2-2.内水・外水氾濫による水害

大阪市立大学 公式チャンネル Osaka City University
25 Jun 201814:08

Summary

TLDRこのビデオスクリプトは、洪水氾濫とその原因について詳細に説明しています。特に、降雨量と川の流量の関係、洪水の発生要因、そして都市部での洪水リスクについて重点を置いています。氾濫の原因として、高潮や降水量の増加が挙げられ、これらがどのようにして河川の氾濫につながるかを解説しています。また、堤防の決壊や内水氾濫、外水氾濫の違い、及び洪水対策としてのダムや遊水地の役割も触れられています。洪水による被害と防災対策の重要性も強調されており、気象情報のチェックや避難勧告への迅速な対応の大切さが説かれています。

Takeaways

  • 😊 降水量の表し方と数値の目安が分かった
  • 😮 基本高水流量を計画高水流量に下げることが大切
  • 😨 河川氾濫が発生すると甚大な被害が予想される
  • 😰 堤防越水だけでなく、内部侵食にも注意
  • 😓 天井川は特に危険な状態だ
  • 😢 大都市の地下空間は浸水リスクが高い
  • 🙁 外水氾濫と内水氾濫の違いが分かった
  • 😀 気象情報を常にチェックする
  • 😃 避難勧告・指示が出たら速やかに避難
  • 😅 水位が高くなると歩行困難になる

Q & A

  • 洪水氾濫の原因として主に何があげられますか?

    -降水量の増加によって河川の流量が増え、計画高水流量を超えて氾濫が発生するのが主な原因です。都市化による河川流域の開発や洪水調節施設の不足も原因としてあげられます。

  • 計画高水流量を決めるにはどのようなことが考慮されているのでしょうか?

    -流域の自然条件に基づく基本高水流量と、ダムや遊水地などの洪水調節施設によって低減できる流量を考慮して決められています。

  • 内水氾濫と外水氾濫の違いを教えてください。

    -外水氾濫は河川から氾濫するもので、内水氾濫は道路や下水管などの排水施設から水があふれて発生する洪水です。

  • 天井川とはどのような川のことをいいますか?

    -河床が周囲の地盤より高くなり、堤防が決壊すると大きな被害を及ぼす可能性がある川のことです。

  • 洪水から身を守るにはどのようなことが重要ですか?

    -気象情報をこまめにチェックし、避難勧告や指示が出たらすぐに避難することが大切です。水位が高くなると歩行が困難になるので、無理せず高い場所に避難しましょう。

  • 降水量の表し方にはどのようなものがあるのでしょうか?

    -最大10分間降水量、最大1時間降水量、最大日降水量など時間ごとの降水量の表し方があります。年間の総降水量も表されています。

  • 流域に降った雨が川の流量にどのように影響するのですか?

    -雨の降り方、集まる速さ、空間分布によって川の流量の時間的変化が異なります。これをハイドログラフで表します。

  • 堤防決壊の予兆としてどのようなことがあげられますか?

    -堤防から水が湧き出ていることや、内側の浸食が進行していることが、堤防決壊の予兆です。

  • 最近の降水状況の特徴を教えてください。

    -短時間で局地的に非常に強い雨が降るゲリラ豪雨が増えている傾向にあります。

  • 都市部の洪水リスクが高まる理由を教えてください。

    -宅地開発やアスファルトによる雨水の地中浸透量の低下、下水道設備の整備不足などが都市部の洪水リスクを高めています。

Outlines

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Paragraph 1のタイトル😀

Paragraph 1の詳細な要約

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Paragraph 2のタイトル😀

Paragraph 2の詳細な要約

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Paragraph 3のタイトル😀

Paragraph 3の詳細な要約

Mindmap

Keywords

💡洪水氾濫

洪水氾濫とは、川の水位が異常に上昇し、堤防を越えるか、あるいは堤防が破壊されて周囲の土地が水浸しになる現象を指します。この動画では、洪水氾濫の原因、影響、そして対策について学習します。例えば、降雨による河川の流量増加が洪水氾濫を引き起こす原因として挙げられています。

💡降水量

降水量は、一定期間内に特定地点で降った雨や雪の総量を指します。この動画では、降水量が洪水氾濫の直接的な原因になること、またその計測方法や降水量に基づく災害の予測について説明しています。例えば、1時間に20mmの降水量があった場合、土砂降りと感じる程度の雨量です。

💡流域

流域とは、特定の河川や湖へと流れ込む雨水などの集水範囲のことです。動画では、降雨がどのようにして流域を通じて川へと集まり、洪水氾濫を引き起こす可能性があるかを解説しています。

💡堤防

堤防は、洪水を防ぐために川の両岸に築かれた土や石の壁です。この動画では、堤防の役割と、堤防が越流されるか破壊されることによって洪水氾濫が発生するプロセスについて説明しています。

💡基本高水流量

基本高水流量とは、自然条件下で流域から河川に流れ込む水の量の最大値を指します。動画では、この流量が川の容量を超えると洪水氾濫が発生すること、及びその計算方法について解説しています。

💡計画香水流量

計画香水流量とは、ダムや遊水地などの洪水調節施設を考慮に入れた後の、河川が安全に処理できると計画された最大の水流量を意味します。この動画では、計画香水流量を増やすことによって洪水氾濫のリスクを軽減できると説明しています。

💡洪水調節量

洪水調節量とは、自然流量と計画流量の差によって洪水時に調節可能な水量を指します。動画では、洪水調節施設によって洪水調節量を増やすことが洪水リスクを下げる手段であることを説明しています。

💡内水氾濫

内水氾濫は、降雨による排水設備の容量超過により、都市部などで地表や地下が水浸しになる現象です。この動画では、ゲリラ豪雨などによって内水氾濫が発生しやすくなっていること、及びその対策について述べています。

💡外水氾濫

外水氾濫とは、川の水が溢れ出し、周囲の土地を水浸しにする現象を指します。この動画では、外水氾濫と内水氾濫の違い、およびそれぞれに対する対策について説明しています。

💡避難勧告・避難指示

避難勧告は災害が迫っている際に、自治体が発する安全のための移動を促す勧告です。避難指示はより緊急性が高く、直ちに避難するよう命じる指示です。動画では、洪水氾濫の際にこれらの情報に注意し、迅速に行動することの重要性を強調しています。

Highlights

洪水氾濫の発生要因は香水である

1時間雨量20~30mmで土砂降り、30~50mmでバケツをひっくり返したような雨と感じる

最大10分間雨量50mm、最大1時間雨量153mm、最大日雨量8501.5mmといった記録がある

基本高水流量を計画高水流量に下げるため、ダムや遊水地などの整備が必要

天井川は洪水被害が甚大になりやすい

大阪市内の多くは危険性の高い洪水氾濫区域内にある

日本の人口・資産の半分以上が洪水氾濫区域に集中

堤防の法尻や根元が決壊することで洪水被害が発生

内川の浸食による堤防崩壊も洪水の原因となる

堤防内への水の浸透によっても堤防が決壊する

舗装に覆われた都市部では内水氾濫が発生しやすい

日本の大都市の地下空間では洪水時の被害が深刻化しやすい

避難指示発令時は一刻も早く避難する必要がある

洪水時には屋内の高い場所への移動が重要

Transcripts

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今回は洪水氾濫について学習しましょう

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前回は台風や低気圧などによって海水面が上昇し海水が私たちの生活圏内に入ってくる

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ことによって発生する災害高潮について学習しました

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高潮の発生要因は気圧と風でした

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本日の学習内容である洪水氾濫の発生要因は香水です

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香水は幸運と降雪の総称です

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ここでは主に高を取り扱うことにします

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地上に降った雨は地表面や地下の浅い部分を通ってやがて彼はへと流れ着きます

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このように降った雨がある川に集積する範囲領域をその川の流域と言います

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私たちにとって身近な液体の体積を表す大和

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l ですが降水量を表す大和

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mm です

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雨が降った面積に降水量乗じることによって総降水量を求めることができます

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mm と聞くと大した量の雨が降っていないように思うかもしれませんが

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例えば幅10km の流域に10mm のフッター目がすべて幅100メートルの

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代わり集まってくるとすれば川の水位は1m も上昇することになります

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ます

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したがって決して少ない量ではないことがわかっていただけるのではないでしょうか

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気象庁によれば1時間雨量が20から30ミリ程度で

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人は土砂降りと感じ30から50ミリメートルで

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バケツをひっくり返したような雨

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50から80mm で滝のように振ると感じるとしています

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最近は短時間で多くの雨が降る機会が増えているように感じますがそれを反映している

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のか

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10分間売りを1時間雨量

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24時間雨量

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総降水量などと降水量の表し方もバリエーションが豊かになってきたように思います

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ちなみに気象庁のホームページでは最大10分間降水量として2011年7月26日

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新潟県

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もろやの50mm が

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最大1時間降水量として1999年10月27日に千葉県香取で153mm が

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最大日降水量として2011年7月19日に高知県ヤナセで8501.5mm が記録

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されています

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ちなみに日本の年平均降水量はおよそ1700ミリメートルで

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世界平均のおよそ2倍です

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打った目が全て川に流れてくるわけではありません

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その一部は樹木などによって地上に到達できなかったりっ

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父を退くべきや窪地に貯留されたりします

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降水量のうち実際に彼はに到達する量を言う降雨量と言います

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雨の降り始めは非常に到達できない水分や地中に貯留される水分が多いことは容易に

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想像できますね

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ただし緑が少なくアスファルトで覆われた都市域ではこれらの貯留される水分が少なく

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道路の側溝や下水施設を返して短時間で川に到達してしまいます

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流域に降った雨は一斉に川に流れ込んでくるわけではありません

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川のすぐそばに降った雨は比較的早く川に流れ込んでくるでしょうが

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遠く離れた地点に降った雨が川に流れ込むにはそれなりの時間が必要です

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すなわちコースによる川の流量の変化は降水量

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降水量の時間変化

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降水量の空間分布の影響を受けます

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これらの影響を受けて川を流れる流量が時間的にどのように変化するかを表した図を

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ハイドログラフと言います

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このハイドログラフの最大値を基本高水流量と言います

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基本高水流量は流域に振った公がそのまま河川に流れてた場合の河川流量の最大値を

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表現しています

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この値が川からあふれだすことなく流れる流量よりも大きくなるとその母は氾濫する

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ことになります

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川の氾濫を防ぐためにダムや降った雨を川に流さず一時的に流域内で貯留しておく遊水

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地などを建設して基本高水流量を少なくするような工夫がされています

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このような工夫が施された結果として低下した最大流量を計画香水流量

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基本高水流量と計画香水流量の竿

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洪水調節量と言います

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基本高水流量は自然条件によって変化します

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今後地球温暖化に伴って降水量が増えれば基本高水流量が増加することが考えられます

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このような反乱の対策としては堤防を高くしたり彼は幅を広げるなどして計画香水流量

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を大きくしたり

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ダムや遊水地の整備によって洪水調節量を増やすなどが考えられます

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河川氾濫を防ぐために川の両岸に堤防をつくってきました

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これによって彼はの判断は少なくなりましたが堤防で挟まれたか同大を流れる川では砂

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が堆積して川底が上昇しその結果として洪水の危険性が高まることになります

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その結果さらなる洪水対策として堤防さらに高くするという対策を繰り返すと

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やがて川底が周囲の土地よりも高くなってしまいます

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このような革のことを天井がと言います

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この天井画が判断すると甚大な被害が発生することは容易に想像できますね

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このような天井画は日本全国に少なくとも240体ではあると言われています

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淀川と大和川の量天井がに挟まれ

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ゼロメートル地帯が広がる大阪市内の多くはこのような危険性の高い

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洪水氾濫区域の中にあると言えます

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日本は急速な都市化の進展と河川流域の開発などにより国土の10%程度の洪水氾濫

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区域に総人口の約50%の人々が生活し全資産の約75%が集中しています

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その結果河川氾濫による人命や財産の被害は極めて甚大なものとなりやすい状態になっ

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ています

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どのようにして河川判断が発生するのか学習しておきましょう

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一般には反乱は川を流れる水量が多くなって水が堤防越流することによって発生すると

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認識されていると思います

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ひとたび越流が始まると堤防の法尻

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根元の部分ですねここが洗掘されて堤防が崩壊し大量の水が川から流れてくるように

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なります

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しかし堤防を乗り越えて水が流れ笹なくとも反乱は発生します

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かどうかはの水が流れている部分ですがこの内川の堤防が

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流水の作用によって浸食洗掘されそれが進行するとやがて一気に堤防が崩壊し

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高税が発生します

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このような現象はか潜水漁を見ていただけではなかなか分からないので私たちにとって

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は堤防決壊の予兆を見いだすことが難しいパターンです

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このほかにも堤防ないお水が浸透することによって堤防が決壊するパターンもあります

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これは堤防ないお水が浸透して体ないと体階を結ぶ水道ができ

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水道が広がって堤防が一気に全て崩壊に至るパターンです

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堤防株から水が湧き出ているのを見かけたらそれは堤防決壊の予兆です

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すぐに避難しましょう

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川の水が流れている部分のことを稼働

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この稼働を含み堤防で挟まれた土地お体が1

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剃毛の外側で私たちが生活している部分を

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堤内地と呼びます

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これまでに説明したい河川氾濫による洪水は

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定外の水が私たちの際かつ空間に入り込んでくる

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外水氾濫と呼ばれるものです

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実は構成は外水氾濫だけではないのです

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森林や農地だった土地が開発されて道路が集まると舗装に覆われ速攻や下水管などの

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排水施設が整備されるようになると

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それまで森林や農地に巨竜されていた雨水が貯留されることなく排水施設に流入する

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ようになります

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ゲリラ豪雨と呼ばれるような短時間に大量の香水があると排水施設の排水能力が

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追いつかずにマンホールから突然水が溢れてて

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一帯が浸水することもよく見られるようになってきました

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このように体ないから水があふれ出て発生する洪水を

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内水氾濫と言います

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この対策としてポンプによる排出や地下貯水タンクなどの整理が行われたりしますが

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西資金の集中号に整備が追いついていない感があります

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日本の大都市の多くは標高の低い0メートル以下地帯に発達しています

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さらに地下鉄や地下街など地下空間も高度に利用されていることが多く

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外水氾濫や内水氾濫が発生すると極めて深刻な被害をもたらすことが懸念されています

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近年の地下浸水では1983年の赤坂見附駅

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1999年と2003年の jr 墓て駅地下街

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2000年の名古屋市地下鉄などで発生しています

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1999年には副垢と新宿でしか浸水による犠牲者が出ています

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2001年のソウル地下鉄駅

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2002年のプラハの地下鉄駅

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2012年のニューヨーク地下鉄浸水など国外でも地下空間の浸水は発生しています

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では洪水氾濫から身を守るためにはどのようにすればよいのでしょう

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まず台風や大雨の時には気象情報をこまめにチェックし浸水などの具体的な情報を入手

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してください

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気象庁や国土交通省自治体民間の気象情報サービスのホームページなどにアクセスする

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と良いでしょう

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避難勧告や避難指示が発令されたら迅速に避難しましょう

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避難指示は避難勧告

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よりも事態が切迫していることを示しています

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一刻も早く避難してください

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地下街地下室などでは外部の状況が分からない

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停電による行動が困難になる

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急激に浸水することがあるなど迅速な行動が難しくなることが想定されます

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早めの判断避難が必要であることに留意してください

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水深が膝の高さよりも深くなると歩行が困難になります

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また2の外れたマンホールや側溝に転落する危険性もあります

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このような状況で屋外な紀南は極めて危険です

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無理せず屋内の高い場所に移動してください

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以上で今回の講義は終わります今回のポイントは降水量の表し方とおおよその数値

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幸運と川の流量との関係

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氾濫による被害

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堤防決壊の原因

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外水氾濫と内水氾濫です

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次回は土砂災害について学習します

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