東京カレッジ連続シンポジウム「コロナ危機を越えて」総括シンポジウムー質疑応答セッションー

Summary

東京大学で開催されたシンポジウムのスクリプトをもとに、多角的な視点からの議論が展開されました。経済、安全、自由のトレードオフや、データの収集・管理、そして個別のストーリーの重要性が議論の中心となりました。専門家たちは、パンデミックや気候変動などの世界共通の課題に対処するために、国際協力と分野横断的な研究の必要性を強調しました。また、データの透明性と正確な情報提供の重要性が繰り返し強調されました。

Takeaways

• 🌟 東京大学で開催されたシンポジウムは、多角的な視点から現代の課題に焦点を当てた議論を展開しました。
• 🎓 シンポジウムの司会は東京大学の間武蔵理事長が担当し、ゲストスピーカーは国際的な経歴を持つ研究者2名が選ばれました。
• 🔍 第1のゲスト、尺等しおりさんは、人類学の専門家でジェンダーと環境に興味を持ち、シンガポール国立大学でのポスドク経験を持つことが紹介されました。
• 🏛️ 第2のゲスト、Flavia Baldurさんは、政治学の専門家で、東京大学法学政治学研究科で学位を取得し、特任研究員として活動しています。
• 🗣️ 議論の核心は、メディアやSNSの多様な情報源が生む混乱と、専門家の意見が対立することがあることに対する社会的影響にあります。
• 😷 特に無症候性感染者に関する専門家の意見の相違が、混乱を招く例として挙げられました。
• 📊 データと科学的エビデンスに基づいた経済政策の重要性が強調され、家事労働を含む非市場経済活動のデータ化の難しさにも触れられました。
• 👥 特定のグループがデータ化されないことによって、SDGsの「誰もが残されない」という原則が損なわれる可能性がある問題が指摘されました。
• 🌐 大学が国際的な共同研究を通じて、国家間の枠組みを超えた取り組みを行う可能性について議論されました。
• 🤝 専門分野を超えたコラボレーションが、複雑な課題に対処するために必要であることが、各セッションを通じて強調されました。
• 📚 正確な情報の集め方や読み方、そしてその透明性に関する議論が、社会全体で重要であることが繰り返し強調されました。

Q & A

東京大学のシンポジウムでどのようなテーマが議論されましたか？

東京大学のシンポジウムでは、国際性を持つ研究者2名の経歴や専門分野について議論され、特にジェンダーと環境、政治学の観点から議論が行われました。

ジェンダーと環境に関する専門家として注目される研究者は誰ですか？

尺等しおりさんが、人類学、特にジェンダーと環境に関心を持ち、その分野で研究しています。

flavia baldurさんの専門分野は何ですか？

flavia baldurさんの専門分野は政治学であり、政治鉄に関する研究を行っています。

シンポジウムで議論された無症候性感染者について、専門家どうしの意見が対立する理由は何ですか？

無症候性感染者についての専門家の意見対立は、情報が多岐に渡り、専門家自身が研究の初期段階であって完全な理解が得られていないことが理由の一つです。

メディアやSNSの情報が多岐に渡ることで生じる問題とは何ですか？

メディアやSNSの情報が多岐に渡ることで、混乱が生じる可能性があり、特に専門家の異なる意見が公の場で述べられることで混乱が生じることがあります。

専門家の発言を判断の基準とする人々が多い理由は何ですか？

専門家の発言を基準とする人々が多いのは、専門家の発言が信頼性や権威性を持っていると一般的に考えられており、そのため多くの人々がその情報を基準にしているからです。

無償校舎の検査に関する現状はどうなっていますか？

無償校舎の検査は、検査自体の感度が高くないことや手間がかかるため、現在は進めていませんが、感染が疑われる人については必ずスクリーン検査を行っているとされています。

ソーシャルディスタンスをとる一方で、なぜオンラインでのつながりが増えたのか説明してください。

ソーシャルディスタンスをとることで、リアルな場での出会いの機会が減少するため、オンラインでのつながりが増加しています。人々はオンラインを通じてコミュニケーションを取るようになっています。

フェイスツーフェースの価値はどのように再定義されているのでしょうか？

フェイスツーフェースの価値は、リアルな出会いや偶然性、偶発的な出会いの重要性、信頼関係の構築などが再定義される要素として挙げられます。バーチャルとリアルが融合する中で、リアルの価値が再評価されています。

民主主義のアップデートとは何を意味していますか？

民主主義のアップデートとは、現在のパンデミックのような危機に対処するために、これまでの民主主義の概念を刷新し、新しい状況に適応したものを創造することを意味しています。

経済学において、家事労働がなぜGDPに反映されないのですか？

家事労働がGDPに反映されないのは、GDPの定義上、市場での取引に基づく経済活動のみを計測しており、家事労働は非市場活動であり、取引価格が設定されていないためです。

データの収集と扱いにおけるプライバシー保護の重要性とはどのようなものですか？

データの収集と扱いにおけるプライバシー保護は、個人情報の漏洩や誤用を防止し、個人の権利と自由を守るために重要な要素です。また、データの透明性や公正性も確保する上で欠かせません。

個別のストーリーをデジタル化することの意義とは何ですか？

個別のストーリーをデジタル化することは、個人の経験や物語を記録し、政策立案や社会的な理解を深めるために重要な情報を提供することに意味があります。

SDGsにおける「誰も置いていかない」という概念とはどのようなものですか？

SDGsにおける「誰も置いていかない」という概念は、持続可能な開発の目標を達成する際、社会の全ての層や個人がその恩恵を受けるため、特に脆弱なグループや被りない人々に対しても注目し、支援を提供することを意味します。

共同研究を通じて、どのように世界と芸術的なコラボレーションを行うことができますか？

共同研究を通じて、世界と芸術的なコラボレーションを行うには、国際的な研究者や芸術家のネットワークを形成し、協力してプロジェクトを進めることが重要です。また、異なる分野の知識や技術を組み合わせることで、新しい価値を創造することができます。

専門家間のコラボレーションが重要である理由は何ですか？

専門家間のコラボレーションが重要である理由は、複雑で多面的な問題に対して、それぞれの分野の専門知識や視点を組み合わせることで、より包括的かつ創造的な解決策を見つけることができるからです。

パンデミックや気候変動といった世界共通の課題に対処するために、大学がどのような役割を果たすことができますか？

大学は研究と教育の中心地であり、世界共通の課題に対処するために、学際的な知識を創出し、国際的な共同研究を推進し、政策立案や社会的な取り組みに貢献することができます。