臨床検査値②（赤血球、白血球、血小板）

Summary

このビデオでは、血液検査の結果を正確に解釈するための重要な指標、特に白血球、赤血球、血小板について解説しています。白血球の増減や種類による病気の可能性、赤血球やヘモグロビンの基準値、貧血の種類、そして血小板減少症の原因など、国家試験に必要な知識を網羅しています。特に、各血球の異常がどのように体に影響を与えるかを理解することが強調されており、現場での適切な対応が求められています。

Takeaways

• 😀 検査値一覧のパート2では、血球関係の指標をまとめている。
• 😀 白血球の基準値は男性で4,000～9,000、女性でも同様で、増加すると白血球増加症、減少すると白血球減少症となる。
• 😀 白血球は好中球、好酸球、リンパ球、単球などで構成され、これらの内訳が白血病の診断に重要。
• 😀 好中球は細菌感染時に増加し、感染の初期や重症感染時には減少することがある。
• 😀 好酸球はアレルギー疾患や寄生虫感染で増加し、国家試験でもよく問われるポイント。
• 😀 リンパ球はウイルス感染や慢性感染症で増加し、全身エリテマトーデスでは減少することがある。
• 😀 赤血球の数、ヘモグロビン濃度、ヘマトクリット値が重要で、貧血の診断に使用される。
• 😀 平均赤血球容積（MCV）や平均赤血球色素濃度（MCHC）を計算し、貧血のタイプを推測することができる。
• 😀 血小板の基準値は300,000～1,000,000で、これが減少すると血小板減少症と診断される。
• 😀 特発性血小板減少性紫斑病や発生血管内凝固症候群など、血小板が減少する原因を理解しておくことが重要。

Q & A

白血球の基準値はどのくらいですか？

男性と女性で異なりますが、一般的に白血球数（WBC）は4,000から9,000の間が基準とされています。

白血球が増加する原因は何ですか？

白血球が1万を超えると白血球増加症とされ、細菌感染や炎症が原因で増加することがあります。

好中球の役割は何ですか？

好中球は食作用を持ち、細菌を排除するために体内に侵入した異物を食べる役割を果たします。

赤血球数が減少することは何を示しますか？

赤血球数が減少すると貧血の可能性があり、赤血球数、血色素（ヘモグロビン）、ヘマトクリットを測定してその種類を判別します。

貧血の種類にはどのようなものがありますか？

貧血には小球性低色素性貧血、正球性正色素性貧血、巨赤芽球性貧血などがあり、それぞれ異なる原因や特徴を持っています。

血小板減少症はどのような状態ですか？

血小板数が30万を下回ると血小板減少症とされ、白血病や再生不良性貧血、自己免疫疾患が原因となることがあります。

リンパ球が減少する原因は何ですか？

リンパ球は全身エリテマトーデスやHIV感染などで減少することがあります。これにより、免疫系の機能が低下します。

ヘモグロビンの基準値はどのようになりますか？

男性であれば約15g/dL、女性であれば約13g/dLが基準値とされており、これが低下すると貧血の可能性があります。

平均赤血球容積（MCV）の正常範囲はどのくらいですか？

平均赤血球容積は80から100 fLの範囲が正常とされ、これが小さければ小球性貧血、大きければ大球性貧血の可能性があります。

赤血球の血色素濃度（MCHC）の正常範囲は何ですか？

平均赤血球色素濃度（MCHC）は31から35%の範囲が正常で、これが低下すると色素が少ない、増加すると色素が多いことを示します。