河野大臣記者会見(令和6年5月28日)【自治体情報システムにおける文字の標準化】
Summary
TLDRこのビデオスクリプトでは、自治体の情報システムにおける文字の標準化に関する取り組みが紹介されています。自治体ごとに異なる外部システムが原因で発生していたコストの問題やデータ連携の障害、ベンダーロックインを解決するために、デジタル庁が統一標準化を推進し、約7万文字の「行政事務標準文字」を定めました。これは国民の名前に関するアイデンティティに配慮し、自治体が2025年度末までにシステムの標準化を目指すための支援ツールも開発されています。また、ライドシェアや自動運転の社会実装に関する議論も行われ、移動の足の制約の解消と自動運転の推進が重要視されています。
Takeaways
- 📋 自治体の情報システムにおける文字の標準化が進められている。これまでは自治体ごとに独自のシステムが使用されていたため、コストがかかっていた。
- 🔍 システム間のデータ連携で文字化けの問題が生じていた。これにより、システム更新時に特定のベンダーに依存する「ベンダーロックイン」が助長されていた。
- 💼 数字庁は自治体の機関業務システムの統一標準化を推進し、データの標準化を進める一環として「行政事務標準文字」を定義した。
- 🈁 全国自治体が戸籍システムで使っている漢字の総数は約163万文字であり、そのうち約70万文字が重複していた。
- 🔢 重複を除いた約70万文字を同定し、日本語の文字セットとして約6万文字を網羅する「文字情報基盤 MJ」が策定された。
- 🆕 2024年9月までに「文字情報基盤 MJ」に収録されておらず、実際に戸籍で使用実績がある文字を確認し、新たに1万字が特定された。
- 📝 行政事務標準文字は国民の名前に関するもので、文字に関するアイデンティティに配慮してきました。
- 🔧 自治体は2025年度末までに、現在使っているシステムを行政事務標準文字に移行する作業を進める予定。
- 🛠️ 数字庁は自治体の支援を目的として、行政事務標準文字に移行するための作業支援ツールを開発し、自治体に提供している。
- 📈 行政事務標準文字は7万文字の文字セットであり、一般的なシステムで実装可能なフォントファイルの上限を超えているため、複数のフォントファイルを組み合わせる必要がある。
Q & A
自治体の情報システムにおける文字標準化の取り組みはなぜ必要ですか?
-これまで自治体ごとに独自の外字を作成して管理しており、そのコストがかかっていました。また、システム間のデータ連携で文字化けの問題も生じていました。
デジタル庁は自治体のシステム統一標準化をどのように進めていますか?
-自治体の機関業務システムの統一標準化の取り組みを通じてデータの標準化を進め、標準準拠システムで共通に使う文字を定義しました。
行政事務標準文字とは何ですか?
-全国の自治体が戸籍システムで使っている漢字のうち、重複を除いた約70万文字を同定し、日本語の文字セットとして約6万字を網羅する文字情報基盤を策定しました。
自治体が現在使用している外字をどのように標準化する予定ですか?
-自治体は2025年度末までの機関業務システムの標準化に向けて、現在使っている外字を行政事務標準文字に特定し、作業を進めていきます。
自治体が文字標準化に向けた作業を進めるための支援ツールはありますか?
-デジタル庁は自治体の行政事務標準文字に童貞していく作業を支援するためのツールを開発し、今年の4月から自治体に利用いただいているとのことです。
文字情報基盤MJを策定してから新たな文字が特定された理由は何ですか?
-70万字をもう1回精査し、実際に戸籍で使用実績があることを確認をしたところ、新たに1万字が特定されました。
行政事務標準文字の文字数が一般的に実装可能なフォントファイルの上限を超える場合、どのように対応する予定ですか?
-複数のフォントファイルを組み合わせる必要があり、開発期間を短縮するために、利用実績がない文字を除いた約4万字の東洋フォントファイルを2024年9月末までに提供する予定です。
ライドシェアの全国展開についてどのような考えをお持ちですか?
-移動の足の制約をなくすためにライドシェアのバージョンアップを進め、自動運転の社会実装の加速化も進めています。
ライドシェアの導入がタクシードライバーの労働環境に与える影響についてどう考えていますか?
-ライドシェアの拡大は既存の運転士さんの労働環境に影響を与えるため、アジャイルに対応しつつ慎重に検討していく必要があると思われます。
自治体が文字標準化に向けた作業を進める際の具体的な計画や方針はありますか?
-自治体向けの説明会を積極的に行い、計画的に文字の標準化に向けた作業を進められるようにサポートしていく予定です。
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