【実録】本当にあったざんねんなアンケート

謎解き統計学 | サトマイ

30 Dec 202215:44

Summary

TLDRこの動画では、アンケートの作り方とその問題点について解説しています。イーロンマスクが行ったTwitterアンケートが話題に挙がりますが、正確な結果を得るためにはアンケートの作り方にも注意が必要です。アンケートは日常的に多く接触するものですが、残念な例が散見されます。特に、データの多さだけではなく、否定疑問の使用や人々がどうでもいいと思っている問題に焦点を当てることがポイントです。チャットワークの強制アンケートや車のディーラーの不適切な設問など、具体例を通じてアンケートの失敗を分析。最後に、建設的な議論を促進するためのアンケートの重要性と適切な手法を紹介しています。

Takeaways

😐 アンケートは正確な結果を得るだけでなく、時には問題を引き起こすこともある。
🔥 エロンマスクが行ったTwitterのアンケートが物議を醸し、彼はCEOを辞任するという結果を受け入れることになった。
📊 アンケートはリサーチでよく使われる手法だが、作り方には深い奥行きがある。
🤔 アンケートを作成する際には、データを多く集めるだけで良いわけではなく、サンプルサイズを適切に計算する必要がある。
🙅‍♂️ 否定的な質問はアンケートでは避けるべきで、解釈の相違が生じる可能性がある。
👥 大部分の人々は特定の政策について無関心で、自分の意見を持っていないことが多い。
📝 アンケートの設問は誘導的であってはならず、回答者にとって理解しやすいものでなければならない。
🧐 調査では仮説を立てることから始まり、アンケートはそれを検証するためのものである。
💡 アンケートの設計には専門知識が必要で、調査会社に相談することが望ましい。
🚫 残念なアンケートは多々存在し、それらを避けるためにはリサーチャーの視点が重要である。

Q & A

イーロンマスクはなぜTwitter上でアンケートを行いましたか？
-イーロンマスクは、彼がTwitterのCEOである期間に、重要な事項をユーザーの意見に基に決定する姿勢を示しており、アンケートはその一環として行われたと思われます。
アンケートの結果がどのような影響を及ぼしましたか？
-アンケートの結果は、イエスが57.5%と辞任を求める意見が優位になり、イーロンマスクはCEOを辞任する意向を表明しました。
チャットワークのアンケートはなぜ炎上しましたか？
-チャットワークのアンケートは、アプリ立ち上げ時にポップアップが表示され、回答しないと消えない仕様になっており、タイミングや内容が不適切だったため炎上しました。
全数調査と標本調査の違いは何ですか？
-全数調査は母集団全員を対象に調査する方法で、より正確なデータを得られます。一方、標本調査は母集団から一部のデータを調査し、母集団を推定する方法です。
サンプルサイズとは何で、どのように決定されますか？
-サンプルサイズは、調査で必要なデータの数を決める指標で、母集団の大きさと許容される誤差に基づいて計算されます。
否定疑問はアンケートでなぜ避けられるべきですか？
-否定疑問は解釈の相違が生じやすく、回答者が意図しない答えをしてしまう可能性があるため、アンケートでは避けるべきです。
アンケートの設問が誘導的であるとはどういうことですか？
-誘導的である設問は、回答者の答えを特定の方向に誘導するような表現を含んでおり、公正な意見を集めることができない可能性があります。
選択的夫婦別姓に関するアンケートはなぜ批判されましたか？
-選択的夫婦別姓に関するアンケートは、設問の仕方や聞き方の問題から批判され、建設的な議論につながらなかったと感じられたためです。
アンケートの設計にはどのような知識が必要ですか？
-アンケートの設計には、統計学の知識、質問の構成、回答者の心理、そして調査目的に対する理解が必要です。
リサーチの世界でアンケートはどのような目的で行われますか？
-リサーチの世界では、アンケートは仮説の検証やデータの収集、ユーザーの意見を理解するために行われます。

Outlines

00:00

😀 残念なアンケートの危険性と統計学の基礎

第1段落では、アンケートの作り方とそのリスクについて解説しています。イーロン・マスクがTwitterで行ったアンケートが話題になり、結果に基づいて辞任するという発言が物議を醸しました。アンケートは正確な結果を得るためには、適切な作り方が必要ですが、残念なアンケートは逆に炎上することもあると警告。統計学の基礎についても触れ、サンプルサイズの計算方法や全数調査と標本調査の相違について説明しています。

05:02

😐 否定的な質問の落とし穴とアンケートの適切な作り方

第2段落では、否定的な質問を避けるべき理由と、アンケートの作り方に関するポイントが説明されています。車ディーラーのアンケート例を通じて、否定的な質問は解釈の相違を生むと指摘。アンケートはリサーチの仮説検証のためであり、事前にインタビューを通じて仮説を立てることが望ましいと強調しています。

10:03

😡 誘導的な設問と無関心者の反応

第3段落では、誘導的な設問がアンケートの結果に与える影響と、無関心な人々からの反応について議論しています。ロンドンブーツの田村淳が行った選択的夫婦別姓に関するアンケートが例として挙げられ、その結果が批判的であると指摘。アンケートはリサーチの仮説検証に用いられるため、事前にインタビューを通じて人々との対話を深めることが重要だと述べています。

15:04

🎓 教育的なチャンネルの紹介とアンケートの重要性

第4段落では、チャンネルの目的とアンケートの適切な取り扱いについて紹介しています。チャンネルは教育的であり、視聴者が世の中の謎を解くリアルな体験を通じて学べる場所です。アンケートはリサーチの重要な一環であり、適切な方法で行われることが望ましいと結び付けています。

Mindmap

Keywords

💡アンケート

アンケートとは、調査目的を達成するために、特定の集団に対して質問を投げかけ、その回答を統計的に分析する手法です。このビデオでは、アンケートが正確な結果を得るためには注意が必要であると示しており、残念なアンケートの例を紹介しています。例えば、チャットワークの強制アンケートが炎上した例や、否定的な質問を避けるべきという指摘があります。

💡イーロンマスク

イーロンマスクは、このビデオの話題となる人物で、彼はTwitterを買収し、重要な事項をアンケートで決定する姿勢を示しています。ビデオでは彼が行ったアンケートが物議を醸し、結果に従ってCEOを辞任すると表明したことについて触れています。

💡炎上

「炎上」とは、ある事象に対して多くの人々が批判的または否定的な反応を示し、それが広範囲にわたって議論される状態を指します。ビデオではチャットワークのアンケートが炎上してしまった例を挙げており、そのアンケートのタイミングや仕様が不適切だったことが原因として挙げられます。

💡サンプルサイズ

サンプルサイズとは、統計調査において母集団から選んだサンプルのサイズを指します。ビデオではサンプルサイズが決定する方法や、母集団の大きさと許容される誤差に基づいて計算される点について説明しており、アンケートの有効性にはサンプルサイズが重要な要素であると強調しています。

💡全数調査

全数調査は、調査対象の母集団全員を対象とした調査方法です。ビデオでは、全数調査と標本調査の違いについて説明しており、企業のマーケティング調査は基本的に標本調査を行うと触れていますが、全数調査は正確な情報を得るために必要な場合もあります。

💡標本調査

標本調査は、母集団から一部のサンプルを選択し、それを基に母集団全体を推定する統計的手法です。ビデオでは、標本調査が企業の調査において一般的であり、コストと効果のバランスが重要な要素であると説明しています。

💡否定疑問

否定疑問とは、質問の形が否定的な形で構成されているものを指します。ビデオでは、車のディーラーのアンケート例を通じて、否定疑問はアンケートで避けるべきであり、解釈の相違を生む可能性があると指摘しています。

💡誘導的質問

誘導的質問とは、特定の方向性を持たせたり、回答者を特定の方向に導くような質問です。ビデオでは、選択的夫婦別姓に関するアンケートが誘導的であると批判されており、その結果、建設的な議論が生まれにくい状況が示されています。

💡現状維持バイアス

現状維持バイアスは、人々が変化に対して心理的に抵抗を示し、現状を維持する傾向があることを指します。ビデオでは、選択的夫婦別姓に関するアンケート例を通じて、人々が変化に反発しがちであり、それがアンケート結果に影響を与える可能性があると説明しています。

💡リサーチ

リサーチとは、調査研究を行うことを指し、このビデオではアンケートの設計や実施におけるリサーチの重要性が強調されています。ビデオでは、アンケートの設計にはリサーチの知識が必要であり、専門家の相談を求めるべきだと述べています。

Highlights

アンケート作成の重要性と誤りが話題に。正確な結果を得るためには注意が必要。

イーロンマスクがTwitterで行ったアンケートが物議を醸し、辞任を余儀なくされる。

アンケート結果による民主主義的決定は、表面的なものになりがち。

アンケートは日常的によく使われるが、正確な結果を得るには奥が深い。

アンケート作成における3つのポイントが提示される。

データの多さだけでは正確な結果が得られないと指摘。

否定疑問を使用しないことの重要性が強調される。

リサーチャー視点からの解説が行われ、アンケート作成のコツが示される。

チャットワークの強制アンケートが炎上、タイミングの悪さが批判。

全数調査と標本調査の区別と、サンプルサイズの計算方法が解説される。

企業のマーケティング調査では標本調査が基本とされている理由が説明。

アンケート作成における費用対効果の重要性が語られる。

車ディーラーのアンケート例で否定疑問の問題が示される。

アンケートでの適切な質問の方法が解説され、混乱を生む表現は避けるべき。

ロンドンブーツの田村淳が行ったアンケートが炎上、設問の誘導性の問題が指摘。

政治的問題に関するアンケートでは、無関心な人々からの意見は建設的でない。

アンケートは仮説検証のためのもの、インタビューを通じて仮説を立てることが望ましい。

残念なアンケートの例を通じて、リサーチの基礎知識と重要性が強調される。

アンケート作成における専門家の助言の重要性と、費用対効果の考え方。