心の中のゾウと仲良くなると、人は動く | Masaki Takebayashi | TEDxGlobisU

Summary

このトークは、感情と理性の関係を象徴的に「ゾウ」に例え、他者を動かす方法について語っています。話者は自身の経験を通じて、家族との関わりや心理学的な研究から得た知見を共有。特に、感情（ゾウ）との上手な付き合い方が重要であり、ナッジ理論を活用して人を動かす方法を提案しています。最終的に、相手に自発的に行動させるための3つの法則を紹介し、感情を理解し管理することで、人間関係や自分自身にも良い変化が生まれることを強調しています。

Takeaways

• 😀 自分の方言（津軽弁）を改善するために標準語の特訓をしたが、周囲からは方言が魅力的だと言われ、最終的に方言を活かすことを決意した。
• 😀 「相手に自発的に動いてもらう方法」をテーマに、失敗談や世界の研究を通じて学んだことを伝えた。
• 😀 人を動かすことは難しく、特に説得しても相手が怒り出すことがあるという個人的な経験を語った。
• 😀 祖母の糖尿病の問題で説得に失敗し、その後悩み続けたことが健康に悪影響を与えた。
• 😀 祖母が病院に行かない理由を理解できず、強く説得した結果、祖母との関係が悪化し、最終的に手遅れになった。
• 😀 科学的な解決策を求めて研究を開始し、感情と理性の関係に関する重要な発見をした。
• 😀 人間の感情を「ゾウ」に例え、感情は強力で気まぐれだが、暴走を防ぐ方法があることを説明した。
• 😀 「ナッジ理論」を紹介し、ゾウをそっと後押しして人を動かすアプローチについて説明した。
• 😀 ゾウを動かす法則として、疲れていないタイミング、選択肢を奪わないこと、ポジティブな印象を与えることを紹介した。
• 😀 祖母に対してゾウの機嫌を考慮せずに説得したことを反省し、今後はゾウとの上手な付き合い方を大切にすることを決意した。
• 😀 父親の糖尿病治療の説得において、ゾウの法則を活用し、理性を抑えてポジティブに接することで父は自発的に病院に行くことを決めた。
• 😀 ゾウとの上手な付き合い方を実践すると、自分の過ちを素直に謝ることができ、他者に対しても寛容になれることが示された。

Q & A

なぜ、竹林正樹さんは津軽弁を使うことに決めたのですか？

竹林正樹さんは、津軽弁のままで話すと、真面目な話が漫談のように聞こえてしまうことに悩んでいました。しかし、周囲から標準語にすることに対して優しく言われ、心が後押しされる形で津軽弁を使う決心をしたからです。

竹林正樹さんが「ゾウ」を例にして説明した理由は何ですか？

竹林さんは、感情の力が強く暴れやすいことを説明するために、「ゾウ」を例に挙げました。感情は大きくて優しい一方で暴走すると制御が難しく、感情を制御する方法としてゾウと仲良くすることの重要性を伝えています。

「ナッジ理論」とは何ですか？

'ナッジ理論'は、人々が自発的に行動するように促す方法論で、ゾウをそっと後押しするというアプローチです。具体的には、相手の感情や状態を理解し、無理なく行動を促すことが大切だとされます。

竹林正樹さんが祖母との説得で失敗した理由は何ですか？

竹林さんは祖母に対して強い口調で病院に行くよう説得しましたが、祖母の感情や心の状態を考慮せずに無理に説得したため、祖母が反発し、最終的に関係が悪化してしまいました。

竹林正樹さんはなぜゾウの研究に人生を捧げる決意をしたのでしょうか？

竹林さんは、祖母との関係における失敗から学び、人々を説得するためには感情（ゾウ）との上手な付き合いが必要だと感じ、ゾウと寄り添う社会作りに貢献したいという思いから、ゾウの研究に専念する決意をしました。

竹林さんの父親が糖尿病クリニックに受診する決意をしたきっかけは何ですか？

竹林さんは父親に対して、感情を理解し、選択肢を奪わず、ポジティブなアプローチで話をしました。その結果、父親は自分で決断をし、糖尿病クリニックに受診することを決めました。

竹林正樹さんの研究で学んだ「ゾウとの付き合い方」の３つの法則は何ですか？

竹林さんが学んだ法則は、1. ゾウが疲れていないタイミングを選ぶ、2. ゾウから選択肢を奪わない、3. ゾウへ話しかけるときは最初と最後をポジティブにする、の3つです。

「ゾウ」が暴れないようにするために重要なことは何ですか？

ゾウが暴れないようにするためには、相手の感情を理解し、無理に押し付けず、相手が選択できる余地を与え、ポジティブな印象を与えることが大切です。これにより、感情の暴走を防ぐことができます。

竹林さんが自分の「ゾウ」を管理するようになったことで、どんな変化がありましたか？

竹林さんは、自分のゾウを上手に管理することで、感情的に安定し、他人に腹が立つことが少なくなり、素直に謝れるようになりました。これにより、日常生活でのストレスが減り、笑顔が増えました。

竹林さんが父親にポジティブに話をした理由は何ですか？

竹林さんは、父親がゾウのように感情的な反応を示すことを理解し、ポジティブな雰囲気で会話を始めることで、父親が自発的に決断するよう促すために、最初と最後をポジティブに保つことを心掛けました。