【怒りの頂点に達したので辞める決意】高齢化進む過疎の町で唯一の常勤医師が今月末で辞職へ･･･行政は入院病床も休止 ”医師がいなくなる町” 京都・南丹市美山町【newsおかえり特集】

ABCテレビニュース

9 Jun 202314:52

Summary

TLDR京都府南丹市美山町の唯一の常勤医師、中村正人さんが辞職を表明したことにより、地域医療が危機に瀕している。高齢化が進む町で、入院病床の休止が決定され、住民の不安が募る。中村医師は、市からの通知を受けて、医療体制の縮小に反発し、辞職を決意。住民らは医師の確保と入院病床の再開を求める集会を開く。

Takeaways

🏥 南丹市美山町の診療所は、町で唯一の常勤医師を有しており、その医師の辞職表明により、街の医療が危機に瀕しています。
👨‍⚕️ 中村正人医師は内科の専門家で、35年間滋賀県で開業医を務め、3年前に美山町の診療所で僻地医療に貢献しています。
👴 美山町の人口はおよそ3800人で、そのうち半数が65歳以上と高齢化が進んでいます。
🏠 中村医師は月曜日から木曜日の4日間、外来診療を担当し、さらに訪問診療や夜間診療も行っています。
🛏️ 去年9月に南丹市から入院病床を休止する通知があり、診療所の4床の入院病床が全て休止されました。
🚑 高齢者にとって、入院病床は非常に必要で、休止の決定は住民の不安を招きました。
📈 南丹市の市長は、中村医師の体調不良を理由に入院病床の休止を説明しましたが、中村医師は体調不良を理由に休止を申し出たことはないと述べています。
💼 民間コンサルティング会社が市に提出した診療所の経営診断資料によれば、入院診療機能を廃止することが収支改善効果が期待できるとされています。
🏢 診療所は2年前に民間医療法人から市の直営になり、市の経営は赤字を回避するために毎年5000万円を補填してきました。
🚑 中村医師は、入院病床の再開に必要な医師の働き方改革や医師や看護師の不足を指摘し、辞職を申し出ました。
📚 住民らによる集会が開かれ、京都府や南丹市に対して医師の確保と入院病床の再開を求める申し入れ書を提出しました。

Q & A

南丹市美山町の診療所で何が起こっている問題ですか？
-南丹市美山町の診療所では、唯一の常勤医師である中村正人さんが辞職を表明し、街の医療が危機に瀕しています。
中村正人さんはなぜ辞職を表明しましたか？
-中村正人さんは、南丹市からの入院病床の休止の通知と、その後の対応に不満があり、辞職を表明しました。
入院病床の休止はなぜ突然決定されたのでしょうか？
-南丹市からの通知により、中村医師の体調不良が理由とされていますが、中村医師自身はこの理由に納得していませんでした。
入院病床の休止が住民にどのような影響を与えていますか？
-高齢者にとっては、風邪などの軽い病気で足腰が出せなくなるため、入院病床は非常に必要でしたが、その休止により不安が募ります。
南丹市の市長は入院病床の休止についてどのように説明していますか？
-市長は中村医師の体調不良と、入院医療体制が整わなくなった状況を理由に説明しています。
中村医師は入院病床の休止にどの程度の影響を与えましたか？
-中村医師は体調不良で休んだものの、入院病床の休止を申し出たわけではありません。また、入院病床の休止には医師2人との一致した見解があったと主張しています。
南丹市の診療所はどのような経営状況でしたか？
-民間医療法人が運営していた診療所が経営悪化し、市の直営となり、その後も赤字続きで、市は毎年5000万円を補填していました。
住民は入院病床の休止についてどのように反応しましたか？
-住民からは不安や困惑の声が上がり、集会が開かれ、医師の確保と入院病床の再開を求める申し入れ書が提出されました。
南丹市の市は今後どのような対応を予定していますか？
-市は医療サービスをできるだけ低下させないように全力で取り組むとしており、新たな常勤医師の確保のめどを今月中に建てるとしています。
専門家は地域医療の縮小を防ぐためにどのような支援が必要だと指摘していますか？
-専門家は、医師不足の問題や経営難を理由とした地域医療の縮小を防ぐために、国による財政面での支援が必要だと指摘しています。