すぐにわかる行動経済学

国立大学共同利用・共同研究拠点協議会
18 Apr 202411:51

Summary

TLDRこのスクリプトは、大阪大学の社会経済研究所が、行動経済学と実験経済学の分野で行っている研究について紹介しています。行動経済学は、人々の心理や癖を経済分析に組み合わせ、市場の動きや人々の行動を分析する学問です。具体例として、患者が薬を定期的に服用するための「コミットメント」デバイスの導入が説明されています。また、実験経済学は、理論経済学的予測や政策の効果を検証する実証的な学問であり、経済学の理論構築にフィードバックを提供します。さらに、90年代以降の日本の経済停滞を行動経済学的要素を用いて分析し、消費と資産の関係について解説しています。このスクリプトは、経済学の深奥なトピックを分かりやすく紹介し、興味を喚起することができるでしょう。

Takeaways

  • 🏫 社会経済研究所は大阪大学の杉田キャンパス内にあり、経済問題に関する研究を行っています。
  • 🌐 行動経済学は、人々の心理や癖を経済分析に組み合わせ、市場の動きや人々の行動を分析する学問です。
  • 💊 コミットメントデバイスの導入は、人々が定期的に薬を服用することを助け、健康と経済的な両面で良い結果を生む可能性があります。
  • 🧪 実験経済学は、理論経済学の予測や政策の効果を検証する実証的な学問分野であり、実験室での試験とフィールドでの試験が行われます。
  • 💡 行動経済学の手法をマクロ経済に応用することで、日本の長期経済停滞の原因を分析し、政策提言ができます。
  • 📈 1990年代以降、日本の経済成長は停滞しており、消費と資産の関係を通じてその原因が解明されています。
  • 💰 資産先行は、人々がお金を持つことで得られる力であり、それが消費行動に与える影響を研究しています。
  • 📊 1980年代以降の日本の経済データから、お金が増えても消費が増えなくなったというトレンドが見られる。
  • 🤔 行動経済学の理論構築は、実験経済学の結果をフィードバックして進化し続けています。
  • 📚 経済学の学習に実験を用いた入門書が出版され、経済学の理解を深めるための新しいアプローチが提案されています。
  • 🔬 最近のコロナ禍の影響でオンライン実験が盛んになり、実験経済学の手法が進化しています。

Q & A

  • 社会経済研究所はどこにありますか?

    -社会経済研究所は大阪大学の自然豊かな杉田キャンパスの中にあります。

  • 行動経済学とはどのような学問分野ですか?

    -行動経済学とは、人間の心理や癖を経済分析に組み入れて市場の動きや人々の行動、構成の変化を分析する学問です。

  • 行動経済学でよく取り上げられる具体例として何が挙げられますか?

    -行動経済学でよく取り上げられる具体例の1つに、制約市場における糖尿病patientsが定期的に薬を服用しなければならない状況が挙げられます。

  • コミットメントとはどういう概念ですか?

    -コミットメントとは、人々が定期的に行動をとるよう促す仕組みのことです。例えば、薬の飲み忘れを防ぐための警告薬瓶が挙げられます。

  • 実験経済学とはどのような学問分野ですか?

    -実験経済学とは、理論経済学的予測や政策の効果を検証する実証的な学問分野です。

  • 実験経済学で行われる実験の例として何がありますか?

    -実験経済学で行われる実験の例として、理論予測を検証する場合に、参加者が0から100までの数字を選ぶ美人投票ゲームがあります。

  • 行動経済学の手法をマクロ経済に応用すると何が分かりますか?

    -行動経済学の手法をマクロ経済に応用すると、日本の90年代以降の長期停滞を説明することができるとされています。

  • 資産先行とは何を指しますか?

    -資産先行とは、人々がお金を持っているという安全感や、何らかの力を持っているという欲求を指します。

  • 日本経済の長期不況の原因として挙げられる行動経済学的要因は何ですか?

    -日本経済の長期不況の原因として挙げられる行動経済学的要因は、資産先行による消費の停滞です。

  • 行動経済学の研究が貢献する分野として何が挙げられますか?

    -行動経済学の研究が貢献する分野として、経済政策や制度設計が挙げられます。

  • 最近の実験経済学の動向として何が挙げられますか?

    -最近の実験経済学の動向として、オンライン実験の盛行や、実験室実験とフィールド実験のハイブリッドが挙げられます。

Outlines

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🏫 社会経済研究所の紹介と行動経済学の概要

社会経済研究所は大阪大学の杉田キャンパス内に位置し、経済問題に関する研究を行っています。行動経済学は、人々の心理や癖を経済分析に組み合わせる学問で、市場の動きや人々がどのように行動するかを分析します。具体例として、糖尿病患者が定期的に薬を飲むことを促す「コミットメント」の導入が説明されています。また、アメリカのスタートアップが開発した飲み忘れを防ぐ薬瓶の例も紹介されています。

05:03

🧪 実験経済学と行動経済学の関係

実験経済学は、理論経済学の予測や政策の効果を検証する実証的な学問分野です。理論予測を検証するために、情報の獲得方法や意思決定のタイミングなどをコントロールしながら行う実験が行われます。また、政策の効果を検証する場合は、実験室よりもフィールドでのランダム化比較試験が行われることが多く、オンライン実験も増えています。行動経済学の手法をマクロ経済に応用することで、日本経済の長期停滞を説明する研究も行われています。

10:05

📈 日本経済の長期停滞と行動経済学的要因

80年代まで順調に成長していた日本経済が90年代に入って成長を止めて、長期停滞に陥りました。このような状態を説明するために、行動経済学的要因である「資産先行」という概念が導入されています。人々がお金を持つことで持っているものが何であれ、それを交換できる力を持っているという考え方です。それが消費に回らない場合、景気が良くなることはなく、日本経済の現状がその結果として表れているとされています。

Mindmap

Keywords

💡行動経済学

行動経済学とは、経済学の一分野で、人々の心理や行動パターンを経済分析に組み合わせて、市場の動きや人々がどのように行動するかを研究する学問です。この分野は、経済政策や制度設計に貢献することが目標とされています。例えば、糖尿病の患者が薬を定期的に服用しなければならない状況において、行動経済学的手法を用いて、患者が薬を忘れずに服用するようなコミットメント機構を導入することが考えられます。

💡実験経済学

実験経済学は、理論経済学の予測や政策の効果を検証するために、実証的な手法を用いる学問分野です。理論が仮定する状況を再現し、意思決定の過程をコントロールすることで、経済理論の妥当性を検証します。また、政策の効果を検証する場合は、実際に現場でランダム化比較試験を行うことが多く、オンライン実験などにも応用されています。

💡コミットメント

コミットメントとは、人々が自分自身に約束をすることで、将来の行動を現在決めることを指します。行動経済学においては、人々が持続的な行動をとるための仕組みとして、例えば薬の飲み忘れを防ぐための薬瓶のキャップにアラーム機能を搭載するなど、具体的な例が提示されています。

💡ゲーム理論

ゲーム理論は、経済学の分野の一つで、複数の意思決定者が自分の利益を最大化するために行動し合う状況を分析する学問です。ビデオでは、美人投票ゲームという具体例を使用して、理論予測と実験結果のギャップから新たな理論モデルを構築するプロセスが説明されています。

💡マクロ経済学

マクロ経済学は、経済全体を対象とした経済学の分野で、国の経済成長や不況、通貨価値、雇用状況などの大きな経済指標を研究します。ビデオでは、日本の長期的な経済停滞を行動経済学的要素である資産先行を用いて分析し、その原因を探求しています。

💡資産先行

資産先行とは、人々が将来の安全性や豊かな生活を確保するために、お金を貯蓄しすぎる傾向を指します。ビデオでは、日本の経済停滞を説明する際に、資産先行が消費活動を抑制し、経済成長を妨げる要因となり得るという視点から解説されています。

💡消費先行

消費先行とは、人々が現在を楽しむために消費を行い、将来の貯蓄や投資を後回しにする傾向です。ビデオでは、資産先行が消費先行を上回ることで、経済全体で商品が売れなくなり、長期的な経済停滞に陥る原因となり得ると説明されています。

💡経済政策

経済政策とは、政府が経済活動を促進し、安定した経済成長を図るために行う政策です。行動経済学や実験経済学の研究成果を基に、効果的な経済政策や制度設計を行うことができます。ビデオでは、行動経済学の研究成果が経済政策にどのように貢献できるかが説明されています。

💡経済セミナー

経済セミナーとは、経済学の研究者や学生が研究成果を発表し、議論する場です。ビデオでは、経済セミナーという雑誌が挙げられており、経済学のフロンティアを追求する場として紹介されています。

💡オンライン実験

オンライン実験とは、インターネットを通じて行われる実験経済学の手法です。コロナ禍の影響もあり、オンライン実験が盛んに行われるようになったとビデオで説明されています。これにより、より多くの人々を対象に、柔軟性の高い経済学の実験が可能となりました。

💡ランダム化比較試験

ランダム化比較試験とは、実験経済学において、ある政策や介入の効果を検証するために行われる実験手法です。参加者をランダムに割り当て、実験グループとコントロールグループを設けることにより、介入の効果を評価します。ビデオでは、政策の効果を検証する際に実際に現場で行われることが説明されています。

Highlights

社会経済研究所は大阪大学の自然豊かな杉田キャンパス内にあります

行動経済学は人間の心理や癖を経済分析に組み入れることを研究する学問

行動経済学の具体例として、コミットメントという概念が紹介された

アメリカのスタートアップ企業が作成した飲み忘れ防止薬瓶が紹介された

実験経済学は理論経済学の予測や政策の効果を検証する実証的な学問分野

経済実験ラボ室で経済実験が行われている

理論予測を検証する実験は、情報の獲得方法や意思決定のタイミングをコントロールする

政策の効果を検証する実験は、ランダム化比較試験を行う

オンライン実験が盛んに行われている現状について触れられた

美人投票ゲームというゲーム理論の例が紹介され、理論予測と実験結果のギャップが議論された

行動経済学の手法がマクロ経済学に応用され、日本経済の長期停滞を解明している

3先行という行動経済学的な要素を従来の分析に入れることで、日本経済の停滞を説明している

資産先行と消費先行のバランスが、景気の良し悪しを決める重要な要素であると述べられた

政府の給付金や補助金、日本銀行の金融政策が消費に回らない状況について解説された

行動経済学の要因を従来の理論に組み入れることで、景気回復の難しさを説明している

経済学を学ぶための新しいアプローチとして、実験を用いた入門書が書かれた

経済セミナーという雑誌で実験経済学のフロンティアが紹介されている

Transcripts

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社会経済研究所は大阪大学の自然豊かな

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杉田キャンパスの中にあります社会が直面

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する様々な経済問題について世界中の研究

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機関と競争か強調しながら研究や実験を

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行い経済政策や制度設計に貢献することを

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ミッションとしています共同利用共同研究

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拠点の認可に伴い日本における行動学研究

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の中核拠点として研究を行ってい

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ますでは行動経済学とはどんなものか先生

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方に聞いてみましょう行動経済学とは

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どんなものですかはいえ行動経済学とは人

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の心理や癖を経済分析に組み入れてそこ

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から例えば市場がどのように動くかえっと

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人々がどのように行動するかそしてどの

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ように構成が変わるかといったものを

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えっと分析する学問ですここではえっと

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ミクロ経済及び市場分析の具体例としてえ

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コミットメントという1つの例について

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えっとあげてみましょうえ具体例として

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えっと制約市場え薬の市場においてえ糖尿

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病のようなえ患者が定期的に薬を服用し

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ないといけないような状況を考えて

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くださいえ毎回毎回薬をしっかり飲むと

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いうのはやっぱり難しいものなのでえ患者

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はどうしてもえっと飲むのを忘れてしまう

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あるいは先延ばしてしまうというような

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可能性がありますこのような場合患者本人

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は薬を飲み忘れてしまうことによってえ病

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悪化して非常に困るそして製薬会社として

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も薬を飲み忘れた薬っていうのはえその後

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にえっと使われますので薬の売れが減って

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しまって困るというようなえ双方にとって

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非常に困った状態になることがあり得ます

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ここで薬を定期的に飲むための

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コミットメントと言われるようなえものを

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導入することによってえ全ての人にとって

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より良いえ結果をもたらすことが可能に

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なります具体的にはえっとアメリカの

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スタートプ企業がえ作成したえ飲み合わせ

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の防ぐえ警告薬瓶または薬瓶のキャップを

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えここでは考えたいと思いますこれはええ

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時間をセットすると毎回毎回同じ時間にえ

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もしその薬瓶の蓋が開けられてなかったら

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PPになるというようなえっとPPになっ

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てえ薬薬の飲み合わせを防ぐというような

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えシステムですもしこの薬便のキャップを

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使うことによってせることを防ぐことが

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できれば患者本人にとってはえ事業が悪せ

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ずに望ましいそして患者の家族にとっても

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え毎回毎回薬を飲んだことか確認すること

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をしなくてえせに住むので望ましいそして

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製薬会社にとってもえ薬の売上げが減る

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ことは防げるので薬はよりたくさん売れて

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望ましいというような全ての人にとって

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より望ましい結果もたらすことが可能に

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なりますでこのようなえコミットメントの

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例は最近年ビジネスの手も増えておりまし

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てま例えば生命保険あるいはスポーツ事務

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えあるいはえっと塾が家庭教師などもその

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時間ちゃんと勉強することを

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コミットメントするためのえっとシステム

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として考えることも可能

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です興味を持った人はこちらもご参照

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くださいここは経済実験ラボ室ですここで

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経済実験を行っていますでは実験経済学と

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はどんなものか聞いてみ

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ましょう実験経済学とはどんなですかえ

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実験経済学ですねは

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え理論経済学の予測やま政策の効果をま

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検証する実証的な学問分野です例えば

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えっと理論予測を検証する場合はえ理論が

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仮定する状況環境を限りなく再現するよう

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にして実験をしますえ理論が仮定する環境

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とか状況ってどういうことかというと意思

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決定をする人が知っている情報は何なのか

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とか意思決定を行う

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タイミングまたは意思決定の結果どのよう

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な利得が得られるのかということを全てえ

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コントロールしますまそのためにあのこの

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実験室で行われてるようにま人が情報を

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どのように得られるのかっていうのを

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コンピューターで制御するとか他の参加者

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の意思決定が見えないようにこういう

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セパレーターを作ったりということを行い

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ますで政策のえを検証する場合はま実験室

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て行うっていうよりもま実際現場

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フィールドに出ていってですねえランダム

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化比較試験ランダマイズコントロール

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トライていうのを行うことが多いです最近

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実験室とフィールドのまハイブリッドと

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いうかも中間としてまコロナ禍の影響も

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あったのでオンライン実験が盛に行われて

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いますそういう意味では実験室実験と

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フィールド実験がどんどんどんどん近寄っ

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てるのかなっていうのがえ最近の状況だと

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思いますえ例えばですけども理論予測の

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検証実験の例を1つご紹介しますこれ有名

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な実験なんですけれどもこれから

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コンテストを実施しますのでまどういう

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コンテストがコンテストなのかを聞いて

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くださいえコンテストのま勝者は

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1000円の賞金を獲得することができ

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ます複数の勝者がいる場合はそのうちにえ

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ランダムに選ば選ばれた1人だけが賞金を

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獲得するとしてくださいえコンテストでは

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ですね参加者全員が0から100までの

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数字の中から1つを選びますえ少数点以下

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2桁までの数字を選ぶことが可能ですで

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コンテストの勝者はえ参加者が提出した

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数字の平均の

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23に最も近い数字を選んだ人ですえさて

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皆さんがこのコンテストに参加していると

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すればどのような数字を選びますか考えて

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みてくださいえこのコンテストなんです

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けどもこれは美人投票ゲームと言われる

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ゲームですですえ経済学の1分野である

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ゲーム理論で通常仮定されている意思決定

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者に関しての過程例えば参加者全員が合理

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的で自分の利得を最大にするように意思

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決定するで参加者は全員他の参加者がその

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ように意思決定することを知っているえ

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それだけではなくて参加者が全員がその

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ように知ってることを知っているまこう

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いうのを合理性のえ共通認識って言うん

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ですけれどもまこういう過程に基づいてえ

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得られる理論予測は全員が0を選ぶという

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ものですえさて皆さん0選びました

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でしょうかえっとこの図にえ典型的な実験

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結果を示していますこの図はえアメリカン

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エコノミックレビュー氏にえ掲載された

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実験結果でえ参加者が選んだ数字のま頻度

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ま分布を示していますまもう見て分かり

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ますけれども0を選んでいる人っていうの

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はほとんどっていうよりも0ですねで多く

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の参加者がま30から40の間または20

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から30の間を選んでいます中間値が33

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で平均値が36.7っていうのがこの実験

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の結果ですでこの実験なんですけれども

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多くのところでえ再現されていてま大体

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この手このような結果がえ観察されるとい

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のが分かっていますでここまで考えると

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さてじゃあ理論予測は全員が0を選ぶと

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いうことだったのにま実験結果だとその

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ようにはならないでこれからじゃあ理論

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予測理論のなどういう過程が問題だったの

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かっていうのを考え出すわけですけれども

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まそうやって考えることで新しい理論

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モデルが構築されているでこれがいわゆる

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行動経済学のモデルっていう風になります

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ですので実験経済学と行動経済学っていう

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のは理論が行動経済学でそこから得られる

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試験が行動あの実験経済学で検証されて

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またそちらが行動経済学の理論構築に

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フィードバックするという形でま科学と

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同じように理論と実証っていうのが料理で

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進んでいくとそういう学のですえ最後に

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えっと最近ですねえ経済学を学んで

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いただく方のためにえ実験を使って入門

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経済を学ぼうという教科書を書きました

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興味のある方はこちらもご覧になって

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くださいあと実験経済学のフロンティアと

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いう形で経済学セミナー経済セミナーって

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いう雑誌にもあの色々特徴が組まれてい

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ますのでこちらも参考にしてください以上

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です最後に学のマクロ経済学への応用に

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ついて聞いてみましょう行動経済学の手法

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をマクロ経済に応用すると何が分かります

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かはいあの80年代まで日本経済は順調に

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成長していましたでも90年代に入ったら

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経済成長は止まってしまったとでその後

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長期停滞に陥ってしまったわけですで私の

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研究はそういう現象を3先行という行動

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経済学的な要素を従来の分析に入れること

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によって説明するとこれが私の研究ですで

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3先行っていうのはあ何かと言うとお金を

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持っていたいという欲望ですでお金を持っ

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ていたいという欲望と言うんですがお金

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って一体どういうものかと言うと実はただ

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の紙で何の役にも立たないわけですで

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ところがそれを持ってるとどこでも好きな

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ものに交換することができるとそういう力

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を持ってをくれるわけですでそのような力

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に対する先行これを資産先行と呼びますで

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例えば皆さんがお店に行ったとすると目の

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前になんかすごくいいものがあったとこれ

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欲しいなと思うんだろうところがこれを

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買ってしまうとお金減っちゃうなとどう

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しようかと今回はやめておこうと思ったと

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しますでこの状態は資産先行が消費先行を

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上回った状態なわけですでこうなって

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しまうとお金があっても商品に回ってか

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ないわけですでこのような状態が日本経済

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全体を追うと日本経済全体で物が売れなく

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なってこれが長期不になってしまうという

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わけですでそのその状態っていうのは

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つまりお金がいくら増えても消費が増え

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ないという状態なんです

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が日本経済のこグラフを見るとまさにそれ

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が出ていますでここのグラフは縦が消費横

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がお金の量を表していますで1980年代

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まではお金が増えるとどんどんその消費も

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増えていったんですねところが90年代に

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入ったら完全

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に消費の成長が止まってしまったつまりお

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金がいくら増えても全く消費が増えなく

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なっちゃったわけですでこうなったら景気

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は良くなるはずがないとこれが日本の

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不の原因だというわけですではいでこの

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ような状態になったら例えば政府が給付金

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とか補助金を配ってもそれから日本銀行が

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お金を一生懸命供給してももう商品に回ら

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ないでみんなため貯めようとするわけです

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でそうなったら景気を回復しないとでこれ

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が資産先行という行動経済学的な要因を

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従来の理論に入れるだけで説明できると

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いうわけ

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です興味を持った人はこちらもご参照

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[音楽]

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ください

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