【徹底解説】『オッペンハイマー』アカデミー賞受賞作がついに日本上陸!

Netallica / ネタリカ
2 Apr 202438:02

Summary

TLDRこの動画スクリプトは、ノラ監督の映画「オッペンハイマー」についての詳しい解説と分析です。映画は、オッペンハイマーの人生と彼が関与した曼ハッタン計画、さらには彼の内省的な葛藤を描いています。非線形な叙事と2つの視点(核分裂と核融合)を用いて、複雑なテーマを描きながら、歴史的背景と現代の緊張感をうまく融合させています。視聴者は、オッペンハイマーの葛藤と決断に触れ、その彼の行動が今日の世界にどのように影響を与えているかを再考する機会が与えられます。

Takeaways

  • 🎬 本作はノラ監督のフェティッシュで、複雑な物語構造を持ち、時間軸が4つ存在するという特筆。
  • 🌟 作品は核分裂と核融合の2つの視点から語られ、それぞれの視点がカラーとモノクロで表現されている。
  • 🔬 オッペンハイマーは核分裂(フィッション)の象徴であり、その心理的揺れ動く描写が多重ロコのようにブレて動く背景として表現。
  • 🌐 ストロースは核融合(フュージョン)の象徴であり、その野心とプライドが描かれている。
  • 🕒 時間軸は1954年、1957年、1930年から1945年、そして1947年までの4つの時期に分かれ、各時期に起きた出来事がシャッフルされた形で描かれる。
  • 🎥 作品はオッペンハイマーのキャリアと彼の内面、特に原爆開発に関する疑問を探求する。
  • 💡 オッペンハイマーの言動は常に矛盾し、その揺れ動く心が核分裂の描写として表現されている。
  • 🌌 核兵器の開発と使用に関するオッペンハイマーの態度は、彼の言動不一致と密接に関係している。
  • 🚀 戦後のオッペンハイマーはアメリカの軍路線核兵器増強路線に反対し、政治的な影響力を得た。
  • 🌿 エンディングは現代の視聴者に問いかけ、核兵器の存在とその危惧を再び提起する。
  • 📚 作品のタイトル「アメリカンプロメテウス」は、オッペンハイマーが与えた日と昇進の意味を含んでいる。

Q & A

  • 本作が扱うデリケートな話題は何ですか?

    -本作が扱うデリケートな話題は、オッペンハイマーの人生と彼が関与した曼ハッタン計画に関連する核兵器の開発とその影響です。

  • オッペンハイマーの矛盾した感情は何を象徴する؟

    -オッペンハイマーの矛盾した感情は、核分裂を象徴するフィッションと、ストロースを象徴する核融合のフュージョンというラベリングが示しています。

  • オッペンハイマーのキャリアについてどういう視点から物語が進められているか?

    -オッペンハイマーのキャリアについて、物語は非線形の時間軸に沿って進められており、彼の過去と現在を交錯させた独特の構造で展開されています。

  • オッペンハイマーとストロースの違いは何ですか?

    -オッペンハイマーは科学者の知的好奇心と倫理感の間で揺れ動いており、相反する感情が同居しています。一方、ストロースは自己の野心を達成するために戦略を立て、オッペンハイマーを社交界から追放しようとする人物です。

  • 本作のカラーとモノクロのパートはどのように意味をなすか?

    -カラーパートはオッペンハイマーの主観的な視点を、モノクロパートはストロースの視点と歴史的な客観的な視点を表しています。それぞれの視点が物語的不同の側面を描いています。

  • ノラ監督がオッペンハイマーの物語に興味を持った理由は何ですか?

    -ノラ監督は、優秀な頭脳を持つ人々が結果を予見できなかったという興味深い点に惹かれ、オッペンハイマーの物語に興味を持ったと述べています。彼らは選択肢がなかった、または選択肢がないと感じていただけなのだと。

  • オッペンハイマーの社会的な抹殺がどのような形で行われたか?

    -オッペンハイマーの社会的な抹殺は、非公式の裁判のような長文会で行われ、ストロースが徹底的に彼を吊し上げ、社会的に抹殺しました。これは1954年の長文会のシーンで描かれています。

  • 本作で描かれる原子力委員会の役員理事とは誰ですか?

    -本作で描かれる原子力委員会の役員理事はルイスストロースです。彼は原子力委員会の委員長を務め、オッペンハイマーに社会的な追放を要因としました。

  • オッペンハイマーがアメリカ原子力委員会の下問委員に任命された背景にはどのような事情があるか?

    -オッペンハイマーがアメリカ原子力委員会の下問委員に任命された背景には、彼が持つ科学者としての声望と曼ハッタン計画での貢献があります。また、戦後のアメリカは原子力技術の研究と使用管理を行う組織が必要とし、オッペンハイマーがその中核の1人として選ばれたのです。

  • エンディングのシーンで示されるノラ監督のメッセージは何ですか?

    -エンディングのシーンでノラ監督が示すメッセージは、人類が持つ力の責任と、その力を使ってしまった後、取り返しのつかないことになるという警告です。また、核兵器の存在が引き起こすリスクと、そのリスクを受け入れる平和の築き方について考えるべきであるというメッセージも含まれています。

Outlines

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🎬 映画「オッペンハイマー」の感想と解説

この段落では、映画「オッペンハイマー」の鑑賞感想とその評価軸についての議論が行われています。特に、従来の評価基準に基づくノラ映画と比較して、この作品がどのように新しい視点を提供しているかが分析されています。また、個人的にベストオブ2024年と选出されたことや、その理由についても触れられています。

05:01

📜 複雑な物語構造と主題の分析

この段落では、映画の複雑な物語構造と主題が詳細に分析されています。特に、時間軸の設定や視点の違い、そしてそれらが如何しく物語を進めるかが焦点づけられています。また、核分裂と核融合という2つの視点を通じて、オッペンハイマーとストロースという2人の人物の矛盾や共通点を探求する試みがなされています。

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🌟 オッペンハイマーの心理と行動の分析

この段落では、オッペンハイマーの心理と行動について深く掘り下げていきます。彼の知的好奇心と倫理感との葛藤、そしてそれが彼の行動にどのように影響を与えたかが中心となります。また、彼の行動の不一致や、それが科学者としての彼の弱さとして表れている点も考察されています。

15:03

🔬 科学と政治の葛藤を通じて見たオッペンハイマーとストロースの対比

この段落では、オッペンハイマーとストロースの対比がなされています。2人の人物がどのように科学と政治の葛藤に直面し、その中で自分たちの信念を守りながら行動したかが、詳細に追われます。特に、ストロースの野心とプライド、そしてオッペンハイマーの知的好奇心と倫理感が対比されることで、彼らの対立する性格と選択が明らかにされます。

20:05

🎓 オッペンハイマーのキャリアと共産主義との関係

この段落では、オッペンハイマーのキャリアと彼が共産主義との関係について詳しく説明されています。彼の大学時代から教授時代まで、そして共産主義との関わりを通じて彼がどのように影響を受けたかが追い求められています。また、彼が共産主義者であるとされる理由や、その根拠についても触れられています。

25:06

💥 原爆開発の責任とその影響

この段落では、オッペンハイマーが原爆開発の責任者としてどのように影響を受けたかが考察されています。彼の科学者としての知的好奇心と、その発明が人類に与える影響について、彼はどのように悩んでいたかが詳細に描かれています。また、戦後のアメリカの軍備増強に対する彼の反対運動も触れられ、彼の政治的な活動がどのように評価されたかが明らかにされます。

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🌍 核兵器の脅威と歴史の繰り返し

最後の段落では、核兵器の脅威とその歴史的背景が述べられています。オッペンハイマーがどのようにその脅威に対処し、歴史の繰り返しを防ぎようとしたかが中心となります。また、映画のエンディングがどのように現実世界と繋がっているか、そしてそのメッセージの意図についても議論されています。

Mindmap

Keywords

💡オッペンハイマー

ビデオの主題を担う人物で、原子爆弾の開発に関わった実在の科学者。彼のキャリアや決断、そしてその背後にある倫理的な葛藤が、ビデオの中心となる。

💡核分裂

原子核が分裂し、エネルギーを放出する現象。オッペンハイマーの研究とその影響力の象徴であり、ビデオの核兵器の歴史的な背景を形成。

💡ストロース

オッペンハイマーの対立人物として登場し、彼の政治的キャリアと倫理的な葛藤を対比させる。ストロースの野心と策略は、ビデオの政治的陰謀の面を映す。

💡非線形敘事

ビデオが従来の時間の流れとは異なる方法で物語を展開させる手法。この手法により、視聴者はオッペンハイマーの内面や複雑な主題をより深く理解する。

💡倫理性

行動や決定を下す際に考慮される道徳的な原則。オッペンハイマーは科学進歩と人類の幸福の間で倫理的な葛藤を抱えている。

💡社会主義・共産主義

オッペンハイマーの周囲に共産主義の思想に近しい人物が多かったこと、およびその影響を受けた彼の行動が、当時のアメリカの政治的状況を反映。

💡科学者としての責任

科学者の研究成果が社会に与える影響と、それに伴う責任。オッペンハイマーはその研究成果が人類の未来にどのような影響を与えるかを考える必要があった。

💡核兵器

核分裂や核融合を用いて大量の破壊力を持ち、広範囲にわたる損傷を与える兵器。ビデオの中心となる問題となっており、核兵器の開発・使用に関する倫理的な議論が中心に位置する。

💡歴史の繰り返し

過去の出来事が現在や未来にどのように影響を与えるか、そしてそれをどのように学ぶかが問題となる。ビデオは、過去の科学的进步とその結果を通じて、歴史が繰り返される可能性について示唆している。

💡プロメテウス

ギリシャ神話に登場する神で、人類に火を盗んで世界を文明化したが、そのために神に罰を受ける。この神話は、科学の進歩とそれに伴う危険、そして科学者としての責任を象徴する。

💡ダモクレスの剣

ギリシャ神話に由来する言葉で、剣が誰かに吊される头上にその落下の可能性が常に存在するという比喻。核兵器の存在が、人類に常に脅威をもたらす状況を表現する。

Highlights

本作は魔もじして日本公開されたオッペンハイマー完全解説えで、日本人としての感想が詰まる映画であると思います。

映画は従来のノラ映画みたいな面白いつまらないっていう評価軸で語れる。

本作は2024年ベスト1の作品として個人的に評価されている。

作品はデリケートな話題を扱った作品であり、解説では個人の主観的な意見も入ってくる。

本作には4つの時間軸が存在し、それぞれ異なる出来事がセリフを起点にしてシャッフルする形で描かれている。

カラーとモノクロに分かれ、カラーの部分がペンハマの視点でフィッション核分裂をラベリングされ、モノクロパートはストローズの視点でフュージョン核融合がラベリングされている。

オッペンハイマーとストロースは共に矛盾を抱えた人物という点で共通し、それぞれ順を追って説明していく。

オッペンハイマーの視点で語られるカラーパートにつけられたラベリングは、フィッション核分裂で、1つのものが2つに分裂する比喩として使われている。

ストロースの視点で語られるモノクロパートにつけられたラベリングは、フュージョン核融合で、バラバラだったものが1つにまとまる比喩として機能している。

オッペンハイマーの言動は常に矛盾しており、原爆に対する態度がその一例である。

ストロースはプライドが高く、底知れない野心を抱えた人物であり、オッペンハイマーに再疑心を抱くようになる。

ストロースは1954年の長文会を仕組み、オッペンハイマーを徹底的に吊し上げていき、社会的に抹殺しようとする。

オッペンハイマーとストロースは対称的な人物として描かれており、双方がクリストファーノーラン監督によってサリエリみたいな人物として演じられている。

核分裂と核融合のラベリングは、オッペンハイマーの矛盾とストロースの再疑心の連鎖反応からオッペンハイマーを公職追放するという一点に集中している。

オッペンハイマーは科学者としての知的好奇心と倫理感の狭間で揺れ動いており、核兵器を作りたいという願望とそれを作ってはならないという倫理感が対立している。

ストロースは表面上はオッペンハイマーにしことを言っているが、その裏では緻密な策略を巡らして彼を社会的に抹殺しようと画策している。

オッペンハイマーとストロースの視点によるカラーとモノクロの分配は、それぞれが歴史的な客観的な視点と個人の主観的な視点を描いているという解釈がある。

社会主義と共産主義の違いについても触れられており、アメリカでは社会主義から共産主義への過渡を求める革命が必要という考え方がある。

オッペンハイマーのキャリアについても触れられており、彼はハーバード大学を卒業し、ケンブリッジ大学で実験物質を学び、ゲッティンゲン大学で理論物理学を学んだ。

オッペンハイマーは共産主義者の決定的証拠はないが、進歩的な考えに共感していたことが明らかであり、共産主義との関わりがスペイン内戦や労働組合に捐款していた。

マhattan計画の実施に関連して、オッペンハイマーは科学者のリーダーとして選ばれ、後にアメリカ原子力委員会の下問委員に任命される。

戦後のオッペンハイマーはアメリカの軍路線核兵器増強路線に反対し、政治的な影響力を得て反対に努めたが、ストロースによって社会的に抹殺されてしまった。

エンディングシーンでは、オッペンハイマーとアインシュタインの会話から核兵器の存在が暗示され、歴史が繰り返すというノラ映画のモチーフが示されている。

Transcripts

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はいということで今回は魔もじして日本

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公開されたオッペンハイマー完全解説え

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これ日本人として感想に詰まる映画やと

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思いますまなんか従来のノラ映画みたいな

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面白いつまらないっていう評価軸で語れる

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映画では決してないんですよねま紛れも

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なくすごい映画ではあるんですけどま

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ちなみに僕は個人的にベスト12024年

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ベスト1や持ってますまこれね取ってんの

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まだ4月上旬なんですけどまそれぐらい

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ヘビーで重くのしかかるまけどなんか見

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終わった後に友達と語らずにはいられな

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いっていうなんかそんな不思議な映画です

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ねでまちょっと時間もないんで早速解説の

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方始めさせていただこうと思うんですけど

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皆さんご存知のように本作かなり

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デリケートな話題を扱った作品ですまどう

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しても解説とは言いながら要所要所で僕

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個人の主観的な意見とかも入ってくるとは

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思うんですけどまあくまで試験ですので

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そこだけご理解くださいこっからネタバレ

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ババかましていくんでご注意くださいでは

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よろしくお願いしますまず始めに本作の

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構造をおさいしておきましょう本作には

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時間軸が4つ存在しますえまず

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オープニング1954年ですね

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オッペンハイマーの機密情報取り扱い資格

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セキュリティクリアランスを剥奪するか

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どうかを決めるための長文会ですねそして

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2つ目が1957年ルイススローズを総務

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長会に任命するかどうかを決めるための

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校長会この校長会と長文会は要するに

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ヒアリングですね行政機関による徴収が

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いるつまり公開のものが校長会徴収がい

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ないつまり非公開のものが長文会と区別さ

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れますそして3つ目の時間軸は1930年

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から1945年オッペンハイマーが原爆を

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開発していく家庭が学生時代から終戦まで

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を通して描かれていきます4つ目の時間軸

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は1947年終戦後プリンストン高等

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研究所の池のほりでアインシュタインと

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オッペンハイマが会話してるシーンですね

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最初と最後に出てくるこのシーンが終戦

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から2年後の1947年になってますとま

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こんな風に4つの時間軸は存在してて

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カラーとモノクロに分かれてるカラーの

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部分がペンハマの視点になってて

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フィッション核分裂ですねてラベリングさ

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れてますモノクロパートはストローズの

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視点でこちらはフュージョン核融合と

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ラベリングされてますねこのフィッション

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とフュージョンっていうラベリングは

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オッペンハイマーとストロースを象徴する

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キーワードにもなってるんですけどまそれ

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はちょっと後々説明させてもらいます4つ

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の時間軸があって2つの視点があるその上

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で各年代に起きた出来事がセリフを起点に

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してシャッフルする形で描かれているこれ

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が本作の構造ですねま正味な話何も知らん

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と見に行ったら結構面食らうと思うんです

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よ僕は結構結構びっくりしましたはいでま

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あらかじめオッペンハイマーのキャリアに

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ついて下調べした人なんかは結構全体像が

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ね見えてるんでまシャッフルされても混乱

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せずに理解できると思うんですけどなぜか

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ここで物語をノンリニアにしてしまうって

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いうねなんでこんな余計なことすんねんて

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思う方結構おると思うんですけどま許し

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たってくださいあのこれがノーラ監督の

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フェティッシュなんですよっていうことで

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この基本構想を把握した上でまずはメイン

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テーマについて見ていきましょうまずは

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本作を描く2つの視点核分裂核融合につい

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て先に結論から言ってしまえば核分裂核

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融合はえオッペンハイマーとストロースの

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象徴でありカラーとモノクロの意味は主観

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的な感情と歴史における記録ですそして

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オッペンハイマーもストロースも共に矛盾

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を抱えた人物という点で共通行があります

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それぞれ順を追って説明していきますまず

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はオッペンハイマーから見ていきましょう

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オッペンハイマーの視点で語られるカラー

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パートにつけられたラベリングは

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フィッション核分裂です核分裂とは原子角

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が2つ以上の原子角に分裂する現象をさし

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ますつまり1つのものが2つに分裂する

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比喩なんですよねここでは

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オッペンハイマーという1人の人物が常に

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2つの感情に分裂し揺れ動いていることを

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示しています本作最大の疑問にして確信

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それはオッペンハイマーが何を考えていた

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のかという点につきます天才科学者

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ロバートオッペンハイマーは一体何を考え

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てどういう心境で原子爆弾の開発を指揮し

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たのか本作が電気映画である以上本作の

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根源的なテまであると言えます劇中

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オッペンハイマーの言動は常に一致してい

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ませんエドワードテラーのセリフでもあり

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ますが本心が分からないオッペンハイマー

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が何を考えているのかその本心は掴み

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どころがなくどの時代どの場面でも常に

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揺れ動いています言ってることと実際やっ

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てることがバラバラなんですよね常に

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オッペンハイマーの言動は矛盾しまくって

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ます独りんご事件の時にはその行動がどう

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いう結果を招くのか分かっていながらなぜ

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か殺人未遂を犯かし後になって後悔して

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慌てて取り消しますこのドックリンゴ事件

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におけるオッペンハイマーの不可解な行動

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は後の原爆と追をなしていますね

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オッペンハイマーの矛盾はまだまだあり

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ます明雄ハルコンシリエがロシアへの情報

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提供を持ちかけてきたシリエ事件では

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シリエを守るためにパッシュ大佐に嘘を

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つきますそしてオッペンハイマーの言動フ

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一致を表す重要なキャラクターとしてジン

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タトロックが登場します終盤の長文会では

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彼女が私を愛していたからですと答えてい

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ますが実際には逆の関係性であることは

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明々白白ですジタトロックに手をつごうと

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するのはオッペンハイマーが先ですし彼女

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に会いに行くのは常にオッペンハイマーの

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方です気軽な関係を求めながら次第にその

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関係性にのめり込んでいきそれが最終的に

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自殺という結果で終わった時

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オッペンハイマーは激しく同様し後悔し

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ます自分がFBIに監視されているから

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共産党員であるジンタトロックは殺された

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オッペンハイマーはそう思い込み自分を

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責めるんですよね事実ではジタトロックが

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暗殺された説は低いというのが規定路線に

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なっていますが映画版では

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オッペンハイマーの主観なので黒い手袋を

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した手がジの頭を押さえつけている

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ショットが一瞬だけ映り込んでいました

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それからオッペンハイマーの言動不一致と

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いえば原爆に対する態度がまさにそうです

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よね原爆投下を決める暫定委員会の会議で

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は10日に反対しその後のシーンでは

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エドワードテラーにこれで戦争を終わらせ

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られると言います原爆開発を積極的に推進

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しているのかと思いきや武器の開発と使用

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は全く別問題だと主張しそうかと思うと

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完成した原爆が投下された結果をいち早く

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知ろうとします自ら積極的にワシントンに

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行こかとグローブス将軍に低減したり2つ

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の原爆を軍に引き渡した後もそれが最大

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効果を発揮できるようにギリギリまで具体

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的なアドバイスを出していましたそのくせ

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原爆を化しその商法がもたらされた直後

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から深く公開していくんですよねじゃあ

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ほなお前なんで作ったんやって思いますよ

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ね僕は原作もアメリカンプロメテウス呼ん

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でる時からずっとそう思ってました

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クリストファーノーラン監督は海外

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メディアのインタビューにおいて本作で

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ロバートオッペンハイマーっていう人物の

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物語に興味を持った理由を次のように述べ

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てます興味深いことの1つは優秀な頭脳の

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持ち主たちが結果がどうなるか予見でき

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なかったということではないということだ

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彼らには選択肢がなかったあるいは選択肢

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がないと感じていただけなのだ劇中でも

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言及があったように1945年当時世界の

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原爆実験トリニティ実験が行われた際非常

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に少ない可能性ではありますが核分裂の

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連鎖反応が止まらず地球上の待機に引火し

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人類が滅亡する可能性がありました

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グローブス将軍がオッペンハイマに重ねて

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問うようにほぼ0であって完全に0では

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なかったんですねそのわずかな可能性が

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あることを知りながら科学者たちはボタン

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を押したんですよその矛盾にノーラ間とか

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興味を持ったとまそれが本作オッペン

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ハイマンを取ろうと思った最初の同期だと

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言うてますねまこのようにオッペン

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ハイマーの言動は常に矛盾をはんでます何

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もかもが矛盾してる要すな科学的行奇士

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知的欲求から原爆を作りたいと思いながら

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同時に自身の倫理感からこれはいけない

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ことだと思っていると常に相反する感情が

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同居し揺れ動いてるんですよねえこの

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揺れ動くオッペンハイマの心理を資格的に

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表現した描写が多重ロコのようにブレて

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動く背景ですねオペハマとラビが初めて

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列車の中で会うシでは座席が揺れてました

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し原爆10日後のスピーチの場面でも背景

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が揺れてましたねさらに終盤の長文会で

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ロシャロブから筆問されまくってるシーン

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でもどんどんどンっていう思い足音と一緒

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にこの揺れ動く描写が使われてましたねえ

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この相反する感情が同居して揺れ動って

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いうのは劇中で強面を取ってた時代の

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オッペンハイマーが生に語ってた光の性質

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と同じなんですよね光は粒子であると同時

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に波でもあります2つの状態を合わせ持っ

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てんのが光なんですよね加えて量子力学で

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は不確定性っていうものが存在します不

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確定性って要するにゆらぎですよね的に

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向かってダーツを投げた時みたいに歩いて

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の点の周りにダーツが集まるけど毎回同じ

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場所に刺さるわけじゃないっていうま

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そんな感じの毎回異なる結果になるよって

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いう性質を量子力学ではゆらぎって言う

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てるんですよねまこれは劇中で

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オッペンハイマーが原始する量子力学的な

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イメージとしても資格的に表現されてます

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ねこれはのビジュアル的なイメージの断片

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はオッペンハイマーが想像してるものを

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表してますがこれは劇中でニールスボアが

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オッペンハイマーに言うCanyou

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heartheMusic音楽は聞こえる

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かっていうセルフとも対応してますね数式

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を学風に見立てて音楽を聞くま直感的に

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感覚的に理解できるかってニールスボアは

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若いオッペンハイマーに通てるわけなん

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ですよねアインシュタインは相対性理論の

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アイデアをイメージとして着装しました

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近代科学の認識を根本から変えた理論は

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わずかな証拠から直感的に導かれた

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アイデアや仮説が先に発表されそれに

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基づいた検証が後から行われて

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るってことがまあ往々にしてあります

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メンデルの遺伝法則アインシュタインの

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相対性理論フランクの量子論ダーウィンの

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シカ論なんかがそんな感じですねまこの

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ように言語は思考を規定しないんですよね

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オッペンハイマンは誰もが認める天才です

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ま天上にイメージとして考えが浮かんで

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しまう見えてしまうま実際にそれを経験

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する前理解が先に訪れるですよねま劇中で

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も核分裂のニュースを聞いた学生がその

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現象を再現した時オシロスコープに移った

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地味なパルス見ただけで原爆の可能性に

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まで一瞬で思いたります核分裂による連鎖

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反応が可能であり原爆や原子力発電に応用

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できるとあの地味なパルスを見ただけで

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そこまで考えついてまうんですよねこの人

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はねオッペンハイマーって理論の人なん

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ですよ頭がよしぎるがゆえにイメージとし

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て見えてしまう浮かんでしまう見えて

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しまうがゆにすぐ理解してしまうけどその

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考えから目を背けるとまこれがオッペン

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ハイマーっていう人間の弱さで矛盾なん

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ですよロスアラモスのシーンで会議の時

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原爆って口にした科学者に対して

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オッペンハイマーはガジェット装置って

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訂正させるんですよねで等価値を決める

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会議の時では原爆のことをシングルデバイ

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スって言ってで原爆等価の被害状況を撮影

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したスライド見せられる時最初からメモ

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合わせてませんねま公開前から何かと議論

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読んでたシンですけどこのシーンオッペン

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ハイマの後ろに座ってるハンスベーテは

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スライドがめくられると言葉を失ったよう

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な表情を浮かべてるんですよねけど

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オッペンハイマンは最初から見向きもし

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ないないと原爆っていうアイデアを得た

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瞬間からこうなることが見えてた分かって

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ただから目を背ける避するんですよまこれ

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がオッペンハマの人間的な弱さであり相反

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する感情が同居してるっていう証拠でも

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ありますね原爆を開発したいという科学者

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としての知的好奇心と非人道的な兵器を

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作ってはならないっていう倫理感オッペン

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ハイマはこの2つに引き裂かれていて常に

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この2つの感情を行ったり来たりしてる

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わけなんですよねだからオッペンハイマの

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シーンには核分裂っていうラベリングがさ

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れてるわけですそんなオッペンハイマの

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矛盾しまくった二重性を玉ねぎの顔を1枚

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ずつ剥いでいくみたいに明らかにしていく

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のが1954年の長文会のシーンなんです

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よねトリニティ実験終了後本作終盤の長文

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会のシーンで実質的な検察官ロジャーロブ

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はオッペンハイマに質問します原爆を開発

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することには賛成で10日には反対するの

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かと水爆の開発にも反対してるとどれが

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お前の本心なんやととうわけですよまこれ

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は映画オリジナルのセリフなんですけど

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明らかに現代を生きる僕たちが持ってる

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疑問をロシャロブに大弁させてますよね

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結局どっちなやとお前は何を考えて原爆作

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やとオッペンハイマがずっと目を背けてき

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たものを逃避してきたものに直面させて

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断罪していくのがこの長文会であり

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オッペンハイマにとって実質的な処刑状と

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なるわけですね一方ルイスストロースの

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視点で語られるカラーパートにつけられた

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ラベリングはフュージョン核融合ですね核

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融合とは2つの原子角が衝突して合体し1

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つの重い原子角を作る現象を指します

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つまりバラバラだったものが1つに

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まとまる比喩として機能してるわけなん

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ですよねアインシュタインに無視され同

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遺体の輸出に関して公衆の面前で馬鹿にさ

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れたことにタを発するストローズの再義心

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の連鎖反応がオッペンハイマーの公職追放

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処分という一点に収束していくという見方

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もできますしカラーパートで描かれた

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オッペンハイマーの主観視点での断片的な

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出来事がモノクロパートでの出来事に収束

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していくという見方もできるでしょう

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いずれにせよノンリニアな自系列に分解さ

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れた各々のエピソードが1つの執着点に

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行きつくというのが核融合という

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ラベリングの意味なんですよねまずは

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ルイスストロースについて見ていき

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ましょうストロースは非常にプライドが

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高く底知れない野心を抱えた人物です初

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登場シーンでは上院議員補佐官に自分の

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ことを少々だと形成させていますし

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オッペンハイマーと初対面した1947年

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のプリンストン高等研究所のシーンで

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オッペンハイマーから卑しい苦売りだった

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と言われたことを1959年の長文会の

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シーンで今度は自虐的に使ってましたね

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12年経ってもまだ根に持ってるんですよ

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この人それからオッペンハイマーと初対面

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の時にはストラウスとユダヤ人の読み方で

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名前を言われてすぐにストロースと訂正さ

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せていましたオッペンハイマーも

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ストロースも共にユダヤ人なんですが

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ストロースの場合はかなりコンプレックス

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に感じているんですよねそんな

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コンプレックスの塊で燃えたげる野心を

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抱きプライドが高いスローズはシタインに

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無視されたことをきっかけにオッペン

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ハイマに対して再疑心を抱くようになり

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ますあいつが何か吹き込んだに違いない

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その再議心は核分裂の連鎖反応のように

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どんどん連鎖して増幅していき最終的には

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オッペンハイマーを公職追放処分にすると

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いう目的に向かっていきます

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アインシュタインに無視され同意体の輸出

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に関するヒアリングで馬鹿にされソ連の

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原爆実験後の会議では自分の意見に反対さ

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れといった具合に1つ1つの出来事がが

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連鎖して像が増していくんですよねそして

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そんなオッペンハイマーを完全に葬り去る

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べくストロースは1954年の長文会を

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仕組みました正式な裁判ではないので立証

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責任がないというのをいいことにもう徹底

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的にオッペンハイマーを吊し上げていき

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ますこの長文会でストローズは

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オッペンハイマーという矛盾に満ちた人物

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の顔を剥いでいきバケの川を剥がした上で

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社会的に抹殺しますがこれは長会のシーン

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で今度はスローズ自身に帰ってきますね

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オッペンハイマーの長文会のシーンと

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ストロースの校長会のシーンは追をなし

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てるんですよねまたオッペンハイマーと

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ストローズっていう人物も対称性をなして

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ますオッペンハイマーは知的好奇心と倫理

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感の狭で揺れ置き言ってることと実際やっ

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てることがバラバラでしたスローズも同じ

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なんですよね表面上はオッペンハイマに

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しすることを言っときながらその裏では

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緻密な策略を巡らして彼を社会的に抹殺

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しようと画策してる言ってることでやっ

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てることがバラバラなんですよ2人とも

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クリストファーノーラン監督はルイス

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ストロースで演じたロバートダウニー

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ジュニアに映画アマデウスにおける

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サリエリみたいな人物や手て説明してた

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らしいですま要するに核分裂と核融合の

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ラベリンググっていうのは違反する感情が

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全に同居して揺れ動いてるっていう

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オッペンハイマーの矛盾と再疑心の連鎖

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反応からオッペンハイマーを公職追放

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するっていうそこに一点に集中していく

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ストローズをそれぞれ象徴してるっていう

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そういう話ですねえでこれ核分裂と各

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それぞれカラーとモノクロに映像分れてる

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んですけどこれ普通に考えたら逆ですよね

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より昔に起こった出来事の方がモノクロで

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でより近代に近い方がカラーちゃうのって

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僕はなんか最初見た時そう思ったんです

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けどこれ2つのパートを視点で考えたら

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結構納得できるんですよまずモノクロパー

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とストロースの視点ですねフュージョンは

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いずれも歴史における客観的な視点を描い

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てるんですよね20世紀の記録映像とか見

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たらモノクロじゃないですかまそういう

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現代から振り替えた20世紀における客観

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的な資っていう意味で僕たちが普段20

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世紀って聞いた時パッてイメージする

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慣れ親しんだモノクロ映像が当てはめられ

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てるんじゃないんかなって思いましたで

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カラーパートフィッションオッペンハイマ

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の視点ですね核分裂の方ですけどまこちら

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はオッペンハマの主観的な視点ですよね

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脚本もオッペンハイマの一印象で書かれて

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るって言われてましたしまあくまで

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オッペンハマの視点を通してみた当時の

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風景でありよてま個人が感じた服装的な

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感情の色合いまそれが映像的にカラーで

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反映されてるんじゃないかなと思いました

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ま本作オペハイムはご覧なった方皆さん

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思ってると思うんですけどとてつもない

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スピードで物語り進んでいくんでバンバン

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バンバン進んでいきますよねまちょっと

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その辺の補足とかねしながら何してんねん

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ていうのを説明していこうと思いますまず

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は最初に出てくる長文会のシーンですね

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これ何してんのかってことなんですけど

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オッペンハイマーの機密情報取り扱い資格

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通称急クリアランスを取り消すか田舎を

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決めるヒアリングが行われてるんですよね

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秘密情報取り扱い資格セキュリティ

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クリアランスにはいろんな種類があるん

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ですけどまそん中でも原子力に関する情報

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を扱う場合にはこの旧クリアランスが必要

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になってきますまちなみにあのトランプ

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政権時代に話題になってた9アノンの由来

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っっていうのがこの海外の掲示板4ちゃん

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の初投稿ま自称なんですけど旧

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クリアランス持ってるっていうそれに由来

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しとるんですよねまあまあちょっと話取れ

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ましたけどえじゃあそもそもなんで資格白

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出すとかそんな話なってんのって話なん

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ですけどこれオッペンハイマーにソ連の

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スパイじゃないんかっていう疑いかけられ

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てるからなんですよねソ連は世界発の社会

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主義国家ですね社会主義っていうのは資本

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主義から共産主義に至る全段階っていう

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位置づけでま目指す方向性としては同じな

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んですよま社会主義とか共産主義とか何や

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ねって話なんですけどちょ30秒で

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終わらすんで聞いてくださいえま社会主義

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も共産主義もまずは資本主義を否定すると

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から始まるんですよねま全てのものを国家

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が所有して国民全員に平等に分配すると

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これが社会主義の考え方です資本主義から

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社会主義に移行するためには労働者

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プロレタリアによる革命が必要であるとま

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要するに力づくで資本家から奪い取れと

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もうそうして革命した先に平等があるんや

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とまこれが社会主義の考え方ですだいぶ

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ざっくりですけど共産主義は社会主義の

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さらに先完成系っていう位置付けですね

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もはや国家っていう枠組すらなくコミュ

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ンっていう集団の中で個人の利益幸福が

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最大化された状態を目指してますま完全

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無欠な平等を目指すこれが共産主義ですね

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まだから共産主義つまり赤い思想に染まっ

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てる人は社会主義国家であるソレンと同じ

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思想をしてるとってことはワンチャン

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スパイの可能性あるよなってそういうこと

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で1950年代のアメリカでは

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ヒステリックなぐらい共産主義が球団され

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てますえ資本主義自由主義の最大の輸出国

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がアメリカ合衆国ですからねで

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オッペンハイマーの場合を元々共産主義者

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と親しくしてた上にマ発端計画の関係者の

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中にロシアのスパイがおったんですよねま

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クラウスフックスっていうイギリスから

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派遣できとった理論物理学者なんですけど

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でま劇中ではカットされてるんですけど

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この同時代ローゼンバーグ夫妻って

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ユダヤ人の科学者がそれのスパイとして

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逮捕されてたりとかしてますそんな公会の

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ヒアリングなんですけど終盤で判明する

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ように実はこれルイスストロースによって

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公務用に仕組まれたやらせつまり

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カンガルー裁判やったんですよね劇中の

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政府でもありましたけど形式こそ裁判の形

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取ってますが公式の裁判じゃないんで何で

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もありなんですよま警察官的な役割して

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ロシャロブっていうビ1警察官を選んだも

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スローズですしま最終的なジャッジを下す

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人事保安委員会の委員3人あの部屋の奥に

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7で座ってる3人ですねま反響主義的な

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成実層を持ったこの3人選んだもスローズ

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なんですよでこの3人のうの真ん中1番

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よう喋ってるあの人ね人事保安委員会の

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委員長ゴードングレイあれラんだも

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もちろんストローズですえぐいすよねま

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極めつきにエグイが検察側に渡してる

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FBIの1000ページ超えてる盗聴記録

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監視記録ですねこの盗聴記録ほとんど違法

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ですからね裁判やったら使えないんですよ

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でもこれは正式な裁判じゃないから使える

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よねっていうのがこの長文会のえぐいとこ

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です劇中では直接的に描かれてないんです

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けどスローズは当時のFBI長官あの悪名

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を高いJドガフーバー長官と親密な関係に

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ありましたで一方オッペンハイマー側の

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弁護士と言うたらギャリソンっていう法定

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経験のない弁護士が1人だけなんですよ

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しかもこの裁判じゃないから証人リストも

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FBIのその資料も何も渡されんとただ

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なぶり殺しにされるっていうねえぐいすね

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ほんまね非公式の裁判地みた長文会で肉機

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オッペンハマを完全に葬り去ってやるとえ

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ま総子軍団がスローズででオッペンハマに

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とったらこの長文会ってのは処刑場みたい

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なもんなんすよね次校長会のシーンなん

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ですけれどえそんなストロースが今度は

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ヒアリングされる側になっているのが

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モノクロで描かれる校長会のシンですね

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ホワイトハウスの長官クラスの閣僚は

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大統領が任命してそれが乗員の校長会で

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承認されてようやく正式なものとなります

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これまたヒアリングなのでいろんな質問が

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浴びせられ各トピックについて喚問された

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証人が答えていくという流れになってるん

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ですけれどま裁判じゃないんですよね途中

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でストロースが戦略を練りたいがために

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証人リストをくれとかえ反対尋問しても

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ええんかとかいう場面がありましたが

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いずれもマギ乗員議員ま真ん中に座ってる

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おっさんですねこの人からこれは裁判じゃ

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ないってまいめられてましたね裁判じゃ

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ないからラミマレックエジルデイビッド

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ヒルはストローズの悪字について証言する

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だけで良かったわけなんですよ裁判じゃ

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ないから証拠を提示して検分してといった

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立証責任がない証言するだけで12/分に

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効果があるだからストロースは誰が証人と

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して喚問されているのかしきりに気にかけ

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とったわけなんですよ自分がやったのと

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同じ方法で今度は自分が葬り去られるイが

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応報とはまさにこのことですね次回

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オッペンハイマーが学生時代から教授に

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なるまでですねJロバート

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オッペンハイマーカのJには意味がないっ

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て劇中で本人が言うてましたけどこれ父親

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ジュリアスの頭文字ですね父親がドイツ

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からアメリカに移民としてやってきた

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ドイツ系大臣2世ですそんな

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オッペンハイマーはハーバード大学を主席

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で卒業してでイギリスのケンブリッジ大学

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に進学しますこの時は実験物学学んでたん

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ですけどあんまり向いてませんでしたま

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そんな中ニールスボアと出会い理論物理学

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の道に進みますケネスブラナーエンジェル

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ルスボアは二次対戦火ナチスの原爆を開発

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してたベルナーハイゼンベルグの師匠でも

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ありますそうしてイギリスからドイツへ

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渡ったオッペンハイマーはドイスの

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ゲッティンゲン大学で理論物理学を学び

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ますゲッティンゲン大学は当時まだ誕生し

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て間もない量子物理学の最先端を行く大学

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でもありましたえこの量子物理学っていう

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のも遡ればアインシュタインが発表した

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相対性理論E=mc事情にタンを発するん

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ですがまそんなアインシュタインは量子

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世界における不確定性っていうのが

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受け入れられませんでした月人間で学んだ

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オッペンハイマンはオランダに飛びます

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パウリのハた原理で有名なウルフガング

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パウリーの元で検算を重ねまこの頃に生涯

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の友達となるイドルラビと出会ってますで

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アメリカに帰ってきてからカルテック

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カリフォルニア高家大学ですねと

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バークレーで強弁を取り始めるんですよ

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劇中でオッペンハイマーがピカソの絵眺め

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たりとかイーゴリストラビンスキーの

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レコード聞いたりまTSレットのアレチを

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読んだりとかしてる映像が一瞬だけ映るん

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ですけどまこれがは多分オッペンハイマー

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が物理だけじゃなくって文学とか芸術とか

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そっちにも明るかったんだよっていうこと

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を表してるんやと思いますま裕福な家庭で

play23:00

育っておかが確か画家やったんですよね

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オッペンハイマーはねまそういう影響から

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か結構試作とか文学とかあと芸術にも

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詳しかったんですまそういう経緯から原爆

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実験のコードネームはジョンダノ氏三味

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一体の神を我が心を打てっていうあれから

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取られてトリンキーってなってるみたい

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ですね次え共産主義との関わりですね大学

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教師となったオッペンハイマーの周りには

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共産主義の思想に被れた人がたくさんおり

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ました後に妻となるキャオッペンハイマー

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愛人ジンタトロック弟のフランク

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オッペンハイマー弟フランクの妻

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ジャッキー作家でありフランス文学の教授

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でもあるハルコンシリエなどなどいっぱい

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いてはります劇中でも出てくるま共産主義

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たちのパーティーみたいなもんなんです

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けれどまあれ何してんのかって言うと主に

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左翼しそうに被れた文化人知識人たちが

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集まってまお茶飲んでるだけなんですよね

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お茶飲みながらえ昨今の政治やニュースに

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についてどうすればもっと良くなるか

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ザックバランに議論してるんですよ結局の

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ところオッペンハイマー自身は共産主義者

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だったのかって話になってくるんです

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けれどま結論から言うとより良い社会を

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目指すという思想に共感しただけであって

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ガチ勢じゃないんですよね正式に党に所属

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していたこともなければ当時の時代背景的

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にインテ理想の人たちには進歩的な考え

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つまり左翼的な考えが流行っていたという

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事情もあります実際FBIはこの頃から

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共産主義の集まりに顔を出している

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オッペンハイマーをこっそりと監視し

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始めるわけなんですけれどこれといった

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決定的な証拠はありません全てが状況証拠

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でしかないんですよですがこれまた厄介な

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のが思想的に共感できるからってこで

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スペイン内戦やらま労働組合にお金を送っ

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てるんですよスペイン内戦の場合は

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ファシズムは許容できないからであり労働

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組合に炎上するのはより良い社会を作り

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たいそういう思想に基づいておりますそう

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いった経緯もあって共産主義者の決定だと

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なる証拠もないけれどかといって明確に

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共産主義者じゃないと否定できるだけの

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証拠がないのもまた事実なんですよその

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曖昧さにつけ込んで高年ストローズにはめ

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られてしまうわけなんですまた劇中の

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セリフでもありましたが二次対戦が始まっ

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て間もなくするとより良い社会にしたいと

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いう進歩的な考えには同調できるけどソ連

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の全体主義的な性格はちょっと違うんじゃ

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ないのっていう人が増え始めますで実際

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キャサリンが共産主義との関わりを立った

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のもこれが理由ですしオッペンハイマーも

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労働組合といった活動から遠ざかっていき

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ます次マ発端計画ですね1939年棒名

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ユダヤ人の物理学者レオシラードがチスが

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先に核兵器を開発することを恐れて同じ

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棒名ユダヤ人であるアインシュタインの

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署名を借りてルーズベルト大統領に警告

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する手紙を書きましたまこれからウを曲折

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を得て3年後ですねもようやくマン

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ハッタン計画は国家プロジェクトとして

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スタートしますテネシー州オークリッジ

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ニューメキシコ州ロスアラモスワシントン

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州ハンフォードなどなどま全米各地に関連

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施設が共産作られてで本部はテネシー州の

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オークリッチに設置されました映画でも

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描かれてるように土地を買い上げ街を建設

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し軍事施設も作りまま20億ドルぐらいの

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予算が吸い込まれてアメリカ始まって以来

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の大記号な軍事プロジェクトになりました

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まそんなマンハッタン計画の実施は陸軍

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マンハッタン公平関空っていう葬式が行っ

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ててそこの責任者にグロブ将軍が選ばれた

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わけなんですよねで計画に参加する科学者

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たちのリーダーとしてオッペンハイマーが

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選ばれますえ劇中でオッペンハイマーに

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何かとイもつけてくるケネスニコルズチサ

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はグローブスの側近なんですよねで

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アメリカ原子力委員会の初代ジェネラル

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マネージャーでもありますまだからロシア

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が原爆実験に成功した時の会議でもこいつ

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が登場してくるわけなんですよねでもう

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1人ケネスニコルズと同じぐらいウクサイ

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がシアフレックエンジェルボリスパッシュ

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大佐ですねこの人は陸軍の情報証拠なん

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ですけど戦後にはCIAの特殊任務ま

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要するにアンサとかですよねを担当してる

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かなりやばいやつですまだからグローブス

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将軍が転属させてオッペンハイマーから

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遠ざけたとまそんな感じですまここで

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ちょっと原爆の仕組みについても軽く触れ

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ておきたいと思いますウランや

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プルトニウム原子の中心にある原子核を

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人工的に破壊することによって放出される

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大量のエネルギーを利用した爆弾まそれが

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原始爆弾なわけなんですよ広島に落とされ

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たがリトルボイって呼ばれてるもんでま

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トリガー型っていうのを採用してますま

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これは劇中ロスアラモスで科学者たちが

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黒板にえ界て説明してましたね両端におい

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たウランの塊を火薬の爆発によってもう

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片方のウランにぶつけるとまそれによって

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被爆させる方式ですで長崎に落とされたん

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がファットマンって呼ばれるやつですねま

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こちらウランじゃなくてプルトニウムが

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使われてますトリニティ実験で使われたの

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もこちらのプルトニウム型でしたま遠投系

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やったリトルボイと違ってファットマンは

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楕円形してますねこれは中心に核分裂物質

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であるプルトニウムを配置しその周囲を

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火薬で囲んでで爆発させることで圧縮して

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被爆させるとそんな方式になってるから

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ですねでちなみにこのリトルボーイ

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ファットマンっていう平気らしからの名前

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つけたんはオッペンハイマーの教え語で

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ある理論物理学者ロバートサーバーです次

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戦後のオッペンハイマー終戦後

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オッペンハイマーはアメリカ原子力委員会

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AECの下問委員に任命されますクイス

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スローズは原子力委員会の委員であり53

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年から58年の間え委員長を務めており

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ます指紋委員というのは要するに顧問の

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ようなものですね原子力委員会っていうの

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は2次対戦後の原子力技術の研究と使用

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管理を行う組織で現在はエネルギー賞の

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管轄になっておりますまたこの頃

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ロスアラモスを去ったオッペンハイマーは

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ルイスストロースが役員理事を務める

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プリンストン高等研究所の所長に就任して

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おりますプリンストン高等研究所には

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ドイツからイギリスイギリスからアメリカ

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へと亡命してきたアインシュタインが処平

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されており映画の中でアインシュタイン

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オッペンハイマーストロースが出会う

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シーンは時期的にはこのプリンストン高等

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研究所の所長のオファーをストローズが

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提案した時のものですねえ戦後

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オッペンハイマーは原爆の父としてタイム

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心の表紙を飾るなど地位と名声を獲得し

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ましたえ大学時代から教授時代は天才科学

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者だったオッペンハイマーは戦時中のマン

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ハッタン計画ではえ管理者としてそして

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戦後には政治家的なポジションへと

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移り変わっていきますえ劇中でも描かれて

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いたように戦後のオッペンハイマーは

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アメリカの軍路線核兵器増強路線に対し

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徹底的に反対の立場を表明していきます

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自身が得た政治的な影響力を最大限に駆使

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してアメリカの軍学路線に反対していく

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わけですね戦後アメリカは核兵器を増備し

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ていく路線に勝を切りますそもそも敗戦色

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が濃厚だった日本に対しアメリカ軍が原爆

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を化したのは兵器のデモンストレーション

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という意味合いと2次対戦後のそれに

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対する牽制というアメリカの思惑があり

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ました原爆を使用したのは100万人の

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アメリカ軍人の命を救うためだという理由

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は後付けで元々は劇中で京都はハムの地だ

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から外す行っていたヘンリースティムソン

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国務長官の発言をトルーマンが投手した

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ものですねアメリカの年配層や保守層には

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未だにこの理由を支持している人が多いと

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言われておりますそんな風に二次対戦終結

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間際からソ連を意識していたアメリカが

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ソ連を警戒して軍備増強に走るのは当然の

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成行でもありましたですが

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オッペンハイマーはそんなホワイトハウス

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の意行に真光から反対していきますそう

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して断るごとに反対しているうちに

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ホワイトハウスの政治家たちから煙たがら

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れストローズによって社会的に抹殺されて

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しまうのです劇中ストローズと

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オッペンハイマーたち原子力委員会の

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メンバーが円卓を囲んで会議している

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シーンがありますがあれは1949年に

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ソレンが原爆実験に成功したという情報を

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受けての会議の様子ですこの映画登場人物

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の名前も年代も一切キャプションが出ない

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からすごく分かりにくいんですよねえ次が

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本作のエンディングの意味についてですね

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広島長崎の原爆化シーンがないてことで

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公開前からメディアで結構頻繁に取り沙汰

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されてましたねま正味な話ですけど僕は

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オピンハイム初めて見た時何とも言えへん

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しこりみたいなもんを感じたんですよねっ

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ていうのもノラ監督はインタビューで今の

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若い人たちに本作を見て各について考えて

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もらいたいみたいなこと言ってるんですよ

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まそんな意がある割にはパズル的な構造

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ギミックの方が全面に出ててま半角反戦

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っていうメッセージ性が結構弱いんちゃう

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んかなってそんな風に感じたんですよね

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これやったらメディアで言われてるみたい

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な原爆投かシ入れるなりま被爆の参じ

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見せるなりした方が良かったんちゃうんか

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なって思ったんですよ最初の時はで2回目

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見た時にようやく気づいたんですけどこの

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作品結局のところオッペンハイマーの視点

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つまり戦勝国アメリカの視点で描かれた二

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次体制の話なんですよねま当たり前なん

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ですけどま核兵器を開発しそれを使った

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戦争国アメリカの責任を問うっていう内政

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的なアンサーを出すことで結果的に反戦

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半角を訴えてるんですよねこの映画

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オリバーストーン監督は絶賛してて

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スパイクリー監督はいまいっていう評価

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下してるっぽいんですよ僕が感じてるこの

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モヤモヤの全てが多分この2人の評価の

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違いに現れてるような気がしてます

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まあまあまあそういう前提でエンディング

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の意味についてちょっとね考えていこうか

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なと思います本作のエンディング

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プリンストン高頭系研究所の池のほりで

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アインシュタインとオッペンハイマーが

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会話をかわします核分裂の連鎖反応が

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止まらずに大義に印加する可能性あの話

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どうなったんやってという

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アインシュタインに対してオッペンハイマ

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は成功したと思いますって何とも言えへん

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表情を浮かべながら回答してましたでその

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直後には核弾頭を搭載したミサイルが乱立

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しそれらが一斉に発射されて世界が火の海

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に包まれていく不穏なショットが入ります

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ね僕はこのエンディングシーンでノラ監督

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は僕たち観客を現実世界に返したとと思う

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んですよ日本語の予告トレーラーで渡辺家

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のナレーションが言ってたみたいにま二次

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体制の過去の話じゃなくて今こうしてる間

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にも核兵は地球にあるんですよってっと

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20世紀の話を描いてきて最後の最後で

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現代今に目を向けさせるそんな終わり方

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だったように感じますまた核兵器の存在

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する世界を救ってしまったアメリカにも

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その責任があるって暗示してるようにも

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感じましたねえ冷戦時代のドピークには

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地球上に7万パスもの核兵器がありました

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とはいえ21世紀になった現代でも核兵器

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は1万発以上この地球上に存在してるって

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言われてます1度使われたという規制事実

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があって今も地球上に核兵器が存在してる

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以上まいつなん時使われるか分からへん

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ですよねま絶対に核兵器は使われへんって

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いう保証はどこにもないと1961年ジョ

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Fケネディ大統領は国連総会の演説で偶発

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的な核戦争が勃発する危険性について述べ

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ましたまその状況をダモクレスの剣やって

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表現したんですよねダモクレスの剣って

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いうのはギリシャの古事生後でま髪の毛1

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本で吊された剣が頭上にある状態をさし

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てるんですよねま要するにいつ剣が落下し

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てきて死ぬかもしれへん一食即発の事態

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ってことですね各のリスクは今こうしてる

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間にも存在してる僕たちが教授してる平和

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はそういうリスクの上に成り立ってるんだ

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よってことをオッペンハイマの

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エンディングは暗示してると思います劇中

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でオッペンハイマー自身も言うてました

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けど人は力を持つと使いたくなるんですよ

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ね開発した時点で終わりなんですよかつて

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ノーベルがダイナマイトを発明した時これ

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で文明国は恐れをおいて軍隊を解散させる

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だろうって言うてましたけど実際はそれた

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真逆のことが起きてますよねま従来の非

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じゃない規模の支障者が第一世界大戦で

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出ることになりましたね2001年同日

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ハスルが起きた直後NSAはグローバル

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データマイニング計画プリズムを使って

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自刻民を監視の対象にしましたねで

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2010年にはNSAが開発したサイバー

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兵器スタックスネットが正解中に流れて

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改良悪用されたりとかしてましたまロシア

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がウクライナに進行し2023年には包括

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的各実験禁止条約ctbtの批准を撤回し

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て核の使用をほめしてますねまそういっっ

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た兵器サバ兵器も含めてですけど核兵器も

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ま最初に作り出すのって科学者とかの専門

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家たちですがまそれが兵器として使用する

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のって外交や政治の領域になってくるん

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ですよね作り手と使い手が違うしそもそも

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両者には見えてる現実が違うとこれは映画

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の中でトルーマンとオッペンハイマーの

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認識の違いっていう形で明示されてました

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ねまとどもつまり強力すぎる力を開発した

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時点で取り返しがつかないんですよね開発

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が成功してしまった時点でもそれをなかっ

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たことにはできひんし後々もできひんと

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開発したものと当人が属する国家にはその

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責任が一生つきまとうとまそんな

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メッセージがエンディングには込められ

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てるように感じましたでまそれからノラ

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映画のモチーフでもあるエカ酵素が本作

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オッペンハイマーでも採用されてましたね

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エンディングのシーンで地球に広がって

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いく炎の後オープニングで若かりのオペ

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ハイマが見てる水溜まりの波紋が繋がっ

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てるしエンディングで目を閉じる

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オッペンハイマーとオープニングの長文会

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で目を開けるオッペンハイマーはやっぱ

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繋がってますねかつてローマの歴史家は

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ましたそして歴史は繰り返す本作における

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ノラ映画のモチーフエカ構造は歴史は

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繰り返すてのを暗示してるようにも思い

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ますねではなぜ歴史は繰り返すんかまそれ

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は人が歴史から何も学ばへんからですよね

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まだからこそ今一度オッペンハイマーを

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きっかけに核について戦争について考える

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べきなんじゃないんかと思います本作

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オッペンハイマーの原作本のタイトルは

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アメリカンプロメテウスです映画の冒頭で

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はプロメテウスについてのキャプションが

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示されてましたねプロメテウスとは

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ギリシャ神話に登場する神で人類に日を

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与えた代償として腹を大わしにつまれ

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続ける罰を受けましたプロメテウスって

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いう単語はギリシャ語でプロま先にとか前

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にとか意味ですねとメテウス考えるもの

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分解できるわけなんですけどまこの場合

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先見の名を持つものとか熟慮するものって

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いう意味になりますまこの他にも分ける

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場所を変えてプロ名の方で分けるとまこれ

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が促進するとか昇進するっていう意味に

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なるんですけどセウスまこれ神ですね会釈

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すると人類に神の日を与えたことで神に

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昇進させたものっていう意味にもなるん

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ですよねま原爆っていう日を人類に与えた

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ロバートオッペンハイマーは果たして

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どちらの意味でのプロメテウスなん

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でしょうかはいということでここまで

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オッペンハイマー色々と語ってきましたが

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2人ともノーラ監督の大ファンなんで

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ちょっと気合いが入って長い動画になって

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しまったんですけれどここまでご覧

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いただいた視聴者の皆様えありがとう

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ございましたありがとございました

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オッペンハイマーは見た人の数だけえ

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いろんな意見感想が出る作品だと思います

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え皆さんの感想をコメント欄で教えて

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くださるとえ嬉しいですではまた次回の

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動画でお会いしましょう以上ネタリカでし

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です

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