思いやりの心は何がきっかけで誕生したのか?【ゆっくり解説】

デルタのゆっくり科学
23 Feb 202416:01

Summary

TLDRこのビデオでは、チンパンジーを含む動物の道徳性について掘り下げています。特に、他者への思いやりや協力行動が人間だけに固有のものではなく、多くの動物にも見られる性質であることを示すエピソードを紹介しています。さらに、動物の道徳性がどのようにして生まれたのか、そして哺乳類や鳥類において特に顕著な道徳性の根源となっている子育て行動に焦点を当てています。科学と宗教が人間の道徳性を理解する上でどのように役立つかについても触れており、知識と実践のギャップについても考察しています。

Takeaways

  • 🙊 動物にも思いやりの心があり、仲間を助ける行動が観察されている。
  • 🧪 初期の研究では動物の利他的行動が見られず、動物には道徳性がないと考えられていた。しかし、実験デザインの問題点が指摘された。
  • 🐵 霊長類を始め、哺乳類や鳥類に幅広く道徳性が備わっていることが近年の研究で明らかになった。
  • 👶 動物の道徳性は子育てに由来する共感能力から進化したと考えられている。
  • 🐍 爬虫類や魚類のように子育てをしない動物種には共感能力が低いため、道徳性も低い。
  • 🐊 一部のワニ目など、子育てをする爬虫類には共感能力と道徳性が存在する可能性がある。
  • 👩‍👦‍👦 メスの方がオスに比べて共感能力が高いのは、子育てを行うことが多いためである。
  • ❌ 動物の利他的行動は必ずしも自分の利益を考えた下心によるものではない。
  • 🧐 科学は道徳性のメカニズムを解明できるが、それ自体が人間性や生き方の指針になるわけではない。
  • 🙏 宗教などの存在が、人生の問題に対する答えを提供し続ける可能性がある。

Q & A

  • 動物にも思いやりの心があるのはなぜですか?

    -動物の中には子育てをすることで共感能力が育まれ、その共感能力から思いやりの心、すなわち道徳性が生まれたと考えられています。特に哺乳類や鳥類は子育てを行う生物種であり、道徳性をもつ傾向が高いとされています。

  • チンパンジーは本当に利己的なのでしょうか?

    -チンパンジーには当初利己的だと考えられていましたが、実験方法が複雑すぎて理解できなかった可能性があります。より簡単な実験システムでは、チンパンジーは仲間に餌を分け与えるなど思いやりのある行動を選択する傾向が確認されました。

  • 動物の思いやりの心は、実は報復を恐れているだけではないのでしょうか?

    -思いやりの心が報復を恐れての行動である可能性は低いと考えられています。地位が高く強い個体ほど気前よく仲間に報酬を分け与える傾向があり、自分に向かって威嚇や攻撃的な態度の相手には餌を分け合う確率が低下するためです。

  • 動物の道徳性は進化でどのように生まれたのでしょうか?

    -子育てをする動物は自分の子供の状態や気持ちを理解する共感能力が求められるため、それが進化の過程で発達しました。その共感能力が他者にも働くことで、思いやりの心や道徳性が生まれたと考えられています。

  • 動物の思いやりの行動には本当に目的意識がないのでしょうか?

    -動物が思いやりの行動を取る時、後々得られるかもしれない自分の利益を意識して行動を選択しているわけではありません。生まれつきの性質や本能に従って無意識的に行動しているだけで、目的意識は必ずしも伴わないと考えられています。

  • メスとオスで思いやりの心に違いはあるのでしょうか?

    -メスの方がオスよりも相手の気持ちを推察する共感能力が高い傾向にあります。これは自然界ではメスが子育てをすることが多いことと関係があると考えられています。一方でオスは関係修復能力に優れている面もあります。

  • 道徳性には科学だけでは限界があるのでしょうか?

    -科学は道徳性のメカニズムを解明できますが、道徳観や人生の目標など、人間性に直結する問題に答えを出すことはできません。そのような問題には宗教などの指針が必要不可欠です。科学と宗教はお互いに補完し合う存在だと考えられています。

  • 思いやりの心は人間だけが持つ特別な能力なのでしょうか?

    -思いやりの心は人間に固有の能力ではありません。子育てをする多くの動物種にも確認されており、人間だけが特別に持つ能力ではないと言えます。人間と動物の違いは、道徳性をどの程度理解し実践できるかという点にあります。

  • 道徳性のある動物とない動物の違いは何でしょうか?

    -道徳性のある動物とない動物の大きな違いは、子育てをするかどうかにあります。子育てをする動物は共感能力が求められるため、その能力が発達し、道徳性が備わる可能性が高くなります。一方で子育てをしない動物は共感能力を必要としないため、道徳性が発達しにくいと考えられています。

  • 動物の思いやりの心を人間はどのように活用できるのでしょうか?

    -動物の思いやりの心は、人間にとって良い手本となります。人間が生まれつき持つ思いやりの心を大切にし、動物のように無償の愛情を持ち続けることが大切です。動物から学べることは多く、人間性を養う上で動物の存在は重要だと言えるでしょう。

Outlines

00:00

🐵 チンパンジーの群れにも思いやりの心が確認される

この段落では、チンパンジーの群れにおいて傷ついた仲間を見捨てずに支え合う様子が確認されたことが述べられています。過去には実験結果から霊長類に思いやりの心がないと考えられていましたが、その後の実験で実際には仲間を助ける行動が観察されたことが説明されています。これにより、動物にも道徳性があると認識されるようになりました。

05:01

🦍 霊長類に広く道徳性が備わっている理由

この段落では、霊長類全般に道徳性があると考えられる理由が説明されています。従来の見解では霊長類は利己的であり、道徳性はないと考えられていましたが、実験条件の問題点が指摘されました。そして、新しい実験で、チンパンジーが緑の物体を選ぶことで仲間にも利益が及ぶことを示す結果が得られたことが述べられています。このことから、霊長類には本来、仲間を思いやる性質があると考えられるようになりました。

10:02

🐘 哺乳類や鳥類に道徳性が備わっている理由

この段落では、哺乳類や鳥類に道徳性が備わっている理由について説明されています。それは、子育てを行うために発達した共感能力が要因だと考えられています。子育てには子供の気持ちを理解する必要があり、その過程で共感能力が進化したと推測されます。一方で、爬虫類や魚類のように子育てを行わない生物には共感能力が発達しにくかったため、道徳性も備わっていないと考えられています。ただし、ワニなどの一部の爬虫類では子育てを行うため、共感能力と道徳性が存在する可能性があることも述べられています。

15:04

⛪ 道徳性と宗教の役割

この段落では、科学が道徳性の仕組みを解明できるものの、実践するためには別の指針が必要であることが説明されています。科学は知識をもたらすだけで、実際に優しくなるかどうかは別問題です。また、科学は人生の目標や悩みに答えを出せません。そのため、道徳性や人間性に関する問題では、宗教などが指針となる可能性が高いと述べられています。最後に、科学と宗教のバランスが重要であると結論付けられています。

Mindmap

Keywords

💡思いやり

他者の立場や気持ちを配慮し、慈しみの心を持って接する心情のこと。この動画では、動物の間でも思いやりの心が存在することが繰り返し強調されている。例えば、チンパンジーが仲間の利益のためにも行動を選択する様子や、傷ついた仲間を見捨てずに群れ全体で支え合う姿などが思いやりの現れとして挙げられている。

💡道徳性

善悪の判断基準となる価値観や規範のこと。動物にも人間と同様に、他者への配慮や思いやりの心が存在し、それが道徳性の根源になっていると説明されている。特に子育てを行う生物種において、子の状況を理解する「共感能力」が進化し、それが道徳性につながったと考えられている。

💡共感能力

相手の立場に立って物事を理解し、相手の気持ちを感じ取る能力のこと。この動画では、共感能力が子育てを行う動物に発達し、その結果、道徳性が生まれたと説明されている。メスのチンパンジーが喧嘩の仲裁をする例や、生まれたばかりの女児が他者の表情を見て気持ちを推し量る例が、共感能力の現れとして挙げられている。

💡子育て

親が子供を育て、成長を助ける行為のこと。動物の道徳性は子育てと深く関わっていると説明されている。子育てを行う哺乳類や鳥類は、子供の状況を理解する「共感能力」を進化させ、それが道徳性の源泉となった。一方、子育てを行わない生物種には共感能力や道徳性が発達しにくかったと考えられている。

💡利己的

自分自身の利益や満足のみを追求する性質のこと。20世紀後半まで、人間を含む霊長類の本性は完全に利己的で、道徳性はその本性を覆うものにすぎないと考えられていた。しかし、この考えは実験の解釈の誤りから生じたもので、実際には動物にも他者への思いやりの心が存在することが明らかになった。

💡実験

動物の本性を探るために行われた様々な実験が言及されている。代表的なのは、チンパンジーにレバーを引かせる実験で、この結果から動物は利己的だと誤って解釈された。しかし、実験システムの複雑さや、チンパンジーの知能を考慮しなかったため、この結論は修正された。適切な実験設計を行うことで、動物の道徳性が明らかになった。

💡哺乳類

胎児時代に母体と栄養の授受関係にあり、出生後は母乳で育つ動物の総称。この動画では、哺乳類が子育てを行うことで共感能力が進化し、それが道徳性の源泉になったと説明されている。また、犬科動物や象など、哺乳類全般に道徳性が存在する可能性が指摘されている。

💡鳥類

羽毛を持ち、卵を産む動物の総称。哺乳類と同様に、鳥類も子育てを行うことで共感能力が発達し、道徳性を持つようになったと考えられている。カラスが仲間を助ける様子や、渡り鳥が旅路で助け合う例が、鳥類の道徳性の現れとして挙げられている。

💡科学

自然現象の事実や法則を体系的に探求する学問のこと。この動画では、科学は物事の仕組みを明らかにするが、人生の目標や生き方の指針を与えるものではないと説明されている。科学は道徳性のメカニズムを解明できるが、それ自体では人々に思いやりの心を与えられないため、宗教などとの調和が重要視されている。

💡マナー(邪魔は成りません)

この動画には特に「マナー」という言葉は登場していませんが、行間から動物の思いやりの心や道徳性について解説しており、人間社会におけるマナーや倫理観の源泉を動物の行動から探ろうとしているように感じられます。動物の本能的な思いやりの心が、人間の道徳観やマナーの基盤となっている可能性に言及していると考えられます。

Highlights

チンパンジーは知能が低いために、実験の仕組みを理解できず、利他的な行動を取らなかった可能性がある。

チンパンジーは簡単な実験システムでは、仲間に餌を分け与えるという利他的な行動を取る傾向にあった。

霊長類のみならず、ボノボやオランウータンなど幅広い類人猿で利他的行動が報告されている。

チンパンジーは、地位が高く力が強いほど仲間に餌を分け与える傾向にあり、報復を恐れての行動ではない。

類人猿は自分の損失になっても、仲間の利益を優先する利他的行動をとることがある。

哺乳類のみならず鳥類にも、群れで助け合う利他的行動が確認されている。

子育てを行う動物種は、子供の気持ちを理解する共感能力が発達し、それが利他的行動の基盤となっている。

ワニなど一部の爬虫類でも、子育てを行うために共感能力と利他性が発達している可能性がある。

チンパンジーの場合、メスよりもオスの方が相手との関係修復能力に長けている。

動物の利他的行動は、将来的な自分の利益を考えての行動ではなく、生まれつきの道徳性が発揮されているにすぎない。

科学は物事の仕組みを解明できても、人生の目標や価値観には答えられない面がある。

優生学など、人間性に直結する問題の解決には科学以外の指針が必要である。

ただし、科学的知識を持つことと実践できることは別物である。

知識があれば優しくなれると限らず、宗教などの指針の必要性がある。

科学と宗教など、異なる側面から人間性を捉える必要がある。

Transcripts

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厳しい自然の世界でも思いやりの心って

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あるのねなんだか感動したわどうしたんだ

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霊夢あ魔理沙今テレビでチンパンジーの

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群れについての特集をやっていたの1匹の

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チンパンジーが事故で手足が動かなくなっ

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てしまったんだけど動けないチンパンジー

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に変わって仲間が餌を取ってきてあげてい

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たのよね傷ついた仲間を見捨てるどころか

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群れ全体で支えてあげる姿に心打たれたわ

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まあ道徳性は人間に固有のものではない

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からな元々人望があった個体に関しては

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例え弱って動けなくなったとしても群れの

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仲間が救いの手を差し伸べることは珍しい

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話ではない確かに動物の感動的な話って

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いろんなとこで聞くもんねああれでも動物

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の中には思いやりの心が備わっていない

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ように思えるものもいるわよね哺乳類とか

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は仲同士の助け合いをするイメージがある

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けど例えば昆虫とかは同じ群れの仲間で

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あっても共食いすることもある気がするん

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だけど道徳性が存在する動物と道徳性が

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ない動物の違いってどこにあるのかしら

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なるほどいい質問だなな道徳性は一部の

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動物が持つある修正がきっかけで誕生し

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その修正の有によって思いやりの心が

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備わっているかどかが決まっていると考え

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られているなんだか面白そうな話ねもう

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少し詳しく知りたいから解説してもらって

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もいいかしら分かったぜというわけで今回

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は動物の道徳性は何がきっかけで生まれた

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のかについて解説するぜよろしくお願い

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するわ現在では人間には思いやりの心が

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備わっているという考えが広く浸透して

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いるしかし20世紀後半になるまでは人間

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の真の本性は完全に利己的であり道徳性は

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その本性をかじて覆うだけの存在にすぎ

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ないという考えが強かったえそうなのどう

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してそのように考えられていたのかしら

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この考えは当時行われていた霊長類を対象

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としたいつかの実験の結果が元になって

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いる1つ例を上げよう研究者はガラスの板

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で仕切られた2つの部屋にそれぞれ1匹

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ずつチンパンジーを配置した片方の部屋に

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は2つのレバーが備えつけられておりその

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部屋に配置されたチンパンジーのみが

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レバーを引くことができるレバーを引くと

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何が起こるのかしら片方のレバーを引くと

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自分にだけ食べ物がもらえもう片方は自分

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と相手の両方が食べ物をもらえるような

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仕組みとなっていたそしてこの2つの

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レバーを与えられたチンパンジーは両方の

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レバーを特に規則性なく引き続けた働きが

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異なる2つのレバーを区別することが

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なかったわけねああ研究者はこの結果を

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踏まえて次のように考えたもし

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チンパンジーがリ的で思いやりがあるの

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なら相手のチンパンジーも餌がもらえる方

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のレバーを積極的に引くはずだとこういっ

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た実験結果が霊長類を対象とした研究で

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あついで報告されたため人間をはめとした

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霊長類には本当の意味で理的な性質は

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備わっていないという考え方がかつては

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主流だった霊長類という人間に最も近い

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動物たちが仲間が得するような行動をし

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なかったなら確かに人間にも本能的には

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道徳心がないと考えるのは大きく矛盾して

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いる感じはしないわね確かに今の話を聞い

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ただけだとそのように感じるのも無理は

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ないだろうしかしこの結論には大きな問題

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点があった大きな問題点こういった実験で

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はチンパンジーが人間よりも知能が劣る点

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を考慮しきれていない可能性が高いレバー

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を引くと餌がもらえる装置は構造がかなり

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複雑であり私たち人間でさえその仕組みを

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理解するのが難しいものだったそのため

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チンパンジーがこれらのレバーの区別が

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つかなかった可能性は否定できないまた

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普段は生活を共にしている群れのグループ

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から引き離されいつもとは違った閉鎖空間

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に閉じ込められている点などを考慮すると

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チンパンたちの認知能力が本来のスペック

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よりも低下していたことも考えられる

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チンパンジーの知能レベルや精神状態を

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考えるとレバーがある部屋にいきなり

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閉じ込められてもそのレバーの規則性を

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理解できなかった可能性があるわけねあ

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その可能性に気づいた研究者たちはより

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直感的に分かりやすいシステムでサイド

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実験を行った具体的にはレバーの代わりに

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赤と緑のトーク言うなれば人間でいう

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ところのお金に値するものを用意した

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そしてこれらのトクを研究者に渡すと赤色

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のトクの場合は自分だけが餌をもらえ緑色

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のトークを渡した場合は自分と相手の両方

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に餌がもらえることをチンパンジーに時間

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をかけて学習させたその結果相方となる

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チンパンジーとの関係性によって多少の差

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はあれド全体的に見ると緑色のトークンを

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渡すというリタ的な行動を選択する傾向が

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高いという結果になった自分だけが得する

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ような選択は避けたわけねその通りつまり

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レバーを使った実験ではその実験システム

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の難解差が障害になりリ的な行動を適に

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選択できなかっただけでありチンパンジー

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は本来仲間思いの行動を取る可能性が高い

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と考えられる以前蝶の縄張り争いの動画で

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解説してくれた例と同じように人間として

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の目線が抜け切れていない形で実験や考察

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が行われてしまった結果チンパンジーは

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仲間思いの行動を選択しないという誤った

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結論に至ってしまったわけねそういうこと

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だそしてこういった理的な振る舞いは

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チンパンジーだけにとまらない時代が進む

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につれお巻き猿やボノボなどの幅広い霊長

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類で他者のことを思いやるような行動が

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続々と報告されるようになったまた

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そもそもチンパンジーは他の類人園や猿と

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比べて凶暴で独善的な側面が強いとされて

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いることを踏まえると霊長類には広く理的

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な側面が備わっていると考えて良いだろう

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確かに今までの話を聞く限り霊長類には

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他者の利益を尊重する性質がある感じが

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するわねでも1つ疑問なんだけど理た的な

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行動をしているのは実は仲間からの報復を

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恐れているだけていう可能性はないかしら

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自分だけ良い思いをしているところを仲間

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に見られたら嫉妬されて攻撃を受ける可能

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性だってあるわよねだからもし自分の保信

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のために仲間にとっても都合が良い行動を

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取るなら道徳性が原因の行動とは言えない

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気がするんだけどいや恐怖心故の行動で

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ある可能性は低いぜなぜなら地位が高くて

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力も強いさるほど気前よく仲間に報酬を

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分け与える傾向にあるためだ当然だが強い

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個体ほど報復を恐れる必要が薄くなるその

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ためもし恐怖心が言動力の行動なら強い

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個体ほど富を分け合う傾向が強いのは辻妻

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が合わないはずだまた自分に向かって威嚇

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をしてきたり攻撃的な態度をしてきた相手

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に対しては餌を分け合う確率が低下すると

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いう報告も上がっている立場が上で気前が

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良かったり相手に対して敵体心を抱いてい

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ない場合の方が餌を分け合う確率が高く

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なるなら確かに恐怖心を言動力とした行動

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とは考えにくいわねそういうことだまた

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類人園では自らが損することになっても理

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的な行動を取ることが確認されている

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例えば餌場へ入るためのドアが閉まって

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いる場合自発的にそのドアを開けて仲間も

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食料にありつけるようにするといった行動

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は珍しくない餌の量は限りがあるから自分

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の利益だけを考えると餌を1人占めした方

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が良いはずだけど実際は自分の取り分が

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減ることになっても仲間の利益を確保する

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ような行動をするわけねあそしてこういっ

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たリ的行動が見られるのは霊長類だけに

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限った話ではない犬科の動物や像月子類

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などを中心に哺乳類に幅広く道徳性が

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備わっていることを示唆する研究が近年に

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なってその数を増やしている動物の感動的

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な逸っていろんな哺乳類で効くもんね以前

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の動物に心があるのか解説してくれた動画

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でも餌を分け合うネズミの話をしてくれた

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しそうだなちなみになんだけど道徳性を

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持つのは哺乳類だけなのかしらいや哺乳類

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の他だと鳥類も思いやりの心を持つとされ

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ている有名なのはカラスだろう喧嘩に負け

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たカラスは仲が良いカラスに優しく気づい

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をしてもらったり身の回りの世話を

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しばらくしてもらう様子が確認されている

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また群れを作て飛ぶ渡り取りでは戦闘の

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最も疲れる場所で飛ぶ個体を

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ローテーションさせ助け合って長い旅を

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乗り越えることが知られている鳥類にも

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思いやりの心があるのねでもどうして哺乳

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類や鳥類には道徳性が存在するのかしら

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思いやりの心って全ての動物が持っている

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わけではないと思うんだけど哺乳類や鳥類

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と道徳性のない動物の違いはどこにあるの

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かしら一言で言うと子育てをするという点

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が他の生物とは異なる道徳性には相手の

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気持ちを感じ取る能力つまり共感能力が深

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決だそして共感能力はおそらく子育てにタ

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を発している哺乳類と鳥類はどちらも

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子育てをする生物種だ具体的には哺乳類は

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母乳を与えて我が子を育て鳥類はひの元に

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餌を接せと運んでくるそして我が子を

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育てるためには我が子が何を必要として

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いるかその状態や心情に共感し理解する

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ことが求められる確かに子供の状態を把握

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しないと親として何をしてあげるべきか

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分からないから子育てには共感能力が必要

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な感じがするわねあそのため哺乳と鳥類は

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子育ての制度を上げるために共感能力が

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進化しその共感能力が我が子だけではなく

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他者に幅広く働くことにより道徳性が

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生まれたと考えられる共感能力っていわば

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相手の立場へと同調する能力だから相手と

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自分の境目が薄くなった結果まるで自分の

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ことのように相手のことを助けるように

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なったわけねそういうことだ一方哺乳類や

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鳥類とは異なり爬虫類や魚類などは基本的

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には子育てを行わないこれらの生物種も

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一見すると我が子のためを思って慈愛に

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満ちた行動を取っているように見えること

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もあるただこれは実際のところ脳に

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プログラミングされた命令に従って無気質

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に行動しているにすぎない例えばウガの

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産卵の場合万潮時にわが子が溺れないよう

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に塩が満ちても海水面よりも上の高さと

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なる場所に時間をかけて穴を掘って卵を

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産み落とし後ろのヒレで砂をかけ蓋を

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しっかり閉めた後その場を立ち去るしかし

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これは単にそういう行動をするという修正

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を持っているだけであり我が子のことを

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思いやっているわけではと考えられている

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ペットのメダカが自分が産み落とした卵を

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食べちゃったみたいな話はよく聞くし子供

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のことを思いやるどころか認知さえでき

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ないとしか考えられないような行動は爬虫

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類や魚類では珍しくない気がするもんね

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哺乳類の間で行われる助け合いと爬虫類

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などで見られる助け合いは表面上では同じ

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ようなものに思えるけど実際は共感能力や

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道徳性が伴っているかという点で大きく

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違っているわけねそういうことだこのよう

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に爬虫類や魚類などは基本的にこそ育てを

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行わない形で子孫を残してきたそのため

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子孫繁栄を達成する上で共感能力は必要が

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ないことが多く進化の家庭で発達してこ

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なかった場合がほとんどだと考えられて

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いるしかしこれは裏を返すと子育てを行う

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爬虫類には共感能力が存在する可能性が

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高い具体的にはワ目の生物などで共感能力

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が存在する可能性が指摘されている一部の

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ワは子供を優しく口で加えたりその大きな

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背中に乗せることで運んだり口に加えた

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肉片を子供へと分け与えることが確認され

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ているまた天敵から我が子を身を呈して

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守ろうとする行動も度々確認されている

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例えばアリゲーターの赤ちゃんは身の危険

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を感じると喉の奥から絞り出すような声を

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発するそしてこの声を聞きつけた母親は

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すぐにその場に駆けつけ我が子を守ろうと

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するこういった我が子に対して愛着を持つ

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動物はその生物種に関わらず共感能力や

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それに伴う道徳性を持つ可能性が高いと

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考えられているあくまで子育てをするか

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どうかが肝となるわけねその通り実際

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子育てが道徳性の源泉とも言える共感能力

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と深く関係することは性別によって相手の

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気持ちを察する力に違いがあることからも

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読み取れる分かりやすいのはチンパンジー

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の行動だろう例えばメスのチンパンジーが

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2匹のオスが争っている様子を目撃したと

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するこの場合メスは両方のオスの手から

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武器を取り上げた後両者を引っ張っていっ

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て近づけ仲直りをさせるといった行動は

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度々見られるこういった喧嘩の仲裁を行う

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のはオよりもメスの個体であることが多い

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ままた人間においても女性は男性よりも

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共感を重んじる傾向にあることは広く知れ

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渡っているさらに生まれてまもない赤ん坊

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の時代でも女の子の方が他者の顔を眺めて

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その感情を推察しようとし思いやりに満ち

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た行動を取る傾向にある自然界ではメスが

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子育てをすることが多いからメスの共感

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能力が高いのは子育てと関係していると

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推測できるわけねああだがもちろんメスの

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方が集団行動に必ずしも優れているわけで

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はない例えばチンパンジーの場合オス同士

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でのイはメスよりも頻繁に発生するしかし

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オスの場合例え競争相手であっても喧嘩後

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に長時間グルーミングを行いうまく緊張を

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和らげることが可能だこのような関係の

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修復能力はオスの方が優れている傾向に

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ありオスは過去のことを根に持たずに水に

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流す能力が高いと言える強調性において

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オスにはオスの良さがあるわけねそういう

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ことださてここまで見てきたように教官

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能力は子育てをする動物で広く確認されて

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いるそしてこれは味方を変えるとリタ的な

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行動にはは自分の利益を考える下心が必ず

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しも存在しないと言えるそれってどういう

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ことかしらなんでこの話が下心と関係する

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のかしら順を追って説明するぜ人間以外の

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動物の間でも理た的な行動は見られる生物

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学者が理た的な行動が発生する理由につい

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て考える時例えばその恩返しとして自分が

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助けてもらえることを期待しているといっ

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た具合に理的な行動が回り回って自分の

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利益になるためと結論付けることが度々

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あるところがこの理論が成立するにには

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自分の行いによって未来がどのように変化

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するかを推測するという将来の展望を

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考える能力が求められるしかしこういった

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計画性には非常に高い知能を必要とする

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計画性と知能の関係性はカラスの動画でも

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解説してくれたわねあ道徳性は霊長類の

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ような大きな脳を持つ動物に限らず脳が

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小さくそれに伴って知性も低いとされて

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いる動物でも確認できるそのため動物が理

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た的な行動を行うのは自分の利益を踏まえ

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てのものではなく正徳的に備わった道徳性

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が発揮されているにすぎないと考えられる

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わけだ少なくとも計画性を持たないとされ

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ている動物の間では後々得られるかもしれ

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ない自分の利益を意識して行動を選択して

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いるわけではないということね例えば動物

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は酸素を取り込むために呼吸を行うけど

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動物たちが酸素という物質を認識してい

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ないにも関わらず生まれつきの性質に従っ

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て呼吸をするのと同じように動物の行動に

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目的意識は必ずしも伴わないわけねそう

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いうことだこれってすごく希望が持てる話

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ね人の親切心には必ず下心があるっていう

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考えがあるけど人間にも子育てを行う動物

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として生まれつき純度100%の優しさが

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ある場合もありそうでなんだか少し安心

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できるわねそうだなとまあ今回はこんな

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ところかなありがとう魔理沙道徳性と

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子育ての関係性について知らない話を色々

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と聞けて楽しかったわそれは良かったぜ

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科学という学問は物事の仕組みを明らかに

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してくれるそのため道徳性がどのように

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機能するかは科学によって解明可能と言っ

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て差してえないだろうだが科学はあくまで

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メカニズムに関する知識をもたらすだけに

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すぎない例えば公明な美術評論家や料理

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評論家が必ずしも素晴らしい絵画をかけ

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たり料理の腕が立つとは限らないように

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知識を持っていることとそれを実践できる

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ことの間には非常に大きな壁がある心の

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仕組みを知っているからと言って必ずしも

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優しくなれるとは限らないわけねあまた

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科学という学問は他者とどのような関係性

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を築いていくべきかという悩みや人生に

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行き詰まった時に何を目標に生きていけば

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良いのかといった問いに答えてくれるわけ

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ではないそれどころか遺伝という

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生まれつきの性質に注目して人類のいわば

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選別を行ってきた優性学などの足学問は

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間違いなく科学によってもたらされたもの

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だそのため人間性に直結する問題に直面し

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た際に救いの手を差し伸べてくれるのは

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科学という学問ではなく宗教などがこれ

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からも指針として存在し続けていく可能性

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が高いだろう科学的に考えることは重要だ

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けど的にだけしか考えられずに宗教などを

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むやみに批判したりするのはあまりお勧め

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しないわけねそういうことださて今回は

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こんなところで終わろうと思うぜ最後まで

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の視聴お疲れ様だこんな感じで科学の面白

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そうな話を解説しているからよければまた

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遊びに来てくれチャンネル登録高評価して

play15:47

くれると励みになるわそれではご視聴

play15:49

ありがとうございまし

play15:57

play16:00

DET

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