球面レンズと非球面レンズって何が違う?収差とは?|【楽しく学べる!OWNDAYSメガネ塾】

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19 Feb 202405:02

Summary

TLDRこの動画は球面レンズと非球面レンズの違いについて解説しています。球面レンズは設計が簡単で歴史的にも最初から作られてきましたが、完全な一点集中が難しいという欠点があります。一方、非球面レンズは片方を球面でない形状にすることで、光線がより一点に集まるよう設計されています。実際に球面レンズと非球面レンズを比較すると、非球面レンズの方が形状の歪みが少なく、画質の向上につながることが分かります。このように球面レンズと非球面レンズにはそれぞれ一長一短があり、用途に合わせて使い分ける必要があるのです。

Takeaways

  • 😎 球面レンズは歴史的にレンズ設計の最初から使われてきた形で、理論上前面と背面のカーブの差から度数が決まる。
  • 😕 球面レンズに強度をつけていくと、光が1点に集まらない現象「収差」が生じてしまう。
  • 👨‍🔬 収差の種類は7つあり、球面収差の1つで周辺部から入射した光がより強く屈折する現象がある。
  • 🤔 球面レンズの収差を改善するには、片面のカーブを球面でない設計にして光をより一点に集められるよう非球面レンズを使う。
  • 🔍 実物のレンズで比較すると、球面レンズと非球面レンズの厚みが異なり、同じ度数でも違いが目視で確認できる。
  • ☝️ 球面レンズは下部の正方形が正方形に見えるが、非球面レンズは周辺が歪んで見えるという「歪曲収差」の違いがある。
  • 🤓 球面レンズはスフェリカル(spherical)、非球面レンズはアスフェリカル(aspherical)という英語表現がある。
  • 🙂 最終的に球面レンズの歴史的理由と特性、収差の改善のため開発された非球面レンズの設計思想と特性を比較して説明した。
  • 🧠 難解な光学的説明も、実物のレンズを見ながら具体的な違いを説明することで理解を深められた。
  • 🙌 球面レンズと非球面レンズの違いを実際の事例を交えて分かりやすく説明し、視聴者の理解を促進した。

Q & A

  • 球面レンズとは何ですか?

    -球面レンズは、レンズの前面と後面のカーブが同じ半径の球の一部であるように設計されたレンズです。この設計は製造が比較的簡単で、古くから使用されています。

  • 非球面レンズとはどのようなものですか?

    -非球面レンズは、レンズの一部が球面ではなく、光をより効率的に一点に集めるように設計されているレンズです。これにより、光の収束性が向上し、歪曲収差などの問題を減少させることができます。

  • なぜ非球面レンズが必要なのですか?

    -非球面レンズは、光の収束性を向上させ、球面レンズでは発生しやすい像の歪みや収差を減少させるために必要です。特に高度数のレンズや精密な光学機器においてその効果が顕著です。

  • レンズの度数はどのように決まりますか?

    -レンズの度数は、レンズの前面と後面のカーブの差によって決まります。カーブが強い場合はプラスレンズ、カーブが弱い場合はマイナスレンズとなります。

  • プラスレンズとマイナスレンズの違いは何ですか?

    -プラスレンズは遠視や老眼に用いられ、前のカーブが強くて後ろのカーブが緩やかです。マイナスレンズは近視に用いられ、前のカーブよりも後ろのカーブの方が強い設計になっています。

  • 光の屈折率が色によって異なるとはどういう意味ですか?

    -光の屈折率が色によって異なるというのは、異なる波長の光(つまり色)が物質を通過する際に異なる角度で曲がる現象を指します。これは色収差の原因となり得ます。

  • シの仲間とは何ですか?

    -シの仲間とは、光の収束に関連する様々な収差のことを指しており、球面収差や色収差など、光学レンズにおける7つの主要な収差タイプを含みます。

  • 球面収差とは具体的に何ですか?

    -球面収差とは、レンズを通過する光がすべて同じ点に集まらず、レンズの中心近くを通過する光と周辺部を通過する光が異なる焦点を持つことにより生じる像の歪みのことです。

  • 非球面レンズが球面レンズに比べて持つ利点は何ですか?

    -非球面レンズは球面収差を減少させ、より鋭い像を提供することができます。また、同じ度数のレンズでも、非球面レンズの方が薄くて軽く作ることが可能です。

  • 歪曲収差とは何ですか?

    -歪曲収差とは、レンズを通過した光が理想的な像ではなく、歪んだ像を形成することです。特に、画像の端に近い部分で顕著に現れ、直線が曲線として映ることがあります。

Outlines

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🔬 球面レンズと非球面レンズについての説明

この段落では、球面レンズと非球面レンズの違いについて説明しています。まず、レンズの設計方法について言及し、球面レンズだけでは光を完全に1点に集められないことを指摘しています。次に、光の屈折率の違いによる7種類の収差について触れ、球面収差を例に挙げてその問題点を説明しています。最後に、非球面レンズの設計方法について説明し、これにより光をより一点に近づけられることを示しています。また、実際のレンズを見てその違いをわかりやすく説明しています。

Mindmap

Keywords

💡球面レンズ

球面レンズとは、レンズ表面が球形をしているレンズのことです。この手の会話では、最も基本的なレンズデザインとして球面レンズが紹介されています。レンズの前側と後ろ側のカーブの曲率の違いで度数が決まり、レンズが大きくなるにつれて像がブレやボケといった球面収差が発生するため、改良が必要になってきたと説明されています。

💡非球面レンズ

非球面レンズとは、レンズ表面が球面ではなく複雑な湾曲をしたレンズのことです。球面レンズに改良を加え、球面収差を軽減するために設計された非球面レンズについて説明されています。レンズの一部を球面以外の形状にすることで光が一点により集まるように設計され、最終的には画像のボケを抑えられるようになったと述べられています。

💡度数

度数は、レンズの屈折力の強さを表す指標です。会話では、球面レンズの場合はレンズ表面の前側と後ろ側のカーブの違いで度数が決まることが説明されています。前側のカーブよりも後ろ側のカーブの方が強い場合はマイナスレンズ、前側のカーブが強くて後ろ側が緩やかな場合はプラスレンズと呼ばれます。

💡球面収差

球面収差とは、球面レンズを使った際に生じる像の歪みの一種です。光が完全に一点に集まらず、ピントがズレたり、周辺部の像がボケるなどの現象が起きます。会話では、球面レンズの短所として、画像がブレたりボケたりする球面収差の問題が取り上げられ、それを解決するための非球面レンズの開発について触れられています。

💡ザイデル

ザイデルとは、光学収差を理論的に研究したフィリップ・ルートヴィヒ・フォン・ザイデル(1805-1871)という人物の名前です。会話では、ザイデルが光学収差をいくつかのタイプに分類し、その中の一つである球面収差について説明したことが紹介されています。ザイデルの業績により、光学収差の理解が進み、非球面レンズなどの開発につながったと考えられています。

💡球面収差

球面収差とは、球面レンズを使った際に生じる像の歪みの一種です。光が完全に一点に集まらず、ピントがズレたり、周辺部の像がボケたりするなどの現象が起きます。会話では、球面レンズの短所として、画像がブレたりボケたりする球面収差の問題が取り上げられ、それを解決するための非球面レンズの開発について触れられています。

💡屈折率

屈折率とは、空気中の光の伝搬速度に対する、ある物質内の光の伝搬速度の比率のことです。会話においては、球面レンズと非球面レンズの実例として紹介されている2種類のレンズは、両方とも屈折率1.60のものだと言及されています。光が物質に入射する際の屈折の度合いは屈折率に依存するため、レンズの設計においても屈折率が重要な要素となります。

💡球面レンズ

球面レンズとは、レンズ表面が球形をしているレンズのことです。この会話では、最も基本的なレンズデザインとして球面レンズが紹介されています。レンズの前側と後ろ側のカーブの曲率の違いで度数が決まり、レンズが大きくなるにつれて像がブレやボケといった球面収差が発生するため、改良が必要になってきたと説明されています。

💡非球面レンズ

非球面レンズとは、レンズ表面が球面ではなく複雑な湾曲をしたレンズのことです。球面レンズに改良を加え、球面収差を軽減するために設計された非球面レンズについて説明されています。レンズの一部を球面以外の形状にすることで光が一点により集まるように設計され、最終的には画像のボケを抑えられるようになったと述べられています。

💡歪曲収差

歪曲収差とは、レンズを通過した光の像が歪んだり、ゆがんだりする現象のことです。会話では、飛球面レンズと球面レンズを実際に比較し、像の違いを確認することで、球面収差が引き起こす歪曲収差について実物の例を用いて説明が行われています。この歪曲収差は球面レンズの欠点として挙げられ、非球面レンズによってそれを改善しようとする動機につながったことがわかります。

Highlights

球面レンズと非球面レンズまさのお, 話をしました

片方を9の面じゃないように, 設計して一点になるべく集めるようにし, ようってそのレンズが完全な急面じゃなく, なるので非急面レンズって言ってるんです

オンデズメガネ軸の中津ですえ今日もメ, とメガネにまつわる素朴な疑問を科学的, 物理学的生物学的に解説していきます

今回は球面レンズと非球面レンズの話をし, ていきたいと思います

レンズが作られてきた歴史, から言うとまず最初はこの球面レンズしか, なかったんです

結局設計するのが簡単なんですよ

レンズそのものの度数って前のカーブと, 後ろのカーブの差で決まります

ザイデンていう人がい, てその人がこのイデのご集さっていうのを, ま研究してえま見つけたというかね

マニアックな人ですね

色によっ, て屈折率が違うっていう話ってちょっと, 覚え覚てます

入ってきた光が完全に一定に集まるのがま, 理想なんです

ザイルのご修の中の1つの球面収, っていうのをちょっと1個紹介したいと, 思うんです

周辺部に行くにつれてどんどんどんどん, 強く出るようになっちゃうんですよ

そうする時に片方を9の面, じゃないように設計して一定になるべく, 集めるようにしようってそのレンズが完全, な球面じゃなくなるので非急面レンズって, 言ってるんです

実際のレンズを見ていきたいと, 思います

Transcripts

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今回は球面レンズと非球面レンズまさのお

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話をしました片方を9の面じゃないように

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設計して一点になるべく集めるようにし

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ようってそのレンズが完全な急面じゃなく

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なるので非急面レンズって言ってるんです

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[音楽]

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ねオンデズメガネ軸の中津ですえ今日もメ

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とメガネにまつわる素朴な疑問を科学的

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物理学的生物学的に解説していきますじゃ

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今回は球面レンズと非球面レンズの話をし

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ていきたいと思いますはいではえまず球面

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レンズですねレンズが作られてきた歴史

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から言うとまず最初はこの球面レンズしか

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なかったんですねうんでなんでかって言う

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と結局設計するのが簡単なんですよで

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レンズそのものの度数って前のカーブと

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後ろのカーブの差で決まります前のカーブ

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と後ろのカーブが全く同じものこれって

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度数いくつでしたっけミキさん0.00

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そうねま度数なし前のカーブよりも後ろの

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カーブの方が強い場合これは何レンズ

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マイナスレンズそうマイナスレンズ前の

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カーブが強くて後ろのカーブが緩やかな

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ものがプラスレンズつまりこのカーブこれ

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が延長すると9になるんですよやっぱり

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そうですよねでプラスはこれと逆で前の

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カーブを延長すると小さい9になって後ろ

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のカーブが大きい9になるでこの球面

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レンズで基本的にはいいんですけど

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ちょっとこのどせでは強くなってきたり

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するとちょっとした弊害があるんですよシ

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さて読むんですけどザイデンていう人がい

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てその人がこのイデのご集さっていうのを

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ま研究してえま見つけたというかね

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マニアックな人ですねそうクの人色によっ

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て屈折率が違うっていう話ってちょっと

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覚え覚てますはいあれも実はシの仲間で

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全部で今7個のシがま知られてるんですね

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入ってきた光が完全に一定に集まるのがま

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理想なんですねただやっぱりこのレンズを

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通って光を屈折させているので何かしらの

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不都合があって完全な一点には集まらない

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んですよでその一点に集まらない時の

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いろんなパターンとしてこれだけの7周差

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がありますよっていう風に言ってますうん

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うんこのザイルのご修の中の1つの球面収

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っていうのをちょっと1個紹介したいと

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思うんですけど前から入って光が真ん中辺

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通ってきたやつはこの辺に集まるんだけど

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こ周辺部に行くにつれてどんどんどんどん

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強く出るようになっちゃうんですよレンズ

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が大きくなっていくと像がブれてボケるん

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ですよそれは目視でいきますかだからメガ

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のレンズのレベルだと実はそんなに影響は

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ないこれぐらいうんでじゃこれを改善する

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にはどうすればいいかっていう話にま結局

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なるわけですえそうする時に片方を9の面

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じゃないように設計して一定になるべく

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集めるようにしようってそのレンズが完全

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な球面じゃなくなるので非急面レンズって

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言ってるんですねそういう意味での火なん

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だそうでは実際のレンズを見ていきたいと

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思います今えマッサの手元にあるのがマ5

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っていうレンズですね屈折率は両方とも

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1.60ですああ設率も一緒一緒球面は

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英語で

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スカイキメはフリカイエスオンです球面

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レンズのことをS球面レンズのことをas

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という風に表現するのは今言ったスペカと

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アペリカていうところからこのカあそれで

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その頻繁なのねそうですはいじゃあ実際に

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ちょっと触ってみてもらっていや厚みが

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全然違いますねそう同じ度数なんですよ

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あともう1個外曲収差っていうのがあるん

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ですねはいじゃあマサ君その白い髪裏返し

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にしてもらってもいいですかじゃんはい

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その上にじゃあ球面レンズと球面レンズ

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置いていただいてちょっと真上から見て

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もらうとどう見えますかまずじゃ飛球面

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レンズはい飛球面レンズははい下の正方形

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はほとんど正方形全部正方形に見えますで

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も球面はもう真ん中の4マスだけ正方形だ

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けどうんのマスはにゃんにゃん曲がって

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ああ本当だ全然違うでここういうあの状態

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の収差のことを歪曲収って言ってこういう

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ことが起こってしまうんですねはいという

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わけで今回は球面レンズと非球面レンズま

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シさのお話をしましたま僕一応眼鏡は知っ

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てるんですけど球面と飛球面って球面に

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対してそれよりカーブが薄いから飛球面

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っていうのかと思ったら違うんすね違う

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違ういや勉強されましたはいありがとう

play05:00

ございます

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