【感動する話】俺が懇親会に参加すると高卒の女性社員がポツン…俺「どうしたの?」女性社員「高卒は帰れって…」涙を讃える彼女を見て、社長を呼び出した結果【いい話・朗読・泣ける話】
Summary
TLDRこの物語は、学歴や社会的地位に基づく偏見に挑むエモーショナルなドラマです。主人公の佐藤優は、高卒ながら営業で成功を収め、会社内での偏見に立ち向かいます。新入社員の清田明さんという高卒女性が、同僚の嫌悪と困難に直面しますが、佐藤のサポートで自信を獲得し、才能を発揮します。社長のハルトと佐藤の兄弟愛、清田の努力と成長が絡み合う中、学歴による差別の克服と人との信頼の重要性が描かれています。
Takeaways
- 😀 ストーリーは、学歴による差別と職場での努力をテーマに展開されます。
- 👨💼 主人公は32歳のITベンチャー企業で働く佐藤優と呼ばれる男性で、高卒ながらも会社の営業に尽力しています。
- 🚀 会社の業績は急成長しており、テレビ局のインタビューを受けた社長の姿が話題を集め、会社は知名度を上げています。
- 🎓 学歴が高い社員たちが主人公を貶める傾向があり、主人公は学歴が低いと思われることで苦労を強いられます。
- 💡 清田明という新入社員が登場し、高卒であることが明らかにされると、佐藤と同様に他の社員から見下されます。
- 🤝 佐藤は清田さんの才能を信じ、彼女をサポートし、自信を持った姿で成長を遂げていく姿勢を示します。
- 🏆 清田さんの努力が実を結び、大きな案件を獲得し、学歴ではなく実力で評価されることになります。
- 😡 学歴による偏見が発覚し、社長である佐藤の弟が登場。彼は社員の行動を非難し、学歴ではなく能力を重んじるべきだと語ります。
- 💖 清田さんが佐藤に恋心を抱き、佐藤も清田さんの存在に心を動かされることになります。
- 🔄 学歴による偏見は排除され、営業部は学歴を超えたチームワークを通じて更なる成長を目指す方向に進みます。
Q & A
佐藤優はどの年齢でITベンチャー企業で働くことになったのですか?
-佐藤優は32歳でITベンチャー企業で営業の仕事をしているとされています。
佐藤が制作した節約サポートアプリの開発動機はどのようなものですか?
-佐藤が制作した節約サポートアプリの開発動機は、子供の頃家が貧乏で、同じ思いをしている子が週に1回くらいはお腹いっぱい食べられたらなと思っていたことです。
会社が急成長したきっかけは何ですか?
-会社が急成長したきっかけは、社長がテレビ局のインタビューを受けたことです。特に社長が若い美だという部分が大きな反響を呼び、SNSで拡散されました。
佐藤がなぜ学歴を問わずに社員を募集している会社に入社したと言っていますか?
-佐藤は学歴だけでは仕事のスキルは決まらないと思っているため、学歴を問わずに社員を募集している会社に入社しました。
佐美希はなぜ佐藤に対して厳しい態度を取っているのですか?
-佐美希は自分の最終学歴が高卒であることを理由に、佐藤に対して厳しい態度を取っています。また、学歴が高い社員たちが優秀だと考えているためです。
清田さんはなぜこの会社に入社したかったのですか?
-清田さんは家庭の事情から高校卒業後すぐに地元の会社に就職し、好きでもない仕事を続けていました。しかし、この会社の広告を見て、ここで働きたいという強い思いを持ち、採用試験に応募し合格しました。
清田さんが最初の頃どうして自信を失っていたのですか?
-清田さんは高卒であることをコンプレックスとしており、周りの社員たちとの差を感じていたため、自信を失っていました。
渾身会で起こった出来事は何ですか?
-渾身会で、佐とその取巻きの4人はBランク以下の大学出身者を店から追い出し、席を確保しなかったため、清田さんや他の社員たちが参加できなくなってしまいました。
社長が渾身会の出来事についてどのように知ったのですか?
-社長は清田さんから話を聞いた後、現在の会話も聞かせてもらったとされています。
佐藤と社長の関係について説明してください。
-佐藤と社長は兄弟で、それぞれが異なる環境で成長しました。佐藤は父親に引き取られ、生活が苦しく、一方で社長は母親に引き取られました。成人後、佐藤は社長を支援し、会社を成功に導いたとされています。
社長が社員の採用で学歴を問わない理由は何ですか?
-社長は学歴が高いからといって必ずしも優秀だとは限らないと考えており、学歴を問わない採用で、立派な人を採用することができます。
佐藤が営業部の部長になることを推薦する理由は何ですか?
-佐藤は信頼できる人物であり、会社にとって重要な場面では常に意見を求めている。また、現場の状況を反映した的確なアドバイスをしてくれるためです。
佐が反省したことと、今後の行動について教えてください。
-佐は自分の行動が間違っており、今後は心を入れ替えて真面目に働くことにしました。また、社長に好かれるため、見た目だけを飾り立てて中身が伴わないような女性ではないとアピールする予定です。
清田さんはなぜ佐藤さんに告白したのですか?
-清田さんは佐藤さんに心を動かされたため、告白しました。彼女は佐藤さんに対して、長い間思いを寄せていました。
佐藤と清田さんの交際がどのような影響を与えましたか?
-佐藤と清田さんの交際により、営業部の雰囲気は大きく変わり、学歴による偏見や分断がなくなり、仕事の成果を評価するようになりました。
Outlines
😤 学歴差による差别
主人公は学歴によって見下される体験をした後、会社の渾身会でエリート社員による学歴による差別を目撃します。怒りに駆られ、主人公はその場に乗り込みますが、逆に嘲笑われてしまいます。しかし、社長の登場により、状況は一変し、エリート社員たちは衝撃を受けます。主人公はIT企業で営業を担当しており、会社は学歴を問わず社員を採用していますが、社員の中には学歴による差別的な考え方があることが明らかになります。
😡 学歴による評価の不公
会社の内部では、学歴によって評価がされ、学歴が高いと優遇される傾向があります。主人公はこの不正な評価体系に反感を持ち、特に佐美希という女性社員がその中心的存在です。彼女は学歴を誇示し、他の社員を貶めることで自分を高めています。主人公は、学歴が低い社員たちが同じくらい努力しているにも関わらず、評価されないことを不平等と感じています。
🤔 新人社員との出会い
清田明さんという新人社員が営業部に配属され、彼女は高卒で学歴が低いため、すぐに佐美希たちにからかわれます。主人公は清田さんの教育係を引き受け、彼女が自信を持ち、会社で働く権利があることを伝えます。清田さんは家庭の事情で高卒で就職し、この会社で働きたいという強い意志を持っていますが、自信が持てずに苦労していました。
💪 努力と成果
清田さんは主人公のサポートを受けて、自信をつけ始め、仕事に取り組みます。彼女はIT知識を習得し、観察力や行動力も現れ始め、主人公と同じように営業先との信頼関係を築きます。二人は素晴らしいチームになり、大きな成果を上げます。しかし、佐美希たちは依然として清田さんの成功をラッキーと呼んで嘲笑い続けます。
😠 渾身会での侮辱
渾身会が開かれる際、佐美希たちはBランク以下の大学出身者には店での席を設けないという不当な行動を行います。清田さんは涙を堪えながら、主人公に代わって他の社員と交流を試みていますが、佐美希たちの侮辱によって自信を失ってしまいます。主人公は怒りで店に飛び込み、佐美希たちに訂正を求めるのですが、彼女たちは気にせず周りの笑い声を浴びせかけてしまいます。
😢 清田さんの孤立
清田さんは渾身会の出来事後、孤立感を覚えます。主人公は忙しい中でも彼女をサポートし続けようとするのですが、清田さんは距離を取るように見えます。その後、清田さんは仕事に集中するため、主人公との距離を保とうとしています。主人公は清田さんが自信を失わずに成長し続けることを願っていますが、彼女が再び傷つくのを防ぐことができませんでした。
😡 渾身会での差別行為
渾身会で佐美希たちは学歴によって席を割り当て、高卒の清田さんには席を設けませんでした。そのため、清田さんは外に立っているところを主人公に出会います。主人公は怒りで店内に入り、佐美希たちに責め立てますが、社長の登場で状況が変わります。社長は佐美希たちの行為を知り、怒りを露わにします。
😔 社長の弟の過去
社長は佐藤ハルトで、主人公の弟佐藤優と兄弟です。二人は親が離婚した後、別々の環境で育ちました。優は父親に引き取られ、生活が苦しく、ハルトは母親に引き取られましたが、母親が病気で生活も苦しくなりました。優はハルトのために学費を稼ぎ、ハルトは大学進学を断り、兄のために会社を立ち上げました。二人は互いに支え合い、今では信頼関係にあります。
😠 佐美希の野望とハルトの判断
佐美希は営業部の部長になりたいと言い、自分の能力をアピールしますが、ハルトはそれを認めずに断ります。ハルトは信頼がビジネスで最も重要であると語り、優が会社を支えていることを強調します。佐美希はショックを受けますが、ハルトは社員たちに対して、優の貢献を評価するべきだと伝えます。
😊 清田さんの告白
清田さんは優に告白し、ハルトではなく優が好きだと言います。優は清田さんとの交際に喜び、営業部の雰囲気は改善されます。学歴による偏見はなくなり、社員たちは互いに協力し始め、素晴らしいチームになっています。優は清田さんをパートナーとして大切にし、ハルトは清田さんのように真面目で優しい女性を見つけて幸せになりたいと考えています。
😌 社会の学歴主義と個人の成長
主人公は学歴が低いことを理由に他人を見下すことがないようにと願い、人には学歴だけによらない長所や才能があることを伝え続けます。清田さんは自信を身につけ、仕事に輝きを持ち、主人公にとって大きな存在となっています。主人公は清田さんとの交際が順調で、営業部が素晴らしいチームとして成長しています。
Mindmap
Keywords
💡学歴
💡偏見
💡努力
💡自信
💡転職
💡成功
💡チームワーク
💡信頼
💡反省
💡恋愛
Highlights
主人公佐藤優は32歳のITベンチャー企業で営業を担当しており、学歴を問わずに社員を採用する企業文化を支持している。
会社はテレビ局のインタビューを受けたことで知名度が上がり、佐藤社長の美しさと若さに大きな反響を呼んだ。
佐藤優は高卒であることが理由で、同僚たちからの見下しや貶めを経験し、自信を欠いている。
新入社員の清田明さんは高卒であることがばれた際、佐藤優が彼女を守り、励まし始めた。
清田さんは家庭の事情で高校卒業後すぐに就職し、本社の広告を見て会社に入社した強い希望を持っていた。
佐藤優は清田さんの才能に目をつけ、自信を持たない態度に心配を感じる。
清田さんは営業の知識を素早く身につけ、佐藤優とうまくチームを組んでいる。
清田さんは努力の天才と呼ばれ、寝不足で勉強を重ね、セールストークの練習も行っていた。
佐藤優と清田さんが大口案件を獲得し、佐の取巻きたちがその成功をラッキーと呼ぶ。
佐藤優は清田さんの努力を認め、彼女が自信を持って立つように支援している。
渾身会で佐が行った店は、学歴によって席を限定し、清田さんを追い出そうとしていた。
佐藤優は渾身会での騒動に対して、社員たちの行動を非難し、清田さんを支持した。
社長が現れ、佐の不当な行為を指摘し、社員たちに反省を促した。
社長は佐藤優とハルトの兄弟関係を明かし、二人の経歴と会社への貢献を語った。
佐藤優は営業部の部長になれる機会を断り、現場でもっと学びたいと表明した。
清田さんは佐藤優への好意を告白し、ハルトに対して自分の気持ちを明かした。
営業部全体が和解し、新しいチームとして結束し始めた。
佐藤優は清田さんとの交際を始め、営業部の雰囲気がより良いものになった。
佐は反省し、自分の態度を変え、真面目に働くことを誓う。
佐藤優は社員たちに学歴ではなく、成果を評価する考え方を伝えていくことを決意した。
Transcripts
高卒女の席はないって店を追い出され
ちゃいました店の前に立ち尽くしていた
新人の女性が目に涙を溜めて笑った瞬間俺
の怒りは頂点に達した普段から俺たちを
学歴で見下すエリート社員が自ら進んで
幹事を務めた渾身会しかしそれは彼女が
仕掛けた罠だった俺たちを貶め笑い物に
するための清田さん君はここにいてえ怒り
のまま俺は渾身海の会場に乗り込ん
だやがて後から到着した人物によって俺の
正体が明かされるそしてエリート社員たち
は一気に酔いが覚めるほどの衝撃に見舞わ
れるのだっ
た俺の名前は佐藤優32歳とあるIT
ベンチャー企業で営業の仕事をしている俺
が働いているのはまだ設立から7年という
新しい会社だ当初は全く仕事がなく社長
からプログラマーまでもが袖手で営業回り
をするような苦しい経営状況だったしかし
そんな状況が変化したのは4年前きっかけ
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で昔の自分と同じ思いをしている子が
せめて週に1回くらいはお腹いっぱい食べ
られたらなってそう考えたのがこの節約
サポートアプリを作った理由ですそう語る
社長の姿はお茶のまで大きな反響を呼んだ
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のは社長が若い美だという部分すぐに
SNSで拡散され別のテレビ局や雑誌から
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働きたいと言ってくれる新卒性は非常に
多い
特に彼のような大手からも引手あたな学歴
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でしょうそういって得意げな顔をするのは
自身も有名国立代出身の女性社員彼女佐
美希は会社の設立当初から働く俺にとって
もちろん後輩社員に当たるのだが俺は彼女
にかなり早い段階からため口を使われて
いるその理由は最終学歴が高卒だから
らしい確かに君の言う通り近頃は優秀な
若手が多くて助かってるけどでしょあの
社長だって国内トップの大学出身じゃない
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ね
それは違うと思うなはあ俺の反論に佐は
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というのではないが仕事のスキルは決して
学歴だけで決まるものではないと思うそれ
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同じ考えだから学歴不問で社員を募集して
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度も彼女に説明してきたことを俺は改めて
繰り返したところがそれをさはバカにする
ように鼻で笑ったまだ言ってるのそんな
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あざ笑うような口調に俺は思わずむっと
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それに先月のトップはそうそうたまたま学
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しまったの
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もちろん工学歴のエリートそれに比べて
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比べてくれたおかげでねまたまた佐藤さん
たら学歴に自信がないせいでそうやって
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かわいそう
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に俺は自分より若い社員たちの誰よりも
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ますたどたどしい挨拶をして勢いよく頭を
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合いチラチラと視線を送っている俺も
じろじろ見るのは失礼だと思いつつ目を
惹かれずにいられなかった綺麗な子だなと
とまだ22歳だと聞いていた通りあけない
感じは残っているが非常に整った目花たち
にすらりとした手足抜けるように白い肌は
美人という言葉がよく似合う清楚で透明感
のある雰囲気はまるで青春ドラマの
ヒロインのような彼女の名前は清田明さん
この度営業部に配属された新入社員だ
よろしくね清田さん俺は佐藤と言います
チームの最年長として率先して挨拶に
向かう右手を差し出すと清田さんは
おずおずと握手に応じてくれたのだがその
手は妙にブルブルと震えていた大丈夫緊張
してるのかなははいスタイルの良さが
もったいないくらいういて背中を縮まら
せる清田さんするとまもなく
その原因が分かったねえ清田さんあなた
大学はどこの出身かしらニコニコと笑顔を
浮かべてサが俺たちの会話に割って入って
きたビクッと体をふわせて清田さんは
さらに俯いてしまうそしてぼそぼそと
小さな声で呟いたですなによく聞こえ
なかったわ恥ずかしがらないでもう一度お
願い私高卒ですその途端愛そうよく笑って
いた佐の表情が一変したはあ一体誰よ高卒
なんて採用したのはおいやめないか表編し
た佐に怯える清田さんを俺は自分の背後に
かった
ああ最低でも中堅大学以上なら私が面倒見
てあげようと思っけど残念だわごごめん
なさい清田さんが謝ることじゃないよさ
そういうのは良くないって言ってるよな
学歴で人を判断するなんて私だけじゃない
わよその子の面倒を見たい人なんて多分い
ないんじゃないかしらねえそう言って磨が
周囲に視線を向けるといつも彼女が先導し
ている学歴グル
彼女の取巻きたち4人は同意するように
揃ってニヤニヤと笑を浮かべていつも彼女
たちが馬鹿にしているそれ以外の大学出身
者たちは気まずそうに視線をそらした
つまり誰も清田さんの面倒を見る気はない
と分かった俺が教育係りを引き受けるよ
あらちょうどいいじゃないのお似合いよ
あなたたは言て巻たちと愉快そうに
笑い合うのだっ
たごめん気分が悪い思いをさせて後で彼女
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さんはブンブンと首を振ったわ私が私が
悪いんですえ知ってたのにすごい大学を出
た人がたくさんいるってなのに高卒なんか
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就職したこのままずっと好きでもない仕事
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が1番信頼できる是非佐藤君に話を聞きた
いってねこれこそ俺が積み上げてきた努力
の決勝だ高卒は信頼できないという営業先
には信頼してもらえるまで何度も通った社
の製品に誰よりも勉強してどれだけ細かい
質問にも全て答えてきた今も学歴で
あれこれ言われることは多いしまあ俺も
それなりに苦労してきた方だと思うから
自信がなくなってしまう気持ちは分かる
よだけど苦労や挫折を知っているからこそ
人の痛みが分かる営業先が抱えている問題
や悩みに寄り添えるそれが俺の強みだと
思うんだ
強み俺の言葉を繰り返す清田さんはいつの
間にか顔をあげていた沈んでいた瞳は光を
取り戻してキラキラと輝いているように
さえ見えるもしかしたらこの子は化けるか
もしれない俺は期待を込めてさらに彼女を
励ましたどうかな例えば高卒が工学歴の
エリートたちをギャフンと言わせるのは
面白そうだと思わないギャフンですか言わ
せてやろうよこの2人で佐藤さんと私が
少し戸惑った様子の清田さんだったがその
目はさらにキラキラと輝き始めたきっと今
までは家庭の事情や高卒だからという理由
で様々なことを諦めてきたんだろう高卒の
くせにと誰かに直接言われたことだって
あるかもしれない俺と同じように君がし
たいと思うことは俺がサポートしていく
から最初から諦めたりせずまずは何でも
チャレンジしてみようよそれでもしも失敗
した時は失敗した時はごくっと息を飲む
清田さんに俺はにっこり笑って見せたその
時は責任を取って俺がみんなに
めちゃくちゃ謝るからと田さんは表紙抜け
したようにきょとんと目を丸くしたあ謝っ
て許してもらえますかね許してもらえる
まで謝るよ許してもらえなかった時のこと
はその時に
考えようできればそんな事態は勘弁して
欲しいけどねが頑張りますジョークの
つもりだったのに清田さんは緊張した持ち
になってビシっと背筋を伸ばし
たとても真面目な子だもう少し気を抜く
ことも覚えればきっと自信も後からついて
くるだろうそれじゃあ改めてこれから
よろしくね清田さんはい右手を差し出すと
今度は迷うことなく握られた彼女の手は
もう震えてなんかいなかった俺は直感的に
この子は必ずいずれ周りの目を変えられる
と思うのだったやがて俺の予想は着実に
現実身を帯びていった清田さんさっきは
助かったよあともう一歩で他の会社に仕事
を持っていかれるところだったいえ私は何
もあんなドタン場で先方が本当に欲しかっ
たものに気づくなんて勉強している上に
よく相手を観察している証拠だ
ねか会話に噛み合わない部分があったので
勝手にに口を挟んでしまってすみません
でしたそんなことないよどんどん俯いて
いく清田さんを元気づけるように俺は
わざと大きな声を出した一緒に営業先を
回るようになってから彼女には驚かされる
ことばかりだまだ入社して1ヶ月足らずな
のにすでにIT関係の知識は俺と並ぶほど
観察がも鋭く相手の些細な発言やの変を
見逃さないそして普段は弱気なのにこぞと
いう時にはチャンスを逃さない意外なほど
の行動力も持っているどうして自信がない
のか不思議なほど彼女は才能に満ち溢れて
いた人物だったのだ特に素晴らしいのは
努力の才能だね清田さんは努力の天才だ
天才なんてそんな自分から勉強したり相手
をす力は意外と誰でもできることじゃない
んだだからそれができるのは立派な才能だ
よそう清田さんに説明しながらちらりと
斜め前に視線を送る取巻きたちと断して
いるサも入社当時は熱意があり将来を期待
された優秀な人材だったけれど今は成績が
伸び悩み他の学歴メンバーが活躍する中
完全にいを食らっているのは地道な努力を
嫌い仕事よりも他人を貶めることに熱中
するようになったからだっ
たもったいないよねあのまま努力してい
たら社長の目にも止まったかもしれないの
に社長が好きなのはちょうど清田さんの
ようなそう言いかけてごまかすように
咳払いをした余計な発言をしてそんな目で
見られるために入社したんじゃないとまた
やめるなんて言い出されては困る会社の
ためにもこの部のためにも彼女は決して
手放してはいけない人材だととりあえず
この調子で頑張っていこう清田さんはい
それから俺は外回りや相談には必ず清田
さんを同行させた彼女に自分が培ってきた
知識やコを伝えるとともに彼女からも刺激
を受けまた仕事をサポートしてもらう
そんな俺たちのペアはまるで何年も一緒に
仕事をしていたかのように息ぴったりで
うまくお互いを補い合いみるみるうちに
成果を積み上げていったまあすごいわ佐藤
さんと清田さんあの大手企業を
口説き落とすなんて珍しく磨が話しかけて
きたのはついに俺たちが大口案件を獲得し
た
普段は高卒なんて眼中にないからと
ほとんど無視するような態度なのにやたら
ニコニコと愛そうの良い様子に俺は長年の
経験からはっきりと嫌な予感がしたどうも
行こう清田さんえでも佐先輩が褒めて
くださっていて違うんだよあれはこれから
嫌みを言う時の顔
だも初日に覚えがあるだろうとせっかく
彼女は振り切ったのにまた蒸し返していい
ものか俺が迷った瞬間だっ
たいいわよね高卒の方は元々の期待値が
低いからたまたまラッキーが重なった程度
で評価されてそうはいかないもの私たちの
場合だと大きく顔を歪めてニヤニヤと笑い
ながらその口調にたっぷりの闇を込めては
言い放ったえ清田さんが呆然とすると周囲
に笑い声が広がるその正体はさの取巻き
たちだったいつの間にか俺たちを取り囲ん
で佐と同じくニヤニヤと笑っていた
ラッキーなんかじゃない今回の成功は清田
さんの努力の成果だ先方のリサーチを徹底
していたこと寝不足でフラフラになるまで
で勉強を重ねていたこと休憩時間にも
こっそり1人でセールストークの練習をし
ていたこともずっと一緒にいた俺は知って
いるラッキーなんて一言ではたえ彼女自身
にだって片付けさせないそれは清田さんの
努力を馬鹿にする行為だからだいつになく
俺が強い口調で反論すると磨は全く気に
するそぶりも見せずあけるように鼻で笑っ
たあそういうことようやく納得できたわ何
がだあなたが高卒の新人なんかを連れ回し
ていた理由よ見た目だけはいいものね彼女
一緒にいると営業先のおじさん社員から
受けがいいからでしょうなそれは俺にとっ
ても清田さんにとってもあまりに侮辱的な
暴言だった一瞬でカッと頭に血が登り思わ
ず俺はサに詰め寄った訂正しろ俺のことは
いいから清田さんに謝れ無きになっちゃっ
て図星だったの違う彼女をバカにするな俺
が声を荒げるほどさは調子に乗り周囲の
笑い声はどんどん大きくなっていく清田
さんはカカに体をふわせまた以前のように
俯いて縮こまってしまったせっかく自信を
身につけて堂々と前を向けるようになった
のに許せないと俺はサマを強く睨みつけた
まあ怖いそうやって去勢を張るしかないの
よね何も持っていない人は彼女はもう
たくさんのものを持っている誰からもバカ
にされる理由なんて
ない定学歴が定学歴をかばっちゃって
やっぱりお似合いよあなたたちそう
言い残すと佐は取巻きを連れて去っていっ
た俺と2人になっても清田さんは俯いて
震えたままだったごごめんなさい佐藤さん
え私のせいで震える小さな声で清田さんは
何度も俺に謝った私と一緒にいるから佐藤
さんまで馬鹿にされるそれが悔しくて
申し訳ないとそんな謝るのは俺の方だよ
この部署の最年長として清田さんたちが
安心して働ける環境を作ることができ
なかっただからこうして君を傷つけること
になってしまったんだ本当に
ごめんだから清田さんが気にすることは
ないんだ恥ずかしいと思うこともあれこれ
行ってくる奴らに気遅れすることもない
堂々としていていいんだよ
君の実力は確かなんだからこんな俺に言わ
れても説得力がないかもしれないけどそう
付け加えると清田さんは首をぶんぶん横に
振ったそんなこと私佐藤さんを俺をななん
でもありませ
んいきなりバッと顔をあげて清太さんは
走っていってしまうのだったなぜか頬を
うっすらと赤く染めながら
それから清田さんとは少し気まずい雰囲気
になってしまっ
たこれまで通り一緒に外回りをするものの
会社に戻ってくるとやり残した仕事がある
のでと逃げられてしまうそこまで急ぎの
仕事を抱えていないことくらい俺は知って
いるのにまさか清田さん誰かに仕事を
押し付けられてるとかなら俺から注意して
違います大丈夫ですから最近ちょっと
忙しくて本当にならいいんだけどでも大変
なら相談して私これから打ち合わせなので
失礼します逃げるようにそくさと去って
いってしまう清田さん確かに最近は仕事に
慣れたようなので試しに彼女だけで取引先
を担当させたりもしていて忙しいのは本当
だ俺と距離を取ろうとするのもちの時が
近いサインなのかもしれないとまるで子供
の育ちを見守る親のように俺は若干
しんみりした気分になったそんな呑気に
構えていたから俺は清田さんを1人にして
しまったそのせいで再び彼女が傷つくのを
見過ごしてしまったその日は会社の渾身会
で武ごとに店を予約してそれぞれ集まって
飲み会を開くことになっていた部の会場は
会社の近くにあるダイニングバーこの店を
選んだのはサだったどうしてもって言う
から幹事を任せたけど大丈夫なんだろうな
お酒も料理も美味しいって評判よこの私が
選ぶお店に間違いはないわそうじゃなくて
何かたんではいないかと俺は遠回しに尋ね
たのだがそれを知ってか知らずか彼女は
平然としていたその裏に隠しているものを
全く気配すら感じさせずにごめんあと1
時間くらいかかりそうなんだ先に参加して
て
くれる定治マギは得意先から急な仕事の
連絡を受けた俺清田さんに手を合わせると
彼女は少し不安そうな表情を浮かべた
わかりました後でちゃんと会えますよね
もちろん必ず合流するから
清田さんは会場で待っててよはい後から
思えばこれが間違いだったようやく仕事を
片付けて渾身海の会場であるダイニング
バーに到着した時清田さんは店の前に
ポツンと1人で立っていた清田さん俺が声
をかけると俯いていた彼女は弾かれたよう
に顔をあげたその途端俺はぎょっとして
しまっ
その目には今にもこぼれそうなくらい涙が
溜まっていたのだどうしたんだ何かあった
の彼女が俺とばかり喋ってあまり他の同僚
たちと交流していないのは知っていたとは
いえ最近は彼女の頑張りに心を動かされて
自分から話しかけてくる同僚も少しずつ
増えていた磨たちの顔色を伺ってしらん
ぷりしていて申しなったとそれぞれが謝罪
の気持ちを伝えながらだから今回の渾身会
がより交流を深める機会になればいいなと
そう考えてあえて彼女を先に参加させたの
だがやっぱりいづらかったそれで外に出て
きたのかな俺の問いに清田さんは無言で首
を振ったそして信じられないような事実を
口にするのだっ
たんましたさんた以外全員え帰った佐藤
さんにも連絡したんですがというので慌て
て確認するとタイミング悪く会社にスマホ
を置き忘れてきたことに気づいたごめん
こんな時にそれより何があったのみんな
帰っちゃうなんてそれが彼女がうきながら
沈んだ声で語った相それはたちがみんなを
店から追い出したというものだったB
ランク以下の大学出身者はこんなおしゃれ
な店で飲む資格はないって最初から席が5
つしか用意されていなかったんですな
つまり佐は自分と取巻きたち4人の分しか
席を予約していなかった俺と清田さんを
含めた他10人は最初から数に入れてい
なかったそのために自分から感を引き受け
たんだと腑に落ちた瞬間磨に対する怒りが
こみ上げてきたするとその時だった清田
さんが目に涙を浮かべ力なく笑ったのは
もちろん高卒女の席なんかないってだから
せめて佐藤さんに挨拶をして帰ろうと思っ
てここで待ってたんです清田さん君はここ
にいてえ後で送ってからそう言い残して俺
はダイニングバーの店内に飛び込んだ彼女
にあんな顔をさせた連中にこのまま楽しく
飲ませてたまるか人は怒りの限界を超える
とかって冷静になるらしいとどこかで聞い
た話を身って実感したそういえば後で合流
すると言っていたなその時さたちはきっと
ギフどころでは済まないはずだある人物の
顔を思い浮かべながら俺は店の奥へ
ずんずん進んでいった俺が個室の戸を
がらりと開け放つと彼女たちはすでに
かなり出来上がっていた俺が入口に立って
いることにもしばらく気づかなかった
くらいにう店員さん俺だよ渾身海の会場は
ここだろうだから来たんだけどえあれ佐藤
さんでいるのベロベロに酔っ払いながらも
さはいつものさだったこちらをバカにする
ような笑を浮かべまるで追い払うように手
をヒラヒラと動かす悪いけど高卒の席は
ないわよ最初から用意してませんそれは
聞いたよだけど今日ここで予定されていた
のは営業部の渾身会だろ君は幹事なら全員
の席を用意する責任あるんじゃないの
かえええ用意してあげるわよいくらでも
ちゃんと会社に貢献できている人の席はね
さが鼻で笑ってそう言い放った途端個室の
中は笑い声でいっぱいになったふと見れば
取巻きたちは全員ニヤニヤしながらこちら
に真っ赤な顔を向けている図々しいのよね
普段ろに働きもしないで飲みだ参加したい
なんて漢字権限でそんな奴らは追い出して
やりましたけど
何か6に働きもしないそんな人間は営業部
に存在しないみんな毎日懸命に働いて
しっかり会社に貢献してる一体誰のことを
言ってるんだあんたよ定学歴のいるだけで
会社の評判を落とすお荷物働いてるふり
だけは上手な給料泥棒さんのコこちらを
まっすぐに指差してさが俺を罵倒する
取巻きたちはそうだそうだいいぞと生やし
たてゲラゲラと大声で笑ったそしてねえ
そいつを追い出してせっかくの美味しいお
酒がまずくなっちゃうさの指示で取巻きの
1人が立ち上がるそしてニヤニヤしながら
俺を外に連れ出そうと肩に手を回してきた
その時だった何をしているんだ若い男性の
声で取巻きの動きがぴたりと止まるそして
ありえないものを見る目で俺以外の全員が
入り口を凝視したなんでここに社長がそう
サがぽつりとつぶやき真っ赤だった顔から
みるみるうちに色が抜けていく取巻きたち
も急激に酔いが覚めたらしい
あたふたと慌て始め混乱したのかいいと
散らかったテーブルの上を片付け始めた
突然現れた若い美系の男性俺たちの会社の
社長はその様子にいぶかしげな視線を向け
たそしてさの顔をまっすぐに見つめ不思議
そうに尋ねたここで営業部が渾身会をして
いると聞いて顔を出してみたんだけどなん
だかやけに人数が少ないね他のみんなはえ
えっとみんな都合が合わなくて10人も
それは大変だ会社で何かあったのかない
いえさにとって社長は普段から結婚したい
と騒いでいる憧れの存在その社長に
問い詰められているのもあってまともに
返事もできずしどろもどろになって俯いた
そんなさに社長はため息をつきながら告げ
た全て知っていると
え表にいた清田さんに聞いたよ君たちに
追い出されたってそれから今の会話も聞か
せてもらったよ漢字権限で追い出してやっ
たのありから兄に向かってなんてことそう
社長が吐き捨て睨みつけた瞬間磨たちは
まるで時が止まったよ固まったあ兄そうだ
ここにいる佐藤君は僕佐藤ハルトの兄佐藤
ゆだ佐藤さん社長弟のハルトの背後から
戸惑った表情をした清田さんが顔を出す
どうやらすでに話を聞いた
らしい女性を寒空の下に立たせておくもの
じゃないよ兄さん
こんなとに連れてきたくなたんだよこいつ
らが何を言おうとどうせ聞けたものじゃ
なかったからな確かに僕も腹が煮えくり
返りそうで自分を抑えるのが大変だったよ
意外と気が短いからなお前よく我慢したよ
ああの砕けた調子で言葉をかわす俺たちに
さがおずおずと声をかけてくるその顔は
まさだったどうやらようやくを込めた
らしい本当にでも全然その上ことのような
つぶやきを拾うと全然似てないけど本当に
兄弟というところかそんな彼女に俺は教え
てやった自分は父親にで弟は母親にだとお
互い生きしってくらいそっくりだよな
兄さんにとっては迷惑だろうけどねまあろ
でなしだったからな本当にお互い苦労した
よね特に兄さんは2人だけが共有する
思い出を語ってハルトは遠い目をした今で
はお互い笑い話にしているが当時は笑顔
すらも久しく忘れていた俺もそしてハルト
も両親が離婚したのは俺が7歳の時俺は父
に引き取られまだ2歳だったハルトは母に
引き取られてそれぞれ遠くの町に引っ越し
ていった父は色々とだらしない人間でろに
働きもしなければもちろん俺の面倒を見る
こともなくやがて外に恋人を作りほとんど
家に帰ってこなくなってしまったお腹が
空いた当時の俺はそれが口癖だったいつも
汚い格好をして近所の人々にも育ちの悪い
こと疎まれたでは馬鹿にされていつも1人
ぼっちでそんな境遇から俺が恨んだのは
ハルトだった俺も母さんに引き取られて
いればハルトだけ愛情をもらって幸せに
暮らしていてずるいこんなの不公平だと
その考えがひっくり返されたのは中学3年
の夏だったえお前ハルトか赤ん坊の頃に
別れただったのに顔を見た途端に分かった
まるで本人がそこに現れたかのように綺麗
だった母にそっくりな整った顔けれど身に
つけている服はかつての俺そっくりに汚
なかったお父さんに助けて欲しくて突然俺
の元に現れたハルトは尋ねてきた理由を
そう説明した母が病気になって何年も
まともに働けていないそのせいで生活が
とても苦しく食べるものにも困っていると
知らなかったてっきりお前は幸せだと苦労
してるのは俺だけだって僕もきっと
お兄ちゃんは幸せなのにごめんねっていつ
もお母さんが言うからニとも笑わず淡々と
喋る10歳の弟それを見た瞬間俺は雷に
ような衝撃を受けそして決意した自分が
助けなければと兄ちゃんに任せろハルト
必ずどうにかしてやる俺は自分から父を
捨て母とハルトが住むアパートに引っ越し
たそして受験勉強の傍自力で身につけた
家事をハルトに仕込んだ高校には学費免除
で進学し3年間の大半をバイトに費やした
そして高校を卒業をすると近所の工場で
働き始めたのだったハルトを大学へ行か
せるために兄さんはすごく頭がいいのに
もったいないよ俺が夜勤からクタクタで
帰る度にハルトは申し訳なさそうな顔をし
ただが俺に言わせればハルトの方がよほど
賢かっただからハルトを進学させた方が
きっといい仕事につつけると思ったのだ
それに言っただろうどうにかしてやるって
あれはお前がちゃんと笑えるようにしてや
るって意味だよ兄さんそんな顔をされてる
うちは俺はまだ約束を守れていないって
ことだそんなの兄としてかこ悪いだろって
あの時の兄さんが今でも一番かっこいいと
思うよやめろよ頼むからもう忘れてくれ
恥ずかしさで頭を抱える俺を見てハルトは
肩をふわせて笑うかなり苦労はしたが俺は
無事に弟の笑顔を取り戻すことができた
ちなみに母も病気を乗り越え今は家族3人
で幸せに暮らしているだから今の僕がある
のは兄のおかげだ兄がいなければ大学
なんて行けなかったし大学に行かなければ
起業しようとも考えなかったはずだから
きっと君たちと出会うこともなかった
だろうね
そう言ってハルトが視線を送るとサたちは
一斉にビクッと肩を振るわせた会社を
立ち上げた時僕が真っ先に誘ったのはここ
にいる兄だそれは僕が最も信頼できる人物
だったから社員の採用を学歴不問にしたの
は兄の姿を見ていたから同じように理由が
あって進学しなかったり学歴がなくても
立派な人は大勢いると思っただからその逆
も言えるって社長になってから知ったけど
ね
う言葉の意味を察してさは顔面蒼白で言葉
をつまらせたそれならどうして平社員に副
社長でもなんでも社長の一声で俺が断った
んだよそれはヒシ員になりたかったからえ
信じられないという顔をする磨けれど早い
うちから大人の中で働いてきた俺は大人の
汚い部分もたくさん見てきた高い立場に
なるほどみんな昔の苦を忘れ下の立場の
人間に大平な態度を取るようになっていっ
ただから自分はそうはなるまいとその地位
に振り回されない人間になれるまで役職に
つくようハルトに求められても全て断る
ことにしたのだったそれに今はまだ現場で
知りたいことが山ほどあるからあれも断る
よ営業部の部長になって欲しいって話え
参ったなそろそろかと思ったのにそうそれ
なら私が俺たちの会話に割って入るように
佐間は勢いよく手をあげた君が営業部の
部長にはい社長こう言っては何ですが佐藤
さんは社長のお兄さんというだけですそれ
ほど大きな結果を出してわではありません
し会社に貢献しているとは言えませんそれ
ならよっぽど私の方がふさわしいと思い
ますよま最近は少し調子が悪いですけど
それでも本来の能力は私の方が上ですから
サのアピールをハルトは黙って最後まで
聞いたそしてむに深く長いため息をつくと
君は何も分かっていないと呆れたように
呟いたえ会社が注目を浴びるようになった
きっかけのテレビ局のインタビュー君は
覚えてるももちろんですあれを見て社長の
元で働きたいとあれを受けるように進めて
くれたのはここにいる兄だよ
えハルトはサだけでなく取巻きたちにも
訴えるように語った会社にとって重要な
場面ではいつも兄に意見を求めているの
見解が外れたことはなく必ず現場の状況を
反映した的確なアドバイスをしてくれる
その度に会社はピンチを乗り越えてきたの
だとそれに僕はビジネスで最も重要なのは
信頼だと思う1つ1つの仕事を丁寧に
やり遂げクライアントに信頼されその信頼
を次の仕事につげるそれにかけて兄の右に
出るものはいないと思っているよ
それはあまりに丁寧すぎて仕事が遅いと
いう意見もあるだろうねなかなか契約数も
伸びないし成績トップを獲得することも
ないだから数字だけ見たら貢献度は低いか
もしれないけど私は佐藤さんをすごく尊敬
しています耐えかねたように清田さんは
ハトの背後から声をあげた佐藤さんと一緒
にいると社長の意味がよくわかります
難しい顔をしていたクライアントも佐藤
さんとお話しした後は皆さんほっとやいだ
顔になるんですあれが信頼を得るという
ことなんだなってクライアントの信頼を
確実に得ることで佐藤さんは会社に貢献し
ていると思いますだから部長にふさわしく
ないなんてそんなこと足をふわせながら
それでも懸命に俺をかってくれる清田さん
その肩をポンと叩いてハルトは優しい笑を
浮かべた僕が言いたかったことを代弁して
くれてありがとうとまさに彼女が言った
通りだ貢献度を数字だけで測るなんて僕は
嫌だなもっと様々な視点があってもいいと
思うんだ例えば仲間のミスを密かにカバー
して中心になりかけた取引を存続させたり
その優しさや点もも僕は評価したいな
ああ途端にさの顔色が変わったまるで
ハルトの言葉に心当たりがあるかのように
まさか君が怒らせて話も聞いてくれなく
なったクライアント先方に出向いてまで
説得して取引の継続を頼み込んだのは兄だ
彼女だけじゃないはずだよ滞っていた仕事
が急にうまく回りだした
いつの間にか問題が解決していたりそんな
記憶があるのは1人1人の顔を見ながら
ハルトは取巻きたちに問いかけていくする
と彼らは次々に顔色を変えてそのうちの
1人がやがて覚悟を決めたようにあります
と呟いたすみませんでした佐藤さんに助け
られていながら今までああんた僕もすみ
ませんでした
ちょっと老廃するさをよそに取巻きたちは
次々と俺に謝罪してそれぞれ頭を下げてき
た俺だけじゃないはずだよ謝るべき相手は
もう分かるよねはい続いて4人は清田さん
にも謝罪の言葉と共に頭を下げ始めるその
光景に磨は顔を真っ赤にしながらわなわな
と震えてとうと俺たを押しのけ個室を
飛び出していったああやってられない会社
で覚えていなさいよこの裏切り者ども
そんな彼女を引き止めるものはおらずかっ
てそれが火に油を注いだらしいサは
ドスドスと足音を立て全身で怒りを表現し
ながら店を出ていったするとその直後だっ
た追い出されて帰ったはずの同僚たちが
再び店に戻ってきたの
みんなやっぱり清田さんのことが心配に
なったからといいチームになりそうだね
これからはハルトの言葉に俺は大きく頷い
たああみんなで会社を盛り上げていけたら
いいなそれならしっかり親睦を深めないと
ねこの人数ではさすがに狭いだろうと
ハルトは別の店を紹介してくれたそして
自分のポケットマネーで身会を仕切り直す
を提案してくれたのだったハルトお前は
行かないのか社長がいたら気を使うだろ
営業部の渾身会なんだからみんなで楽しん
できてよさそと去っていく背中に俺は
しみじみとしたものを感じた昔から賢くて
しっかりしていたがやっぱり俺にとっては
守るべき弟だったそんなハルトが俺を守っ
てくれるようになってこんな気遣いを
できるほど大人になって弟の成長が嬉しく
もあり少しだけ寂しくもあるのだった俺も
そろそろ弟離れしないとな佐藤さん皆さん
先に向かいましたよ私たちも行きましょう
手を振る清田さんに俺はすぐ行くよと手を
振り返したまだ心配があるとすればハルト
が仕事一辺となところだそろそろ自分の
幸せも考えてそばで支えてくれる人を
見つけて欲しいものだが真面目で優しい
例えば清田さんのような女性をあれその
一瞬だけ少し胸に痛みが走ったような気が
したがきっと気のせいだと片付けて俺は
清田さんの元に駆け寄ったやがて会場を
移し改めて渾身会がスタートした今度は誰
もが笑顔で四重わきあいあいとした雰囲気
のまま楽しい時間が流れていったのだっ
たその翌日俺に近寄ってきた佐の態度は
昨日までと全く違ってい
た佐藤さん私あれから反省しました今後は
心を入れ替えて真面目に働きます
えあまりの変わり用に思わず俺もあ然とし
てしまう大方味方だった取巻きを失って
焦ったのだろうと思った矢先彼女から耳を
疑う言葉が飛び出した佐藤さんのことも
これからは敬わないとだって未来の
お兄さんだものうん私やっぱり社長のこと
が好き昨日あんな資金距離でお話しして
自分の気持ちを再確認したんですこれから
はできる女ぶりをアピールしてガンガン
積極的にアタックしていこうかなってだ
から私の活躍はどんどん社長に報告して
いってくださいねああもちろん部長に推薦
してくれてもいいですよその方が未来の
社長夫人として白がつくので
ああ狙いはともかくとして心を入れ替えて
真面目に頑張ろうという気持ちそのものは
大変結構なことだ先輩として後輩の噴気は
応援してやるべきだろうただしその言葉は
もう少し早く聞きたかった残念だけどもう
遅いよさ
え巨とする彼女に俺は非常に言いづらい
真実を告げたこれまでの言動は全て社長に
報告済みだとえ全てそう全てそれを受けて
社長は今後いくら心を入れ替えようが
決して磨さんと交際することはないという
をしたんだ早い話俺が君のお兄さんになる
ことも社長夫人になることも絶対にありえ
ないよ嘘それから社長は君のような派手な
女性はタイプじゃないんだ特に見た目だけ
を飾り立てて中身が伴わないような女性は
たえどれだけ学歴が立派でも最後の一言は
やや意地の悪い響きになってしまったが
までのあれこれを思えばこれくらいの
仕返しは許されるだろうじゃあそのうち
事例が出るだろうから
事例先日うちが買収した会社があるだろう
あそこの人手が足りないらしいんだ誰に
言ってもらうか随分社長も悩んでいたよう
だけどよかったよやる気のある人材が
見つかってそそれってつまり左社長には君
を強く推薦しておくよそう告げると磨は
その場に膝から崩れ落ちるのだったそんな
彼女を置いて俺はハルトが待つ社長室へ
向かったハルトの好みは清楚で控えめな
女性だそう例えば清田さんのようなあれ
まただ昨日のように胸に一瞬かかな痛みを
感じる病院にでも行くべだろうかそんな
ことを考えつつ廊下を歩いていると突然胸
が大きくズキッといたんだああお似合いだ
なやっぱりそれは廊下で断捨する清田さん
とハルトを見つけたからだったようやく俺
は気づいた胸が痛む時は決まってハルトと
一緒にいる清田さんを思い浮かべている
ことにお兄さん佐藤さん
俺を見つけると2人が揃って笑顔を
浮かべるやはり清田さんの隣にはハルトが
似合う美男美女で年齢も近いし俺は胸の
痛みをこらえながら無理やり笑顔を作った
2人とも随分仲良くなったんだねなんと
いうかそうすごくいい雰囲気だったよ社長
にはさっき偶然お会いして昨日のお礼を
伝えていただけですあそそうなんだ2人を
応援しようと気を使ったつもりだったのに
清田さんは笑顔を引っ込めてなぜか俯いて
しまった兄さんなぜかハルトまで俺に呆れ
たような声を出すそして次の瞬間だった
ハルトは突然清田さんの肩に手を回した
社長清田さん僕君のことが気に入った
みたいなんだ今夜でもどう清田さんに顔を
近づけ耳元でさくはるとその瞬間俺は2人
に向かって駆け出していた2人を応援
しようと決めたはずなのに嫌だと思って
しまったからけれど俺が引き剥がすよりも
早く清田さんが動いた思いきりハルトの体
を突き飛ばしたのだやめてください私ゆ
さんが好きなのでえ俺ア然とした俺の
つぶやきに清田さんははっと我れに帰った
そしてみるみるうちに顔を真っ赤にしたあ
えっと今のはそういうことだよ兄さん
清田さんがうたえ俺が固まる中ハルトだけ
が平然としていたまるで清田さんの気持ち
を知っていたかのようにあとはどうぞ2人
で邪魔者は消えるよにっと笑去っていく
ハトそういうこととは清田さんに視線を
戻すと彼女は今にも泣きそうな顔をしてい
ただ大丈夫
私佐藤さんが社長のハルトさんじゃなくて
ゆとさんが好きなんです前からずっと
えこのところ妙によそよそしい態度だった
のは女性の気持ちに鈍い俺でも面と向かっ
て告白を受けてはさすがに納得するしか
なかっただけど年は10歳も上だし関係
ありませんこんな冴えない見た目だしゆと
さんはかっこいいです私の中では誰よりも
社長よりずっといやさすがにそれは言い
すぎじゃじゃあ世界一かっこいいですゆと
さんは思いを寄せる女性に世界一とまで
褒められて心が動かない男がいるだ
私と付き合ってくださいゆさんその言葉に
俺は迷うことなく頷いていたすると
にっこり嬉しそうに笑った清田さんはこれ
まで見た彼女の中で間違いなく1番綺麗
だったその後営業部の雰囲気は大きく
変わり学歴による偏見や分断はぱったり
なくなった学歴よりも営業部らしく仕事の
成果でそうという空気が生まれいい意味で
みんながお互いを意識するようになった
また少しずつお互いが苦手な部分を
フォローし合う空気も生まれ始めていて
かつてギスギスしていた営業部は他のどの
部署にも負けないくらい素晴らしいチーム
になりつつあるのだったサは遠方の子会社
へ移動になり慣れない環境や仕事にかなり
苦労しているそうだ自慢の学歴にも周囲は
それが何かというばかりでしぶしぶ地道に
働くそぶりを見せ始めたところだとかそう
やってコツコツ信用を積み重ねていくこと
が結局は信頼を得る1番の近道なんだと俺
はいずれ彼女にも気づいて欲しいと思って
いるちなみにあれから俺と清田さんは順調
に交際を続けている今日も頑張りましょう
ねりってでも1つ1つの仕事を丁寧に着実
に成果を
積み重ね自信を身につけた清田さんは
まるで輝くように生き生きと仕事をして
いる今では講師共にパートナーと言える
彼女は俺にとって日々に大きな存在になり
つつ
ある彼女もまた俺と同じ気持ちだと断る
ごとに伝えてくれることがその度に幸せで
たまらない
学歴が重視される今の社会では学歴が低い
ことを理由に他人を見下していいと考える
人も少なくないけれど俺はそれがもったい
ないことだと思う人には学歴だけによら
ない長所や本人も気づいていないような
才能が隠れている時もあるから
生まれ変わった職場で俺はこれからも大切
なことを周囲に伝えていくつもりだ
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