【感動する話】俺が懇親会に参加すると高卒の女性社員がポツン…俺「どうしたの？」女性社員「高卒は帰れって…」涙を讃える彼女を見て、社長を呼び出した結果【いい話・朗読・泣ける話】
Summary
TLDRこの物語は、学歴や社会的地位に基づく偏見に挑むエモーショナルなドラマです。主人公の佐藤優は、高卒ながら営業で成功を収め、会社内での偏見に立ち向かいます。新入社員の清田明さんという高卒女性が、同僚の嫌悪と困難に直面しますが、佐藤のサポートで自信を獲得し、才能を発揮します。社長のハルトと佐藤の兄弟愛、清田の努力と成長が絡み合う中、学歴による差別の克服と人との信頼の重要性が描かれています。
Takeaways
- 😀 ストーリーは、学歴による差別と職場での努力をテーマに展開されます。
- 👨💼 主人公は32歳のITベンチャー企業で働く佐藤優と呼ばれる男性で、高卒ながらも会社の営業に尽力しています。
- 🚀 会社の業績は急成長しており、テレビ局のインタビューを受けた社長の姿が話題を集め、会社は知名度を上げています。
- 🎓 学歴が高い社員たちが主人公を貶める傾向があり、主人公は学歴が低いと思われることで苦労を強いられます。
- 💡 清田明という新入社員が登場し、高卒であることが明らかにされると、佐藤と同様に他の社員から見下されます。
- 🤝 佐藤は清田さんの才能を信じ、彼女をサポートし、自信を持った姿で成長を遂げていく姿勢を示します。
- 🏆 清田さんの努力が実を結び、大きな案件を獲得し、学歴ではなく実力で評価されることになります。
- 😡 学歴による偏見が発覚し、社長である佐藤の弟が登場。彼は社員の行動を非難し、学歴ではなく能力を重んじるべきだと語ります。
- 💖 清田さんが佐藤に恋心を抱き、佐藤も清田さんの存在に心を動かされることになります。
- 🔄 学歴による偏見は排除され、営業部は学歴を超えたチームワークを通じて更なる成長を目指す方向に進みます。
Q & A
佐藤優はどの年齢でITベンチャー企業で働くことになったのですか？
-佐藤優は32歳でITベンチャー企業で営業の仕事をしているとされています。
佐藤が制作した節約サポートアプリの開発動機はどのようなものですか？
-佐藤が制作した節約サポートアプリの開発動機は、子供の頃家が貧乏で、同じ思いをしている子が週に1回くらいはお腹いっぱい食べられたらなと思っていたことです。
会社が急成長したきっかけは何ですか？
-会社が急成長したきっかけは、社長がテレビ局のインタビューを受けたことです。特に社長が若い美だという部分が大きな反響を呼び、SNSで拡散されました。
佐藤がなぜ学歴を問わずに社員を募集している会社に入社したと言っていますか？
-佐藤は学歴だけでは仕事のスキルは決まらないと思っているため、学歴を問わずに社員を募集している会社に入社しました。
佐美希はなぜ佐藤に対して厳しい態度を取っているのですか？
-佐美希は自分の最終学歴が高卒であることを理由に、佐藤に対して厳しい態度を取っています。また、学歴が高い社員たちが優秀だと考えているためです。
清田さんはなぜこの会社に入社したかったのですか？
-清田さんは家庭の事情から高校卒業後すぐに地元の会社に就職し、好きでもない仕事を続けていました。しかし、この会社の広告を見て、ここで働きたいという強い思いを持ち、採用試験に応募し合格しました。
清田さんが最初の頃どうして自信を失っていたのですか？
-清田さんは高卒であることをコンプレックスとしており、周りの社員たちとの差を感じていたため、自信を失っていました。
渾身会で起こった出来事は何ですか？
-渾身会で、佐とその取巻きの4人はBランク以下の大学出身者を店から追い出し、席を確保しなかったため、清田さんや他の社員たちが参加できなくなってしまいました。
社長が渾身会の出来事についてどのように知ったのですか？
-社長は清田さんから話を聞いた後、現在の会話も聞かせてもらったとされています。
佐藤と社長の関係について説明してください。
-佐藤と社長は兄弟で、それぞれが異なる環境で成長しました。佐藤は父親に引き取られ、生活が苦しく、一方で社長は母親に引き取られました。成人後、佐藤は社長を支援し、会社を成功に導いたとされています。
社長が社員の採用で学歴を問わない理由は何ですか？
-社長は学歴が高いからといって必ずしも優秀だとは限らないと考えており、学歴を問わない採用で、立派な人を採用することができます。
佐藤が営業部の部長になることを推薦する理由は何ですか？
-佐藤は信頼できる人物であり、会社にとって重要な場面では常に意見を求めている。また、現場の状況を反映した的確なアドバイスをしてくれるためです。
佐が反省したことと、今後の行動について教えてください。
-佐は自分の行動が間違っており、今後は心を入れ替えて真面目に働くことにしました。また、社長に好かれるため、見た目だけを飾り立てて中身が伴わないような女性ではないとアピールする予定です。
清田さんはなぜ佐藤さんに告白したのですか？
-清田さんは佐藤さんに心を動かされたため、告白しました。彼女は佐藤さんに対して、長い間思いを寄せていました。
佐藤と清田さんの交際がどのような影響を与えましたか？
-佐藤と清田さんの交際により、営業部の雰囲気は大きく変わり、学歴による偏見や分断がなくなり、仕事の成果を評価するようになりました。
Outlines
😤 学歴差による差别
主人公は学歴によって見下される体験をした後、会社の渾身会でエリート社員による学歴による差別を目撃します。怒りに駆られ、主人公はその場に乗り込みますが、逆に嘲笑われてしまいます。しかし、社長の登場により、状況は一変し、エリート社員たちは衝撃を受けます。主人公はIT企業で営業を担当しており、会社は学歴を問わず社員を採用していますが、社員の中には学歴による差別的な考え方があることが明らかになります。
😡 学歴による評価の不公
会社の内部では、学歴によって評価がされ、学歴が高いと優遇される傾向があります。主人公はこの不正な評価体系に反感を持ち、特に佐美希という女性社員がその中心的存在です。彼女は学歴を誇示し、他の社員を貶めることで自分を高めています。主人公は、学歴が低い社員たちが同じくらい努力しているにも関わらず、評価されないことを不平等と感じています。
🤔 新人社員との出会い
清田明さんという新人社員が営業部に配属され、彼女は高卒で学歴が低いため、すぐに佐美希たちにからかわれます。主人公は清田さんの教育係を引き受け、彼女が自信を持ち、会社で働く権利があることを伝えます。清田さんは家庭の事情で高卒で就職し、この会社で働きたいという強い意志を持っていますが、自信が持てずに苦労していました。
💪 努力と成果
清田さんは主人公のサポートを受けて、自信をつけ始め、仕事に取り組みます。彼女はIT知識を習得し、観察力や行動力も現れ始め、主人公と同じように営業先との信頼関係を築きます。二人は素晴らしいチームになり、大きな成果を上げます。しかし、佐美希たちは依然として清田さんの成功をラッキーと呼んで嘲笑い続けます。
😠 渾身会での侮辱
渾身会が開かれる際、佐美希たちはBランク以下の大学出身者には店での席を設けないという不当な行動を行います。清田さんは涙を堪えながら、主人公に代わって他の社員と交流を試みていますが、佐美希たちの侮辱によって自信を失ってしまいます。主人公は怒りで店に飛び込み、佐美希たちに訂正を求めるのですが、彼女たちは気にせず周りの笑い声を浴びせかけてしまいます。
😢 清田さんの孤立
清田さんは渾身会の出来事後、孤立感を覚えます。主人公は忙しい中でも彼女をサポートし続けようとするのですが、清田さんは距離を取るように見えます。その後、清田さんは仕事に集中するため、主人公との距離を保とうとしています。主人公は清田さんが自信を失わずに成長し続けることを願っていますが、彼女が再び傷つくのを防ぐことができませんでした。
😡 渾身会での差別行為
渾身会で佐美希たちは学歴によって席を割り当て、高卒の清田さんには席を設けませんでした。そのため、清田さんは外に立っているところを主人公に出会います。主人公は怒りで店内に入り、佐美希たちに責め立てますが、社長の登場で状況が変わります。社長は佐美希たちの行為を知り、怒りを露わにします。
😔 社長の弟の過去
社長は佐藤ハルトで、主人公の弟佐藤優と兄弟です。二人は親が離婚した後、別々の環境で育ちました。優は父親に引き取られ、生活が苦しく、ハルトは母親に引き取られましたが、母親が病気で生活も苦しくなりました。優はハルトのために学費を稼ぎ、ハルトは大学進学を断り、兄のために会社を立ち上げました。二人は互いに支え合い、今では信頼関係にあります。
😠 佐美希の野望とハルトの判断
佐美希は営業部の部長になりたいと言い、自分の能力をアピールしますが、ハルトはそれを認めずに断ります。ハルトは信頼がビジネスで最も重要であると語り、優が会社を支えていることを強調します。佐美希はショックを受けますが、ハルトは社員たちに対して、優の貢献を評価するべきだと伝えます。
😊 清田さんの告白
清田さんは優に告白し、ハルトではなく優が好きだと言います。優は清田さんとの交際に喜び、営業部の雰囲気は改善されます。学歴による偏見はなくなり、社員たちは互いに協力し始め、素晴らしいチームになっています。優は清田さんをパートナーとして大切にし、ハルトは清田さんのように真面目で優しい女性を見つけて幸せになりたいと考えています。
😌 社会の学歴主義と個人の成長
主人公は学歴が低いことを理由に他人を見下すことがないようにと願い、人には学歴だけによらない長所や才能があることを伝え続けます。清田さんは自信を身につけ、仕事に輝きを持ち、主人公にとって大きな存在となっています。主人公は清田さんとの交際が順調で、営業部が素晴らしいチームとして成長しています。
Mindmap
Keywords
💡学歴
💡偏見
💡努力
💡自信
💡転職
💡成功
💡チームワーク
💡信頼
💡反省
💡恋愛
Highlights
主人公佐藤優は32歳のITベンチャー企業で営業を担当しており、学歴を問わずに社員を採用する企業文化を支持している。
会社はテレビ局のインタビューを受けたことで知名度が上がり、佐藤社長の美しさと若さに大きな反響を呼んだ。
佐藤優は高卒であることが理由で、同僚たちからの見下しや貶めを経験し、自信を欠いている。
新入社員の清田明さんは高卒であることがばれた際、佐藤優が彼女を守り、励まし始めた。
清田さんは家庭の事情で高校卒業後すぐに就職し、本社の広告を見て会社に入社した強い希望を持っていた。
佐藤優は清田さんの才能に目をつけ、自信を持たない態度に心配を感じる。
清田さんは営業の知識を素早く身につけ、佐藤優とうまくチームを組んでいる。
清田さんは努力の天才と呼ばれ、寝不足で勉強を重ね、セールストークの練習も行っていた。
佐藤優と清田さんが大口案件を獲得し、佐の取巻きたちがその成功をラッキーと呼ぶ。
佐藤優は清田さんの努力を認め、彼女が自信を持って立つように支援している。
渾身会で佐が行った店は、学歴によって席を限定し、清田さんを追い出そうとしていた。
佐藤優は渾身会での騒動に対して、社員たちの行動を非難し、清田さんを支持した。
社長が現れ、佐の不当な行為を指摘し、社員たちに反省を促した。
社長は佐藤優とハルトの兄弟関係を明かし、二人の経歴と会社への貢献を語った。
佐藤優は営業部の部長になれる機会を断り、現場でもっと学びたいと表明した。
清田さんは佐藤優への好意を告白し、ハルトに対して自分の気持ちを明かした。
営業部全体が和解し、新しいチームとして結束し始めた。
佐藤優は清田さんとの交際を始め、営業部の雰囲気がより良いものになった。
佐は反省し、自分の態度を変え、真面目に働くことを誓う。
佐藤優は社員たちに学歴ではなく、成果を評価する考え方を伝えていくことを決意した。
Transcripts
00:02高卒女の席はないって店を追い出され
00:07ちゃいました店の前に立ち尽くしていた
00:10新人の女性が目に涙を溜めて笑った瞬間俺
00:15の怒りは頂点に達した普段から俺たちを
00:20学歴で見下すエリート社員が自ら進んで
00:24幹事を務めた渾身会しかしそれは彼女が
00:29仕掛けた罠だった俺たちを貶め笑い物に
00:33するための清田さん君はここにいてえ怒り
00:39のまま俺は渾身海の会場に乗り込ん
00:43だやがて後から到着した人物によって俺の
00:48正体が明かされるそしてエリート社員たち
00:51は一気に酔いが覚めるほどの衝撃に見舞わ
00:55れるのだっ
00:57た俺の名前は佐藤優32歳とあるIT
01:03ベンチャー企業で営業の仕事をしている俺
01:07が働いているのはまだ設立から7年という
01:11新しい会社だ当初は全く仕事がなく社長
01:16からプログラマーまでもが袖手で営業回り
01:19をするような苦しい経営状況だったしかし
01:24そんな状況が変化したのは4年前きっかけ
01:28はたまたまテレビ局のインタビューを受け
01:31たことだったと思う実は子供の頃家が貧乏
01:36で昔の自分と同じ思いをしている子が
01:40せめて週に1回くらいはお腹いっぱい食べ
01:43られたらなってそう考えたのがこの節約
01:47サポートアプリを作った理由ですそう語る
01:51社長の姿はお茶のまで大きな反響を呼んだ
01:56その背景も去ることながら最も反響あった
02:00のは社長が若い美だという部分すぐに
02:05SNSで拡散され別のテレビ局や雑誌から
02:09も取材の依頼が押し寄せたその結果会社の
02:14知名度は一気に上昇今では旧成長企業とし
02:18て真っ先に名前をあげられるいずれ大手と
02:23呼ばれるのも確実な有料企業だへえ君は
02:28経済出身なのかすごい名門じゃないか先輩
02:32がここで何人も働いていると聞いて僕も
02:36自分の力を試してみたくて頼もしい新人
02:39社員の言葉に俺も笑顔で是非頑張ってくれ
02:43よと頷く急成長しているとはいえまだまだ
02:48大手に比べれば規模は小さいし給料や
02:51ボーナスも安いにもかわらずこの会社で
02:56働きたいと言ってくれる新卒性は非常に
02:59多い
03:00特に彼のような大手からも引手あたな学歴
03:04を持った人材がここ23年は数多く入社し
03:08てくれているありがたいことじゃない会社
03:12にとっても優秀な社員は多い方がいい
03:16でしょうそういって得意げな顔をするのは
03:20自身も有名国立代出身の女性社員彼女佐
03:25美希は会社の設立当初から働く俺にとって
03:30もちろん後輩社員に当たるのだが俺は彼女
03:34にかなり早い段階からため口を使われて
03:37いるその理由は最終学歴が高卒だから
03:43らしい確かに君の言う通り近頃は優秀な
03:47若手が多くて助かってるけどでしょあの
03:51社長だって国内トップの大学出身じゃない
03:55やっぱり学歴イコール仕事のスキルなのよ
03:58ね
04:00それは違うと思うなはあ俺の反論に佐は
04:06思いきり軽減な顔をした自分が高卒だから
04:10というのではないが仕事のスキルは決して
04:14学歴だけで決まるものではないと思うそれ
04:18まで隠れていた能力や適性が仕事について
04:22から花開くことだってあるきっと社長も
04:25同じ考えだから学歴不問で社員を募集して
04:29いるはずだから大卒の社員だけが優秀と
04:33いう考えは見直した方がいいとこれまで何
04:38度も彼女に説明してきたことを俺は改めて
04:42繰り返したところがそれをさはバカにする
04:46ように鼻で笑ったまだ言ってるのそんな
04:50こといい加減認識をアップデートした方が
04:53いいわよえだってほらニヤニヤと笑を
05:01が今月の成績ボドを指さす上位を占めて
05:04いるのは学歴メンバーじゃないそれに比べ
05:09て佐藤さんやBランク以下の大学を出た皆
05:12さんは順位も契約数もパっとしないわね
05:16あざ笑うような口調に俺は思わずむっと
05:20なって反論したまだ今月が始まって5日だ
05:24それに先月のトップはそうそうたまたま学
05:29じゃない人だったわね今月もあるといいわ
05:33ねそんなラッキー
05:35が
05:37はあ会社が急成長したことで有名大学出身
05:42の人材も集まってくるようになったそれは
05:46会社をさらに成長させると同時にこんな
05:49デメリットも生んでいたつまりサのように
05:54学歴で同僚たちを区別する社員が増えて
05:57しまったの
05:58だたち工学歴の社員こそが会社を支えて
06:03いる柱だと学歴が低い社員たちは所詮自分
06:07たちより劣った能力しかないと
06:11ああ結婚するなら佐藤社長のような方が
06:15いいわ若くてハンサムで才能があって
06:19もちろん工学歴のエリートそれに比べて
06:23こっちの佐藤さんは同じ苗字で恥ずかしく
06:27ないの若くもでもなくておまけに学歴も
06:31低いなんて私だったら耐えられない
06:35わもう慣れたよこれまで君が散々社長と
06:40比べてくれたおかげでねまたまた佐藤さん
06:44たら学歴に自信がないせいでそうやって
06:47強がらないとプライドを保てないのよね
06:51かわいそう
06:53に結果を出せなければやっぱり学歴が低い
06:57から結果を出した出したで学歴が低いくせ
07:01にと何かにつけて磨たち学歴グループは
07:07特に営業部唯一の高卒である俺を
07:10ターゲットにしていたもはや慣れたものだ
07:13がやっぱり悔しいものは悔しい絶対に彼女
07:19たちの認識を変えてみせるその思いを支え
07:23に俺は自分より若い社員たちの誰よりも
07:27進んで営業先を回る日々を送っているの
07:30だったすると翌年の春のことだったほ本日
07:36からお世話になりますよろしくお願いし
07:39ますたどたどしい挨拶をして勢いよく頭を
07:44下げる女性男性社員たちは彼女を見て囁き
07:48合いチラチラと視線を送っている俺も
07:52じろじろ見るのは失礼だと思いつつ目を
07:55惹かれずにいられなかった綺麗な子だなと
07:59とまだ22歳だと聞いていた通りあけない
08:03感じは残っているが非常に整った目花たち
08:07にすらりとした手足抜けるように白い肌は
08:12美人という言葉がよく似合う清楚で透明感
08:16のある雰囲気はまるで青春ドラマの
08:19ヒロインのような彼女の名前は清田明さん
08:24この度営業部に配属された新入社員だ
08:28よろしくね清田さん俺は佐藤と言います
08:32チームの最年長として率先して挨拶に
08:36向かう右手を差し出すと清田さんは
08:40おずおずと握手に応じてくれたのだがその
08:43手は妙にブルブルと震えていた大丈夫緊張
08:48してるのかなははいスタイルの良さが
08:52もったいないくらいういて背中を縮まら
08:56せる清田さんするとまもなく
09:00その原因が分かったねえ清田さんあなた
09:04大学はどこの出身かしらニコニコと笑顔を
09:08浮かべてサが俺たちの会話に割って入って
09:12きたビクッと体をふわせて清田さんは
09:17さらに俯いてしまうそしてぼそぼそと
09:20小さな声で呟いたですなによく聞こえ
09:26なかったわ恥ずかしがらないでもう一度お
09:30願い私高卒ですその途端愛そうよく笑って
09:36いた佐の表情が一変したはあ一体誰よ高卒
09:42なんて採用したのはおいやめないか表編し
09:47た佐に怯える清田さんを俺は自分の背後に
09:51かった
09:52ああ最低でも中堅大学以上なら私が面倒見
09:58てあげようと思っけど残念だわごごめん
10:02なさい清田さんが謝ることじゃないよさ
10:07そういうのは良くないって言ってるよな
10:10学歴で人を判断するなんて私だけじゃない
10:14わよその子の面倒を見たい人なんて多分い
10:18ないんじゃないかしらねえそう言って磨が
10:23周囲に視線を向けるといつも彼女が先導し
10:27ている学歴グル
10:29彼女の取巻きたち4人は同意するように
10:33揃ってニヤニヤと笑を浮かべていつも彼女
10:37たちが馬鹿にしているそれ以外の大学出身
10:40者たちは気まずそうに視線をそらした
10:44つまり誰も清田さんの面倒を見る気はない
10:48と分かった俺が教育係りを引き受けるよ
10:52あらちょうどいいじゃないのお似合いよ
10:56あなたたは言て巻たちと愉快そうに
11:01笑い合うのだっ
11:02たごめん気分が悪い思いをさせて後で彼女
11:07たちには注意しておくから俺が謝ると清田
11:12さんはブンブンと首を振ったわ私が私が
11:17悪いんですえ知ってたのにすごい大学を出
11:21た人がたくさんいるってなのに高卒なんか
11:25で入ってきちゃったから声をわせ
11:29彼女はたどたどしく俺に語ってくれた家庭
11:33の事情から高校卒業後すぐ地元の会社に
11:37就職したこのままずっと好きでもない仕事
11:41をしていくのかと人生を諦めかけていた時
11:46この会社の広告を目にしたなぜか猛烈に
11:50惹かれるものがありここで働きたいと強く
11:54思いダメもで採用試験に応募したそして
11:58無事に合格したのは良かったものの私やめ
12:03ますえまだ初日だよだけど明らかに場違い
12:08でこの先やっていける気がしません判断が
12:12早いのはとても素晴らしいことだけど
12:16さすがに早すぎると慌てて俺は清田さんを
12:20説得した高卒とはいえ君も採用試験を突破
12:24した人間の1人だここで働く格は十分に
12:29あるはずだとそんなに自信がないのは
12:33やっぱり高卒がコンプレックスだから
12:36ああ清田さんは無言でこりと頷いた俺は
12:41内心まずいなと思ったいくら判断力があっ
12:45てもこんなに自信のない態度では営業とし
12:49て働くのは難しいかもしれないお客が求め
12:53ているものはいつだって売り手が自信を
12:56持って進める商品なのだかから清田さん実
13:01は俺も高卒なんだえそれでもわざわざ俺を
13:07指名してくれる取引先は少なくない佐藤君
13:11が1番信頼できる是非佐藤君に話を聞きた
13:15いってねこれこそ俺が積み上げてきた努力
13:19の決勝だ高卒は信頼できないという営業先
13:23には信頼してもらえるまで何度も通った社
13:27の製品に誰よりも勉強してどれだけ細かい
13:32質問にも全て答えてきた今も学歴で
13:36あれこれ言われることは多いしまあ俺も
13:39それなりに苦労してきた方だと思うから
13:43自信がなくなってしまう気持ちは分かる
13:46よだけど苦労や挫折を知っているからこそ
13:51人の痛みが分かる営業先が抱えている問題
13:55や悩みに寄り添えるそれが俺の強みだと
13:58思うんだ
14:01強み俺の言葉を繰り返す清田さんはいつの
14:05間にか顔をあげていた沈んでいた瞳は光を
14:09取り戻してキラキラと輝いているように
14:12さえ見えるもしかしたらこの子は化けるか
14:16もしれない俺は期待を込めてさらに彼女を
14:21励ましたどうかな例えば高卒が工学歴の
14:26エリートたちをギャフンと言わせるのは
14:29面白そうだと思わないギャフンですか言わ
14:33せてやろうよこの2人で佐藤さんと私が
14:38少し戸惑った様子の清田さんだったがその
14:42目はさらにキラキラと輝き始めたきっと今
14:46までは家庭の事情や高卒だからという理由
14:50で様々なことを諦めてきたんだろう高卒の
14:54くせにと誰かに直接言われたことだって
14:58あるかもしれない俺と同じように君がし
15:02たいと思うことは俺がサポートしていく
15:05から最初から諦めたりせずまずは何でも
15:10チャレンジしてみようよそれでもしも失敗
15:13した時は失敗した時はごくっと息を飲む
15:19清田さんに俺はにっこり笑って見せたその
15:22時は責任を取って俺がみんなに
15:26めちゃくちゃ謝るからと田さんは表紙抜け
15:30したようにきょとんと目を丸くしたあ謝っ
15:34て許してもらえますかね許してもらえる
15:38まで謝るよ許してもらえなかった時のこと
15:42はその時に
15:43考えようできればそんな事態は勘弁して
15:47欲しいけどねが頑張りますジョークの
15:51つもりだったのに清田さんは緊張した持ち
15:54になってビシっと背筋を伸ばし
15:57たとても真面目な子だもう少し気を抜く
16:01ことも覚えればきっと自信も後からついて
16:05くるだろうそれじゃあ改めてこれから
16:08よろしくね清田さんはい右手を差し出すと
16:13今度は迷うことなく握られた彼女の手は
16:17もう震えてなんかいなかった俺は直感的に
16:22この子は必ずいずれ周りの目を変えられる
16:25と思うのだったやがて俺の予想は着実に
16:30現実身を帯びていった清田さんさっきは
16:34助かったよあともう一歩で他の会社に仕事
16:38を持っていかれるところだったいえ私は何
16:42もあんなドタン場で先方が本当に欲しかっ
16:46たものに気づくなんて勉強している上に
16:50よく相手を観察している証拠だ
16:53ねか会話に噛み合わない部分があったので
16:57勝手にに口を挟んでしまってすみません
17:01でしたそんなことないよどんどん俯いて
17:05いく清田さんを元気づけるように俺は
17:08わざと大きな声を出した一緒に営業先を
17:12回るようになってから彼女には驚かされる
17:15ことばかりだまだ入社して1ヶ月足らずな
17:19のにすでにIT関係の知識は俺と並ぶほど
17:24観察がも鋭く相手の些細な発言やの変を
17:29見逃さないそして普段は弱気なのにこぞと
17:34いう時にはチャンスを逃さない意外なほど
17:37の行動力も持っているどうして自信がない
17:41のか不思議なほど彼女は才能に満ち溢れて
17:44いた人物だったのだ特に素晴らしいのは
17:48努力の才能だね清田さんは努力の天才だ
17:53天才なんてそんな自分から勉強したり相手
17:57をす力は意外と誰でもできることじゃない
18:01んだだからそれができるのは立派な才能だ
18:05よそう清田さんに説明しながらちらりと
18:09斜め前に視線を送る取巻きたちと断して
18:14いるサも入社当時は熱意があり将来を期待
18:18された優秀な人材だったけれど今は成績が
18:22伸び悩み他の学歴メンバーが活躍する中
18:27完全にいを食らっているのは地道な努力を
18:31嫌い仕事よりも他人を貶めることに熱中
18:36するようになったからだっ
18:38たもったいないよねあのまま努力してい
18:42たら社長の目にも止まったかもしれないの
18:45に社長が好きなのはちょうど清田さんの
18:50ようなそう言いかけてごまかすように
18:54咳払いをした余計な発言をしてそんな目で
18:58見られるために入社したんじゃないとまた
19:01やめるなんて言い出されては困る会社の
19:04ためにもこの部のためにも彼女は決して
19:08手放してはいけない人材だととりあえず
19:13この調子で頑張っていこう清田さんはい
19:17それから俺は外回りや相談には必ず清田
19:21さんを同行させた彼女に自分が培ってきた
19:25知識やコを伝えるとともに彼女からも刺激
19:29を受けまた仕事をサポートしてもらう
19:33そんな俺たちのペアはまるで何年も一緒に
19:36仕事をしていたかのように息ぴったりで
19:39うまくお互いを補い合いみるみるうちに
19:42成果を積み上げていったまあすごいわ佐藤
19:47さんと清田さんあの大手企業を
19:49口説き落とすなんて珍しく磨が話しかけて
19:53きたのはついに俺たちが大口案件を獲得し
19:57た
19:59普段は高卒なんて眼中にないからと
20:02ほとんど無視するような態度なのにやたら
20:06ニコニコと愛そうの良い様子に俺は長年の
20:10経験からはっきりと嫌な予感がしたどうも
20:15行こう清田さんえでも佐先輩が褒めて
20:20くださっていて違うんだよあれはこれから
20:25嫌みを言う時の顔
20:27だも初日に覚えがあるだろうとせっかく
20:31彼女は振り切ったのにまた蒸し返していい
20:35ものか俺が迷った瞬間だっ
20:38たいいわよね高卒の方は元々の期待値が
20:43低いからたまたまラッキーが重なった程度
20:46で評価されてそうはいかないもの私たちの
20:50場合だと大きく顔を歪めてニヤニヤと笑い
20:55ながらその口調にたっぷりの闇を込めては
20:59言い放ったえ清田さんが呆然とすると周囲
21:04に笑い声が広がるその正体はさの取巻き
21:09たちだったいつの間にか俺たちを取り囲ん
21:12で佐と同じくニヤニヤと笑っていた
21:16ラッキーなんかじゃない今回の成功は清田
21:20さんの努力の成果だ先方のリサーチを徹底
21:25していたこと寝不足でフラフラになるまで
21:28で勉強を重ねていたこと休憩時間にも
21:32こっそり1人でセールストークの練習をし
21:34ていたこともずっと一緒にいた俺は知って
21:38いるラッキーなんて一言ではたえ彼女自身
21:42にだって片付けさせないそれは清田さんの
21:46努力を馬鹿にする行為だからだいつになく
21:50俺が強い口調で反論すると磨は全く気に
21:55するそぶりも見せずあけるように鼻で笑っ
21:58たあそういうことようやく納得できたわ何
22:04がだあなたが高卒の新人なんかを連れ回し
22:08ていた理由よ見た目だけはいいものね彼女
22:13一緒にいると営業先のおじさん社員から
22:16受けがいいからでしょうなそれは俺にとっ
22:21ても清田さんにとってもあまりに侮辱的な
22:24暴言だった一瞬でカッと頭に血が登り思わ
22:29ず俺はサに詰め寄った訂正しろ俺のことは
22:34いいから清田さんに謝れ無きになっちゃっ
22:37て図星だったの違う彼女をバカにするな俺
22:43が声を荒げるほどさは調子に乗り周囲の
22:47笑い声はどんどん大きくなっていく清田
22:51さんはカカに体をふわせまた以前のように
22:55俯いて縮こまってしまったせっかく自信を
22:58身につけて堂々と前を向けるようになった
23:02のに許せないと俺はサマを強く睨みつけた
23:08まあ怖いそうやって去勢を張るしかないの
23:12よね何も持っていない人は彼女はもう
23:16たくさんのものを持っている誰からもバカ
23:20にされる理由なんて
23:22ない定学歴が定学歴をかばっちゃって
23:26やっぱりお似合いよあなたたちそう
23:29言い残すと佐は取巻きを連れて去っていっ
23:32た俺と2人になっても清田さんは俯いて
23:37震えたままだったごごめんなさい佐藤さん
23:43え私のせいで震える小さな声で清田さんは
23:48何度も俺に謝った私と一緒にいるから佐藤
23:53さんまで馬鹿にされるそれが悔しくて
23:56申し訳ないとそんな謝るのは俺の方だよ
24:01この部署の最年長として清田さんたちが
24:05安心して働ける環境を作ることができ
24:08なかっただからこうして君を傷つけること
24:12になってしまったんだ本当に
24:15ごめんだから清田さんが気にすることは
24:19ないんだ恥ずかしいと思うこともあれこれ
24:23行ってくる奴らに気遅れすることもない
24:26堂々としていていいんだよ
24:28君の実力は確かなんだからこんな俺に言わ
24:32れても説得力がないかもしれないけどそう
24:36付け加えると清田さんは首をぶんぶん横に
24:39振ったそんなこと私佐藤さんを俺をななん
24:46でもありませ
24:47んいきなりバッと顔をあげて清太さんは
24:51走っていってしまうのだったなぜか頬を
24:55うっすらと赤く染めながら
24:58それから清田さんとは少し気まずい雰囲気
25:01になってしまっ
25:03たこれまで通り一緒に外回りをするものの
25:07会社に戻ってくるとやり残した仕事がある
25:10のでと逃げられてしまうそこまで急ぎの
25:14仕事を抱えていないことくらい俺は知って
25:17いるのにまさか清田さん誰かに仕事を
25:21押し付けられてるとかなら俺から注意して
25:25違います大丈夫ですから最近ちょっと
25:29忙しくて本当にならいいんだけどでも大変
25:34なら相談して私これから打ち合わせなので
25:38失礼します逃げるようにそくさと去って
25:42いってしまう清田さん確かに最近は仕事に
25:46慣れたようなので試しに彼女だけで取引先
25:49を担当させたりもしていて忙しいのは本当
25:53だ俺と距離を取ろうとするのもちの時が
25:58近いサインなのかもしれないとまるで子供
26:01の育ちを見守る親のように俺は若干
26:05しんみりした気分になったそんな呑気に
26:08構えていたから俺は清田さんを1人にして
26:12しまったそのせいで再び彼女が傷つくのを
26:16見過ごしてしまったその日は会社の渾身会
26:20で武ごとに店を予約してそれぞれ集まって
26:24飲み会を開くことになっていた部の会場は
26:29会社の近くにあるダイニングバーこの店を
26:32選んだのはサだったどうしてもって言う
26:35から幹事を任せたけど大丈夫なんだろうな
26:40お酒も料理も美味しいって評判よこの私が
26:44選ぶお店に間違いはないわそうじゃなくて
26:49何かたんではいないかと俺は遠回しに尋ね
26:53たのだがそれを知ってか知らずか彼女は
26:57平然としていたその裏に隠しているものを
27:01全く気配すら感じさせずにごめんあと1
27:05時間くらいかかりそうなんだ先に参加して
27:08て
27:09くれる定治マギは得意先から急な仕事の
27:13連絡を受けた俺清田さんに手を合わせると
27:17彼女は少し不安そうな表情を浮かべた
27:21わかりました後でちゃんと会えますよね
27:25もちろん必ず合流するから
27:28清田さんは会場で待っててよはい後から
27:32思えばこれが間違いだったようやく仕事を
27:36片付けて渾身海の会場であるダイニング
27:40バーに到着した時清田さんは店の前に
27:44ポツンと1人で立っていた清田さん俺が声
27:49をかけると俯いていた彼女は弾かれたよう
27:52に顔をあげたその途端俺はぎょっとして
27:57しまっ
27:58その目には今にもこぼれそうなくらい涙が
28:02溜まっていたのだどうしたんだ何かあった
28:06の彼女が俺とばかり喋ってあまり他の同僚
28:11たちと交流していないのは知っていたとは
28:14いえ最近は彼女の頑張りに心を動かされて
28:18自分から話しかけてくる同僚も少しずつ
28:21増えていた磨たちの顔色を伺ってしらん
28:26ぷりしていて申しなったとそれぞれが謝罪
28:29の気持ちを伝えながらだから今回の渾身会
28:33がより交流を深める機会になればいいなと
28:37そう考えてあえて彼女を先に参加させたの
28:41だがやっぱりいづらかったそれで外に出て
28:46きたのかな俺の問いに清田さんは無言で首
28:50を振ったそして信じられないような事実を
28:54口にするのだっ
28:56たんましたさんた以外全員え帰った佐藤
29:03さんにも連絡したんですがというので慌て
29:07て確認するとタイミング悪く会社にスマホ
29:11を置き忘れてきたことに気づいたごめん
29:14こんな時にそれより何があったのみんな
29:18帰っちゃうなんてそれが彼女がうきながら
29:23沈んだ声で語った相それはたちがみんなを
29:28店から追い出したというものだったB
29:31ランク以下の大学出身者はこんなおしゃれ
29:35な店で飲む資格はないって最初から席が5
29:39つしか用意されていなかったんですな
29:43つまり佐は自分と取巻きたち4人の分しか
29:47席を予約していなかった俺と清田さんを
29:51含めた他10人は最初から数に入れてい
29:54なかったそのために自分から感を引き受け
29:58たんだと腑に落ちた瞬間磨に対する怒りが
30:03こみ上げてきたするとその時だった清田
30:07さんが目に涙を浮かべ力なく笑ったのは
30:11もちろん高卒女の席なんかないってだから
30:16せめて佐藤さんに挨拶をして帰ろうと思っ
30:18てここで待ってたんです清田さん君はここ
30:24にいてえ後で送ってからそう言い残して俺
30:30はダイニングバーの店内に飛び込んだ彼女
30:33にあんな顔をさせた連中にこのまま楽しく
30:37飲ませてたまるか人は怒りの限界を超える
30:40とかって冷静になるらしいとどこかで聞い
30:44た話を身って実感したそういえば後で合流
30:49すると言っていたなその時さたちはきっと
30:54ギフどころでは済まないはずだある人物の
30:58顔を思い浮かべながら俺は店の奥へ
31:01ずんずん進んでいった俺が個室の戸を
31:04がらりと開け放つと彼女たちはすでに
31:07かなり出来上がっていた俺が入口に立って
31:11いることにもしばらく気づかなかった
31:13くらいにう店員さん俺だよ渾身海の会場は
31:20ここだろうだから来たんだけどえあれ佐藤
31:26さんでいるのベロベロに酔っ払いながらも
31:30さはいつものさだったこちらをバカにする
31:34ような笑を浮かべまるで追い払うように手
31:37をヒラヒラと動かす悪いけど高卒の席は
31:42ないわよ最初から用意してませんそれは
31:46聞いたよだけど今日ここで予定されていた
31:50のは営業部の渾身会だろ君は幹事なら全員
31:55の席を用意する責任あるんじゃないの
31:58かえええ用意してあげるわよいくらでも
32:03ちゃんと会社に貢献できている人の席はね
32:07さが鼻で笑ってそう言い放った途端個室の
32:11中は笑い声でいっぱいになったふと見れば
32:15取巻きたちは全員ニヤニヤしながらこちら
32:18に真っ赤な顔を向けている図々しいのよね
32:23普段ろに働きもしないで飲みだ参加したい
32:28なんて漢字権限でそんな奴らは追い出して
32:31やりましたけど
32:33何か6に働きもしないそんな人間は営業部
32:38に存在しないみんな毎日懸命に働いて
32:43しっかり会社に貢献してる一体誰のことを
32:46言ってるんだあんたよ定学歴のいるだけで
32:52会社の評判を落とすお荷物働いてるふり
32:56だけは上手な給料泥棒さんのコこちらを
33:01まっすぐに指差してさが俺を罵倒する
33:05取巻きたちはそうだそうだいいぞと生やし
33:08たてゲラゲラと大声で笑ったそしてねえ
33:13そいつを追い出してせっかくの美味しいお
33:16酒がまずくなっちゃうさの指示で取巻きの
33:211人が立ち上がるそしてニヤニヤしながら
33:25俺を外に連れ出そうと肩に手を回してきた
33:29その時だった何をしているんだ若い男性の
33:34声で取巻きの動きがぴたりと止まるそして
33:38ありえないものを見る目で俺以外の全員が
33:42入り口を凝視したなんでここに社長がそう
33:48サがぽつりとつぶやき真っ赤だった顔から
33:51みるみるうちに色が抜けていく取巻きたち
33:54も急激に酔いが覚めたらしい
33:57あたふたと慌て始め混乱したのかいいと
34:01散らかったテーブルの上を片付け始めた
34:05突然現れた若い美系の男性俺たちの会社の
34:09社長はその様子にいぶかしげな視線を向け
34:13たそしてさの顔をまっすぐに見つめ不思議
34:18そうに尋ねたここで営業部が渾身会をして
34:22いると聞いて顔を出してみたんだけどなん
34:26だかやけに人数が少ないね他のみんなはえ
34:32えっとみんな都合が合わなくて10人も
34:36それは大変だ会社で何かあったのかない
34:42いえさにとって社長は普段から結婚したい
34:46と騒いでいる憧れの存在その社長に
34:50問い詰められているのもあってまともに
34:52返事もできずしどろもどろになって俯いた
34:57そんなさに社長はため息をつきながら告げ
35:01た全て知っていると
35:04え表にいた清田さんに聞いたよ君たちに
35:08追い出されたってそれから今の会話も聞か
35:12せてもらったよ漢字権限で追い出してやっ
35:16たのありから兄に向かってなんてことそう
35:20社長が吐き捨て睨みつけた瞬間磨たちは
35:25まるで時が止まったよ固まったあ兄そうだ
35:31ここにいる佐藤君は僕佐藤ハルトの兄佐藤
35:36ゆだ佐藤さん社長弟のハルトの背後から
35:42戸惑った表情をした清田さんが顔を出す
35:46どうやらすでに話を聞いた
35:49らしい女性を寒空の下に立たせておくもの
35:52じゃないよ兄さん
35:54こんなとに連れてきたくなたんだよこいつ
35:58らが何を言おうとどうせ聞けたものじゃ
36:01なかったからな確かに僕も腹が煮えくり
36:05返りそうで自分を抑えるのが大変だったよ
36:09意外と気が短いからなお前よく我慢したよ
36:13ああの砕けた調子で言葉をかわす俺たちに
36:19さがおずおずと声をかけてくるその顔は
36:23まさだったどうやらようやくを込めた
36:27らしい本当にでも全然その上ことのような
36:33つぶやきを拾うと全然似てないけど本当に
36:36兄弟というところかそんな彼女に俺は教え
36:41てやった自分は父親にで弟は母親にだとお
36:47互い生きしってくらいそっくりだよな
36:50兄さんにとっては迷惑だろうけどねまあろ
36:55でなしだったからな本当にお互い苦労した
36:59よね特に兄さんは2人だけが共有する
37:03思い出を語ってハルトは遠い目をした今で
37:07はお互い笑い話にしているが当時は笑顔
37:11すらも久しく忘れていた俺もそしてハルト
37:15も両親が離婚したのは俺が7歳の時俺は父
37:21に引き取られまだ2歳だったハルトは母に
37:25引き取られてそれぞれ遠くの町に引っ越し
37:28ていった父は色々とだらしない人間でろに
37:33働きもしなければもちろん俺の面倒を見る
37:36こともなくやがて外に恋人を作りほとんど
37:40家に帰ってこなくなってしまったお腹が
37:44空いた当時の俺はそれが口癖だったいつも
37:49汚い格好をして近所の人々にも育ちの悪い
37:54こと疎まれたでは馬鹿にされていつも1人
37:59ぼっちでそんな境遇から俺が恨んだのは
38:03ハルトだった俺も母さんに引き取られて
38:06いればハルトだけ愛情をもらって幸せに
38:11暮らしていてずるいこんなの不公平だと
38:15その考えがひっくり返されたのは中学3年
38:19の夏だったえお前ハルトか赤ん坊の頃に
38:25別れただったのに顔を見た途端に分かった
38:30まるで本人がそこに現れたかのように綺麗
38:34だった母にそっくりな整った顔けれど身に
38:39つけている服はかつての俺そっくりに汚
38:42なかったお父さんに助けて欲しくて突然俺
38:47の元に現れたハルトは尋ねてきた理由を
38:50そう説明した母が病気になって何年も
38:55まともに働けていないそのせいで生活が
38:59とても苦しく食べるものにも困っていると
39:03知らなかったてっきりお前は幸せだと苦労
39:08してるのは俺だけだって僕もきっと
39:12お兄ちゃんは幸せなのにごめんねっていつ
39:16もお母さんが言うからニとも笑わず淡々と
39:21喋る10歳の弟それを見た瞬間俺は雷に
39:26ような衝撃を受けそして決意した自分が
39:31助けなければと兄ちゃんに任せろハルト
39:35必ずどうにかしてやる俺は自分から父を
39:38捨て母とハルトが住むアパートに引っ越し
39:41たそして受験勉強の傍自力で身につけた
39:46家事をハルトに仕込んだ高校には学費免除
39:49で進学し3年間の大半をバイトに費やした
39:54そして高校を卒業をすると近所の工場で
39:58働き始めたのだったハルトを大学へ行か
40:02せるために兄さんはすごく頭がいいのに
40:06もったいないよ俺が夜勤からクタクタで
40:10帰る度にハルトは申し訳なさそうな顔をし
40:13ただが俺に言わせればハルトの方がよほど
40:18賢かっただからハルトを進学させた方が
40:22きっといい仕事につつけると思ったのだ
40:25それに言っただろうどうにかしてやるって
40:29あれはお前がちゃんと笑えるようにしてや
40:31るって意味だよ兄さんそんな顔をされてる
40:35うちは俺はまだ約束を守れていないって
40:39ことだそんなの兄としてかこ悪いだろって
40:43あの時の兄さんが今でも一番かっこいいと
40:47思うよやめろよ頼むからもう忘れてくれ
40:52恥ずかしさで頭を抱える俺を見てハルトは
40:55肩をふわせて笑うかなり苦労はしたが俺は
41:00無事に弟の笑顔を取り戻すことができた
41:03ちなみに母も病気を乗り越え今は家族3人
41:07で幸せに暮らしているだから今の僕がある
41:12のは兄のおかげだ兄がいなければ大学
41:15なんて行けなかったし大学に行かなければ
41:19起業しようとも考えなかったはずだから
41:22きっと君たちと出会うこともなかった
41:25だろうね
41:27そう言ってハルトが視線を送るとサたちは
41:30一斉にビクッと肩を振るわせた会社を
41:34立ち上げた時僕が真っ先に誘ったのはここ
41:38にいる兄だそれは僕が最も信頼できる人物
41:43だったから社員の採用を学歴不問にしたの
41:46は兄の姿を見ていたから同じように理由が
41:51あって進学しなかったり学歴がなくても
41:54立派な人は大勢いると思っただからその逆
41:57も言えるって社長になってから知ったけど
42:00ね
42:02う言葉の意味を察してさは顔面蒼白で言葉
42:06をつまらせたそれならどうして平社員に副
42:11社長でもなんでも社長の一声で俺が断った
42:15んだよそれはヒシ員になりたかったからえ
42:20信じられないという顔をする磨けれど早い
42:24うちから大人の中で働いてきた俺は大人の
42:28汚い部分もたくさん見てきた高い立場に
42:32なるほどみんな昔の苦を忘れ下の立場の
42:36人間に大平な態度を取るようになっていっ
42:39ただから自分はそうはなるまいとその地位
42:43に振り回されない人間になれるまで役職に
42:47つくようハルトに求められても全て断る
42:51ことにしたのだったそれに今はまだ現場で
42:55知りたいことが山ほどあるからあれも断る
42:58よ営業部の部長になって欲しいって話え
43:03参ったなそろそろかと思ったのにそうそれ
43:07なら私が俺たちの会話に割って入るように
43:11佐間は勢いよく手をあげた君が営業部の
43:16部長にはい社長こう言っては何ですが佐藤
43:21さんは社長のお兄さんというだけですそれ
43:24ほど大きな結果を出してわではありません
43:27し会社に貢献しているとは言えませんそれ
43:31ならよっぽど私の方がふさわしいと思い
43:34ますよま最近は少し調子が悪いですけど
43:38それでも本来の能力は私の方が上ですから
43:42サのアピールをハルトは黙って最後まで
43:46聞いたそしてむに深く長いため息をつくと
43:51君は何も分かっていないと呆れたように
43:54呟いたえ会社が注目を浴びるようになった
43:59きっかけのテレビ局のインタビュー君は
44:02覚えてるももちろんですあれを見て社長の
44:07元で働きたいとあれを受けるように進めて
44:10くれたのはここにいる兄だよ
44:13えハルトはサだけでなく取巻きたちにも
44:17訴えるように語った会社にとって重要な
44:21場面ではいつも兄に意見を求めているの
44:26見解が外れたことはなく必ず現場の状況を
44:30反映した的確なアドバイスをしてくれる
44:34その度に会社はピンチを乗り越えてきたの
44:37だとそれに僕はビジネスで最も重要なのは
44:42信頼だと思う1つ1つの仕事を丁寧に
44:45やり遂げクライアントに信頼されその信頼
44:49を次の仕事につげるそれにかけて兄の右に
44:54出るものはいないと思っているよ
44:57それはあまりに丁寧すぎて仕事が遅いと
45:01いう意見もあるだろうねなかなか契約数も
45:04伸びないし成績トップを獲得することも
45:08ないだから数字だけ見たら貢献度は低いか
45:12もしれないけど私は佐藤さんをすごく尊敬
45:16しています耐えかねたように清田さんは
45:20ハトの背後から声をあげた佐藤さんと一緒
45:24にいると社長の意味がよくわかります
45:28難しい顔をしていたクライアントも佐藤
45:31さんとお話しした後は皆さんほっとやいだ
45:34顔になるんですあれが信頼を得るという
45:38ことなんだなってクライアントの信頼を
45:41確実に得ることで佐藤さんは会社に貢献し
45:45ていると思いますだから部長にふさわしく
45:48ないなんてそんなこと足をふわせながら
45:53それでも懸命に俺をかってくれる清田さん
45:57その肩をポンと叩いてハルトは優しい笑を
46:00浮かべた僕が言いたかったことを代弁して
46:03くれてありがとうとまさに彼女が言った
46:07通りだ貢献度を数字だけで測るなんて僕は
46:11嫌だなもっと様々な視点があってもいいと
46:15思うんだ例えば仲間のミスを密かにカバー
46:20して中心になりかけた取引を存続させたり
46:24その優しさや点もも僕は評価したいな
46:29ああ途端にさの顔色が変わったまるで
46:33ハルトの言葉に心当たりがあるかのように
46:38まさか君が怒らせて話も聞いてくれなく
46:42なったクライアント先方に出向いてまで
46:45説得して取引の継続を頼み込んだのは兄だ
46:50彼女だけじゃないはずだよ滞っていた仕事
46:54が急にうまく回りだした
46:56いつの間にか問題が解決していたりそんな
47:00記憶があるのは1人1人の顔を見ながら
47:04ハルトは取巻きたちに問いかけていくする
47:07と彼らは次々に顔色を変えてそのうちの
47:121人がやがて覚悟を決めたようにあります
47:16と呟いたすみませんでした佐藤さんに助け
47:20られていながら今までああんた僕もすみ
47:26ませんでした
47:27ちょっと老廃するさをよそに取巻きたちは
47:31次々と俺に謝罪してそれぞれ頭を下げてき
47:35た俺だけじゃないはずだよ謝るべき相手は
47:39もう分かるよねはい続いて4人は清田さん
47:45にも謝罪の言葉と共に頭を下げ始めるその
47:49光景に磨は顔を真っ赤にしながらわなわな
47:53と震えてとうと俺たを押しのけ個室を
47:57飛び出していったああやってられない会社
48:01で覚えていなさいよこの裏切り者ども
48:05そんな彼女を引き止めるものはおらずかっ
48:08てそれが火に油を注いだらしいサは
48:12ドスドスと足音を立て全身で怒りを表現し
48:16ながら店を出ていったするとその直後だっ
48:20た追い出されて帰ったはずの同僚たちが
48:23再び店に戻ってきたの
48:26みんなやっぱり清田さんのことが心配に
48:29なったからといいチームになりそうだね
48:32これからはハルトの言葉に俺は大きく頷い
48:36たああみんなで会社を盛り上げていけたら
48:40いいなそれならしっかり親睦を深めないと
48:44ねこの人数ではさすがに狭いだろうと
48:48ハルトは別の店を紹介してくれたそして
48:52自分のポケットマネーで身会を仕切り直す
48:55を提案してくれたのだったハルトお前は
48:59行かないのか社長がいたら気を使うだろ
49:02営業部の渾身会なんだからみんなで楽しん
49:06できてよさそと去っていく背中に俺は
49:10しみじみとしたものを感じた昔から賢くて
49:14しっかりしていたがやっぱり俺にとっては
49:17守るべき弟だったそんなハルトが俺を守っ
49:22てくれるようになってこんな気遣いを
49:25できるほど大人になって弟の成長が嬉しく
49:29もあり少しだけ寂しくもあるのだった俺も
49:33そろそろ弟離れしないとな佐藤さん皆さん
49:38先に向かいましたよ私たちも行きましょう
49:42手を振る清田さんに俺はすぐ行くよと手を
49:45振り返したまだ心配があるとすればハルト
49:49が仕事一辺となところだそろそろ自分の
49:53幸せも考えてそばで支えてくれる人を
49:57見つけて欲しいものだが真面目で優しい
50:01例えば清田さんのような女性をあれその
50:06一瞬だけ少し胸に痛みが走ったような気が
50:10したがきっと気のせいだと片付けて俺は
50:13清田さんの元に駆け寄ったやがて会場を
50:17移し改めて渾身会がスタートした今度は誰
50:22もが笑顔で四重わきあいあいとした雰囲気
50:25のまま楽しい時間が流れていったのだっ
50:29たその翌日俺に近寄ってきた佐の態度は
50:35昨日までと全く違ってい
50:37た佐藤さん私あれから反省しました今後は
50:43心を入れ替えて真面目に働きます
50:46えあまりの変わり用に思わず俺もあ然とし
50:50てしまう大方味方だった取巻きを失って
50:55焦ったのだろうと思った矢先彼女から耳を
51:00疑う言葉が飛び出した佐藤さんのことも
51:04これからは敬わないとだって未来の
51:07お兄さんだものうん私やっぱり社長のこと
51:11が好き昨日あんな資金距離でお話しして
51:15自分の気持ちを再確認したんですこれから
51:18はできる女ぶりをアピールしてガンガン
51:21積極的にアタックしていこうかなってだ
51:24から私の活躍はどんどん社長に報告して
51:28いってくださいねああもちろん部長に推薦
51:31してくれてもいいですよその方が未来の
51:35社長夫人として白がつくので
51:39ああ狙いはともかくとして心を入れ替えて
51:43真面目に頑張ろうという気持ちそのものは
51:46大変結構なことだ先輩として後輩の噴気は
51:51応援してやるべきだろうただしその言葉は
51:56もう少し早く聞きたかった残念だけどもう
52:00遅いよさ
52:02え巨とする彼女に俺は非常に言いづらい
52:06真実を告げたこれまでの言動は全て社長に
52:11報告済みだとえ全てそう全てそれを受けて
52:18社長は今後いくら心を入れ替えようが
52:22決して磨さんと交際することはないという
52:25をしたんだ早い話俺が君のお兄さんになる
52:30ことも社長夫人になることも絶対にありえ
52:33ないよ嘘それから社長は君のような派手な
52:39女性はタイプじゃないんだ特に見た目だけ
52:42を飾り立てて中身が伴わないような女性は
52:47たえどれだけ学歴が立派でも最後の一言は
52:51やや意地の悪い響きになってしまったが
52:55までのあれこれを思えばこれくらいの
52:57仕返しは許されるだろうじゃあそのうち
53:01事例が出るだろうから
53:04事例先日うちが買収した会社があるだろう
53:08あそこの人手が足りないらしいんだ誰に
53:12言ってもらうか随分社長も悩んでいたよう
53:15だけどよかったよやる気のある人材が
53:18見つかってそそれってつまり左社長には君
53:25を強く推薦しておくよそう告げると磨は
53:29その場に膝から崩れ落ちるのだったそんな
53:33彼女を置いて俺はハルトが待つ社長室へ
53:36向かったハルトの好みは清楚で控えめな
53:41女性だそう例えば清田さんのようなあれ
53:47まただ昨日のように胸に一瞬かかな痛みを
53:52感じる病院にでも行くべだろうかそんな
53:56ことを考えつつ廊下を歩いていると突然胸
54:01が大きくズキッといたんだああお似合いだ
54:05なやっぱりそれは廊下で断捨する清田さん
54:09とハルトを見つけたからだったようやく俺
54:13は気づいた胸が痛む時は決まってハルトと
54:18一緒にいる清田さんを思い浮かべている
54:21ことにお兄さん佐藤さん
54:25俺を見つけると2人が揃って笑顔を
54:28浮かべるやはり清田さんの隣にはハルトが
54:32似合う美男美女で年齢も近いし俺は胸の
54:37痛みをこらえながら無理やり笑顔を作った
54:412人とも随分仲良くなったんだねなんと
54:45いうかそうすごくいい雰囲気だったよ社長
54:49にはさっき偶然お会いして昨日のお礼を
54:53伝えていただけですあそそうなんだ2人を
54:57応援しようと気を使ったつもりだったのに
55:01清田さんは笑顔を引っ込めてなぜか俯いて
55:05しまった兄さんなぜかハルトまで俺に呆れ
55:10たような声を出すそして次の瞬間だった
55:14ハルトは突然清田さんの肩に手を回した
55:18社長清田さん僕君のことが気に入った
55:22みたいなんだ今夜でもどう清田さんに顔を
55:27近づけ耳元でさくはるとその瞬間俺は2人
55:33に向かって駆け出していた2人を応援
55:36しようと決めたはずなのに嫌だと思って
55:39しまったからけれど俺が引き剥がすよりも
55:43早く清田さんが動いた思いきりハルトの体
55:47を突き飛ばしたのだやめてください私ゆ
55:52さんが好きなのでえ俺ア然とした俺の
55:57つぶやきに清田さんははっと我れに帰った
56:01そしてみるみるうちに顔を真っ赤にしたあ
56:04えっと今のはそういうことだよ兄さん
56:08清田さんがうたえ俺が固まる中ハルトだけ
56:13が平然としていたまるで清田さんの気持ち
56:17を知っていたかのようにあとはどうぞ2人
56:21で邪魔者は消えるよにっと笑去っていく
56:26ハトそういうこととは清田さんに視線を
56:30戻すと彼女は今にも泣きそうな顔をしてい
56:33ただ大丈夫
56:36私佐藤さんが社長のハルトさんじゃなくて
56:41ゆとさんが好きなんです前からずっと
56:45えこのところ妙によそよそしい態度だった
56:48のは女性の気持ちに鈍い俺でも面と向かっ
56:53て告白を受けてはさすがに納得するしか
56:56なかっただけど年は10歳も上だし関係
57:01ありませんこんな冴えない見た目だしゆと
57:05さんはかっこいいです私の中では誰よりも
57:09社長よりずっといやさすがにそれは言い
57:13すぎじゃじゃあ世界一かっこいいですゆと
57:17さんは思いを寄せる女性に世界一とまで
57:21褒められて心が動かない男がいるだ
57:26私と付き合ってくださいゆさんその言葉に
57:31俺は迷うことなく頷いていたすると
57:34にっこり嬉しそうに笑った清田さんはこれ
57:37まで見た彼女の中で間違いなく1番綺麗
57:42だったその後営業部の雰囲気は大きく
57:46変わり学歴による偏見や分断はぱったり
57:50なくなった学歴よりも営業部らしく仕事の
57:54成果でそうという空気が生まれいい意味で
57:58みんながお互いを意識するようになった
58:01また少しずつお互いが苦手な部分を
58:04フォローし合う空気も生まれ始めていて
58:08かつてギスギスしていた営業部は他のどの
58:11部署にも負けないくらい素晴らしいチーム
58:14になりつつあるのだったサは遠方の子会社
58:18へ移動になり慣れない環境や仕事にかなり
58:22苦労しているそうだ自慢の学歴にも周囲は
58:26それが何かというばかりでしぶしぶ地道に
58:30働くそぶりを見せ始めたところだとかそう
58:33やってコツコツ信用を積み重ねていくこと
58:37が結局は信頼を得る1番の近道なんだと俺
58:42はいずれ彼女にも気づいて欲しいと思って
58:45いるちなみにあれから俺と清田さんは順調
58:49に交際を続けている今日も頑張りましょう
58:53ねりってでも1つ1つの仕事を丁寧に着実
58:59に成果を
59:00積み重ね自信を身につけた清田さんは
59:04まるで輝くように生き生きと仕事をして
59:06いる今では講師共にパートナーと言える
59:10彼女は俺にとって日々に大きな存在になり
59:14つつ
59:15ある彼女もまた俺と同じ気持ちだと断る
59:20ごとに伝えてくれることがその度に幸せで
59:24たまらない
59:25学歴が重視される今の社会では学歴が低い
59:29ことを理由に他人を見下していいと考える
59:32人も少なくないけれど俺はそれがもったい
59:37ないことだと思う人には学歴だけによら
59:40ない長所や本人も気づいていないような
59:43才能が隠れている時もあるから
59:47生まれ変わった職場で俺はこれからも大切
59:51なことを周囲に伝えていくつもりだ
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