koreisya sengo70

社会保障info

1 Jun 202021:13

Summary

TLDR1973年、70歳以上の高齢者の医療費が無料化されたことで医療費が急増し、社会的な入院が増加した。そのきっかけは岩手県の旧沢内村の取り組みで、村が老人医療費の無料化と保健予防活動を通じて高齢者を支え、効果を示した。しかし、これにより老人病院が急増し、医療費が高騰。その後、国は無料化を辞め、地域包括ケアの考え方を取り入れた。旧沢内村は行政と病院、住民が一体となった取り組みで、高齢者の健康状態を把握し、生活習慣の改善につながった。

Takeaways

📅 1973年は高齢者の医療費無料化が始まり、医療費の急増につながった重要な年です。
👴 老人医療費無料化の背景には、新しい憲法に盛り込まれた福祉国家の理念が。
🏥 岩手県の旧沢内村が、老人医療費無料化を始め、全国に影響を与えました。
🏠 沢内村では、住民の多くが貧しく、医療機関が1つだけで、老人が満足な医療を受けることが少なかった状況でした。
💉 深澤正雄さんが60歳以上の老人の医療費を無料にし、国民健康保険の自己負担を補填しました。
👨‍⚕️ 保健予防活動が行われ、住民一人一人の健康状態を把握し、病気を未然に防ぐ取り組みが行われました。
📈 老人医療費無料化により、病院での老人の入院が急増し、社会的入院が問題になりました。
🏢 1973年には、国が70歳以上の医療費を無料化し、老人病院のベッド数が増え、入院期間が長期化しました。
💔 無料化の結果、医療費が急増し、老人病院での亡くなる人が増え、自宅での死亡が減少しました。
🔄 老人医療費無料化は社会保障の枠組みを揺るがし、後に国が政策を見直しました。
🌐 地域包括ケアの考え方が注目され、住み慣れた地域で介護や医療を提供する取り組みが重要視されています。

Q & A

1973年に医療費に関する大きな出来事は何でしたか？
-1973年には70歳以上の高齢者の医療費が無料になりました。
沢内村が医療費無料化のきっかけとなった取り組みは何ですか？
-沢内村では60歳以上のお年寄りの医療費を無料にし、保健予防活動に力を入れました。
沢内村の取り組みが全国に及ぼした影響は何ですか？
-沢内村の取り組みは全国に広がり、1973年に国が70歳以上の医療費を無料化する政策を導入するきっかけとなりました。
深澤正雄村長が60歳以上のお年寄りの医療費を無料にした背景には何がありましたか？
-新しい憲法に盛り込まれた福祉国家の理念と、生存権の理念が背景にありました。
1960年に東北大学から派遣された医師が目の当たりにした問題は何でしたか？
-医師は手の施しようがなくなるまで放置されたお年寄りを何度も目の当たりにしました。
沢内村の保健予防活動の具体的な内容は何ですか？
-保健師が村の隅々まで出かけ、血圧や病歴などを調査し、住民一人一人の健康状態を把握して病気を未然に防ぐための指導を行いました。
国民健康保険制度が実現したのは何年ですか？
-国民健康保険制度が実現したのは1961年です。
沢内村の取り組みの結果、どのような効果がありましたか？
-病気で亡くなるお年寄りが大幅に減り、高齢者1人当たりの医療費も全国平均の半分に抑えられました。
1973年の医療費無料化政策の問題点は何でしたか？
-医療が必要ない高齢者の入院が急増し、医療費が10年で3倍以上に急増するなどの問題が発生しました。
医療費無料化が終了した後、国が打ち出した戦略は何ですか？
-国は老人医療費の無料化を10年で終了し、お年寄りを病院ではなく住み慣れた自宅で暮らせるようにするゴールドプラン戦略を打ち出しました。