人間は本質的にゾンビと同じ?自由意志が存在しない理由とは

真実の目
10 Feb 202413:42

Summary

TLDRこの動画は、人間が本当に自由意思を持っているのかという古くからの議論を取り上げています。近年の実験結果から、人間の意識的な意思決定よりも前に、脳がすでに決定を下していることが示唆されています。また、量子力学の原理からも、世界の本質的なランダム性が自由意思の存在を支持するように見えますが、実際には決定論的な法則が適用されていると主張しています。最後に、自由意思の有無に関わらず、人生を考え抜くことの重要性を説いています。

Takeaways

  • 😮 人間は自由意思を持っていないかもしれない。脳は行動を決定する前にすでに指令を出していることが実験で示唆されている。
  • 🧠 脳の活動は自然法則に従うため、ビッグバンの瞬間からすべての出来事が決定されていた可能性がある。
  • 🔀 量子力学の観点から見ると、粒子のランダム性により人間の次の行動を予測することは不可能だと主張する意見もある。
  • 🤔 自由意思の概念自体に矛盾がある。意思に基づく選択は自由ではなく、意思に影響されない選択は自分の意思によるものではない。
  • 🎥 私たちの人生は映画のように、あらかじめ定められた出来事を経験しているだけかもしれない。
  • ⚖️ 自由意思が存在しないと、罪や成功に対する責任の所在が問題になる。
  • 🤷‍♂️ 自由意思が存在しないからといって、これまでの人生の歩み方を変える必要はない。
  • 💭 思考する能力は備わっており、その結果がすでに定められているかもしれないが、考え続けることが求められる。
  • 🔚 自由意思の存在については数千年も議論が続いており、この動画は一つの意見に過ぎない。
  • 💬 視聴者に自由意思の存在についての意見を求めている。

Q & A

  • このビデオの主要なテーマは何ですか?

    -このビデオの主要なテーマは、人間が本当に自由意思を持っているのかどうかについての議論です。科学的な実験結果から、自由意思が存在しないことを示唆する根拠を提示しています。

  • 自由意思に関する実験結果はどのようなものでしたか?

    -1980年代の実験では、人が体を動かそうとする0.3秒前に脳が既に命令を出していたことが分かりました。また、2008年の実験では、被験者が選ぶボタンを数秒前に正確に予測できたことが示されました。これらの結果は、意識よりも前に脳が決定していることを示唆しています。

  • 量子力学の登場は自由意思論争にどのような影響を与えましたか?

    -量子力学の研究結果から、物質を構成する粒子の振る舞いがランダムであることが分かりました。このランダム性から、人間の次の考えも予測不能であり、自由意思が存在すると主張する人々の理論的根拠になりました。

  • 作者は量子力学のランダム性に関してどのような見解を示していますか?

    -作者はこのランダム性は根本的なものであり、人間の意思は粒子のランダム性に影響を与えることはできないと考えています。つまり、量子力学のランダム性を根拠に自由意思が存在すると主張することに反対の立場です。

  • ブロック宇宙論とはどのような理論ですか?

    -ブロック宇宙論は、過去、現在、未来がすでに存在しており、宇宙の全ての事象が宇宙誕生の瞬間に既に決定されているという理論です。この視点では、人間の選択も予め決められた事象の一部に過ぎないことになります。

  • 自由意思が存在しないことは、法律や社会規範にどのような影響を与えますか?

    -自由意思が存在しないと、個人の行動に対する責任の所在が問題になります。罪を犯した場合の罰など、個人の選択に基づく責任の概念そのものが揺らぐ可能性があります。

  • 作者は自由意思が存在しないことを受け入れた上で、人生をどう過ごすべきだと提案していますか?

    -作者は、自由意思が存在しないからといって、今までと人生を過ごし方を変える必要はないと述べています。自由意思を思考のサポートとして活用し続けることを提案しています。

  • 作者はこの議論に収束を付けることができると考えていますか?

    -いいえ、作者は自由意思の存在についての議論は数千年も続いており、この動画では個人的な意見を述べただけで、議論に収束を付けることはできないと述べています。

  • この動画を作ろうと決めたのは作者の自由意思によるものでしたか?

    -いいえ、作者は冒頭で、この動画を作ろうとしたのも自由意思によるものではなく、ビッグバンの瞬間にすでに決まっていたことだと述べています。

  • この議論に対する視聴者の意見を求めていますか?

    -はい、作者は最後に、この自由意思の存在についての議論は続いているため、視聴者の意見をコメント欄で教えてくれるよう求めています。

Outlines

00:00

🧠 自由意思は存在しない

この段落では、人間の行動や意思決定は脳からの命令によって決まっており、自由意思は存在しないという主張が述べられています。ベンジャミン・リベットの実験では、人間が体を動かそうとする前に脳がすでに命令を送っていたことが示されました。また、シオンスンの実験では、fMRIを使って被験者の選択を予測することができたと述べられています。これらの研究結果から、意思決定は脳によってあらかじめ決められており、人間は自分の意思でそれを選択しているつもりでいるだけだと主張されています。

05:01

⚛️ 量子力学とランダム性

この段落では、量子力学の登場によって、決定論的な世界観に疑問が生じたことが説明されています。量子力学の研究から、物質を構成する粒子の振る舞いはランダムであり、未来を100%予測することはできないことが分かりました。これにより、人間の次の考えもランダムで予測不可能であり、自由意思が存在するのではないかという意見が出てきました。しかし、講師は量子力学のランダム性にも関わらず、マクロな事象はすべて決まっているという決定論的立場を支持しています。

10:04

❓ 自由意思の存在と社会への影響

この段落では、自由意思の存在について議論が交わされています。自由意思が存在しないと仮定した場合、個人の責任の所在や、成功や富と努力の関係、運命論などの問題が浮上することが指摘されています。講師は、自由意思の有無に関わらず、人生を送る上では自由意思があると考えて構わないと述べています。自由意思の存在については長年議論が続いており、講師の意見は一つの見解に過ぎず、視聴者の意見も求めています。自由意思の有無が人生にどのような影響を及ぼすかについて考えるきっかけが提供されています。

Mindmap

Keywords

💡自由意思

人間が自身の意志で自由に選択・判断できる能力のこと。本文では、人間が本当に自由意思を持っているのか、脳の活動によってすでに選択が決まっているのではないかという観点から議論されている。「人は自発的に生み出された自由意思によるものだという一般的な認識です」などの記述から、自由意思の存在そのものが疑問視されていることがわかる。

💡決定論

世界の全ての出来事は、初期の条件から決定され、必然的に引き起こされるという哲学的立場。本文では、「要するに未来から見て人間は異なる選択肢の中から1つを選ぶことができるそれが自由意思だと考えるのは自然法則を無視しており論理的にも矛盾しています」と述べられており、決定論の観点から自由意思の存在を否定している。

💡ビッグバン

宇宙の始まりを説明する理論で、138億年前に発生した宇宙の爆発的な誕生のこと。本文では「138億年前のビッグバンのその瞬間には今回のこの動画が作られることがすでに決まっていました」と記されており、自由意思に反する決定論的な視点から、ビッグバンの時点で全ての事象がすでに決定されていたと説明されている。

💡ニュートン力学

アイザック・ニュートンが確立した古典力学の理論体系。本文では「ニュートン力学では、ある状態の物体に作用する力とその物体の運動状態を正確に知ればその物体の未来の状態も正確に予測できるとされています」と述べられており、決定論的な自然観が示されている。

💡量子力学

微小な粒子の振る舞いを扱う現代物理学の理論。本文では「量子力学が発見した粒子レベルでのランダム性は、どんな要因にも左右されない根本的なランダムです」と記されており、ランダム性から自由意思の存在を主張する意見に対して、むしろ決定論を支持する立場が示されている。

💡ブロック宇宙論

時間の概念を排除し、過去・現在・未来が静的に存在するという宇宙観。本文では「これは過去から未来にかけての全ての事象が1つの静的なブロックとして存在するという捉え方です」と説明されており、この理論の視点から自由意思は存在しないと主張されている。

💡意思

人間の心の中で生まれる欲求や目的のこと。本文では「自由意思というものが本当に存在するのなら人は自分の意思や欲望で選択や決定を下すことができます」と記されており、自由意思と意思の関係について言及されている。意思が自由か否かが自由意思の核心的な問題であることが示唆されている。

💡

人体の中で最も重要な器官であり、感覚・運動・記憶・思考などの高次機能を統合的に制御する中枢部位。本文では「実は脳の処理のプロセスと関係しています」などと記され、脳の働きが自由意思とどのように関わるかが議論の中心となっている。人間の意識や選択が脳の活動に規定されているという見方が提示されている。

💡選択

複数の選択肢から1つを選び取ること。本文ではたびたび「選択」という言葉が登場し、人間が本当に自由に選択できるのかどうかが自由意思の議論の核心となっている。「人が下した選択や決定が意思や欲望に影響されていないのならそれは自分の選択ではなくなります」などの記述から、選択の自由がかかわってくることがわかる。

💡責任

自分の行為に対する義務や償うべき務め。本文の「もし自由意思が存在しないとすると、個人の選択について責任の所在は一体どうなるのでしょうか」という記述から、自由意思が存在しないとした場合、人々の行為に対する責任の所在がどうなるのかが問題視されていることがわかる。法律や倫理観念が自由意思の存在を前提としていることが示唆されている。

Highlights

人間は自由意思を持っていないという主張。人間の意志は脳の活動によってすでに決定されていると考えられている。

1980年代、ベンジャミン・リベットの実験で、人が体を動かそうと意識する0.3秒前に脳がすでに命令を出していたことが示された。

2008年、シオン・スンの実験でも、被験者の選択がfMRIデータから事前に予測可能だったことが示された。

自由意思は幻想に過ぎず、意識される前から行動は決定されているという主張。

ニュートン力学の法則は、宇宙の初期状態から未来が全て予測可能であることを示唆している。

量子力学の発見により、物事がランダムで予測不可能という見方が生まれたが、それでも決定論が成り立つ可能性がある。

自由意思という概念自体に矛盾が存在するという指摘。

人間が自由意思を持っていると感じるのは、脳の意思決定プロセスを経験するためである。

アインシュタインのブロック宇宙論では、時間は静的な集合体であり、すべての出来事は宇宙誕生の瞬間に決定されていると考えられる。

自由意思が存在しないと、個人の責任の所在や、努力と成功の関係など、様々な問題が生じる。

自由意思がないからといって、思考を停止する必要はない。思考そのものに意味があるかもしれない。

自由意思の存在については数千年の議論が続いており、この動画は一つの見解に過ぎない。

視聴者に自由意思の存在についての意見を求めている。

この動画を作ろうと思ったのも、話し手の自由意思によるものではないと主張している。

人間の脳は外部の情報に大きく影響を受けており、それが自由意思とは別の要因である可能性がある。

Transcripts

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今スーパーで買い物をしているあなたは

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たまたま白ワインのボトルを手に取り籠に

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入れましたその選択は完全にあなた自身の

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意思によるものだと当然のように思うかも

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しれませんが実は違います脳波形を使用

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すればスーパーに入る前の時点であなたが

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後にその白ワインを買うと予測することが

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可能です私たち人間は自由意思を持たない

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ただ規定のシナリオを経験するだけの存在

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なのですさらにの宇宙全体もビッグバンが

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起きたその一瞬の後全ての事象の運命は

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すでに決定されているのです今回はなぜ

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私たち人間は自由意思を持っていないのか

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について深掘りしていきたいと思います

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以前にも自由意思をテーマとしてお話しし

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たことがありますが今回は新しい気づきを

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加えたさらに探求的な内容になっています

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是非最後までお付き合いください

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ね現在の常識では人間は自発的に意志を

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生み出すことができるとされています

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私たちのあらゆる決断や行動はこれらの

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自発的に生み出された自由意思によるもの

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だというのが一般的な認識ですしかし人間

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は果たして本当に自由意思を持っているの

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だろうかという問は古代の哲学者から現代

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の科学者までも巻き込んだ数千年にわる

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議論として未だに続けられています

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1980年代生理学者のベンジャミン

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リベットは脳波形を使用して人間の意志に

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ついて調査しましたその実験結果は驚く

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べきものでなんと人が体を動かそうという

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意志を思い起こす0.3秒前に脳が肉体に

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対してすでに体を動かせという命令を出し

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ていたのですさらに2008年に韓国の

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神経科学者シオンスンも自由意思の

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存在に関する実験を行いましたこの実験で

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危険者は自分の意思に基づいて2つの

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ボタンから1つを選び自由なタイミングで

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それを押すように指示されましたその間

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研究チームはfmriで危険者の脳を

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スキャンしながらそのデータから危険者が

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どのボタンを選ぶのか予測してみました

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するとなんと危険者が選ぶボタンをほぼ

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毎回正確に予測することができさらにその

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うち2名の被験者に対しては7秒から10

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秒前に正しい予測結果を出していました

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これらの研究結果は次のようなことを意味

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します手を上げよう青いボタンを押そうと

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いった行動への意思が生まれる前に実は

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その決定はすでに終わっています人はただ

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脳の決定事項を後で感じ取りそれを自分の

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自由意思だと思い込みながらその決定事項

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を実行していただけということです一方脳

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の活動が意識的な決定より先行するとして

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もそれは自分自身の一部である脳が

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生み出しているものだから自由意思は存在

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しているという反論があります確かにこの

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意見には一理あるようにも感じますがよく

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考えてみるとそう簡単に結論付けることは

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できないと分かります人間の体も脳も分子

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や原子などの粒子で構成されていますその

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ため自然法則はもちろん私たちと私たちの

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脳にも適用されます我々が知っているこの

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宇宙の法則によれば未来は現在によって

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決定されます何事にもそれを生み出す原因

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が存在しており1つ1つ遡ると全ての

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始まりは宇宙を誕生させたビッグバンに

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たどり着きます言い換えればビッグBAN

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の後の全ての事象はビッグBANのその

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瞬間すでに決定されていますこのような

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考え方を決定論と言いますがこの哲学的な

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理屈は特に物理学の知事であるニュートン

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が発展させたニュートン力学の法則によっ

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て裏付けられていますニュートン力学では

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ある状態の物体に作用する力とその物体の

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運動状態を正確にしればその物体の未来の

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状態も正確に予測できるとされています

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この理論を宇宙全体に適用すれば理論上は

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宇宙の初期状態から全ての未来が予測可能

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となりすなわち自由意思の余地はないと

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いうことになりますしかし20世紀に入っ

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て量子力学が登場するとこの決定論的世界

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観に疑問が投げかけられました量子力学の

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研究結果から判明した事実によれば物事を

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構成する粒子の振る舞いはニュートン力学

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が思うような確定した状態ではなく

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ランダムな状態です

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しかもこのランダム性からは次の瞬間の

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粒子の具体的な振る舞いがどうなるかが

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100%予測できませんつまり世界が根本

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的にランダムであり物事の未来は確定的な

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ものではなく確率的な範囲でしか語ること

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ができないと示唆されましたもちろんこの

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法則も人間の脳を構成する粒子に適用さ

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れるため人間の次の考えもランダムであり

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予測不能であるしって人間は自由意思を

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持っているのだという結論にたどり着け

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ますこれは自由意志は存在する都長する

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人々の理屈の代表的な1つですただ現段階

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の様々な議論ではこの理屈に対する

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リアクションは賛否両論あります僕はこれ

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に対して実は反対の立場です量子力学が

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発見した粒子レベルでのランダム性は

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どんな要因にも左右されない根本的な

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ランダムですもちろんあなたの意思も僕の

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意思も他の誰かの意思も粒子のランダム性

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に影響を与えることはできません従って

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この世界の根底にある法則は依然として

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決定論ですその決定論には粒子レベルの

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ランダム性が組み込まれているだけで

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マクロスケールにおける全ての事象は

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すでに決まっていることに変わりがあり

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ませんこの法則の元では何かの方法によっ

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て将来に起こり得る複数の可能性の中から

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実際に起こる事柄を選ぶことができると

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いうような考え方は間違っているのです

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将来に実際に起こることは1つのパターン

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しかなく私たちは他のパターンを選ぶこと

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ができませんそしてそもそも自由意思と

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いう概念は成立しないのです自由意思と

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いうものが本当に存在するのなら人は自分

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の意思や欲望で選択や決定を下すことが

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できますしかし選択や決定が常に自分の

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意思や欲望によって影響左右されているの

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ならそれは自由の定義を満たしません一方

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でもし人が下した選択や決定が意思や欲望

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に影響されていないのならそれは自分の

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意思に基づいた選択ではなくなりますその

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ような選択や決定は自由ではありますが

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自分の選択つまり自分の意思ではなくなり

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ますこう整理してみると自由意思という

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概念自体にそもそも矛盾が含まれている

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ことに気がつきますこのような矛盾に対し

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て一部の人は自由意思を異なる選択肢を

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取る能力だと定義するようです例えば冒頭

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部分の例を思い出してみるとあなたは実際

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には指導ワイを買いましたが異なる選択肢

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つまりそのワインを買わないもしくは別の

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ものを買うという別の行動も取ることが

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できる能力があり彼らはそれを自由意思と

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して定義しますしかしこのような定義は無

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意味ですとある行動が実行された時点で他

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の選択肢や行動を取る可能性は現実として

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存在しなくなります人が異なる選択を取る

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能力を持っいという解は後から考えてその

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時に異なる選択肢が存在していたかのよう

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に認識しているだけであってそれは単に

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人間の思考の産物であり実際に過去に戻っ

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て異なる選択肢を取るという能力を人間は

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持っていません要するに未来から見て人間

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は異なる選択肢の中から1つを選ぶことが

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できるそれが自由意思だと考えるのは自然

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法則を無視しており論理的にも矛盾してい

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ますではなぜ人々は自分が自由意思を持っ

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ていると思うのでしょうかそれは脳の処理

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のプロセスと関係していますランチに何を

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食べるかどの映画を見るかなどの決断を

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迫られた時脳は選択肢を決定するために

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様々な計算や処理をし始めますこれは数学

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の問題を解く時に脳が計算や処理をするの

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と同じです脳が計算や処理をしている間は

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まだ最終的にどのような決断に至るのか

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私たちは予測することができませんもし脳

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が計算をする前に私たちがその結果を知る

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ことができるのなら脳には計算という

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プロセスが存在していないはずです脳が

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物事をじっくりと考えるプロセスでは

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異なるいくつかの決断が下されたと仮定し

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てその様子をシミュレーションしそれぞれ

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の予想される結果を評価していますこの

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ようなプロセスは自分は様々な選択を取る

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ことができるつまり自分は自由意思を持っ

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ているという錯覚をもたらします実は

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アインシュタインも決定論のの指示者で

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あり彼の相対性理論に基づいてブロック

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宇宙論という理論が提唱されていますこの

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理論によると過去現在未来は時間の流れと

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いう概念とは無関係に存在しており宇宙の

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全ての事象と出来事は宇宙が誕生したその

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瞬間すでに決定されていると言いますこの

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ブロック宇宙論の視点では時間とは我々が

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経験するような連続的な瞬間の流れという

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よりもすでに存在する様々な状態の集合体

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であるとみなされますこれは過去から未来

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にかけての全ての事象が1つの性的な

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ブロックとして存在するという捉え方です

play09:38

この理論は自由意思に関しても重要な視さ

play09:42

を与えますもし時間が性的なものであり

play09:45

全ての事象がすでに決定されているので

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あれば私たちが選択すると感じる瞬間も

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実際にはすでに決定されている事象の一部

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であり私たちの選択はあらかじめ定められ

play09:57

た事象の実現に過ぎないということになり

play09:59

ますつまり人々の人生は映画のフィルムの

play10:03

ようなもので私たちはただ映画のシーンを

play10:06

1つ1つ経験しているだけ

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ですここまでの話を聞き困惑している方も

play10:13

きっと多くいると思います自由意思の実在

play10:16

を認めることは社会の根幹であり人が自分

play10:19

の意思で行動を選択しそれによって結果が

play10:22

生じるという考え方は法律倫理社会の規範

play10:27

を含む多くのシステムのを形成しています

play10:30

ある人が罪を犯した場合社会はその人に罰

play10:34

を与えますこれはその人が他の選択肢を

play10:37

選ぶ自由があったのにも関わらず犯罪を

play10:40

選んだという理解に基づいていますしかし

play10:43

もし自由意思が存在しないとするとこの

play10:46

ような個人の選択について責任の所在は

play10:49

一体どうなるのでしょうかもし人間の全て

play10:52

の行動があらかじめ定められているとし

play10:55

たら個人の意思に基づく選択とは何か個人

play10:58

がその選択に対してどのような責任を持つ

play11:01

のかという問が浮かび上がりますさらに

play11:04

言えば成功や富は努力と関係がないのか

play11:08

人々の運命は生まれつき決まっているのか

play11:11

といったことも問わなくてはなりません

play11:13

さてそれにしてもなぜ僕はこのような話を

play11:17

しているのでしょうか冗談のように

play11:19

聞こえるかもしれませんがこの動画を

play11:21

作ろうとしたのも僕の自由意思によるもの

play11:24

ではありません138億年前のビッグバン

play11:27

のその瞬間には今回のこの動画が作られる

play11:30

ことがすでに決まっていましたもちろん今

play11:34

の世の中では自由意思の存在を信じる人の

play11:37

方が圧倒的に多いと思いますただ少なく

play11:40

ともこの動画を通じて人間の脳がどのよう

play11:43

に機能しているのかについて皆さんが考え

play11:46

を深める機会を提供できたのではない

play11:48

でしょうか実際脳は私たちが望むかどうか

play11:52

に関わらず様々な情報を取り込んで処理し

play11:55

ています一旦入ってしまえばそれを

play11:57

取り除くことはなかなかなかできません

play12:00

トラウマが対処しにくい理由もその点に

play12:02

あります自由意志が存在すると信じるにし

play12:05

ても人々の選択や決断は外部からの情報に

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かなり大きく影響されているのだと理解

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することが重要ですではもし自由意思が

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本当に存在しないのであればこれからの

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人生をどのように過ごせば良いのかと

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きっと誰もが疑問に思うでしょう僕の答え

play12:22

は今まで通り過ごせば良いというだけです

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自由意思が存在しないからといってそれを

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存在するものとして思い浮かべ思考の

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サポートとして使っていけないわけでは

play12:33

ないですしそれはこれまでと何ら変わる

play12:36

ものではありませんもし自分が自由意思に

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よる努力で幸せを築いてきたと感じている

play12:42

のならその道を歩み続けるべきです私たち

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には情報を集めそれらを元にして意思決定

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を下したと自覚する脳の作用すなわち思考

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能力が備わっています思考の結果はすでに

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定められているかもしれませんがそれにも

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関わら

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この人生は考え続けることが求められます

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もしかしたらこれこそが私たちがこの世界

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に存在する何かの意味何かの目的へと導い

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ていくものなのかもしれません最後になり

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ますが自由意志が存在するかどうかという

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議論はこれまで数千年も続いてきた話です

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今回の動画はあくまで僕個人的な意見で

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あり当然ながらこの議論に収支負を打つ

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ことができませんこの自由意思の存在に

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ついて皆さんの意見も聞きたいので是非

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コメント欄で教えてくださいねそれでは

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今日もご視聴ありがとうございまし

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[音楽]

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