小中学生の不登校が“過去最多”に…「もう一度学びの楽しさを」家庭・学校以外の“第3の居場所”どう作る?【news23】|TBS NEWS DIG
Summary
TLDR熊本市の小学生、山口風太さんは発達障害で長年学校を休学。自宅で過ごす日々が続き、母親は将来への不安を抱えていた。しかし、熊本学習支援センターのフリースクールで自分に合ったペースで学び、自信をつける。中心は大学生のボランティアによる個別指導。不登校の子供たちに学ぶ機会を提供し、自宅で過ごす子供向けにオンライン授業も開始。不登校の増加に伴い、保護者も困難に直面。文部科学省は教育機会確保法を転換し、様々な学びの場を確保する方針。フリースクールは有料のため、経済的支援も求められる。
Takeaways
- 🏠 山口風太さんは熊本市の小学6年生で、長年学校に通っておらず、発達障害と診断されています。
- 📚 風太さんは特別支援学級になじめず、家で漫画を読んだりゲームをしたりして過ごしていました。
- 👩 母親は風太さんが学校に行かず、将来に不安を感じています。
- 📉 2021年度の不登校小中学生は24万5000人と過去最多となり、自宅で過ごす割合が9割に上ります。
- 🏫 風太さんは熊本市内のフリースクール「熊本学習支援センター」に通い始め、自主的な学習を楽しんでいます。
- 👥 センターでは小学生から高校生までが一緒に過ごし、大学生のボランティアが個別に教えています。
- 🌳 センターでは勉強だけでなく、遊びや食事を通じて子どもたちの福祉も大切にしています。
- 👦 風太さんの母親はフリースクールでの経験が風太さんの自信をつけさせて、自宅で過ごすより良い影響を与えていると感じています。
- 💻 熊本市で不登校児童向けのオンライン授業が展開され、自宅から参加できる柔軟な形式で行われています。
- 👩🏫 再雇用された60代の教師3人が1000人の不登校児童を担当し、オンライン授業を通じて学びの楽しさとつながりを伝えています。
- 🔄 不登校の状況は9年連続で増加しており、特に小学生の割合が大きく、さまざまな支援が必要とされています。
- 🤔 不登校の子どもたちには学校以外の「第三の居場所」が必要な時代が到来しているとの見方があります。
- 📈 民間フリースクールは有料であるため、自治体が経済的支援を提供するケースもありますが、まだ普及していないと感じています。
- 🛣️ 文部科学省は不登校対策の方針転換しており、学校以外の学びの場を確保することが国の目標となっています。
Q & A
山口風太さんはなぜ学校に行きたくなくなりましたか?
-風太さんは発達障害と診断されており、特別支援学級などにもなじめずに、学校に行きたくなくなった理由を自分でも覚えていないようです。
風太さんは学校に行かず、家で何をしていますか?
-風太さんは家で漫画を読んだりゲームをしたりして過ごしており、特別な支援を受けることができませんでした。
風太さんの母親が抱えていた不安は何ですか?
-風太さんの母親は、彼が学校に行かず、掛け算など基本的な学力を身につけずに大人になることに不安を感じていました。
2021年度の不登校の小中学生の数はどのくらいですか?
-2021年度の不登校の小中学生は、およそ24万5000人と過去最多となっています。
不登校時の子供たちが主にどこで過ごしていると民間調査によると?
-民間調査によると、不登校時の9割の子供たちが主に自宅で過ごしていると報告されています。
風太さんが通っている熊本学習支援センターの特徴は何ですか?
-熊本学習支援センターは決まったスケジュールがなく、子供たちが自分のペースで学ぶことができるフリースクールです。
熊本学習支援センターではどのような形で勉強を教えていますか?
-センターでは小学生から高校生までが一緒に過ごし、大学生のボランティアが中心となって個別に勉強を教えています。
風太さんの母親がフリースクールに通い始めてから感じた変化は何ですか?
-風太さんの母親はフリースクールに通い始めてから、風太さんに自信がついてきてることが感じられています。
熊本市で配信されている不登校児童向けのオンライン授業の特徴は何ですか?
-熊本市で配信されているオンライン授業は、不登校児童が自宅など好きな場所から参加し、チャットや学習支援アプリを使ってやり取りすることができます。
不登校児童向けのオンライン授業はどのようにして受講生に配慮していますか?
-オンライン授業では、子どもたちが参加しやすいように、なぞなぞや雑談も取り入れ、堅苦しくない授業を心がけています。
不登校の子供たちが直面する課題には何がありますか?
-不登校の子供たちは学習だけでなく、家庭の経済的支援や親が働けなくなるなどの問題に直面しています。
フリースクールの運営にあたっての課題とは何ですか?
-フリースクールは基本的に有料であるため、一部の家庭には経済的な負担がかかることがあるという課題があります。
文部科学省は不登校の子供たちに対する方針をどのように転換していますか?
-文部科学省は2016年の教育機会確保法で、不登校の子供たちが学校に戻ることが全てではないと方針を転換し、様々な学びの場を確保することが国が目標としています。
Outlines
🏠 不登校子どもの自宅生活とフリースクールでの変化
熊本市の小学生、山口風太さんは発達障害で学校に行かず、家で漫画やゲームをしていた。しかし、フリースクール「熊本学習支援センター」での自主的な学習と大学生ボランティアの個別指導により、自信を得始めた。フリースクールは、学校での集団生活に合わない子どもたちに第三の居場所を提供している。2021年度の不登校小中学生は過去最多の24万5000人に。民間調査では9割が自宅で過ごしているとされ、孤立感を感じる親子も。フリースクールは特別支援学級になじめない子どもたちに学ぶ機会を提供する。
📚 不登校儿童向けオンライン授業の展開と社会的な取り組み
熊本市で不登校児童向けのオンライン授業が展開され、再雇用された60代の教師3人が1000人に担当している。この取り組みは全国的に珍しいもので、市内小中学生の1507人が登録し、出席扱いも可能となっている。オンライン授業は堅苦しくなく、雑談やなぞなぞを取り入れ、自宅で参加できる柔軟な形式である。不登校の子どもたちは9年連続で増加しており、特に小学生が4倍に増加している。文科省はコロナの影響もあると見ているが、保護者も様々な困難に直面している。フリースクールは有料であるため、自治体が支援を始めているが、まだ一部にとどまっている。学校以外の居場所が必要な時代になり、行政の支援も必要とされている。
Mindmap
Keywords
💡不登校
💡発達障害
💡フリースクール
💡特別支援学級
💡自宅での過ごし方
💡集団生活
💡オンライン授業
💡第三の居場所
💡自主性
💡教育機会確保法
💡民間支援
Highlights
熊本市の小学6年生山口風太さんが長年学校に通っておらず、発達障害と診断されています。
風太さんは特別支援学級になじめず、家で漫画を読んだりゲームをしたりして過ごしていました。
2021年度の不登校小中学生が過去最多の24万5000人に達し、自宅で過ごす割合が9割に上ります。
風太さんが通う熊本市内のフリースクール「熊本学習支援センター」では、子供たちが自主的に学びます。
フリースクールでは小学生から高校生までが一緒に過ごし、大学生のボランティアが個別に指導しています。
風太さんの母親はフリースクール通い始めてから自信がついたと感じています。
自宅から出られない子供にも学ぶ機会を提供する新たな支援が始まっています。
熊本市で不登校児童向けのオンライン授業が配信され、参加しやすいように工夫されています。
オンライン授業は月曜から金曜までの5時間半にわたって行われ、再雇用の60代の教師3人が担当しています。
市内の小中学生合わせて1507人がオンライン授業に登録しており、出席扱いも可能です。
不登校の小中学生は9年連続で増加しており、特に小学生が増えていることが問題です。
不登校によって保護者の困難や経済的な支援が必要になる現実が指摘されています。
民間のフリースクールは基本的に有料であり、自治体によっては支援が始まっていますが、まだ一部にとどまっています。
学校以外の家庭以外の居場所が必要とされる時代が到来しているとの意見が浮上しています。
不登校対策は学校に通えるようにするだけでなく、選択肢を増やすことも求められています。
文部科学省は教育機会確保法で不登校の子供が学校に戻ることが全てではないと方針を変えています。
不登校の子供たちには学校という画一的な場所に合わない子が多くなっているとの声があります。
必要とする支援が異なるため、その子にあった学ぶ場所を選ぶ選択肢を増やす必要があると感じています。
Transcripts
家では何してることが多いですか寝てます
熊本市の小学6年生山口風太さん
長年学校には通っていません
学校は何で行きたくなくなっちゃったの
覚えてませんね
4年ぐらい
5年いや何年いや忘れちゃった
随分前から言ってないんで
発達障害と診断されている風太さんは特別
支援学級などにもなじめず
漫画を読んだりゲームをしたりして家で
過ごす日々が続いていました
フータさんの母親も不安を抱えてきました
このまま
掛け算とかできないまま大人になって
しまったらどうなるんだろうって
2021年度の不登校の小中学生はおよそ
24万5000人と
過去最多となりました
不登校時の9割が主に自宅で過ごしている
という
民間の調査結果もあり
頼るところが見つからず親子で孤立を感じ
ていることも少なくありません
こんにちは
長年学校に行っていない風太さんが
去年からほぼ毎日通っている場所があり
ます
勉強しました
熊本市内のフリースクール
熊本学習支援センターです
決まったスケジュールはなく風田さんは
自分のペースで机に向かっています
ここでは小学生から高校生までが一緒に
過ごし大学生のボランティアが中心となっ
て個別に勉強を教えています
決められてることがないから自主的にその
勉強することもできるしやれって言われる
ことがないから
頑張ろうって思える
勉強は子供たちの実勢に任せ公園で遊ん
だり一緒に食事をしたりする時間も大切に
しています
子供が抱えてる問題って学習だけじゃない
なと両輪でやらないとダメだと
教育的な
面と福祉的な
8年前からこのフリースクールを運営する
代表は学校での集団生活が合わない子供が
増えてきていると感じています
集団の中
で自分がいることの限界っていうのを感じ
てるんだと思いますね家庭の居場所と学校
の居場所
以外にですね第三の居場所っていうのが
ですねやっぱり必要な時代になってきてる
んですね
母親はフリースクールに通い始めてから
風太さんに自信がついてきたと言います
俺はセンターに行ってるから大丈夫って
ちょっと思ってくれてるのがちょっと
嬉しくて学校ほど決まりでガチガチして
ない
し自由すぎてっていうことでもなくてそこ
が一番居心地がいいのかなって
自宅から出られない子供にも学ぶ機会を
作る新たな支援も始まっています
[音楽]
熊本市の小学校から配信しているのは不
登校の児童向けのオンライン授業です
この中にオンライン学習が定着したことを
きっかけに一昨年から始めたものですが
自治体がこうしたオンライン授業を展開
するのは全国的に見ても
珍しい取り組みです
何のスポーツでしょうかということです
これです
子供たちが参加しやすいようになぞなぞや
雑談も取り入れ
堅苦しくない授業を心がけています
[音楽]
子供は自宅など好きな場所から参加
顔や声は出さずにチャットや学習支援
アプリを使ってやり取りします
中にはアバターで参加する子もいます
授業は月曜から金曜まで自習時間を挟み
ながら5時間半にわたり配信しています
再雇用の60代の教師3人が1000人で
担当しています
緩やかなもので安心してできるというふう
なことをそんなオンラインの授業を心がけ
てます
現在市内の小中学生
合わせて1507人が登録していて
好調の判断で出席扱いとすることもでき
ます
オンラインであれば
最悪最初は聞くだけでもできるところから
スタートということでもう一度学びの楽し
さそれから人とつながることの
良さっていうのを伝えていく
ここからは取材した社会部の岡村記者に
聞きますよろしくお願いしますお願いし
ますまずは不登校の小中学生の状況につい
て改めてお伝えくださいはい不登校の
小中学生は9年連続で増加していまして
過去最多となっていますこの取材をさせて
もらったフータさんも小学生だったんです
けれども特に小学生がこの10年でおよそ
4倍となっていて増えている割合は大きい
んですね調査に当たった文科省はコロナに
よる一斉休校などの影響もあるのではない
かというふうにしていますそしてその不
登校時のおよそ9割が主に自宅で過ごして
いるという調査結果もあるんです
お子さんが不登校になることで保護者の皆
さんも様々な困難に直面することになり
ますよねそうなんですよねお話を伺った
登校拒否不登校を考える全国ネットワーク
の中村共同代表によりますと親は学校
以外に通える場所がないかを探すものの
なかなか情報もなくたどり着けないという
現状があるということなんですまた不登校
によって親が働けなくなるなどして収入が
減ることもありまして家庭への経済的な
支援も必須だというふうに話していました
民間のフリースクールというのは基本的に
は有料ですので自治体によってはフリー
スクールに通う家庭に女性を始めていると
いうところもあるんですがまだ一部に
とどまっているというのが現状です
よねやっぱり学校以外の家庭以外の居場所
ってなると私自身思いつかないんですよね
もしかしたらフリースクールとか道がに
あったのかもしれないですけど知らないの
でもっと周知される必要があるなという気
はしますねそしてお子さんに状況も様々
ですしデリケートな問題だけになかなか
こう連帯することが難しい本当にご家庭
単位で
孤独を抱えることにもつながってしまうの
かなというふうに感じるんですけれども
これまでにはこれまではどうにかしてその
学校に通えるようにするそして不登校を
出していくという不登校対策が行われてい
たような気がするんですけれどもそうだっ
たんですよねただ文部科学省もこれ方針
転換をしているんです2016年の
教育機会確保法では不登校の子供が学校に
戻ることが全てではないというふうに方針
を変えたんですね様々な学びの場を確保
するということを国も目標としているん
ですただ今回取材をした中で多く聞かれた
声というのは学校という
画一的な場所に合わない子供が多くなって
きているのではないかという声なんですね
まあ先ほどもありましたけれども不登校に
なっている子供というのは本当にその子に
よって全然違う事情はそれぞれ違いますの
でもちろんその子によって必要とする
支援というのも違ってくるわけですよね
ですのでその子にあった学ぶ場所
選択できるように
選択肢を増やすという意味でも
民間だけではなく行政の支援というのも
必要になってきているというふうに感じ
ました
岡村記者の報告でした
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