【サウジアラビア】ドル崩壊はどうした？2024年上半期サウジ・ドル建債券発行が急増！

【世界経済情報】モハPチャンネル

9 Jul 202409:47

Summary

TLDRこの動画は、米ドルが崩壊するという噂が広がっている中、実際にサウジアラビアが米ドルでの借金を増やしている現実を解説しています。2024年上半期にサウジアラビアが発行したハードカレンシー債券は、世界最大の3210億ドルに達し、その大半がドル建てです。サウジアラビアは、通貨を米ドルにペッグしており、国内外の資金調達を通じて財政を維持しています。しかし、米ドルの価値が急速に失われることは考えられないため、ドル離れは難しいと結論づけています。

Takeaways

🌐 米ドルが崩壊するという噂は広がっているが、サウジアラビアが原油の取引を人民元で行うことで米ドルが暴落することはありません。
💡 サウジアラビアは米ドルを保有し続ける必要があり、米ドル以外の通貨に別行することは現実的に難しいとされています。
📈 2024年上半期にサウジアラビアはハードカレンシー債券を3210ドル相当で発行し、そのうち3505億ドルがドル建ての国債にあたる。
🏛️ サウジアラビアは近年、ドル建て債券の発行を増やしており、これは国が成熟してきていると同時に財政余裕がなくなっていることを示しています。
💼 付加価値税（VAT）の導入など、サウジアラビアは財政的な余裕を確保するために様々な税金を導入しています。
📊 サウジアラビアの政府債務のGDP比は2020年の新型コロナパンデミックの影響で30％を超えたが、その後は安定しており、2023年末には26％程度に推移しています。
🌐 米ドルを固定しているため、サウジアラビアの金融政策はアメリカと連動しており、これはドル建て債券の発行に影響を与えています。
💵 サウジアラビアはドル建てで世界からの資金調達を行っていると見做されており、これは資金調達コストを抑えるために行われています。
📉 アメリカの世界でのプレゼンスが低下している一方で、米ドルが急落する可能性もありますが、現在は他の通貨が米ドルに変わる機能を持っていないため、米ドルが急落することはないと考えられています。
📚 正しい情報を発信することの重要性が強調されており、感情的に訴える情報に耳を傾けず、正しい情報を確認することが求められています。
🔍 サウジアラビアの財政状況や通貨政策について、多くの人々が誤解を抱いていることが指摘されており、正しい情報を理解することが重要だとされています。

Q & A

最近ではどういった話がよく聞かれるようになっていますか？
-最近では、米ドルが崩壊するとか、サウジアラビアがドル離れを進めているといった話がよく聞かれるようになっています。
サウジアラビアが原油の取引を人民元でやることで、米ドルが暴落する可能性があると思いますか？
-いいえ、このチャンネルでは実際にサウジアラビアが原油の取引を人民元で行った場合でも、米ドルが暴落することはないと解説しています。
グローバルサウスの国が米ドル以外の通貨で原油取引をしようとしても、米ドルの価値は急速に失われると思いますか？
-米ドルと同様の機能を備えた通貨が存在しないため、米ドルの価値が急速に失われるということは考えられないとされています。
サウジアラビアはなぜ米ドルを保有せざるを得ないのですか？
-サウジアラビアは通貨レアルを米ドルにペッグしており、そのため米ドルを保有せざるを得ません。
サウジアラビアが米ドルでの借金を増やしている理由は何ですか？
-サウジアラビアは実際に米ドルでの借金を増やしていると報道されていませんが、分析ではドル建て債券を発行して資金を調達していることが理由として挙げられます。
ハードカレンシー債券とは何ですか？
-ハードカレンシー債券とは、ドルやユーロなどの国際通貨で発行される債券のことです。
ブルームバーグはどのような会社ですか？
-ブルームバーグは債券などのデータを集めて提供している国際的な会社です。
サウジアラビアが2024年上半期に発行したハードカレンシー債券の額はどれくらいですか？
-サウジアラビアが2024年上半期に発行したハードカレンシー債券の額は3505億ドル、日本円で5兆5000億円程度になります。
サウジアラビアのドル建て債券の発行が増加している理由は何ですか？
-サウジアラビアのドル建て債券の発行が増加している理由は、国内の財政余裕がなくなってきたことや、社会保険費の増加などが挙げられます。
サウジアラビアの政府債務のGDP比はどのくらいですか？
-2023年末時点でサウジアラビアの政府債務のGDP比は約26%程度です。
サウジアラビアがドル建て債券を多く発行する理由は何だと考えられますか？
-ドル建て債券を発行することで、世界的投資家から有利な条件で資金を調達できるためだと考えられています。
アメリカの世界でのプレゼンスが低下していると感じる理由は何ですか？
-アメリカのばら撒き政策やドル安になりやすい政策を行っていることなどが、アメリカの世界でのプレゼンスが低下していると感じる理由です。
情報発信者が1970年代、1980年代の教科書のイメージで語っていることに対して注意を払うべきですか？
-はい、情報発信者が古いイメージに基づいて語っていることがあるため、正しい情報を入手するために注意を払うべきです。