【ゆっくり解説】なぜ人類は睡眠を淘汰できないのか?

ゆっくりサイエンス
19 Jul 202214:21

Summary

TLDRこの動画では、なぜすべての生物が睡眠を必要とするのかについて探ります。脳がない生物、例えばクラゲやヒドラですら睡眠をすることが確認されており、睡眠の役割は脳を休めるだけではないことが示されています。また、覚醒は進化の過程で得たものであり、睡眠が生物のデフォルト状態である可能性があるという新しい仮説も紹介されています。この研究の進展によって、睡眠の起源やその真の機能についての理解が深まることが期待されています。

Takeaways

  • 💤 すべての生物は睡眠をとるとされていますが、睡眠は自然界で危険な状態です。
  • 🧠 睡眠は単に脳を休めるためだけではなく、他の機能も含んでいることが最近の研究で証明されています。
  • 🐙 脳を持たないクラゲやヒドラのような生物も睡眠をとることが確認されており、睡眠は脳を休めるためだけではないことが示唆されています。
  • 🕒 人間は1日のうち約3分の1の時間を睡眠に費やしており、他の動物も睡眠時間を持っています。
  • 🐨 睡眠時間が長い動物としてコアラが知られており、消化に時間を要するため睡眠時間が長くなっているとされています。
  • 🐑 草食動物や大型動物は睡眠時間を短く、肉食動物や小动物は睡眠時間を長く持つ傾向があります。
  • 🐳 一部の海洋哺乳類や鳥類は長い移動期間中は睡眠をとることができないが、半分脳を使い分ける特殊な睡眠システムを構築しています。
  • 🦟 昆虫類でも睡眠不足は影響があり、集中力が低下するなどの症状が報告されています。
  • 🔬 2017年には睡眠の機能が脳を休めるためだけではないことがカリフォルニア工科大学の研究で示されました。
  • 🌊 2020年に発表された九州大学の研究表明、ヒドラという原始的な生物も睡眠をとることがわかりました。
  • 🌿 睡眠の起源は不明ですが、進化の過程で覚醒を獲得したとされる仮説もあります。

Q & A

  • 睡眠はなぜすべての生物にとって必要とされているのでしょうか?

    -睡眠は長い間脳を休めるためだと思われていたが、最近の研究表明、睡眠は脳を休めるだけでなく、他の重要な機能も果たしていることがわかりました。例えば、睡眠は脳機能を低下させたり、幻覚を引き起こすなどの副作用があるとされています。

  • 睡眠をとらない場合に人体にどのような影響が生じますか?

    -睡眠をとらないと、人体は注意散漫、記憶力低下、ストレス状態に陥り、幻覚を経験するなどの症状を起こすことがあります。1964年の世界記録を持つ不眠実験では、参加者の記憶力が低下し、計算をすることができなくなったり、白昼夢に陥るなどの影響が報告されています。

  • 動物の中で最も長い睡眠時間をとる動物は何ですか?

    -動物の中で最も長い睡眠時間をとる動物はコアラで、1日あたりのほとんど22時間を睡眠に費やしています。これは彼らが主食とするユーカリの葉の消化に多くの労力が必要なためとされています。

  • 睡眠時間が短い動物はどのような傾向にありますか?

    -睡眠時間が短い傾向にある動物は草食動物や大型の動物です。例えば、キリンは1日の中で20分程度しか睡眠をとしないとされています。これは体重に対する体表面積が小さいため、エネルギーを効率的に使うことができるからとされています。

  • 海洋哺乳類はどのように睡眠をとるのですか?

    -一部の海洋哺乳類は長距離移動を行うため、1カ月以上睡眠をとることができない時期もあります。彼らは半分右脳と左脳を使い分ける「バケツ睡眠」という睡眠方法を利用して、寝られない状況でも睡眠をとるように特殊な睡眠システムを構築しています。

  • 睡眠に関する最近の重要な研究結果は何ですか?

    -最近の重要な研究結果として、2017年にカリフォルニア工科大学の大学院生たちが行った研究があります。彼らは脳を持たないクラゲが睡眠をとることを発見し、睡眠の役割が脳を休めるためだけではない可能性を示唆しました。

  • ヒドラという生物はどのような特徴を持っていますか?

    -ヒドラはクラゲよりも原始的な多細胞生物で、神経系を持っていますが脳は持っていません。2020年に発表された研究によると、ヒドラも睡眠をとることが確認されており、睡眠状態の時に感覚機能が低下することがわかりました。

  • 睡眠薬はヒドラにも効くと言われていますが、どのような実験からその結論が導かれましたか?

    -ヒドラに対してメラトニンという睡眠薬を投与したところ、ヒドラの睡眠が促進されたという結果を得ました。また、ドーパミンという物質を投与してもヒドラの睡眠が促進されたため、ヒドラにも睡眠調節に関与する遺伝子があることが示唆されています。

  • 睡眠の起源はいつ頃から始まったとされているのでしょうか?

    -睡眠の起源は現在も不明であり、多くの生物学者が研究を行っています。2021年にサイエンス誌に投稿された内容では、睡眠は脳を持っている生き物の脳に利益をもたらすだけでなく、記憶を統合し、脳に蓄積されている老廃物を除去する役割も果たしているとされています。

  • 平板動物における睡眠の研究はどのような結果を得ていますか?

    -平板動物における睡眠の研究では、夜になると移動速度が遅くなるという現象が報告されています。これは睡眠への最初の進化のステップと考えられており、生物が睡眠状態から覚醒を獲得し、リズムを持つようになったと仮説化されています。

Outlines

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😴 なぜ生物は睡眠をとるのか

あらゆる生物が睡眠をとる理由についての疑問から始まり、睡眠の役割が脳を休めることだけではないことが証明されたことを述べています。クラゲやヒドラなどの脳がない生物でも睡眠をとることが確認され、睡眠の進化について解説しています。また、睡眠不足の影響や実験の結果についても言及されています。

05:03

🐝 昆虫の睡眠とその影響

ショウジョウバエやミツバチなどの昆虫も睡眠をとることが確認されており、睡眠不足が集中力や行動にどのような影響を与えるかについて説明しています。睡眠不足の昆虫は正常な行動ができなくなることが実験で示されており、睡眠が脳機能に与える重要な役割についても触れています。

10:04

🔬 クラゲの睡眠研究

クラゲの睡眠研究について、具体的な実験方法とその結果が詳細に説明されています。クラゲが夜間に活動が低下すること、睡眠を妨害されると翌日に反動で深く眠ることなどが確認され、脳がない生物でも睡眠を必要とする理由について議論しています。また、ヒドラを用いた実験では、睡眠薬の効果や遺伝子レベルでの睡眠調節のメカニズムについても触れています。

Mindmap

Keywords

💡睡眠

睡眠は、ほとんどの生物が行う休息状態で、脳を休めるだけでなく、全身の機能を回復させる重要な行為です。動画では、睡眠が脳を休ませる以外にも重要な役割を果たしていると述べられており、クラゲやヒドラなどの脳のない生物でも確認されています。

💡覚醒

覚醒とは、意識がはっきりしている状態を指し、生物が活発に活動できる状態です。動画では、覚醒は進化の過程で生物が獲得したものであり、睡眠がデフォルト状態であると説明されています。

💡クラゲ

クラゲは、脳を持たない原始的な生物であり、それでも睡眠をとることが確認されています。動画では、クラゲが睡眠をすることで脳を休ませる以外の役割があることが示され、サカサクラゲの実験を通じてその証拠が示されています。

💡ヒドラ

ヒドラは、クラゲよりも原始的な生物で、睡眠をすることが確認されています。九州大学の研究では、ヒドラが睡眠状態になることや、睡眠薬が効果を示すことが明らかになり、睡眠の進化的起源についての洞察が深まりました。

💡脳機能

脳機能は、記憶や思考、注意力などの認知的な能力を指します。動画では、睡眠不足が脳機能に悪影響を及ぼし、記憶力の低下や注意力散漫、幻覚などの症状が現れることが示されています。

💡実験

動画では、クラゲやヒドラに対する睡眠実験が紹介されており、これらの実験を通じて睡眠の役割や進化についての理解が深まっています。特にクラゲの睡眠実験では、夜間の活動が減少することや睡眠を邪魔された後の行動変化が観察されています。

💡神経生物学

神経生物学は、神経系の構造や機能を研究する分野です。動画では、カリフォルニア工科大学や九州大学の研究者たちが、クラゲやヒドラの睡眠について神経生物学的な観点から研究を行っていることが紹介されています。

💡遺伝子

遺伝子は、生物の形質を決定する情報を含む分子です。動画では、ヒドラの遺伝子研究により、睡眠を制御する遺伝子が他の生物とも共通していることが明らかになり、睡眠の進化的起源についての理解が深まっています。

💡進化

進化は、生物が時間をかけて変化し、新しい形質を獲得する過程です。動画では、睡眠が進化の過程でどのように獲得されたのか、覚醒がどのようにして進化したのかについて議論されています。

💡覚醒リズム

覚醒リズムは、睡眠と覚醒の周期的なパターンを指します。動画では、動物が進化の過程で睡眠と覚醒のリズムを獲得し、エネルギーの消耗を避けるために夜間の活動を停止するようになったことが説明されています。

Highlights

睡眠は自然界では非常に危険な状態であり、生物が生存率を高める観点からは不利である。

脳がない生物でも睡眠をすることが確認されている。

睡眠の機能は脳を休めることだけではないことが証明された。

1964年にアメリカの高校生が264時間12分の不眠記録を樹立した。

コアラは1日に22時間も睡眠をとる。

カリフォルニア大学のシーゲル教授は、小型動物は体温を保つために長時間寝る必要があると考察。

イルカや鯨も睡眠をとり、特に一部は半球睡眠という特殊な睡眠方法を持っている。

ミツバチが睡眠不足になるとダンスが下手になる。

クラゲは脳がないにもかかわらず睡眠をとることが確認された。

クラゲの睡眠実験では、睡眠を妨害されたクラゲが次の日に深い眠りを見せることが確認された。

九州大学の研究で、ヒドラも睡眠をすることが発見された。

ヒドラにメラトニンを投与すると、睡眠が促進された。

ヒドラの睡眠を制御する遺伝子が他の生物と一致していることが判明した。

睡眠は脳を持つ生物だけでなく、脳のない生物にも重要であることが確認された。

植物は基本的に動かないため、覚醒状態が進化しなかったと考えられる。

睡眠の起源は未だ不明であり、研究が続けられている。

初期の生命体は動かず、睡眠は生物のデフォルト状態であったとする仮説がある。

睡眠を進化させたのではなく、覚醒を進化させたという考え方がある。

睡眠の研究が進むことで、生物の進化について新たな洞察が得られる可能性がある。

動物が覚醒を手に入れたことで、捕食や環境適応が可能になったと考えられる。

睡眠は全ての生物にとって重要な役割を果たしている。

Transcripts

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世の中のあらゆる生物は今のところ睡眠

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すると言われていますしかし睡眠は自然界

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の中では非常に危険な状態です外敵や捕食

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者などからとっさに逃げることができず

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生存率を高めるという観点ではあまりにも

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不利であると言えますなぜあらゆる生物は

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睡眠をするのでしょうか確か脳を休める

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ためとかじゃなかったか睡眠をとらないと

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納期能が低下して注意力散漫になっちゃっ

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たりとか症状がひどくなると幻覚とかも

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発生したりするんだろとこれまではその

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ように思われてきましたおっとその反応は

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違うということか睡眠の機能は脳を休める

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ことだけではないことが実は最近証明され

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てしまったのですたとえ能がない生物だっ

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たとしても睡眠をすることが確認されてし

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待ったためですね例えば脳のないクラゲと

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かあとはヒドラなんて生物です aなんだ

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これはもはや生物なのかって言うか比べ

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なんでソフト寝てるようなもんだろうこれ

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らの生物にすら睡眠は必要だったというの

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かだとしたら人間のような高次脳機能を

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持つ生物なんて睡眠して当然って感じなの

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かいやいやまだ諦めるのは早い私が睡眠を

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必要としない新人類になるんだと言うこと

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で今回はほぼ100%の生物が睡眠でき

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ない理由と題し現在の睡眠研究と生物は

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睡眠を獲得したのではなく睡眠状態が通常

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の状態であり覚醒することを進化の過程

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データことについて解説をしていき

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ましょうちなみに今魔理沙が入ったような

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睡眠をたいる行為はとても危険なことです

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ので視聴者の皆さんはしないようにお願い

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しますあない私もしませんこのチャンネル

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では科学や人類歴史的なテーマを含めた

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学問的な話題を取り扱います気になる方は

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ぜひチャンネル登録よろしくお願いします

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それでは皆様ゆっくりしていってね

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睡眠は長らく科学者たちの研究対象になっ

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てきました日本の平均睡眠時間はおよそ7

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時間程度となっています1日は24時間

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ですので人間はおよそ3分の1の時間を

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睡眠に費やしていることになるこの睡眠の

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時間をもったいないと考え多くの人々が

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この時間を削れないかと考えたこと

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でしょうなんか第二次世界大戦中のソ連軍

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だかなんだかが敵の捕虜を使って不眠実験

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をさせたとかそんな話あったよな発表し

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たり頭おかしくなったりとか見ていて鳥肌

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もんだったぜあの話は一種の都市伝説の

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ようですね真偽のほどは定かではありませ

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ん調べたところによると不眠状態を続けた

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世界記録として認められているものは

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1964年にアメリカの高校構成が樹立し

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た264時間12分という記録のようです

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264時間って10日以上れて中がたのか

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さすがにヤバそうだけどなこの実験が

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もたらした高校生本人への影響はかなり

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大きかったようです実験開始から3日で

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記憶力が大幅に低下4から5日目には極度

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のストレス状態に襲われ記憶障害や白昼夢

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に幻覚簡単な計算をすることができなく

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なりましたただその後彼が実験を終えて

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反日の睡眠をとったところこれらの症状は

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なくなり正常になったというのですこう

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考えるとやはり睡眠は人体にとって必要

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不可欠でかつその理由は脳を休めるためだ

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入ってもおかしくなさそうな気はするんだ

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けどなちなみに他の生物も必ず眠るのか

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少なくとも確認されている限りではすべて

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の生物が睡眠をとっているようです動物界

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の中でも特に睡眠時間が長い動物として

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知られているのはコアラですコアラの1日

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当たりの睡眠時間はなんと22時間1日の

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ほとんどを寝て過ごしています壊れは主食

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であるユーカリの葉の消化に労力を要する

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ため睡眠時間が長くなっていると今の

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ところは考えられていますその他トラや

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ライオンなどの肉食動物は13から15

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時間ほど椅子やネズミハムスターなども

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12時間声肉食動物や小動物は基本的には

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睡眠時間が長い傾向にあるようです一方

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ヤギ羊馬キリン牛このあたりは睡眠時間が

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5時間以下になっています反対に草食動物

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や大型の動物は睡眠時間が短い傾向にある

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ようですねなんならキリンに至っては

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ぐっすり寝ている時間は1日に20分ほど

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しかないようですなんで草食動物はそんな

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に寝る時間が短いんだカリフォルニア大学

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ロサンゼルス校の神経生物学者である

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シーゲル教授は2005年財布が小さい

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動物ほど体重に対する体表面積が大きく

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なるため身体で作られたエネルギーは熱と

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して外に拡散されやすくなってしまうその

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ため小型の動物は体温を保つためにも寝て

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いる必要があるということ一方肉食動物に

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関してはカロリーの高い食事を摂ることが

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できるため食事に費やす時間が比較的

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少なくて済むことまた捕食者に狙われる

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心配も少ないため最低限以上の睡眠時間を

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取っているのではと考察を述べています

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ふむふむまあ納得の話ではあるよな他の

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動物はどうなんだ今挙げた事例は全部哺乳

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類の気がするが後は陸生か水性化でも話が

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変わってくる気がするぜイルカや鯨も寝る

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ときは寝るそうですろリングなんて呼ばれ

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ているようですねこのように水面にお腹を

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向けてガッツリ休息しますわろたこれは

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可愛い一方クジラやイルカそれに加えて

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渡り鳥などの一部の海洋哺乳類や鳥類たち

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は長距離移動を行うため1カ月以上睡眠を

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とることができないという時期もあったり

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しますこのとき彼らは半分右脳と左脳を

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使い分ける阪急睡眠という睡眠方法を活用

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します右脳を活用している時は左脳が眠り

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可能を活用している時は右脳が眠りっと

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寝れない状況の中でも睡眠が取れるよう

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特殊な睡眠システムを構築しているのです

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その機構私も欲しいんですけど人類もそう

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いう技術ないのかな彼らのような高度に

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進化した動物たちだけではなく一見睡眠し

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ているかどうかは判断しにくいような虫の

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旅でも睡眠は行っていることが確認されて

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います特に実験生物としてよく使われる

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ショウジョウバエにおける実験でも

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睡眠不足になったハエはその後その反動で

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長い時間睡眠を取ることが確認されてい

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ますまた集中力散漫になるのももはや人間

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と同様ですメスもチョウチョが睡眠不足に

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なった場合自分の餌を見つけることができ

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なくなったり卵を産み付ける際に幼虫の餌

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にはならない植物のところに卵を産み付け

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てしまったりとか睡眠不足になった

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ミツバチの事例ではミツバチは餌を見つけ

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た時にダンスを踊って他の個体に場所を

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知らせたりするのですが睡眠不足になった

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ミツバチはこのダンスが下手になるような

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のですこの研究を行なっていたミツバチの

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睡眠を研究しているウィスコンシン大学の

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バレットクライン氏はリオ寝不足の覇気に

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よる脱なダンスと表現していましたふむ

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ふむなるほど動物というか昆虫の世界でも

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なお睡眠不足の影響は計り知れないんだな

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話を聞く限りやはり睡眠をすることで脳を

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休めているという印象が強いぜそういう

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ことですあらゆる生物において睡眠不足に

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よって脳機能が低下するのであれば睡眠は

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脳を休めているのだとほとんどの人は思っ

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ていましたところが2017年この結論が

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覆される研究結果が発表されたのですこの

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研究を行ったのはカリフォルニア工科大学

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の3人の大学院生たちでした彼らは神経

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生物学についての研究を進めていたような

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のですがクラビは眠るのかについて2人が

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議論していたところもう一人の大学院生が

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大串クラゲの睡眠実験を始めようという

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ことになったようですわろた偉大な研究は

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偶発的に発生するもんなんだな彼らは

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サカサクラゲというクラゲを対象に実験を

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開始していきましたサカサクラゲはその名

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の通り海中で逆さまになって沈んだ状態で

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生活しているクラゲです彼らはこの

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サカサクラゲに対し3つの実験を行いまし

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たまず第一に昼間のクラゲの活動状態を

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観察すること23匹のサカサクラゲの活動

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状態を6日間にわたって観察しクラゲの傘

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の部分の開閉運動の回数をカウントする

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ことにしましたこの結果昼間は20分

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あたり1155回だったのに対し夜間は3

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割少ない781回だたとのことですふむ

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人間が睡眠時に血圧が低下して心拍数も

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下がっていることと似ている感じだな次に

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眠っているであろうサカサクラゲに対し

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これを邪魔して起こすという実験を行い

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ましたサカサクラゲはかさの部分を下にし

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て寝ているわけですが彼らはそこの部分を

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上げたり下げたりできる水槽を用意し

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クラゲたちを無理やり動かせるようにし

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ました昼間にこの実験を行った際には

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クラゲたちはすぐに泳いで水槽の底に戻る

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のですが夜間の実験の際は5秒ほど海中で

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漂った後にハッと目覚めたかのようにそこ

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に向かうという奇妙な挙動が示されたとの

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ことですふむこれは起こされた直後はまだ

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寝ぼけてたってことなのかな気持ちは

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分かるぜ急に叩き起こしてもふにゃふにゃ

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状態のまままだよなまた彼らは3つ目の

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実験として夜間のクラゲを20分毎に突き

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睡眠の邪魔をするという実験も行いました

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睡眠を邪魔されたクラゲたちは昼間

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ぼんやりと水中を漂うようになりまた次の

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日の夜はより深い眠りを見せるようになっ

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たというのです大人間やさっきの

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ショウジョウバエとかと同じ症状になっ

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てるのか睡眠不足で集中力散漫になったり

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反動で次の日はよく寝るようになると睡眠

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に関しては人間もハエもクラゲももはや

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変わらないということか彼らのこの実験

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結果は神経生物学者のなかで大きな話題と

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なりましたなぜならクラゲはあらゆる生物

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の中でも特に件的な神経系を持つ生物で

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あり脳はないからです脳がない生物が睡眠

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するということは睡眠の役割は脳を休ま

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せることではないもんなあるいは別の理由

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が存在するかもしれないということですね

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こうなると睡眠への謎は一層深まっていき

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ます果たして睡眠はいつから始まったのか

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と生物はいつから睡眠を手に入れたの

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だろうと気音圧来ませんねクラゲよりも

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より原始的な生物で睡眠があるかどうかを

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確認したいところだよなここでまた重要な

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研究が発表されました発表したのは日本の

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九州大学でした2020年10月九州大学

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の伊藤太一助教らの研究チームは原始的な

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神経系を持つヒドラも睡眠をしていること

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を発表しましたヒドラはクラゲと同じく

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手法動物でありクラゲよりもより原始的な

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生物ですちなみに飼育は容易であり症状倍

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と同様よく実験用のモデル生物として扱わ

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れます研究チームがヒドラの睡眠の様子を

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観察したところヒドラは時折活動を止めて

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静止状態となり静止状態の時に強い光を

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当てると覚醒状態になることが分かりまし

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たまた睡眠状態のときは感覚機能が低下し

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ていることそして睡眠を妨害されるとその

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後の睡眠時間が増加するという現象が認め

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られたのですなるほどクラゲどころかひど

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らでさえもね駄目の症状があったってこと

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だなさらに彼らは睡眠薬の実験を行いまし

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た例えば睡眠薬としてもよく知られる

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メラトニンをヒドラに対して投与した

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ところヒドラの水3が促進されたというの

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ですマジかよヒドラに効くんだったら人間

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どころかあらゆる生物に睡眠薬が効きそう

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だな一方普通は各性物質として知られる

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ドーパミンを投与してもヒドラの睡眠は

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促進されたようですこのあたりはおおよそ

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人体とは違う結果なので必ずしもすべてが

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一緒と言えるわけではなさそうですまた彼

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らはさらにヒドラの遺伝子レベルでも睡眠

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状態の解析を行いましたこの結果ヒドラに

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おいて睡眠を制御していると推定された

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遺伝子はマウスやハエなど他の生物でも

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睡眠を制御しているとされる遺伝子と一致

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していることがわかったのですこのことは

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ヒドラの睡眠に関わる遺伝子がマウスや

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ハエにおいても睡眠調節作用を持つことを

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意味しますこれは驚きの研究結果ですいや

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もう作からず堂々をいれば馬鹿なんです

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けどこの外科はどうすごいんだ

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clavia ヒドラの研究結果を考慮し

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これらの生物がもし睡眠していたという

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なら動物は脳を進化させるより前に遺伝子

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レベルで睡眠のメカニズムを獲得していた

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ということになります果たして動物はいつ

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睡眠を獲得したのでしょうか先に言っとく

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けど私にはもう想像おつかないからな未だ

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睡眠の起源は不明であり世界の多くの生物

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学者たちが睡眠は一体いつから生まれたの

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か解明するための研究を行っています一方

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ここで2021年10月に科学雑誌

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サイエンスに投稿された内容が大きな話題

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となりました同記事ではこれまでの研究

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成果では睡眠が脳を持っている生き物の脳

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に利益をもたらすことは間違いないのが

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記憶を統合し脳に蓄積されている有毒な

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老廃物を除去していることを助けている

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からだしかし脳のない生物が睡眠を必要と

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するなら睡眠の機能はそれがすべてでは

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ないとしてば神豚大学の神経学者である

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ポール生死が初期の生命体は環境に適用

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する方法を見つけるまで動いていなかった

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こと睡眠は生物のデフォルト状態である

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ことそして

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はた子たちは睡眠を進化させたのではなく

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覚醒を進化させたのではないかと思うと

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語っています睡眠を進化させたのではなく

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覚醒を進化させたってのはどういうことだ

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各生徒は目が覚めることや意識や感覚が

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はっきりしている状態を意味しています

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細かいことを言うと微妙ですが4眠って

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いれば睡眠日中元気に活動していれば覚醒

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とこんな感じ法海で一旦大丈夫ですふむ

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それで生物は最初は寝ていて進化の過程の

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中で覚醒を手に入れたとはいもちろんまだ

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その点は仮説でしかないのでより原始的な

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生物での研究が求められています2022

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年現在もこちらの平板動物に関する睡眠の

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研究が進んでいるようですねなんだこれは

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名馬か何かか日本だとせん妄ヒラムシ

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なんて呼ばれています直径は0.5mm で

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見た目は巨大な名馬ですただしアメーバと

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違って多細胞生物です細胞の数はに

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3000個ほどあります体表の繊毛によっ

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て移動が可能であり単細胞生物や草類を

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捕食します dna の数は小型の原生

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生物に近く前動物の中でも最も少ない生物

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です世界中に広く分布していて推進にから

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3メートルの海中から容易に採取できます

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まさかこんなアメーバのような生物ですら

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睡眠をするというのかいえ彼らは夜になる

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と減速するというのです先ほども言った

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通りこの生物は繊毛によって移動し単細胞

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生物を捕食するわけですが夜になるとこの

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速度が遅くなり定数というのですではなぜ

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停止しているかなのですが平板動物の研究

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者はこれをこれが睡眠への最初の進化の

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ステップなのではと考えているようです

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つまり睡眠という進化の流れを仮説として

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まとめるのであればもともと生物は睡眠

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状態であり覚醒していなかった細胞が

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集まり生物が高度に進化するとともに動く

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答えが現れた動く答えは魚金井個体と比べ

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生存競争で優位に立ち個体数を増やして

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いっただが動く答えも夜の活動は停止して

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いた動けばエネルギーを消耗してしまう

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からだこうして動く答えは覚醒と睡眠と

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いう中足のリズムを獲得するようになった

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とざっくりこんな感じでしょうかなるほど

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妙にしっくりくる部分もあるぜ原始生物に

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とっても動くことのメリットは大きいはず

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だもんな捕食する動物であればそれは

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もちろん捕食対象を自ら探しに行けると

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いうことに繋がるし自分が住みやすい環境

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とかを見つけることができるわけだもんな

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一方こうなると植物が覚醒していないこと

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の理由にもつながってきそうですね動物が

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覚醒を手に入れて動くことで他の動物を

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捕食などしてエネルギーを得ることが

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できる一方植物は光合成でエネルギーを

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生み出せるわけですからわざわざ動く必要

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がないわけですね植物プランクトンの中に

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もせん妄などを使って動くような生物は

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いるわけですが動くこと自体エネルギーを

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使うので植物は基本的に動かない方針進化

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を続けてきたとこんな印象を持ちますもし

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かしたら植物はずっと寝ていると言えるの

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かもしれないなこうなってくるとそもそも

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睡眠とは何かを定義することが難しくなり

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そうですね今後の研究に期待大ですこんな

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ところで今回の解説は以上です今後も本

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チャンネルでは常識を覆すような科学

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テーマ興味深い話題を投稿していきたいと

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おもいますので気になる方はチャンネル

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登録をよろしくお願いします面白かったと

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かだけでもいいのでコメントも大変

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ありがたいですうp 主の励みになります

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それでは皆様ご視聴ありがとうございまし

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睡眠科学研究脳機能進化ヒドラクラゲ動物植物進化論生物学
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