1147回　保険料106万円の壁撤廃は財務省の策略だ

髙橋洋一チャンネル

13 Nov 202408:51

Summary

TLDRこのビデオでは、税金や社会保険料における「壁」の問題について解説しています。具体的には、基礎控除や所得控除が低いために、税金負担が増加し、これが「ステルス増税」として影響を与えていることを説明。さらに、税金と社会保険料の違いを強調し、社会保険料が保険への投資であり、税金とは異なることを理解する重要性を述べています。最終的には、これらの問題をどう扱うべきか、慎重に議論する必要があると提案しています。

Takeaways

😀 所得税の控除について、基礎控除や所得控除の問題があることが指摘されている。
😀 「壁」という言葉は、税金や社会保険料の負担が急激に増える所得の閾値を示すものである。
😀 日本では基礎控除が低いため、課税所得が大きくなり増税される問題が生じる。
😀 税金を引き上げるのではなく、控除を減らすことがステルス増税であるという視点が示されている。
😀 財務省が「壁」を利用して混乱を引き起こし、その混乱を利用して改革を遅らせる戦略がある。
😀 103万円や106万円の所得壁を越えると、税金や社会保険料の負担が急増することが説明されている。
😀 社会保険料は税金とは異なり、保険に加入することで見返りがあるため、別個に議論するべきだと提案されている。
😀 社会保険料を税金と混同して議論することは、財務省の戦略に乗せられている可能性がある。
😀 税金と社会保険料の違いを理解し、それぞれの議論を分けて行うことが重要である。
😀 現行の制度では、税金の控除額を上げることが先に議論されるべきであり、社会保険制度の改革は別途行うべきだと提案されている。

Q & A

103万円と106万円の壁とは何ですか？
-103万円と106万円の壁は、日本の税制と社会保険料制度において、特定の所得額を超えることで急激に税金や社会保険料が増加する現象を指します。103万円を超えると税金が課され、106万円を超えると社会保険料の負担が大きくなるため、このように呼ばれています。
なぜ103万円と106万円の壁が問題視されるのですか？
-これらの壁は、所得がわずかに増えると税金や社会保険料が大きく増加し、実際には手取りがあまり増えないことを意味します。これが「逆進的」な効果を引き起こし、多くの人々にとって不公平感を生じさせるため、問題視されています。
基礎控除と所得控除について説明してください。
-基礎控除と所得控除は、税金を計算する際に課税所得から引かれる金額です。基礎控除は、誰でも受けられる控除で、一定額が所得から引かれます。所得控除は、特定の条件を満たす人々に対して適用される控除で、税負担を軽減する目的があります。
「ステルス増税」とは何ですか？
-ステルス増税は、税率を引き上げることなく、控除額を減らすことによって税負担が実質的に増える現象を指します。控除が少なくなることで課税所得が増え、結果的に税金が増加します。
社会保険料と税金の違いは何ですか？
-社会保険料は、健康保険や年金などの保険に加入するための費用であり、支払った保険料に対して一定のサービス（医療や年金など）が提供されます。一方、税金はサービスと引き換えに直接的なリターンがないため、これらは別の性質を持つものです。
財務省が「壁」を話題にする戦略とは何ですか？
-財務省は、所得税や社会保険料に関する混乱を引き起こすことで、一般の人々がこれらの問題を十分に理解できないようにしています。この混乱は、財務省が自らの政策を推進しやすくするための戦略です。
社会保険料の支払いが必要なのはなぜですか？
-社会保険料を支払うことで、健康保険や年金などの公的な保障を受けることができます。これは将来的なリスクに備えるための投資と考えられ、税金とは異なり、支払った保険料に対して明確なリターンがあります。
税金と社会保険料を混同することの問題点は何ですか？
-税金と社会保険料を混同すると、両者の性質や目的が誤解され、政策議論が不正確になる恐れがあります。税金は公共のサービスのために徴収されるものですが、社会保険料は具体的な保障サービスに対する支払いです。
「壁」の撤廃はどのように進められるべきですか？
-「壁」の撤廃に関しては、税制改革と社会保険料の改革を分けて議論することが重要です。税制改革だけでなく、社会保険料の仕組みを見直し、労働者と企業の負担を考慮した改革を進めるべきです。
社会保険制度の議論と税制改革はなぜ別にすべきなのですか？
-社会保険制度と税制改革は、それぞれ異なる目的を持つため、別々に議論することが重要です。社会保険料は保障サービスのために支払われるものであり、税制は公共サービスのために課されるものです。両者を一緒に議論すると混乱が生じ、問題解決が難しくなります。