【マツダが会見】国交省に不正を報告
Summary
TLDR松田自動車は、国土交通省からの要請により、型式指定申請における実態調査結果を公表しました。調査では、全面衝突試験でのエアバックの時間指定起爆とガソリンエンジン出力試験でのソフトウェアの不正が確認され、5車種にわたって約15万台に及ぶ影響が報道されました。これらの不正は、商品改良モデルにおいても行われていました。松田は、信頼を損なったことを深くお詫びし、再発防止策を3点発表しました。これには、試験手順の見直し、教育の徹底、試験設備の強化が含まれます。
Takeaways
- 📢 松田自動車は、国土交通省からの要請により、方式指定申請における実態調査結果を発表した。
- 🔍 調査では、2つの試験項目で不正があったことが確認され、5月30日に報告された。
- 🚫 これらの不正は、全面衝突試験におけるエアバックの時間指定起爆と、ガソリンエンジン出力試験におけるエンジン制御のソフトの書き換えに関連する。
- 🛑 対象となる車両は生産が終了しており、安全性能については基準を満たしていると確認されているが、ガソリン出力性能に関する車両については出荷が停止されている。
- 👥 社長と専務執行役員が、この問題について説明し、今後の対応策と再発防止策を説明した。
- 🤔 不正が発生した背景には、法令に対する独自解釈が介入していたとされ、これは会社のガバナンス体制の不十分と関連していると指摘されている。
- 🔧 再発防止策として、試験が認証放棄に準拠した状態で実施されたかのチェック、ガバナンス体制の再整備、手順書の見直し、教育の徹底、設備の整備強化が挙げられている。
- 🙇♂️ 社長は、顧客やステークホルダーに不便や心配をかけてしまったことについて深くお詫びを述べた。
- 📝 詳細は松田販売店またはコールセンターに問い合わせることで得られると案内されている。
- 📉 信頼を裏切ったと認め、顧客の信頼回復に向けて努力すると誓約している。
Q & A
この会見の目的は何ですか?
-この会見は、方式指定申請における実態調査の結果を公表し、関連する問題点や対応策について説明するものです。
代表取締役社長兼CEOの諸氏と取締役専務執行役員兼CSOの小島氏はどのような役割を持っていますか?
-諸氏は社長として会社の経営を統括しており、小島氏はCSOとして顧客満足度や企業の社会的責任に関することを担当しています。
5月30日に国土交通省に報告された問題とは何ですか?
-全面衝突試験とガソリンエンジン出力試験において、不正な方法で試験を行い、その結果を申請データとして使用したことが問題となっていました。
全面衝突試験における問題の詳細を教えてください。
-全面衝突試験で問題となったのは、エアバックの時間指定起爆を行った事案です。これは、自然起爆ではなく外部装置を使用して行われたため、正確な評価ができなかったとされています。
ガソリンエンジン出力試験での不正内容は何でしたか?
-出力試験で問題となったのは、エンジン制御のソフトの書き換えを行い、実際のエンジン出力とは異なるデータを得た事案です。
これらの問題が発生した背景には何がありますか?
-問題が発生した背景には、法令に対する独自解釈の介入や、試験が認証放棄に準拠した状態で実施されたかのチェックが不十分だったことが考えられます。
これらの問題に対する松田車の対応はどのようなものですか?
-松田車は、問題に関与する車両の出荷停止を行い、法規適合性の確認や適切な対応を進めています。また、再発防止のために試験手順の見直しや教育の徹底、設備の整備強化が行われています。
顧客に対してどのようなサポートがありますか?
-顧客に対しては、松田販売店またはコールセンターへのお問い合わせを受け付けています。不安や困り事を感じた顧客には、詳細な情報提供やサポートが行われます。
今後の再発防止策には何が含まれますか?
-再発防止策には、試験が認証放棄に準拠した状態で実施されたかのチェックの仕組みの見直し、試験手順書の見直しと教育、試験条件を満たす設備の整備や強化が含まれます。
この問題が明らかになった後、松田車の顧客に対するメッセージは何ですか?
-松田車は、顧客に安心してお車にお乗りいただくための安全環境性能などを保証し、信頼を裏切ったことについて深くお詫び申し上げています。今後も顧客の信頼回復に向けて努力を続けるとのメッセージです。
Outlines
😔 自動車安全基準不正事案の説明
松田社の代表が、国土交通省からの要請に基づく実態調査結果を公表し、全面衝突試験とガソリンエンジン出力試験における不正を認めた。これらの不正は、安全性能に関わる重要な試験で行われたものであり、松田社はこれらの問題を解決し、信頼回復に努めると表明した。
🔍 調査概要と不正事案の詳細
松田社は過去10年間国内で販売された車種の型式指定申請に関する2403の試験を調査し、5件の不正事案が見つかったと報告した。不正事案は、全面衝突試験におけるエアバックの時間指定起爆とガソリンエンジン出力試験におけるエンジン制御ソフトウェアの不正な書き換えに関連するものである。これらの不正は、国内市場向けの5車種に限定されており、約15万台に及ぶと説明されている。
🚗 不正事案の詳細と原因
不正事案の詳細は、全面衝突試験でのエアバックの時間指定起爆とガソリンエンジン出力試験でのエンジン制御ソフトウェアの不正な書き換えに分かれる。これらの不正は、独自の解釈に基づいて行われたものであり、法令に適合する試験が行われなかったことが原因とされている。松田社は、これらの問題を再発防止するための対策を講じることを約束している。
🙇♂️ 不正事案に対する謝罪と対策
松田社の代表は、顧客とステークホルダーに不正事案によって生じた心配と不満を深く謝罪し、信頼を回復するための努力を表明した。再発防止策として、試験が適切に行われることを確認する仕組みの強化、試験手順書の見直しと教育、試験設備の整備強化が挙げられている。
Mindmap
Keywords
💡全面衝突試験
💡時間指定起爆
💡エンジン制御のソフトの書き換え
💡法規適合性
💡型式指定申請
💡不正事案
💡再発防止策
💡顧客信頼
💡自動車メーカーの責務
💡ガソリンエンジン出力試験
Highlights
方式指定申請における実態調査の結果について会見を始めます。
コーポレートコミュニケーション本部の町田が説明します。
国土交通省から要請を受けていた片し指定申請における実態調査の結果、是正すべき点があることを確認しました。
全面衝突試験においてエアバッグの時間指定起爆を行った事案と、ガソリンエンジン出力試験においてエンジン制御のソフトの書き換えを行った事案が確認されました。
安全性能に関わる全面衝突については該当車両の生産を終了しており、再試験で法規基準を満たす性能を確認しました。
ガソリン出力性能の事案については出荷停止を行い、法規適合性の確認を進めています。
お客様に不安がある場合は、販売店またはコールセンターにお問い合わせをお願いします。
調査対象は過去10年間で国内で販売された車種の型式指定申請全2403試験です。
一次調査は片認証試験部門がセルフチェックとヒアリングを行い、二次調査は調査チームが抜き取りで確認、三次調査は調査事務局が適切性を確認しました。
調査結果として2つの試験項目で計5件の不正事案が確認されました。
全面衝突試験ではエアバッグの時間指定起爆を行い、それを申請データとして使用しました。
ガソリンエンジン出力試験では転嫁時期補正機能の一部を停止してエンジン制御を行いました。
不正事案発生の要因は法令に対する独自解釈が原因であり、再発防止策としてガバナンス体制の再整備、手順書の見直しと教育、試験設備の強化を行います。
お客様やステークホルダーにご心配とご不便をおかけし、信頼を裏切ったことを深くお詫び申し上げます。
今回の調査で見えてきた課題に対し、全社で再発防止の取り組みを徹底します。
Transcripts
お集まりいただきまして誠に申し訳ござい
ませ
んただいまより方式指定申請における実態
調査の結果について会見を始めさせて
いただきます私はコーポレート
コミュニケーション本部の町田と申します
えそれでは本日の説明者を紹介いたし
ます向かって右側が代表取締役社長兼CE
諸正でございます
皆様から向かって左側が取締り役専務執行
役員兼CSO小島武治でござい
ます初めに社長の諸と専務の小島から公表
の内容について説明をさせていただきその
後皆様からのご質問をお受けいたします
それではまず諸よりご説明いたします
本日は急なご案内にも関わらずご参加
いただき申し訳ありませんえこの度国土
交通省から要請を受けておりました片し
指定え片し指定申請における実態調査に
おきまして2つの試験項目において是正す
べき点があることを確認しえ5月30日に
同省に報告をいたしました
えこの2つは全面衝突試験においてエア
バックの時間指定起爆を行った事案及び
ガソリンエンジン出力試験において
エンジン制御のソフトの書き換えを行った
事案ですえ松田車をお使いのお客様にはご
心配えご不安をおかけすることになり大変
心苦しく思っております
安全性能に関わる全面衝突については該当
車両はすでにえ生産を終了しておりますが
え社内の技術検証及び再試験を行いえ乗員
保護性能については法規が定めた基準を
満たす性能を有していることを確認して
おりますえ従いまして対象車両をお使いの
お客様におかれましては引き続きお乗
いただいて安全性の問題はございません
えガソリン出力性能の事案に該当する車両
については5月30日より出荷停止を行っ
ておりますえ納車をお待ちいただいてるお
客様にはご不便ご心配をおかけしますえ
速やかに法規適合性の確認など適切な対応
を監督館長のご指導のも進めてまいります
えまた不安困り事をお持ちのお客様も
いらっしゃると思いますえその場合は大変
お手数をおかけしますが松田販売店
もしくは当社ニュースリリースに記載の
コールセンターにお問い合わせをお願い
いたし
ますえ認証はお客様に安心して当社のお車
にお乗りいただくための安全環境性能など
様々な基準を満たしていることをに審査
確認いただくものであり法令で定められた
適正プロセスを保障し結果を保証すること
は自動車メーカーの責務でありますえ今回
理由の遺憾に関わらずその認証において
不正と言わざる得ない事案が発生したこと
について経営としての責任を重く受け止め
ており
ますえ松田車をご愛用いただいてるお客様
はめのステークホルダーの皆様にご心配ご
不便をおかけすることになりまた信頼を
裏切ってしまうことは通婚であり深くお
詫び申し上げ
ます法令にって適切に認証を取得できる
よう今回の調査によって見えてきた課題
問題点に対し全社で再発防止の取り組みを
徹底し皆様の信頼回復に向けて努力をして
まいります
えこの旅は大変申し訳ございませんでし
たえそれではここからは着席させて
いただきの小島から詳細のご説明をさせて
いただきます
ましそれではこれより小島から詳細をご
説明させていただきますえ私からご説明を
申し上げた後に皆様からのご質問にお答え
してまいりたいと思い
ますスライドの3ページ目お願いします
え初めに当社における調査概要をご説明
いたし
ます調査対象機関と対象は本年1月までの
過去10年間で国内で販売された車種の
型式指定申請全
2403試験になり
ます調査方法は3段階に分けて行いまし
た一次調査は片認証試験部門自らが認証
試験についてセルフチェックと認証試験
従事者へのヒアリングを行いまし
た2次調査では調査チームが1次調査の
プロセスと結果を抜き取りで確認し参事
調査は調査事務局メンバーを加えて調査の
適切性を確認しまし
た査は管理領域コンプライアンスリスク
マネージメント統括の専務執行役員認証
業務を管轄する専務執行役員を責任者とし
ており
ますそして一時調査を当社連結子会社の
マツダe&tを含む認証試験の担当部門2
次及び3次調査を内部監査
部門法規認証部門品質部門
弁護士から構成される調査チームで実施を
しまし
たまた調査チームメンバーが所属する部門
の執行役員または本部長部長職から構成さ
れる調査事務局を置く調査体制としまし
た当社における調査結果として2つの試験
項目で計5件の不正事案があったことを
確認し5月30日付けでで国土交通省に
報告いたしまし
た不正事案の該当車両は5車種で約15万
台全て国内市場向けでござい
ます詳しくはお手元のニュースリリースを
ご確認
くださいこれよりそれぞれの内容について
ご説明をいたし
ますえ1つ目の事案前面衝突試験について
ご説いし
ます試験の目的は正面衝突時に運転席運転
者と助助手席助員に対してま過度な障害を
与えることの与えることの防止になり
ます試験は全面衝突時の乗員保護を評価
する認証試験
です運転席と助手席にダミ人形を乗せ車両
時速50kmでえ壁に衝突させて影響を
評価し
ます不正事案の内容はエアバッグを自然
被爆ではなく外部装置を用いて時間指定
被爆をした試験を実施しそれを申請データ
として使用したこと
ですえこの図は全面衝突試験の様子を示し
てい
ます一般的に衝突は丸1で示す衝突検地と
丸2で示す乗員保護の2つの現象から構成
されてい
ますそれを踏まえてエアバッグの自然被爆
と時間指定被爆の違いを説明いたし
ます自然起爆とは丸1の衝突検地の
タイミングで車体衝撃力をセンサーが検知
し被爆時間を判定してエアバッグで車体の
衝撃力を
車体センサーが検知し被爆時間を判定して
エアバックを展開させ乗員を保護いたし
ます時間指定被爆とは丸1の衝突検地の
タイミングで車体衝撃力を受けた時の被爆
時間を指定してエアバックを展開させ乗員
を保護し
ます今回は自然被爆でやるべきところを
時間指定爆で実施してしまいましたこの
不正事案が5件の不正のうち3となり
ます不正事案発生の要因についてご説明
いたし
ます車のライフサイクルにはフルモデル
チェンジとそれをベースにした商品改良が
ござい
ますフルモデルチェンジの認証試験では
対象車種3車種を含めて自然爆で実施し
てることを確認してい
ます今回対象車種は全ての商品全て商品
改良モデルになり
ます不正事案の対象車種はフルモデル
チェンジと商品改良で骨格が変わらず
センサーが受ける衝撃力は変わりません
でし
た一方商品改良ではインパネの変更や助手
席のエアバッグの変更それから4wdの
追加などがございまし
たこれらによる乗員保護への影響を正置に
試験するため設計基準地での時間指定爆が
良いと独自解釈をしてしまいまし
たその後の2件2016年のアクセラ及び
2018年のアテンザマツダ6の商品改良
もこの2014年のアテンザの手順を参照
してしまいまし
た次に2つ目の事案ガソリンエンジンの
出力試験についてご説明いたし
試験は写真のように試験専用の部屋に設置
したエンジンに実写の急廃棄系を装着して
25°Cプラスマイナス10°Cの空気を
エンジンに吸わせて測定をし
ますエンジン回転は線回転からその
エンジンの最高回転数まで約1時間をかけ
て500回転ごとに出力を連続運転で測定
し最終的にはこの右の図のような出力特性
を得
ますガソリンエンジンの出力試験での不正
事案の内容は出力試験において転嫁時期
補正機能の一部を停止してエンジン制御を
使って計測を実施しそれを申請データとし
て使用したこと
ですこの試験では丸1のように吸気の温度
が実写以上に上昇した場合本来ならば丸2
のように吸気温度を正常な状態に戻して
量産エンジン制御を使って実写と同じ状態
で出力を図ることが適切でし
たしかしながら丸3のように吸気温度が
上昇した分を添加敷補正機能の一部を停止
して実写状態を再現しても問題がないと
独自の判断をしてしまいました
この不正事案が5件の不正のうち2件と
なり
ます試験環境において吸気経路の間で吸気
温度が実写以上に上昇した背景は実写と
試験設備でのエンジン周辺での風の流れの
違い
です実写においては上側の緑色のボックス
で示しています通り車両前方から総風が
入り温度は適度に保たれ
ますしかし下側のように室内にエンジンを
設置した試験環境では走行風はない状態
ですこのため吸気口では法規で定められた
温度の空気を送り込んでいますが風の流れ
がほとんどない旧系付近の温度は上昇し
実写では本来働かない天下時期補正制御が
働きましたそのため本来実写では働かない
転嫁時期補正制御の一部を止めて実写走行
環境に合わせてしまいました以上で2つの
事案の説明を終わり
ます最後に不正事案における全車視点での
原因と再発防止策をご説明いたし
ます原因として5件の不正事案に共通する
ものとして法令に対する独自解釈の介入を
排除することが会社として十分できてい
なかった点だと考えており
ます今後同様の事案を起こさないよう再発
防止策として次の3点を執行してまいり
ます1点目は試験が認証放棄に準拠した
状態で実施されたかをチェックする仕組み
及びガバナンス体制の再整備になり
ます2点目として認証法規に準拠した試験
を正しく実施するためのの手順書の見直し
と教育を徹底してまいり
ます3点目は認証法規に準拠した試験条件
を安定的に満たす設備の整備や強化を継続
的に実行してまいり
ます以上で私からの説明を終了いたします
改めて松田者をご愛用いただいているお客
様を始め多くのステークホルダーの皆様に
ご心配ご不便をおすることになりまた信頼
を裏切ってしまったことは通であり深くお
詫び申し上げます
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