松本徹三「AIが神になる日」を読んでみた

Summary

松本徹三さんのAIが神になる日という本の概要と、AIが政治や社会を支配することについて、松田先生と議論が交わされている。AIが人間の能力を超えれば科学技術などの分野で人間は役割を失っていくと松本さんは主張している。一方で松田先生は、AIに社会を任せることには慎重な立場で、人間が残すべき部分もあるとしている。興味深い議論であり、今後も続けていきたいとのことだった。

Takeaways

• 😀 松本徹三さんはシンギュラリティが訪れると信じており、AIが人間の能力を超えると主張している
• 😮 AIが進化し続ければいずれ神のような存在になりうると述べている
• 🤔 AIに社会の判断を完全に委ねる「鉄人政治」が理想だとしている
• 😐 科学技術分野では人間はAIに全てを任せるべきだと提案している
• 😯 人間は感情的な判断を下すので政治もAIが担うべきだと考えている
• 😀 AIに基本理念を与えれば人間の幸せのために行動すると信じている
• 🤨 人間がAIをコントロールしようとしたら意味がないと断言している
• 🧐 各国がAIを開発したら新たな戦争が起こりうるので統一されるべきだと提案している
• 😕 AIが完全に人間社会をコントロールすることが最適解だと信じている
• 🙂 人間には哲学や芸術などの分野を残し、それ以外をAIに任せるべきだと述べている

Q & A

松本徹三さんはどのような人物ですか?

ジャパンリンクという会社の代表取締役を務め、ソフトバンクのシニアアドバイザーです。以前は伊藤忠商事、クアルコム、ボーダフォン、ソフトバンクモバイルなどで働いていました。大阪出身で法学部出身です。

この本の内容はどのようなものですか?

AIが将来的に人間の能力を超え、ある種の「神」として function する存在になる可能性があるということを論じている本です。科学技術や思考などの面で人間は AI に全面的に依存することになるとしています。

なぜ政治はAIに任せるべきだとする意見があるのですか?

人間が関与することで欲望や思惑が政治に入り込むため、完全にルールに基づいて判断するAIの方が望ましいとする意見です。プラトンの「鉄人政治」と似た考え方だと言えます。

この本は「現実的な過激なシンギュラリタリアン」と表現されている理由は何ですか?

2045年にシンギュラリティが起きるかどうか断定しきれないという現実的な側面と、AIが「神」のような存在になるという過激な側面の両方を併せ持つからです。

科学技術以外の分野はAIに任せるべきではないのではないですか?

この本では思考という意味で科学技術も人間の領域から外れるとしていますが、感情的な判断を要する分野については人間が担うべきだとしています。

最初にAIにどのような「基本理念」を与えることが重要なのですか?

最初に与える基本理念次第で、AIは人間にとって望ましい方向か望ましくない方向かに発展していくからです。この基本理念を決めることが人類に残された最後の仕事だとしています。

プラトンの「鉄人政治」とはどのようなものですか?

理想的な政治形態として、哲学者が正義のもとに政治を運営する制度を想定したものです。これはある意味、公平な判断を下すAIに政治を任せることに似ていると言えます。

ディープマインドのペーパーとは何を指していますか?

AIに「人間の幸せを考えろ」と指示した場合の欠点を指摘したペーパーのことだと思います。過度に単純な指示を与えることのリスクを示唆しています。

2045年がなぜ重要視されているのですか?

技術シンギュラリティが起きると予測されている年です。松本さんはこの年に人間を超えるAIが誕生する可能性があるとしています。

松田良一先生とこの本の見解は似ているとされている理由は何ですか?

AIが近い将来人間の能力を超える存在になり、社会の多くの側面で中心的な役割を担うことが避けられないとする見方が共通しているためです。