今すぐ知ってほしい研究の第1位はこれ【脳科学】

deriba | 脳研究
10 Aug 202411:57

Summary

TLDRこの動画では、研究者が自主性と脳のメカニズムに関する重要な論文を紹介しています。自主性が学習効率にどのように影響するかを調べるため、シンプルな実験が行われ、参加者が自分で選択した場合、脳の活動が活性化し、学習効果が向上することが示されました。この結果は、教育や指導の現場での実践に役立つものであり、失敗から学ぶことの重要性を強調しています。

Takeaways

  • 📚 この動画は、自主性と学習効率に関する神経科学の研究を紹介しています。
  • 🧠 研究は、多摩川大学が2015年にセレブラル・コルテックスに発表したもので、自主性が学習効率に与える影響を探求しています。
  • 🤔 研究の目的は、自主性があると学習効率が上がるのかを明らかにすることと、その神経メカニズムを理解することです。
  • 🎓 実験には35名の大学生が参加し、ストップウォッチを5秒で止めるタスクを行いました。
  • 🕒 自主性条件では参加者がストップウォッチの形を選択し、強制条件では指示に従って特定の形を使用しました。
  • 🏆 自主性条件のグループの方が、統計的に高いパフォーマンスを示し、より正確にタスクを完了することができました。
  • 🧠 ACC(前頭前野)という脳の領域が、自主性がある場合に活動性が高まり、学習効率を促進する役割を果たしていることが明らかになりました。
  • 🔍 fMRIという高性能な脳スキャナーを使用して、自主性と脳活動の関係を測定しました。
  • 💡 自分で選択することで、脳の学習系が活動性を高め、失敗からの学習を促進することが示唆されています。
  • 👨‍🏫 研究の結果は、教育者やリーダーにとっても重要なメッセージを提供しており、自主性を尊重することの重要性を強調しています。
  • 🌟 この研究は、自主性と脳のメカニズムの関係を理解する上で、学術的にも示唆的な意義を持つと感じています。

Q & A

  • この論文の主なテーマは何ですか?

    -この論文のテーマは自主性と学習効率の関係です。自主性があると学習効率がどのように変わるかを明らかにすることを目的としています。

  • 実験で使用された認知タスクは何ですか?

    -実験で使用された認知タスクはストップウォッチを5秒で止めるというものです。

  • 自主性条件と強制条件とはどのような違いがありますか?

    -自主性条件下では参加者が自分の好きなストップウォッチを選択することができ、強制条件下では指示されたストップウォッチを使用する必要があります。

  • fmriとは何ですか?

    -fmriは機能磁気共鳴画像です。脳の活動を測るための高性能な脳スキャナーの一種です。

  • 論文で強調されている自主性が高い学習効率のメカニズムとは何ですか?

    -自主性が高い学習効率のメカニズムは、エラー認識と処理を担う前頭葉前皮质(ACC)の活動が高まることです。これにより失敗からの学習が促進されます。

  • 自主性が高いと学習効率が上がると示された実験結果とはどのようなものですか?

    -自主性が高いと学習効率が上がると示された実験結果は、自主性条件下の参加者が統計的に高性能を示し、正確に5秒でストップウォッチを止める学習が進んだという結果です。

  • この論文の結果はどのように社会に応用される可能性がありますか?

    -この論文の結果は教育現場や職場での指導方法に応用され、自主性を高めることで個人の学習や成長を促進する手助けになる可能性があります。

  • 論文で言及されている「自主性が高いと脳の活動が変わる」という結果は、どのような意味がありますか?

    -この結果は、自主的に行動することで脳の特定の領域(ACC)の活動が高まり、学習効率が向上するメカニズムが働くことを示唆しています。

  • 論文の著者によると、自主性が高い学習はどのように重要だと述べていますか?

    -論文の著者は自主性が高い学習が、エラーからの学習を促進し、脳の学習系の活動性を高めることで、最終的に学習効率を向上させる重要な要素であると述べています。

  • この論文の研究結果は、教育者やマネージャーにどのようなアドバイスを提供していますか?

    -この論文の研究結果は、教育者やマネージャーに自主性を尊重し、個々の選択を許すことで学習や成長を促進するようアドバイスしています。

Outlines

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📚 自主性と学習効率の関係性

この段落では、自主性と学習効率の関係についての研究が紹介されています。デリバ氏は、8年間研究してきた中で多くの人に知って欲しいと感じる論文について話します。この論文は、自主性が学習効率に与える影響を明らかにするというシンプルながらインパクトのある結論を持っており、実験として大学生35名に認知課題タスクを行わせ、自主性条件と強制条件の2つの条件でパフォーマンスと学習効率を比較しています。

05:00

🧠 自主性と脳のメカニズム

自主性が学習効率に与える影響について、この段落では神経科学的なアプローチが取り上げられています。研究の結果、自主性条件のグループの方が統計的にパフォーマンスが高かったことが明らかになり、fmriを用いて脳活動を計測した結果、自主性条件ではエラー処理に関与する前頭葉皮質(ACC)の活動性が高まっていたことが示されています。この結果から、自主性があることによりACCの活動性が高まり、学習効率が向上するメカニズムが考えられるとされています。

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🤔 自主性の重要性と実社会への応用

最後の段落では、論文の結論を実社会にどのように生かすかについて考えています。デリバ氏は、教育者として経験したことに基づいて、自主性を尊重することの重要性を語ります。また、人間は失敗から学び、自主的な選択により脳の活動が促進されることから、人との接し方や自己の学習プロセスに意識を持ち、失敗を通じて学ぶサイクルを大切にすることが奨励されています。この論文は、教育者やマネージャー、そして一般の人々にとって非常に重要なメッセージを持っていると感じています。

Mindmap

Keywords

💡自主性

自主性とは、個々が自分自身の意思に基づいて行動を決定する能力です。このビデオでは、自主性があると学習効率が向上するという研究結果が紹介されています。自主性を持つことで、人々はより積極的に学習に取り組むことができ、そのプロセスで脳の学習メカニズムが活性化されることが示唆されています。

💡学習効率

学習効率とは、学習する際の効率性や効果のことです。ビデオでは、自主性を持つことが学習効率を高める要因であると述べられています。自主的に行動することで、学習プロセスがより効果的になり、学習成果が向上する可能性があるとされています。

💡エラーの処理

エラーの処理とは、人が失敗や誤差を認識し、それに基づいて行動を修正するプロセスです。ビデオ内で強調されているアンテリオール・コルテックス(ACC)という脳の領域は、エラー認識とそれに関連する学習プロセスに関与することが示されています。自主的な選択がACCの活性化を促進し、学習効率を高める要因とされています。

💡fmri

fmriとは、機能磁気共鳴画像(functional magnetic resonance imaging)の略で、脳の活動を可視化する技術です。ビデオでは、fmriを用いて自主性があるか否かに基づく学習プロセス中の脳活動の違いを計測し、その結果を分析しています。

💡ACC

ACCとは、アンテリオール・コルテックスの略で、脳の前頭葉の一部を指します。ビデオでは、ACCがエラー認識や学習プロセスに関与し、自主性を持つことによってその活動が高まることが学習効率に影響を与えると述べられています。

💡ストップウォッチタスク

ストップウォッチタスクとは、一定の時間(例:5秒)を正確に計測する認知的課題です。ビデオ内で行われた実験では、参加者が自主的に選択したストップウォッチを使用してこのタスクを遂行し、その結果に基づいて学習効率や脳活動の変化が調査されました。

💡カリスマの先生

カリスマの先生とは、魅力的で影響力のある教育者です。ビデオでは、カリスマの先生から完璧な受験プランを受けた学生と自主的に学習方法を決定した学生の比較がされています。この比較から自主性を持つことの重要性が示唆されています。

💡脳科学

脳科学とは、脳の構造、機能、発達などに関する科学です。ビデオでは、脳科学の視点から自主性と学習効率の関係について研究され、脳活動の変化を通じてそのメカニズムが明らかにされています。

💡実験条件

実験条件とは、実験を行なう際に設定される特定の状況や条件のことです。ビデオでは、自主性条件と強制条件という2つの異なる実験条件が設けられ、その違いに基づく学習プロセスと脳活動の変化が調査されています。

💡失敗からの学習

失敗からの学習とは、エラーや失敗を経験し、その教訓をもとに改善や学びを遂げて行くプロセスです。ビデオでは、自主的な選択が失敗時の学習効率を高める要因であるとされ、人間は失敗から学び、それが学習プロセスにとって重要な部分であると述べられています。

Highlights

論文の結論は非常にシンプルであるが、非常に影響力のある研究結果を出している。

自主性はなぜ重要か、これまで説明されていなかった理由を探求する。

実験は35名の大学生を対象に、ストップウォッチを5秒止める認知課題を行わせた。

自主性条件と強制条件の2つの異なる条件で実験を行った。

自主性を持つグループの方がパフォーマンスが高かったことが明らかになった。

fmriを用いて、自主性を持つグループのACC(前頭前野)の活動性が高まっていることを発見。

ACCはエラーの認識と処理に関与し、学習効率を高めるとされる。

自主性を持つことが学習効率に与える影響は、脳のメカニズムによって明らかになっている。

実験の結果は、自主性を持つことが学習効率を高める効果があることを示唆している。

研究は教育者や上司など、人との接する場面に重要な意義を持つ。

自主性を持つことが脳の活動に影響を与え、学習の質を向上させることが研究から明らか。

論文は自主性と学習効率の関係を実験的に示し、教育や育児に実用的なアドバイスを提供。

自主性を持つことの重要性が、脳科学の分野においても注目されている。

研究結果は、自主性を持つことの心理的および生物学的根拠を示している。

実験のシンプルさと結果のインパクトのギャップが、論文の興味深さの要因である。

論文の結果は、自主性を持つことの教育的な意義を再評価する契機となっている。

研究は、自主性を持つことの脳メカニズムを理解する上で画期的である。

論文の結果は、教育現場や組織内での自主性の促進に向けた実践的なヒントを提供。

研究は、自主性と学習効率の関係を神経科学的な証拠に基づいて示した。

論文は、自主性を持つことの教育上だけでなく、個人の自己実現への道にもつながると示唆。

Transcripts

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やらされている100発よりもやる気の一

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発脳のメカニズムとしてはそれはどういう

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ことなんだまこの論文読んで少し怖くも

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なっ

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たこんにちはデリバです今日は私が8年間

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研究をしてきた中でまこの論文は1人でも

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多くの人に知って欲しいなという風に感じ

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てる論文があるでそれについてえお話して

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いきたいと思いますこの論文はま結論は

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すごいシンプルなんですけどまかなり

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インパクトのある研究結果になってるんで

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それについて話したいと思うのとでまた僕

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はこの論文がすごい面白いと思うのがあの

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実写会への視さがすごいあるんですねまあ

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なんでこういう風に生きれば農科学的には

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いいんだみたいなそういう資さがある論文

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なんですねなんでまこの動画の最後の部分

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でどうすればそれを具体的に生かして

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いけるのかみたいなところもま話していき

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たいと思うんでま是非最後まで聞いて

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いただければ嬉しいですでは早速論文の

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紹介に入っていこうと思い

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ますこの論文のテーマ何かっていうと自主

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性なんですね自主性ってまよく聞くと思う

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んですよ実生は大事だみたいなところを

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学校とかで言われてきたと思うんですけど

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まそもそもその理由って何なんだろう

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かっていうのはこれまで説明されてきた

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ことがないと思うんですよ実際単にいい

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成果を上げたいみたいなそういうだけが

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理由だったらま実世って基本的にいらない

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と思うんですよね普通に考えた時に例えば

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その受験生みたいなところをイメージした

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時に例えばある受験生A君はめっちゃ

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カリスマの先生から完璧な受験のプランを

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教えてもらって完璧な参考書を渡されてで

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完璧なタイミングで勉強に取り組むとま

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そういったことをしたとしますでもし

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じゃあ受験生B君がいた時にこのB君は

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ちょっと効率悪いやり方だけど自分でこの

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勉強法やるんだみたいに決めて受験に

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取り組んだとします勉強に取り組んだとし

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ますでそういった時にまB君の方がいい

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結果を出すとは基本的に考えにくいと直感

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的には思うと思うんですよまカスマの先生

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からめっちゃいい指導を受けてでいい受験

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の勉強法をやってっていう受験生A君の方

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がま多分うまくいくと普通は思うじゃない

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ですかまでこの比較をした時にa君の方が

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ま自主性はないけど完璧なことやってると

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でB君の方が自主性はあるけどちょっと

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効率悪いことやっちゃってるとでどっちが

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いいんだみたいなところが今回の研究の

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テーマになってますでまこの結論がすごい

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興味深かったんでこれから説明していき

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たいと思いますまかなりさの富む内容に

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なってると思いますねこの論文は日本の

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多摩川大学いう大学からえ2015年に

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報告された論文ですセレブラル

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コルテックスと呼ばれるジャーナルに報告

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された論文です神経科学の分野では結構

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ハイレベルなジャーナルの1つになってい

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てま漫画で言うとそのジャンプとか

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マガジンみたいな雑誌があると思うんです

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けどまヤングジャンプぐらいの分かんない

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ですけどそのぐらいの有名なジャーナルに

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報告された論文ですなんでこれはすごい

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期待ができるんじゃないかなと思って僕は

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読んでましたでま端的にこの研究の目的を

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話すとまず1つは自主性があると学習の

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効率は上がるのか明らかにするのが目的

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ですで2つ目の目的がもし仮にそうだとし

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たら自性が大事なんだとしたら脳の

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メカニズムとしてはそれはどういうことな

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んだっていうのを明らかにするのが2つ目

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の目的になってますとはいえ目的を言われ

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ても抽象的でイメージ巻かないような気が

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するんでこれから具体的な実験内容を紹介

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していこうと思い

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ますま実験内容実はすごいシンプルなんで

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多分すぐ理解できるんじゃないかと思い

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ますで実験内容としてはまずえ35名の

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大学生を集めましたで彼らにある認知課題

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タスクをやらせたんですねでその認知課題

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がすごく面白くてストップウォッチを5秒

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ぴったりで止めるっていうあの課題をやら

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せたんですね多分小学校中学校とかで

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流行ったと思うんですけど誰がぴったり5

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秒で止めれるかみたいな誰しもがやった

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ことあるんじゃないかと思いますがあれを

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ひたすらやらせるっていうまそういった

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ことをやらせたのが今回の神経科学の論文

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ですま神経科学って言うとそお堅い

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イメージがあるかもしれないんですけど実

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はそんなえ面白いゲームみたいなタスクで

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も論文になったりするんですねま実際余談

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ですけど僕自身も今スマブラをやってる時

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のノ活動測るみたいな研究をしていてま

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論文を書いてるところだったりしますま

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これはちょっと王道の研究からは外れるん

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ですけどそういうのでも研究になるよと

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いうのがまありますねでまあまあまあ

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そんなタスクをやりまして5秒ぴたり止め

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させるみたいなそうすると4秒で止め

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ちゃったみたいな失敗しちゃったみたいな

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ことあると思うんですよでそうしたらじゃ

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次はもっと長くえ待ってから止めよみたい

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なそんな感じでだんだん学習を進めていく

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ことができるとまそういったタスクをやら

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せましたよってのが今回のタスクでしたで

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そういった時に2つの条件を用意したん

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ですねで1つ目の条件が自主性条件でもう

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1つ目の条件が強制条件みたいなこの2つ

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の条件でえ実験を行いましたでこの自主性

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条件の方では何をやったかって言うと

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ストップウォッチ2つ見せるんですね事前

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にえ参加者の人にじゃこの星型のストップ

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ウォッチとハート型のストップウォッチ

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どっちを使いたいですかっていう風に聞い

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てあじゃあ私星型の方使いたいですって

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言ったらま星型の方のストップウチを使う

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とでそういった条件が自習的条件1つ目の

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条件でしたでもう1つの強制条件が何

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かって言うと同じように2つのストップチ

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を見せるんですねま例えば今の話で言うと

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星型のストップウォッチとハート型の

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ストップウォチを見せるとでその時にえ

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じゃああなたはまこの2つあるけど星型の

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方使ってくださいねみたいに言って指示

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するとでそれで同じ後はやることは全く

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同じでストップウォチを止めさせ

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るっていうでこれだけの違いでした2つの

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条件はまかなりシンプルな実験設計だと

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思いますでま要は今回の実験で検討したの

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はじゃどっちの条件の方がパフォーマンス

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が高かったのかどっちの方が学習効率

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高かったのかっていうのを示したのが今回

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の実験の目的っていうことになりますま

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ちょっと結果気になってきますよねそう

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するとま自分でストップチ選んだ方がいい

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のかそれとも人から決められちゃっても

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いいのかっていうまあなんかそこ聞いて僕

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が思い出したのはま中学校の時とかって

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シャーペンみたいにすごいこだわりますよ

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ねなんか男子だったらドクターグリップと

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かああいうのを使ってるとテンション

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上がりましたよねま女の子だったらま

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可愛い筆箱使ってるとか消しゴム使ってる

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とか色々あったと思うんですけどまそんな

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の自分で決めるっていうことがどういう

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効果があるんだっていうのがこの実験で

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研究したテーマってことですねでま一応

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この研究グループの仮説とはですねまあの

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お察しの通りなんですけど自分で決めた

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グループの方がスコアが上がるんじゃない

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かそういうのが今回テーマの仮説になって

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ますまあでも単純すぎてまさすがにそんな

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ことないでしょみたいな直感的に思うと

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思うんですけどまあまあそれをやらせて

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その際の脳の活動もえfmriという高

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性能な脳のスキャナーで計測してますでま

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早速結果に移っていくんですけどま結果

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どうだったかというと驚いたことにですね

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自分で使うストップ値選んだグループの方

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がえ統計的にパフォーマンスが高かったん

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ですねまつまりだんだんと正確に5秒で

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止められるように学習が進んでいったと

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いうことが示されましたこれすごい面白く

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てま本当にこんなに単純なタスクなのにも

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関わらず差が出たしかも統計的にも

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ちゃんとはっきりとした差が出たというの

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が面白いところですまただここまでは先行

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研究でも示されていた結果なんですねなん

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でここからがやっぱ重要なえ脳科学の研究

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としての結果になりますまずこの結果は何

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がすごいのかっていうのを簡単にまとめて

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おきましょう僕がここまでの結果が面白い

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と思うのはま自分でどの道具を使うかって

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いうのを選ぶっていうのはすごい単純な

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ことなんですけどそれだけで勉強の効率が

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高まるっていうのをま論文レベルで明確に

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示したというのが1つ重要なところだと

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思いますまさっき話したように勉強で使う

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ペンを選ぶとか参考書を選ぶとかそういっ

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たのだけで勉強の結果が変わってくると

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いうことを示してるんでこれすごい面白い

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なと思いますでこれについてま最後にまた

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改めて重要な点があるのでえお話ししたい

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と思います一旦ここでは次の結果に移ろう

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と思いますまここで気になるのはじゃあ

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なんで自分で選んだというだけで学習の

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結果に差が出たのかっていうのが気になり

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ますまこれは神経科学者としての疑問です

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ねでこのなぜという部分にアプローチ

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できるのが僕は脳科学の面白いところの1

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つだなと思ってるんですけどもじゃあこの

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にアプローチするためにはどうすればいい

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かというと今回計測したfmriという脳

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計測が効いてくるわけです

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ねで今回の研究で着目しているのがacc

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と呼ばれる脳の領域ですま別に名前呼ば

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なくていいんですけど全頭用の一部ですね

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奥の方にある領域になりますでここの領域

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っていうのはまかなりいろんな機能がある

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んですけど一番今回重要視しているのは

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エラーの処理ですねつまり間違えたって

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ことを認識してそれを処理するとえいう

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ような役割がaccにはありますつまり

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失敗した時に活動するんですけどもまそれ

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によって脳の学習系がこう活動性を高めて

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失敗からの学習を可能にするよっていうの

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がaccのえ役割っていう風に言われてる

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んですよねま要は失敗は成功のもみたいな

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ことをよく言うと思うんですけどそれを

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実現するのがまおそらくACCなんだろう

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という風に私は考えてますでまあまあ

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ACCの役割について説明したところで

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研究の結果の話に戻っていこうと思うん

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ですがで今回2つ条件ありましたよね自分

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でストップウチを選ぶって実質的な条件と

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ま強制的に決められる強制条件とがあり

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ましたで今回fmriの結果で分かったの

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は自分でストップ選んだ時にはこのACC

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の活動性がめちゃくちゃ明確に統計的に

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高まっていたということなんですね逆に

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言うとですね強制的に使うストップチ選ば

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れてしまった場合決められてしまった場合

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にはこのACCの活動が下がっていたって

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ことなんですよなぜ自分で選ぶという実質

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的な行動だけでま学習の効率が上がった

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かっていうことが推察できますでその

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メカニズムはつまりま自分で何か選ぶって

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いう行為はま理由はちょっと分かんないん

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ですけどACCの活動を高めるらしいと

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いうことがまず1つ言えますでそしてそれ

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によって失敗した時の学習の効率が促進さ

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れるとでそういった流れを通じてストップ

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ウォッチ課題のスコアが上がってきたとま

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そういった流れで実正はどうやら効果を

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発揮したらしいというのがまこの脳活動の

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結果だったんですねでま僕はまやっぱその

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正直この結果を見た時かなり驚いてですね

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まていうのもまいろんな研究をしてると脳

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の研究8年ぐらい携わってきたんでえその

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中で気づいたことっていうのはまちょっと

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したことではですね脳の数全然変わんない

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んですよ例えば音楽聞こうがまちょっと

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ストレッチしようかほとんど脳の数って

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正直言って変わんないんですよねやって

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みれば分かるんですけど音楽聞いてようが

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聞いて前が例えば脳測っても違いってほ

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わかんないんですよなのにも関わらず使う

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ストップウッチを自分で選ぶのかそれとも

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強制的に決められるのかっていう本当に

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些細な違いだけでこのACCの活動性に

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明確な違いが出るという結果を見てま僕は

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すごく驚いたんですねということはですね

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言い換えればま僕たてま人と日々接し

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ながら過ごしてると思うんですよ先輩後輩

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まあるいは先生と生徒の関係かもしれない

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ですけどまそういう時のわずかな言葉遣い

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の違いとか接し方の違いでま相手のノ活動

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がまで変わってくるかもしれないっていう

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ところでま僕はちょっとですねまこのロブ

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読んで少し怖くもなったっていうっていう

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のがまありましたねちなみにまこの論文1

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本だけなんでまそれだけで自主性が大事

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だっってえ結論付けちゃうのは研究者とし

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てはちょっと良くないいったところで色々

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ですね他の論文も調査したところま他の

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研究レベルでも実質性がどうやら脳の数を

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高めてえ学習効率高めるよみたいなところ

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をあの示してる論文結構たくさんあったん

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でえやっぱりこの実質性っていうのは大事

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らしいというのはま研究レベルで確かな

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ものだという風に言えるようですえ一郎を

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育てた中村監督っていう人がいるんですよ

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その人が言ったのがやらされている100

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発よりもやる気の一発って言葉があるん

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ですよこれはまさに今回の論文で示された

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ことと同じようなことだなと思っていて

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自分でやるんだって言って決めてやる時

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全然脳の数を変わってくるんでま全然学習

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の効率も変わってくるとま高校野球の名称

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っていうのはまそういったことも経験的に

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分かっていたんだなというのをま改めて

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感じてますごい面白いなとま感じました

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ねでていったところでま最初に僕は受験生

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A君とB君の例え話をしたと思うんですよ

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でA君はカリスマの先生からいろんなやり

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方を教わってやってたとでB君は自分で

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決めてやってたとどっちがいいんだって話

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なんですけどま少なくともこの論文に

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基づいて出す結論としてはB君自分で決め

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てやった方が多少効率は悪くてもいい

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だろうというのがこの研究的な意味での

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結論ということになると思いますでま最後

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えまとめていきたいんですけどまあじゃ

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この論文から実社会どう生かしていくのか

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みたいなところで僕はますごく普段意識し

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ていることがやっぱあってですねま1番は

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やっぱ人と接する時ですよね僕はもう今

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やってないんですけど塾の先生を6年

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ぐらいやってた時期があってでその時に

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やっぱこの参考書やった方がいいとかこの

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宿題やった方がいいとかっていうのを基本

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的にやっぱ僕たちの先生の方が多く知っ

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てるんでま基本的に押し付けちゃうですよ

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まこの方が絶対いかなって思っちゃうから

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だけど部下とか後輩とかあれ生徒に接する

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時にそうじゃあんまり良くなくてまあ多少

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効率の悪いやり方を部下とかがやっていた

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としても1回それでやらせるみたいなま

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そういったプロセスがすごい大事なん

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だろうなと僕は思ってますで基本人間って

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失敗からしか学べない生き物というか失敗

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から学んでく生き物なんでまちょっとやっ

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てみたけどうまくいかなかったみたいなで

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そこで初めてあ違ったんだなと思ってで

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認識してじゃやり方変えてくみたいな

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プロセスが人間の学習によいてやっぱ

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すごく重要なんでまそういったことをま

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普段意識していてそうやって自分自身に

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関しても人性する時に関してもそういう風

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にま意識するといいのではないかと僕は

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思っていますまというわけなんでまやっぱ

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この論文はま特に記育とか携わる人とか稀

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部下みたいな人と接する人には特に重要な

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論文なんじゃないかなと僕は思っています

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まやっぱアドバイスみたいに失敗しない

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ようにって全員からしがちなんですけど

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やっぱ失敗はむしろするべきなんでそこ

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から学ぶサイクルを回せるようになると

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いうことの方が大事だっっていう風に思い

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ますねまという感じでまこの研究すごい

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シンプルな結論ではあったんですけどま

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かなり示唆に飛んでる論文だったじゃない

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かなと思いますでまそれだけじゃなくて

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やっぱ自主性が脳に当たる影響っていうま

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メカニズム学術的な意義みたいなものも

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すごくある論文なんでまやっぱ僕はこの

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ロムすごい好きだなと思ってますねまと

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いう感じでま今日も最後まで動画を見て

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いただいてありがとうございましたこの

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動画がいいと思ってくださった方がいれば

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是非高評価チャンネル登録コメントなどし

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てくだされば嬉しいですではまた次の動画

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でお会いしましょう

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