3-1 FDを推進する体制を整える

Summary

この動画では、FD（ファカルティ・デベロップメント）推進体制を強化するためのポイントを3つのカテゴリーに分けて解説しています。組織構造、資源分配・インフラ、プログラム・サービスの各分野について、FD組織の評価基準に基づく改善点を提案し、評価ツール（日本版CTLアセスメント基準）を活用して自校の強みと課題を明確にし、継続的な発展を促進する方法を説明します。FDの組織運営における時間、安定性、専門性を重視し、教育開発に向けた資源配分や協力関係の重要性にも触れています。

Takeaways

• 😀 FD組織は大学ごとに異なり、規模や名称、運営方法が多様である。
• 😀 FD推進には組織構造、資源分配、インフラプログラムとサービスという3つの柱がある。
• 😀 日本版CTLアセスメント基準を用いて、FD組織の強化を目指す。
• 😀 FD組織の評価基準は組織構造、資源分配、インフラとプログラム・サービスの3つのカテゴリーに分かれている。
• 😀 組織構造の評価基準には、組織的な位置付けや責任者のリーダーシップ、学内外の協力が重要。
• 😀 FD組織において、時間と安定性、専門性が確保されていることが求められる。
• 😀 資源分配とインフラにおいて、予算、スタッフ配置、オンラインリソースなどが重要な要素となる。
• 😀 FDプログラムは教員、学部長、学生支援など多様なニーズに対応するべきで、体系的に整理されることが理想。
• 😀 プログラムのインセンティブは、参加者にとって魅力的で、業績に反映されるような仕組みが求められる。
• 😀 組織の改善は単に活動の向上だけでなく、FD組織そのものの評価と改善も重要であり、これらを総合的に進めることが必要。

Q & A

FD推進のための組織体制について、どのような種類があるか？

FD組織は、学長や副学長が主導するトップダウン型、教員が自主的に活動するボトムアップ型、または学部長や学科長などのミドルアップダウン型があります。これにより、組織の規模や名称は大学によって異なり、運営方法も多様です。

FD推進のための体制強化において重要な指針は何か？

FD推進体制の強化には、日本版CTLアセスメント基準が指針となります。この基準は、組織構造、資源分配とインフラ、プログラムとサービスの3つのカテゴリーに分かれ、FD組織の評価基準として活用できます。

CTLアセスメント基準とは何か？

CTLアセスメント基準は、FD組織を評価するためのツールで、アメリカで開発され、日本の文脈に合わせて修正されたものです。これを活用することで、FD組織の改善点を明確にし、評価を通じて戦略的な改善が可能になります。

組織構造における「責任者」「教員」「職員」の役割において、重要な要素は何か？

組織構造の中で、責任者はリーダーシップやマネジメント能力が求められ、教員や職員はコミットメントと積極的なコミュニケーションが重要です。また、FD活動に必要な時間や安定性、専門性の確保も重要な要素です。

FD推進のための資源分配において、どのような要素が評価されるか？

資源分配では、予算の安定的な確保や人員配置が評価されます。特に、FD活動を支えるための専門性を持つスタッフや教育開発に必要な資金が重要です。また、オンラインリソースやセンター員の配置も評価基準に含まれます。

FD組織における「学内外の協力」の重要性は？

学内外の協力は、FD活動の成功において非常に重要です。学内での教職員間の連携や、学外のリソースを活用することが、より効果的なFD活動を推進するために必要です。

プログラムとサービスにおいて評価すべき点は何か？

プログラムとサービスは、学内外のニーズに対応し、体系的に整理されているかが評価されます。特に、ミクロ、ミドル、マクロレベルでのニーズに対応したプログラムの提供が理想的とされています。また、インセンティブや評価の範囲の広さも重要な評価ポイントです。

FD組織のインパクト評価はどのように行われるか？

FD組織のインパクト評価は、活動がどれだけ成果に結びついているかを調査結果などを用いて評価します。この評価をもとに、改善策を講じ、戦略的にFD活動を発展させることが求められます。

組織運営における質保証はどのように行われるか？

組織運営の質保証は、規定の整備や活動記録の公開と更新によって行われます。これにより、FD活動の透明性と持続的な改善が確保され、組織全体の信頼性が向上します。

FD組織において、広報活動の重要性は何か？

広報活動は、学内外へのFD活動の認知度を高め、評価を得るために重要です。学内広報と学外広報に分かれ、各大学の戦略に応じて、ターゲットとする層に対して効果的に情報を発信することが求められます。