情報活用能力の育成と情報モラル教育を踏まえた生成AIガイドラインの理解
Summary
TLDRこの動画では、東北大学の堀田氏が、生成AIの教育ガイドラインについて説明しています。情報活用能力と情報モラル教育の重要性を強調し、特に情報社会での適切な行動や責任ある情報利用の姿勢を育成することが求められています。また、急速に進化する情報技術に対する理解が重要であることが述べられ、教育現場での実践的な取り組みが奨励されています。教師自身が生成AIを活用し、そのメカニズムを体感することが、効果的な教育に繋がると強調されています。
Takeaways
- 😀 情報活用能力は、学習指導要領において基盤となる資質能力として重要視されている。
- 😀 情報モラルは、情報社会での適正な行動を支える考え方や態度を指す。
- 😀 情報を適切に利用するためには、自他の権利を尊重し、責任を持った行動が求められる。
- 😀 健康への影響を考慮し、情報機器の利用には注意が必要である。
- 😀 情報技術は日進月歩であり、教師は最新の情報を把握することが重要である。
- 😀 情報モラル教育は、情報技術の特性を理解し、適切な行動を促すことに焦点を当てるべきである。
- 😀 生成AIの利用には試行錯誤が必要で、限定的な活用から始めることが推奨される。
- 😀 情報の真偽を確かめるファクトチェックの教育が重要視されている。
- 😀 学校では、生成AIに対するパイロット的な取り組みを進める必要がある。
- 😀 教師自身が生成AIを体感し、その仕組みを理解することから始めることが推奨される。
Q & A
情報活用能力とは何ですか?
-情報活用能力は、情報を効果的に使用するためのスキルであり、情報の入手、整理、発信、保存、共有を含みます。これは学習指導要領で学びの基盤となる資質能力として位置付けられています。
情報モラルの重要性は何ですか?
-情報モラルは、情報社会において適正な行動をするための考え方や態度を育むことが重要です。これにより、個人の権利を尊重し、責任ある情報の利用が促進されます。
教育現場で生成AIを活用する際のポイントは何ですか?
-生成AIの活用には、リスクの検証や安全な利用を考慮しながら、限定的な利用から始めることが推奨されます。また、教師は最新の情報技術の特性を理解し、適切な指導を行う必要があります。
文部科学省が提供した生成AIに関するガイドラインの特徴は何ですか?
-このガイドラインは暫定的なものであり、技術の進展に応じて更新される可能性があります。また、情報活用能力の育成を強化するために、具体的な活動が提案されています。
情報活用能力の育成にはどのようなアプローチが必要ですか?
-情報活用能力を育成するためには、学生が情報の真偽を確かめるファクトチェックや、個人情報の保護に関する教育を行うことが重要です。
情報技術の特性を理解することの重要性は何ですか?
-情報技術の特性を理解することで、適切な行動や判断を行うことが可能になり、誤った行動を避けるための基盤が築かれます。
生成AIの使用に関する教師の役割は何ですか?
-教師は、生成AIの仕組みを体感し、それを基にして生徒に効果的に指導することが求められます。教育現場での実践を通じて、生成AIの利用方法を模索する必要があります。
情報モラル教育にはどのような内容が含まれますか?
-情報モラル教育には、他者の権利を尊重すること、正しく安全に情報を利用すること、健康への影響を理解することなどが含まれます。
どのようにして教育現場でAI技術を導入するべきですか?
-教育現場では、まずパイロット的な取り組みを行い、リスクを把握しながら徐々にAI技術の利用を拡大していくことが望まれます。
今後の情報技術に対してどのように準備すればよいですか?
-未知の技術やサービスに対して冷静に対応できるように、原理や原則を理解し、適応力を育てることが重要です。
Outlines
🎓 情報活用能力と情報モラル教育の重要性
堀田氏が、東北大学東京学芸大学での情報活用能力の育成と情報モラル教育について説明しています。最初に、情報活用能力とは何かを確認し、その重要性を強調します。この能力は、学習指導要領において基盤となる資質能力と位置付けられ、情報を適切に利用し、整理し、発信するスキルが求められます。また、情報モラルは情報活用能力の一部であり、情報社会での適切な行動に必要な知識や態度を指します。教育者は、情報技術の進化に対応し、学生に適切な指導を行うために最新の情報を把握する必要があります。
🧠 情報モラルの理解とその実践
情報モラルについてさらに詳しく説明し、自他の権利を尊重すること、正しく安全に情報を利用すること、そして健康との関わりについての意識を高める必要性を述べています。情報モラルは、情報活用能力を適正に行うための考え方や態度を意味し、特に情報技術の特性を理解することが重要です。教育者は、新しい技術に対する適切な指導を行うため、情報の真偽を確認するファクトチェックや個人情報の保護についても教育することが求められます。
📋 生成AIに関するガイドラインの概説
生成AIに関するガイドラインのポイントについて説明します。文部科学省は、生成AIの利用に関する暫定的なガイドラインを作成し、情報技術の急速な進展を考慮し、教育現場での実践を推奨しています。ガイドラインには、情報活用能力の強化、特にファクトチェックや情報の正確性を重視することが求められています。また、教育者はAI技術を業務で利用し、実際の操作を体験することから始めるべきであると強調されています。
🌟 情報モラル教育と生成AIの未来
このセクションでは、情報モラル教育の充実と生成AIの導入についてまとめます。情報技術の特性を理解し、生成AIのメリットとデメリットについて学生に教えることが求められます。また、AIの利用が進む中で、教育者は生徒に対して適切な指導を行い、新たな技術に対する理解を深めることが重要です。最終的には、教育現場での実践を通じて、情報活用能力と情報モラルを高めることが目指されています。
Mindmap
Keywords
💡情報活用能力
💡情報モラル
💡教育指導要領
💡生成AI
💡リスク管理
💡ファクトチェック
💡適正な活動
💡教育現場
💡最新情報
💡健康との関わり
Highlights
情報活用能力は学習の基盤となる資質能力である。
情報モラルは、情報社会での適正な活動を行うための考え方と態度である。
情報手段を適切に用いて情報を入手し、整理し、発信することが重要である。
情報活用能力は、コンピューター等の情報手段の基本操作を習得することを含む。
自他の権利を尊重し、責任を持った行動をすることが求められる。
正確で安全に情報を利用するためには、情報の中身を見抜く力が必要である。
情報機器の使いすぎは健康に影響を及ぼす可能性がある。
情報技術は日進月歩であり、最新の情報を把握する必要がある。
情報モラル教育には、情報技術の特性に基づいた理解が不可欠である。
生成AIの利用に関して、社会人は生産性の向上に役立てる必要がある。
情報の真偽を確かめるファクトチェックの重要性が強調された。
生成AIに対するガイドラインは、文部科学省から早期に策定された。
情報活用能力と情報モラル教育は、生成AIの利用において重要な役割を果たす。
教育者は、生成AIを業務で使い、その仕組みを体感することが推奨されている。
情報モラル教育の充実には、デジタル時代における新たな課題への対応が求められる。
Transcripts
[音楽]
皆さんこんにちは
東北大学東京学芸大学の堀田でございます
私は情報
活用能力の育成と情報モラル教育を踏まえ
た先生AIガイドラインの理解についてご
報告いたしますそれでは画面を共有いたし
ます
この動画の進め方について最初にお話し
いたします
まず今後行われることになる生成AIに
関する学びすぐにできるところと少し先に
やろうとするところがあると思いますが
それらはいずれも情報
活用能力の
育成の一環として捉えることができます
そのためまずは情報活用能力とは何なのか
ということについて今一度確認をしたいと
思います
続いてその情報
活用能力の一部にあたる情報モラルについ
て情報モラルとは何なのかということを今
一度確認したいと思います
ここまでを考え方として整理をいたしまし
てその後に文部科学省が
出しております
精製AI活用のガイドラインのポイントに
ついて
概略を説明したいと思います
まず情報活用能力です情報
活用能力というのはすでに現行の学習指導
要領の中に
総則のところにたくさん書き込まれており
ますまずですね情報活用能力という用語は
言語
能力や問題発見解決能力と
並んで
学習の基盤となる資質能力として学習指導
要領には書かれておりますこの黄色い
ところ学習の基盤となる資質能力という
言い方はつまり
各教科等の学びにおいてこの情報
活用能力がそれぞれの学びの基盤として
機能するそういう大事な資質能力なんです
よということが書かれています
具体的にその情報活用能力とは何なのかと
いうことについてですが
いくつか
定義や説明が書かれてますけど今の学習の
基盤となる資質能力として大事なところを
今
抜き書きしております
総則編の中にこういうふうに書かれてまし
てまず必要に応じてコンピューター等の
情報手段を適切に用いることさらにそれに
よって
黄色いところですが情報を入手したり整理
比較したり分かりやすく相手にとって
分かりやすいように発信伝達したり必要な
情報を保存したり共有したりするこういう
ことができることによって
各教科等の学びをうまくいくようにし
ましょうということかと思います
でその少し下にありますが情報手段の基本
的な操作の習得これは例えば
キーボードからの日本語入力の
習得とかクラウドツールの使い方を理解し
ているとかそういうことにあたりますこれ
らの力が学習の基盤となる資質能力として
重要であるということの意図になります
また青い字にしましたが情報モラルや情報
セキュリティと言われるこういうことに
関する知識や態度はこの情報
活用能力の中に
含むというふうに書かれております
さてその情報モラルですけども情報モラル
についてもこの学習指導要領解説の総則編
に書かれてまして
青いところですが情報社会で今すでに情報
社会ですけど
適正な活動を行うためのもとになる考え方
と
態度であるというふうに言ってます考え方
を支えるための知識ももちろん必要ですが
その知識をもとにこういう考え方で対応
することが
態度まで行くんだということですねこれは
何のためかというと情報社会で
適正な活動を行うとつまりやれることは
いろいろあるけどもやっていいこととか
影響とかそういうことを考えて行動すると
いうことが重要であるということですね
その下に
具体的なことが書かれてますが私の方で
ちょっと丸数字をつけてみました
まず一つ目には自他の権利を
尊重する情報社会での行動に責任を持つと
いうことですねこれがまず一つ目だから無
責任にやれることをどんどんやればいいと
いうことではない相手のことや自分のこと
を考えて
責任を持った行動をするということです
丸2のところにありますが正しく安全に
情報を利用するということですねこれは
ややもすると少し
穿った見方あるいは
誤った情報がありえるということを理解し
それを踏まえてよく見極めながら利用する
ということが重要ですこれコンピューター
をと書いてるあるんじゃなくて情報ごと
書いてありますから情報の中身をしっかり
と見抜くということが大事であるという
ことが丸2番です
続いて丸3番ですがこれは少し前にある
ような情報機器を使う使いすぎると
健康との関わりに
課題が出てきます使い方の問題ですね使わ
ないでおくことはできませんので使うとき
に気をつけることを
健康との関わりの観点で
理解しておくということが重要だという
ふうに書かれています
またこの情報モラルにはやっぱりですね
特徴があってそのこともこの総則編に書か
れてますが一つ目は情報技術というのは
日進月歩です様々なサービスが次々に提供
されるようになりますですから学校や教師
はこの黄色いところですがこのどういう風
な実態なのかあるいは影響なのかを
常に最新の情報を
把握する必要があるとそれに基づいて
適切な指導に配慮するということになり
ますAIもすると子供たちの方が新しい
技術に
詳しかったりしますがそういう彼らからの
情報をうまく入手して先生たちも必要に
応じて使ってみてですね何が問題になり
そうかということをちゃんと考えておくと
いうことが重要かと思います
また中略の後のところに書いてありますが
情報や情報技術には特性があるということ
ですねこの特性についての理解に
基づいて情報モラルを身につけさせる
つまりやっていいとかやってはいけないと
かこのようなことを行うと適正ではない形
になるとかいうことについては情報技術の
特性を理解してないと
ややもすると誤った行動になってしまうと
いうことですねしたがってこの情報技術の
特性をしっかり理解させるということは
情報モラル教育において非常に重要です
青いところに書いてありますが
将来の新たな機器やサービスあるいは危険
の出現にも
適切に対応できるようにするこれはとても
難しいことですけども
原理原則のようなところをしっかりと
踏まえて
未知のサービスが出てきた時も少し冷静に
これに対応するようなそういう姿勢を身に
つけさせましょうということでございます
ここまで
制作文書を少し説明しましたがまとめて
おきたいと思います
まず情報活用能力というのは情報を上手い
こと取り扱うスキル等であって現行の学習
指導要領に明確に位置付けられており
各教科等で学習するときの基盤として捉え
られている非常に重要な能力であるこれを
育てないわけにはいかないということです
ね2つ目に情報モラルについては情報活用
能力の一部であってこの情報を取り扱う
スキルを一番に書いてありますが2番それ
を適正に行うための考え方や態度を指して
いるとつまり情報モラルというのは情報
活用能力をきちんと遂行するために必要な
考え方や態度であるということです
3つ目に情報技術は常に進展しているのだ
と
従ってその特性の理解に基づいた情報
モラル教育が必要であるとこの最後の
ところが新しく出てきた技術にどのように
私たちが対応すればいいかということと
関係しますまさに生成AIはこの新しく出
てきた
技術でありましてこれに対してどのように
対応すべきかということを
各先生方各学校あるいは各教育委員会が
いろいろとお悩みでした社会世論としても
いろいろな議論がありました文部科学省と
してはですね
非常にですね早いスピードでこの生成AI
に対する
ガイドラインを作りましたその
ガイドラインの通知は7月4日に出されて
おります
この先制愛のガイドライン表紙はこうなっ
てるんですけど
特徴的な書き方がしてあってまず下の
ところですけどこれは
暫定的なガイドラインであるということが
証明されていますつまりこれ決定的なもの
というよりも今の段階の最新のものであり
変わり得るものですよということですね
情報技術は日進月歩ですからこれから
変わっていきますよということが表明され
ていますまた右上にバージョンが書かれて
いて機動的な
改定を
想定しているんだということが書かれてい
ます
ガイドラインの目次ですねこれ
見ていただくといろんなこと書かれてるん
ですがこの私のこの動画で説明しようと
思うのはこの1番の基本的な考え方の
ところとあと345この住み分けのところ
を少し説明したいと思います
基本的な考え方のところですけども一番
最初基本的な考え方の一番最初ですね上の
矢印のところに情報活用能力のことが書か
れてます
下の方には対応ですね対応のやり方につい
てまる1,0203と書かれてますが丸1
のところをこの後説明したいと思います
まず上の情報
活用能力の話は先ほどお話しした話と関係
してきます学習指導要領ではですねこの
情報
活用能力を学習の基盤となる資質能力とし
て位置づけているということこのことを
踏まえればこのSSAI新しい新たな情報
技術ですから多くの社会人がですねこれ
から生産性の向上にこれを利用していくん
だとこのことを
踏まえた時に
黄色いところですがどのような仕組みで
動いているかということの理解とかどの
ように学びに活かしていくのかという視点
近い
将来子供たちが大きくなったら使いこなし
ていくんですけどもそのための力を
意識的に育てていく姿勢がこれ学校側に
重要であるということが書かれています
またですねそういう考え方をもとに
総合的に
勘案されたものの丸一番のところにこう
書いてあります現時点ではこうしましょう
ということですが一つは
活用が有効な場面を
検証するんだとまだですね意味では試行
錯誤が必要だということを認めていると
いうことになります
限定的な利用から始めるということが
望ましいとどんどん使えというわけには
いかないということですねそしてこの一部
の学校においてこの一部の学校っていうの
はリスクとか対策リスク対策ができている
ような学校のことですけどもこういう学校
において様々なことに注意しながら
パイロット的な取り組みを進めるんだと
いうことが書かれていますこの一部の学校
等についてはですね文部科学省がこれから
研究してを進めていくつかの事例を検証し
ながらですね
どうやって普通の学校で一般化して
利活用できるかということを
検討していくということになっています
またですねこの情報活用能力の
育成の強化ということですけども一番下の
ところに矢印をつけてあります情報モラル
教育の一環としてですね2番のところに
ありますが情報モラル教育の
充実の中に
丸1から丸6までいろいろ書かれている
これ従来からの情報をモラル教育ですが
これに加えてですねこの矢印のところ
ちょっと大きくしますけどもこれ
らの活動の一環として特に情報の真偽を
確かめるファクトチェックと言われます
けどこれ本当に正しい情報なのかな人間が
作ったのかなこういうようなことについて
意識的に教えることが望ましいんだという
ようなことですねまたですね
生成愛の性質とかメリットメリット
たくさんありますがデメリット
等についても学ばせたり
さらにですね個人情報が漏洩しないように
機械学習させないような設定を教えると
いうようなことをも考えられるということ
ですこれらのことはパイロット的な実践校
でまずやってみるということになろうかと
思います文部科学省としても現場の参考と
なる資料を作成する予定であるということ
になります
私の説明はだいたい以上ですがこの生成
AIのガイドラインの理解というのは情報
活用能力と情報モラル教育を
踏まえて行うべきだというお話をいたし
ました
ぜひですね現場の先生方にはまだすぐに
実践するというのは難しいかもしれません
けれどもまずはご自身が生成AIを
業務やそういうところでいろいろ使って
いただいてその仕組みを体感していただく
ところから始めていただくのが
適切ではないかなと思っております私の話
は以上ですありがとうございまし
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