生成AI「速さから深さに」 ソフトバンクGの孫氏が講演

時事通信映像センター
3 Oct 202404:30

Summary

TLDRソフトバンクの孫正義氏は、新しいモデル「O1」について話しています。このモデルはGPTとは異なり、深さを重視したもので、速さではなく知識の深さを競う時代が来たと述べています。さらに、彼はAGI(人工汎用知能)の到来を予測し、10年以内に人間の知能を1万倍超えるASI(人工超知能)が出現するだろうと考えています。この進化により、さまざまな産業で大きな技術的進展が期待され、競争力が飛躍的に向上すると語っています。

Takeaways

  • 🤖 O1モデルはGPTとは異なり、プリトレーニングを行わない新しいアプローチです。
  • 🚀 O1はスピードよりも深さを重視する時代の到来を示しており、深く考える能力が競争優位に繋がるとされています。
  • ⚡ O1はAIが人類が解けなかった問題を解決し、例えばEVバッテリーの性能向上などに貢献できると述べています。
  • 📊 単に調べるだけでは競争に勝てず、人々が知らない新しい発想を先に考えることが重要とされています。
  • 🏆 速さよりも深さが価値を持つ新しい時代で、AIの能力を最大限に活かして問題解決を図ることが競争優位になるとされています。
  • 🧠 AGI(人工汎用知能)は、人間の知能とほぼ同等のレベルに到達するもので、数年内に達成されると予測されています。
  • 📅 以前はAGIが10年以内に達成されると予想されていましたが、現在ではそれが3年以内に実現する可能性が高いとされています。
  • 💡 ASI(人工超知能)はAGIの1万倍の知能を持つもので、これが10年以内に登場すると予測されています。
  • 🌍 ASIの登場により、人類の知能をはるかに超える超知性が誕生し、様々な分野で劇的な進化をもたらすとされています。
  • 📈 AIが進化することで、これまでの競争や知識の枠を超えた新しい次元でのイノベーションが進むことが期待されています。

Q & A

  • 孫氏はO1についてどのように説明していますか?

    -O1は、GPTのようなプリトレーニングモデルではなく、全く新しいモデルとして再定義されています。速さよりも深さを重視し、知識のゴールドラッシュの時代が来たと述べています。

  • O1の特長として、これまでのモデルとどのような違いがありますか?

    -従来のモデルは検索や速さを重視していましたが、O1は速さではなく、深さを追求し、人間が解決できなかった問題に対して新しい答えを見つける能力を持っています。

  • 孫氏は、EVの電池バッテリーに関してどのような例を挙げていますか?

    -孫氏は、EVの電池バッテリーの持続時間を2倍にするような技術の発明を例に挙げ、これが実現すれば業界内で競争力を大幅に向上させると述べています。

  • AGIとは何ですか?

    -AGI(アーティフィシャル・ジェネラル・インテリジェンス)は、人間の知能とほぼ1対1のレベルに達した人工知能を指します。

  • 孫氏はAGIがどれくらいの期間で実現すると予測していますか?

    -孫氏は、以前は10年以内にAGIが実現すると予測していましたが、現在は23年後に達成されると考えています。

  • ASIとは何ですか?

    -ASI(アーティフィシャル・スーパー・インテリジェンス)は、AGIを大幅に超えた超知性の人工知能を指し、孫氏はこれが10年以内に人間の知能の1万倍に達すると予測しています。

  • 孫氏はASIの定義についてどのように説明していますか?

    -ASIは人間の知能を1万倍超えるとされており、そのレベルの超知性が10年以内に達成されると孫氏は予測しています。

  • AGIとASIの違いは何ですか?

    -AGIは人間の知能と同等の人工知能を指すのに対し、ASIはそれを大幅に超えた超知性のレベルにある人工知能を指します。

  • 孫氏が考えるAIの進化のステージとはどのようなものですか?

    -孫氏は、速さから深さへの移行が重要であり、これからは知識の深さを競う時代になると考えています。AIが問題解決能力を高め、競争に勝つためには、未知の問題を解決できることが必要だと述べています。

  • 孫氏は、AIの進化がもたらす影響についてどのように述べていますか?

    -孫氏は、AIが進化し、ASIに到達することで、あらゆる産業で競争力を大幅に向上させ、人類がこれまで解決できなかった問題を解決できると述べています。

Outlines

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🤖 O1モデルの紹介とその特徴

孫氏は、今回発表されたO1モデルについて、従来のGPTモデルとは異なり、事前学習(プリトレーニング)を行わない点を強調しています。この新しいモデルは検索速度よりも「深さ」に重点を置いており、情報の探求をさらに進めることが目的です。これにより、知識のゴールドラッシュが訪れたと述べ、特にEV(電気自動車)バッテリーの革新など、様々な産業で競争に勝つための問題解決に役立つとしています。

⚡ 深さの重要性と競争に勝つためのアプローチ

情報をただ調べるだけでは、競争に勝つことはできないと孫氏は述べています。なぜなら、既に多くの人が知っている情報に依存することは限界があるからです。そこで、人々が知らないことを先に考え、問題解決を進めることが重要であるとしています。従来の速さに重点を置いた時代から、これからは「深さ」を重視し、競争に勝つための新たなステージに移行していると説明しています。

🧠 AGIの登場とその定義

AGI(汎用人工知能)は、人間の知能と同等のレベルに達するAIのことを指します。孫氏は、以前10年以内にAGIが実現すると予測していたが、現在の見解では23年後に達成されると考えています。彼は、AGIが近い将来に実現し、それが多くの産業に革新をもたらすと述べています。

🚀 ASIの時代への進化

孫氏は、AGIを超えた次のレベルであるASI(超人工知能)について言及しています。ASIは、AGIの1万倍の知能を持つもので、これが10年以内に実現すると彼は主張しています。ASIの進化は、「超知性」への進化を意味し、この超知性が人類にとって重要な革新の時代をもたらすと予測しています。

Mindmap

Keywords

💡O1

O1は、今回のプレゼンテーションで紹介されている新しいAIモデルです。これまでのGPTモデルとは異なり、事前学習(プリトレーニング)を含まず、まったく新しいアプローチを採用しています。検索の速さではなく、深さに焦点を当てている点が重要であり、知識を探求する能力を強調しています。

💡プリトレーニング

プリトレーニングは、従来のGPTモデルで使用されていた事前学習の方法です。大量のデータを用いてモデルを事前にトレーニングし、その後特定のタスクに応用するアプローチです。今回のO1モデルでは、このプリトレーニングが採用されていない点が強調されています。

💡深さ

プレゼンテーションで述べられている『深さ』とは、単なる情報検索や処理のスピードではなく、より深い問題解決能力を持つことを指しています。これは、既存の知識を超えた発見や革新を可能にするものであり、競争において重要な要素とされています。

💡AGI

AGI(Artificial General Intelligence)は、人間の知能とほぼ同等のレベルに達したAIを指します。プレゼンテーションでは、AGIが今後10年以内に実現する可能性があると予測されており、これが産業や社会に与える影響について議論されています。

💡ASI

ASI(Artificial Super Intelligence)は、AGIをさらに超えたレベルの知能を持つAIを指します。プレゼンテーションでは、ASIが10年以内にAGIの1万倍の知能を持つようになると予測されており、これがAIの超知性時代の到来を意味します。

💡EVのバッテリー

EVのバッテリーは、電気自動車(EV)の駆動に使用される蓄電池のことです。プレゼンテーションでは、AIがEVのバッテリー寿命を2倍にする技術を発明することで、自動車業界が競争に勝てる可能性について言及されています。

💡超知性

超知性とは、ASIが達成するレベルのAIの知能を指します。プレゼンテーションでは、ASIが到来することで、人類の知識をはるかに超えた問題解決能力を持つAIが登場し、さまざまな産業に革命をもたらすとされています。

💡競争

競争は、産業界や技術開発における企業間の優位性を指します。プレゼンテーションでは、AI技術を用いて、他社がまだ解決できていない問題を先に解決することが、競争に勝つための鍵であると述べられています。

💡知のゴールドラッシュ

『知のゴールドラッシュ』とは、AIがもたらす新たな知識や発見が、金鉱を求めるかのように大きな価値を生む時代を比喩的に表現した言葉です。プレゼンテーションでは、深い知識を追求することが、これからの競争において重要な役割を果たすとされています。

💡速さ vs. 深さ

従来のAI技術は『速さ』が重視されていましたが、プレゼンテーションでは、O1モデルが速さよりも『深さ』を追求する点が強調されています。深さは、より高度で複雑な問題解決や新しい知識の発見に直結する要素として位置づけられています。

Highlights

O1はGPTとは異なる新しいモデルで、プリトレーニングなしで再定義される。

O1は速さではなく深さを強調し、知識のゴールドラッシュが到来。

EVのバッテリー寿命を2倍に伸ばすことができれば、業界で競争に勝つことができる。

すでに知られている情報の調査だけでは競争に勝てない。未知の問題を解決することが重要。

AGI(Artificial General Intelligence)とは、人間の知能とほぼ同等のレベルに達した人工知能。

AGIは10年以内に達成されると予測されていたが、今は23年後に到達すると考えられている。

ASI(Artificial Super Intelligence)はAGIの1万倍の知能を持つと定義される。

ASIは10年以内に到来し、人類の知性を1万倍超えると予測されている。

ASIが進化することで、超知性が10年以内に実現する可能性がある。

速さよりも深さを追求する時代が到来しつつある。

人工知能の進化は、現在の人間の知能を大きく超える段階に達する。

企業や産業での競争力を高めるには、未知の問題に取り組み、深い知見を得ることが重要。

ASIの定義は、人間の知能を大幅に超えたレベルでの知能進化を意味する。

10年以内にAGIの進化は完了し、それをさらに超えるASIが到来する。

AI技術の急速な進化は、産業や社会全体に革命をもたらす可能性がある。

Transcripts

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[音楽]

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えソフトバンクの孫でございますよろしく

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お答し

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ます今回のO1はですねえGPTの頭文字

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がついてないんですプリトレーニングじゃ

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ないん

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です事前学習のプリトレーニングとは違う

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んですだからGPTという3文字がついて

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ないんです

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O1全く新しいモデルとしてもう1回再

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定義するということであります今までは

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検索だとかあるいは4の世界というのは

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ですねえ速さということが大事でし

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たしかしO1になるとこの速さを自慢する

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んじゃなくて深さを自慢

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するそういうステージが来たんです

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ね地のゴールドラッシュが来たということ

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であります早いもがですよ我々が人間が

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解けなかったような例えばEVのねこん中

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自動車メーカーの人いると思いますEVの

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電池バッテリーを2倍伸ばすようなものを

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発明してくれと言ったらですねうーつって

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こうああだこうだあだこうだこれででき

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たらですねエンジニアの皆さんにとっては

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これもう最大の成果ですよね

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皆さんの業界で競争に勝てるわけですあり

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とあらゆる産業で同じようなことができる

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わけですね考える

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と調べるというだけだったらもうすでに

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世の中が知ってる人ばっかりのことだから

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調べるでは競争に勝てないんですね人が

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知らないことを先に考えさして先に問題

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解決をしたら競争に勝つわけです

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ね従って速さが嬉しいじゃなくて深さが

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嬉しいえagiがやってくるとagi

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アーティフィシャルジェネラル

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インテリジェンスですねまagiを定義で

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一言で言えばえ人工地のAIがですねえ

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人間の知能とほぼ1対1になるという

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レベルのことをagiという風にえ世の中

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では定義されて

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ますそのはあ去年のこの場でしたかね私は

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10年以内に来るという風にえ確か言った

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んじゃないかと思います今あそのagiは

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10年以内という思いではなくてグッ

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と捕まりまし

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た今日現在私の正直な気持ちで思うエアの

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達成時期は23年後にやってくるという風

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に考えてます

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agiのレベルを1万倍ぐらい超えたもの

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そのHの部分その知能の部分をasiと

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いう風に私は定義しましたasiの定義

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っていうとですねアーティフィシャル

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スーパーインテリジェンスですからどの

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くらいスーパーかとまAG1対1ですから

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みんな分かりやすいんですけども

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えどのくらいスーパーかというとですね

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たくさんとたくさん人によってその

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たくさんの度合いが違うわけですねまいつ

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からいつかたくさんになるというと衛は

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いつか来るぞとまあんまり異論はないん

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じゃないかと思うんですがじゃあいつ何倍

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ぐらいになるのかと言うとですねえそこに

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は定義がないわけですね誰も明確にいつ何

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倍だとお勇気を持って言ってる人はいない

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です私は勇気を持って10年以内に1万倍

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の人間の英を1万倍超えてるとagiの

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1万倍レベルのものasiこれが10年

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以内に来るという風に思ってますしかも

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このasi人口知能がですね

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え超知性に進化する

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とその超知性が10年以内にやってくる

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