算数科の改訂のポイント:新学習指導要領編 №14

NITS独立行政法人教職員支援機構
12 Mar 201823:18

Summary

TLDR文部科学省初等中等教育局の笠井健一が提供するこのビデオスクリプトでは、新学習指導要領編の校内研修シリーズに焦点を当てています。算数科の改訂ポイントを5つ紹介し、資質・能力の育成を目指す観点から算数的活動を数学的活動に改め、領域の構成を見直し、統計教育の充実化、割合に関する内容の強化などを説明しています。また、児童の発達段階を踏まえた学習指導の段階設定や、数学的な見方・考え方を通して資質・能力の育成を促進する取り組みが紹介されています。

Takeaways

  • 📚 スクリプトは文部科学省初等中等教育局の笠井健一による、新学習指導要領編成の校内研修シリーズを紹介している。
  • 🔢 小学校算数科の改訂ポイントは5つに分けられる。それは目標や内容を3つの資質・能力の柱で整理し、算数的活動を数学的活動に改名し、領域の構成を見直し、統計に関する内容を充実させ、割合に関する内容を充実させたことです。
  • 🎯 算数科の目標は、知識・技能、思考力・判断力・表現力、学びに向かう力・人間性という3つの資質・能力の柱に区分される。
  • 👦 小学校算数科では、児童の発達段階に応じた数学的活動を通じて、数学的な見方・考え方を育成することが求められている。
  • 📈 統計教育は、社会生活で必要なデータ収集、分析、課題解決、意思決定の能力を育成するために充実させられた。
  • 📉 割合に関する内容は、2つの数量の関係を比較する際に割合を使うことの重要性を理解し、その適用を学ぶ。
  • 📊 統計グラフの種類も増やされ、棒グラフ、折れ線グラフ、帯グラフを含む多様なグラフの理解と活用が求められる。
  • 🤔 学習過程で思考力、判断力、表現力を育成し、結論の妥当性について批判的に考察する能力を学ぶ。
  • 🔄 新しい学習指導要領に移行する期間には、特例が設けられ、徐々に新しい内容を取り入れることで円滑な移行が促される。
  • 📘 教師は小学校学習指導要領解説算数編を参考に、改訂された算数科の詳細を理解し、指導に活かす必要がある。

Q & A

  • 笠井健一さんはどのような立場から話をしていますか?

    -笠井健一さんは文部科学省初等中等教育局教育課程課の教科調査官として話をしています。

  • このビデオスクリプトはどのようなシリーズの一部ですか?

    -これは独立行政法人教職員支援機構がオンラインでお届けする校内研修シリーズの新学習指導要領編の一部です。

  • 新学習指導要領編で説明される小学算数科の改訂ポイントは何ですか?

    -小学算数科の改訂ポイントは5つあります。それは目標や内容を資質・能力の3つの柱で整理し、算数的活動の名称を数学的活動に改めたこと、数学的活動を通して働く数学的な見方考え方を育成する資質・能力に基づく領域の構成を見直し、統計に関する内容を充実させ、割合に関する内容を充実させたことです。

  • 算数科の目標はどのように変わりましたか?

    -算数科の目標は資質・能力の3つの柱に区分され、知識及び技能、思考力判断力表現力、学びに向かう力人間性などの育成を目指す内容が継承されていますが、特に数学的活動と数学的な見方考え方について着目しました。

  • 数学的活動とはどのようなことを指していますか?

    -数学的活動とは、事象を数理的に捉え、数学的问题を見い出し、問題を自律的、協働的に解決し、解決の過程を振り返って概念を形成したり、体系化したりするプロセスを指しています。

  • 統計に関する内容が充実された理由は何ですか?

    -統計に関する内容が充実されたのは、社会生活などさまざまな場面において必要なデータを収集して分析し、その傾向を踏まえて課題を解決したり意思決定をしたりすることが求められているためです。

  • 割合に関する内容が充実された理由は何ですか?

    -割合に関する内容が充実されたのは、日常生活や教育において割合を用いて物事を比較する機会が増えたこと、また割合を用いた比率の考え方が重要になったためです。

  • 算数科における数学的な見方考え方とは何を意味しますか?

    -算数科における数学的な見方考え方は、事象や数量、図形、それらの関係などに着目して捉え、根拠をもとに筋道を立てて考え、統合的発展的に考えることを意味します。

  • 学年目標における(2)の思考力判断力表現力などはどのように育成されることを目指していますか?

    -学年目標における(2)の思考力判断力表現力などは、数学的な見方考え方を働かせながら知識及び技能を習得し、習得した知識及び技能を活用して課題を探求することによって育成されることを目指しています。

  • 算数科の内容領域はどのように改定されましたか?

    -算数科の内容領域は、従来のA数と計算、B量と測定、C図形、D数量関係の4つの領域から、新しい指導要領ではA数と計算、B図形、C測定、Dデータの活用、上学年にはA数と計算、B図形、C変化と関係、Dデータの活用という4つの領域に改定されました。

  • 新しい学習指導要領での割合の活用について教えるポイントは何ですか?

    -新しい学習指導要領での割合の活用は、ある2つの数量の関係と別の2つの数量の関係を比べる場合に割合を用いること、基準とする数量を1とみたときにもう一方の数量が2倍、3倍、4倍などの整数であらわされる場合に割合を用いて比較することができると教えるポイントです。

  • 統計教育の充実について、新しい学習指導要領で追加された内容は何ですか?

    -統計教育の充実について、新しい学習指導要領で追加された内容は、複数の棒グラフや折れ線グラフ、帯グラフの比べ方、代表値や階級という用語、プロットの追加、統計的な問題解決の方法、結論の妥当性についての批判的な考察などです。

  • 移行期間中の特例とはどのようなものですか?

    -移行期間中の特例とは、平成30年度と31年度に設けられたもので、接頭語、キロやミリについて触れること、面積の単位との関係を考察することを追加し、また第5学年では乗数や除数が整数である場合の分数の乗法及び除法については省略し、平成32年度に第6学年で指導する内容とすることで、円滑な移行を助けるものです。

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