【基礎から学ぶ、エネルギー問題②：3.11後のエネルギー戦略】3.11による急転換／原発はなぜ大変か／世界は脱原発ではなかった／電気の基本は「同時同量」／安定供給のカギ／太陽光発電の課題【竹内純子】

Summary

このスクリプトは、2010年当時のエネルギー基本計画とその衝撃的な電力内訳を振り返り、原子力の依存度や環境性と経済性のバランスを探求する。東日本大震災後の電力供給の不確実性と、再生可能エネルギーの不安定性、電力自由化の影響を考察。さらに、日本がCO2削減目標を掲げた背景や、原子力発電所の建設と廃止の問題、電力会社の供給調整の難しさを解説。最後に、環境性と経済性を両立するエネルギーの将来について議論を深める。

Takeaways

• 😮 2010年のエネルギー基本計画では、原子力が電力の53%を占めるという非現実的な計画が立てられていた。
• 🔍 3.11以降、安全性と経済性、環境性という3つの重点が日本の電力供給に求められるようになった。
• 🌏 世界中では、脱原発の流れではなく、むしろ原子力へのアクセルを踏んでいる国が増えている。
• 💡 電力は生鮮品であり、需要と供給を瞬時にバランスさせる必要がある。
• 🌤️ 太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーは、天候や自然の要因により不安定な供給を示す。
• 📉 再生可能エネルギーの導入により、火力発電の稼働率が低下し、廃止が進んでいる。
• 🛑 原子力発電所の安全性向上のためには、膨大な投資が必要なため、一部の原発は運用を見直している。
• 🚨 電力供給の不確実性は、経済的な観点からも問題視されており、供給力の安定化が求められている。
• 🌿 環境性と経済性のバランスが日本のエネルギー政策の鍵であり、CO2削減目標を掲げている。
• 🔄 電力会社の総配電部門は、電力の需要と供給の精密な調整を担当する重要な役割を果たしている。
• 🌐 電力の供給と需要のバランスは、天候やイベント、時間帯など多様な要因に左右されており、常に調整されている。

Q & A

2010年のエネルギー基本計画で原子力の比率はどのくらいでしたか？

2010年のエネルギー基本計画では、原子力の比率が53%に設定されていました。

原子力の依存度を低減するため、日本はどのような取り組みを行っていますか？

日本は、安全規制の強化や原発の新規建設の見直し、さらには電力自由化を進めるなど、原子力の依存度を低減するための取り組みを行っています。

再生可能エネルギーの導入はどのように日本社会に影響を与えていますか？

再生可能エネルギーの導入は、環境性と経済性のバランスを取る課題をもたらしており、また、電力供給の不確実性にもつながっています。

北海道の大停電はどのような状況下で発生しましたか？

北海道の大停電は、夜間に発生し、太陽光発電がゼロで風力発電も不安定だった状況下で、火力発電所の停電が原因となりました。

電力会社はどのようにして電力供給のバランスを取るよう努力していますか？

電力会社は、予測制度を上げることで需要と供給をバランスさせる努力をしています。また、大口工場との契約や需要抑制策を活用して瞬時の需要を調整しています。

日本の電力供給の不確実性はなぜ高まっていると言えますか？

原発の依存度低減、再生可能エネルギーの不安定性、さらには電力自由化による市場の不透明感などが、日本の電力供給の不確実性を高めています。

福島第一原発事故後の日本の原子力政策にはどのような変化がありますか？

福島第一原発事故後、日本は原子力の依存度を低減し、安全規制を強化する方針に変わり、新規建設や運用の見直しを進めています。

再生可能エネルギーのコストはなぜ高くなっていますか？

再生可能エネルギーの導入には初期投資が大きく、また技術の進歩にもともないコストが下がる一方で、政策や規制の変更もコストに影響を与えています。

電力自由化が進んだ背景には何がありますか？

電力自由化は、競争を促し消費者にとってのコスト削減を目指すもので、エネルギー市場の効率化や多様化を促進する狙いがあります。

日本のエネルギー政策の将来的な課題とは何ですか？

日本のエネルギー政策の将来的な課題は、環境性と経済性のバランスの取り方、また、原子力や再生可能エネルギーの役割の再評価などです。