関西私鉄でJR西日本の「ICOCA」を導入せず「PITAPA」にした理由を徹底解説【ゆっくり解説】
Summary
TLDRこのスクリプトは、日本のICカード乗車券の歴史とその発展について詳しく解説しています。スイカカードが導入されてから、ICOCAやPiTaPaなどのカードが登場し、関西圏と関東圏の鉄道会社の異なる発展形態が明らかになります。スクリプトでは、ICカードの相互利用の進展や、プリペイド方式と後払い方式のICカードの比較など、日本の交通ICカードの多様性と利便性の向上を追跡しています。また、全国でICカードが共通利用できるようになった背景や、それによって生じた新たなニーズや問題点にも触れています。
Takeaways
- 🎉 ICOCAは2003年にサービスを開始し、今年で20周年を迎えます。
- 🚄 JR西日本のICカード乗車券であるICOCAは、関西圏だけでなく全国で利用可能です。
- 💳 PiTaPaは関西の大手私鉄が導入したICカードで、後払い方式の特徴を持っています。
- 📈 スイカカードは交通系ICカードの中で最も早く導入され、発行枚数も最も多くなっています。
- 🔄 ICOCAとPiTaPaは2006年に相互利用が可能となり、利用者の範囲が広がりました。
- 📱 磁気式のプリペイドカードとICカードの違いは、利用者の使い勝手に大きく影響しています。
- 🚉 自動改札機の導入時期の違いが、JRと私鉄が別々のICカードを導入する理由の一つでした。
- 💡 ICOCAの導入により、関西圏でもICカードの利用が広がり、鉄道会社の枠にとらわれず棲み分けが形成されました。
- 📊 PiTaPaの会員数はICOCAやスイカカードに比べて少なく、普及率の違いが明らかです。
- 🛂 全国相互利用サービスの開始により、ICカードは1枚で全国の鉄道やバスを利用できるようになりました。
- 🔗 関西と関東のICカード事情は大きく異なります。関西ではプリペイド式がICOCA、後払い式がPiTaPaと棲み分けられています。
Q & A
ICOCAの導入から20周年を迎えた年は何年ですか?
-ICOCAは2003年にサービスを開始したため、20周年を迎えたのは2023年です。
スイカカードが導入された年は何ですか?
-スイカカードは2001年に導入されました。
ICOCAの名前の由来は何ですか?
-ICOCAの名前はICオペレーティングカードの略で、また関西の方言で「行こか」を意味する言葉と共に成っています。
PiTaPaカードの導入元はどこの企業ですか?
-PiTaPaカードは関西の大手私鉄が導入したものです。
PiTaPaカードの名前の由来は何ですか?
-PiTaPaカードの名前はポストペイIC4タッチ&ペーの略で、タッドタッチするだけでスピーディーに利用できるというキャッチフレーズがあります。
ICOCAとPiTaPaカードの利用方法にはどのような違いがありますか?
-ICOCAはプリペイド方式で事前に金額をチャージし、改札を通過することでチャージされたお金が使われる方式です。一方、PiTaPaは後払い方式で乗車前や改札を通った時点ではお金のやり取りは発生せず、後日銀行などの口座から引き落とされる方式です。
PiTaPaカードの導入により関西の私鉄が抱いた問題とは何ですか?
-PiTaPaカードは後払い方式であり、クレジットカードのように申し込みと審査が必要であり、発行されない場合もあるため、利用者のハードルが高く、普及しにくかったという問題がありました。
関西の鉄道会社がICOCAを導入しなかった理由は何ですか?
-関西の鉄道会社の歴史的成り立ちや経営方針の違い、相互直通運転が行われていないこと、また、自動改札機の導入時期の違いなどが理由として挙げられます。また、ICOCAを導入する際には、既存の自動改札機の更新などコストがかかることも理由の一つです。
全国の交通系ICカードが相互利用できるようになったのはいつですか?
-全国の交通系ICカードが相互利用できるようになったのは2013年3月23日です。
ICカードの全国共通利用が求められた背景には何がありますか?
-ICカードの全国共通利用が求められた背景には、複数の鉄道会社を利用する際に複数のカードを持ち分ける必要がなくなり、便利さが高まったことです。また、ICカードはケースから取り出さなくても使えるため、手間が少なくなります。
ICOCAカードの記名式と定期券の導入が盛んになったのはいつ頃からですか?
-ICOCAカードの記名式と定期券の導入が盛んになったのは2010年代半ばから後半頃からです。
関西の鉄道会社のICカード事情と関東のICカード事情の違いは何ですか?
-関西の鉄道会社のICカード事情と関東のICカード事情の違いは、関西では鉄道会社の枠にこだわらず、プリペイド式はICOCA、後払い式はPiTaPaという棲み分けがなされているのに対して、関東ではJRがSuica、私鉄がPASMOという棲み分けがなされている点です。また、関西の鉄道会社の歴史的成り立ちや鉄道の経緯が関東とは異なっています。
Outlines
🚄 ICOCAの誕生と関西のICカード事情
この段落では、ICOCAの20周年とその由来について説明しています。また、関西の私鉄が独自のICカードであるPiTaPaを導入した理由や、ICOCAが全国的に展開された経緯についても触れています。スイカカードの普及や、ICカードの利便性と導入の背景が焦点です。
📅 ICOCAとPiTaPaの歴史的経緯
第2段落では、ICOCAとPiTaPaが導入されるまでの歴史的背景が語られています。JR西日本と関西の私鉄が別々のカードを導入した理由、自動改札機の導入時期の違い、そしてICOCAとPiTaPaが相互利用できるようになったプロセスが詳述されています。
💳 PiTaPaの後払い方式とその意義
この部分では、PiTaPaが後払い方式で導入された理由と、それが持つ意義について解説されています。また、PiTaPaの導入により発生したコスト削減の効果や、利用者の受け入れ方についても触れています。
🔄 ICカードの全国共通化と利用者の反応
第4段落では、ICカードが全国で共通利用できるようになった背景と、そのことによる利用者の反応が説明されています。時期カードとICカードの使い方の相違点や、ICカードの全国共通化が求められた理由についても議論されています。
🌐 关西と関東のICカード事情の比較
最後の段落では、関東と関西の鉄道会社の歴史的経緯や、ICカードの導入状況の比較が行われています。また、鉄道会社の枠にとらわれず、プリペイド式はICOCA、後払い式はPiTaPaと棲み分けられた現状についても解説されています。
Mindmap
Keywords
💡ICカード乗車券
💡ICOCA
💡PiTaPa
💡相互利用
💡スイカ
💡プリペイド式
💡後払い方式
💡全国相互利用サービス
💡定期券
💡JR東日本
💡JR西日本
Highlights
ゆっくり鉄道博物館へようこそ、ICOCAで行こかタッチして行こか、唐突になんだよしかも随分懐かしいCMのセリフだな。
ICOCAはサービス開始から今年でちょうど20周年。
関西の私鉄のICカードとしてPiTaPaが導入された。
ICOCAは導入当初は私鉄では使えなかった。
PiTaPaは後払い方式で、銀行などの口座から引き落とされる方式になっている。
PiTaPaの会員数は約330万人とSuicaやICOCAに比べて少なく、普及していない。
ICOCAとPiTaPaは2006年1月より相互利用が可能に。
関西の私鉄は歴史的な成り立ちや経営方針の違いから相互直通運転が少なく、サービス展開が難しかった。
PiTaPaは交通系ICカードとしては珍しく後払い方式に、利用者からの苦情が寄せられていた。
関西競技会はPiTaPaを導入することで、自動改札機などの更新コストを削減。
スルッと関西というシステムが1996年に導入され、自動改札機の更新を済ませていた。
JR東日本のSuica導入により、関西の私鉄はICカード乗車券の導入を検討しなければならなかった。
ICOCAとPiTaPaは2013年3月23日に全国相互利用サービスが開始され、全国の主要な交通系ICカードが相互に利用できるようになった。
ICカードの全国共通利用が求められた要因は、複数のICカードを使い分けるのではなく1枚で済む利便性。
ICカードの取り出さなくて良い特徴は、定期券の利用者にとって非常に重要。
ICOCA定期券のようなICカードは紛失しても使用停止して再発行が可能。
2014年にはjr四国の一部の駅でICOCAが導入され、JR四国は独自のICカードを導入していない。
関西では鉄道会社の枠にこだわらず、プリペイド式はICOCA、後払い式はPiTaPaという棲み分けがなされている。
Transcripts
ゆっくり鉄道博物館へようこそ
ICOCAで行こかタッチして行こか
唐突になんだよしかも随分懐かしいCMの
セリフだな
ちなみに懐かしいと感じるのも無理は
なくってjr西日本のICカード乗車券
ICOCAはサービス開始から今年で
ちょうど20周年なんだイコカってIC
カードだということも関西のカードだと
いうこともよくわかるとてもいい
ネーミングだよねところで関西の私鉄の
ICカードって何か知っているかな
施設えーっと何だろうPASMOは首都圏
の私鉄のICカードだよねそうだなまあ今
はパスモで関西の施設に乗ることもできる
けど関西の私鉄が導入したICカード乗車
券はPiTaPaというんだ聞いたことは
あるけどでもあまり馴染みはない名前だよ
ねそもそも同じ関西の鉄道会社同士なんだ
から
ICOCAを使えばよかったんじゃないの
そう考えるのはもっともだな今回は関西の
JRとしてが別々のICカード乗車券を
導入することになった経緯を見てみること
にしよう
[音楽]
カードを自動改札機などにタッチするだけ
で
改札を通れる便利なICカード乗車券だ
けど
ICカード乗車券と聞いて真っ先に
思い浮かぶのは何かなそれはなんといって
もスイカでしょまあそうだよなスイカが
導入されたのは主要な交通系ICカードの
中で最も早い2001年だ発行枚数も
2021年時点で8700万枚に上ってい
てこれも交通系ICカードの中で一番多い
んだ
登場の速さでも発行枚数の多さでもスイカ
が一番なんだねなおスイカの由来は
スーパーアーバンインテリジェントカード
でスイスイ行けるカードという意味もある
んだええ別にその由来に意義を唱える
つもりはないけどまある意味緑の山手線
から緑色で円形のスイカを連想したんじゃ
ないのまあもしかしたらそっちの方が先で
スーパーアーバンの方は後付かもしれない
な何にせよ日本のICカード乗車券をこれ
ほどに代表する存在になったから
定着っぷりは相当なものだよな例えば四国
のコンビニで店員さんにスイカでと言って
も何それなんて普通は言われないもんね
そしてスイカの導入から2年後jr西日本
が2003年11月1日からサービスを
開始したのがICOCAなんだ全国の主要
な交通系ICカードの中ではjr東日本の
Suicaについて2番目の導入となった
ぞタッチしていこか
ICOCAの名前の由来はIC
オペレーティングカードの略なんだけど
もちろん関西の方言で行こうかを意味する
ICOCAにもかかっているんだうん本当
に関西らしい名前だと思うよ
ICOCAはjr西日本のICカードって
ことは導入当初は私鉄では使えなかったん
だよねそうだな関西の私鉄はどのような
ICカードを導入したのかそれが次の話題
になるぜ
[音楽]
関西の大手私鉄は2004年に
PiTaPaというICカードを導入した
んだ名前の由来はポストペイIC4タッチ
&ペーの役でタッドタッチするだけでパッ
とスピーディーになんてキャッチフレーズ
もついたんだこれも正式な由来と
キャッチフレーズとどちらを先に思いつい
たのか微妙な感じねってえポストペイ後払
いってことそこがスイカヤコかパスモなど
との大きな違いなんだ
ICOCAとかはあらかじめICカードに
金額をチャージしておいて
改札を通るとそのチャージされたお金が
使われるって感じだよねつまりプリペイド
方式だよねこれに対してPiTaPaは
乗車前や改札を通った時点ではお金の
やり取りは発生せず後日になって
銀行などの口座から引き落とされる方式に
なっているんだつまりクレジットカード
広い意味で言えばクレジットカードだなだ
から
ICOCAとかのように駅の窓口や券売機
で気軽に発行することはできずクレジット
カードのように
申し込みをして審査を受ける必要があるん
だ当然その人の経済事情によっては
監査に落ちてカードが発行されないことも
あるそれって人によっては結構ハードルが
高いようなそうなんだよ後払い方式が
大きく響いているのか2021年時点で
Pitapaの会員数はおよそ330万人
なんだスイカの発行枚数のおよそ
8700万枚はおろか
ICOCAの発行枚数であるおよそ
2500万枚も大きく下回っているんだ
難波から大阪へ行くのになんでクレジット
カードを発行せなあかんねんて感じなん
だろうねきっと一応保証金を予防すること
で
審査が必要なくなるタイプのカードもあっ
たんだけど2022年3月をもってピタパ
は実質後払い方式一択になっているぞそれ
にしてもどうして関西の私鉄はICOCA
を使うことにしなかったのかなそれに
PiTaPaを後払い方式にしたのはどう
してかなよし次の話題はそれだな
[音楽]
まずjr西日本と関西の大手私鉄が別々の
ICカードを導入した理由だけどそもそも
ICOCAとPiTaPaの前身となる
カードもそれぞれが独自に導入していて
別々だったんだよとなるとICカードも
別々のものとなるのが当時としては自然な
流れだったのね全身のカードというのは
どういうものだったの次期方式の
プリペイドカードだよ自動改札機の切符の
投入口に放り込むとカードの残高から自動
的に運賃が引き落とされるというものだな
一定以上の世代の人なら
テレホンカードの鉄道版と考えれば分かり
やすいと思うぜわかりやすいかな
テレホンカードって若い世代の中には使っ
たことどころか見たことすらない人もいる
のでは
テレホンカードと同じであるいは現在の
ICカードとは違って残高を増やすことは
できなくって使い捨てのカードだったんだ
それでその時期方式のプリペイドカードの
頃からJRとしては別々のカードを使って
いたのねjr西日本はJスルーカードと
いって私鉄はスルッとというものだったぞ
するっと関西というのはあくまでシステム
の名前でカードの名前は私鉄各社が
それぞれ決めていたんだ使っていた人には
懐かしい名前で知らない人には何が何
やらって感じでしょうねそしてジェイ
スルーカードはJRのカードでJRと近鉄
以外は利用できなかったんだ
ICカード以前の時期カードがこのように
JRとしてで分かれていたのはもちろん別
の会社だからという要因も大きいけれど
そもそも自動改札機の導入時期がJRとし
てで全く違ったことも大きな要因だな
なるほどjr西日本で自動改札機の設置さ
れた駅が増えていったのは私鉄よりも大幅
に遅くて1990年代後半のことなんだよ
それじゃあ私鉄と足並みなんか揃えられる
わけがないわねさてICカードの話に戻る
けどまずはjr西日本が2001年5月の
社長定例会見においてJスルーカードを
ICカード化することを発表したんだそれ
がICOCAというわけね一方私鉄の方は
するっと関西を展開していたたするっと
関西競技会がカードのIC化を2001年
7月に発表したんだjr西日本のIC化の
発表と時期は近いけどあくまで独自にIC
化を行うつもりだったのねそして2004
年8月1日にPiTaPaのサービスが
開始された関西の私鉄のカードとは言って
も当初利用できたのは
阪急京阪能勢電鉄だけだったんだえかなり
限定されているじゃないの一方関東で
2007年にサービスを開始した
PASMOは最初から関東の大手施設など
23の鉄道事業者と31のバス事業者で
使用できたこのことと比べると確かに当初
からPiTaPaを導入した事業者は
だいぶ限定的なんだだけどPiTaPaを
導入する鉄道会社はもちろん増えていった
んでしょその前にまずは2006年1月に
ICOCAとPiTaPaの相互利用が
始まったんだこれでjr西日本の駅で
Pitapaを使ったり
阪急とかの駅でICOCAを使ったり
できるようになったぞ今では当たり前の
ことだけどそういうことができるように
なったのはこの時からなのねいやこの相互
利用というのは現在の相互利用とも違って
あくまでICOCAとピタパだけが相互
利用できるということなんだ例えば
jr東日本のSuicaで関西の私鉄に
乗れるようになるのはだいぶ後のことなん
だよ関西の私鉄や地下鉄でSuicaが
使えないって例えば
首都圏から出張で大阪に出てくる人にとっ
ては結構不便だったんじゃないのおそらく
な関西の私鉄の改札口にはスイカパスモは
使えませんとはっきり掲示されていたりし
たものだぜ自動改札機で止められた人が
よっぽど多かったのでしょうね2006年
には阪神
難解などの鉄道会社でPiTaPaが
使えるようになり2007年4月には近鉄
にも導入されてようやく関西の大手私鉄5
社が出揃ったんだ関東では全大手私鉄で
利用できるパスモが半月前に登場して
しまっていたぞリリースはパスもより3年
も早かったのに
展開の速度は鈍かったのね関西の私鉄は
歴史的な成り立ちも経営方針もそれぞれ
違う場合が多い関東と違って相互直通運転
などもあまり行われていないから足並みを
揃えてサービスを展開していくことが
難しかったのかもしれないなそうだね
そしてこれがICOCAの導入時点で関西
の私鉄各社がICOCAを導入しなかった
理由に繋がってくるのだろうな私鉄各社間
で足並みが揃わない以上jr西日本と
揃えることも難しいだろうし逆に
jr西日本だってICOCAは自社単独で
やりたかったことだろうなあくまで推測に
はなるけどそうとしか思えないよねまあ
足並みを揃えるのが難しいとかjr西日本
は単独でやりたかったという理由は
あくまで推測なんだけどそれとは別に関西
の私鉄各社にはどうしてもICOCAを
そのまま導入できないやむを得ない事情が
あったんだよやむを得ない事情気になるわ
ねその事情はPiTaPaが交通系IC
カードとしては珍しく後払い方式になった
理由にも深く関わっているんだ
[音楽]
まずはPiTaPaよりも前に導入されて
いたするっと関西だけどスルッと関西と
いう名前のシステムが最初に導入されたの
は1996年だったんだ私鉄各社はこの
時期カードに対応するためにすでに自動
改札機の更新などを済ませていたんだよ
1990年代後半に自動改札機を更新した
ばかりだったのねところが1999年に
jr東日本がICカード乗車券を導入する
と発表してしまったえするっと関西の
サービス開始から3年しか経っていない
じゃないjr東日本がICカードをやり
ますと言っていてその後jr西日本も追随
するのに関西の私鉄はやりませんという
わけにもいかないとはいえICカード乗車
券を導入するならばせっかく更新した
ばかりの自動改札機をまた更新することに
なってしまう時はバブル崩壊後の平成不況
真っ盛りよね
鉄道会社にとってはとても感化できる出費
ではないわねさらにスイカのような
プリペイド式ICカード乗車券を導入する
のならば自動改札機以外に自動券売機や
乗り越し生産機改札口にある駅員が扱う
機会なども全て
ICカードに対応したものに更新する必要
があるんだ
プリペイド式のICカードの導入って結構
なコストがかかるのねというわけでするっ
と関西競技会は関西の私鉄が今プリペイド
式のICカードを導入することはコストが
かかりすぎると判断したんだ
プリペイド式のICカード乗車券の導入が
事実上不可能ということねjr西日本の
ICOCAをそのまま導入するなんてあり
えなかったのかところが後払い方式のIC
カードにすれば自動改札機に簡単な回収を
施すだけで済むんだなるほどPiTaPa
の導入にかかったコストはプリペイド式に
していた場合のコストと比べて実に1/5
で収まったというんだ相当なコストカット
になったんだねそれにするっと関西つまり
磁気式のプリペイドカードに対しては
カードを見ても残高がわからないとか残高
がすぐになくなって改札で止められて
結局乗り越し生産の手間がかかるなどと
いった利用者からの苦情が寄せられていた
んだ次期プリペイドカードを使っていた人
にしてみればあるあるな話よねたとえ乗車
券がICカードに切り替わったところで
利用者は残高の確認とかチャージなどと
いった手間はかけたくないはずだから
後払い方式の導入は利用者からも受け入れ
られるはずだとするっと関西競技会は考え
たんだ一理あるけど実際にはPiTaPa
はあまり普及しなかったのよね
競技会が考えたようなメリットが後払い
方式にあることは間違いないしかし実績と
しては先に述べた通りPiTaPaの利用
者はICOCAなどと比べて大幅に少ない
んだそれなら後払い方式のpitapaを
利用したくない人や利用できない人はどう
すれば良かったのかなそういう人は
引き続きするっと関西を使ってもらおうと
協議会は考えていたんだPiTaPaが
登場した時点ではスルッと関西とピタパは
共存することが前提だったんだよそれに
jr西日本のICカードつまりICOCA
と相互利用する構想も当初からやったぞ
実際のところはどうなったのスルッと関西
はPiTaPaの登場後も長年存続した
ものの2018年1月31日をもって駅の
自動改札機やバスでの利用を終了している
ぜ確かに長年と言えるけど
結局次期プリペイド式カードの歴史は
終わったのねと思ったら
阪急阪神能勢電鉄北大阪急行電鉄の4社は
2017年4月にこの4社だけで使用
できる
阪急阪神能勢北9レールウェイカードと
いう時期プリペイドカードを発売したんだ
IC先生のこの時代にまさかの新しい時期
カードこの4社では次期カードを支持する
利用者が多かったそうで当面は次期カード
を引き続き使えることになった関西の私鉄
の事情は誠に複雑怪奇だわでもそれも長く
は続かなかったんだその話は次に回そう
[音楽]
2003年にサービスを開始したい子は
2004年8月1日からスイカとの相互
利用を開始したぞjr東日本のSuica
でjr西日本を利用できるようになった
一方でjr西日本には乗れるけど関西の
私鉄には乗れないという状況がこうして
生まれたのね同じく2004年8月1日に
はPiTaPaのサービスも開始されて
繰り返しの説明になるけど2006年に
ICOCAとPiTaPaの相互利用が
開始されたんだ
プリペイド式がいいという人はいこか
後払い式がいいという人はPiTaPaと
いう風に選べるようになったのねその後
ICOCAは私鉄各社のICカードや
jr東海九州のICカードとの相互利用を
開始していったんだjr東海はTOICA
jr九州はすごくね2009年には
ICOCAの前身と言えるJスルーカード
の利用が終了となった一方PiTaPaの
方も利用可能な鉄道会社やバス会社を順調
に増やしていった関西ばかりでなく静岡県
を走る静岡鉄道などにも導入されたんだ
PiTaPaも意外と手広いんだねそして
時は流れて2013年3月23日この日は
交通系ICカードの歴史においてとても
重大な人位置付けられるんだ今から10年
前か何だろう現在のように全国の主要な
交通系ICカード全てが相互に利用できる
ようになる全国相互利用サービスが開始さ
れたのはこの日なんだよなるほどこれで
ようやくスイカで関西の私鉄を利用したり
jr北海道の北風でjr西日本を利用し
たりできるようになったのねそうだなそれ
にしてもICカードが登場する前はJ
スルーカードみたいな時期カードを
それぞれの鉄道会社が発行していたけど
次期カードだった時代はこれらを統一して
くれという声はあまりなかったんだよね
まあそのように考えられるなでもその一方
でICカードについては共通利用できる
ようにしてという声が多くて実際に
2013年からついに全国共通で利用
できるようになったんだよねそうだな次期
カードの時代には生まれなかったニーズが
ICカードの時代には高まっててしまった
のはどうしてかな
普及率の違いも背景にあるかもしれない
けれど個人的には次期カードとICカード
の使い方の違いにあると思うぞというと
以前は複数の鉄道会社を利用するときに
それぞれのカードを所持する必要があった
けど次期カードは複数所持していても
かさばるものではないしそもそも改札機に
投入するために
財布やパスケースから出さないといけない
よな確かにどうせケースから取り出さない
とならないのなら取り出すカードを間違え
さえしなければ
複数を使い分けるのもそこまで不便では
ないわねところがICカードはそもそも
次期カードよりも厚みがあるし
複数枚重ねてタッチするとエラーになって
しまうだから
複数のICカードを使い分けるのなら
わざわざケースから取り出して使ったり
別々の場所にしまっておいて
鉄道会社に応じてタッチしたりする必要が
あるよなそうか時期カードよりもIC
カードの方が使い分けがだいぶ面倒なんだ
ねこれが私の考える
ICカードの全国共通化が求められた要因
だもちろん単純に共通化した方が便利だ
からというのもあるだろうけどな
持ち歩くICカードが1枚で済むならそれ
に越したことはないわよね
ちなみにICカードの取り出さなくて良い
という特徴は地味に重要だと思うんだ
昔々駅に自動改札機が導入されて乗車券が
磁気式になった時
定期券の利用者からは大いに不評だったと
いうんだえーっとこれもケースから出さ
ないといけないからかなそういうこと自動
改札機がなかった頃の定期券は駅員に
見せるだけで良かったしかしわざわざ
ケースから出して
改札機に投入しなければならなくなって
しまったんだ確実に手間が増えてしまった
わけねところが時代が進み定期券もIC
カードになると再び定期券はケースから
出さなくても良いものになったわけだ最初
に私が再現したICOCAのCMでもパス
ケースから取り出さずに使えることを
大きくアピールしていたわね時代が一周し
たのね
便利になったのはそこだけじゃないぞ時期
定期券は紛失した時に別人が拾って
払い戻してしまう可能性があるからから再
発行はできなかったんだ運賃が高額な
鉄道会社の沿線では
財布落としても定期落とすなと言われてい
たわねなんでや北総鉄道関係ないやろそう
かな今の話題には十分関係あるんじゃない
のだけどICOCA定期券のようなIC
定期券や定期でなくても記名式のIC
カードならば
紛失しても使用停止して別人による悪用を
防止できるから再発行もできるようになっ
たんだ
ICか万歳だねICOCAなだけに最高か
ええ
ICカードの全国共通利用は2013年に
成し遂げられたけどjr西日本と私鉄を
連絡する
IC定期券の発売開始が盛んになったのは
2010年代半ばから後半なんだJRと
私鉄をまたぐ定期券の利用者は
結局その頃までは別々のカードを持つ必要
があったのねそれから2014年には
jr四国の一部の駅でICOCAが導入さ
れたんだ相互利用とかではなくて
ICOCAを導入したのjr四国は独自の
ICカードを導入していないだからなそっ
かというかそもそも自動改札機があまり
導入されていないんじゃPiTaPaの方
も2010年代に入っても順調に導入事業
者を増やしていき2018年に
PiTaPaの前身と言えるスルッと関西
の利用を終了したんだその直前に導入され
たという
阪急とかの新しい時期カードはどうなった
の
結局2019年に自動改札機での利用を
終了しているんだあっという間の利用終了
IC化の波には勝てなかったのねところで
Pitapaは後払い式だからこれで関西
の私鉄独自のプリペイド式カードの歴史は
終了したのかなそうなんだよだけど最寄り
の駅が施設で
プリペイド式のカードが買えないのは
困るって人もいるんじゃないのそうだな
おそらくそういう理由で阪急阪神能勢電鉄
北大阪急行電鉄の4車は駅でのICOCA
の発売を開始したんだ大手私鉄がJRの
ICカードを発売するんだ関東だったら
まず考えられないわね現在は近鉄南海京阪
大阪メトロ近江鉄道の鉄道会社でも
ICOCAを発売しているぞなるほどね
関東ではJRはSuica私鉄は
PASMOという棲み分けがなされている
けど現在の関西では鉄道会社の枠には
こだわらず
プリペイド式はICOCA後払い式は
PiTaPaという棲み分けがなされて
いるのね関東と関西のICカード事情の
違いがよくわかっただろう
ICOCAとPiTaPaについて見てき
たけどどうだったかな交通系ICカードが
全国共通利用できるようになったおかげで
ICカードってどれも同じようにも思える
からスイカとパスモの関西版がICOCA
とPiTaPaぐらいに思っていたけど
実態は全然
違うってことがよくわかったよ関東では
私鉄が国鉄線の隙間を埋めるように発展し
てきたけど関西では私鉄が最初から国鉄線
に競争を挑んでいてそもそも
鉄道の生まれた経緯が全然違うんだよな
関東と関西では
鉄道の成り立ちだけじゃなくて現在のIC
カードの事情まで違っているのが
興味深いと思うよさてこのチャンネルでは
鉄道や交通に関する話題を解説形式で
分かりやすくまとめていきます皆さんの
チャンネル登録高評価が励みになります
また他にも取り扱ってもらいたいネタが
ありましたら
是非コメント欄で教えてくださいそれ
じゃあご視聴ありがとうございました
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