04／【前篇】作家必見！岡田斗司夫流『アイデアの作り方！』

Summary

この講義では、アイデアをゼロから生み出すのではなく、既存の構造を組み合わせて新たな発想を生み出す方法が紹介されています。アイデアは過去にあったものの組み合わせに過ぎず、構造を理解し、それを他のコンテキストに応用することで創造的なアイデアを生み出すことができます。具体的には、漫画の構造や「デスノート」を使ったアイデアの変換例を通じて、思考の枠組みを広げ、アイデアを効果的に構築する方法を学びます。

Takeaways

• 😀 アイデアはゼロから生み出すものではなく、既存のものを持ってくることが重要。
• 😀 アイデアの基本は「順列と組み合わせ」であり、既存の要素を組み合わせて新しいアイデアを作り出す。
• 😀 日本人は膨大なアイデアを生成し、その中から少数の良いものを選ぶ方法より、明確な構造をもってアイデアを出す方法が適している。
• 😀 アイデアを生み出すためには、構造を意識して考えることが重要。例えば、カレーと肉じゃがは同じ構造を持っている。
• 😀 漫画においても、同じ構造を持つ作品がある。例えば、*ドラえもん*と*こち亀*は基本的に同じ構造で展開されている。
• 😀 構造を意識することで、異なるジャンルやメディアを横断的に考えることができ、新たなアイデアが生まれる。
• 😀 スマホは現代社会の必須インフラであり、ガスや水道と同じ構造を持ちながら、実際には個人が負担する仕組みになっている。
• 😀 アイデアは他のアイデアを元にして発展させることで出てくる。何か新しいものを考える際には、既存の構造を探すことが大切。
• 😀 *デスノート*のような作品を構造的に分析し、異なるジャンル（例：少女漫画）に転換することが可能。
• 😀 デスノートの構造を利用して、少女漫画にアレンジする際、ノートの代わりに「ラブスマホ」など、共感を生む要素を取り入れ、ストーリーの制約を加えることでドラマ性を持たせる。

Q & A

アイデアはどのように作り出すべきか？

アイデアはゼロから考えるのではなく、既存のものを組み合わせたり、持ち寄ったりすることで生まれるべきです。つまり、アイデアは「作る」のではなく「持ってくる」ものだと考えます。

アイデアを作り出す時にありがちな誤解は何か？

多くの人はアイデアをゼロから生み出そうとしますが、これが失敗を招くことが多いです。アイデアは過去にあったものの組み合わせであり、無駄に新しいものを作ろうとする必要はありません。

「アイデアは過去の順列組み合わせに過ぎない」という本の内容とは？

この本では、アイデアとは新しいものを発明することではなく、既存の要素を組み合わせることだと説明されています。これにより、アイデアの生成がより現実的で実行可能になります。

日本人のアイデア発想法はどう違うのか？

日本人は膨大なアイデアを出してその中から少数を選ぶブレインストーミングが苦手であるため、アイデア発想において効率的な方法を取るべきだとしています。構造を考えてアイデアを得る方が向いています。

構造で考える方法とは？

構造で考えるとは、物事の根本的な要素に注目し、それを組み合わせることで新しいアイデアを得る方法です。例えば、カレーと肉じゃがが同じ構造で成り立っているように、異なるものが実は同じ基本的な構造を持っていることに気づくことです。

カレーと肉じゃがの例は何を示唆しているのか？

カレーと肉じゃがは、材料は同じでも、最後に加える味付けで全く異なる料理になります。このように、アイデアや物事も基本的な構造が似ている場合が多いことを示唆しています。

「ドラえもん」と「こち亀」の共通点は何か？

「ドラえもん」と「こち亀」は、ストーリーの構造が非常に似ています。どちらも登場人物が欲望に駆られて失敗し、その結果が物語を動かします。この構造を理解することで、アイデアをより自由に発展させることができます。

アイデアを他のジャンルに応用する方法とは？

既存の物語や作品（例えば、*デスノート*）を異なるジャンル（例えば、少女漫画）に変換する方法です。構造を保ちながらも、ジャンルに合わせて要素を変更することで、新しいアイデアが生まれます。

デスノートを少女漫画に変換するための重要なポイントは？

デスノートの基本的な構造（ノートに名前を書くことで相手に影響を与える）を保ちつつ、死という要素を恋愛や人間関係に変換することです。また、主人公やキャラクターの関係性を大きく変更し、少女漫画として成立するように調整します。

アイデアを持ってくるというアプローチの利点は何か？

アイデアをゼロから作るのではなく、既存の要素を持ってくることで、より現実的で具体的な発展が可能になります。また、過去のアイデアや構造を再利用することで、効率的に新しい発想を生み出すことができます。