退院前に再度やって
15:19きてくれ
15:21た彼女は祖母を助けたことが俺の人生に
15:26大きな影響を与えてしまったことを
15:29心苦しく思っている様子だったが俺がこれ
15:33で何か損をしたとは全く思っていないと
15:37強く言うと感銘を受けた様子だっ
15:41た君は私より年下なのに何十年も生きた人
15:47みたいに強い
15:49ね彼女はそう言って病室から去っていっ
15:55たその後念のため受験日程が高校には
16:00どんなところがあるか調べ浪人する可能性
16:04も検討した上で最終的には中卒で働くこと
16:09を決断してい
16:11た調べてみれば世間で中卒で働いている人
16:16は意外と多数いたし中には早くに技術を身
16:21につけて起業したりそれなりの地位につい
16:25ている人もい
16:27た結局は本人のやる気次第だと俺は確信し
16:33少しでもまとまった金を得て両親を楽に
16:38できる就職の道を選ぶことにし
16:41たこうして俺は地元で人員不足に悩んでい
16:46た食品会社に入り働くこととなっ
16:50た高卒も多数就職していたその会社は現場
16:55要員を発していたこともあり俺がすると
16:59簡単な面接だけですぐに採用してくれ
17:03た事前試験をしたところで長期間安定して
17:08働いてくれるかどうか確実に見極めること
17:12は不可能なのだから採用を優先して働いて
17:16もらいながら見定める方針の会社だったの
17:19だと
17:21思う俺は自分が望んでいたハードウェア
17:25関連の仕事にはつけなかったがだからと
17:29言って手を抜いたり不平を言うことなく
17:32会社でも1番の若手で1番の定学歴として
17:37扱われながらも懸命に働い
17:41た会社にはいろんな人がいて学歴など関係
17:45なく若いのに大変だなと気遣ってくれる人
17:50もいれば高校も出てないのかよと馬鹿にし
17:54てくる人もい
17:56たこの頃になるとすでに両親がこれまでし
18:01てきた苦労話についてもかなり理解できる
18:04ようになっていたので俺は多少の侮辱を
18:08受けた程度で取り乱すことはなかっ
18:12た高校に行けなくなるという結果を招いた
18:16にも関わらず俺は自分が受験の日にとった
18:21行動に自分で納得し満足して今を生きる
18:25ことができていた
18:29この経験から俺は目先の計算ではなく心の
18:34底で納得することを優先して生きる方が
18:37結局は自分にとって楽な人生になるという
18:41ことを実感してい
18:43たこれまでずっと両親が生き方を曲げ
18:48なかった理由を体感したことで俺は人の
18:51言動で精神が動揺することがほとんど
18:55なくなってい
18:56ただからえ上司だろうが客先の人間だろう
19:01が極度に理不尽な物言いをされた時は
19:05決して引くことなく自分の考えを伝える
19:09ようになってい
19:10たこうした態度でいると若いのに筋が通っ
19:15ていて大したものだと評価してくれる人も
19:18いれば低学歴のくせに口だけ達しとか単に
19:25生息なつらしやがってみたいに罵倒され
19:29こともあっ
19:30た結局自分のこの性格は変えようがない
19:35ものらしかっ
19:37たやがて俺も23歳になり車内で一通りの
19:43仕事ができるようになってい
19:45た大卒ならまだまだ仕事を覚え始めた程度
19:50の年齢だがすでに歳から働いていた俺は
19:55社内では中堅社員のような立位となって
20:00ある時車内の飲み会の席で上司が女性の
20:05侵入社員に威圧的な言動を繰り返すのに
20:09我慢ならずつい横から口を出してしまって
20:14い
20:15たその女子社員は高卒で大人しくやや
20:19引っ込み事案だったが仕事についてやる
20:23べきことをきちんとこなすような子だっ
20:26たこの時はたまたま神経質な部長の近くに
20:32この女子社員が座っていてあまり自分から
20:35喋らないうきな性格について酒に酔った
20:39部長が説教を始めてしまったの
20:43だこの部長も最初は元気がないな程度の
20:48言い方だったのだが徐々にもっとはっきり
20:52喋れとかつまらない女だなどと因縁をつけ
20:57始めた
20:59女子社員の方はまだ未成年ということも
21:02あり酒を飲むわけにもいかずシラフのまま
21:07ただただすみませんと繰り返していたが
21:11ついに黙りこくってしまったの
21:15だ俺たちも最初は軽く冗談を挟むなどして
21:20緩和しようと試みたのだがその度に部長
21:24から怒鳴られやがて皆が黙り込んでしまい
21:28気は最悪なものになっていっ
21:31た女子社員もうんざりしてもう私帰ります
21:36と言って立ち上がろうとした時部長がまだ
21:40話は終わってないと言って腕を掴んで強引
21:44に座らせ
21:46た女子社員が痛いと口にしたが部長は完全
21:51に目が座りついにパワハラ間のことまで
21:55口走り始め恐怖を感じた女子社員は目に涙
22:00を浮かべるまでになっ
22:02たせっかくの飲み会なのだからとできる
22:07限り場の空気を保とうとしていた俺だった
22:10がもう黙っていられなかった部長これ以上
22:15やったらハラスメント窓口に訴えます
22:18よ俺は最初に結論を口にしていた本気だっ
22:24たさあかい今なんつった
22:29案の定ブレーキの壊れた部長は俺にも
22:32噛みついてきたがこの程度で同じ俺では
22:36なかっ
22:37た録画録音こそしてませんが今の言動は
22:41問題だって言ってるんですよその年で未
22:45成年の女性にそんな幼稚な嫌がらせを
22:49恥ずかしくないんです
22:51か俺は俺で多少酒の影響があったのかも
22:56しれない普段より少しきつめの言葉を使っ
23:00てしまっていたが頭の芯は冷静だっ
23:04たこの部長は汚しにたけたタイプだったの
23:08で社内評価が下がる可能性のある話をさ
23:12れれば引き下がると俺は計算してい
23:16た案の定部長は急にはれが悪くなりその場
23:21はそれ以上荒れることはなかったものの
23:25後日俺は陰な復讐を受けることになっ
23:30た部長のやり方は高勝で決して俺を狙って
23:35いる形は見せないものの遠回しに俺の仕事
23:39が進まなくなるような工作を必要に
23:43繰り返してき
23:44たそのやり方が遠回しであるがゆえに
23:49巻き込まれて迷惑する人が増え始め俺は
23:53ひどく疲れを感じるようになっ
23:56た段の社員はそのことを気にして俺を
24:01気遣ってくれたが俺はあくまでこれは俺と
24:05部長の問題だとして気にしないように言い
24:09聞かせ
24:11たそんなことが続いたある日俺は連日の
24:17部長からの嫌がらせに疲れ帰宅途中で外食
24:21しようと思い繁華街に立ち寄ってい
24:25た目的とする店に向かう途中で部長と決定
24:30的に対立するきっかけとなった居酒屋の
24:34そばを通りかかりついあの日のことを
24:38思い出して足を止めてい
24:41た再度思い返してみてもあの日はあーする
24:45しかなかっ
24:46たもし俺があの時部長と対立するのを避け
24:51て女性社員が誹謗中傷され続けるのを
24:55眺めるような選択をしていたら俺は今と
25:00比較にならないほどの後悔に苛まれていた
25:03はずなの
25:04だ結局こうしかできないんだなと小さく
25:10呟いて歩き始めた時背中に酒井さんですよ
25:15ねと声がかかっ
25:17た声がした方を振り返ると俺と同年代と
25:22見える女性がいて手を振りながら近づいて
25:26きてい
25:27た繁華街だったこともあり何かの飲み会で
25:31幹事でもした時店の女の子に覚えられてで
25:35もいたのかと思ったが女性の格好は
25:39仕事帰りのそれで酒場で働いている女性と
25:43は見えなかっ
25:45た酒井さん覚えてくれてますか私京子です
25:51天川京子ほらずっと前に祖母を事故から
25:56助けてもらった時であった
26:00あああの時のあの実は私こないだこのお店
26:07であなたの姿をお見かけしたん
26:10ですそう言って京子は俺が足を止めていた
26:15居酒屋を手で示したそうでしたかですが
26:20この前ということはええあなたが女性を
26:25かばって上司っぽい方とやり合っていた時
26:29ですまいったなまさかあんな場面を
26:33知り合いに見られてたなんてお恥ずかしい
26:37限りですどこが恥ずかしいんですか私この
26:42居酒屋の料理が好きでたまたまあの時も
26:45カウンターにいたんですが女性がひどい
26:49暴言言われてるのが聞こえてきてあんまり
26:53ひどい状況だから一そう私が文句言って
26:57やろうかって思ったんですあああそうだっ
27:02たんです
27:03か俺は京子が飲み会の席で暴言を吐く部長
27:09に挑みかかろうとしていたと聞きその
27:12痛ましさに驚いてい
27:14た事故当時京子は祖母のことで同点してい
27:19たしまた俺に対する追いも感じていたせい
27:23でかなり大人しい女性に感じていたが真は
27:28かなり激しいものを持っている女性だった
27:31の
27:32だろうだけど酒井さんがきっちりあの中年
27:37男をロパして抑え込んでたのを見て
27:40すっきりすると同時にぶれない話の仕方と
27:44か口調があの時祖母を助けてくれた人に似
27:48てるなって感じておかもあったので間違い
27:53ないって思ったん
27:55ですあの場で俺のことに気づいてたんです
27:59か
28:01ええその後の会話であなたが酒井さんて
28:05呼ばれてるのを聞いて確信しました本当
28:09ならその場で声をかけたかったんです
28:12があの時場が冷え切ってましたからね
28:18ええあそこで私がいきなり声をかけたら
28:22目立ちすぎると思って転されるタイミング
28:26でどうかと思ですが最後まで皆さん集団で
28:31出ていかれたものでとうとう声をかけられ
28:35なくてでもこの辺りの店を利用されるの
28:39ならこの近くでまた会える機会があるかも
28:43しれないと思って気にかけていたん
28:47です口ぶりからして京子はかなり意識的に
28:52俺のことを探してくれていたらしかっ
28:55たあの時は子さんがいたことに全く気づき
29:01ませんでした病院の時とは全く印象が違っ
29:05ておられて到底わかりませんでした
29:09よ病院では私まだ高校生で制服も着てまし
29:15たからもうすっかり年を取りましたもの
29:19ねそんなことはありません男性と違って
29:24女性は着るもの1つで見違えますから
29:28さんがこんな美しくなっておられたから
29:31まさかと思って見逃したんですよ
29:35ああ酒井さんもすっかり口がお上手になら
29:39れたみたいね
29:41いえ俺はこういう時は本当に思ったこと
29:45しか言いません
29:46よそうだったわねあなたは最初に会った時
29:52から本当に自分が思ったことだけを口にし
29:56てその代わり1度口に出したら負けない人
30:00でし
30:01た頑固というか融が効かないんですよ
30:07正しいと思うことを曲げないんですから
30:09それはとても良いことです
30:13よ真正面から褒められて悪い気はしなかっ
30:17たがここでいつまでも立ち話しているわけ
30:21にはいかなかっ
30:22た俺が思い切って彼女を食事に誘うと子は
30:28を待っていたかのように応じてくれ
30:31たそしてこの夜を境いに俺の運命は大きく
30:37変転することとなっ
30:39たまず俺はそれまで働いていた会社を辞め
30:44転職することになった転職先はなんと京子
30:49が経営している会社で工業機会を製造する
30:53大会社だっ
30:55たかつて病院で教の祖母から最受験の
30:59チャンスを作れるかもと申し出を受けた時
31:04彼女の持つ人脈がなならぬものだとは俺も
31:08感じてい
31:09た京子の家は祖父の台から大手機械
31:13メーカーの経営権を持っており京子も最近
31:18になって父から社長の座を受け継いだ
31:21ところだったの
31:23だ俺が居酒屋で言い争っていた部長から
31:28嫌がらせを受けている話をした途端京子は
31:32そんな不毛な争いで消耗することはない
31:36よければうちに来てほしいと俺を強く
31:40スカウトし始め
31:42た兼ねてよりハードウェアを扱う会社で
31:46働きたいと思っていた俺にとっては理想的
31:49な提案だったがこの時も俺はこれは不高成
31:54な特権に当たらないのかと迷いをしまっ
31:59ただが俺のそんな性格を知り尽くしている
32:03教子は私は常に誠実な人材を求めていて
32:09あなたのような人柄の人物なら出会って
32:12すぐにスカウトしてきたと言い俺の迷いを
32:16吹き飛ばしてくれ
32:17た俺はとにかく俺を雇ってみて使いどが
32:23ないと思ったら容赦なく首にしてくれて
32:26構わないという条件で
32:28彼女の申し出を受けることにし
32:31たその数日後転職の根回しを終えた俺は
32:36部長に次表を提出してい
32:39た今後も俺を散々になるつもりでいた部長
32:44は表し抜けした表情だったが邪魔者がい
32:48なくなると考えたのかその後はすっかり
32:51上気元になってい
32:53た後日聞いたところでは俺がた後は職場の
32:59空気が悪くなって若手がどんどんやめてい
33:02てあの部長からパワハラされた女子社員も
33:07退職していった
33:09らしいただし彼女は俺が思っていたよりも
33:13親で退職するまでの間に部長がしていた
33:17パワハラ言道を他の女子社員とも連携して
33:21録画して退職する際に社長に提出していっ
33:26たらしい
33:28部長は上層部から追求を受けることとなり
33:32どうにか攻殻はまかれたもののいつまた
33:36自分の言動が録画されるかわからない恐怖
33:40からすっかり元気がなくなり部下にも敬語
33:44を使うようになっているらしかっ
33:47た決していい状態とは言えないが部長が
33:51応募を働かなくなったことだけは良かった
33:54と俺は少しだけアドした
33:59そして俺は京子の会社に入り働き始め
34:03た俺は入って短期間で必要な仕事を覚え
34:09活躍し始めたことですぐに周囲から認め
34:13られるようになっ
34:15たすぐに首になる恐れがなくなった頃合い
34:18で俺は京子の自宅に招かれあの時事故から
34:23救った老婦人と再開し
34:26たこの時俺は教子の部下としてではなく
34:31過去の恩人として招かれ老婦人を交えて
34:35楽しく歓談することができた老婦人は色々
34:41あったとはいえ俺が教子のスカウトを受け
34:44しっかり能力を発揮して働いていることを
34:48心から喜んでくれ
34:51たこれでようやく彼女が心に抱えていた俺
34:56に対するのようなものも解消できたのでは
35:00ないかと感じ俺もようやくすっきりする
35:04ことができ
35:05たその後も俺は檻に触れて老婦人に招か
35:10れる機会があり立場を超えて教子とも会話
35:14をする機会が増え自然にその関係は男女の
35:19交際に発展していっ
35:21た本来なら歴代の経営者一族と中卒の社員
35:28など交際すら認められることは難しい間
35:32からだが一族に絶大な影響力を持つ老婦人
35:38の後ろもありほどなく俺たちは結婚する
35:42ことも認められるようになった俺は自分と
35:47自分の会社の社長である京子との関係好評
35:51にはかなり慎重だった大会社の社長である
35:56京子がの情を隠しているなんて噂が立てば
36:01ろなことにならないのだから本来ならすぐ
36:04にも発表すべきところだっ
36:07たただ俺はそこに少しだけ時間的な猶予が
36:13欲しいと願い出てい
36:15たまだ俺が入社して数年しか経っておらず
36:20車内の立場もようやく基礎が固まった程度
36:23だっ
36:24たこれで結婚を発表し俺が心でもしよう
36:29ものなら周囲は社長の七光と俺をやゆする
36:34ことが目に見えている俺はあと少しだけ
36:38時間を置いて社長の助けがなくとも
36:42しっかり仕事をこなせることを社内に浸透
36:45させておきたかったそうすればその後俺が
36:50実力で昇進して妙な噂を立てられたとして
36:54もそれを正面から粉砕するだけの今日
36:58備えることができる俺は総教子に話し入籍
37:03はするが披露宴とかの世間向けの
37:06セレモニーまで少しだけ時間をもらいたい
37:09と願い出た俺は京子がどんな反応をするか
37:14かなり緊張していたのだが彼女はきっと
37:18そういうと思ってたわと戦国承知といった
37:22様子で受け入れてくれ
37:25たこうして得たが時間的な猶予を使って俺
37:30は仕事に邁進した元よりやりたかった
37:34ジャンルの仕事ということもあり俺は順調
37:38に成果を上げてい
37:40ただが俺は教子との結婚を発表する前に
37:45できれば主任とかの肩書きでもいいので得
37:49たいと思っていた俺はそういう気持ちを口
37:53に出すことは決してしなかったが懸命に働
37:57俺を見た周囲の人々は俺が早く役職につく
38:02ことを歓迎する空気になりつつあっ
38:05ただがこの会社はそれなりの規模の組織で
38:10あり所属する全員が俺の活躍を歓迎して
38:15くれているわけではなかった中でも課長の
38:19梅は俺に断ることに文句を言ってくる厄介
38:24なタイプだった
38:27に俺のミスではないことでも中卒はこんな
38:31ことも知らねえのかなどと学歴を誹謗する
38:35発言につなげてき
38:37た最近は俺の活躍が社内で認められつつ
38:42あることもうめずにはストレスになって
38:45いるらしく大した用もないのに呼びつけ
38:48られて嫌味を言われるようになっていた
38:53おいこの案件はお前のとこで話が止まった
38:57ままじゃないのかいえこれは俺のところ
39:02までまだ降りてきていません他の部署が
39:05忙しくて作業が進んでないんだと思い
39:09ますそれに気づいてるなら解消のために
39:14動けよですからそれはタ所のことで俺が
39:19いきなり行って手出ししたら謁見行為だっ
39:22て言われて大騒ぎになりますよ仮にやると
39:26したら課長以上の権限でないとなんだ課長
39:32の俺が動かないのが悪いって言いたいのが
39:36誰もそんなことは言ってませんただ俺の
39:40権限ではどうにもならないことだとそれを
39:43お伝えしているだけですはお前口では謙虚
39:48そうなことを言いながら小心は時間の問題
39:52だって言いふらしてるじゃねえかあちこち
39:56からそんな声が上に届くように仕込んでる
39:59んだろう
40:01がどう思われようと構いませんが俺は自分
40:05でそんなこと言いふらしてませんじゃあ
40:09なんで俺の耳にその話ばかり入ってくるん
40:13だよ人が立てる噂の理由なんて俺に分かる
40:17わけがないでしょうみから小心を望まれる
40:22くらい俺は人望あるとでも思ってんだろう
40:26が俺みたいな中年科長いつだって
40:30追い越せると思って腹の底で笑ってん
40:33だろうがいくらお前が仕事できる演出した
40:38ところで中卒不が人の上に立てると思うな
40:43よもはや何の根拠もないただの悪口を
40:48聞かされ何も勇気になれず黙っていると梅
40:52はとにかくこれは進めとけと理不尽な命令
40:57をして去っていっ
40:59た俺は梅津が年齢の割に立場が低いとか
41:05いずれ追い抜くとかそんなことは美人も
41:09考えたことはなかったただ客観的に見て梅
41:14に課長としての適性はないとそう感じては
41:18い
41:19たうず自身自分に人望がないことが
41:23コンプレックスなの
41:26だろう梅が寄って立てるものはおそらく
41:29学歴しかなくそれを支えにして生きてきた
41:33のに目の前に中卒でありながら人望を
41:37集める俺という存在が現れたことで自分の
41:42存在が否定されるとでも感じているのかも
41:46しれ
41:47ないだからと言って俺が梅のためにして
41:51やれる何かがあるわけでなく仮に何か
41:56しようとしたところで梅がそれを
41:59受け入れるとも思えなかっ
42:02たそれからさらに時間がたち俺は念願だっ
42:07た主任就任の内事を得ることができてい
42:11た俺に好意的な人々はこれでもかなり遅い
42:16方だと言ってくれたがそれでも学歴のない
42:20俺が社長の夫という立場を伏せたままこの
42:24事実を勝ち取ったことには大きな意味が
42:28あっ
42:29た俺は京子にこれ以上の時間的猶予を
42:34求めることをせず近いうちに結婚のことに
42:38ついて公表することに同意し
42:41た教子の祖母は自分が生きている間に披露
42:46宴に出られると涙を流して喜んでくれ
42:51たこうして一族感の寝まも終えもうでも
42:57発表ができるという状況になったそんな時
43:02俺は車内で同僚と話をするうちに自然な
43:06流れで実は間もなく結婚するということを
43:11明かしてい
43:12たこの時点で俺はもういつでも事実が
43:16広まっても構わない状況になっていたが数
43:20日のうちに公表する予定なので同僚には
43:25あくまでここだけの話として他には黙って
43:28いてほしいと伝えてい
43:32ただが俺が同僚と言葉をかわしていた
43:36休憩所のそばを梅が通りかかり小声で話し
43:41ていた内容を聞きつけられてしまっ
43:44たひどく不機嫌な顔の梅が休憩所に入って
43:48くると同僚はしまったという顔になり
43:52そくさと部屋を出ていっ
43:55た後にのこされた俺を梅は早速のり始めた
44:01なんだおい結婚するってのはお前か
44:06ちょっと主任になったと思ったらもう結婚
44:10とは随分気の早いことだな手当てが多少
44:15つくとはいえ家族を養うにはまだ厳しいん
44:20じゃないの
44:22かはあですがうちの給料はかなりいいです
44:26し
44:27妻も仕事はしてくれてますから妻もだと
44:33早速そういう単語を使ってみたくてたまら
44:38ないって顔だなまだ入籍もしてないのに妻
44:43とか言ってんじゃねえ
44:46よ実際入籍だけならもうずっと前にして
44:50いるのだが俺は余計なことは言わなかっ
44:55たせかししまあ最近の女は何を考えてるの
45:01かねわざわざ中卒のお前を引っかけるより
45:06も大卒のもっといいのがゴロゴロしてそう
45:10なもんだが
45:12な結婚は学歴でするものではないでしょう
45:17なんだと誰がそんなことを決めた女は男の
45:23稼ぎを気にして当然だしその言動力にに
45:27なる学歴を気にしない女なんているわけが
45:30ない
45:31だろう一般論としてはそうかもしれません
45:34が人にはそれぞれ違う考えがありますから
45:39ああのけか俺の妻は特別で学歴なんて気に
45:45しないできた女なんですとでも言いたいの
45:49かですから誰もそんなことは言ってる
45:53だろうが言葉で言わなくてもそのだな顔が
45:58言ってるんだよまお前みたいな中卒はそう
46:02でも思わなきゃ生きてられないだろうがな
46:06残念ながら世の女の大半は学歴のない男は
46:12クズだって内心で思ってんだよもっと現実
46:16を
46:18見ろ俺にとっての現実は自分を受け入れて
46:22くれた相手がいるってことで完結してます
46:26その他の意見は気にしてませんつくづく口
46:31が減らねえ低確歴だなどうあっても俺に
46:35一言噛みつかなきゃ気が済まないってのが
46:39そんなにお前の女はいい女ってがはお前
46:44みたいな中卒外れくじを選ぶ女がいいもん
46:48なわけないだろその女自体が外れくじのひ
46:55誰からも見向きもされブスで頭も悪いお前
47:00の口車でどとでも転ぶゴミに決まっ
47:05てるその言い方はあんまりでしょうるせえ
47:09俺の見立てにケチつけんな何が見立てです
47:13か今のは完全な誹謗中傷何の根拠もない
47:18課長のひりよがりな女性別子人格無視じゃ
47:22ないですかそんなもの受け入れるわけには
47:25いきません
47:27上司に逆おうっての
47:31か自分の妻を侮辱されて上司も部下もない
47:36今の発言取り消して
47:39ください誰が取り消すかよもう1回言って
47:43やろうかお前みたいな低学歴クズと結婚
47:48する女はまず知えってものがないいや思考
47:53力自体持ち合わせていないんだろうな
47:57言われたことをそのままはいて聞いて疑わ
48:01ないタイプのバカだついでに言うとまとも
48:05な男からは見てもらえないレベルのドブス
48:09で確定だ
48:11大方階段の登り降りにも苦労するほどの
48:15デブで俺より年上だとしても驚かんねバカ
48:21でドブスでデブの
48:24ババそれがおの嫁だ違うってんなら写真の
48:301つでも見せてみろよ人に見せられるほど
48:34の写真が撮れるもんなら
48:39なこんな侮辱がよく思いつくものだと俺が
48:43呆れていると梅は俺を言い任したとでも
48:47思い込んだのか腹を抱えてドブスババ
48:52おまけにバカデブ嫁を自慢する中卒旦那
48:57こりゃいいやと叫んでいたもはやどこして
49:02いるとかいう話ですらなかっ
49:05たこの時何も起きていなければ俺は梅の
49:10胸ぐらを掴んで壁に叩きつけるくらいの
49:13ことをしていたと思うだが俺は梅の背に
49:18隠れていた休憩所の出入り口にずっと前
49:21から仁立ちして室内を見ていた人影がいた
49:25ことに今初めて気がつい
49:29たその人物の顔を見た俺はふと寸前だっっ
49:34た頭がすっと冷えてい
49:37た俺の目線が自分より後ろに向かったこと
49:41に気づいた梅津が振り返っ
49:45た写真じゃなくて実物を見た感想はどう
49:50梅津
49:51課長
49:53はい梅は社長の教子がいつの間にか休憩所
49:59に入ってきていて自分に話しかけてきて
50:02いることの事情がつめないでいるようだっ
50:06た男に見てすらもらえないドブスで階段も
50:12上がれないデブあなたより年上で思考力ゼ
50:16の女を見た感想を聞いてるのよちゃんと
50:20答えてえあの
50:24え社長どうしてここに答えなさい酒の妻は
50:32バカでデブでババーでブスなんでしょ写真
50:36見せろて言ったじゃない写真どころかほら
50:40実物を見せてあげてんだからちゃんと感想
50:44を言うのが筋ってもの
50:47でしょそ酒の
50:51妻
50:53へ子のあまりの白に俺は完全に怒りが
50:59消し飛んでい
51:00たあと2日もあれば正式に発表してたん
51:04です
51:05が梅津は教子の出現というよりここでの
51:11自分の言動を全て聞かれていたということ
51:14は不運どころの話ではない悲劇の幕開けで
51:18しかなかっ
51:19た今子の話をすぐには理解できなかった梅
51:24も少しの間を置いてようやく全ての事情を
51:28察したらしかったああの社長わ私はその今
51:34酒とは軽く冗談をあれが冗談で済むわけ
51:39ないでしょうあなたが暴言を言うのは
51:42珍しくもないですがさっきのはとびっきり
51:45でしたよ録音こそしてませんでしたが本人
51:49に聞かれた以上もう観念して謝罪するしか
51:53ないです
51:55よ謝罪したとしても許す気にはならない
51:58けどというか同じこと言われて許せる女は
52:03地上にいないと思うわよまあたった今梅が
52:08あれは冗談でしたって嘘ついてごまかそう
52:11とした時点でもう謝罪自体聞き入れる気は
52:15なくなったけど
52:17ね俺は梅を擁護するつもりなどみじんも
52:22なかったが顔中り大汗をかいてあのそのと
52:28繰り返す姿にはさすがに同情を禁じえ
52:32なかったそう先に聞かせてもらってれば
52:37決して私もあんなことを言うつもりは条件
52:41が違えば言うことも変わるうんまそれが
52:45普通よねだけど酒はいいえひとは違う
52:50わ自分が本当に思うことは状況に関わらず
52:55口にできの自分に嘘がないから怖いものが
53:00ないのよでもこんな話あなたのような視野
53:04の狭い人にしたところで何1つ伝わらない
53:07でしょうけど
53:09ねどどか申し開きをさせてくださいもう何
53:14も言わないで声を聞くのも不快だから
53:17あなたは今後私に業務上必要な報告以外は
53:22発言しないでちょうだい挨拶すらしなくて
53:24いいわ分かったわね
53:26ああ
53:28ううですから違うんですこれはこれは誤解
53:33が重なった結果で決して私の本心で
53:38はすっかり血の気のうせた梅がなおも何か
53:43言おうとするのを無視して京子は俺の腕を
53:47引いて休憩所後にし
53:50た社長室で俺に向かい青筋を立てたままの
53:54教子が結婚の発表を今日に前倒しすると
53:59宣言するのを止めることは俺にはでき
54:02なかっ
54:03たこうして俺と京子の関係は全ての人が
54:08知ることとなっ
54:10た直後俺は駆けつけてきた各部署の社員
54:14たちに囲まれ質問攻めでかなり時間を取ら
54:18れることになっ
54:20たそれも病を得ないことと思い根気強く
54:24対応している最中いつの間にか休憩所から
54:28戻ってきていた梅はすっかり魂が抜けた
54:32様子で椅子に沈み込み虚空を見つめてい
54:37た多くの人が梅の様子がおかしいことに
54:41気づいていたが俺に質問を浴びせ終えると
54:45満足したのかうずには声をかけることなく
54:49持ち場に戻ってい
54:52たこの日いつの間にか梅は相していたが俺
54:57はもう梅の同に関して何の考を持つことも
55:02なくなってい
55:04たその後梅がショックから立ち直る気配は
55:08見えず全く仕事が手につかなくなり程なく
55:13攻殻を申し渡された念のため言っておくと
55:18この攻殻は今が梅の暴言に対する報復とし
55:23て行ったものではなく周囲から
55:26梅が課長のままでは仕事にならないという
55:30苦情が殺したことが原因だっ
55:33た普段からタハをしていた梅が一度使え
55:38ない姿を見せた途端周囲から用する人は
55:42一切現れなかったむしろ梅の問題行動を
55:47告発する社員が後を立たず梅は首にされて
55:52もおかしくないところを地方死者に契約員
55:56で配属されることで最後のチャンスを与え
56:00られてい
56:01たここでまだ給料分の働きを見せれば席は
56:07確保されるがもし力が足りないという評価
56:11が出れば最短で契約が切られるという条件
56:15だっ
56:17た周囲の機嫌を損ねるば自分の首が飛ぶ
56:21状況となったことで梅は卒の若手に対して
56:26も下手に出て機嫌を取ることに必死で動き
56:31が足りない場面では特にパート社員からも
56:35容赦ない出席を受けていると
56:38聞くもしうめずに謙虚に反省できる気持ち
56:43が残っていればここからでも再度生活を
56:47立て直すことができるだろうが再び本社に
56:51戻って俺と出会う可能性はゼに近い
56:56最も俺はただ不快でしかなかった元上司の
57:00記憶は忘れてしまいたいとしか感じなく
57:04なってい
57:06たそんなことより俺は間近に迫った京子と
57:11の披露宴の準備で強殺されてい
57:14た披露宴に関わるゴタゴタが片付いた後は
57:19全力で仕事に励んで皆の信用を維持し
57:23決して社長の七光でしたなどと言われる
57:28ことのないよう結果を出し続けていかねば
57:31なら
57:33ない俺は社長の夫という立場に甘えたり
57:38利用するようなことは一切考えずこれから
57:42先も人の学歴や地位に左右されることなく
57:47自分に正直なまま妻と手を取り合って生き
57:51ていきたいとそう思って
57:55いるDET
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