新型コロナウイルス感染症対策の文理融合研究-ウィズコロナ社会の展望 #4 研究成果報告3【京都大学 - RIETI 共催シンポジウム】
Summary
TLDR京都産業大学の広田茂氏が新型コロナ感染と行動変容に関する研究を紹介。研究は、生命科学と社会科学の融合を通じて、感染拡大に対処する行動変容を分析。長浜港や病院の被験者データを用いて、予防行動やワクチン接種前後行動の変化を調査。感染と行動変容、社会経済構造の関係を明らかにし、政策立案に役立てることが求められる。
Takeaways
- 🎓 広田茂氏は京都産業大学のクリエイティブフェローであり、新型コロナ感染と行動変容に関する研究を行っています。
- 🔬 研究は、松田先生や山本先生と共に、2016年頃に始まり、新型コロナの危機に直面して、生命科学と社会科学の融合研究を進めています。
- 👥 研究対象は長浜港の職員と巨大病院の医療従事者で、それぞれ異なる時期にアンケートと抗体検査が実施されています。
- 📊 行動変容の分析では、女性や高齢者、リスク回避度の高い人々の方が予防行動を実施していることが明らかになりました。
- 😷 多くの人々がマスクを着用しており、その理由は同調圧力と自発的な感染防止の両方から来ています。
- 🔍 第2回のWebアンケートでは、ワクチン接種前後での行動変容や感染予防行動について調査しています。
- 📉 抗体検査とアンケート調査の結果には乖離があり、感染を自覚していない人々が多かったことが示唆されています。
- 📈 ワクチン接種が進むにつれて、活動の頻度が増加したと答えた人々は少数であり、大多数は行動に変化を認めていません。
- 🛡️ 日常的な予防行動の程度は減少傾向にあるものの、ワクチン接種が進んだ後もマスクの着用は緩和されていません。
- 🏠 未就学児と同居している人々や在宅勤務経験のある人々は、感染していない傾向にあることが示唆されています。
- 🤔 国のコロナ対策への評価と感染の関係について、2021年には高評価が感染リスクにつながっていた可能性があるという興味深い結果が出ています。
Q & A
広田茂さんはどのような立場から新型コロナ感染と行動変容に関する研究を行っていますか?
-広田茂さんは京都産業大学のクリエイティブファローで、新型コロナ感染と行動変容に関する研究を行っています。
分離融合研究はいつ始まり、どのような背景がありますか?
-分離融合研究は2016年頃に始まり、京都大学ゲノム文学センターの松田先生と経済研究所の矢野先生のイニシアティブによって開始されました。
新型コロナ禊蔓が世界に与えた影響とはどのようなものですか?
-2020年に世界が新型コロナの蔓延という未曽有の危機に直面し、生命科学と社会科学の融合的研究が必要になりました。
研究対象の2つのグループとはどのような人々ですか?
-研究対象の2つのグループは、長浜港の参加者と巨大病院の医療従事者の方々です。
抗体検査とWEBアンケート調査の目的は何ですか?
-抗体検査とWEBアンケート調査は、感染実態と人々の行動変容の状況を統合して分析するため行われています。
行動変容の分析において、どのような結果が得られましたか?
-行動変容の分析では、女性や高齢者、リスク回避度の高い人が予防行動を実施していることがわかりました。また、マスクの着用率が高い理由についても分析されています。
ワクチン接種が進んだ後の行動変容の傾向はどうでしたか?
-ワクチン接種が進んだ後も、大多数の方は行動変容を緩和していないと答えていました。慎重な行動を続けている傾向があります。
感染と行動変容、社会経済構造の関係を明らかにするために、どのような分析を行いましたか?
-感染と行動変容、社会経済構造の関係を明らかにするために、軽症分析を行い、行動変容や社会経済的属性、リスク回避度、幸福度、信頼性などを分析しました。
ワクチン接種が完了した後も、人々は依然として慎重な行動を続ける理由は何ですか?
-ワクチン接種が完了しても、新規感染者数の動向や緊急事態宣言などの発令状況を見て行動を続ける傾向があります。
国のコロナ対策への評価と感染の関係について、どのような結果が出ましたか?
-国のコロナ対策への評価が高い人が2021年の段階で感染している傾向があるという結果が出ました。しかし、第2回調査ではそのような関係は見られませんでした。
研究の今後の展望や課題について教えてください。
-感染と社会経済構造の関係については、まだわからないことがたくさんあります。具体的にどのような予防行動が感染を防ぐのに有効か、また、政策の評価と感染の関係についてもさらなる調査が必要です。
Outlines
😀 コビット19研究の紹介と研究背景
京都産業大学の広田茂氏が新型コロナウイルス感染拡大と行動変容に関する研究を紹介。2016年、京都大学の松田先生と矢野先生によって始まった研究は、新型コロナの危機に直面して、生命科学と社会科学の融合で課題に立ち向かうべきだと考え、コビット19研究が開始された。研究は、感染拡大と人々の行動変容、社会経済活動を分析し、長浜港や病院の人々を対象に抗体検査やWEBアンケート調査を行い、行動変容の傾向や予防行動の実施状況を調べている。
😷 予防行動とマスクの着用動機の分析
研究では、行動変容に関するアンケート調査結果をもとに、外食や会食の頻度を減らしたり、手洗いや社会距離をとるなどの予防行動が女性、高齢者、リスク回避度の高い人に多く見られることが分かった。また、マスクの着用動機は同調圧力や自発的な感染防止の2つの面に分かれる。同調圧力でマスクを着用する人は、他の行動変容をあまり行っていないという傾向がある。
📊 長浜での第2回Webアンケート調査の概要
長浜での第2回Webアンケート調査では、ワクチン接種前後での生活上の行動変容や日常的な感染予防行動について尋ねた。調査は、ワクチン接種のタイミングによって期間を分けて行い、感染状況と抗体検査結果の乖離についても触れた。多くの人々がワクチン接種後に行動変容を行っていないことが明らかで、慎重な行動を続けている。
📈 感染状況と行動変容の関係性分析
感染状況と行動変容の関係性分析では、定期的な体温測定が行われている人が感染している傾向にあるという意外な結果が見つかった。一方で、在宅勤務経験がある人やリスク回避度が高い人が感染していない傾向にあることが示された。また、国のコロナ対策への評価が高かった人が2021年の方が感染している傾向にあるという興味深い結果も報告された。
🤔 感染抑制と政策評価の関係性
感染抑制と政策評価の関係性について、2021年には国の対策を高く評価していた人が感染していたという結果が示された。これは、経済活動を重視する政策を評価していた人が積極的に外出していたり、政策の有効性に疑問を持った人がより慎重に行動していたことが影響している可能性がある。この結果は、今後の政策立案に重要な視点になる。
🙏 質疑応答による研究の深掘り
質疑応答では、研究結果をさらに深める質問が行われ、感染回避に有効だった行動や在宅勤務の関連について触れた。研究者は、慎重さが感染と関係していることや、未就学児を持つ家庭や在宅勤務ができない人々に対する支援の重要性を強調した。
Mindmap
Keywords
💡新型コロナ感染
💡行動変容
💡社会演出
💡コビット19研究
💡抗体検査
💡ワクチン接種
💡リスク回避度
💡社会経済構造
💡軽症分析
💡自己申告
Highlights
京都産業大学の広田茂氏が新型コロナ感染と行動変容に関する研究を発表。
研究は京都大学の松田先生と矢野先生のイニシアティブで2016年開始。
新型コロナの危機に直面し、生命科学と社会科学の融合で課題に立ち向かう。
研究対象は長浜港と兄弟病院の医療従事者。
長浜港の調査は2050名、兄弟病院は500名余りの参加者。
抗体検査とWEBアンケート調査を用いて感染実態と行動変容を分析。
行動変容は女性、高齢者、リスク回避度高の人間に多見。
マスクの着用は同調圧力と自発的理由の両方から行われている。
重症化リスクの高い人々が行動変容を行っているか不明。
第2回のWebアンケート調査はワクチン接種前後での行動変容を分析。
感染状況と抗体検査結果には大きな乖離があることが示唆される。
ワクチン接種が進んだが、予防行動の緩和は見られず。
行動変容の主な理由は新規感染者数と緊急事態宣言の動向。
国の新型コロナ対策への評価は第1回調査から第2回調査で向上。
感染と行動変容、社会経済構造の関係を明らかにするための分析が行われている。
予防行動の有効性は不明で、リスク回避度が高い人が感染していない傾向にある。
未就学児と同居している人は感染しやすい可能性がある。
国のコロナ対策への評価と感染の関係が明らかになり、政策立案に役立つ。
Transcripts
京都産業大学
クリエイティファカリティフェローの
広田茂と申しますよろしくお願いいたし
ます私からは
新型コロナ感染と行動変容社会演出という
台で
利益と兄弟が
共同で
実施しておりますコビットラインティン
研究の
現段階の
成果の一部を
ご報告させていただきます
はじめに
松田先生や山本先生のご報告とも一部重複
いたしますが今回の研究の概要や問題意識
についてお話しいたします
フィールドとした分離融合研究は
京都大学ゲノム文学センターの松田先生と
当時
京都大学の経済研究所におられた矢野先生
の
イニシアティブによって2016年頃に
始められましたお二人を引き合わせたのが
港早朝であるというふうにも伺っており
ますその後
親の先生はリエッティに移られましたが
2020年
世界が新型コロナの蔓延という
未曽有の危機に直面する中でこのような時
こそ
長浜で培った
生命科学と社会科学の融合的研究で
課題に立ち向かうべきだということで
利益と兄弟によるコミット19研究が
始まりました
言うまでもないことですけれども
新型
感染症の拡大に立ち向かうためには
治療法の確立やワクチン開発といった医学
的努力だけではなく人から人への感染を
できるだけ絶つために人々の行動変容に
社会として取り組むことが不可欠であり
ます
このため
本人が気づかないような感染
先ほどくらい
話が出ておりますがいわゆる県政感染も
含めた
感染実態と人々の行動変容の状況や
社会経済活動を統合して分析する
文理融合研究を進めております
研究の対象として
既に山本先生松田先生から
ご説明ありましたとおり2つのグループに
ご協力をいただいております1つは長浜
国宝と参加者でもう一つは巨大病院の医療
従事者の方々でございます
長浜港放送については
第1回調査に2050名ほど
第2回調査ではその中から2100名
あまりの方に
参加していただいております
京大からは500名余りの方々ということ
でございましたこの場を借りまして
ご協力いただいた被験者の方々いろいろな
場面でデータの作成にご尽力くださった
方々に
熱く御礼申し上げます
研究ではこれまでご紹介があったように
パステル研究所によって開発された
厚生同キットによる
抗体検査そして
WEBによるアンケート調査を行っており
ます
第1回目の調査は
長浜港ボートと兄弟病院
共通のアンケート調査と
抗体検査を行いました時期は少しばらけて
しまっておりまして2021年の春から秋
にかけて行っております
先生のお話にもございましたが
巨大病院の方ではその後
第2回目のアンケート調査
第2回目3回目の抗体検査を行っており
ます
長浜港との第2回調査は今年の夏に行った
ところでございます
このように
グループによって実施時期がずれており
ますので
全体を分析するには少し工夫が必要なの
ですが今回ご報告する分析で対象とした
データはこの赤枠で
囲った
長浜広報との部分でございます
これまでの研究の成果について
少し
触れさせていただきますこれまでの研究で
は
主として行動変容について
第1回のアンケート調査を用いて分析を
行ってまいりましたその
主な結果としては
外食や会食などの頻度を少なくする
あるいは手洗いや社会的距離を取るなどの
予防行動の励行といった行動変容は
女性高齢者そして
リスク回避度の高い人つまり慎重な人ほど
実施しているということがわかっており
ます
また
ご存知の通り
我が国では非常にマスクの着用率が高い
わけですがその理由を聞いてみるとしない
と非難されるからといった
同調圧力的な理由でマスクを着用している
面と
感染防止のためという自発的な理由で着用
している面があります
このうちしないと非難されるからという
同調的な理由でマスクを着用している
度合いが強い人についてはその他の行動は
あまり変容させていないということも
わかっております
重症化ですまた重症化リスクの高い人々を
感染からどう守るかというのも重要な課題
であるわけですけれども
基礎疾患を持つ人々がもう少し行動変容さ
せているのだがではないかと思ったのです
がそこは明確な結果が出ておりません
それではこの夏に行った
長浜での第2回のWebアンケート調査の
概要について
ご説明いたします
第1回目の調査票とある程度共通しており
ますが行動変容についての説明は大きく
分けて2つの種類の行動について
聞いております
1つは
生活上の各種の行動つまりこの上の四角が
ゴミにありますような
外出
屋外での運動
飲み会や会食
通院といったまあこういった活動です今回
これらの活動について
各会の
ワクチン接種の前後で頻度を増やしたり
減らしたりしたり行う場合にはどのような
対策を取ったかということを聞いています
もう一つは日常的な感染予防行動でつまり
手洗い
趣旨手指の消毒
体温測定といったまあこの下の
四角い枠組みの中で挙げられているような
6つの項目についてどれだけ日常生活の中
で心がけていたか大きいております
もちろん時期によってどのように行動を
変化させていたかは
異なると思いますので今回は
ワクチン接種のタイミングで期間を分けて
質問しています
ここに
上げておりますように
第2回ワクチン接種完了前
第2回接種と第3回接種の間
第3回と第4回接種の間
第4回接合というふうに分けております
次に
第2回のWeb調査の
結果及び
抗体検査の結果について
ご説明いたします
松田先生から既に
ご説明ありました
通りでございますけれども
新型コロナ
感染状況についてアンケート
調査による
自己申告と
抗体検査の結果には大きな乖離が
ございました
抗体検査で
陽性と判定された方は179名だったわけ
ですがアンケート調査で感染したと答えた
方は
先ほどのご説明ありました通り66名に
とどまっておりますので
わからない
答えたくないという方も含めればですね
110名以上の方が
感染を自覚していないということになり
ますもちろんお話でございましたが検査
結果が利用性ということもあり得るわけ
ですし他にもまあいろいろな要因はあると
思いますがそれにしてもこの
多くがですねいわゆる危険性感染であると
いうふうにまあ
考えざるを得ないと思います
感染等合同変容や
社会経済構造の関係を解明するためには
こうした普及性感染も含めて分析を行わ
なければなりませんこのような構成度の
抗体検査そして
先ほど
松田先生山本先生のお話にありましたよう
な
様々な
葛藤風で
地のあるいは閾値の決定などを含めたです
ね
精緻な医学的分析と
社会科的分析を組み合わせることによって
初めてこうした分析が可能になると言え
ます
こちらは
自己申告ベースでの感染時期をグラフにし
たものです
感染の多くは今年に入ってから
特にまあ
夏にかけて非常に急増していることが見て
取れます
これこれも松田先生のお話にもございまし
たが
被験者の方々のワクチン接種回数の割合
ですまあ1回も接種を受けていないという
方は4%弱と非常に
少数で
多くの方が3回4分の1以上の方が4回
接種を受けているという状況でございます
行動の変化について見ていきますこれは
各種活動の頻度を
ワクチン2回目接種後にどう変化させたか
をお示しています
上から
外出一般とか屋外での運動とか会食とか
色々な
活動が並んでおりますこれ
らの活動によって
割合の違いはある
わけですけれども2回接種が完了したから
といってですねこれらの活動の頻度を
増やしたというこの
濃い青で表されているところですねそう
いった方々ごく少数で大多数の方は変わら
ないと
答えておられて
あるいはその
ワクチン接種が完了したけれども
頻度を少なくしたとか
取りやめたという方も結構おられるという
ことがわかります
こちらを3回目接種後の状況ですけれども
3回目接種完了前と比べてこれも同様の
傾向で変わらないというふうに答えた方が
大半です
こちらは4回目接種の前後です
同様の傾向ですまあ
長浜は相対的に高齢者の方が多いという性
もあるとは思いますがまあそれにしても
慎重に行動されているということが見て
取れます
日常的な予防行動をどれだけ心がけたかに
ついて見てみますこれは手指消毒を
心がけた程度で
摂取を経るごとにですね
少しずつ
黄色のできるだけ心がけたが減っており
ます
ただ大きくは減っておりますね
こちらはマスクの着用ですできるだけ
心がけたというオレンジの部分が
圧倒できた数で
ワクチン接種が進んだからといって
心がける程度が緩まる気配はございません
このように長浜湖オートの方々は
全体としてかなり慎重に行動されている
ことを見てきましたが
活動の頻度を減らしたりした人の主な理由
について見ると
まずは
新規
感染者数の動向そして
緊急事態宣言
あるいは万円防止措置といった発令まあ
そういった
発令状況を見て行動をされているという
ことがわかります
アンケート結果は多岐にわたっておりまし
てここでは一部しかご紹介できませんが
最後に
国の新型コロナ対策への評価について見て
みたいと思います
第1回調査の時点では
全く評価できないというこの紺の部分これ
が1割程度あまり
評価できない
園児
赤というか演じのところですねが3割以上
という結果でしたが
第2回調査では
概ね評価できるという方が22%から
35%
ぐらいまで
増加していて
評価できないという
回答をだいぶ減ってますので
国の対策への評価というのは概ね公転した
ということが
言えると思います
ここからは
感染と行動変容や
社会経済
構造の関係を明らかにするための
軽量分析結果について
ご説明いたします
先ほどグラフでご紹介しました通り
感染の大多数は2022年に入ってから
生じております
そこで
対応するコード変容のデータはですねまあ
21年のそれから実施されている3回目
接種ワクチン接種の3回目と
22年5月から実施されている4回目接種
の間のデータを用いることといたしました
このため対象となるのは3回以上接種され
た921名の方ということになります
調査時点で4回接種した方々というのは
限られますので4回目接種以降のデータの
利用は今回は見送っております
そういう意味では3回
接種した人々と参加以上ということですの
で
ワクチン接種に行って程度積極的な方々の
集合を母集団であるという意味ではそこ
から生じるバイアスなどについては留意が
必要だと思います
これらのデータを用いて
不顕性感染を含めた感染の有無と
考えられる要因を
待機いたしました
感染と関係している考えられる要因として
ここに挙げております通り行動変容ここで
は日常的予防行動について取り上げており
ますそれから
性別年齢家族構成などの基本属性
基礎疾患の有無
修業形態
在宅勤務の有無そうですね
教育歴といった社会経済的属性それから
リスク回避度
慎重さの程度それから幸福度といった
気質それから
他社への信頼ですとか募集性といった
ソーシャルキャピタルそして先ほどを見
ましたコロナ対策の評価というものを用い
ております
軽量分析の結果です
各要因の
グラフの見方ですけれども
真ん中の黒丸が
こう推定された
係数の
ケースですねそこから左右に
伸びているのが
95%
信頼区間これが中央の
ゼロの
線からですね外れているとそのケースが
有意にゼロではないつまり関係があると
いうことを示しております
右側に外れていれば
正の相関左側に外れていれば負の相関と
いうことになります
はいここで
上げている
予防行動のうち
定期的な体温測定というのが
右側に
外れておりますつまり
定期的な
体温測定をする熱心に
体温を測定をしているという人ほど
感染しているということを示しています
これは少し妙な結果であるように思われる
かもしれませんが
むしろ
体調が悪い人ほど
対応測定が習慣化してそうした人がコロナ
にかかることが多かったということでは
ないかというふうに
考えております
それ以外の行動でこれをすれば感染を
避けることができるというものは
残念ながら今回見つけることはできません
でした
社会経済院費で
感染と優位な関係が見られたものをこちら
に挙げています
未就学児と同居しているとそうでない人に
比べて
感染している傾向が見られます
未就学児の場合
自分でなかなかマスクをつけていられない
といったこともありますし
未就学児の送り迎えなどでどうしても外出
しなければならないなど
生活に
感染
回避の自由度が乏しいといった点を反映し
ているかもしれません
それから在宅勤務の経験がある人は
感染していない
傾向にあることがわかりました
通勤途中や職場での
感染を避けられるという意味で
在宅勤務はやはり非常に有効だということ
が
言えると思います
また
リスク回避度が高い人も
感染していない傾向にあります
リスク回避度は
調査票であなたは降水確率が何%以上の時
に傘を持って出かけますかと
尋ねて10%や20%でも
傘を持って出かけるというふうに回答した
方がいくつかひどいと判定しています
慎重な人ほど
感染しにくいというのは当たり前のことの
ようにも思えますがこのように非常に単純
な質問で計測したリスク回避度が
感染状況と非常に明確に関係していること
は大変興味深いと思います
国のコロナ対策についての評価と感染の
関係については
少し面白い結果が出ています
先ほどご説明した通り
国のコロナ対策についての評価は
第1回調査と第2回調査両方で聞いている
わけですが
第1回調査で
国のコロナ対策を高く評価すると
回答した人ほどそうでない人よりも感染し
ているという結果となっています
第2回調査の回答ではそのような関係は
ありませんでしたなぜ2021年の段階で
国を評価していた人ほど感染したのか
考える
仮説としては
制限を緩和して経済を回す政策を評価
経済を回すという
政策を評価した人々が
積極的に外出するなどして感染した
あるいは
国の政策の有効性に疑問を持った人々が
より慎重に行動することによって感染を
回避したといったものが
考えられると思います
どのような
仮説が妥当するのかこれからさらに
咳を深めていかないと明確なことは言え
ないわけですがいずれにしても
政策の評価と感染が
関係しているとすれば今後の政策を考える
上で非常に重要な論点になると思います
以上
現時点での分析結果をご紹介いたしました
感染と社会経済構造の関係については
わかったこともありますがまだわからない
こともたくさんございます
行動変容のうち
具体的にどのような予防行動が感染を防ぐ
のに有効かについて今回のデータからは
まだはっきりした結論は得られておりませ
ん
むしろリスク回避度といった全体的な慎重
さが感染の有無と明確に関係していること
がわかりました
また
未就学児と同居している人は
子供の世話や送り迎えなどで
生活に
感染回避のための自由度が少ないために
感染しやすい可能性があります
国の政策への評価と
感染の関係の存在が明らかになったことも
重要な点だと思いますこれについては
具体的にどの政策がどう評価されたかなど
をより明確に
把握し
感染抑制していくための
政策立案に役立てていくことが極めて重要
だと思います
先ほど挙げたような感性
仮説を検証するために
問題を切り分けていくためのさらなる調査
が
必要だと考えております
私からは以上でございますご清聴
ありがとうございました
広田先生どうもありがとうございました
それでは質疑応答に移させていただきます
今回の調査から
君子愛禁止クラブあるいは
自己防衛が
感染回避に有効だったと
言ってもよろしいでしょうか
君子危機に近寄らずある
意味ですやはりその全体的な慎重さという
ことが
感染と大きく関係しているということは
確かですのでそれだけ見ればですねあの
その通りだと思いますまた方で
むしろ
先ほどの
あれですねその
修学児を抱える方はなかなか
厳しい状況に置かれているとかあとその
在宅勤務だと思うんですねできる人はそう
禁止ということができるわけですけれども
それができないエッセンシャルワークの
方々などもいるわけですからそのそこの
バランスというんでしょうかねそういう
ことができない方をどうサポートしていく
か
政策的な支援をどう
投入していくかということをがあの方や
大きな問題なんだろうというふうに思い
ます
はいありがとうございます
在宅勤務の関連でもう一つご質問いただい
ております
在宅勤務が感染回避の有効とのことですが
在宅勤務ができる人はリスク回避型で裕福
な人だとか何か後楽演習があるんじゃない
でしょうかということでいかがでしょうか
後楽インしある可能性はもちろんあるかと
は思いますけれどもそのまああの
そうですね
裕福な人が
在宅勤務しやすいそうですねあのそういう
可能性はあると思いますがそれだけでは
ないと思いますしあの今回
年収や職業についてもコントロールをして
おりますのである
程度その辺はコントロールできている分析
というふうに思っておりますありがとう
ございました
5.0 / 5 (0 votes)